参考資料1:周波数特性

 音が悪い,高域が出てないみたいだなどと文句を書いていますが,もう少し客観的データが必要だろうということで,周波数特性を簡単に測定してみました。のちのち,これを元に高域を持ち上げるようなフィルタをアナログ回路で付加し,周波数特性の補正を行うつもりです。


[測定対象]

 Fresh Music(ただし,出力回路はカットオフ20kHzの2次LPFに改造済み)


[測定方法]

1.MacintoshのSndSamplerというソフトで100Hz,200Hz,400Hz,600Hz,1000Hz,2000Hz,4000Hz,6000Hz,10000Hz,20000Hzの各周波数の正弦波を作成する。フォーマットは44.1kHz,16bitステレオ,振幅は0.78,時間は30秒。

2.作成したデータをAIFFで保存し,MpeckerEnc1.0b25というエンコーダでMP3にエンコード。エンコードは128kbps,Complexモデル。

3.このMP3ファイルをコンパクトフラッシュにコピーし,FreshMusicで再生して,オシロスコープで測定する。


[測定機材]

 オシロスコープ  2465A(Tektronix)


[測定結果]

freq.jpg

なお,20kHzについては,出力が観測されなかったために,-20dBとしておいた。


[考察]

 聴感上の結果に矛盾せず,やはり高域が急速に減衰している。10kHzにおいては10dB近い減衰があり,また20kHzにおいて出力が確認されないなど,Hi-Fiオーディオ機器としては極めて周波数帯域が狭いといえる。

 結果はないが,おそらく再生能力は12kHz程度であると思われる。

 また,1kHzあたりのからの減衰が見られ,人間の耳の最も感度のよいところにおいても十分な再生能力を持っているとは言い難い。

 正直なところ,ここまで悪いとは思ってもいなかった。


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