ここまでに行った改造の具体例を示します。
1.出力回路
今までは下図のような,反転増幅回路(というのか1次LPF)が入っていました。ゲインは約3倍です。
C1の値がわかりませんので,カットオフ周波数がいくつなのか,あるいはそもそもこれがただの反転増幅器なのかフィルタなのか,わかりません。
少なくとも20kHz以上の折り返しノイズは除去したかったので,下図のようなカットオフ周波数20kHzの2次LPFに組み替えました。通過帯域のゲインは1倍です。
聴感上は,全くと言っていいほど変化がありません。すこし楽に聞けるようになったかな,という程度なので,精神的なものもあると思います。気休めというやつですね。
なお,参考資料1の周波数特性は,この改造を行った後に測定しています。カットオフ周波数が20kHzなんですから,あの特性がフィルタのせいではないことがわかると思います。
2.フェライトビーズの追加
余計な高調波,特にクロックラインからの干渉を防ぐため,高速クロック及びオーディオ系にフェライトビーズを挿入しました。
3.パスコンの追加
電源系が弱そうだったので,0.01uFのセラミックコンデンサによるパスコンを,各デバイスごとに1つずつ追加しました。同時に,100uF程度の電解コンデンサも数個追加しました。
4.ヘッドフォンジャック
今にも壊れそうなヘッドフォンジャックがついていたので,これをホシデン製にものに交換しました。
2と3による改造は,意外に効果があったみたいです。かなりノイズが減ったように思います。