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2011年10月の記事は以下のとおりです。

蔵書管理をやむなく終了

 
 2009年に始めた蔵書の管理ですが,残念な事に中断せざるを得なくなりました。

 直接の原因は,私が使っているMac用の蔵書管理ソフトであるBooksが,先日からamazonからデータを取得できなくなってしまったことにあります。

 私は詳しくありませんが,どうも10月26日ごろにamazonのAPIが変更になったらしいのです。確かに10月22日頃までは問題がなかったですから,たぶんそうなんじゃないかと思っています。

 Booksなどの蔵書管理ソフトの面白いところは,カメラで撮影したバーコードを読み取り,取得したISBNコードから蔵書のデータをamazonなど(など,と書きましたがほとんどamazonです)から引っ張ってくることが出来るという点です。

 ですので,amazonに登録があればタイトルやISBNコードはもちろん,価格,発売日,表紙の写真,著者,出版社,さらには概要まで自動登録してくれます。

 Booksはもともとクセが強く,例えば新しい書籍を登録する際,新規書籍ボタンを押すととりあえず空の蔵書が1つ登録されていまいます。

 その後,登録と同時に開く詳細登録の画面になにも入れずにクローズしても,新規書籍という書籍の登録は消えませんので,知らず知らずのうちに新規書籍が溜まることがあるのです。

 普通,新規書籍ボタンを押して詳細登録画面から情報を入力し終わったら,そこで初めて書籍が登録されると思うのですが,情報の入力をやめた場合でも蔵書登録が行われているというのは,ちょっと慣れないです。

 ですが,フリーであること,機能も十分で安定していること,htmlへの書き出しが出来る事(しかもFLASH)で使い続けてきました。しかし,主要機能であるamazonからの情報取得が機能しないなら,使い続ける気が起きません。

 Booksのアップデートは2009年に止まっており,よく読んでみると開発は中止しているとのこと。ということは当然amazonへの対応も期待薄です。

 もう1つ,データの一部を消してしまい,すっかりやる気をなくしたのです。

 土曜日,新しい本(そう,スティーブ・ジョブズIです)を登録しようとして新規書籍ボタンを押して,カメラでバーコードを撮影したわけです。しかし何も出てこず,おかしいなと何度か繰り返したのですが,そうしていくつかできた新規書籍を消す時に,どうも左側のペインにカーソルがあることに気が付かず,「PDF」という蔵書リストを丸ごと消してしまったようなのです。

 Booksを閉じる前ならUndo出来たのですが,気が付いたのがアプリを再起動してからでした。もうだめですね。

 Booksの登録ファイルを調べてみたら,もう上書きされていて以前のものは跡形もなく,復活させることはあきらめました。キー1つの誤操作で貴重なデータがスカッと消えてしまうなんてのは,ちょっと恐ろしいです。

 PDFにした蔵書のリストが消えてしまったショックは大きく,しばらく嫁さんに八つ当たりしていました。ただ,冷静に考えてみると,PDFのファイル全てが登録されているわけではなく,雑誌は未登録(雑誌は書籍ではありませんからね),PDFで入手した本も未登録です。

 要するに紙で購入した本のうち,自炊した本のリストということになります。私にとっては価値のある情報ですが,中途半端と言えば中途半端ですね。とりあえず紙で残してある蔵書については最新の状態でBooksに残っていますから,もういいかと。

 そうやって諦めが付いたところで,ふと思い出したのは,htmlへの書き出しを今年の7月21日に行っていたのです。その後のデータは残っていませんが,どのみちamazonからデータが取ってこれないのですから,これがもう更新されることはありません。

 7月21日現在で,全部で1653冊の登録がありました。このうちPDFは1154冊でした。
現在までに,文庫は11冊,書籍が20冊,新書が2冊の合計33冊が新たにPDFに追加されていますので,PDFの総数は1187冊です。

 ということで,残念ですがBooksの蔵書リストは10月22日で更新停止,htmlの蔵書リストについては7月21日で更新停止となりました。今までコツコツとメンテしてきましたし,実際同じ本を2度買うことを防いだりとそれなりに役立った蔵書管理ですが,これにて終了。

絶滅危惧種確保part2

  • 2011/10/27 17:27
  • カテゴリー:make:

 先日,周波数カウンタのプリアンプの検討の際に,思いの外の好成績を挙げた2SA562ですが,とても使いやすく性能も出やすいという手応えを感じた一方で,名前から察するにかなり古いトランジスタと思われ,今のうちに数を確保しておこうと考えました。

 この2SA562,私の感触では2SA1015なんかよりもずっと懐の深いトランジスタで,ちょっと重い負荷でもへこたれず,ちょっと周波数が高くなっても踏ん張ってくれる,なかなか頼もしいトランジスタです。

 で,コンプリメンタリの相手方を捜してみると,2SC1959とあります。なるほど,2SC1959も使いやすい便利なトランジスタです。個人的には,小学校の時に初めて買ってもらった電子工作キットに使われていたトランジスタが2SC1815と2SC1959でしたから,2SC1815の次に覚えた懐かしいトランジスタだったりします。

 2SC2120という同じ大きさでさらに電力の大きなトランジスタにその座を譲った感がありますが,fTは2SC2120なんて目じゃないです。

 それにしても,2SC1959の相手が2SA562っていうのは,ちょっと年が離れた夫婦みたいになってませんかね。おかしいと思って,2SA562の古い仕様書を見てみると,相手はなんと2SC735とあります。

 なるほど,2SA562は再婚でしたか。

 2SC735といえば,2SC372よりも一回り大きな電力を扱えるトランジスタでした。やがて2SC372が2SC1815になり,2SC735が2SC1959になったわけですが,2SC1959についてはコンプリメンタリの相手をそのまま2SA562が務めることになったんですね。

 そんなわけで,2SA562の安いところを探したのですが,ついでにそこで見つけた,面白いトランジスタをいくつか買うことにしました。

・2SA562 / 2SC1959

 前述のトランジスタです。それぞれ50個ずつ買いました。2SC1815の気分で使えるのですが,電力,周波数特性に少しずつゆとりがあり,便利なトランジスタです。


・2SC382

 2SC380は40年ほど前の高周波トランジスタとしてメジャーな存在でしたが,そういえば2SC382ってなんだろうと思って調べてみると,フォワードAGC向けのトランジスタなんだそうです。

 フォワードAGCというのは,コレクタ電流が増加するとhFEが小さくなるようなちょっと特殊なトランジスタを使ってAGCをかけるもの,ということらしく,2SC382はそのために生まれたトランジスタということです。まあ,昔のリモートカットオフ管みたいなもんですかね。

 どっちにしても,互換品も代替品も見当たらないものだそうなので,買っておくことにしました。ただ,高周波には縁のない私のことですので,あまり出番はないかも知れません。


・2SC372 / 2SC373

 言わずと知れた,東芝の汎用シリコントランジスタです。偉大なる2SC1815の先祖にあたります。考えてみると,このトランジスタのスペックが汎用品として広く受け入れられたから,他社にも2SC458,2SC536,2SC828,2SC945といったロングセラーが登場し,さらに2SC1815や2SC2450というトランジスタに繋がるわけですね。

 で,2SC373というのは,2SC372よりもhFEの大きなものです。今だと同じ品番でランク分けを行うだけで済ませる程度の差ですが,この頃の東芝は律儀に品番まで分けていました。

 2SC372や373など,別に珍しくもないのですが,この頃の東芝のトランジスタは独自の形状をしていて,ツバ付きのエポキシパッケージに丸いピンが出ていました。まあ,他社も独自形状だった時代の話なのですが,これが後にTO-92というパッケージに統一されると,2SC372や372もこのパッケージに移行しました。

 今回手に入れたのは,このツバ付きの旧パッケージです。旧パッケージにはさらにロゴの違いで新旧があるようで,古いものは「Toshiba」と筆記体で書いた懐かしいロゴが書かれています。その後「Tx:」という謎のマーキングが入るようになります。

 ということで,パッケージが古い2SC372の未使用品がいくつか手に入りました。2SC373についてはTO-92になったものなので全く珍しくありませんが,私は2SC373の手持ちが全くなかったので,これはこれでよいです。


・No.88豆コイル

 在庫処分で売られていたもので,4つ買いました。1970年代の初歩のラジオや子供の科学などでは良く登場したコイルです。何のことはない,AMラジオの帯域向けの,発振コイルです。

 スーパーラジオの局発コイル(赤いコアですね)で代用可能な例ばかりを見ていたので,特に必要性も感じなかったのですが,こういう部品こそもう入手不可能だろうということで,コレクション的に買うことにしました。というものの,実はアキバの部品屋さんでは今も買うことが出来るようです。

 私は,実物を見るのも初めてです。私より1世代上の人たちには懐かしいのでしょう。

 昔のラジオ用コイルには,端子にP,G,B,Eと名前が付いていました。真空管時代のなごりで,Pは前段のプレート,BはB電源,Gは次段のグリッドに,Eはアースに繋ぐことが前提になっていて,こんな名前が付いているのですね。

 現物が届いてみると,なかなか手作りっぽくて面白いです。存在すら知らない人が多いのではと思う現代でも,持っていれば何かの役に立つ事があるかも知れません。


・TC74HC4060

 これは別に珍しくもないし,現役バリバリですね。絶滅危惧種かどうかも分からないです。安かったので20個ほどまとめ買いしました。

 いやなに,不肖私,このICのことをついこないだまで全然知らなかったのです。名称から4000シリーズのCMOSだろうとは思いましたが,4020や4040は知っていても4060は全然馴染みがなく,聞いたこともなかったのです。

 ところが,ここ数年の子供の科学を見ていると,ちょくちょく登場するのです。あまり興味もなく読み飛ばしていましたが,ある時回路図をじっとみていると,このICに直接抵抗とコンデンサがくっついて,なにやら発振までやっていそうな感じです。

 調べてみると,14段のカウンタに,発振器として使えるインバータを内蔵しているという,誠に便利なICだと分かりました。発振器は外に4049などを使って作るのが当たり前だと思っていましたから,うーん,RCAは面白いICを作るなあと感心した次第です。

 しかし,32.768kHzの水晶発振から1Hzを作るには1段足りないわけで,なんでもう1段入れておかなかったのかと不思議な気もします。それがまたRCAっぽいと言えなくもありません。

 まあ,この手の多段カウンタ(12段とか14段とか)は結構いい値段しますので,安く買えて良かったという程度の話です。

 というわけで,いろいろ買い集めて結局死ぬまでに使い切れないと思うのですが,子供の頃は必要なだけしか買わなかった部品も,最近は2つずつ買って予備にしたり,日頃から少しずつ買い集めるようなことをしています。使いもしないのに貴重な部品を集めるのは道義的に問題があるようにも思うのですが,半導体だけは入手不可能になると代わりのものが探しにくいものですので,やっぱり馴染みのあるものは手元にある程度確保しておきたいと思うものです。

 あとは,まだ絶滅危惧種というわけではないのですが,気になっているトランジスタを少し集めておこうと思います。

・2SC982・・・ダーリントントランジスタのかつての定番で,初歩のラジオや子供の科学の工作記事で良く目にした。なにせhFEが10000という強烈な値を誇り,知識のない小学生には異次元のトランジスタに見えたものだが,VBEが1.2Vという欠点があることを知り,世の中うまい話はないと悟ることになる。そもそも2SC1815をダーリントン接続すればほとんどの場合置き換え可能。

・2SD235・・・豆電球やモータなどの負荷をドライブするときには必ず登場した,TO-220パッケージの電力用トランジスタ。2SC1061や2SC1096が互換品として引き合いに出されたが,2SD235が一番簡単に手に入った。後に2SD880に世代交代するが,2SD880も廃品種になった現在,みんなどうしているのかなあと思う。私?2SC1061を50個ほど持っているので心配ないです。

RDT204WM-Sの持病

 2年半ほど前のことですが,三菱のLCDモニタRDT204WM-Sを買いました。

 手頃な大きさの20インチで,かつ解像度の高いモデルの中から選んだのですが,何となく三菱製のモニタを買いたいなあと思っていたのでちょうどよい買い物でした。

 また,当時はDVDレコーダを繋ぐモニタとしても利用せざるを得ず,この機種はケーブルを自作すればコンポーネントの525iや525pが映せるという希な機能を持ち合わせていました。

 最初はそこそこ満足して使っていたのですが,使っているうちにいろいろ問題が出てきます。一番困ったのはコンポーネント入力時に画面が乱れて全く操作ができず,モニタ側をリセットすることも出来なくなったことです。

 この時は,DVDレコーダ側の525iと525pを切り替えるととりあえず映るので,その隙にモニタ側をリセットして回避していましたが,この切り替えは完全にモニタが映らない状態の「ブラインド操作」で行う必要があり,日頃からもしもの場合に備えて,画面を見ずにリモコン操作だけで切り替えが出来るように訓練をしていたほどです。

 そのうち,引っ越しをしてテレビを別に買ったので,このモニタはテレビとしての機能を期待されなくなり,稼働率が下がったこともあって,問題は沈静化していました。

 ですが一昨日の夜,いつものようにモニタの電源を入れたところ,真っ暗なままで全然画面が表示されません。おかしい・・・

 もう一度電源ボタンをおして電源を切り,すぐにもう一度電源ボタンを押したのですが,今度は電源ランプが点灯しません。おかしいおかしい・・・

 何度か押しているうちに,電源ランプだけは点灯するようになりました。しかし画面は真っ暗なままです。電源ケーブルを抜いてもう一度電源ボタンを押すなどを試みましたが,結局解決せず。おかしいおかしいおかしい・・・

 偶然,よそ見をしていて,少し時間が経過してから画面を見ると,なんと画面が表示されています。電源が壊れたとか,そういう問答無用な壊れ方をしてなかったことで,私は少し安心しました。

 せっかくのチャンスですので,ここですかさずLCDをリセット。しかし相変わらず問題は変わりません。

 ここで,偉大なる知恵の泉,google先生に救いを請うと,電源投入後1分ほど画面が出ないという人の書き込みが見つかりました。これかと思って私も電源ボタンを押してから数を数えると,同じように画面が表示されるまで1分ほどかかっていました。

 その後設定を確認してみたのですが,とにかく設定を行う操作の反応が悪く,ボタン押下の間隔を数秒開けないと動いてくれません。そしてついに,決定的な問題を発見します。シリアルナンバーが「

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女王様をお迎えしよう

  • 2011/10/17 16:04
  • カテゴリー:散財

 PENTAXという会社は,とても好きな会社です。真面目ですし,鼻にかけない,決して完璧な物を作るわけではないですが,知恵と工夫で面白いものを作り上げるメーカーで,その結果「売れなかった」商品も数知れず,なところが親近感を持つのです。

 私は自分で工作を楽しむ人ですから,セオリー通りに作るのではなく,いろいろ工夫をしてその結果を楽しむ術を知っています。だから,エンジニアが「楽しい」と思える設計がどんな物かを知っているつもりで,PENTAXという会社にはそれを許す文化があるんだろうなあと思うのです。

 もちろん,会社ですし,お金も潤沢にあるわけではないでしょうから,いつもそういう楽しさがあるとは思いません。ここ数年は特に鬱屈した日々を過ごされた方も多かったかも知れません。

 だけど,PENTAX Qを見ていると,いいなあ,と思うのです。そう,買っちゃいました。PENTAX Qのレンズキットを,TOY LENS 04を一緒に買いました。

 もともと,ミラーレスのレンズ交換式一眼デジカメには興味がなくて,買うつもりなど全くなかったのです。ミラーレスなのに一眼?コンパクトデジカメがレンズが取り外し可能になっただけのカメラに,なにを期待するかです。

 ところが,嫁さんが「シャッターボタンを押すだけで失敗なく良く写るカメラがうちにはない」と言い出しまして,よく考えたらそうだなあと思ったのです。

K10Dは?
 -> でかい
Cybershot U20は?
 -> 携帯のカメラの方がずっと高性能じゃなイカ
DP1sは?
 -> 良く写るなんて本気で思ってるわけ?
GR1は?
 -> フィルムやんけ
D2Hは?
 -> 殺す気か

 実は,うちにはCoolPixS6があります。ところがこれ,私がちょっと使ってみても,ちっとも使い心地が良くない,カメラとしては誠につまらない代物なのです。レスポンスは悪い,ボタンの感触は最悪,持ちにくい,ゆえに手ぶれが連発,レンズの性能も悪い,画像も破綻気味,ノイズも多く,色も悪い,唯一の個性である無線LAN内蔵は全く使い物にならず,設定はPCからしか出来ないので動かすことすらままならないと,良いところがないのです。

 嫁さんは,最初これを使うと言っていたのですが,さすがにこれではだめだろうと,次世代のお手軽カメラを選定することになりました。

 選定基準は,少々高くても画質が良いこと。完成された画像も,素材としてのゆとりのある画像のどちらも吐き出してくれることが1つ。

 小さく軽く,ややこしい操作を必要とせず,シャッターボタンを押せばぱぱっといい写真が撮影出来ることが1つ。

 そして,私が使って楽しい事。これは微妙ですが,要するにボタン1つで綺麗な写真が撮影出来ることと,マニアックな楽しみの両方を両立するカメラであること,という話なんですが,そんなカメラなど,ないですよね・・・

 ・・・ありました。PENTAX Qです。

 少し前にも書きましたが,PENTAX Qほどメッセージがまっすぐ届くカメラも少ないでしょう。他には富士フイルムのX10くらいじゃないでしょうか。

 PENTAX Qのメッセージは,画質と表現力に大きなデメリットがある撮像素子の小型化というタブーにあえて挑み,大型の撮像素子を持つデジタルカメラの画質にどこまで迫ることが出来るか,と言う挑戦です。

 PENTAXは撮像素子を内製していませんので,既製品を使う事になります。PENTAXに出来る事は他社製の部品の使いこなしということになりますが,それにしてもコンパクトデジカメと同じ撮像素子をわざわざチョイスするというのは,なんと強いメッセージでしょうか。

 画質と表現力に不利な小型の撮像素子を使った事で,10万円に近いプレミアムなデジタルカメラとして認知されるにふさわしい画質を実現することは,相当のプレッシャーがあったと思います。

 一方で,小型の撮像素子を選んだ事で可能になった圧倒的な小型化には,一目で分かるアピールがあります。つまり,これで本当に一眼レフに近い画像が出てくれば,撮像素子が小さいから画質が悪いとか,やっぱり小さいカメラはそれなりだなとか,そういう「常識」が覆ってしまうくらいの,大事件になるかも知れないのです。

 でも,そういう錨肩のがっついたシルエットは,不思議とPENTAX Qにはありません。たたずまいもそうですし,高性能と高画質を遊び心にちゃんと振り分けています。さすがは女王様です。
 
 ということで,木曜日の夜に注文,土曜日のお昼に到着したPENTAX Qを,この週末少し触ってみました。色はブラック,35mm換算で約47mmの単焦点レンズを同梱したレンズキットに,TOY LENS 04という35mm相当の広角レンズを一緒に買いました。


(1)たたずまい

 小さく,軽く,でもしっかりとした剛性感があり,凝縮感があって,手にすっぽり収まる満足感は大したものがあります。ボタンやダイアルの感触も素晴らしいですし,特にシャッターボタンは良く出来ていると思います。

 ボディは軽く,ヒンヤリとした金属的な感触もないので,そういう高級感を期待するとがっかりするかも知れませんが,手に馴染む合成皮革を貼り付けてあり,カメラが高級品だった時代のあの感触を手が覚えている方は,思わずおっ,と声を出してしまうでしょう。

 レンズのマウントはあまりにかわいらしいものですが,レンズをはめ込んでかちっと言うまで回す感触は,一眼レフのそれとなにも変わりません。

 ストラップホールもボディの左右に2つあり,この小型のボディを両吊り出来ます。首から提げられるわけですね。


(2)レンズ

 レンズも小さく,かわいらしいです。付属の点焦点レンズでさえもプラスチックが多用されており,見た目も触った感じも高級感に乏しいことが残念ですが,それゆえ,一眼レフのレンズの「おもちゃ」のような雰囲気です。

 しかし,この付属レンズはF1.9という明るさを持ち,35mm換算で約50mmという使いやすい焦点距離と相まって,使いこなしがとても楽しいレンズです。そして結構大事な事ですが,20cmまで寄れます。

 贅沢にも2枚の非球面レンズを奢り,1/2000秒のレンズシャッターを内蔵しストロボとは全速同調,絞り羽根は5枚ですが,口径が小さいこともあって綺麗な円形絞りを実現していて,しかもF1.9という明るさを生かすためにNDフィルタまで内蔵するのですから,かなり「話の分かる」レンズです。ワクワクします。

 実際,これで撮影すると,その性能の高さには舌を巻きます。まず一発でわかるのが解像度の高さです。細い線を見事に表現しており,収差も良く補正されていて,まさに万能選手です。

 階調の豊かさや色のりは画像処理との兼ね合いもありますので一概に言えませんが,PENTAXのレンズの個性だと私が勝手に思っている「暖かさ」は継承されていると感じました。一歩前に進んで,ぐっと寄って人の顔を撮影すると,その表現力の高さに驚くことでしょう。

 もう一方のTOY LENS 04ですが,これは構造的にTOYと言うだけで,レンズそのものは立派なものです。これが実売6000円ですからね,大したものです。

 TOYだなと思うのは,絞りが固定であること,メカシャッターを内蔵しないこと,マニュアルフォーカス専用だけども回転角が小さすぎ,また距離目盛りもないことでしょうか。

 特に残念だったのは,パンフォーカスの撮影が全く出来ないことです。せっかく高感度まで撮影出来るカメラなのですから,パンフォーカスが出来るようになると良かったのになあと思います。

 ん,これはつまり,スナップ用の28mm相当の高級レンズが出るという予告,かも知れませんね。


(3)ボディ

 ボディは10年ほど前の携帯電話くらいの感じですが,電池やメモリカード,ストロボや各種コネクタを差し引くと,もういくらも容積が残らず,そこにこれだけの機能を押し込んだことは素晴らしいと思います。

 スペックは明らかに一眼レフに匹敵し,センサ移動式の手ぶれ補正とホコリ除去をワンセットで持つこと,RAWの書き出しに対応していること,色空間にAdobeRGBが設定出来ることなど,明らかに「普通の人向け」ではない機能が用意されています。

 各種の記事にありますのでもうわざわざ書きませんが,アスペクト比を選べること,クロスプロセスやモノクロ,昭和のネガフィルム調などの画像調整が出来る事など,特徴的な「遊び心」も満載です。

 誰の目にも分かるわかりやすさと,マニアを唸らせる懐の深さ,この2つを両立していることに私は感心しました。

 そうそう,ストロボは面白いですね。ぴょこっと飛び出すストロボは,見た目の面白さと実用性を両立するギミックですが,意外に頑丈な感じがあって,しっかりしています。小さいカメラになるほどストロボの場所は難しくなるのですが,ケラレを防ごうという真面目さを,こうした面白さでカバーするところには,こっちまでうれしくなります。


(4)画質

 先程も書きましたが,画質に文句はありません。特にレンズの性能の高さは素晴らしく,頼もしささえ感じます。

 このサイズの撮像素子でも,これだけの画質と表現力を持っているのですから,正直言ってもう大きな一眼レフでなくてはならないシーンは,限られてくるのではないかと思う程です。

 かつて,Auto110という一眼レフがありました。PENTAX Qがお手本にしたカメラとして知られるようになった超小型システムカメラですが,110カートリッジフィルムで一眼レフを作ったら,と言う「遊び」を実に真面目に実現した物です。

 カメラの性能の高さの一方で,フィルムの画質向上が進まなかったことと,種類があまり出なかったために,結局画質で評価されるカメラにはなりませんでした。

 しかし,PENTAX Qは画質で選ばれる可能性が十分にあります。

 この小さな撮像素子で,どれだけぼけるのかと思うかも知れません。しかし,ボケは適切な量を美しくかける事が重要なことであり,被写体の一部がぼけてしまうほどのボケは使い方が限られるし,そういうボケにはうるさくない,綺麗なボケが必須です。でもこういうレンズは,高価なんですよね。でも,PENTAX Qのレンズは,ボケも綺麗です。コントロールできるほどのボケ量はないのですが,とても上品です。

 必要な事は,ぐっと寄って撮影することです。単調点で,収差をきちんと追い込んだ高性能レンズから,このレンズを信用して,しっかりぼけるくらい,被写体にぐぐっと寄ると,本当に楽しく綺麗に撮影出来ます。


(5)使用感

 基本的に満足です。レスポンスも良く,感触も良いのですが,水準が高いのでちょっとしたことが気になります。

 まず右側の十字ボタンです。右手の親指の付け根あたりにボタンが来るのですが,カメラを構えないで持っているとき,シャッターのモードを切り替えるボタンを押し込んでおり,気が付いたらセルフタイマーや連写モードになっていました。これは大変困ります。これらのボタンはロックがかかるようになって欲しいですね。そういえば,ニコンのプロ機には,十字ボタンをロックするスイッチが付いています。

 次にAFです。AFはミラーがないので位相差方式は使えず,当然コントラストAFです。ですからAFが動作すると,目一杯フォーカスを外して,そこからあわせに行きますが,この時の「大ボケ」に,一瞬戸惑います。ささっと動くAFに慣れた人には,ちょっと厳しい感覚かも知れません。AFの速度そのものはそこそこ速いですし,精度も良いですから実用上の問題はありませんが,一瞬の間が撮影のテンポを乱すかも知れないなと思いました。

 次にてんこ盛りの機能の整理です。メニューの階層に潜る事以外に,一覧から設定を変えることが出来るのでかなり楽に切り替えできますが,現在どの状態にあるかという事がわかりにくい(記号とかアイコンとかが多すぎる)ので,設定が変わっていることに気が付かない時の被害は大きいと思います。気をつけねばなりません。

 電池の持ちは良くありません。これが唯一の問題かも知れませんね。初日に少しだけ使っただけで,1目盛り減ってしまいました。予備の電池は必須だと言われていますが,それは本当かも知れません。

 最後にカメラ前面のダイアルです。5ポジションで,とても使いやすい位置にあり,感触も良いダイアルなのですが,このダイアルにアサイン出来る機能がどれもぱっとしません。アスペクト比を変えることや,画質のモードを変えることがさっと出来る事がどれほど大事なことかと思います。

 ダイアルという装置には,その位置によって現在どういう状態にあるかが一目で分かるという優れた機能があります。この機能を生かせない設定なら,このダイアルにアサインする必要はないわけで,私としては全ての設定を一発で呼び出せる機能を入れて欲しかったです。嫁さんは簡単綺麗でsRGB,私はマニュアル素材重視でAdobeRGB,という設定を一発で呼び出したいです。

 
(6)期待

 Qマウント初代機としてのPENTAX Qですが,これだけ完成度が高いと,次に何を期待するかという話はなかなか難しくなります。ボディについて言えば,廉価版を出すことが可能性としてはあるでしょうけども,これはそれほど重要ではありません。

 もしかすると,未公開のイメージサークルが案外大きくて,撮像素子をもっと大きくしたモデルが出たりするかも知れません。でも,PENTAX Qに込めたメッセージを全否定するような製品は,出さないでおいて欲しいです。

 となるとレンズですが,とにかくマクロレンズと広角レンズは必須でしょう。マクロレンズは出来れば90mm付近で,ちょっとした望遠にも使えるといいし,広角は28mmでスナップシューター用ですね。これらはもう既定路線ですし,きっと発売されることでしょう。

 問題はそこからです。25mmとか20mm付近の超広角はどうか。面白い画角なのですが,使いこなしは大変かも知れません。

 では望遠はどうか。70mm-200mmくらいの望遠ズームは欲しいですが,これも間違いなく出るでしょう。それ以上の超望遠は,私もあんまり欲しいと思わないし,仮に35mm換算で500mmのレンズなんかが出てきても,使い方が限られますので,どうもぱっとしません。

 それより,マウントアダプタです。Kマウントのアダプタは間違いなくでると思いますが,望遠系はこれでカバーです。FA77mm/F1.8が420mmの大口径望遠というのは強烈でしょう。

 それより,私はライカのMマウントのアダプタが欲しいです。というかすでに売られていますが,例えば私のNoktonClassic40mm/F1.4が200mmの大口径レンズになるなんてワクワクします。ガウス型の200mmですからね,未体験ゾーンです。

 でもあれですね,メカシャッターがないので,現実的には使い道が限られるのが,マウントアダプタの悲しさでしょうか。もしかすると,短いフランジバックを生かし,シャッター内蔵のマウントアダプタが出てくるかも知れませんが,ここまで来ると純正品以外で出てくることはあり得ませんから,PENTAXがカメラをもう1台作るくらいの覚悟が必要とされる,シャッター付きのマウントアダプタを作ってくれるかどうか,楽しみにしていたいと思います。


(7)結論

 まず,このカメラは,コンパクトデジカメの代わりに使って違和感のないカメラです。しかし出てくる画は一眼レフ並みに素晴らしく,情報量が落ちません。

 そして,マニアックな使い方にも対応出来る深いカメラです。手動で操ればそれだけ楽しむことが出来ることは間違いありません。加えて,手間をかければそれだけの見返りのあるカメラです。そこが楽しさとしてちゃんと残してあることがうれしいじゃありませんか。

 そして安価なTOY LENSで遊ぶことは,もうPENTAX Qを買った人だけの特権と言えるでしょう。値段は安いですが,ロシア製トイカメラにはほど遠い「高画質」で,普通に使えてしまう優秀なレンズです。

 普通の性能のレンズとして普通に使うことはもちろん,適度に残った収差を生かして作品に生かすも良し,安いレンズなのでラフに使って今まで難しかったシーンに活用するのも良し,です。

 付属のレンズは,特に標準レンズの性能の高さはほれぼれする程で,もう1つのズームレンズは私は使った事はありませんが,特に欲しいとは思いません。

 最後に,動画についてです。高性能レンズに高画質か画像処理エンジンを持つカメラのフルHD画像ですので,そこらへんのビデオカメラを越える物であることは間違いないと言いたいところですが,ビットレートが低く,記録用に使うのは厳しいでしょう。あくまでおまけ,遊びの一環だと割り切るべきかも知れません。まあ,期待しないで使うと素晴らしいけども,期待するとがっかりする,というレベルでしょうか。


 という感じで思ったことを書いてみましたが,よくよく考えてみると最新のデジカメとしてやってきたPENTAX Qが,使いやすく画質がいいのは,古い機種ばかりが揃っている我が家においては,ごく当たり前の事かも知れません。

 それならそれで結構です。時代の進歩が1/2.3インチという小型のセンサで,これだけの高画質を得られるようになったことを素直に喜んで,良い写真と撮影したい物だと思います。

 さて,次は魚眼かな。


 

Nikon1はなぜ響いてこないのか

 ニコンから,かねてから噂のあったミラーレス機が発表されて,しばらく経ちました。噂では11月初旬にはキヤノンからも「何らか」の発表があると噂されています。

 この時発表されたのはNikon1というブランドネームと,その第一弾となったEVFを持ったNikon1 V1と,廉価版のNikon1 J1の2つです。

  発表会は台風にかき消されてそれどころではなかった感じが残念ですが,一応期待していた私としても反応をしておかねばなりません。以下は発表当日にごちゃごちゃを書いた物で,現在の状況とはちょっと違っているかも知れません。ただ,当時の印象が正直に書かれているので,そのまま修正せず残して起きます。

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 結論から言うと,これは見送り。というか,かすりもせず,自分とは関係ない世界のお話と思いました。そもそもミラーレスの向かう方向が私の望むものと違っているので,どのメーカーのどの製品も今ひとつな感じがあるのですが,このNikon1はその最たる例という印象です。

 Nikon1の特筆すべき点は,撮像素子にAFセンサを作り込み,ミラーレスでも位相差方式のAFを実現したことです。推測の域を出ませんが,昨年秋に富士フイルムからこの撮像素子の発表と搭載製品の発売があったことを考えると,富士フイルムから供給を受けているのではないかと思います。(一部ではNikon1自身がOEMであるという話も出ているようです)

 ということで,別に真新しい話ではなく,褒めるべきはこういう特異な技術を採用する勇気についてだということになりますが,これがNikon1の唯一のこだわりでしょうか。

 メカシャッターを持たないこと,わずか1インチサイズの撮像素子であること,35mm換算で2.7倍の焦点距離であることで広角が苦しくなること,その割に本体が大きいこと,Fマウントアダプタが大きすぎ,またNEXのマウントアダプタのようにメーカー純正ならではの特徴がなくニコン謹製である必要を感じないこと,そして撮影モードの切り替えがメニューから階層に潜ってでしか行えないこと,というのが,私がぱっとみて感じたダメな点です。

 ニコンは伝統的に商売は下手です。不変のFマウントとか言ってますが,Fマウント以外のマウントのカメラを出したことがないわけではありません。そのマウントが結局死滅したからFマウントが残っているだけの話です。むしろ,キヤノンやペンタックスはマウントを「変えた」わけで,「追加した」ニコンに比べて,不退転の決意や意地があったと見るべきかも知れません。

 NEXがAPS-Cサイズの撮像素子を採用したのは,一眼レフの画質をそのまま維持して本体を小型化したかったという明確なコンセプトがありました。また,マウントアダプタを使って世界中のレンズ資産を手にするという野望のために,そのマウントも慎重に設計されました。素晴らしい事だと思います。

 他方PENTAX Qは,コンパクトデジカメと同じ撮像素子を使って,どこまで一眼レフに肉薄できるかに挑んだカメラです。小型の撮像素子には,本体を小型化できる事やこなれているためコストも有利ですし,使いこなしのノウハウもあります。その上でデメリットをどれくらい解消できるかを,PENTAXはテーマに掲げ,その成果を世に問うたわけです。

 マイクロフォーサーズのオリンパスPENは,過去の慣例に縛られずにデジタル一眼に最適なフォーマットとして練りに練られたフォーサーズから,ミラーボックスをなくしたカメラであり,画質と小型化を高い次元でバランスしたフォーサーズという規格自身が持つ高いポテンシャルから,自然に無理なく誕生したと考えるべきでしょう。もうちょっと大げさに言えば,つまりフォーサーズの段階で彼らはミラーレスを生み出すだけの検討を大方済ませてあったということです。

 翻ってNikon1です。撮像素子は,なぜ1インチでなければならなかったのかという明確なメッセージが届いてこない上に,なぜこのマウント径になったのか,フランジバックが17mmになった理由はなんなのか,今ひとつ響いてこないのです。

 単純に一眼レフとコンパクトデジカメの間にあって,それぞれのテリトリー(それは市場という意味でも開発者の縄張り意識という意味でも)を侵さないように作られたとしか,今のところ思えません。

 今のところ,と書きましたが,この後ニコン自身からもいろいろ理由が出てくることでしょう。頭のいい人が思いついた後付けの理由だって出てくるでしょうが,私に言わせれば,その製品を見た時に,見た人の多くが「メッセージ」を直接受け取るようなものでなければ,それはもう魅力的な製品ではないということです。お客さんをなめてはいけません。必ずバレます。

 よく考えてみないとわからない,よく考えてみても結局わからない,そんな製品が,支持されるはずはありません。

 ニコン自身も言っていますが,コンパクトデジカメに不満のある人の受け皿として,Nikon1を作ったそうです。しかし,一眼レフより高価なくせに,一眼レフより表現力も劣り,一眼レフに比べて特に使いやすいわけでもない中途半端なカメラが,その将来性も分からないままに買われるとは,とても思えません。

 それに,レンズ交換が出来なくとも,高画質なコンパクトデジカメはいくらでもあります。GR Digitalしかり,DP1しかり,FinePix X100しかり。どうも,レンズ交換可能なことが目的になっているようで,レンズ交換によってどんなことがお客さんに提供出来るかが見えなくなっているように思われてなりません。

 レンズ交換の目的は,様々な撮影シーンに対応すること,もうこれに尽きます。ズームレンズが今ほど性能が良くなかった時代,レンズ交換という機能は,決して歓迎された機能ではなかったことを思い出すべきです。

 マイクロフォーサーズは,ちゃんとレンズのロードマップを出しています。PentaxQは,5本ものレンズを同時に発売しました。では,Nikon1はどうでしょうか。レンズ交換でなければならない理由が伝わってきますでしょうか。

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 ・・・てなことを当時書いていました。今もそれほど状況が変わっていないので,書かれていることはそのままほぼ,今の私の意見に合致します。

 デザインが悪い,画質が心配など,当時主流を占めたマイナスの意見は,実機のサンプルを元に記事が書かれるようになり,またサンプルの画像が出るようになって,少しずつ払拭されつつあるようです。ですが私はそこは当時もあまり心配しておらず,触れてもいません。もう少し内側に潜む物,というより作った人の思想や意志が見えないことが,とても残念だということです。

 もはや言い訳に近いんじゃないかと思えるほど,PENTAX Qはそういうメッセージが届いてきますよね。だからそのメッセージに共感する人は絶賛するし,共感出来なければ相手にもしません。

 今の私と状況が1つだけ違っていることがあるとすれば,それはこの時,私にはミラーレスへの興味がほとんどありませんでした。しかし,今は,PENTAX Qのメッセージに強く共感しているということです。

 PENTAX Qは小型化のために撮像素子の大きさをコンパクトデジカメと同じサイズの小型の物にしました。画質,ノイズ,感度,広角レンズを作りにくい,そして美しいレンズのボケを表現力として使いこなせないというデメリットは,少し写真を知っている人なら誰でも考える点であり,PENTAXも当然意識していたはずです。

 もし,本当にこれらのデメリットがある水準で解決していたら,そこにはもう小型化したメリットしか残りません。これはひょっとすると大変なことかも知れないと,そんな風に思っています。

 どうでしょう,あとは実機を触ってみないと・・・

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