AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED 買いました
- 2014/10/30 12:14
- カテゴリー:散財
昨年から続けていた500円玉貯金forレンズがいっぱいになったことを受け,新しいレンズを買うことにしました。
この貯金を始めたことは,評判のいいAF-S micro Nikkor60mmF2.8を買おうと思っていたのですが,PENTAX Q7と08レンズという超広角でキレのある写真の面白さに気が付いて,D800でも広角の整備をしようと思ったのです。
とはいえ,この分野全くノーマークでしたが,あるカメラ屋さんのツイートで,安くて軽くて良く写るという広角ズームが紹介されており,これだと思ったので早速購入することにしたわけです。
それが,今回購入した。AF-S Nikkor 18-35/F3.5-4.5です。
400gを切る軽さに短さ,広角端が18mmというのも私には十分で,少々暗いとはいえ,その写りに悪い評判がありません。しかも値段が安く,最近は66000円台まで下がっています。ニコン純正の最新設計の広角ズームがこの値段で買えるなんて,うれしいじゃありませんか。
評判からハズレ無しと判断した私は,大手量販店の通販で購入。ポイントまで考えると,ぱっと探して見つかった範囲で最安でした。
届いてみると,確かに軽いです。D800に取り付けてみましたが,収まりの良さは文句なしです。
ファインダーをのぞいてみると,確かに広角の世界です。しかし,特別な感慨はありません。昔,20mmの単焦点を買った時には「うむー」とうなってしまいましたが,そういう換装が出ないくらい,このくらいの広角レンズはもう当たり前の時代なんでしょうね。
撮影を開始しますが,やはり暗いのは致し方ないというのが第一印象です。そりゃそうです。それまでつかっていたのが,35mm/F1.4なんですから。
室内での撮影はかなり厳しいですが,ちょっと明るいところで撮影すれば,いやはや,良く写りますよ。
18mmで被写体にぐぐっと近寄ってみれば,開放でもちゃんと色も乗っているし,解像しています。レンズの暗さからくる,湿っぽいイメージは完全に払拭されました。
ただ,周辺光量の低下がかなり派手に出てきます。絞れば格段に改善しますが,私は個人的に周辺光量の低下が嫌いではないですから,18mmでこのくらいの落ち方だったら,絞りでコントロールして積極的に使ってみようかと思うくらいです。
誰も試さないと思うのであえて書きますが,内蔵ストロボでは完全にけられて使い物になりません。
軽くて小さいレンズで,手にすぽっとおさまるので,手ぶれにも強く,なかなかよいレンズです。この描写力でこの値段で純正なら,レンズメーカーはきっと苦労するだろうという発売当時のレビューがありましたが,まさにその通りだと思います。
もちろん,この明るさですから室内は厳しく,観光目的の旅行にはぴったりかも知れません。欲を言えば,広角側を16mmくらいまで広げてくれると全然違う世界がもう1つ手に入ったになということくらいでしょうか。
常用しているシグマの35mm/F1.4は本当に素晴らしく,F1.4という明るさで,しかも開放から使えるくらいの高画質です。このレンズとの比較は全く意味がありませんが,後で後悔したくなければ35mm/F1.4,手軽さとチャンスを生かすことを狙うなら,この18-35mmかなと思います。なんといっても20mm以下の世界は,おもしろいですし。
最近のデジタル一眼レフは高感度化が進んでおり,シャッター速度を稼ぐという目的で明るいレンズを使う必要性は,かなり減っていると思います。というより,その必要性が一番強かったことを考えると,明るいレンズというのは特殊な領域のものになってくるんじゃないかとさえ思います。
F4前後のズームレンズは,明るさから見ると物足りないかも知れませんが,大きさと価格,そして設計に無理をしない点において,実はとても良いレンズを作る事の出来るエリアです。
以前は価格優先でしたが,最近は本当にいい設計のレンズばかりになりました。高感度化とあわせて考えると,もうこのクラスのレンズを積極的に選んでもよいんじゃないかと思います。
ということで,明るいレンズに漠然とした憧れをしていましたし,24-70/F2.8も35mm/F1.4でも,その憧れにふさわしい結果に満足していましたが,そこは明るいレンズの個性ときちんと考えて,F4クラスのレンズもちゃんと評価したいと思います。
私は,70-200の望遠ズームを持っていません。ここに奮発してF2.8というのもあったでしょうが,F4をまず狙っていこうと,思います。