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2012年04月の記事は以下のとおりです。

N-30とNW-Z1060とDLNA

 待ちに待った連休がやってきました。ようやく生まれて半年になる子供と一緒に過ごせることがなにより楽しみであり,例年のように帰省をしようとか工作をしようとか,そういう大きな計画は立てていません。

 ここしばらくの間,音楽と高音質が持つ力を再認識し,特に多くの情報量を持つハイレゾ音源を楽しむ事を意識していたのですが,オーディオ周りでいくつかトピックスがありましたので書いておきます。


(1)N-30のアップデート

 パイオニアのN-30とN-50のファームウェアのアップデートが初めて行われました。発売当初からいろいろダメ出しされていたので,どのくらい改善されたのか楽しみだったのですが,アナウンスされたのは2つで,192kのFLACで音切れがあるのを改善したのと,MusicServerの動作を安定化したということです。ギャップレス再生とか,cueシートやALACへの対応とか,そういうめでたい機能追加はないようです。

 私の場合,高速起動モードでスタンバイに入れた後だとPogoplugを見つけてくれないというかなり辛い不具合に苦しめられていますので,これが改善すればいいなあとアップデートを行う事にしました。

 結果ですが,ほとんど変化無し。私に関係する問題はなにも解決しません。見えないところで何かが改善しているのだと思いますが,私にはそれがあまり関係のあるものではなかったようです。残念。

 
(2)N-30のコントロールアプリ

 N-30のコントロールアプリは,iOS版とandroid版の2つが用意されていますが,悪いことに私のIDEOSでは動作しません。

 嫁さんのiPad2に入れたN-30のコントロールアプリをうらやましいと思って見ていたのですが,先日購入したNW-Z1060ではどうだろう,と調べてみると,ありがたいことに対応していました。早速試してみます。

 すでに知られているように,大画面にタッチパネルを持ったスマートフォンの機能を全く使っておらず,あくまで標準装備のリモコンに本体の小さいディスプレイが手元に来ただけというものではあるのですが,それでもこれが結構便利なのです。

 赤外線リモコンは遮られていると届きませんし,反応の遅いN-30は画面が見えないと,赤外線が届いていないのか,それとも反応が遅いだけなのか分からず,結局立ち上がって本体の前まで歩いて行って,操作することが多いのです。

 ですから,本体の操作系が手元に来ると言うだけでも,私にはかなりのメリットがあります。

 NW-Z1060は快適なandroidマシンですので,かなり便利になりました。おしいのは,電源のON/OFF機能が使えないと言う問題です。この機能は高速起動モードを設定しているときだけ有効になる(その代わり待機時の消費電力は大きい)もので大変に便利な機能なのですが,私の場合高速起動モードを設定すると,PogoplugをDLNAサーバーとして見つけてくれないという問題があるので,これはあきらめるしかありません。


(3)NW-Z1060の音楽をN-30に飛ばす


 NW-Z1060には,音楽や動画をDLNAで飛ばす機能があります。

 DLNA Throwという機能なのですが,DLNA1.5では,コンテンツを送信するDMSというサーバーと,コンテンツをただ再生するだけのDMR,そしてその再生状態を制御するDMCの3つの役割を別々の機器が行うことが許されています。

 ここで重要なのは,再生状態の制御を行うのが,再生機器ではないということです。どの曲を再生するかなどの制御は,N-30でもいいし,NASでもいいし,別の機器でもよいわけです。

 Walkmanが搭載しているのは,WalkmanがDMSとDMCになる機能です。あとはDMRさえあれば,WalkmanはDLNAで音を出すことが出来るのです。

 N-30はDMRになることが出来る機器ですので,仕様上はNW-Z1060のDLNA ThrowはN-30を相手に機能するはずです。

 しかし,上手く動作してくれませんでした。

 ミュージックプレイヤーから音楽を飛ばす操作をすると,飛ばす相手としてN-30を見つけてくれます。N-30を選択すると,NW-Z1060の画面には「お待ち下さい」と出て,長時間待たされます。

 しばらくしてN-30側のディスプレイにエラーが表示され,リモコンのOKボタンを押すと,N-30の画面にはDMRというモードが表示され,NW-Z1060から飛ばした音楽のタイトルや時間,プログレスバーが表示されています。

 一方のNW-Z1060の画面には,またしばらくしてエラーの表示です。

 こうして,結局音楽は再生されることはありませんでした。

 飛ばした音楽は128kbpsのAACですし,DMR側で扱えないフォーマットではありません。Pogoplugのような正式にDLNAの認証を受けた機器を介していないので,本来ならこれで動いてくれないと困るのですが,残念です。

 仕組みが大きく異なるとは言え,同じ事がAppleのAirPlayではとても簡単にできます。ややこしいDMSやらDMCやらDMRなどという言葉を覚えることもなく,出力先を切り替えるだけの操作です。

 いや,DLNAがむしろややこしすぎて,またいい加減なだけのはなしでしょうか。私の中で,またしてもDLNAの評価を落とす結果になりました。

androidのWalkmanが気に入った

  • 2012/04/24 11:06
  • カテゴリー:散財

 NW-Z1060を買いました。

 この型名でぱっとWalkmanを思い浮かべる方はそんなに多くはないと思うのですが,,iPodと言えばnanoだろうがShuffleだろうがtouchだろうが,あああれね,となるのに,Walkmanは小難しい英数字でしか機種を特定できません。このあたりが日本企業の習慣なんだろうなあと思って,損をしているように感じます。

 テレビでもなんでもそうですが,日本の会社の製品は製品名が無味乾燥な英数字で,しかも一文字違いで全然違うものになります。WalkmanもZシリーズだXシリーズだAシリーズだと,興味のない人しかわからないような機種構成です。

 閑話休題。

 NW-Z1000シリーズはWalkmanで初めてAndroidベースのモデルです。音楽を聴くだけなら別にAndroidだろうがiOSだろうが,uitronだろうがなんでもいいのですが,動画にゲームにメールにチャットにTwitterにと,多機能化を求められるとOSの選択肢は狭まってきます。

 一方で,OSを動かすためだけに使われるハードウェアリソースも大きくて,Androidを動かすだけでもそれなりのCPUやメモリが必要です。OSがユーザーのやりたいことに直接関係しない存在であるなら,そこに無視できないコストがかかるリッチなOSは,開発者のエゴではないかと,そんな意見もあるわけです。

 本来,Walkmanというのは音楽を聴くための道具でした。これにAndroidを乗っけてくるんですから,音楽以外の事をやらないと説明がつきません。結果,4.3インチという大きなディスプレイを搭載したことと相まって,Walkmanとしては異彩を放つモデルになってしまいました。

 出るなり賛否両論巻き起こったこのZシリーズですが,私がiPhoneなどのiOS機器に今ひとつ興味がわかないことと,実は今適当な携帯音楽プレイヤーがないことにちょっと困っていて,そろそろ「おもちゃ」を買ってみるかなと考えたことが,購入の動機です。

 ちょっと大げさですが,この大きなディスプレイを使えば,例えばちょっとした動画を見たり,twitterやメールも案外まともに使えるだろうし,IDEOS経由になりますけども外出時にナビ代わりにすることだってできそうです。しかも,音質への評価は高く,本来の目的である音楽プレイヤーとしては,きっと期待を裏切らないでしょう。

 残念なのはカメラがないこと,SDカードがささらないことですが,SDカードは一度差し込んだらほとんど外して使うことがないものだけに,内蔵メモリが大きいものを選んでおけばかえって便利で安全かも知れませんし,カメラも使用頻度はそんなに高くないので,割り切ってしまえます。

 裏を返すと,最初の機種選定で,メモリサイズは慎重に選ばないといけないわけですが,そうはいっても5万円近くのお金を出すわけにもいきません。予算の都合もあって,32GBのNW-Z1060を買うことにしました。

 色は赤と黒があるのですが,外で目立つのもなんだしなと,黒にしました。しかし,赤の実物を見ると,これなかなか上品で,男女を問わず使えるいい色です。これにしておけば良かったかなあと思ったりします。

 聞けば,それなりに値段もこなれてきていて,回線契約をせずとも使える,日本メーカーのまともなandroid端末としての需要もあるそうです。もともと,アプリケーションを後から追加して機能を増やせるWalkmanとして誕生したZシリーズとしては,android端末がどこまでまともな音楽プレイヤーになり得るかに挑んだものであるはずで,私はそういうところにも惹かれていたりします。


・大きさ,質感

 大きい大きいと言われているZシリーズですが,手に取るとホントに大きいと感じます。私にとっては,ギリギリの大きさです。これ以上大きいと使うのに苦労すると思います。

 筐体の歪みもなく,質感も高い上,密度感もありますから,安物を手にしたというがっかり感はありません。ただし,縁の部分などはプラスチックで,私は早速手から滑り落として,この部分にへこみを作ってしまいました。


・android

 androidを搭載したWalkmanという独自の立ち位置をどう解釈すべきか,売り手も買い手も迷うところですが,私はこう考えました。

 多機能化したWalkmanではなく,音質にこだわったandroidマシンである。

 つまり,androidマシンとして十二分に楽しめる内容でありながら,真面目に音質に注力したモデルという事です。お金もかけただろうし,ノイズ発生源である高速CPUからオーディオ回路を守るために,電源を綺麗にしたり,基板のパターンを工夫したりと,様々な手段を講じたと思います。

 通常,androidのハードウェアに対し,そこまで手間をかけて音質を向上させる事はないと思います。androidはandroidが売りであり,音質が余程悪いものでなければ,特に問題とならないからです。

 ですが,日本の一流メーカーが自社のブランドをかけて作った事と,そしてそのブランドに恥ずかしくないよう,音質に真面目に取り組んだというのは,非常に貴重なことです。音質にこだわる理由がないandroidマシンの世界で,音質を至上命題にできるのは,Walkmanだけであり,Walkmanを冠するからこそ音質に手間とお金をかけることが許されたのでしょう。

 だから,多機能化したWalkmanではないというのはとても大事なことで,androidでなかったり,androidであってもGoogle playにアクセス出来なかったり,機能に制限があったり,あるいはandroidとして振る舞わないような細工があったりすると,それは他のWalkmanと同じです。

 あくまで,androidとしての自由度をほぼ残し,どんどんアプリを増やしてカスタマイズできる楽しさをちゃんと持っていながら,しかも音質にこだわりがあるということはとても重要で,私はこの部分に本当に感心しました。Zシリーズ以外に,高音質androidを期待する事は出来ません。唯一無二の存在なのです。


・音楽プレイヤーとして

 Walkmanであることを主張するW.ボタンで,なにをやっているときでもこれで音楽再生画面に遷移する仕様は,とても好ましいと思います。音楽プレイヤーの完成度は低いわけではなく,大きな画面でジャケット写真(アルバムアート)が表示されるのは楽しいですし,そのジャケット写真を床にぱーっとひろげてアルバムを選ぶ機能などは,なかなか遊び心もあってよいと思います。

 私は聴きたい音楽にさっとアクセス出来ればそれでいいので,androidでは良く使われているPowerAmpのようなソフトは過剰で,ちょっと胃にもたれます。その意味では,歌詞と同期する機能や12音解析などは私には無関係な機能ですから興味もありません。

 128kbpsのAACで,そもそも携帯音楽プレイヤーに期待するものでもないので音質云々は大きな声では言えない私ですが,少なくとも私には好ましいものです。前述の通り,とても自然で,とても良い音がします。

 iPodなどは結局長時間聞いていると疲れてしまうのですが,このZシリーズはそんなことはありません。すっと頭の中に入ってくる音です。

 付属のヘッドフォンを使えばデジタルノイズキャンセル機能が利用出来ますが,外でこれを使うと怖いし,気配を感じなくなるのは不安ですので,私は使いません。使い慣れた他のヘッドフォンを使いますし,どうしてもノイズキャンセルが欲しい場面では,QC15を使います。

 残念なのは,ハードウェアが高音質を目指して作られているのに,対応コーデックに可逆圧縮のものがないことです。ALACに対応するのは大人の事情で無理としても,FLACに対応することはもう必須になってるとは考えないのでしょうか。ATRACのロスレスなんか誰も使わないです。

 結局私は,FLACに対応するためにandLessをインストールすることにしました。そして,高音質のCDについては,順次256kbpsに切り替えていくことにしました。それくらい,この音質は素晴らしいと思います。

 そして,24bit/96kHzへの対応がないことにがっかりしました。これでハイレゾ音源に対応していれば文句なしなのですが,これだけアナログ回路の音質が良ければ,きっとハイレゾ音源はすごい音で聞かせてくれそうな気がします。それだけに残念です。

 
・動画プレイヤーとして

 TEGRA2というCPUは,AVCやMPEG4のハードウェアデコーダを持っていますが,MPEG2は持っていません。今時MPEG2というのもないだろうと,そもそもMPEG2のデコードをサポートしないZシリーズですが,例えばTS抜きした地デジの動画はMPEG2-TSですし,これをAVCにするには必ず変換が必要になるわけで,その時間と手間は大変面倒です。

 また,AVCはBaselineProfileでしか1080pに対応しません。つまり,わざわざZシリーズ用にAVCにエンコードしないと存在しないことが多いフォーマットということになり,どうも変換作業から逃げられそうにありません。

 一応確かめてみたのですが,MainProfileの1280x720,2Mbpsくらいならなんどか再生できそうです。ですが,1440x1080のMPEG2などは動画ファイルとしてすら認識してくれません。

 そこで,定番の動画プレイヤーである,MX動画プレイヤーをインストールです。一応これで多くの動画フォーマットに対応するようになるのですが,MPEG2のようにソフトウェアでデコードするような場合,CPUパワー(あるいは転送レート)が足りず,実用にはなりません。


・DLNA

 うちにはN-30というネットワークプレイヤーがあり,DLNAでPogoplugからデータを受けて,非圧縮のPCMファイルをならしています。

 このWalkmanもDLNAに対応していますので,早速Pogoplugにアクセスしてみました。当たり前の事ですが,ちゃんと音が再生されます。さすがに非圧縮のPCMです。Walkmanの音質の良さを改めて認識させられます。

 家の中であれば,もうWalkmanはローカルのストレージに音楽を入れて置く必要はありません。N-30のポータブル版と考えると,ちょっと感動的ですらあります。

 WalkmanのコンテンツをDLNAで外に送信する機能もあるようですが,これはまだ私は試していません。どういう状況で使えるのか迷ったのですが,N-30に送信できるのであれば,AirPlayのようなものだと思えばいいのでしょうね。


・その他のアプリ

 まずATOKです。IDEOSに入れているので,これにも入れます。当たり前の事ですが,1GHzのCPUに大画面によって,ATOKはとても快適になります。twitterもGoogleTalkのクライアントも,メールも十分実用になります。

 WEBブラウザもなかなか良く出来ています。これならちょっとした記事の閲覧に使えることでしょう。

 もう1つ,pogoplugへの対応です。androidですのでpogoplugのアプリがインストール出来ます。そうすると画像や音楽,動画だってpogoplugのデータを引っ張り出して使うことが出来るようになります。ネットワークに繋がっていれば,もう内蔵ストレージに残しておく必要はありません。

 Skypeも念のため入れておきますが,使う事はほとんどないと思います。またせっかくのBluetoothヘッドセットも,HFP/HSPに対応しないので,SKypeにはなんの役にも立ってくれません。

 基本的に,あれもこれもとインストールする気はありませんし,ましてrootがどうのとか,そういうことには今回は手を出さないことに決めてますので,あれこれ欲張らずに使っていこうと思います。


・バッテリー

 1200mAhの電池だそうですが,充電がWMポートからしか出来ないため,出先での充電は専用ケーブルを忘れた段階で,あきらめないといけません。

 androidだけにあっという間に電池がなくなるかと思いきや,1時間くらい動画を見ても15%くらい減るだけです。音楽を聴いているだけならもっと持つはずですし,上手に使えば実用性は確保出来るでしょう。

 でも,できればMicroUSBを装備しておいて欲しかったなあと思います。

 
・まとめ

 この画面サイズだと,電子書籍には使えそうにないですから,あくまで音楽と動画の再生マシンとして考えないといけないわけですが,特に音楽プレイヤーとしてはFLACへの対応がないこと,24bit/96kHzに未対応という点以外に不満はありません。

 良く出来た音楽プレイヤーとして3万円という価格とこの大きさをどう考えるかは人それぞれで難しい所で,動画やアプリ追加を魅力に感じないなら,無理にZシリーズを買うことはないでしょう。最初に書いたように,高音質のandroidマシンと考えて評価すべきです。

 それに,回線契約をしないでも買えるまともなandroidは,ZシリーズとSony Tabletくらいでしょう。どちらも3万円くらいで買えるものですが,方やiPod,方やiPadの対抗機ですから,競合はしませんし,Zシリーズの音質の良さは他にないものです。

 実は,「日本メーカーのまともな」androidに,今それ程値打ちがあるのかなあと疑問に思っていました。秋葉原あたりで1万円そこそこで売られる中国製の怪しいものも,昔と違ってそれなりのクオリティになっているなか,この価格差を日本のメーカーというだけで埋められるとは,簡単に言えないでしょう。

 ところが,androidの魅力を殺さず,Walkmanに恥じない高音質を誇るZシリーズは,もうこれしかないという存在感を放っています。後継機が出るのかどうかは知りませんが,もし後継機が出ないなら,もし出てもandroidの自由度が制限されるなら,このZシリーズを買っておかないといけないと思います。

 実は先日,カラヤン指揮による,ベートーベンの交響曲のSACDボックスを買ったのですが,評判通りの素晴らしい演奏,素晴らしい音質で,鳥肌が立ちました。

 また,嫁さんが購入したSteelyDanのGauchoのSACDも素晴らしい演奏,素晴らしい音質で度肝を抜かれ,先日のTheSuperPremiumBandの24bit/96kHz音源と合わせると,この1ヶ月ほど,名演奏と高音質という音楽とオーディオの本質を,改めて見直す時間を過ごしています。

 音楽制作コストは下がり,圧縮音源ばかりを耳にする昨今ではありますが,音楽とオーディオはまだまだやれると,そんな風に考え直した訳ですが,高音質のWalkmanによってそれまで疎遠だった音楽との距離が少し戻ったような気になるのは,高音質という不変の価値が持つ力故なのでしょう。

 今,音楽と聴くという行為にどれほどの投資が出来るかを考えると,なかなか難しいのが現実です。量販店では音質が二の次の製品しかなく,かといって高音質なものは100万円を越えてしかも売られている場所が限られています。

 10万円ちょっとくらいの製品で,数が出るから価格以上の音質が手に入るお買い得感があり,複数のメーカーによる製品の個性が豊かで,展示品がどこにでもあって気軽に試せて,ぱっと買って帰る事が出来るような機器が市場から消えて久しく,同時にそうしたもに対する憧れもなくなりました。

 ですが,音楽とオーディオは,まだまだやれます。

3.5inch 2TDの詳細

 2009年頃だと思うのですが,実家にあった5.25インチの12MBの変なフロッピーディスクの事をここで書いたとき,ついでに3.5インチの2TDについて触れました。

 私自身が2TDのフロッピーと接点がなかったので,トラックやセクタなどの規格を,「たぶんこうだろうなあ」と仮定して計算していました。

 しかし,これってJISで決まっているんですね。JIS-X6227です。

 閲覧だけは簡単にできますのでちょっと確認したところ,私が書いた推測は全くあっておらず,間違いだらけであることがわかりました。

 こんな事誰も気にしないと思いますが,誤りは訂正するというのが我が人生。自己満足の延長で,ここで正しい規格を書かせて頂こうと思います。

 3.5インチの2TDは,3倍密度3倍トラックで9.3MByteを実現したものですが,私は単純にIBMフォーマットの2HDのセクタ数とトラック数を単純に3倍しただけでした。よって,1トラックあたりの容量は256byte*78セクタで19968byte,これにトラック数(77*3)をかけると約4.4Mbyte,両面で約8.8MByteと計算しました。

 しかし,正しくは,セクタ数は1トラック当たり39セクタ,トラック数は256本です。なお,1セクタ当たりの容量は512Byteで,IBMフォーマットの2倍です。

 これだと,1トラックあたりの容量は,512Byte*39セクタで19968Byteです。お,ここは一致してますね。3倍密度というのは偽りなしです。

 これにトラック数256本をかけますと,片面約4.9MByte,両面で約9.75MByteです。もともと,この2TDという規格の公称値は,10MByteのフロッピーということでしたので,一応これで計算はあってるわけですね。

 なお,トラック密度は16.9本/mmですので,インチに直すと約430TPIです。この数字は2HDのトラック密度の約3.18倍ですから,さすが,サーボトラックを用いた高密度フロッピーだなあと思います。

 そのサーボですが,セクタの頭の部分にサーボトラックを置く切れ目が用意してあります。ここに264本のサーボトラックを置きます。

 回転数は360rpmと2HDと同じです。密度が3倍になったわけですから,単純に考えて転送レートは3倍になるはずです。

 うーん,もう少し突っ込んだ規格が欲しいところです。

 ところで,3.5inchのフロッピーには21MByteという規格もありました。JIS-X6228です。しかしこれはすでに廃止されており,閲覧することができません。過去の技術をたどるという意味でも,廃止された規格でも閲覧だけは出来るようにしておいてくれると,面白いんですけどね。

 さっとタイトルを読むと,どうもディスクの内周と外周で記録密度を変えるものだったようですよ。昔,230MByteのMOでZCLVという方法がありましたが,あれに近い方法ということでしょうかね。(違うかも)

漆をなめてました

 日常的な作業である食器洗いですが,ある時急激にお皿や茶碗を割ったり欠かしたりすることが続くことがあります。

 注意力が散漫になるとか,手先の動きが微妙に変わっているとか,心配事があるとか,いろいろ原因はあるのでしょうが,大事な食器を傷めてしまうと,とてもがっかりするものです。

 食洗機というのはこうした損害を根本的に解決する1つなのですが,これを導入する前には,私は頻繁に食器を割ってしまっていました。

 特にショックだったのは,ちょっと高価なお茶碗です。

 それなりに高価だった肉の薄い綺麗なお茶碗を,結婚後夫婦揃って買って使っていたのですが,1年ほどで全滅。反省を込めて,私が手焼きの高価なものを買うことにしました。2つで1万円近いもので,購入するとき「自分達が日常的に使うもの」とラッピングを断ると,一瞬妙な間があったことを覚えています。

 それは,特にお茶漬けを食べるとおいしいだろうなと思うようなお茶碗でした。

 これだけ高価だと,さぞや大事に扱うだろうと思っていたのですが,やはり慣れた頃には手を滑らせ,下に置いてあった片手鍋の縁にぶつけて,大きく欠けてしまいました。

 いっそのこと真っ二つに割れてくれればまだあきらめの付いたものを,と中途半端に欠けてしまい,だけども口に当たる部分だけにそのまま使用することは無理という状況に,なんともいえない寂しさがありました。

 こういうとき,私は欠けた部分にホーローを修理する白いエポキシ系接着剤を塗り込んで形を整えます。とても綺麗に修理出来るのでいつもそうしているのですが,安全性にはちょっと無頓着なところがありました。

 食洗機導入の時にも書きましたが,熱でこのエポキシ樹脂が柔らかくなっていました。接着剤特有の臭いも強くなっていて,長時間の加熱で化学物質が溶け出してしまっていることも疑われました。

 なにせ食洗機は,水を循環させて食器を洗う機械です。接着剤から溶け出た化学物質が他の食器にまで回ってしまうのは,大問題です。

 この茶碗だけ手洗いすることを考えたのですが,この機会にエポキシに変わるほかの修理方法を考えてみることにしました。

 欠けた茶碗を修理する方法には,日本古来の金継ぎというのがあります。漆にご飯粒や小麦粉を混ぜて練った糊を使って貼り合わせたり欠けた部分を作ったりして,その部分に金粉を塗るものです。実用的な強度を持ち,かつ美しく仕上がった金継ぎはそれ自身が工芸的に評価されるものです。

 なんだか,割ったお皿が修復で評価されるってのは,なんだか一周回ってしまったようなおかしな気分ですが,私が注目したのは,この漆の糊です。

 漆ですから,乾いてしまえば安全です。固化した漆は耐久性も抜群で,熱にも強く,成分が溶け出るようなこともないそうです。

 問題は,漆ですからかぶれること,そして乾くのに時間がかかることでしょうか。

 まあ,もともとお茶碗を割ったのは私ですし,ダメモトでやってみることにしました。

 私は漆にかぶれたことなど一度もないのですが,そもそもどこに売っているのかわかりません。東急ハンズのサイトを見ていると,チューブ入りの生漆が800円ほどで売られています。

 とりあえずこれを購入。

 まず,お茶碗のエポキシ接着剤をすべて取り除きます。少し深いところにも食い込んでいるので,少し削って完全に除去します。そしてその断面に,生漆を塗ります。いきなり糊を塗っても付きが悪いらしく,これでしっかり固着するようにするそうです。ここで数日放置。

 そして乾いたところで,ご飯粒を練り潰し,生漆と混ぜて糊を作ります。出来上がった糊をこんもりと欠けた部分に盛ります。

 失敗は,この糊の作成にありました,ご飯粒が綺麗につぶれてくれず,ぶつぶつが残っていました。水分も足りない乾きかかったご飯粒だったことも問題で,私は漆を混ぜればなんとかなると,強引に練り続けたのです。

 これがまずかった。

 数日後,右手になにやらみみず腫れのようなものが出てきました。腫れ上がり,猛烈にかゆいのです。どうやら,作業中に漆が手に着いたようです。

 ほっといても良いことはないということで,土曜日に観念して皮膚科に行ったのですが,処方された最も強力なステロイド剤を塗る生活が始まりました。

 そうこうしているうちに,漆のかぶれが体のあちこちに出てきます。移ったものなのか,時間が経過して発症したのかは分かりませんが,作業当日の気温が高く,実は上半身裸で作業をしたことも今思えばバカなことをしました。お腹,腕,足,脇の下と,あちこちに水疱ができてしまいました。

 他人には移らないそうですので,嫁さんや子供が発症することはないと思うのですが,恐ろしいのは生漆が知らないうちに飛び散ってしまい,これに触れることでしょうか。赤ちゃんがかぶれたら,大人のように「かゆい」だけでは済まないでしょう。まずいことをしました。

 少しずつかゆみも沈静化して,治りかかった2週間後,ちょうど糊も乾いただろうと,削る作業を始めることにしました。

 洗面台に持っていき,デザインナイフで削ったのですが,随分柔らかいです。あれ,と思って断面を見ると,透明になっておらず,白く濁った部分が出てきました。しかも,漆特有の臭いもします。もしかして・・・手に付いた漆を見て,疑いは確信に変わりました。漆は,まだ乾いていません。

 確かに,漆は時間ではなく,条件で乾くものです。私の叔父は,漆を塗ったテーブルが届いた日,肘をついて腕がかぶれ,数日間高熱にうなされたと聞きました。

 私の手はすでに漆まみれです。せっかく漆かぶれが落ち着いてきたのに,また派手にやらかしたのか・・・と焦りますが,ここは嫁さんに救援を求めます。

 漆は油溶性です。油絵の具の油が良いそうですが,そんなものは私の手元にはありません。そこでサラダ油を手に出してもらい,これで漆を落とします。案外綺麗に落ちる物で,最後にこれをハンドソープで除去します。

 まだ指先にねっとりとした感覚が残っていますが,これ以上はどうやっても落ちません。

 そして,このお茶碗に視線を落とします。どうしようか・・・悩んだ末,処分することにしました。漆にかぶれてまで修理に臨んだお気に入りのお茶碗ですが,漆にかぶれるリスクがまだまだ続き,しかもそれがどれくらい耐久性のあるものか,わかりません。電子レンジは?食洗機は?そもそもホントに安全?

 どれも,私には答えを用意出来ません。

 泣く泣く,ゴミ袋に入れました。次の燃えないゴミで,廃棄することにします。

 ということで,漆をなめていた私は,漆にこっぴどくやられました。漆がこれほど難しい塗料だとは思わなかったのと同時に,今時の塗料や接着剤はいかに使いやすく出来ているのかと,感心しました。

 漆も使いこなせるようになると,修理修繕の幅も広がるなあと思っていただけに,これほど手強いとは思いませんでした。残った漆も危険なので,次の燃えないゴミで捨てることにします。

N-30の真骨頂,ハイレゾ音源を体験する

 ネットワークプレイヤーN-30の,さらにその後です。

 今回は,とうとうハイレゾ音源へのチャレンジです。

(1)ハイレゾ音源の入手

 CDが16bit/44.1kHzという器の大きさしか持たない以上,それ以上の情報量を持つ,いわゆる「ハイレゾ音源」をパッケージソフトとして手に入れるのはなかなか難しいおが実情です。

 いや,ちょっと語弊がありますね。SACDはハイレゾ音源をパッケージする,実質的に唯一のオーディオ専用メディアです。

 ただ,SACDは物理的にデータを読み出すドライブがほとんど入手出来ないこと,DSDという独自のデータ形式になっていること,そしてそれら技術的な問題が解決しても,DRMがかかっているために,リッピングを行うことは限りなく不可能に近いです。

 私は,24bit/96kHzといったハイレゾ音源は,もはや配信でしか入手出来ないものと思い込んでいたのですが,旧世代のジジイである私としては,やはり実体のある「メディア」を手元に置いておきたいと思うもので,ちょっと躊躇していたのです。

 で,つらつらと考えていたのですが,DVDはすでに,リッピングされるようになって久しく,ということはDVD-Audioはすでにリッピングできるようになっているのではないのか,と閃いたのです。

 閃いたとは大げさで,ようやくそこに気が付いたということですが,調べてみると,やはり可能になっているようです。合法なのか非合法なのか,すっきりしないところがあるわけですが,堂々とそのやり方を商業ベースのWEBサイトに紹介が出ているあたり,すでに死んだメディアゆえお咎め無し,誰も損をしないから,というのが,どうやら実情のようです。

 ほぼ完璧な著作権保護を達成したSACDが生き残り,自由度の高いDVD-Audioが死に絶えたというのはちょっと興味深い結果ですが,DVD-Audioが現在入手が絶望的な状態なんだから,もうどうでもいい話です。

 で,さらにつらつらと考えていると,私自身はDVD-Audioなど全く鼻にもかけなかったのですが,嫁さんがなんか持っていたよなあと,思い出しました。

 そう,嫁さんはBeach Boysのマニアであり,数年前に発売になった,DVD-Audio版のPet Soundsを,買っていたのです。

 いやはや,なんとも恐ろしいですね。嫁さんは当時も今も,DVD-Audioを再生する機器を持っていません。コレクターズアイテムとして買うという無茶は,狂信的マニアにしか真似の出来ない芸当です。

 我が家で唯一であったこのDVD-Audioは,これまでは醜いアヒルの子でした。高音質なSACD,そして多数派のCDたちから蔑まれ,すでに存在しないことにすらなっていた,不遇な時間を過ごしてきました。

 しかし,とうとう,純白の白鳥として,翼を広げて,大空に飛び立ち,その美しさを我々に見せつけるときが,やってきたのです。なんと感動的なことよ。

 てことで,とっととリッピングをしてみます。いろいろなフォーマットで記録されていますが,ここでは最高音質である24bit/96kHzでリッピングです。6chのMLPで記録されたデータを,6chのflacと2chステレオのflacで保存します。

 そしてこれをPogoplugにコピーし,ネットワーク経由でN-30で再生します。ちゃんと24bit/96kHzで認識し,正しく再生されました。

 うーん,もともとのPet Soundsを聞き込んだわけではないので,正直ハイレゾ音源であることの価値は,よくわかりません。

 それに,もともとのデータが6chですから,ステレオといってもこれをダウンミックスしているわけで,その正しさも正直よくわかりません。一応,DVDオーディオは6chから2chへのダウンミックスを行う場合の,各チャネルの係数を記録することが出来るので,それに従ってダウンミックスすれば正しいステレオデータが得られることになってはいます。しかし,本当にその係数を使っているのか,使っていても正しい演算が行われているのかどうか,気持ち悪いことに変わりはありません。

 もっと気持ち悪いのは,title1とtitle2として,全く同じデータが2つ記録されていることです。違いは何だろうとバイナリで比較して見ましたが全く同じもの。

 パッケージには,6chと2ch,そしてmonoの3つを楽しむことが出来,しかもmonoはBrian Wilson御大が直々に監修しておるということで,本来別のデータになってしかるべきなのかなあと思う訳です。まあ,データは同じでもmonoか2chかでデータを共用する仕組みがないとか,係数が異なっているとか,そういう事情があるのかも知れません。

 どうもスッキリしませんが,まあいいでしょう。

 このころの音楽はアナログテープレコーダで制作されていて,その情報量はCDのフォーマットでは収まりきらないというのはもはや常識です。よってPet Soundsもハイレゾ音源の価値はあるはず,なのです。

 ですが,最初からハイレゾ音源で作られた音楽とは素性が違います。確かに聞き比べればその違いははっきりわかるのですが,これでなければならない,という程のアドバンテージは,正直ないように思います。まあ,N-30が安物だからかも知れませんが・・・

 ただ,このDVD-Audio版のPet Sounds,ボーナストラックが充実しています。これを聴けるだけでも実は価値のあることだと,マニアは思っているようです。

 
(2)配信で買ってみる

 私はSACDを買うときでも,余程のものでない限り録音の時点でSACDを前提にしてあるものしか手を出さない人ですが,24bit/96kHzのようなハイレゾ音源も同じであると考えた時に,もはや配信でしかまともなものは買えないと判断,試しに入手してみることにしました。

 OTOTOY,e-ONKYOなど,ハイレゾ音源を扱うサイトも充実してきましたが,ここではジャズやクラシックに力が入っているe-ONKYOを試してみます。

 幸いにして,ケニー・バロン(p),ロン・カーター(ba),レニー・ホワイト(ds)というまさにプレミアムなトリオによる,「Softly, As In A Morning Sunrise」が昨年夏に配信スタートとなっています。24bit/96kHzでDRMなしですから,ちょうどよいです。

 お値段は3000円。実体もなく印刷物もない「データ」に,同額以上のものを支払うことにやや躊躇するのは,やはり旧世代ゆえでしょうか。

 ということで,FLACで購入手続き,そしてWAVに展開し,データを早速N-30で再生してみます。

 おお,これはいいですね。SACDでもそうだったのですが,ハイレゾ音源で最もわかりやすいのは,ハイハットです。ハイハットの音が「しゃっ」と短く切れるのがCDなら,「しゃっー」と小さくなりながら長く伸びるのが24bit/96kHzです。ハイハットのような金属製の打楽器は高域まで非整数次倍音がたっぷり入っています。

 ホールでの演奏で聞こえる反射音とか,打楽器の音が消えゆく時のように,小音量の再現性の素晴らしさは,さすがに24bitだということでしょう。

 あと,バスドラムやスネアなどドラムの生々しさがすごいです。バスドラムの空気の振動,スネアドラムの機構からやむなく発せられる動作音のようなものまで,見事に取り込まれています。24bit/96kHz万歳です。

 このデータを,AppleがMasiter for iTunes用のツールとして配布されている,afconverで16bit/44.1kHzに変換してCDに焼いて見ましたが,もう全然だめです。一聴して違いが歴然,広がりがなくなり,狭いところで窮屈に演奏している印象があります。小さい音はつぶれてきこえなくなり,減衰音は途中で途切れて聞こえます。総じて,レースのカーテンを隔てて聴いているようなもどかしさです。

 もっとも,afconvertのダウンコンバートのアルゴリズムが悪いせいかもしれませんのでなんとも言えませんが,このツールと使って256kbpsのAACを生成することが推奨されていることを考えると,そんなにおかしいものでもないでしょう。

 これだけの差があると,今後は積極的に24bit/96kHzのソースを手に入れようとするでしょう。個人的な印象では,SACDよりも上だと思いました。

 これは大満足です。愛聴盤(盤じゃないですが)に決定です。


(3)調子に乗って

 SACDすらすでに死に体と言われる昨今,せっかくプレイヤーを持ってるのだからと,久しぶりにSACDの新譜をチェックしてみました。

 残念ながら新譜に惹かれるものはなかったのですが,オルガニストである吉田恵さんの「バッハ:オルガン作品集 VOL.1」がよさそうな感じで,買うことにしました。ちょっと小フーガ ト短調が聴きたくなって探したところ,もっとも新しい録音がこれだということがわかったのですが,どうもSACDというのは,演奏家という切り口ではなく,誰がマスタリングしたか,どのホールで録音されたかが重要とされる向きがあり,SACDも随分尖ってるなあと思います。

 日曜日に届いたのですが,音質も飛び抜けてすごいというわけではなく,加えて演奏もどうもすっきりしない感じで,リヒターのような堅い演奏が好きな私としては,ちょっと甘口で心許ないという感じです。まあ,初心が偉そうなことを言うのはやめておきます。

 で,カラヤンの1962年の録音で,ベートーベンの交響曲全集も買いました。海外からの輸入だと7000円弱ですから,これはお買い得ですね。私はクラシックはさっぱりですけど,ベートーベンのシンフォニーとピアノくらいは教養として聴いておかねばならないと思っていたところでしたので,ちょうどよかったです。

 アメリカの業者から購入したので,2週間ほどかかるでしょう。中学生以来のクラシックファンである嫁さんも楽しみにしていましたし,私も楽しみです。
 

 てことで,音楽というのは,聴きたいときにそばにあることも,とても大事な事です。配信という仕組みはその究極形態だとは思いますが,ネットワークの帯域に制限のある現状では,手元にディスクなりデータが存在することが,とても大きな意味を持ちます。

 それに,配信の仕組みは,欲しい音楽を手に入れるための検索,ブラウズに限界があります。リアルCDショップやamazonの便利さに比べて,まだまだ貧弱です。音楽を聴きたいだけなのに,音楽を探し当てることで十分疲れてしまうのは,ちょっと残念な気がします。

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