キヤノンPIXUS PRO-100はいつまで動いてくれるのか
- 2025/12/23 15:23
- カテゴリー:ふと思うこと, カメラに関する濃いはなし
うちには写真印刷用のプリンタとして,キヤノンのPRO-100があります。
調べてみると2014年の5月末に4万円半ばで購入しているということですので,もう10年以上使っています。我ながらすごい。
これに,2022年の生産終了を受け,今や伝説となっている富士フイルムの画彩写真用紙proという印刷用紙を組み合わせるのが私にとってのベストで,よく使うKGサイズを買いだめて今も使っています。
とはいえ,以前とは違ってそんなに頻繁に印刷をすることもなくなり,今は年賀状の印刷(今どき年賀状というのもすごいですが)で年に一度12月にまとめて印刷というのが定着しました。
しかしここ数年,さすがにPRO-100のノズルが詰まってしまい,印刷が出来ない状態が起きています。
いや,最終的には詰まりも解消して印刷を終えて年を越すのですが,この時の対応策が年々大変になっていくのです。最初は詰まったノズルが数個に過ぎず,クリーニングを数回やればテストプリントで問題がなかったものが,今ではすべてのノズルが詰まってテストプリントは白紙で出てきますし,クリーニングだって何度繰り返しても半分くらいのノズルが開通する程度です。
もちろんこれでは印刷に使えませんから,すべてのノズルを開通させる必要があるわけですが,3年ほど前からはヘッドを取り出しアルコールでゴシゴシ擦らないとだめになりましたし,今年はとうとうインク吸込み口に直接アルコールを流し込まないとだめになりました。
そういえば数年前はヘッドと本体の接触不良で全滅というのがありました。この時は接点をアルコールで磨いて難を逃れたのでした。
そうやってその場しのぎでなんとかしてきたのですが,今年は特に絶望的で,いよいよだめかと思うほど時間がかかりました。クリーニングの回数も数え切れないほどで,最後まで開通しなかったブラックについては,全くインクが減らない状態でインクカートリッジの交換が必要になってしまうほどでした。
これにはちょっと説明が必要です。PRO-100のインクカートリッジは,実際のインクの残存量を調べるのではなく,インクの排出回数をカウントすることで交換のアラームを出します。ですので,今回のようにインクが詰まっていてインクがカートリッジに残っていても,クリーニングを繰り返すとインクを交換しないといけないわけです。
これを使えるようにするのはリセッターが必要になりますが,そんなことまでやってられませんし,実は期限切れのインクだったりするので,もったいないですが捨てざるを得ませんでした。
ある色が完全に出ていない状態だと,インクが詰まったと言う原因ではなく,ヘッドが壊れたとか制御回路が壊れたとか,他の要因も考えられるのですが,少しでも出てくれれば望みが出てきます。特にPRO-100についてはブラックやグレーと言った黒系のインクで詰まりやすいようですから,もったいないとか言ってないで,とにかくつまりを解消するしかありません。
時間はかかるしゴミ箱に次々に捨てられるインクカートリッジにめまいがしますが,これを防ぐには月に一度くらいのテスト印刷を行う,特にインクが固まりにくい温かいときにやっておくのが良さそうです。昨年は一度も動かす事なく,丸1年放置していましたから,こんなにひどい事になったのだと思います。
しかし,BCI-43というPRO-100用のインクカートリッジも,そろそろ生産終了の足音が聞こえてきますし,廃インクタンクの問題もあるので,買い換えを検討しないといけません。
順当に行けばPRO-100の後継であるプロもしくはハイアマチュア用の写真プリンタから選ぶ事になるのですが,PRO-100を実際に使ってみて,さすがにここまでやらんでもよかったなと思う事もありました。
まず,A3ノビまでは必要ありませんでした。4つ切りを印刷するにはA3ノビが必要ですが,実際には六つ切りやA4がいいところです。一番印刷したのはハガキサイズでしたから,どう考えてもオーバースペックでした。
なら,同じインクを使ったA4モデルがあるといいのですが,少なくとも現時点で写真印刷に特化したA4モデルはキヤノンにはないようです。
そうなってくると,複合機で左心印刷に強いモデルから選ぶ事になるのですが,それがどのくらいの画質を備えているのか不明ですし,それに印刷ソフトの問題もあります。PRO-100はPrint Studio Proという良く出来た印刷ソフトがあり,Lightroomからこれを呼び出して印刷することで,高画質な印刷が可能になっています。
複合機はPrint Studio Proから印刷出来ませんし,そうなるとLightroomから直接印刷することになりますが,その場合のカラーマッチングはどうするか,そもそも私の古いLightroom6で印刷出来るのかなど,難しい問題を解決しないといけません。
これをきっかけにLightroomもサブスクリプションに移行し,写真編集もMacBookAirで行うようにすればすべて綺麗に解決しそうですが,作業効率を除けば古いMacに古いOS,古いLightroomで十分に自分の意思を込めた写真印刷が出来ているので,大金をかけてシステムを総入れ替えするだけのモチベーションが沸いてきません。
そのうち娘も撮られるのを嫌がるようになるでしょうし,そうなるともう写真を撮ることすら減っていくことになるでしょう。このまま延命をするのが一番だという結論にいつも達して,そうやって年を越すことになるわけです。
今年もそんな感じで年末になりました。一番先に壊れるのは,やはりメカもののプリンタでしょう。ハガキサイズばかりでとはいえ4300枚の印刷を行った老兵は,もういつ止まってもおかしくありません。
自宅で写真の印刷を行うと言うこと自体,大昔は考えられない事でしたし,それが30年ほど前に現実的に可能になり,私も良い時代になったものだと思ったものですが,年賀状の衰退と高コスト,そして写真印刷がコンビニで出来るようになって,自宅での印刷は風前の灯火となりました。
当然プリンタの新機種も以前より出なくなりますし,たくさんあった高性能な写真用紙も入手が難しくなっていきます。どこでも買えたインクカートリッジは通販でしか買えなくなり,それもいずれ生産中止になります。
こうして年々状況が悪くなる未来を当時の私が知るはずもなく,この分野に限らずあらゆる事で「今日より明日が悪くなる」ということが起きている事は,とても寂しいと同時に受け入れなければならない現実として,私に重くのしかかっています。
ここに至って,とにかく延命です。そしていよいよダメになってしまったときには,もう悪あがきせずスッパリあきらめることも,必要になると思います。
ここで改めて,便利な生活というのは,誰かがそれを実現してくれているからだと痛感するわけです。
この先,どうなるのかなあ・・・