hi-hoに余計に取られた2000円を取り返すまでのお話
- 2020/12/26 17:16
- カテゴリー:できごと
10月13日に工事が完了,その日のうちに無事開通した光ファイバーでの接続は,IPv6への移行後も安定しており,夕方には速度の低下があるものの,致命的な問題もなく快適に使えています。
この件の総仕上げとして,請求費用の確認を先日行ったところ,やはりというか,残念というか,どうも多めに請求されているようでした。
改めて書いておくと,私の場合はhi-boひかりというサービスで,回線はNTTのフレッツですが,契約先はすべてhi-hoという形のものです。ここにhi-hoひかり電話というひかり電話サービスもお願いしています。
ひかり電話は,それまで使っていたアナログ固定電話の番号をそのまま使うという形にしているので,同番号移行手続きというものが必要になるわけですが,hi-hoがNTTへの手続きもやってくれるので,楽が出来るということと,トラブルが出た時の話の通りやすさを規定していました。
で,問題となったのはひかり電話の初期費用です。
ひかりプロビジョニングセンター(以後プロビジョニングセンター)という所があって,工事費などの費用については,ここと個別に話し合って決定した金額が最終的な金額になります。だから,このコンサルティングはとても大事な作業です。
工事費無料とかいろいろWEBに書いてあっても,実際にどれくらいの工事になるかわかりませんから,個別の問題として無料になるかどうかを決定するプロセスは当然です。
まず,9月30日の私からhi-hoへの申し込み後,10月2日にプロビジョニングセンターから電話がありました。この日,工事の日時が10月13日に決定したことと,光電話サービスの初期費用として,交換機等工事費1000円,同番号移行工事費2000円,加入権停止手数料2000円の合計5000円がかかることを説明されました。
このうち,交換機等工事費はWEBにADSLからの移行の際には無料になると記載があるのを見つけたので,10月7日に私からプロビジョニングセンターに電話をし,自分が該当するかどうかを確認したところ,無料になると返答があり,合計4000円となりました。この話はhi-hoへも伝えてもらう事にすると同時に,私からもhi-hoに連絡をしてあります。
そして後日,hi-hoから契約についての書類が送付されてきたのですが,ここには加入権休止費用として1000円と明記されていました。そこで10月9日にプロビジョニングセンターに再度電話し,加入権休止費用は1000円ではないかと指摘したところ,その通りという返答をもらいました。
ということで,最終的に光電話サービスの初期費用としては,
・同番号移行工事費 2000円
・加入権休止費用 1000円
・機器等工事費 無料
の合計3000円ということになりました。
あれ,と思った方はするどいです。そう,加入権休止費用というのは通常2000円で,しかもNTTが請求するものだからです。hi-hoが勝手に値段を決めたりできないんじゃないかと,私も思ったのです。
ですが,今回私がNTTに直接手続きを行う事はなく,hi-hoがすべて仕切ります。彼らが1000円にすると言うのですから,彼らがサービスの一環として差額の1000円を負担してくれるのでしょう。それでも私は念のため,プロビジョニングセンターに電話をして確認をしたわけです。
それから,これ以前にhi-hoに対しては,光電話サービスの工事費の請求がどこから行われるかを別途メールで確認していて,これに対して10月8日にhi-hoが利用料金と一緒に請求すると系統をもらっています。つまりNTTからは請求が来ないという事ですね。
これも本当はおかしい話です。初期費用のうち私の持ち物でありNTTとの契約である加入権に関する費用は,本当はNTTから私に請求が来ないといけないと思うのですが,これも同じようにhi-hoが代行しているのかも知れません。いずれにせよ,hi-hoもプロビジョニングセンターもそうだといっているのだから,そうなのでしょう。
プロビジョニングセンターは,もし請求額が違っていたら連絡下さいとも言っていました。また,NTTが勝手に自分たちが説明していない工事費を請求することもないと言っていました。自分たちにこそ請求金額の決定権があるという自負でしょう。
さて,12月18日に請求金額が出揃ったことを知り,改めて確認をしました。すると,hi-hoの11月分で「ひかり電話ネットワーク工事料」という名目で3000円請求されていました。また,
これより前の10月26日には,NTTから11月分の料金に「工事料2000円」を含む金額が請求されていました。
あれ,NTTから請求される工事費には心当たりがないなあと,NTTに確認するとこれは加入権休止費用だと説明されました。事情を説明しますが,NTTはこの費用は自分たちの工事で発生するものなのでNTTが請求します,の一点張りです。hi-hoがなんといってるのか知らんが,文句はhi-hoに言えとしか言いません。さすが元お役所です。
まあ,それも確かに道理ですので,私からhi-hoに電話をします。hi-hoが請求する「ひかり電話ネットワーク工事料」に加入権休止費用が含まれるなら二重請求になるので,この工事料の内訳を教えて欲しいと言うのが,最初のお願いです。
返事が来たのは翌日のことでしたが,内訳は同番号移行工事費2000円と交換機等工事費1000円の合計3000円だということでした。
ここでようやく,論点が整理出来てきました。
私はプロビジョニングセンターとの話し合いで,光電話サービスの初期費用として3000円で合意しています。そしてそれはhi-hoから請求されます。しかし実際はhi-hoから3000円,NTTから200円の合計5000円が請求されており,10月2日に説明された「誤った金額」がそのまま請求された形になっています。なので訂正を反映した金額にするため,差額の2000円を返して欲しいと言うことです。
まず,1つ目の指摘です。機器等工事費です。
hi-hoはこれを1000円請求しているのですが,プロビジョニングセンターとの合意で無料になることが決まっています。事情を説明したところ,hi-hoは「キャンペーン期間が過ぎているから適用外だ」と言い出しました。
それを含めて確認するのがプロビジョニングセンターの仕事で,彼らの合意で無料になるとなったのだから無料です。もちろん人間ですから間違いもあるでしょうが,それなら請求前に間違ってましたと報告し,正しい金額を請求する事に了解を得ないといけません。
それ以前の話として,この「キャンペーン期間」は2020年4月1日から2021年3月31日とWEBに明記されていて,私はこれを根拠に話をしています。hi-hoに突っ込むと「光電話のキャンペーンは終わっていたんだ」というんですが,「光電話の機器工事費無料」と書かれているので,誰がどう見ても光電話の工事費無料が別の期間だとは判別出来ません。事実その道のプロであるプロビジョニングセンターだって判別出来なかったのですから。
どう考えてもhi-hoの説明は苦しいですし,言い逃れのように思うわけですが,プロビジョニングセンターと合意したという事実がすべてですので,なにが正しいかはもうどうでもよく,プロビジョニングセンターの落ち度として1000円が無料になりました。
次の指摘は,加入権休止費用です。
hi-hoは1000円と言っていますが,これはhi-hoが私に郵送してきた「重要事項説明書」に1000円と記載があります。字の細かい,契約に関する詳細を記載したあれです。これに書いてあるんですから,私の自分勝手な解釈ではなく,hi-ho自らが1000円だといっているのです。
それでも私は間違いがあるといけないからと,プロビジョニングセンターに問い合わせています。その結果プロビジョニングセンターも加入権休止費用は1000円だと判断し,合意に至っています。
これについて,hi-hoは,自分たちは加入権休止費用を請求していないのでどうにも出来ないと言い出しました。NTTが同じ名目ですでに私から請求していると説明しましたが,NTTから回答が来ていないので確認出来ないと話を引き延ばすのです。
彼らが請求していないかどうかは,彼らの請求内容が「ひかり電話ネットワーク工事料」とまとまっているので私にはわかりません。後でならどうとでも言い訳出来るでしょう。
毎日同じ説明を繰り返し,同じようにNTTから回答が来ないという理由で,12月18日の朝に問い合わせて4日経過した12月22日の朝,とうとう我慢の限界を迎えた私は,いつになったら1000円を返してくれるのかと問い詰めました。
もうあなたたちの犯人捜しに付き合うのはたくさんだ,理由は同あれ私が同意した金額より2000円多く請求されていることははっきりしているのだから2000円返してくれればそれでもう納得すると
話をしました。
ですがhi-hoとしては私がNTTから請求されているかどうかを確かめないうちにはお金を返せないと言う立場で,その確認が来ないうちは応じられないという立場を変えません。
確かにそれはその通りかも知れないと思ったので,私はとうとう,自分に来たNTTからの請求書をスキャンしてメールで送ることにしました。これで私が請求されるはずのないと事前に説明したNTTから2000円請求されるていることが証明されるでしょう。
その数時間後,確認が取れたという事で,1000円を無料にするという連絡がきました。これで私はようやく,当初の合意に従った金額から余計に請求された2000円を取り返すことが出来たのです。
時間にして4日半,延時間で5時間ほども電話していたでしょうか。冷静に話を聞くこともあれば怒鳴ることもあったりと,とても疲れました。きっと電話の向こうの方もさぞや疲れたことでしょう。
すでに私はこの時,内訳はもうどうでもいい,犯人捜しは後でそっちで勝手にやってくれと言ってますので,もう何も説明してもらう必要はないのですが,hi-hoが言い出した説明がまたどうも腑に落ちないのです。
いわく,NTTの「工事費」というのは「基本工事費」1000円と「加入権休止費用」の1000円の合計金額だとNTTが説明したというんです。それで,この基本工事費は無料にはなりませんとわざわざいうわけです。
だから「合計金額2000円なので無料には出来ません」ならわかるのですが,結局1000円差し引いてくれるわけですから,一体なんの説明なんだか私にはさっぱりわかりません。
私なりに補完しながらこの説明を解釈して結論と整合させると,基本工事費は無料にはならないが,プロビジョニングセンターがこの名目で請求をしていないので,これを無料にしますというでしょう。よって加入権休止費用1000円,同番号移行工事費2000円の合計3000円という,当初の約束通りに金額になりますという話です。
でもね,これもおかしいのです。基本工事費は無料と,やはり重要事項説明書に書いてあるんですね。hi-hoは,直接NTTと契約した場合は無料だがhi-ho経由なので無料じゃないと言うんですが,実は重要事項説明書には「お客様ご自身で設置する場合無料」と記載があり,私はこれに該当するということで,プロビジョニングセンターも私に基本工事費を含めていないのです。
なので,結局基本工事費を請求するのも間違いだという事になりますから,どうにもその場しのぎの言い訳を3日も4日もかけて考えていたように私には見えていて,いい迷惑だったとつくづく感じたのです。
たかが2000円でこれだけ時間と手間をかけるのは割に合わず,もうあきらめてもよいと思った事もあったのですが,事は金額の問題ではありません。
契約時に確定した金額を,訂正する事なくクレジットカードからしれっと請求していることに,私は戦慄したということなのです。
人間ですから,間違いはあります。間違っていると訂正に来た人間を「しるか」と追い返すようなことは,正当な理由や納得出来る事情があれば,いくら何でもやりはしません。
私が殊更問題にしているのは,間違いだったことを訂正せず,一切話をしないまま,黙ってお金を取ろうとした不誠実さにあります。請求前に「計算が違っていた」「記載に誤りがあった」「再度確認したら違っていた」と説明をして,すまなかったと言ってくれれば,私はその金額が正当なものとして気持ちよく支払っていたと思います。
もし,取り決めた金額とは違う金額を無断で請求出来てしまえば,もう約束なんかないも同然です。その時「無料ですよ」と調子のいいことを言っておいて,実際の請求は10000円なんてことも,ばれなきゃやっていいと言うことになります。
今後何年かサービスを受け,ずっとお金を支払い続けることになる相手が,いきなり初回の請求で約束していない金額を黙って請求するという事が,どれほど危ないことかは説明の必要もないと思います。
私が言いたいのはここです。ここだけ,とにかく念を押して電話を終えました。
この2000円は,12月請求分の金額から差し引いてくれるそうです。1月中旬には確定するそうですので,その時また改めて金額を確認する必要があるでしょう。
年末のクソ忙しい時に,4日間も拘束されたことは非常に腹立たしいことですし,最後まで南解く行く説明をもらえないことも不満ですが,とにかくお金は返ってきましたし,こちらの言い分はすべて通っているし反論もされていないですから,これで納めることにします。
今回,私が理路整然と交渉できたのは,文書を読み込んだこと,その記述箇所をすぐに提示できたこと,こちらの勝手な解釈で議論するのではなく相手と事前に話をして合意したという証拠を向こうに残しそれを根拠に議論したことに尽きると思います。
今回だって,webに書いてあります,重要事項説明書に書いてありますだけでは,最終的な金額はプロビジョニングセンターのコンサルティングの結果で決まりますと言われればそれでおしまいでした。事実,そういうことを何度も私にちらつかせて屈服させようとしてきました。
そういうこともあると思ったので,私はわざわざプロビジョニングセンターに電話をして,webに書いてあること,重要事項説明書に書いてあることを双方で確認して合意した履歴を彼らに残してもらったのです。(さらにこれを私からhi-hoに連絡することさえした慎重さです)
機器等工事費も加入権休止費用も,どちらも最初は必ず「返せません」と言われています。だけどプロビジョニングセンターと合意していると言えば,もうそこからは私に落ち度はなく,どう対応するかということに論点が移るのです。
単なる屁理屈をこねるだけでは,あるいは相手の揚げ足を取るだけでは,1000円出すか出さないかという,ただの喧嘩に成り下がります。
そうではなく,事前に双方で合意した内容を正しく履行するということを目指し,その結果お金が返ってくるという話にすることの強さを,心底感じた事件でした。
通信業界はとにかく胡散臭いです。こんな細かいところ見ないだろう,これくらいの金額ならばれないだろう,細かい項目を出さなければあとで何とでも言い訳出来る,と言うずるさが,一部の業者や担当者にある事は否定できません。そういう人達が僅かでもいる以上,こちらでしっかり準備をし,防衛するしかないと思います。
面倒だから,時間がないから,という理由でついつい放置しがちで,まさか間違ってないだろうと相手への信用を面倒くさいことへの言い訳にしますが,これは危険です。興味を持ってしっかり話をすることが大事だと思います。そして,そういう話に根気よく付き合ってくれるところを選ぶ眼力も必要だと,本当に感じました。
皆さんも,一度通信に関係する料金の明細を確認されてください。