「ステレオ」の付録のスピーカーP800
- 2011/06/29 13:23
- カテゴリー:散財
音楽之友社の「ステレオ」という雑誌の付録に,スピーカーのキットが付きました。ステレオだけに,2本セットです。価格は2800円だったと思います。フォステクスの8cmフルレンジで,その名もP800といいます。
この日誌には書いていませんでしたが,実は昨年にも,同じような付録が付いたことがありました。昨年は6.5cmのフルレンジで,P650といいました。
いずれも特に予約もせず,発売後に知って行きつけの本屋さんで購入という,特に何の苦労もなく入手しました。
思い出す方もいらっしゃると思いますが,実は2005年7月に,学研から「大人の科学」の増刊号に,スピーカーユニットのキットが付録に付いたことがあります。6.5cmのフルレンジで,フォステクス製でした。
この時は1本分しか付いてこないので,ステレオにしたいなら2使う必要がありました。お値段は2940円と,ちょっとお高めです。
当時,バラバラになった部品からスピーカーを作るなんて出来るのか,と思い,興味津々で2つ買った記憶があります。
この時は特に失敗もなく組み立てられたのですが,昨年のステレオの付録は,あまりうまくいかなかったのです。2つ作るわけですが,1つだけどこかにこすれているようで,ビビリがでます。スピーカーとしてはこれはもう致命的で,やってしまったなあととても残念だったのですが,なんとフレームを少しゆがめて,こすれないようにするというリカバー案でなんとか回避しました。
接着剤も盛大にはみ出しており,およそ美しさとは無縁の出来映えに,自分の不器用さを嘆きました。
本棚にのっけてあったのですが,先の大地震で落下し,またもフレームがゆがんでしまったようで,今はきちんと箱にしまってあります。
そのP650もまだ手を付けられていない状況で,今年の8cmです。昨年は慌てて作った事も失敗の原因だったので,今年は寝る前のひとときに,ゆとりを持って取り組む事にします。
昨年は,マグネットの印刷が上下逆になってしまうという鈍くさいミスをしたので,今年は慎重に確認をして取り付けます。
ボイスコイルからの引き出し線の向きを良く確認し,ダンパーを接着,ここまではばっちり,と思いきや,引き出し線の向きが逆であったことに気が付きました。
これはもはや致命的。昨年よりも鈍くさいミスで撃沈orz
そこで,ターミナルを固定してあるハトメを外し,フレームの反対側に改めてターミナルを取り付け直します。これで引き出し線の向きが逆にできます。
しかし,マグネットの印刷が完全に逆・・・嫁さんはこの事態をみて,カラカラと笑っていました。
気を取り直して,コーンの接着です。昨年もそうだったのですが,組み立て説明に「接着剤はたっぷり」と書いてあるので,ついついたっぷり出すのですが,結局これが接着剤のはみ出しを誘発し,とても汚い仕上がりになるのです
音響的には問題はないでしょうが,見た目が重要な世界でもあるので,このあたりは素人臭さ爆発です。
昨年は,このコーンの接着で油断し,センターがずれてしまったようで,どこかが擦ってしまっていたわけですね。今年はそこは慎重に進めます。おかげでボイスコイルとコーンの接着は綺麗にできました。
ここで接着剤が乾くのを待たねばならないので,寝ることにして,翌日作業を再開することにします。
さて一夜明けた翌日,接着剤の乾いた状態を確認します。ダンパーとコーンの位置決めに使ったスペーサーを抜き取ってみましたが,今回はどこにもこすれず,全く問題なしです。良かった良かった。
あとはセンターキャップの接着という最後の作業が残っていますので,さっそくとりかかります。
しかし,接着剤を塗る場所がいまいちはっきりせず,少し多めに付けたのですが,これが良くなかったようで,随分接着剤が盛り上がっています。これだけ接着剤がはみ出ていると,影響のある重さになるのではないかと思います。よって左右のスピーカーで音が違うということが起こるのではないかと心配です。
見た目もいまいち良くないのですが,まあそれは不器用な私がえっちらおっちら作ったものですので,まあよいとしましょう。
私はもともと不器用ですので,練習とか訓練とか慣れとか,そういうもので頑張るしかありません。最初は必ず失敗しますので,1回限りで取り返しが付かない状況はどうも苦手です。
やり直しが出来る,あるいは少しずつ修正が出来るという作業は楽しいので苦になりませんが,今回のような作業はやっぱりあまり楽しくありませんでした・・・
ところで,昨年作って,震災による落下でフレームがゆがんだP650ですが,改めて確認すると取り付けが出来ないくらいにゆがんでいるのがわかりました。
これはあんまりなので,ペンチで少しずつ伸ばして,まっすぐにしていきますが,そうするとフレームのゆがみが大きくなって,ストロークさせると擦る音がします。
こうなると奥の手で,フレームの支柱を少しずつ曲げて,擦る音がなくなるようにしていきます。最初は手探りですが,どこをどれくらい曲げると良いかが分かってくるので,今はなんとかこすれないようになりました。
しかし,P650は今のところ使い道がなく,死蔵した状態です。P800はP650よりも優秀なユニットですし,実用に供すれば相応の結果が得られると思うので,フォステクスが6月中旬に発売した格安のエンクロージャP800-Eを手配しました。
「ステレオ」の別冊ムックで,エンクロージャの組み立てキットが付録について5000円で7月中旬に発売されるそうですが,私は組み立ては下手くそですし,価格も高いので,完成品を買うことにしました。
スピーカーといえばコイズミ無線。ここで予約をしました。7月中旬の納期という事ですが,1つ1400円というお値段で,実物を見てはいませんが,話を聞く限りかなりお買い得な感じです。
8cmクラスのフルレンジに汎用的に使えるもののようですし,定番になってくれれば面白いのになあと思います。
スピーカーユニットは完成し,エンクロージャの手配は終わりました。あとはアンプが必要ですが・・・実は案外これが面倒なんですよね。小型のスピーカーですし,音質に不満のあるテレビのスピーカーに使ってみようかと考えていますが,果たしてどうなる事やら。