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2015年02月の記事は以下のとおりです。

パナコラン充電器を作る

  • 2015/02/23 15:34
  • カテゴリー:make:

ファイル 735-1.jpg

 割り箸の端っこを加工して作った充電治具を用いて,なんとか使えるようになったパナコランですが,数日試したところ,なかなか効き目がある事が分かってきました。

 日によって,あるいは痛い場所によって違ったりするのですが,概ね痛みが取れるようです。ただ,内服薬のように傷みが全体に消えるわけではないし,貼り薬(うちはおきゅ膏Zかロイヒツボ膏)のように,張り付けた場所の周辺も痛みが取れるわけではなく,あくまでパナコランを張り付けた直下だけ,が効いている感じです。

 ですから,正確に張り付ける必要があるということ,そして痛みが取れるまでに少々時間がかかり,一晩では駄目で,効き目が出るまでに12時間以上はかかること,そして痛みが消えても,すぐ隣の痛みを意識するようになるので,結局痛みが消えていないと感じてしまうことに注意すれば,なかなかよいものであるとわかりました。

 使ってみると不便なことも分かるのですが,なにせ4時間充電で2日しか動きません。効き目が出るのに12時間以上かかることを考えると,予備を常にフル充電で待機させておかないと効果的に回せません。

 それに,効き目の出る範囲が狭いということは,数が少ないと駄目という事でもあるので,私の結論は「2つでは無理」でした。

 パナコランの最盛期には,4つまで一気に充電できる充電器も売られていたようですが,今はもちろんありません。

 私の場合はどうせ,パナコラン本体を交換部品で手にれるしかなく,充電器は自分でなんとかしないといけないのですから,ここは4つまで充電出来る充電器を作る事にしましょう。

・基本的なこと

 先日の解析で,充電制御は本体がそれぞれで行う事が分かっています。充電電流は約3mAで,電圧は4Vほどあれば大丈夫です。

 ここでぱっと閃いたのは,3mAの定電流回路なわけですから,ここにLEDをただ直列に突っ込めば充電インジケータになるんじゃないのかということです。

 早速実験してみると,当然というか当たり前というか,ちゃんと3mAの電流が流れ,LEDも点灯しています。電圧が低いと充電が行われませんが,4Vの充電電圧にLEDの順方向電圧である2Vを加えた6V以上があれば,ちゃんと充電が出来ています。

 充電が完了するとLEDも消えています。これで充電インジケータは簡単に実現可能です。


・構造

 割り箸の端っこを加工して作った先日の充電治具を4つ作ってしまえば,それで解決という作戦もあるのですが,実はこの治具,木で出来ているために変形してしまい,3階ほど使ったらもう固定できなくなってしまいました。どっちにしても作り直しが必要です。

 電気回路は簡単ですが,こういうのはメカ的な難しさがあります。どうしたものかといろいろ思案したのですが,目に入ってきたのが,本棚にあった「型どり剤」です。

 これ,プラリペアの武藤商事が販売している「型どり君」という,プラリペアの関連商品です。よく似た商品は昔からあり,私も昔「型想い」という商品名の型どり剤を使っていました。

 この型どり君を70℃のお湯に入れて3分ほど暖めると,水飴のように柔らかくなります。冷えると硬くなるのですが,肉やせもなく,変形も小さいので,これで型をってプラリペアで部品を作るというものです。

 固まったプラリペアが型から外せるように,冷えて硬くなった型も,カチカチになっているわけではなく,ちょっと片目のゴムのように弾力があります。これが重要です。

 この型どり君を,半分の大きさにカッターで切ります。4つ分用意したら,鍋でグツグツ煮て柔らかくします。

 箸で取り出して,粘土のようにこねて円錐型にし,上からパナコランを押しつけます。すると,電池端子の窪んだところに型どり君が入り込みますが,さらに押しつけると,パナコランの外周部からはみ出るように型どり君が広がってきます。

 5mmほどはみ出たら,割り箸を使って綺麗に整形,パナコランの外周部に沿うように割り箸を押しつけます。この時にパナコランの上側にも,柔らかくなった型どり君が回り込んで,しっかり固定できるようになるんですね。

 冷えたら型を取り外します。綺麗にパナコランの「魚拓」が取れました。

 充電端子もうっすらと型が取れていますので,ここに3mmの穴を開けます。そして大きめの万能基板にゴム系のボンドで接着です。

 先ほどの穴に合うように,基板にも2.5mmの穴を開けて,Nゲージの集電バネを通ります。基板の裏側からハンダ付けです。

 これで,パナコランのホルダーと充電端子が完成しました。見た目は悪いですが,素人としてはまあこんなもんでしょう。

 残る作業は配線です。LEDを4つのホルダーごとに用意し,配線していきます。こうして4つの充電回路を並列に繋いで,おまじないのパスコンを入れます。

・電源の確保

 6V以上の電源が必要になるのですが,製品のように乾電池で動くものにすれば,確かに便利かも知れません。しかし,パナコランは充電完了後,端子に電圧が印加されているときだけ動作を停止する仕様になっており,電圧がかからなくなると本体が動作を始めてしまいます。

 つまり,満充電でスタンバイさせるには,電圧がかかっていないといけないのです。この考え方だと,乾電池では「いつの間にか」電池が切れてしまいます。

 まあ,4つのパナコランを同時に充電しても15mA程度,アルカリ電池が2000mAhくらの容量を持つとすれば,130回ほど充電出来ますし,充電が終わってからの電流は全部で20uAほどですから,これも電池が切れることなど考えなくてもよいのかも知れません。

 ニッケル水素を使うことも考えました。4本だと4.8Vとなり,6Vには全然足りません。6本にすると7.2Vなので大丈夫ですが,ニッケル水素の充電が4本までしか一度に出来ないので,なんとか4本で動くようにしたいです。

 そうすると,5Vを6V程度の昇圧するDC-DCコンバータを組み込もうという話になります。そうすれば電池2本で動かせたり,USBで充電出来たりと夢は広がってきます。

 HT7750AというICを使って昇圧回路を検討した事もありますし,やってみようかと思ったのですが,部品集めが急激に面倒になり,やめました。

 それに,充電完了後にHT7750Aが消費する電流が見えてくると思いますので,やっぱりこの作戦は,手間がかかる一方でメリットが薄そうです。

 いろいろ考えた結果,ここはACアダプタ方式にします。ジャンク箱を探してみると,6VのACアダプタが見つかりました。スイッチング方式,実測6.2Vとちょうどいい電圧です。

・作ってみて

 型どり君で作ったホルダーは,案外がっちりとパナコラン本体をホールドするのが好印象なのですが,解析のために分解し,その後接着剤で修復したパナコランは,うまく充電出来ません。ホルダーにセットしても,上から押さえないと充電してくれないのです。

 分解していない無傷のパナコランなら,全く問題なく4つのホルダーのどれでも,ちゃんとい充電が出来ています。

 バネを引っ張って伸ばしてみたり接点を磨いたりしましたがだめ。パナコランの底部の穴を真円にするためにカッターで削りましたがそれでも駄目。仕方がないので再度分解して組み立てなおすことにしました。

 しかし,よく見ると本体のLEDが点滅しなくなっています。基板をちょっと曲げてみると点滅を開始します。あれ,こわれたんと違うの?

 分解した基板に直接電圧をかけても充電は行われません。部品のハンダが割れた可能性もあると思ってハンダ付けをやり直しましたが,改善せず。ICがマウントされている黒い樹脂を加熱したり,スルーホールにハンダを流し込むと,一応LEDの点滅はするようになりましたが,それでも充電は出来ません。

 むむー。壊してしまったようです。

 分解するときに壊したのか,カッターで穴を削るときにパターンを切ってしまったのかわかりませんが,とにかく修理不可能な壊れ方をしたのは事実です。あきらめが付くようにと,電池を予備の部品として取り外した後,基板をペキッと割って,ゴミ箱に捨てました。

 彼の貴い犠牲のおかげで,充電仕様の解析が出来,治療の効果も確認できました。かれの偉大な功績をたたえ,彼に与えられたシリアル番号「1」は永久欠番とします。

 かくして,最初に買った2つのうち1つは壊れてしまい,もう1つの番号を「2」,土曜日に購入した追加の2つに「3」と「4」,1つ壊れたことであわてて補充したもう1つに「5」を割り当てることにしました。ああ,高くついたなあ。

 日曜日の夜に4つ全部が揃ったところで,全部一気に充電している様子が,冒頭の写真です。前述の通り,4つまでなら充電出来る純正品がありましたし,急速充電が出来るわけでもなく,使い勝手が良いわけでもなく,ただ入手困難なものを自分で作っただけの寂しい工作ではありますが,これでパナコランが4つ,常に使える状態でスタンバイできるようになり,これからその使い勝手を工夫して,長年に渡る肩凝りの対策になればいいなと思います。

ゴマすり器を買ってゴマのある生活

  • 2015/02/19 11:11
  • カテゴリー:散財

 ゴマ,おいしいですよね。

 私はここ3年ほど休日の夕食を担当していて,さらにここ半年ほどは毎日の夕食も料理することが増えています。

 最初はなにかと面倒だった料理ですが,お店で材料を調達し,加工して完成させるというプロセスは工作そのものであり,良い素材,良い道具,良い作業環境を整えていくことの面白さと,考える事と試すことを繰り返すことでどんどん楽しくなっていくことは,毎日楽しめるホビーです。

 しかもですよ,その予算は食費という絶対神聖な領域から問題なく確保され,その成果物は家族全員の評価にかかり,その上その責任は家族の生殺与奪を握っているというのですから,申し訳ないけどプラモデルや電子工作など足下にも及びません。

 有史以来の長い歴史と世界各地の文化が育てた多彩な広がりを持ち,超高級なものから素朴な家庭料理,はてはインスタントまで揃った,まさに時間と広さと深さを持つ四次元空間に足下はすくみ,めまいが襲ってきます。まさにユニヴァース。

 恐ろしいことに,人間なら誰でも食べないといけないし,ゆえに人類共通の楽しみであり,共有に値する崇高な文化であるというのです。

 ですが,その入り口はとても広く,とても優しい。材料を揃える店は日本中どこにでもあり,朝早くから夜遅くまで開いています。安いものから高級品まで,国産の馴染みのものから輸入された貴重なものまで,いつでもどこでもどんなものでも,手に入ります。

 道具はすでに家にあるでしょう。足りないもの,使いやすいよいものは,後からどんどん揃えて行けばよいのです。

 そして経験。作った経験は少なくとも,食べた経験は生きた年数と同じです。誰だって1つや2つ「うまい!」と思った料理はあるもので,良いお手本を探すことが難しいホビー界にあって,誰にでも「リファレンス」が存在することは,なんと民主的なものかと思います。

 料理をたしなむ人が他のホビーに比べて圧倒的に多いことも感動的です。ああこの層の厚さたるや。マイナーホビーに体が慣れた私など,まるでカバン1つで都会に出てきた田舎の若者のような気分です。困った事があれば親に聞けばいい。ネットで調べれば星の数ほどレシピが出てきます。本当に良いものを,外食という形で知る機会だってあります。一緒に楽しむ仲間も簡単に見つかります。ほら,隣にいるでしょ?
 
 そして,自分も食べる。家族も食べる。うまくすると友人も食べる。わからない,知らない,楽しくない,という冷たい周囲の反応に,自虐趣味を併存させねば精神崩壊を招いてしまうようなマイナー趣味を経験してきた方々には,この裾野の広さが見せる新たな地平に,止まることのない涙を流すことでしょう。

 いいですか,大事な事を言いますよ。こんな素晴らしい作業をですね,誰かに任せてしまうなど,もったいないですよ。自称DIYの人,自称makeの人で,料理をやっていない人は,今後私は似非DIY,似非makeと蔑むことにします。よいですね。

 料理も掃除も,面倒と思うから他の人にやらせようと考えます。でも私は,こんなに楽しい事を,他の人にやらせようとは思いません。

 閑話休題。

 料理をするようになって常用している食材に,いりゴマがあります。私の実家は比較的ゴマを食べる家でしたが,積極的に使うと言うほどでもありませんでした。

 しかし,娘が生まれ,貴重な「好物」としてリストアップされると,食べないときはゴマ,何かと言えばゴマという感じで,食卓に上ることが増えたのです。

 しかしいりゴマは案外賞味期限が短いもので,気が付いたら期限切れになっていたりします。もったいないから,積極的に料理に使うようになるのですが,そうすると新しい発見があり,またゴマを使うようになるわけです。

 おひたしにかけるに始まり,タレを作る,炒め物に入れる,ゴマ味噌をつくる,などを一巡し,しかして気が付くと小皿にいりゴマをとり,少しだけ醤油を垂らして炊きたてご飯にのせて,ハフハフ言いながら食べるという原点に回帰する,この引力のすさまじさ。この小さな粒に,どれだけの質量が潜んでいるのか。

 閑話休題。

 で,そのいりゴマですが,やっぱりすりつぶさないと,おいしくないのです。硬いまま口の中でプチプチと食べるのもいいのですが(実際娘はそれが好き),やっぱり香りが大事です。

 理想的には,粗挽きのすりごまが良くて,香りがしつつ,食感も良いという,ちょうどよい頃合いの挽き具合が望ましいと思います。

 私は指で潰して,すりゴマをつくっていました。力加減で挽き具合を調整出来るのですが,いかんせん不衛生ですし,見た目にもよろしくない。それに粗挽きは出来てますが,細かく挽くことは難しいです。決定的なのは,量が確保出来ずに,結局面倒臭いという事です。

 そこで,ごますり器の出番です。昔ながらの手動のものも趣があってよいのですが,ここはゴマのヘビーイーターである我々の誇りにかけて,電池式の電動タイプを導入すべきところです。

 というのも,実家ではある時期から長きにわたり,電動タイプを使っていたのです。日立製で,単三電池4本で動くものでした。父がゴルフの景品か何かで取ってきたものですが,母にして「この手の景品で最もうちで活躍したもの」と皮肉を込めて言わしめる逸品でした。

 この便利さを知っている私としては,今こそ導入の好機であると宣言し,購入に踏み切ったというわけです。

 調べてみると,今から30年前に実家で使っていたごますり器と,もうほとんど同じものが各社から販売されているようです。中央から斜めに出ている排出口にしても,3段階で挽き具合を調整する仕組みにしても,四角いボタンにしても,全く同じです。

 日立のそれだって,どっかのOEMだったのかも知れません。ロングセラーなんですね。値段も安くて,ものによっては1000円くらいで買えたりします。

 そんな中で異彩を放っているのが,パナソニックのBH-925Pです。見慣れた細長いデザインではなく,まるで醤油さしのような低く太いデザインです。ゴマの排出口は底に出ており,下側からパラパラと落ちる仕組みです。

 挽き具合は無段階で調整可能。片手で,食べ物の上で使う道具ゆえ,重たい単三4本ではなく,単四電池というのも好印象です。しかし他のようにフタの一部の切り欠きから,挽く前のゴマをそのまま出す仕組みはありません。

 他が横並びであるなか,独自性を押し出すパナソニックのごますり器は,それがパナソニックだから許される高価格で販売されています。他が1000円からあるのに,3000円以上で売られているのです。

 まあ,30年前から変わらないOEM品と,2007年に登場した製品とでは,初期投資が全然違いますからね。

 ということで,私は迷わずパナソニックを選択。気になったのはBH-925とBH-925Pの違いです。BH-925は古く2007年の発売,現行機種のBH-925Pは2009年の発売です。すでに旧品のBH-925は販売休止です。

 お値段も売価で僅かに違ったようですが,もしかすると消費税の分だけ違っているのかも知れません。

 違いを探してみますが,よく分かりません。基本機能に違いがないことを確認して購入しましたが,あとで気が付いたのは,BH-925は「National」と書かれているのに,BH-925Pは「Panasonic」と書かれていることです。

 なるほど,ブランドの違いですか。あのブランド統一騒動が,未だに意識されることになるとは,白物家電の息の長さというか,パナソニック(松下電器)の影響力の大きさというか。

 ということで,すっきりしたところで,使ってみます。

 説明書を見ると,最初の使う前に洗うとか,書かれていません。洗わなくてもいいのか,食品を扱うのになあと思ってウスを見ると,なにやらゴミがついています。

 そもそも,こういうプラスチック製品は,金型から取り出す際に剥がれやすいよう,剥離剤を塗ってあるものです。それくらいは拭き取っておかないと気持ち悪いです。

 ということですが,丸洗いは禁止。中性洗剤で拭くのも気が引けたので,説明書通り濡れたティッシュでさっと拭きます。

 手持ちのアルカリ電池を入れて,ゴマを入れスイッチをON。おお,ちゃんと美味しそうなすりゴマがでてきました。しかも,粗挽きにすると私が目指したくらいの,ちょうどいい挽き具合です。

 ならばと一番細かい挽き具合にすると,市販のすりゴマくらいに細かくなってでてきます。しかしちょっと細かすぎですね。油分が多いゴマだと,きっと詰まってしまうでしょう。

 面白いのは,挽き具合を変更しても,それが反映されるには少し間があるという事でしょうか。変更してもしばらくは設定前で出てきます。ここで焦ってしまわず,辛抱してボタンを押すことが肝要です。

 背が低く,太めのデザインは安定も良く,手で引っかけて倒すということもなさそうです。以前実家で使っていたものは,背が高く細いものだったので,良く倒していました。

 気が付いたのは,排出口が株にあるので,底を丸ごと覆うフタが必須である事です。確かにこれがないと,ゴマがこぼれて面倒だとは思いますが,フタを外すのを忘れてボタンを押すと悲惨だし,フタをなくしてしまったり,壊してしまうと困ったことになります。

 それに,そもそもの問題として,食べ物を出す排出口が,一番下の底にあるというのも,抵抗があります。これ,どうにかならんのかと思います。

 他社のものは,排出口は本体中央部から横に出ていますし,未使用時にカスが出てこないように,キャップがついています。テーブルは案外汚れているもので,実家のごますり器の底面も,やっぱり汚れてしまっていました。

 まだこれを使った調理は食べていませんが,このゴマなら,香りと歯ごたえを両立出来ているでしょう。これでどんどんゴマを食べられると,妙な達成感と安堵感が,ゴマの強い引力に引かれる私を正当化していました。

 あ,ゴマを絶賛して,最終的にごますり器に散財したことを言い訳することを意図してはいますが,よく言われる「体にいい」とか「健康食品」とか「ビタミンB1」とか,そういう面倒臭いことはここでは一切触れません。

 といいますのも,私は雑食である人間は,なんでもまんべんなく食べることが一番大事で,体にいいからといって,それだけを狙って食べることは不自然であると思うからです。

 しかるに,それを食べる理由は,おいしいから,で十分であり,それ以上のものは必要ありません。(ご注意頂きたいのは,食べない理由がおいしくない,だけではないということです。おいしいものでも食べてはいけないものも世の中にはたくさんありますからね)

 体にいいから食べる,こんな後ろ向きな理由で口に入れるなんて,なんて寂しいことでしょう。食材となるために消えた命や,それを食べられるようにした人に対して,これほど屈辱的で,これほど高慢な態度があるでしょうか。

 おいしいから食べる。「これうまいなあ」,素直にそう言って,ご飯を頂きましょうよ。

パナコランの充電仕様解析

 「パナコラン」という変な名前の健康機器,ご存じですか?

 今のパナソニック電工が1989年に発売した,高周波治療器です。肩凝りに効能があるという事で,薬事法に従った形で臨床試験を経て,医療機器として販売されているものです。

 低周波治療器は当時の松下電工やオムロンなど複数社から出ていましたが,この手の高周波治療器は現在に至るまで,この製品が唯一無二の存在でした。

 でした,と過去形なのは,現在は販売されていないからです。

 高周波治療器も,整骨院などで使われる大型のマイクロ波加熱のものは電子レンジと似たようなもので,高周波の電力を患部に当て,深い部分を発熱させて痛みを取ったり血行をよくしたりします。

 パナコランもそういうものかと当時思っていたのですが,どうも違うようです。微弱な9MHzという短波を,体に密着させた機器から長時間照射し続けるというもので,どっちかというとピップエレキバンのような磁気を使ったものに近い感じです。

 臨床試験も行って,肩凝りに効果があると謳っていますから,そこはウソはないのでしょうが,原理が分からずじまいなんだそうで,結果だけを見るとこんな微弱な電波でも,血行が良くなっていることは実験で確かめられているらしいです。

 調べてみると「効果がある」「自分はさっぱりだが嫁さんが手放せないといっている」「再発売しろ」「これがないと生きていけない」と,熱烈なファンがいるようです。

 その,人間をはじめ,およそ生き物は電気と化学で動いています。磁気と電気は表裏一体で,電磁波はその両方で出来るものですから,高周波を体に当ててなんらかの変化が出ることは,十分考え得ることです。

 とはいえ,ここから先が大事なことなのですが,科学的に根拠のない事を宣わったあげくに,効能を過大に語るようなことをすると,これはウソで詐欺になります。単なるオカルトなのか,気分のものなのか,それとも本当に意味があるのかは,個人差があることも考慮に入れて,それぞれが自分の責任で判断すべき事だと思います。

 閑話休題。

 そのパナコランですが,当時から肩凝りがひどく,その対処方法が分からなかった私は,この製品を欲しいと思いました。しかし当時の価格で22000円。大衆は治療器が1万円以下だったことを考えると,やっぱり手が出ません。

 低周波治療器に手を出しましたが,これは結局疲れるだけで,余計にこりがひどくなりますし,電極のメンテが面倒な事もあって,使いこなすまでに至りませんでした。無駄なことをしたと思います。

 そんなこんなで,強い頭痛薬を飲めば肩凝りが楽になることを知り,肩凝りを治すのではなく,上手に付き合う方法を見つけるに至って,その存在を長く忘れていました。

 ですが,12月末の事故以来,しくしくと痛む肩の脱臼を向き合うに,パナコランのことをふと思い出すに至ったわけです。

 使ってみたい,試してみたい,当時は高くてあきらめたけど,今ならなんとか。

 でも,今でも買えるのかどうか?

 一時期販売が止まっていたらしいのですが,昨年までは入手可能な状態でした。ヨドバシでも2014年9月までは販売されていたようです。がっかり。

 しかし,google先生は「交換用の本体ならあるよ」と言ってきます。

 なんじゃそりゃ?

 調べてみると,パナコランというのは500円玉を少し大きくしたくらいの円盤状のもので,これが本体です。この中に電子回路と電池が入っており,充電器にはめ込んで4時間充電してから充電器から取り外すと,2,3日連続動作して9MHzの電波を出し続けるんだそうです。

 ですが,二次電池ですから,充放電を繰り返すとサイクル寿命がいずれ尽きてしまいます。そうなると電池を交換することになるんですが,パナコランは電池交換ができません。

 そこで,大体3年くらいを目安に,本体だけをサービス部品として買い換えて下さい,と言う話なんだそうです。

 そのサービス部品としての本体は1個3500円ほど。これが今でもamazonやヨドバシで買えることが分かったのです。2つで7000円。昨年までの販売価格が11000円でったことを考えると,妥当な値段でしょう。

 とりあえずこれを買えば,念願のパナコランが手に入ることはわかりました。

 しかし,充電はどうするの?

 それは,買ってから考えようという事で,とりあえず2つ注文しました。

 昨日届いたら,早速検討開始です。

 まず,本来の充電器ですが,単三か単四の乾電池で動きます。パナコランをはめ込む丸いくぼみがあり,電極が出ています。使わない時はここにはめ込み,使う時は取り出すと言うのが使い方のようで,はめ込むと勝手に充電開始,取り出すと勝手に電波が出るようになっていて,電源スイッチは本体にも充電器にもついていません。

 もう1つこの充電器には役割があり,電波が出ているかどうかを確かめるチェッカーがついています。パナコラン本体にはLEDがついていて,動作中は点滅します。この状態でチェッカー部に近づけると,ピーとブザーがなるんだそうです。

 どうもこれは,テスト販売の段階で「振動も熱もなく,ただ張り付けているだけの機器が,本当に動作しているのか不安だ」というユーザーの声を反映させたもののようで,なんというか,80年代独特の牧歌的な工夫に思わずニンマリしてしまいます。

 この2つの機能を用意出来れば,私は晴れてパナコランのユーザーになることができます。

 まず最初に簡単な方,電波が出ているかどうかのチェックです。LEDが点滅していれば出ているに違いないのですから,気にしないというのも手です。でも最初は確認したいじゃないですか。

 そこで広帯域受信機の出番です。私の持っているIC-R5は9MHzあたりを受信する力があります。これを使えばいいでしょう。

 問題は充電です。

 充電の制御をどこがやっているのか,充電器側がやっているとして,その制御はどんな風になっているのか,充電電流は?充電完了の検知は?充電時間は?温度管理は?・・・いろいろ考えるべき事があります。

 それ以前の問題として,パナコランの下側にある電極の役割がわかりません。中央に3mm程の丸,その周囲をぐるっと囲うようにしてある金メッキのパターンですが,2極ですから本体と充電器が通信するようなことは,やってないでしょう。

 とにかく,1つ壊してしまうつもりで,本体をこじ開けてみます。パナコランは防水加工されているそうで,フタは協力に接着されています。これを無理にこじ開けると,電池がマウントされた丸い基板が目に入ってきます。

 電池は,他の方の解析記事でVN1616というバナジウム・ニオブ・リチウム二次電池出ある事がわかっています。公称電圧1.5V,容量は8mAhで,ボタン型のNiCd電池を置き換え可能です。

 ただ,これも1993年頃までの資料には記載がありますが,それ以後は全く見かけなくなります。名称もIECに従った命名方法ではありませんし,もう作っていないんじゃないかと思います。1.5Vではちょっと使い道が限られますしね。

 でも,8mAhという容量で丸2日持つというのは結構たいしたものですね。

 ぱっと計算すると,160uA程度の消費電流です。消費電力で言えばわずか250uWですよ。

 1990年頃に,点滅とは言えLEDまで光らせて,よく頑張ったなあと思います。

 逆の見方をすれば,9MHzの電波の出力は絶対に250uW以下でないといけないわけです。実際にはこの何十分の一でしょう。

 さて,この手の電池の充電の場合,マイナス側がGNDに落ちている場合が多いです。とすれば,端子のどちらかがGNDに落ちていますから,電池のマイナス側と端子の間がゼロΩになっている側が,きっとマイナス側です。

 そこまで分かればもう片側にプラスの電圧をかけ,徐々に上げていき,電流を見ていけばいいでしょう。8mAhの容量を4時間で満充電にするのですから,充電電流はざっと2mAです。このくらいの電流になるような定電流回路を作ってやれば,大丈夫そうです。

 ところが,電池のマイナス側と電極の抵抗値をみれば,どちらもゼロΩになります。こまった。電池とこの電極は,どうやら別の回路で繋がっているようです。

 こうなると,もう一か八かで端子に電圧を加えて,電池電圧の上昇を見て判断するしかありません。

 分解して基板だけになったパナコランにリード線をハンダ付けし,端子と電源器の間に電流計,電池の両端には電圧計を取り付け,内側をマイナス,外側をプラスに接続して電圧を上げていきました。

 電圧を少しずつ上げていくと,電流が流れ始め,電池の電圧も上昇し始めました。端子を逆にすると電池電圧も上がりませんので,これはきっと逆でしょう。

 電圧を上げていくと,3.7Vくらいで急に3mA程の電流が流れ,そこから先は電圧を上げても変化しません。電池の電圧もグングン上がっていきますが,本体に流れ込む電流は3mAのままです。

 ということは,充電回路は本体に入っているということですね。充電器は,特になにもせず,ただ電源を供給するだけの役割をしているということでしょう。

 パナコランの説明書によると,充電は電池電圧と時間で監視しているとありますので,電池が内蔵されていて外から見えないなら,電池電圧の監視も本体内部でやっていることは間違いないです。

 ただ,安全回路としてのタイマーくらいは,充電器側に入っているかも知れません。

 こうして10分ほど充電して,電源を外すと,本体のLEDが点滅を始めます。おお,動いているようです。

 さらに充電を続けて電池電圧を監視します。1時間半ほど充電すると電池電圧が1.8Vくらいになりました。ここで取り外し,IC-R5で電波を見てみますが,私のパナコランは8.25MHz付近の電波を出していることがわかりました。1kHz程度の音声を連続で変調してあり,LEDが点灯するタイミングの時だけぽつっと電波が止まります。

 ここで,もう1つの分解しなかったパナコランを取り出し,充電するための工作をします。

 本体を開けたりハンダ付けするのはもう嫌なので,あたりを見回しホルダーの様なものを作る材料を探してみます。

 あったあった,割り箸の末端部です。ここをパナコランの裏側のくぼみにはまるくらいの長さに切り,ねじって固定です。このくぼみは真円ではなく,一部が切り欠いてありますので,ここに引っかけるわけですね。

 割り箸には,電極にあたる部分に穴を開け,直径3mmの銅で出来たバネを埋め込みます。これにリードをハンダ付けして固定し,完成です。作業時間10分です。

 早速試してみると,うまくいきました。電源器の出力は4.5V,本体に流れる電流は2.9mAと少し小さめですが,大丈夫そうです。

 充電を始めた時刻が22時だったので,4時間後はもう寝ていますから充電停止が本当に起こるのかわかりません。もし止まらなかったら壊れてしまいますが,大丈夫とふんで,充電したまま寝ます。

 朝起きると,ちゃんと充電は止まっていました。成功です。

 とまあ,こんな感じで充電出来たパナコランを早速脱臼した部分に張り付けて寝たのですが,朝起きても特に良くもなく,悪くもなく,何も変わっていないという感じです。

 劇的に良くなっているなど,過度な期待はしていませんでしたが,もうちょっとなにか変化があったら良かったのになと思いました。そもそも,肩凝りの効能はあっても,それ以外は未確認というのがメーカーの立場ですので,脱臼の痛みが取れることは,最初から無理なのかも知れませんし。

 だとすれば,普通の肩凝りがどのくらい改善するかを確かめる必要がありますね。今夜試して見ましょう。

 と,ここまで考えて1つ気が付きました。

 充電器に入れておくと,満充電後に充電が止まります。充電器から外せばすぐに動作を開始し,2,3日で電池が切れるんですね。

 ということは,外して置いておくことは出来ません。充電器にセットし,かつ電圧が本体にかかった状態を維持しないといけないのです。

 私の手元のパナコランは2個。割り箸を加工して作った充電の治具は1つ。しかも電源器から電源を入れなければならず,はめにくくて面倒です。

 これでは不便です。使いたい時には満充電の状態でさっと使いたいわけですからね。

 そう考えると,パナコランの充電器というのは,なかなか良く出来ていて,あれは電気回路は簡単でも,収納と取り出しが簡単にできるようなものになっているんですね。まさかメカ的な理由で「必須」になっているとは,思いもよりませんでした。

 ここは,割り箸を加工してもう1つ同じ物をつくってしのぎ,乾電池を繋いでしのぎ,そのうちにちゃんとした充電器を作るか,オークションあたりで充電器だけを落札できるようにしてみましょう。

 いずれにせよ,パナコランを手に入れるのになかなか手間がかかってしまったので,なんらかの効果があって欲しいなと,思います。もうちょっと試して見ましょう。

加湿器のフィルターを交換

 2012年の1月末に,パナソニックのFE-KXG07という加湿器を導入しました。あれから3年が経過しましたが,毎年この季節,もう加湿器無しでは過ごせません。特にエアコンを使って暖房する我々にとって,適度な湿度が維持される環境は,インフルエンザ防止のみならず,そもそも過ごしやすいものです。

 リビングだけではなく,寝室にも用意してあり,おかげで我々は空気が乾いたと感じることが減っているのですが,気化式という水を含んだスポンジに風を当てる方法は,大きさの割には加湿能力が低く,またメンテも面倒です。

 パナソニックのFE-KXG07も,活性炭や防かびがあるおかげで随分ましにはなっていると思うのですが,それでもホコリが多い環境だとかび臭くなります。

 この点で優秀なのは寝室に設置してある東芝のKA-P30Xです。FE-KXG07がほぼ毎週メンテが必要で,2週間に一度は分解して水洗いが必要なのに,KA-P30Xは1シーズン全くメンテをしなくてすみます。

 もちろん,ホコリはとらないといけませんが,分解して水洗いは,寒い冬には厳しいものです。KA-P30Xは春になって片付けるときまでメンテが必要なく。これは本当に素晴らしいと思います。

 話がちょっと飛びましたが,リビングの湿度がちっとも上がらないので,FE-KXG07を分解したところ,フィルターが硬くなって,バリバリになっています。水を吸い上げないので,風を当てても空気が湿りません。

 実は,お手入れランプが点灯しても,面倒臭くてしばらくほったらかしにしてあったのです。そのせいかどうかは分かりませんが。フィルターが茶色になり,ゴワゴワになっているのです。

 水洗いし,柔らかくなるようにもんでみましたが,あまり改善せず。もうこうなると交換しかないよなーと思って,フィルターを探したのが1月中頃です。しかし,どういうわけだかどこも在庫無しです。

 レビューを見てみると,10年持つなんて嘘っぱちだ,うちは毎年交換してる,交換が必要なのに値段が高いなんとかして欲しい,などと,結構ネガティブな書き込みが目立ちます。

 こういう交換部品は,次の欲しい時には手に入りにくくなっていることも多く,しかもキーパーツなので,手に入らないならもう本体ごと捨てるしかなかったりします。それはもったいないので,不本意ながら2つを注文します。入荷時期は2月中旬という事でした。

 果たして,1週間ほど前に届いたのですが,交換するとさすがに違いますね。湿度もちゃんと上がります。最初パッケージから出してそのまま使ったのですが,変な臭いがして頭がおかしくなりだったので,もう一度分解し,洗ってから使いました。

 これで臭いは消えましたが,そういうことも一言書いておいて欲しいです。

 ということで,打ちの場合は3年持ちませんでした。使っている期間が毎年4ヶ月ほどだとすれば,のべ1年ほどです。規定の寿命の1/10しか持たなかったこのフィルター,もはや設計ミスレベルなんじゃないかと思っています。

 音も大きく場所も取ります。その上メンテを1週間に一度,分解掃除は2週間に一度しないといけなく,それでも変な臭いがでてきます。

 これは,もしかすると東芝のKA-P30Xが圧倒的に優秀なんじゃないでしょうか。

 フィルターを交換したばかり(しかも予備も1つ買った)ですが,もう東芝のものに買い換えようかと思うほどです。

 パナソニックは平均的に良いものを作るメーカーですが,こういうローテクなものは今ひとつだったりするという,例かも知れません。

D2Hで64GBは使用できませんでした

 先日,SanDiskのCFカードを導入し,その効果は上々であるとここに書きました。同時に,それまで使っていたWINTECHのCFカードをD2Hに使おうと思っていることも書きましたが,どうもダメみたいです。

 WINTECHのカードをD2Hに差込,フォーマットをしますが,撮影可能枚数はゼロ枚と出たままです。実際にレリーズを押してみても,CFが差し込まれていないという反応がでて,シャッターが切れません。

 理由は調べていませんが,D2Hが出た当時に64GBなんて大容量のCFカードはありませんでしたし,ファイルシステムが想定していない容量であると考えても納得できる話です。

 少し調べてみると,D2Hはファームのアップデート後に4GBを越えるCFが使えるようになったようです。8GBまでは動作しているという話を頻繁に目にします。このくらいが現実的なところでしょう。

 同時期のD2Xについては,32GBまで使えるというという話を目にしました。高画素機ですし,プロもたくさん使っていたモデルですので,32GBに対する需要があったのでしょうね。

 まあ,D2Hは400万画素機で,非圧縮のRAWでも6GBのマイクロドライブでざっと750枚撮影可能です。これが一気に10倍になるんですから,7500枚ですよ。

 そんなに撮影出来ても,うれしくないレベルです。

 ということで,当面6GBのマイクロドライブで運用という現状維持になりそうです。

 ああ,64GBのCF,なにに使うかなあ・・・


 ところでD2Hですが,最近私は全く問題なくD800と併用しています。

 さすがに記念写真や,広角レンズ,トリミング前提の撮影やフルサイズを生かした撮影では出番はありませんが,普通の撮影にはかえって便利な場合もあります。

 速度,持ちやすさ,いやいやデータの軽さがやっぱり一番です。

 私の場合,D2HはISO400で感度を固定しています。ISO200だとノイズに対しても有利ですが,ISO400はギリギリ許せるレベルです。それでいて一般撮影にはなんとか対応出来る感度ですし,なにより長く銀塩時代にISO400で育った私としては,肌感覚で使える感度です。

 それでも暗部では盛大なノイズが乗ってくるし,ホワイトバランスもカラーバランスも悲しいくらいにダメなのですが,それは2003年当時の処理をした場合の話です。

 以前ここにも書きましたが,D2HのRAWをLightroom5で現像すると,今に通用する(と私は思っている)レベルで,現像できるのです。

 ホワイトバランスはLightroom5上で自動を選択。最新のデジカメレベルのホワイトバランスに一発で会わせてくれます。その上でCameraStandardのプロファイルを選ぶと,これも一発でカラーバランスを整えてくれます。

 D2HのRAWは,あまりデータをいじる余裕がなく,ちょっといじればすぐに破綻し,限界を露呈します。だから撮影時点でかなり正確に調整をしておかねばならないわけですが,Lightroom5を使えば,かなり救えるようになってきます。少々ラフな撮影でもなんとかなるので,かなり気が楽です。

 そしてレンズのゆがみ補正をかけてやれば,画素数を除いて立派に印刷に使えるクオリティです。

 トリミングは出来ませんし,ラチチュードが狭いので露出で失敗すると救いようがなくなるというのは相変わらずですが,それでもSB-700などのストロボと併用すると失敗は激減しますし,レスポンスの良さは,数で失敗をカバーする作戦を立てることが出来るので,これはこれで面白いものです。

 D2Hに300mmF4を組み合わせれば,450mm相当です。これで高速連写なのですから,これでなければ駄目なシーンというのが,ありそうな気がします。

 もう10年以上も前のカメラですが,やっぱりRAWで残しておく必要がありますね。これはどんな時代のデジタルカメラであっても,同じでしょう。そう考えると,娘が生まれてから1年ほどのRAWデータが消えてしまったことが,悔やまれてなりません。

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