エントリー

カテゴリー「できごと」の検索結果は以下のとおりです。

私に荷物が中国とアメリカから届いた話

 性懲りもなく無駄遣いをしてしまっているのですが,先日以下の2つを注文しました。

・Si5351A : Aliexpress(中国)
・ポケコン用LCD : Tindle(アメリカ)

 SI5351Aはここでも何度か書いていますが,SiliconLabのPLLです。秋月で安価に売られていたので喜んで使っていましたし,昨年末には専用の基板まで起こして私の「標準品」として格上げしていたのですが,昨今の半導体逼迫や円安もあって,秋月での購入も出来なくなりましたし,価格も随分上がってしまいました。

 せっかく基板を起こしたのに,これはもったいない。しかもSi5351Aは壊れやすく,これまでも何度も無駄死にさせています。(壊れやすいというのはちょっとミスで簡単に壊れるという意味で,正常に動作しているときに壊れるというわけではありません)

 こういう時はAliexpressです。ここにはなぜだか,ないはずの半導体が揃っています。しかも安価です。もちろん偽物も含むのでそのリスクは考えないといけませんが,おかげさまで私もこれまでに何度も助けてもらいました。

 以前は日本に届くまでに3週間も4週間もかかったものですが,最近は速い人では3日くらいで届くケースもあるといいますから,さすが中国企業らしい改善スピードだなと思います。

 速いだけではなく事故も減っているようで,届かないとか詐欺に遭ったという話も随分減ったように感じます。これは本気で日本市場に入ってくるかもと,私も期待しているところです。

 ですが,今回の買い物は結構心配しました。

 まず,発送がなかなか行われなかった点です。中国では1月末から2月の頭が旧正月でお休みですので,お願いごとはここを避けるのが鉄則です。ということでSi5351Aの注文も1月23日という旧正月の影響を受けないぎりぎりのところで注文をしました。

 中国を旧正月前に出てくれれば,あとは日本国内の話なので上手くいくだろうと読んだのですが,この目論見は外れてしまい,旧正月に入っても発送してくれていません。

 2月3日に念のために「私の荷物は発送してくれた?」とショップに取ったのですが,同日ショップから「送ったよ」と返事がありました。ステータスが発送済みにならないのでおかしいなと思いつつ,「じゃもうちょっと待ってみるよ」と返事をして待ってみました。

 すると2月5日にショップから「2月1日に同じ商品を買った別の日本の客に先に送ってしまった」と連絡がきました。先方が見せてくれたオーダーによると,私と名前がよく似ています。まあ,これは勘違いするかもな,と思いつつ,ここは厳しく文句をはっきり言おうと,「なんちゅうことをするんだよ,で結局あんたはどうすんだ?」と返事をしました。だって,あと5日で自動キャンセルになる期日を迎えるんですからね,そりゃこっちもムキになります。

 そしたら向こうもまさかの逆ギレ。「ならキャンセルするのか!」とけんか腰です。ほほー,さすがだな。

 ここは冷静に,「いや,キャンセルはしない,私がして欲しいことはすぐに発送してくれることだ。私はあんたを信用しているので,これ以上私を失望させないで欲しい」と返事。

 すると先方は「今日は祝日なんだが,出社して発送しようか?」というので,そこまではいい,お祭り(Chinese lantan Festivalとのこと)なんだから楽しんでね,と返事をしました。

 週が明けた2月6日にすぐに連絡があって「明日送るよ」,2月7日には「今日送るよ」,そしてこの日のうちにステータスが発送済みに変わりました。いいですね,こういうやりとり。

 先方は中国語しかできず,私は日本語,英語が少々という感じですので,本来コミュニケーションが上手くいくとは思えないわけですが,そこは自動翻訳の進歩で互いに英語でやりとりです。ただ,中国語というのはなかなかニュアンスの難しい言語のようで,同じ言葉でも相手の意思を問う(キャンセルするの?)ものになったり,自分の宣言になったり(キャンセルするぞ!)となったりするようで,でもこれって正反対の意味だったりしますから,きちんと前後の意味を考えて話さないといかんなと思った次第です。

 で,2月8日にようやく運送会社が引き受けてくれ,2月9日にはなんと中国を出発,早いですねー。

 翌日には日本に入り,2月11日には通関手続きまで終わり,国内の運送会社に引き渡されたんです。ならあと数日で届くと思いますよね。

 しかしここからが長かった。しかも不安でした。ここからステータスが全く動きません。荷物のトラッキングも出来なくなりました。日本での運送会社は佐川急便とということで,その連絡先も表示されています。しかし佐川ではこの荷物の番号は登録されておらず,それは手元に届いた現在も変わっていません・・・

 では誰が届けてくれたのかというと,なんと聞いたこともない「AZ Project」なる謎の会社です。ググっても大分の会社としか出てこず,天然水やらほかの商品やら出てくるような,運送会社ではなく運送も仕事の1つとしてやっているという,よくわからん会社のようです。

 2月19日,国内に届いてから8日も経過して,ポストに突っ込まれておりました。この間全く荷物は追跡できず,またこちらから連絡することも出来ないという薄氷を踏むような状態で待ち続けた8日間でした。

 うちは近所に同じ名字の人が住んでいて,そちらの方がわかりやすいらしく,とにかく私の荷物が彼らに渡ることが多いです。その都度私は大げさに文句いうようにして印象づけを行う努力をしているのですが,今回同じ事が起きたら,私は泣き寝入りになるところだったと思います。

 届いた荷物には,国内で改めて貼られたラベルがあって,ここには「荷物のお問い合わせ先」としてフリーダイアルの番号が書かれています。

 自分自身の備忘録として,ここにも書いておきましょう。

 AZ Project : 0120-437-327

 5chなどを見ていても,このAZ Projectはトラッキングが出来ない上に遅いという事でとかく評判が悪く,これまでなら佐川であっという間に持ってきてくれたのに昨年秋頃から時間がかかるようになったと,文句が出てくるようになっています。私もまさにこれにあたったみたいです。

 Aliexpressには届くまでに時間がかかる,届かないリスクもある,それでもチャレンジするかい?という覚悟が必要で,むしろそれらのトラブルを楽しむくらいの余裕がないとねと言われたものですが,それが中国側が原因ではなく,日本側が原因になるとは,夢にも思いませんでした。

 大丈夫か,日本?
 もうなにもかも中国に追い抜かれているぞ?

 さて,もう1つの注文はポケコン用のLCDです。これも2年ほど前に同じお店にお願いをしていて,見事にPC-1251とPC-1211を復活させることが出来ました。この時は本命のPC-1245のLCDはこのお店では作っておらず,日本のお店から買ったのですが,久々に覗いてみるとPC-1245はもちろん,PC-1246のLCDまで用意してくれていました。これはうれしい。

 PC-1246はPC-1245によく似ていますが,内部は全然異なっており,CPUは4bitですし,BASICからマシン語を使うことも出来なければ,メモリに直接アクセスすることも出来ません。マシン語を使えるから人気のあったPC-125xシリーズにおいてこれは致命的で,いくらBASICが高速でもねーと,当時は大変不評だったことを覚えています。

 しかし今となっては小さく高速で,わざわざマシン語を使う人もいないという事もあってか,それなりに人気が出ているようです。なのに,LCDの持病はPC-1245から引き継いで閉まっており,多数のPC-1246が再起不能になっています。

 かくいう私も縁あって2台持っており,どちらのLCDも真っ黒です。一時期PC-1245の代替機として常用していましたので,これも復活させたいところでしたが,ようやく願いがかなうことになりそうです。

 価格はわずか$20/枚。某オークションではこれを5000円で売る輩がいますが,なんで直接買わないのかなと思います。オークションでもリスクはありますからね。

 ということで,前回は本当に使えるのか心配だったこともあり数を減らしましたが,今回はちゃんと買うことにします。PC-1251用を1枚,PC-1211用を1枚でそれぞれ予備として,同じく予備としてPC-1245用を1枚とPC-1246用を修理用として2枚です。PC-1251用はすでに予備があるのでこれで2枚の在庫,PC-1211用は壊れた本体がもう1つあるので復活出来るでしょうし,PC-1245用は日本製の予備がもう1枚ありますが,これとはデザインが少し異なるようですので,比較検討の意味も込めています。

 PC-1246用は予備も含めて3枚にするかどうか迷ったのですが,これについては予備を持つ必要はないかもなあとケチってしまいました。送料までいれてしめて$119,地味に円安が効いてきますねー。

 2月2日に注文を出しましたが,このお店は月曜日にまとめて発送するそうなので,焦らず待ちます。米国時間の2月6日にUSPSで発送したとの連絡がありました。

 USPSの引き受けが2月10日,ロサンゼルス空港から飛び立ったのが2月11日,日本に到着したのが日本時間で2月16日ですから,郵便にしては上出来でしょう。

 良く2月17日には通関手続きが終わり,国際交換局である川崎東郵便局を出たのが2月18日,近所の郵便局に届いたのが2月19日で,本日2月20日の午前中に私の手元に無事に届きました。

 こちらは,USPSと日本郵便ですし,番号できちんと追跡が出来ますからなにも心配していませんでした。時間が少々かかるのは郵便だからですし,日本郵便は海外の郵便も土日に配達はしません。だから結局3週間もかかりましたが,1つ1つを見ていくと決して滞留していたわけではないとわかります。

 時間はかかってもよいので,荷物が追跡出来ること,そして何かあったときにこちらから連絡が出来る事というのがとても大事な事で,安心に繋がるものであるということを改めて感じたわけですが,それって確実に届けてくれるものであるなら本来必要のないものでもあるわけです。

 その点で言えば,後者のUSPSと日本郵便は追跡でなくてもむしろよくて,逆にAliexpressこそきちんと追跡ができないといけません。まして日本国内で追跡出来ないなんてのは,ちょっと話にならないと思います。

 一応,私は追跡可能という運送手段を選んであります。ですから途中から追跡できないことは想定していませんし,納得もしていません。ですので,Aliexpressのショップに,改めてお礼のメッセージを送ったついでに,途中から追跡出来なくなった,佐川に引き継いだといってるけど違うところがもってきた,文句をいったほうがいいよ,と言っておきました。

 さて,届いたものはまだ試せていません。Si5351Aも偽物かも知れませんし,LCDだって上手く交換作業が済むかどうかは私次第です。

 まだ寒いので作業をする気にもならず(ちょっと体調もよくありませんし),もう少し暖かくなったら作業を始める事にしましょう。

さらば大阪

 先日,大阪の実家に住む母から電話がありました。

 曰く,実家を売るという事です。これまで父とは別居していましたが,よりを戻して父と暮らすことにして,なにかとややこしい実家を売ってすっきりしたいという事のようです。

 そのことそのものはなんとも思わないですし,むしろ面倒なものを後始末してくれるので歓迎すべきところです。

 ただ,両手を挙げて喜べるかといえばそうといもいえず,1つは故郷を失うことのさみしさ,もう1つは実家の私の荷物をどうするかという問題がふと頭をもたげます。

 私も,生まれ育った場所で過ごした時間よりも,生活の拠点を東京に移してからの時間が長くなっているので,もう大阪に住むこともないと思っていますが,自分を形成した大阪が自分に取って特別なものにならなくなったことはさみしいですし,大阪で寝泊まりする場所がホテルになることはつまり,帰郷ではなく旅行になることを意味します。

 ここに至って大阪はのんびり過ごす場所ではなくなったと言うことですし,大阪でなくても北海道でも沖縄でも良くなったということです。

 高校を卒業したとき,親しい友人が神戸の大学に通うために実家を出た後,両親が北海道に引っ越してしまったことで,18歳にして故郷を失った話を聞いて驚いた事があるのですが,この歳になってしまうと,それももう特別な事ではなくなってきたんだなあと思いました。

 娘は,私の大阪の話を散々聞いて育ったので,その目で大阪を見る日と楽しみにしていましたし,いずれその時が訪れることを当然のように思っていました。それが突然縁もゆかりもなくなった事に頭の整理が出来ず,随分悲しんでいました。

 もう1つの問題,私に荷物の片付けです。これまでに何度か整理をし,廃棄したり東京に持ち帰ったりして減らしてきましたが,結局扱いに困るものばかり残っていて,正直どうしたものかと頭を抱えていました。

 コロナがなければさっと戻って処理できたのですが,そうこうしているうちにコロナで動けなくなり,ここまでズルズル放置してしまいました。

 今回ばかりは,ほっとくと問答無用で廃棄されてしまいます。なんとか仕事に都合をつけて,1泊2日で仕分けをしてきました。

 なにせ時間がないことと,コロナが怖くてウロウロ出来ないので,最後の大阪になるにも関わらず,デジット跡地も新しいシリコンハウスも見る事なく,あべのハルカスも一度も見ることがありませんでした。難波から堺筋を通り通天閣の足下を抜けて動物園を渡り,天王寺公園を突き抜けてアベノの歩道橋から阪堺線を眺めるというルートを,最後に歩きたかったと思います。

 さらば大阪。もう二度と私に安らぎと懐かしさを与えることはないでしょう。


 最初に,持ち帰ったものを列挙します。

 PC-6001,PC-6001mk2,PC-6053,PC-6082,PC-6031,PC-DR3111,CZ-870CB,Apple][,Appleコンパチディスクドライブ,セガサターン,V-サターン,ドリームキャスト,ワンダースワン,ゲームボーイアドバンス,M5jr,CE-1600P,SR-05(自作のワンボードマイコン),新品のメタルテープ100本くらい,AppleKeyboard,ケイブンシャの大百科,コロタン文庫,System16B(ソニックブーム),カラーブックス,真空管アンプ(三栄無線のKT88シングル),Matrix-1000,VintageKeysPlus,D4,ソフト多数


 向こうで廃棄したものは,

 PC110,アコースティックギター(トーカイのキャッツアイ),SH-09,電子ブロック(EX-100とEX-15),未開封のプラモデル
 
 ・・・あれ,ほとんど捨ててない(笑)


独自ドメインで甦った艦長日誌・私的記録 DS9

 長年自分のホームページを自宅のサーバーから公開することを続けていましたが,いよいよレンタルサーバを契約して自宅のサーバーの公開をやめました。

 そもそも,20年近く前に私が夢にまで見た常時接続の環境を手に入れた時,せっかく双方向でインターネットに繋がっているわけだから,WEBサーバーで公開しないと面白くないなという技術的興味から始めたことがきっかけとなり,ここまで続けてきました。

 当初は自宅にB5サイズの中古ノートPCにWindowsを動かして標準のWEBサーバーで公開を始めました。ダイナミックDNSやらNATやらIPマスカレードという言葉を覚えたのもこのころです。

 自分のドメインを持つにはどうすればいいのかなあと調べてみて,その壁の高さにため息をついたことも思い出されます。

 その後セキュリティの問題や信頼性の問題,パフォーマンスの問題もありLinuxに移行,懐かしいVineLinuxを同じノートPCにインストールしてApacheで運用を始めました。

 以後マシンを買い換えたりして同じ方法を続けていましたが,QNAPのNASを導入したことをきっかけに,NASから公開することにしました。コンテンツのバックアップも信頼性もメンテも格段に楽になりました。

 ずっとこれで来たのですが,自分のサイトでお金儲けを全く考えておらず,面白半分でやっていたのでお金はかけられません。自分のドメインを取るなど全く考えられず,ダイナミックDNSさえも無料のものばかり使っては,サービス終了の度にURLが変わるという面倒くさい話に付き合わされてきました。

 SSLについてもそうで,証明書は最初は有料のものを使いましたが,契約が切れてからは無料のものを使っていました。

 すべて無料のものですのでサポートはなく,何かある度に試行錯誤で徹夜なんてのは当たり前,なにかあっても自己責任です。

 しかし,昨年末に光ファイバに移行,IPoEで繋がっているのでIPv4で外にサーバを公開出来なくなってしまいました。IPv6でなら公開出来るので騙し騙しやってきましたが,繋がらないという文句もあちこちからもらうようになりましたし,実際googleも検索対象と見なしてくれなくなって,すっかりさみしい状態になっています。

 光ファイバに移行するときにすでにこのことは覚悟していたので,レンタルサーバにかかる費用は光ファイバへの移行費用として考えていましたから,あとはいつ契約するかという話になっていたのですが,IPv6環境でルータに穴を開けるのも怖いですし,夏休みの自由研究としてWEBサーバをレンタルサーバに置き直すことを計画しました。

 さて,どこのレンタルサーバにお願いする課という話から始めないといけないですが,繰り返すようにあくまで趣味のページですし,お金儲けをすることもないので,出来るだけ安くないと継続出来ません。

 先入観で結構かかると思っていたのですが,調べてみると安いものは1ヶ月100円程度でいけそうです。競争が激しいんですねえ。

 結局あれこれ探して,大手で老舗のロリポップにお願いすることにしました。Wordpressがちゃんと使えるようなプランでも3年契約なら1ヶ月200円ちょっとと,趣味で公開するブログでも負担は大きくありません。光ファイバの接続料が200円余計にかかったと思えば納得です。

 で,話はこれで終わりません。なんと独自ドメインまで無料で使える事がわかりました。もちろん審査が必要なco.jpなどはダメですが,.comや.netなどは無料で取得可能,しかもサーバ契約期間中は更新料も無料というサービスなので,私は驚きました。

 独自ドメインがとうとう我が手に・・・

 思い起こせば,大学でインターネットを体験し,電子メールにもう物理的距離も時間的制限もなくなったと感激,netnewsとgopherとftpで多くの情報とソフトを味わってから,いつ個人で使えるようになるのかなあと心待ちにしていた30年前・・・

 インターネットの商用利用が解禁されてIIJが先頭を走り,当時のniftyがインターネットのメールのやりとりが可能になり,その後雨後の竹の子のようにインターネットプロバイダが乱立して行く時代になりました。

 ダイアルアップでも自分にIPアドレスが付与されるなんてすごいなあと感激してプロバイダと契約,とはいえ付与されたIPアドレスは実は他の人たちと共用で自分専用ではありませんし,ドメインもそのプロバイダのものを使うだけで,自分のドメインなど夢のまた夢という感じだったわけです。

 それがです,毎月わずか200円でサーバとドメインを用意してくれる時代になったんですね。すごいです。

 サーバは自分でメンテをやっていればわかりますが,速度は出ないしトラブルで動かなくなるし,あちこちからアタックされて穴を塞ぐのも大変,バックアップも必要になるしそもそも設備にお金もかかるしで,個人で自宅に持つもんじゃありません。

 なんといってもルータに穴を開けることの危険性を考えると,なんでも自分でやってみたいという人以外はやるべきではないし,仮にトライするなら知識と経験は言うまでもなく,それを受け止めるだけの機材も必要でしょう。

 加えて,自宅にWEBサーバを置けば,自宅のローカルアドレスからアクセスする時と,外部からグローバルアドレスでアクセスする時でIPアドレスが変わりますから,ローカルアドレスを返す自宅専用のDNSまで立てないといけなくなります。

 うちはRaspberryPiでローカルDNSを立てていました・・・いよいよ,これも停止出来るんです。

 ということで,ずっと止まっていた私のwebページも,新しい場所で公開することが出来ました。

 しかも,ドメインはg-shoes.netです。とうとうここまで来たんだなあ。
 
 さて,せっかくだから全部Wordpressで作り直そうかなあとも思ったのですが,過去のこのブログを移行させるのが大変で,結局CMSであるfreoごと引っ越しすることにしました。

 別にfreoに不満はないし,Wordpressも今は盤石ですが10年後どうなっているかわかりません。過去記事の検索の便利さもあるので,今後もfreoでいきましょう。

 ただしトップだけではWordpressで設定します。そこからfreoはリンクで飛ぶ感じです。なんか美しくないし,新しさも感じませんが,趣味でやってることですのでこれでいいんです。

 方針を決めたらさっさと移行作業です。

 freoは新規インストールを行ってからコンテンツのフォルダを丸々コピーすればとりあえず動くようになります。画像などのリンクが切れるので,これはデータベースを一度エクスポートし,エディタで一括変換しインポートして対応です。

 ただ,どういうわけだかサイトマップの生成がうまくいかないので,既存の記事は手動でgoogleに登録,新規の記事はRSSを使って登録することにします。

 大した作業をしていないのに,ここまでで1週間。ようやく独自ドメインにSSLも使えるようになって,いよいよ切り替えです。ルータの穴を塞ぎ,NASのサーバの公開を停止,サイトマップをせっせと登録して,これで一段落です。

 自分のサイトを他者のサーバを使って公開する以上は,相応の責任が発生します。独自ドメインを使って公開しているのですから,「なんじゃこりゃ」と思われうようなサイトでは恥ずかしいですしね。

 そんなこんなで,人並みにレンタルサーバで復活した「艦長日誌」。

 もうG-SHOESは死んだんじゃないか,と訝しんでいた皆さま,ちゃんと生きていますので,これからも見に来てやって下さい。

 

浴室乾燥機を交換する

 ここ数年,風呂場の換気/浴室乾燥機が異音を発生していて,困っていました。

 最近はすっかり慣れてしまったのでいつからこんなにひどくなったのか,もう覚えていないのですが,あのベアリングが劣化したゴロゴロいう大きな音に加え,ここ1ヶ月ほどは「チリチリ」という金属が当たるような音まで出るようになりました。

 そんなにうるさければ止めろという声も聞こえてきますが,我が家も24時間換気が必須となっている住宅で,風呂場の換気扇がそれを担っている以上,止めるわけにはいきません。

 モーターのベアリングが悪いことは明白ですので,交換用のモーターが手に入ればそれで修理出来そうなものですが,残念な事にそういう対応を行ってくれるメーカーは限られているでしょう。

 ならば交換か出張修理となるわけですが,この手の住宅設備というのはなにかと高額なもので,私はやむを得ないと思いつつも,これだけ家電の値段が下がっている昨今にあって,どうも割高感を拭えずにいます。

 だって,枯れた技術で作られた,なんでもないファンモーターのベアリングが死んだだけで,交換費用も含めて10万円コースですよ?

 とまあ,そんな事情もあって,今まで面倒で放置していたのです。

 問題となっているのは,マックスという会社のBS-141H2という製品です。24時間回り続けるファンですから壊れてもおかしくないのですが,設計寿命を10年としているのに5年ほどでゴリゴリ言い出すというのは,ちょっとマズいんじゃないかと思います。

 調べてみるとこのシリーズの製品に同様のトラブルは定番らしく,あちこちで「壊れた」「うるさい」といった文句を目にします。うーん,住宅はどんどん壊れるようになってきているような印象です。

 せっかく電気工事士の資格を持っているのですから,自分で交換することも考えてみます。水栓を交換したときにも書きましたが,以前は専門家しか取り付けできないものは市販されておらず,製品の値段で工賃を捻出するような感じだったわけですが,最近はありがたい事に製品だけ販売してくれる業者が増えてきました。

 BS-141H2は製造中止品でした。後継はBS-161になるとのこと。取り付け穴もほぼ同じで,交換にはうってつけです。

 個人的には,モーターの寿命を見積もれなかったマックスは敬遠したかったのですが,他のメーカーにだと取り付け穴が異なるので,かなり大がかりになる上,失敗のリスクも大きくなります。不本意ながら,マックスのものを第一候補とします。

 結局,amazonが一番安いことがわかり,BS-161を発注しました。値段は36000円ほど。言ってみれば電熱ヒーターとシロッコファンに4万円ですから,ボロ儲けだなあと思います。こんなの半額でなくっちゃ。

 さて,届くまでにあれこれを作戦を立てるのですが,最大の難関は高さが十分ではない作業スペースで,どうやって排気口と本体をアルミテープで固定するか,です。

 アルミテープを貼り付けた裏側に手が回りませんし,眼で見ることも出来ませんので,多分上手くいったという想像で作業を進める必要があります。

 加えて,3kg以上もある大きなものを,片手で持ち上げつつ片手でネジを締めるという離れ業をやってのけなくていけなくて,ここがかなりきついだろうと思っていました。

 届いたBS-161は想像していたほど大きくも重くもなく,これなら3時間もあれば作業できるんじゃないかとふんで,夕方から交換作業を決行します。

 最初は古いBS-141H2の取り外しです。まず点検口から手を伸ばし,ダクトを外し,電気の配線を取り外していきます。アルミテープを剥がすのに苦労しましたが,まあこれは大丈夫。あとは電動ドライバーでさっさとネジを外し,落とさないように外してしまいます。

 次にBS-161を持ち上げ,元のネジ穴にネジを入れて固定します。

 しかしこれが大変でした。片腕で持ち上げて位置決めをし,もう片腕でネジを差し込み回さないといけません。最低2本はネジを締めておかないと,重さに耐えかねて落下する危険性もあります。

 なかなかうまく位置決めできず,もうヨレヨレになってようやくネジを差し込むのですが,大きくズレてしまっていて元のネジ穴に刺さりません。刺さっても少し斜めに入り込むと天井の裏側の穴からズレてしまうので,途中で回らなくなってしまいます。

 これを6本でやるんですから,もう大変です。

 しかも,このうち3本は点検口から見えない位置にあります。ネジがきちんと飛び出して固定されているかが目視できないのです。こわいです。

 しかも,頼みの綱の電動ドライバーは,力が強すぎてネジ穴を壊してしまいそうです。ここはしんどいですが,手で回すドライバ-を使いましょう。

 40分ほど格闘して,ようやく固定に成功しました。このうち1本はネジ穴を潰してなめてしまったのですが,ここだけの秘密です。

 次はダクトです。ダクトはフレキシブルパイプをそのまま流用し,本体にはめ込んでアルミテープで固定します。なにせ取り付け箇所が手に入らない場所ですし,目で見えない場所でもあるので,とにかく難しい作業になることを覚悟していました。

 その予想は当たり,ここも40分ほどかかってしまいます。しかも点検口から体を入れての作業で,少し高さの足りない脚立のせいもあって,作業は困難を極めました。

 アルミテープを少し長めに切って,ぐるっと向こう側を回して貼り付けるのですが,アルミテープの端がこちらに来てくれません。無理に回そうとするとくしゃくしゃになったり,他にくっついたりして手に負えません。

 脚立の関係で,片腕は体を支える必要があり,作業に使えるのは実質1本の腕だけです。何度もやり直して,ようやく固定できました。それでも見えているわけではないですし,5mm程の太さの電線を向こう側に回し,引っ張って押して接着したので,上手くいっているかどうかは自分の腕を信じるしかありません。

 心配していてもキリがないので先に進みます。

 次はリモコンです。元のリモコンケーブルは使えませんので,新しいケーブルを古いケーブルの先に巻き付けて,壁側から引っ張ります。すると新しいケーブルの先端が壁から出てきますので,新しいリモコンに取り付けて固定。

 まあ電気屋さんですからね,これくらいは休憩みたいなもんです。

 最後に電源の配線です。これも簡単。被覆を剥いて端子台に差し込むだけです。

 点検を目視で行い,ブレーカーを戻します。一通り動作確認を行い,本当にフラフラしながら作業を完了します。

 音が格段に静かになったことをエネルギー源に,散らかり汚れた風呂場を片付けて掃除します。この時すでに私の体力は限界近くになっていました。

 掃除まで終わったのが,作業開始から3時間後。ほぼ予定していた通りの時間だったのですが,プロはこれをもっと短時間で,しかも一日何件もやるんでしょう?すごいですよね。

 私は夕食も担当ですので,この力仕事の後ご飯も作りました。もう動けないんじゃないかと思うほど疲労していましたが,作業が上手くいき,家族の評判も上々とあれば,そんなに悪い気もしません。

 ということで,36000円ほどで交換作業が終わったわけですが,特別安いという気もしませんし,しんどかったこと,体が痛いことも含めると,なんと面倒くさい話かと思いました。

 静かなことは良いのですが,もともとこれが普通だったことを思い出すと,これまでなんと劣悪な環境だったのかとため息さえ出てきます。

 どうせ数年でまた壊れるでしょう。過度な期待をしないでおこうと思います。

 さて,前述の通り私は電気工事士の資格を持っているので交換作業を行うことが出来ました。これから死ぬまでの間に,こういうことを経験することもそうそうないと思います。壊れたこと,それが自分の手で交換可能なことは,なかなか体験出来ない作業を経験する希有なチャンスと考えて,今回の作業を楽しく行うことが出来ました。

 時間がかかっても,極端に言えば失敗しても自分だけの問題ですから,納得するまでやっても,せいぜい家族が文句を言う程度の話です。アマチュアとは気楽でいいものです。

 そして,私はつくづく体力がないなあと思いました。腕も知識も十分だと思う訳ですが,決定的に不足しているのは体力と経験。経験はやむを得ないとしても体力はもうどうにもこうにも足りないです。

 わずか1件,それもフラフラになりなりながらの作業です。これを毎日毎日何件もこなす仕事は,私には出来ないなあと思いました。別の人生は,こういう理由で閉ざされるものなんですね。

 水栓,浴室乾燥機とくれば,次は食洗機でしょう。

 重量物,電気工事,水道工事,狭い場所での作業と,その難易度はSクラス。本当に自分で出来るのかも疑わしいわけで,出来ればやりたくないものです。

 あと数年,寿命を迎えるまで動き続けてくれることを祈りたいと思います。


 

2020年の散財を振り返る

 毎年恒例,昨年1年の散在を振り返る時がやってきました。

 昨年は新型コロナの影響で例年とは違う毎日を過ごすことになりました。正直なところ,散財どころの話ではなかったというのが本音ですし,一方でコロナが蔓延していてもいなくても,欲しいものは通販で買っただろうから関係なかったという気もします。

 ですが,やはりマインドの問題として,物欲が低調だったことは否めないです。

 ただ,昨年は6月末まで,消費税増税対策としてキャッシュレス決済で5%のポイント還元がありました。私もこれに背中を押されて,高額商品の購入に踏み切りましたが,今となってはそんなこともあったなあという遠い記憶になっています。

(1)カメラ関係

 コンパクトデジカメはほぼ絶滅,ミラーレスへの移行が進んで,Fマウントユーザーの私はお金を使いたくても使えないと言うさみしい状況が昨年の動きだったと思います。

 そういうわけで,デジタルカメラへの大きな投資はなく,せいぜいD850の大容量バッテリーを正しく充電出来る純正チャージャーを買ったくらいです。これ,なかなか高価な代物でして,当初買わずに済ませていたのですが,やがてきちんと充電出来なくなっただけではなく,電池そのものが使用出来なくなるという大問題を引き起こしてしまい,泣く泣く買う羽目になったという感じです。

 積極的にというより,消極的な理由で買ったものだけに記憶も薄いわけですが,冷静に考えると高額故にD850と同時購入は負担が重く,必要になった時期に買うという今回の買い方は案外正しかったように思います。

 それにしてもD850のポテンシャルは高いですね,ちっとも陳腐化しません。

 一方で銀塩はなかなか盛況な年でした。フィルムカメラの中古品の価格が上がり,それでフィルムの消費量が増えて値下がりするかと思いきや,実は値上がりばかりだったという悲しい現実がありました。

 私は今年,ミノルタオートコードが楽しくて,かなり120フィルムを使いました。ISO400のFP5でも粒子が細かく,立体感もグラデーションも素晴らしくて,35mmフィルムのISO100くらいの画質です。

 120フィルムのカラーネガも初めて使いましたが,最新のデジタルカメラと比べて画質面で遜色ないと思うほどの美しさです。よく言われるようにミノルタオートコードのレンズには定評があり,それも大いに貢献していると思いますが,上から覗き込む撮影スタイル,正方形のフォーマットというのも,最終的な結果に大きな影響を与えていると思います。

 1枚あたりのコストはデジタルとは比較になりませんが,6x6版には他にはない魅力があります。思い切って手を出して良かったと思います。

 逆に今ひとつだったのは6x9版のGW690です。それなりに高価な買い物だったのですが,1本のフィルムで12枚撮影できる6x6はその制約を楽しめても,これが8枚になってしまう6x9だと窮屈だと感じしてしまいました。わずか4枚の違いですが,これは結構大きいです。

 それで結果は3:2のフォーマットなので,ネガを見た時の感動は大きいですが,撮影のスタイルはD850となにも変わりません。それならD850の方が楽で楽しいわけで,GW690は私としては失敗だったと思います。

 フィルム関係は35mmでもたくさん使いました。TRI-X一本で勝負していた頃には気が付かなかったフィルムの個性がこれほどわかりやすく存在することが楽しくて仕方がなかったです。

 ISO100(125)ならORWOのUN54,KodakのPlus-X,IlfordのFP4,それからRolleiのRETRO100Sを使った訳ですが,この中で飛び抜けて好感触を得たのがUN54です。粒子の細かさ,黒の深さ,そして美しいグラデーションと,35mmなのに中判のような画質に強烈な印象を持ちました。

 ISO400ならこれが不思議とFP5がお気に入りで,これTRI-Xと同じようなフィルムなはずなのに,ミノルタオートコードで撮影すると今でも感動する程の仕上がりです。FP4だと別に感動などしないというのが不思議でなりません。

 ISO200も使ってみましたが,これはFOMAPANの200です。安かったからまとめ買いしたのですが,T粒子という事もあって期待していました。

 しかしどうも大きな黒点が画面にブツブツと出てきてしまって,本格的な撮影には使えないと判断せざるを得ませんでした。粒子も荒れるしグラデーションも滑らかではなく,ISO100と400の悪いところをそれぞれ引き継いだような中途半端な印象しか持てませんでした。

 120フィルムに手を出した以上,自家現像する環境がないと話にならないわけで,パターソンのタンクを買いました。コストの関係でそんなに120フィルムを現像することはしないだろうと思っていたのですが,予想に反して120フィルムの処理能力の低さにイライラします。

 120フィルムを2本巻き取る方法を習得したので今は効率2倍ですが,慣れない頃に失敗が続いたことは苦い思い出です。

 そうそう,昨年買ったものではないのですが,冷凍庫に置いてあった10年前のTRI-Xを使い切る事にしました。ただ,やっぱり時間が経っているせいか,眠いんですね。もともとそんなにゴリゴリした画質ではないTRI-Xですが,ボヤーっとしすぎている制で写真に締まりがなく,緊張感を表現出来ないことにフラストレーションを感じて,もともと私はTRI-Xを使うべき人ではなかったんじゃないかとも思いました。

 そんななか,フジのACROS-IIを結局使わずに年を越したことがちょっと悔やまれていて,ISO100だから室内では撮影は難しいと敬遠し続けたことがコロナの影響に夜ものであることを,認めざるを得ないでしょう。

 そんなわけで,昨年の前半はまさに銀塩カメラ祭りです。畳の部屋にだーっとカメラとフィルムとネガを広げて写真三昧でしたが,あろうことかダニの発生を許してしまい,あわてて片付けてから急激に私の中のブームがしぼんでしまいました。


(2)楽器関係

 キャッシュレス還元の期限に駆け込む形で,以前から懸案だった電子ピアノの買い換えを行いました。RD-700からRD-2000です。

 鍵盤よし,音よし,表現力よしと,本当に良く出来たステージピアノなのですが,私自身がずっと弾いていたくなるような心地よさを感じた以上に,娘のピアノの腕前が急激に上達したことが何よりよかったことでした。

 RD-2000は現行のステージピアノだけあり,1960年代から現在に至るまで,およそ必要とされるピアノを高い次元で網羅できています。特にRD-1000の再現性には特筆すべきものがあり,自分が若かった頃をふと思い出してしまいます。

 艦長日誌には書かなかったのですが,実は5月頃にMOTUのDigitalPerformer10を買っています。もともとPerformerを使っていた私としては,シーケンス機能をあてにしてDP10を買ったのですが,機能も豊富で使いやすくなり,なかなか歯ごたえのあるソフトだと思いました。

 Jupiter-xmでサクッと1曲作ってみましたが,やはり楽しい作業です。

 そうするとオーディオI/Fも新調したくなるもので,MOTUのM4を買いました。買いにくい時期でしたが,運良く手に入り,キャッシュレス還元も受けられました。


(3)新しいコンピュータ

 なんと言っても11月下旬に手配し,12月初旬に届いた,AppleM1搭載のmacbook airが素晴らしいです。イマも毎日使っていますが,充電は3日に一度くらいで済んでいます。艦長日誌にも書きましたが,充電回数が極端に少ないことは,充電する場所と使う場所を完全に分離出来るということで,これはノートPCの高い生産性がスマートフォンのような自由度を手に入れたということで,ちょっとした革命だったように思います。

 新しいCPUに切り替わったときに軽く盛り上がるのが,ネイティブアプリケーションへの買い換えです。私の場合,これを機械に長く放置していたNisusWriterProを買い換えました。

 ワープロソフトなんかわざわざ買うことないのにというなかれ。印刷する紙が決まっているような場合,例えばハガキなどに文章を書かねばならないとき,ワープロソフトはなかなか便利なんですよ。

 NisusWriterは私がTeXと併用できる唯一のワープロソフトで,もっと積極的に使ってもよいと思っていたソフトです。M1の性能の高さと相まって,高機能がサクサク動くNisusWriterの心地よさを久々に堪能しました。


 実はこれ以外に,子供用のPCとしてASUSのE203MAを8月に購入しています。30000円を切るくらいで買ったので安いなあと思って買ったのですが,生活マシンとしてなら十分なんじゃないかと思ったくらい,コストパフォーマンスに優れていました。

 さすがにキーボードは長時間使う気が起きないほど情けないものでしたが,短時間なら問題はないでしょうし,プログラミングに使うようなものでもないので,割り切れます。

 ただ,タッチパッドの使いにくさはいけません。マウスを買わないとダメです。


(4)ネットワーク

 ADSLが廃止になるというので,やむなく光回線に切り替えました。IPoEに切り替えたので,うちはもう基本的にIPv6への移行を済ませたと思っています。

 今のところ快適で,高速な通信速度を堪能しています。

 ただ,そうすると無線LANの遅さが気になりますので,これも買い換えが必要かも知れません。でもAirMacExtremeはなかなか良く出来ているので,これを越えるシステムはかなり高価になってしまうんですよね。

 そういえばハブが壊れたので買い換えました。TP-LINKのTL-SG1024DEですが,24ポートのハブも安くなったものです。

 ハブが壊れることは何度も経験しているのですが,それでも耐久消費財という意識がまだありました。しかしハブが安いというのは,つまりそれが消耗品であることの証であることでもあり,ネットワーク管理者の間でハブが消耗品である事が半ば常識である事を,ようやく身にしみて理解したのでした。

 そもそもハブの故障に気が付いたのも,光回線にした時に導入したHGWの障害ログを見てのことでした。3秒ほどリンクが切れてすぐに復活という事を毎日繰り返すので原因を調べたらハブだったという話です。

 実害が出ていないので買い換えなくてもいいかと思っていたのですが,いつ壊れるかわからないのも困りますので,買い換えたという感じです。

 ポートトランキングもNASとの間で行っていますが,NASのHDDの速度がネックになって,その効果はあまり実感出来ていません。このあたりは次の課題になりそうです。


(5)ゲーム

 コロナで時間を持て余すとゲームという話になりがちですが,私はコロナでも仕事が忙しく,娘もゲームに魂を奪われることがなかったので,それほどゲーム三昧ではありませんでした。

 個人的にはレトロゲームが中心的で,それらには随分手間とお金をかけた記憶があります。

 PS2をRGBで表示出来るLCDを調達したことに始まり,RPi4でレトロゲーム専用機を組み,RPiWで携帯ゲームマシンを用意しました。

 娘はこれでスペースハリアーの虜になりました。

 その後,秋頃からゲームギアミクロ,ゲーム&ウォッチのスーパーマリオ,そしてアストロシティミニと発売ラッシュが続き,今はアストロシティミニ三昧です。

 これは実に良く出来ていて,ジョイスティックも素晴らしく,画面も筐体も絶妙なサイズでゲームに集中出来ます。ちょっと高価ですが好きな人は迷わず買いです。

 もともと,長時間粘られると商売にならないアーケードゲームを集めたゲーム機ですので,短時間にパッと遊ぶには最適です。セガのこだわりもあちこちに見られて,ファンにはたまらないものはあります。

 個人的にはこの筐体で他の会社のゲームもやってみたいところなのですが,おそらくすでにそういう改造を行っている人はいるだろうと思います。私はもうそういうムーブメントにはついて行けないのですが,それくらい良く出来たゲーム機です。


(6)Aliexpress

 そう,リスクテイカー最後の遊園地,Aliexpressです。amazonもebayもリスクが減ってつまらないという中毒症状の人が,次にこぎ出すフロンティアです。

 細かい事は書きませんが,機械翻訳丸出しの日本語だったり,それすら行わない荒っぽさも,ほんまかいなと思うような値段の商品がゴロゴロしているかと思えば,同じ商品が全然違う値段で大量に出品されていて目利きがないと大損するとか,もうすべてが混沌としています。

 到着まで時間がかかるのは当たり前として,出荷まで2週間もかかったりと,注文をしてしまうとその後届くまで緊張の糸が緩みません。こりゃ中毒患者が出るのも無理はないですよ。

 私は国内ではどうにも手に入りにくい安いものを調達しました。ES9038のボードやAK4137のボードです。どちらも時間はかかりましたが,問題なく到着し動作も大丈夫でした。

 あと,OCXOも買っておきました。すべて中古品なわけですが。ゴミみたいな値段(もともとゴミだったんだから当たり前か)でダブルオーブンの高級品が買えることに驚きました。

 別に急いでいたわけではないのですが,GPSDOの不調が中古のOCXOの故障のせいだったことがあり,この時交換するOCXOがなかなか見つからなくて困ったことがありました。

 壊れる前に使えそうなものを少しずつ準備しておくことにしたのですが,どれも交換出来そうな感じだったのでしばらくは安心です。

 ボードもOCXOも,どちらもトータルで5000円ほどの買い物でしたが,正直これ以上の金額のものを買おうとは思いません。まあ,パチンコくらいの気分で楽しむのが適当だと思います。


 そんなわけで,今年は買ったものを列挙したというより,雑感を中心に書くことになりました。家から出ない生活なのでメリハリが付きにくく,いい意味でも悪い意味でも趣味と仕事の境界が見えにくくなってきます。

 新築した家もそろそろあちこち傷んできています。そこにかかるお金も考えないといけませんし,娘への投資もこれまでと同じレベルでは済まないでしょう。年齢を経た親の事もありますし,増える事がない収入に対し,増える事が確実な支出をどう調整するかが,今後の私のテーマになりそうです。

 うーん,新年早々,守りに入った結論だなあ・・・

 

ページ移動

ユーティリティ

2024年05月

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed