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2024年02月の記事は以下のとおりです。

さらば懐かしきドコモよ

  • 2024/02/13 12:09
  • カテゴリー:備忘録

 先日,長年世話になったNTTどこ門い別れを告げました。

 思い越せば1997年初夏,PHSを呼ばれる日本生まれの移動体通信システムに加入,当時NTTパーソナルと呼ばれたキャリアとの契約をスタートしたのが始まりでした。

 PHSは私には何の不満もないシステムでしたし,特にPDAをネットに繋ぐには最適なシステムだったこともあり,これが消えるのは寂しい思いがあったのですが,時代は確実に移り変わり,私も2001年7月にはPDCと呼ばれた2G携帯電話に乗り換えるためNEEドコモと再契約,3Gに移行してからは今日までずっとガラケーと共にありました。

 3Gでは音声通話は専用の回線と交換網を使うことになっていたので信頼性が高いと勝手に思い込んでいて,スマホの時代が来てもガラケーを解約しなかったのですが,3Gのサービス終了の足音も聞こえる中,娘の進路が決まったことでこの際見直すことにしました。

 ガラケーの時代には激しい価格競争があり,1000円/月で家族間通話は完全無料だったので,私が2回線契約し,1つは母親に持ってもらっていました。これがスマートフォンだとこうも行かず,5000円/月はいくら何でも携帯電話嫌いの私には納得出来ないものがあり,ズルズルと今まで来てしまった感じです。

 もっとも,私もスマートフォンは使っていますが,IIJmioの格安SIMを使って800円/月ほどで維持している程度で,本音を言うとこれでも全然困っていません。

 ただ,こうやって整理をしないで時間だけが過ぎた結果,近いうちにやってくる3Gの終了に対応しにくくなっていることもまた事実でした。

 そんなわけで,娘がスマートフォンを持つようになることをきっかけに,このあたりの見直しをすることにようやく重い腰を上げたというわけです。

 もちろん,素直にガラケーからスマートフォンに機種変更するだけというのが一番簡単なのですが,それは急に料金が跳ね上がります。その割に出来る事は変わりません。

 昔話で申し訳ないですが,かつての携帯電話会社というのは,利益をきちんと研究開発に回して,世界をリードするような技術を生み出していました。面白い端末もメーカーと共同開発していましたし,操作性も信頼性もキャリアであるNTTドコモが保証してくれていたので,私は彼らの姿勢に納得して契約をしていたようなものです。

 それが今はどうでしょう,研究開発への投資は特許件数や国際規格への貢献で判断出来ますが,もはやかつての存在感はありません。

 端末の開発似ついては言うに及ばず,日本のメーカーが全滅するのも時間の問題ですし,海外メーカーは日本のキャリアのいう事など聞いてはくれません。

 そう,ここに至って,キャリアは完全に土管の維持会社に成り下がったのです。

 そして利益は,dポイントの原資です。

 バカバカしい,こんなことに長期契約者の利用料金が使われるなんて話になりません。私は27年間という長きにわたってお付き合いしてきたNTTドコモとの縁を切ることを決意するに至ったのでした。

 土管なら格安SIMで十分です。そこで現在何の不満もないIIJmioを使うことにします。

 あいにくこれまではデータ通信専用なので,これは廃止することにします。その代わり現在の電話番号でMNPを使ってIIJmioと契約,ここで安く買えたiPhoneSE(3rd)を娘に回して,娘は娘でIIJmioと新規契約です。

 プランは5GB,5分間の音声定額を付けました。これで1500円/月です。これまで音声に1300円,データに800円だったものを整理するとかえって安くなりました。

 家族割引目当てだった母親の回線は完全に解約。MNPでの移行する事も考えましたが,すでに母親には母親名義でスマートフォンへの移行を済ませてもらっていますし,その番号を誰かが引き継いでも気持ち悪いので,私名義の回線は解約するのが一番です。

 その結果1300円が浮きました。これを娘の通信料金に割り当てます。結局私と娘の合計は3000円/月程度になりますが,これまで2回線+データ通信で3600円/月を負担していたことを考えると,なかなか上手くまとまったと思います。

 IIJmioはキャンペーン中で,半年間は500円の割引中です。つまりざっと3000円の割引ですが,これは初期契約料金を無料にしてくれたと考える事が出来るので,その点でもすっきりします。

 大手キャリアはなにかとオプションが面倒ですし,値下げしたとは言っても光ファイバと一緒に契約しないといけなかったり,2年で端末を返す(というより交換する)必要があったりと,なにかと制度上の難しさがついて回ります。

 私が欲しいのは,日々の「繋がっている」という安心感です。毎日の繰り返しが欲しい中で,知らず知らずに積み重なった時間を記憶して,そろそろ端末を買い換えないと名後か,煩わしいのです。

 賢い人が知恵を絞った結果なのだと思いますが,私にはその賢い人の考えにはついて行けません。必要なサービスを妥当な価格で提供してくれることだけを私は望んでいるのです。

 少し残念だったのは,私のIIJmioのデータ通信も,実は契約10年だったことです。先の法改正もあり,IIJも長期契約者へのサービスが可能になりました。なにか検討しているという社長の発言もあり,本当は10年の契約を切ってしまうべきではないのかも知れません。

 しかし,こういう縛りがないことが格安SIMのいいところのはず。IIJmioは大きくなりすぎて,初心を忘れつつあるのかもしません。

 大手格安SIMでも,エンジニアがblogを書いてユーザーに情報を発信しているIIJ。私は彼らがMVNOとしての使命を忘れずに,長くお付き合いできることを望んでいます。

 

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