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2014年05月の記事は以下のとおりです。

ダウンライト改造してLED化する

  • 2014/05/30 10:51
  • カテゴリー:make:

 私は自分の気持ちが曇ると,寝ても覚めてもその事ばかりを考えるような事をでっち上げて,それに夢中になることで,嫌なことから逃げて自分を守ろうとします。

 意図してそうしているという感覚はなく,後になって「あのとき夢中になったxxxで私は救われたなあ」と思うことが何度もあるのですが,どうやら今回は電気工事のようです。

 電気工事は資格がないと出来ませんが,逆の見方をすれば資格を持つことで出来る事がどかーんと大きくなる性格を持っています。もちろん,そこには資格だけではなく,スキルも必要になるわけですが,私のようにプロではない電気工事士は,自分の家で趣味として電気工事をするしかありません。

 これも考えようで,趣味だから結果が厳しく問われませんし,時間もお金も掛け放題です。失敗しても「ごめんなさい」で済みますし,うまくいけば直ちに自分達の生活が便利になります。

 思い通りになる,結果が自分に直結する,という2つは,程度の差はあれ万人にとって非常に大きな「エサ」であり,極論すればこの2つを仕事で実現出来ている人は,すなわち「仕事が趣味」といって憚らない人なのだろうと思います。

 ということは,仕事をそんな風にとらえられない人間は,仕事以外で「エサ」に食いつかないと餓死してしまうわけで,その人が死ぬときに「ああいい人生だった」と思えるかどうかは,つまるところこういう事の積み重ねではないかと,思ったりします。

 閑話休題。

 我が家で白熱電球が残っているのは3階のトイレが残るのみになりました。これは調光器が入っている照明器具故に,LEDに出来ないという理由からでしたが,1階のトイレについては照明器具そのものを交換することで,白熱灯を置き換えました。

 3階トイレも同様の作戦で処理できますが,照明器具が人感センサ付きのダウンライトでミニレフ球という興味深いもので,気に入っているだけに安易に交換することはしたくありません。

 LBC74260というこの照明器具はもうすぐ生産中止になりますが,これと同じ形の後継品種はアナウンスされておらず,LED化も聞こえてきません。ならば,この器具を使ってLED化するのが早道です。

 とはいえ,電球をそのままLEDに置き換えることは出来ない事がわかっています。ならどうするか。

 この器具は換気扇連動型で,人感センサで電球だけではなく換気扇もON/OFF出来るようになっていますが,換気扇ですから調光などなく,本当にONとOFFだけです。ここをLED電球に繋げば,人感センサ付きのLEDダウンライトが完成!です。

 問題は調光器の出力を開放しておいていいかどうか,ということで,ここまでは先日の日誌にも書きました。

 人間の持っているエネルギーの総和は等しく,気分や体調でその配分が変わるというのは私の実感なのですが,今の私のように寝ても覚めても電気工事という状態では,私のエネルギーはこの問題の解決に集中投下されます。

 そんなわけで,先週の土日に器具の改造と取付をやりました。

 まず,LBC74260を取り外し,分解してみます。E17のミニレフ球のソケットは,本体に対して金属のスペーサを介して取り付けられていて,電球が奥に引っ込んだり飛び出したりしないように,その高さが調整されています。

ファイル 697-1.jpg

 これを見ながらふと,もしかするとこの器具は元々E26の電球を前提に設計してあり,E17にする時はスペーサを使って作るんじゃないのか,と思ったのです。そこで,手持ちのE26のソケット(レセプタクル)にLED電球を取り付けて並べてみると,計ったようにぴったりです。

 しかも,ミニレフ球の直径は,LED電球の直径とほぼ同じ。表面の曲率も近似しており,ミニレフ球の代わりに取り付けられていても,ぱっと見てその違いは分からないでしょう。

 俄然やる気が出てきます。この方針でいきましょう。

 まず,本体からE17のソケットを外します。調光器との接続はコネクタになっていますので,端子のそばの小さい穴にピンセットを突っ込んでロックを解除し,引っ張ります。

 次に,E26のレセプタクルを取り付けます。場所がずれると格好悪いので,E17のソケットの取り付け中心位置と,E26のレセプタクルの中心位置が同じになるよう,位置決めをしてビス穴をあけます。

 レセプタクルにVVFケーブルを取り付け,横から出せるようにレセプタクルの袴の部分を少し切り欠いておきます。これ,本当はやったら駄目なのですが,他に方法もないので目を瞑ります。

 そしていよいよ本体に取り付けます。念のため位置がずれていないか,高さに問題はないかを確認してみます。よし,問題なしです。

ファイル 697-2.jpg

 次にレセプタクルからのVVFケーブルを,換気扇接続端子に差し込みます。

ファイル 697-3.jpg

 電気的にはこれで完成したので,期待した動作をするか,異常は起きないかを確認するために,ばらした状態でLED電球を取り付けてコンセントに繋いでみます。

ファイル 697-4.jpg

 問題なし。ちゃんと動作します。

 あとは本体は元のように組み立てて,トイレの天井に取り付けるだけです。

 本体の改造は最小限になっていますし,外観の大きさも見た目もなにも変わっていませんので,取付にはなんら問題は起きません。

 取り付け完了後に通電,動作確認をすると,よしよし,期待通りです。

 1階トイレが100W相当なのに対し,3階トイレのLED電球は60W相当ですので,ちょっと暗いなと思います。天井が高いこともあってなおさらそう思うのですが,色は昼光色ですので,色も転ばず,我々家族には好ましいです。

 この照明器具は,人感センサが人を検出しなくなってから,設定した時間だけ電球の点灯を維持し,消灯してからも5分間は換気扇を回し続けるようになっています。そこで点灯時間を1分に設定すれば,6分間LEDが点灯することになります。これなら従来通りの感覚で使えるでしょう。

 1週間ほど経過して,なんら問題は無しです。前述のように多少暗いなと思うことと,初期のLED電球を使っているからか配光特性が悪くて,光が回るところと回らないところの差が大きくて,影もかなりきつく出ます。

 まあこれはLED電球を交換すれば解決する問題で,今回は引っ越しに伴ってたくさん余っているE26のLED電球の再利用もテーマになっていましたから,これはまあこのままで辛抱しましょう。

 これをもって,我が家からは白熱電球は全廃しました。残っているLED以外の照明も蛍光灯のみで,屋根裏の倉庫と洗濯機を収めた区画の2箇所を残すのみとなりました。

 この2つは特に蛍光灯のままでも構わない場所,使い道ですので無理にLEDにする計画はありません。LEDにしてもあまりメリットはないと思います。

 そして,入居以来,懸案となっていた問題がこれですべて解決してしまいました。達成感以上に,これですることがなくなったという喪失感が勝ってしまうのは,心理状態故でしょうか。

 ここでくじけては面白くありません。わざわざ問題点を探してでも,あるいは作り出してでも,寝ても覚めても,と言う状態を作らないといけません。

 ぱっと3つ考えました。

 まず,スイッチのすべてをほたるスイッチにすること。コスモシリーズワイド21はプッシュ式で,見ただけではONなのかOFFなのか判別できません。

 ONなら照明が点灯しているんだからわかるだろ,と言うのはちょっと考察が足りなくて,スイッチが2つ並んでいて,近いところに2つの照明がぶら下がっていて,1つだけ点灯しているような場合,どちらのスイッチを押せば今点灯している照明を消せるのか,一瞬でわかりません。あれ,どっちのスイッチだったっけ?と考えてしまうだけではなく,違っていたときのがっかり感も大きくて,ここは改善しないといけないです。

 そこでほたるスイッチです。もともとほたるスイッチは暗闇でスイッチの場所を示すためのものですが,ONかOFFかを示すインジケータとしても使って見ようという話ですね。こういう場合,赤いランプのパイロットランプを使うのでしょうが,どうも私は赤は嫌いで,ほたるスイッチの緑色を見るのが好きなことと,緑のスイッチを押せばONになる,という習慣が身についたこともあり,いっそのこと全部変えてしまおうと思ったのです。

 次に,和室のスイッチとコンセントの色が白なので,壁紙に会わせて利休色にしようと思います。コスモシリーズワイド21には色が選べるのですが,白以外はあまり在庫がなくて,すぐには手に入りません。ところが探してみると在庫を持っている業者さんが見つかり,ここにお願いすることにしました。

 壁紙に合わせたところでなにも変わりませんし,別に白でもいいかなと思う所もあるのですが,これはまあ気分の問題ですね。

 ただ,今回はテレビアンテナのFコネクタとLANコネクタのある,集合コンセントについては白のまま変更を断念しました。この2つのコネクタにも利休色が用意されてはいるのですが,さすがにどちらも特殊で時間がかかるようですし,手に入ったところで交換作業が面倒です。交換した結果うまく動かないかもしれません。ですので,交換するのはスイッチと別の壁にあるコンセントのみとします。

 まあ,その結果とても良いという事になれば,面倒でも全部を利休色にすることにしましょう。慌てることはありません。

 次に,これが一番面白いのですが,内玄関の照明に人感センサを導入します。うちは内玄関の照明がダウンライトになっていて,壁にそのスイッチがついています。日中は別に必要がないし,消すのも面倒なので普段はあまり使っていませんが,夜はそれでも明るい方が便利なので,人感センサになると面白いかなと思っていました。

 スイッチに置き換える形で人感センサに出来るものが売られているのですが,これよく調べてみると,本当に置き換えが出来るものもあるんですね。

 というのは,人感センサも電子回路なので,それが動作する電源が必要ですから,照明のON/OFFだけの配線では駄目で,大元の100Vの配線も別に必要になるのです。その配線はとても大変になるので,非現実だなとおもっていたわけです。

 ところが,照明器具に流れ込む電流から電源を確保するタイプの人感センサも用意されていて,これだと今のスイッチを本当に置き換えるだけで済みます。よく考えたものですね。お値段は7000円近くと結構高いのですが,便利になるということと,どうも来客時のウケがよいらしく,まあ面白半分でやってみるのも,よいでしょう。

 そして最後です。これはまさに思いつきなのですが,USBコンセントの用意です。電材関係のニュースリリースがImpressWatchやITMediaに採り上げられることはほとんどありませんが,さすがにUSBだけあって,パナソニック電工のUSBコンセントの発売が掲載されると,あっという間に広がりました。

 当初このUSBコンセントは5月末に発売とあったのですが,今は6月上旬になっていますね。電気工事が必要なのに,一般の人の注目がこれほど集まるとは,面白いなと思います。

 で,この話を嫁さんにすると,興味がないとおもいきや,えらい食いつきの良さを示し,欲しい欲しいとだだをこねる始末です。いわく,リビングのカウンターでiPadを充電するのだが,カウンター下のコンセントにUSBのACアダプタを差し込んで,ここからケーブルを回してくるのが面倒臭い,らしく,平たく言うと自分専用のUSB充電の手段が欲しいというスケベ心も働いているような感じです。

 私は,コンセントをカウンターの上に出すことは不格好で,かつカウンターの上を狭くすることに繋がることから好みませんが,確かにUSB壁から出ていると,それはそれでウケるでしょう。いいですね。面白そうです。

 そこで,USBコンセント「WN1471SW」を予約しました。これに1口コンセントを組み合わせて,カウンター上の壁に出してみましょう。

 でも,これってどうかなあ。USBコンセントは反響も大きいようで,結構売れるんじゃないかと思うのです。故に市場からの要望もたくさん来て,後継品種が早めに出るんじゃないかと思います。

 誰もが思うのは,2口欲しいよなあということでしょう。また,大きいなあということでしょうね。今回のモデルはAC100Vを5V2AにするためのACアダプタに相当する部分が多き大きくなってしまうのか,コンセント2連分の大きさがあります。

 これを1連分の大きさにすることはすぐにも行われるでしょう。そうするとこれを3つ連ねて使うことが出来ますよね。今の大きさだと1列のコンセントプレートに1つしか取り付けられません。

 あるいは,3連分の大きさになっても,USBコネクタが2つとか3つあれば問題はないので,そういうモデルも出るでしょう。今回の製品は,画期的な製品だなと思いますが,もう一息なところがあるので,これが決定版にはならないでしょうから,次の品種が割と早めに登場し,それが定番になるような気がしています。

 本当は,それが出てから取り付けるのがいいように思っていますが,まあ新しいのが出てから交換しても良いですし,まずはUSBが壁から出ていることが重要なのではないかと,思います。

 それにしても,私のような素人が電気工事を自分で出来るようになったことには,電気工事の資格を持てた事と同時に,従来は業者しか入手出来なかった部材を簡単に手に入れられるようになったことが非常に大きいと思います。

 欧米,特にドイツあたりでは,昔からDIYが当たり前になっていて,家のメンテナンスや自動車や家電品の修理は,自分達で行うことが特別な事ではありません。私が以前ドイツを訪れたときにも,デパートの売り場には工具やコンセントなどの部材,材料がまるで日本のホームセンターのように売られていました。

 当時の日本の状況は,ホームセンターがそうしたものを取り扱っていましたが,素人向けの無難なものが少しだけ並んでいるか,逆にプロ用に特化した専門的なものを取り扱う店が僅かにあるかの,どちらかであったように思います。

 しかし,今は日本のどこにいても,大方のものが買えるようになりました。インターネット通販がここまで我々の生活を変えてしまうとは,私は想像していませんでした。

 流れは簡単なで自然なことで,それまで業者だけを相手にしていたお店が,手軽に開店できるようになった通販サイトを立ち上げて,いろいろな人に売るようになったということです。

 もちろん,顧客の違いはサポートの違いになりますので,業者に売る方が余程簡単なことだったに違いありませんが,そこはやっぱり対象者が圧倒的に大きいだけに,売り上げも大きくなるのでしょう。

 同時に,業者もインターネット通販をするようになって,より在庫が多く,より安く,より納期の短いところを使うようになっているんじゃないかと思います。素人だろうがプロだろうが,ものを買うときに好ましい事柄は,基本的には同じですから。

 こうして,プロの道具や部材を素人に小分けしてくれることで,成り立っている趣味というのは案外あるもので,ぱっと思い浮かぶのは電子工作でしょう。

 本来,何千何万という数で商売をする電子部品は,単価が安いので小分けして売ることを部品メーカーはやりません。そこで間に入った卸業者が,一部を店舗で小売りする業者に流すことで,我々素人はその小売店から,1つ2つという少量の電子部品を買うことが出来るのです。

 これも流れが変わりつつあり,秋葉原からは間口の小さな電子部品の店舗の数が減っていますし,一方でRSコンポーネンツなど本来はプロ相手の通販業者を素人が利用するようになるなど,大なり小なりインターネット通販が影響を及ぼしているようです。

 考えてみれば,手芸や裁縫が趣味の人に取って,ユザワヤはまさにワンダーランドなわけですが,そのユザワヤにはプロが使う道具や部材が在庫されていて,プロも使います。園芸屋さんも昔からそうですね。食材関係でもそうでしょう。

 翻って,本なんかはプロ向けの本屋さんというのは,あまり聞きません。もちろん専門書を扱う本屋さんはありますが,そういうところはあまり耳にしませんし,むしろ専門書は都心の大型書店にそろっていることが多いです。

 これは本が再販商品であり,どんな本屋さんでも取り扱う事が原則的に可能で,注文すればどこでも同じ価格で手に入るという環境が,遙か昔から整っていたことにあるのかも知れません。それも,amazonなどのインターネット通販が非常に大きな影響を与えてしまっているのが現状ですが・・・

1階トイレのLED化はうまくいきました

  • 2014/05/27 13:27
  • カテゴリー:make:

 うちのトイレは,人感センサがついているので,いちいちスイッチでON/OFFしません。以前済んでいたアパートで,嫁さんが(実は私もなんですが)スイッチを切り忘れる度に,私に怒られるのに辟易し,新築の際に「人感センサ付きでないと死んでやる」とすごまれたので,2箇所のトイレすべてで導入した経緯があります。

 当初,1階と3階の2箇所すべてで天井に埋め込むダウンライト型をお願いしていたのですが,1階は天井の裏側に梁が通っている関係で埋め込む事が出来ず,いかにもトイレ,と言う感じの照明をぶら下げる事になったのです。

 人感センサがついているのは結構なのですが,点灯時や消灯時にゆっくり明るさが変化するような仕組みが入っていたりしているので,調光機能が入っています。どちらも白熱電球ですので,こういうことが簡単にできるのですね。

 それゆえ,LED化することは簡単ではありませんでした。E17の電球ですので,調光器対応のLEDにすれば解決と思っていましたが,やってみればちらつきが大きくて全く使い物になりません。

 駄目なら駄目でいいや,そのうち使えるようなLED電球が出てくるだろうとあきらめて1年が経過したわけですが,ちっとも状態は好転せず,先日から続いた電気工事関係が一段落したことを受け,この問題に決着を着けたいと思うようになりました。

 LED電球にしたときの挙動を見ていると,まずちらつきなくぱっと明るくなったかと思うと,そこからしばらくちらつきが激しくなります。人がいなくなると,しばらくしてまたしばらくちらつきのない明るい状態になり,そこから緩やかに暗くなります。

 結局,ちらつくのは定常状態に入ってからであり,始まりと終わりは問題なく点灯している感じです。

 なんでかなと思って考えてみたのですが,白熱電球というのは定格通り100Vで使うと,2000時間ほどで切れてしまいます。小型の電球ほど切れやすい傾向があるようなのですが,これを伸ばすには電圧を低くすることが有効です。

 そこで,定常状態で電圧を下げているのではないかと推測しました。電圧を下げるには波高値を下げる方法と,位相制御をする方法がありますが,LED電球で調光器対応のものは,入力される電源の電圧が0Vになっている時間を情報として利用し,LEDの明るさを変化させていますので,波高値を変化させる方法での調光には対応出来ません。

 だから,位相制御をかけている始まりと終わりはちらつきがなく,波高値を下げている定常状態では不安定な点灯状態になり,ちらつくのではないかと推測をしました。

 まあ,波形を取れば一発なんですが,なにせ天井にぶら下がっているものですので・・・

 もしこの推測が正しいなら,原理的にLED電球に置き換えが出来ません。待っていても仕方がないと言うことになりますので,器具そのものを交換するという方法を取らざるを得なくなります。

 それで,人感センサ搭載のLEDライトを探してみたところ,安いものがあるじゃありませんか。しかもヨドバシで即日配達OKですって。

 あまり深く考えず,ポチりました。山善のMLC-S11Nという品種で,4780円に10%のポイントです。4000円ちょっとですから,まあダメモトで買うことにします。

 この器具はミニシーリングライトということで,引っかけシーリングに取り付けるものです。大きさは直径で20cm程のものですが,なにせ工事不要で取り付け可能というのが売りです。

 ただ,うちは引っかけシーリングがありませんので,これを取り付ける工事が必要です。私は資格がありますので,部品さえ有れば大丈夫。探してみると丸形の引っかけシーリングが出てきました。これを使う事にしましょう。

 鈍くさいことに,向きを90度間違えて取り付けたり,正しい向きに取り付けても僅かに斜めになっていたりと,素人丸出しの情けなさではありますが,30分ほどで取り付け完了。

 点灯させてみると,実に明るく,昼白色のさわやかの色で,非常に良くなりました。人感センサもうまい具合に動作していて,おおむねうまくいったと考えていいでしょう。

 まあ,4000円ほどですから,もの自体は安っぽく,近くで見るとかなりがっかりしますが,天井にぶら下がっているものですのでその質感の低さは,わかりにくいです。デザインはプレーンですが,天井にぴったり張り付くわけではないため,案外存在感があります。パナソニックや東芝がこういう商品を作ってくれるといいなあと思います。

 ということで,1階のトイレのLED化は成功し,明るさと綺麗な色を手に入れました。実は,薄暗い電球色のランプが,血便や血尿を見逃す原因になっているという意見もあり,トイレこそ明るい場所であるべきと言う話を,私は妙に納得しています。

 残るは,3階のトイレです。

 3階のトイレは前述の通り,人感センサ付きのダウンライトで,40Wのミニレフ球のものです。これは私も気に入っているので,交換は考えていませんし,そもそも150mmもの大穴があいているので,別の品種に置き換えることは非現実です。

 パナソニックのLBC74260という品種ですが,この秋にも生産終了になるそうです。ミニレフ球とはいえ,さすがに白熱電球の器具を残せないという判断でしょう。だからといってこれがLEDになったものが発売されるわけではないので,もう少し時間がかかるか,もう出ないかどちらかでしょうね。

 ミニレフ球はLEDで置き換え出来るものが売られていますが,これは調光器に対応しませんし,試しにE17の電球タイプを接続してみたところ,やっぱりちらつきがひどくて使い物になりません。

 だから,LED電球を待っていても,おそらく問題は解決しないでしょう。

 むー,こういう時こそ,考える,考える,考える・・・

 !

 LBC74260は,換気扇連動型です。人感センサで換気扇も制御出来ます。うちの換気扇は24時間通電なので,この機能は使っていません。

 なら,ここにLED電球を付ければいいんじゃないの?

 接続される換気扇の消費電力の上限は30Wまで,これならLED電球も余裕です。E17のソケットから出ている配線を,調光器から換気専用の端子に付け替えるだけの改造でどうにかなりそうです。

 人感センサは,周囲の明るさに応じて点灯させるかどうかを設定出来るのですが,換気扇は周囲の明るさに関係なく動作するようになっています。また,動作時間についても,換気扇は照明が消えてから5分後に停止するようになっています。

 うちは,どんなに明るいときでも必ず照明を点灯しますので,前者は問題なし。後者についても,現状で6分ほど点灯させていますので,照明の消灯時間を1分にすればちょうど合計で6分です。問題なし。

 問題は調光器の出力はオープンになったままになりますが,それで良いのかどうかですね。とりあえず,分解して中を見てみないことには始まりませんね。

 

PIXUS PRO-100を買いました

  • 2014/05/26 16:56
  • カテゴリー:散財

 先日,時間をかけてPM-G850の廃インクパッドを交換して,まだ使える状態にしたわけですが,いつ壊れるか分からないような古い機種を,高額なインク代を支払い続けて使うというのは不自然だなと感じて,買い換えることにしました。

 私がプリンタに求める機能は,写真印刷です。昨今,写真屋さんでの印刷が,安くて綺麗なものになってきていて,家で印刷する必要性がなくなってきているといいます。

 とはいえ,写真屋さんが得意とするのはあくまでL版と呼ばれるサイズです。このサイズより大きいものやちょっと変わったことをお願いすると,結構高額になりますし,その場で印刷してくれるわけではないですから,もし思ったままになっていなかったらやり直しで,お金も時間も無駄になってしまいます。

 L版で,しかも普通のコンパクトデジカメを撮って出しのJPEGで使う限りは,写真屋さんの印刷サービスが最善でしょう。でも,写真が好きな人はこれにとどまりません。

 そういう,趣味で写真をやっている人のために,写真印刷に特化したプリンタがちゃんと用意されています。台数が出ませんし,特殊な機械なので高価ですが,見方を変えると1万円程度の安いプリンタで出来る事は,もう写真屋さんに任せた方がよい時代になったと言うことでしょう。

 こうした特殊なプリンタで出来る事は,確かに写真屋さんが苦手とすることです。

 四つ切りやA3の印刷は,写真屋さんに頼むとビックリするほど高価ですし,時間もかかります。

 写真用紙はサイズだけではなく,厚みや発色,表面処理の違いもあるし,もちろん価格によってもたくさんの種類があります。これらを適切に選び,自分の意志を作品に反映するなら,もう写真屋さんに任せられません。

 モノクロ印刷は,銀塩時代もそうでしたが,人の手を介して印刷されるのでこれもやっぱりお金がかかります。トリミングも印刷まで自分でやるから思い通りに出来るし,ホワイトバランスも露光量もコントラストも,機械任せにしないで自分で積極的に調整したいなら,印刷まで手元で出来た方がよいのです。

 これら面倒なことを楽しいと思えるのがまた趣味のいいところで,そうした少数派の人々に向けたプリンタが買えることは,とてもありがたいことです。

 ですが,さすがに品種は少なく。実質的な選択肢はエプソンとキヤノンだけです。

 エプソンは現行機種が世代的に古いですし,今回はエプソンはパス。キヤノンは2年ほど前に登場したPIXUS PROシリーズが今でも好評で,もう好き嫌いの問題ではなく,写真を趣味とするならキヤノンしか選択肢がないといってよいでしょう。

 PISUX PROシリーズは,プロ用のPRO-1,顔料インクを使ったハイアマ用のPRO-10,染料インクを使ったハイアマ用のPRO-100の3つがありますが,私は写真は染料インクの方がよいと思っていますので,もう選択肢はありません。

 そのPIXUS PRO-100は,今は43000円ほどで売られています。6万円くらいで売られていたものが,随分値下がりしたものです。それでも4万円を超えるプリンタは,相場としては非常に高額であり,その事はむしろ,価格は問題じゃないという趣味人の想いに応えてくれそうな期待を生みます。

 PIXUS PRO-100は,A3ノビまで印刷可能な大型機です。重量は実に20kgもあり,横幅も80cm近くになります。

 8色のインクはカラーはもちろん,モノクロ印刷にも十分な性能を発揮し,有線/無線のLANを持ちます。様々な写真用紙のICCプロファイルが用意されており,Photoshopやlightroomなどの現像ソフトとの連携も考慮された,まさにハイアマチュア向きのプリンタです。

 PM-G850から置き換えて,これに買い換えようと思ったのですが,ちょうど年明けの住宅ローン減税の還付金が手つかずになっていたので,これで買うことにします。

 果たして,届いた段ボール箱は巨大でした。娘が二人すっぽりと入る大きさの箱は,油断していると腰を悪くするような重量で,一人で動かすと汗が出ます。

 しかも,PM-G850が収まっているラックのサイズは70cmで,横幅はギリギリなんとかなりそうでも,そこに収めるのに立てても横にしても斜めにしても入ってくれません。20kg大きな塊を抱えて悪戦苦闘しているうちに,私はくじけてしまいました。

 そんなこんなで,床に置いて使う事にしました。邪魔です・・・

 さっさとセットアップを行い,印刷をしてみます。気に入って買い置きしてある富士フイルムの画彩PROに印刷してみますが,きっと何度も何度も印刷をして調整をしないといけないのだろうと思っていたら,最初からもう問題のない結果が得られました。

 PM-G850の印刷結果と比べて見ますと,明るさや色合いはほぼ同じで画面の状態とのズレは小さいです。しかしPM-G850に比べると,暗部の再現性が良くて,濃い部分と薄い部分の範囲が広いのがわかります。色の再現性も良くて,しっかりと色が乗っている部分もちゃんと印刷できています。

 感じた事は,PM-G850が案外検討していたということです。確かに設定を追い込みましたが,自分の思ったとおりに印刷が出来るようになってからは,特に問題を感じていませんでした。

 PRO-100をほとんど買ったままの状態で印刷したものと比べて見て,比べて見ないと分からないレベルでしか差がないという現実を見て,PM-G850を結構上手に使いこなしていたんだなあと思った次第です。

 画質以外に感じた事をちょっと書いておきます。

 インクの乾きは,PM-G850に比べると遅いです。といいますか,一晩で色が随分変わります。PM-G850では,2時間もあればもう実用上問題のない程度に乾いたのですが,PRO-100ではそうはいきません。

 印刷速度は,安念ながらあまり変わりません。計ったわけではありませんが,PM-G850に比べて速いという印象はなく,速度面での進歩を期待したのは間違いでした。

 大型機ですから,大きな紙を扱えるのは当然として,実はシートフィーダーにストックできる紙の枚数がもっと多いと期待していました。しかし,PM-G850とあまり変わらず,50枚程度です。

 それと,フタを開けると印刷が出来ません。PM-G850の場合は,フタを開けても印刷が出来ていて,ヘッドの動きを見る事ができたのですが,PRO-100はそういうことは出来ません。迂闊に開けると印刷が止まるので,注意が必要です。

 ネットワーク接続は便利ですね。無線LANなら電源だけ考えればいいのですから,結構なことです。私は有線LANで繋いでいますが,USBのようにいちいちMacに差し込んで使うと言うことをせずとも,繋ぎっぱなしでOKですし,複数のマシンから印刷が出来るようになる便利さは,やはりネットワークならではかなと思います。

 あと,全く期待していなかったのですが,プレミアムコンテンツに良いものがダウンロードできました。エリック・カールのペーパークラフトなど,有償ダウンロードでも良いくらいです。

 ライン忍具コストに付いてはまだわかりません。ですが,六つ切りを1枚,2Lを数枚,はがきを40枚ほど印刷したところで,インクは全く減っていませんでした。PM-G850なら,ここでライトマゼンタやライトシアンが空っぽになってしまうので,最終的なコストは別にして,インクの交換頻度は少なくなりそうです。

 ということで,まだ動き出して数日のPIXUS PRO-100ですが,まだちょっとしたクセが見抜けず,時々期待した色にならなかったり,暗くなったりします。写真用紙の相性も気になるところで,まずは純正用紙での印刷がどんなものか,見てみることにします。

 あと,せっかくA3ノビのプリンタを買ったのですから,四つ切りを印刷してみたいです。六つ切りと四つ切りでは全然違いますので,楽しみです。

 繰り返しになりますが,PRO-100が使えるプリンタであることと同時に,PM-G850が検討していたことが意外でした。捨てようかと思っていましたが,まだ予備のインクもありますし,嫁さんも使いたいと言っていますので,もうしばらく置いておくことにします。
 

EPSONタイマー

 私が現在使っているプリンタが,EPSONのPM-G850です。

 随分古いプリンタで,インク代だけで随分EPSONさんを儲けさせてしまったと思っているわけですが,ちょうどこの機種の世代,インクカードリッジで言えば50シリーズあたりで,画質向上などプリンタ本来の性能アップが収束し,複合機の時代がやってきました。

 ですから,PM-G850から買い換えを行っても,印刷,とりわけ写真印刷という用途から見て,それ程メリットがないというのがとても残念な所で,この骨董品をしぶとく使い続けている理由になっています。

 コストは別にして,画質そのものはほぼ満足出来るレベルであり,性能向上が著しいデジカメやレンズの違いを印刷結果に表現出来るだけのものを持っていますし,カラーマッチングや明るさの調整を追い込んでこなれているだけに,むしろ積極的にこの機種を使い続けていたいと思っています。

 もっとも,プロ用,あるいはセミプロ用に用意された,写真印刷用のプリンタはさらに高画質ですし,大きな紙に印刷できます。こういうものは長く使われるので,サポート面も心配は少ないでしょう。しかし,これらは高価です。現行機種の発売時期が比較的古いことも気になります。

 ついでにいうと,このプリンタを買ったときには,すったもんだがありました。同梱インクの不良で動かなかったんですが,初期不良交換を拒否した販売店と交渉中にその販売店が倒産しており,もし不良品を送り返していたら代品が届くことなく,私はこの騒動の被害者になっていただろうと思います。

 以後は特に大きな故障もなく,「写真は紙に焼いて完成」というポリシーを貫くための道具として,度重なる引っ越しにもめげずに付き従ってくれました。

 ですが,おそるべしEPSON。

 生みの親であるEPSONは,プリンタに自爆装置を取り付け,我々の意志に関係なく,二人の関係を破壊しようとしたのです。

 といいますのも,EPSONのプリンタには,廃インクパッドなるものが内蔵されており,これがいっぱいになると交換の必要があるのですが,その警告が出ると,もう動かなくなってしまうのです。

 実際に廃インクパッドの状態を監視しているわけではなく,印刷枚数や稼働時間というものから間接的に警告を出していると思うのですが,厄介なのかここからです。

 交換しろとメッセージ出ただけなら,インクカートリッジのごとく交換すれば良いだけの話ですが,問題はユーザーが手元で交換出来るわけではなく,メーカーに修理依頼をすることで交換されるようになっていることです。

 交換費用は4000円ほどと言いますから,別に法外なものではありません。

 いやいや,あわてず聞いて下さい。修理扱いですから,その部品は製造終了後6年間は用意されますが,その後は部品が確保されていない場合が多く,そうなると修理不可能になってしまうのです。

 事実,PM-G850の廃インクパッドは部品が払拭しており,交換は出来なくなっているそうです。

 必ず交換が必要となる消耗品で,交換しないと動かなくしてしまうようなきついロックをかけておきながら,その部品が他の部品と同じくらいの間しか供給されないなんて,あまりにひどいと思いませんか。

 かりにも,ユーザーの所有物ですよ。それを勝手に動かないようにしておきながら,それを解除する方法は現在提供していません,なんて,勝手な話にも程があります。

 私には「もっと生きたかった」という,彼女の力なきつぶやきが聞こえました。そこには,もっと働きたいという無念さと,自分を生んでくれた親が自らに課した仕打ちに対する絶望が,滲み出ていました。

 考えてみて下さい。

 今でこそ,50シリーズのインクカートリッジはどこでも買うことが出来ます。しかし,EPSONとしては,いつまでこのインクを消耗品として供給し続けないといけないのでしょうか。古いインクを現行品として作って売り続けるのは負担も大きく,さりとてユーザーがいるのにインクが買えないというのは,社会的責任上そうそう許されるものではありません。

 望ましいのは,ユーザーが減り,インクが売れなくなって,それを理由に生産中止にすることです。でも,どうやってユーザーを減らすのか。私のように画質や性能に不足を感じない人を,どうやって新機種に誘導するのか。中には10年も20年も使い続ける人がいるんじゃなかろうか。

 EPSONは,ここでやってはならないことをしました。使える時間を決めてしまったのです。いわば,このプリンタを「レンタル」にしたのです。

 でも,表だって動かなくしてしまうのは問題です。そこで消耗品の交換時期が来たらs動作を止めるようにしておき,しかしその消耗品の供給を断ってしまったのです。そうすれば,稼働するプリンタは確実に減っていき,インクカートリッジの供給を止めても問題にならなくなります。

 こんな馬鹿な話がありますか。いくらなんでもやりすぎです。

 こんな消費者を小馬鹿にした話が事実であるはずがないと思っていたところ,随分昔から行われている事だと,知りました。そして,この横暴に果敢に挑んだ勇者が世界中にいることも,知りました。
 
 やるべき事は2つ。1つは動作のロックを解除すること。もう1つはいっぱいになっているであろう廃インクパッドを交換することです。

 まず,ロックの解除は,廃インクパッドの寿命を決めている印刷枚数のカウンタをリセットすることで可能になります。他機種ではツールが配布されていましたが,PM-G850には未対応らしく,他のツールを探し出し,試行錯誤を繰り返したところ,なんとかリセットが出来ました。

 そのツールは,他機種では自動でリセットが出来るようになっているのですが,PM-G850の対応版は手動で行わねばならず,ちょっと手間になりますが問題はありません。

 電源を入れ直せば,何事もなかったように動くようになりました。

 まずは成功。次に廃インクパッドを交換する作業です。これはなかなか大変でした。PM-G850のサービスマニュアルを見ながら,交換する部品がどんなもので,どうやって交換するかをよく見ておきます。

 1つは向かって右端にある,繊維を詰め込んだ白い箱です。ここはおそらく,ヘッドの掃除を行った時に出る廃インクを吸収しているのでしょう。私の場合,3/4ほど染み込んでいました。

 もう1つがややこしいのですが,縁なし印刷を行うときに出る廃インクで,これはプリンタメカの下,ちょうどプリンタのヘッドが走る部分の真下にあります。私の場合,右側のパッドがほぼ満タンになっていました。

 さて,交換です。一応消耗品なんだし簡単に交換出来るようになっているだろうと思っていたのですが,それは間違いでした。再調整が必要になるプリンタメカの分解こそ必要はありませんが,メカ全体を筐体から完全に取り外してしまわないとアクセス出来ない場所に廃インクパッドがあるので,かなり深い部分まで分解する必要がありました。

 分解したところで,交換するパッドがないと駄目ですよね。私の場合,嫁さんが大量に買いだめをしたキッチンタオルを分けてもらって,これを切って重ねて作りました。

 脱脂綿は油が残っており,実は水をあまり吸い込みません。自動車のオイル交換に使う処理箱を使うという手もありますが,これもわざわざ買いに行かないと行けません。

 その点,このキッチンタオルは優秀です。紙と言うより繊維で,よく水を吸い,フカフカしていて,しかも水を吸った後にボロボロのなったりしません。

 手を汚しながら,大きさを揃えて切り出し,重ねてはめ込みます。案外簡単に交換が終わり,元のように組み立てます。

 途中でPCにつなぎ,動作を確認します。ヘッドを動かして作業をしていたので目詰まりがあるかと思っていましたがそれもなく,クリーニングをしてやれば元通りです。

 さて,ここからが私らしいのですが,ビスを締めているときに,ぽろっと内部に落ちてしまいました。取り出そうと揺すっていると,なにやらバネも一緒にポロッと出てきてしまったのです。

 どっかから外れたのならわかるのですが,なにぶんビスと一緒に出てきたバネです。元々どこについていたのかさっぱりわかりません。ぱっとそれらしい場所を探しましたが見当たらず,結局これは取り付けないままにしました。それでも動いているので,まあいいことにしましょう。

 ということで,PM-G850はまた動き出しました。次に廃インクパッドを交換することはさすがにないと思います。前述のように廃インクパッドの交換時期がきたことを示す警告のせいで,プリンタを使っている人は買い換えをして,このプリンタ用のインクは売れなくなりますし,使わない人は警告こそ出ませんが,そもそもこういう人はインクを買いませんし,買えなくなっても困りません。

 故に,インクが供給される時期は,案外短いはずです。サードパーティの互換インクという手はありますが,色も耐久性も,本体への影響度も変わって来ますから,話はそんなに簡単ではありません。

 ということで,次はEPSONをやめようと思います。性能とか値段とか,そういう問題ではありません。気に入ったもの,私にとって良い結果が得られるものを,こんな方法で採り上げてしまう,その横暴さが許せないからです。わかっていたら。EPSONのプリンタなんて,最初から選びません。

Woooに1TBのHDDを内蔵する

  • 2014/05/19 14:32
  • カテゴリー:make:

 我が家のテレビはWoooのプラズマ42型です。P42-XP035というモデルで,03シリーズに該当します。

 もともと,P42-XP03というモデルがあり,これに内蔵されたHDDを500GBに増量したものがXP035らしいのですが,購入は2010年の春ですので,もう4年になるんですね。

 アナログテレビの時代にはHDDレコーダでとりあえず番組を録画しておき,そのままにしておくとHDDがあっという間にいっぱいになるので適当にDVDに待避しながら,運用していました。

 結果として,DVD-Rに残った懐かしい番組が発掘されるという事が起きるのですが,地デジになってからはこうしたアーカイブを行うことは全くなくなりました。

 HDDが500GBもあるので別に待避しなくてもよいし,そもそも待避するための環境がありません。やってできなくはないですが,出費も必要だし,ネットワーク経由で録画することになったりするので,相性の問題とかありそうです。

 真面目にやってみようということさえ考えなくなっていますが,一番の理由はそうまでして見ようと思う番組がなくなっている,残そうなどと全く思わなくなっているということなんじゃないかと,思います。

 しかし,なんだかんだで4年もすればHDDはいっぱいになるものですし,そもそもHDDには寿命があります。ニュースのタイムシフトで毎日便利に使っている我々としては,HDDがいっぱいになりつつあるいまこそ,予防的な交換という意味も込めて,HDDを交換するのにベストな機会だと言えるでしょう。

 幸いにして,Woooの内蔵HDDは交換可能であることが知られています。ただ,どんなものでも交換出来るというわけではありません。そこはそこ,著作権にがんじがらめになっている地デジを録画するのですから,専用のHDDでなければなりません。

 Woooには,iDVRというカセット式のHDDが使えるようになっていますが,実はこの規格のうち,著作権対応のものが本体の内蔵用にも使われているのです。

 内蔵HDDがいっぱいになっても,あるいは壊れても,カセットでいいじゃないか,と思うところもありますが,それでも内蔵なら便利なのは事実であり,交換することにしました。

 ちょうど,1TBのiDVRが9000円弱で売られていたので,これを購入。カセット分解して中身だけ取り出し,これをWooo内蔵のHDDの換装用に使います。お約束ですが,あくまで私が試みた方法を書くだけであり,もし試みられるのであれば,自己責任でお願い致します。

 まず,カセットを分解し中身を取り出します。ネジにはトルクスが使われているので,ドライバーを持っていない人は買ってきましょう。

 分解したら,HDDの周囲に巻き付いているゴムのクッションを外し,SATAのコネクタに刺さっているコネクタを外しておきます。

 次にWoooの分解です。今内蔵されているHDDのデータは,後でカセットに入れればそのまま利用出来ますので,特にバックアップは必要ありませんが,作業中に破損するのが怖い人は,ちゃんとコピーしておいて下さい。

 背面のコネクタに繋がっているケーブルを全部外し,電源を抜いてしばらく放置してから背面のビスを外してカバーを外します。この機種については,立てたままでもカバーを外して作業ができますので,スタンドを外したり,寝かしたりする必要はありません。

 外すビスは,カバーに矢印が書かれているものです。使われているビスの種類は私が見たところ3種類です。心配な人は場所を記録しておいてください。

 ところで,立てて作業をしていますので,ビスを外す順番をうまく考えないと,突然カバーがストンと落下してしまいます。下手をすると大けがをするので気をつける必要があるのですが,感心したのが下の写真です。

ファイル 693-1.jpg

 これは右上の端っこの部分ですが,矢印のある穴が,すでにビスの取り外されたねじ穴です。注目すべきはこの下にあるフックで,ビスを迂闊に外してもここに引っかかるおかげで,カバーが落下するのを防いでくれるのです。

 外したら。右上にあるHDDを取り出します。XP03ではビスで固定されていて,これが原因で録画できないというトラブルが頻発したそうですが,XP035についてはビスで固定されておらず,プラスチック製のブラケットで挟んであるだけです。

 取り外すコネクタはありません。余計な事をして壊してしまわないように気をつけましょう。

 HDDが外れたら,新しいHDDを元のように取り付けます。

 本当はいけないのですが,カバーを閉じると失敗したときに面倒なので,開けたままテストです。電源を入れて,HDDの認識が失敗したことを確認しておきます。この時,リモコンの残量表示ボタンを押して,録画可能時間がゼロになっていることを確認しておきます。電源が入らないとか,HDDから異音がするとか,そういうややこしいことが起きていないかどうかをもう一度確認してから,カバーを閉じます。

 実は,この段階では,HDDが本体に紐付けられておらず,録画用に使うことができません。そこで,HDDを本体に登録して,内蔵HDDとして扱えるようにします。

 が,その方法は少々xxxでyyyなので,ここには書きません。ちょっと調べればすぐに出てくると思うので,調べてみて下さい。

 作業が終わったら,一度電源を抜いて下さい。抜かないと録画用として認識されませんので,慌てないで下さい。

 そして電源を再投入すると,内蔵HDDとして認識しているはずです。

ファイル 693-2.jpg

 そして最後に,内蔵されていた500GBのHDDをカセットにつめて,データのコピーやムーブをします。ダビング10の情報も含めて正常にコピー出来,特に制約もありませんので,時間はかかりますが気の済むまでデータの管理をしてください。

 P42-XP035はマイナー機種らしく,HDDを入れ替えたという成功例を探すことが出来ませんでした。しかし,実際にこうして内蔵HDDを1TBにすることが出来ました。

 1TBという空間を広々感じる事もそうですが,速度の向上も良かったと思う点です。やっぱ新しいHDDというのはいいものですね。

 生産を終了し,すでにディスプレイデバイスとしては通過点になってしまったプラズマディスプレイですが,消費電力が大きいという問題はあるものの,その利点は数多く,今でもこのテレビを買ったことをよかったなと思っています。

 日立という真面目なメーカーが作ったプラズマテレビで,チューナーを2つ搭載してHDDで録画しながら別番組を見ることができて,サクサクとしたUIにD端子,S端子,コンポジットと昔のゲーム機を繋ぐにも困らない豊富な入力端子,DLNAのサーバーにもクライアントになるネットワーク親和性に,発色と速度に秀でたプラズマディスプレイと,とりあえずこれ以上を私は望みません。

 使えば使うほどすり減っていくのがプラズマディスプレイですから,大事に使っていこうと思っています。

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