エントリー

2012年11月の記事は以下のとおりです。

multievoの丸鋸が届いた

 先日購入し,アマチュアの工作レベルを引き上げると確信した,ブラックアンドデッカーのmultievoですが,これまでにもこうした1台X役をうたったハンドツールは,出ては消え出ては消え,を繰り返してきました。

 なんでもそうですが,例えば十徳ナイフは1つにいろいろな機能が詰まっていることが重要なわけで,それぞれの使い勝手が悪いことは,この手の商品を好きな人にとって,それほど重要なものではありません。

 もし十徳ナイフが,それぞれの単機能専門ツールを越える使い心地を実現していたなら,十徳ナイフ以外は市場から消えていたでしょう。ちょうど,スマートフォンのカメラがデジカメに列ぶようになって,コンパクトデジカメの市場が急速にしぼんでいるのと同じ事です。

 multievoは,それぞれのツールを市場から消滅させるほどの力は全然ありません。ドリル以外は,ないよりまし,と言う程度の物だと思います。しかし,年に1度使うか使わないかという頻度の道具に使い心地を求め,そのためにお金と収納場所を割り当てることに,多くのアマチュアは躊躇するわけです。

 multievoがえらいなと思うのは,結構アマチュア向けに割り切っていることかも知れません。これをプロが現場で使うのは,ちょっと大変かなあと思います。持ちにくいし,形も洗練されていませんし,パワーも足りないでしょう。着脱式というのは得てして信頼性を損ないます。もし,高所で作業中にアタッチメントがぽろっと外れてしまったら,死者が出るほどの大きな事故になりかねません。

 ですが,DIYが盛んなアメリカでこうした商品が生まれて,それが日本にも入ってくることは,アマチュアの工作をおおいに底上げし,より快適に,より完成度の高い工作を楽しむ事が出来るようになったわけで,私はとても素直に喜んで,この商品を気に入っているわけですね。

 で,前置きが長くなりましたが,クイズに答えて正解するともれなく「丸鋸ヘッド」をプレゼント,というありがたい企画に応募した私は,昨日ありがたく丸鋸ヘッドを手に入れる事が出来ました。

 私にとっては,初めての丸鋸です。

 私のように,道具好きで工作好きなわりには,基本的に集中力がなく鈍くさい人間にとって,丸鋸ほど恐ろしいものはありません。カッターで紙を切っているときに,添えた手がカッターの進行方向に置いてあって,すぱっと手を切ったことなど数え切れません。

 このカッターがもし,丸鋸だったらどうしよう・・・鈍くさい人間が自らの身を守るために備えたとしか思えない,必要以上の心配性やリアルな想像力によって,私は丸鋸だけは手を出すまいと,誓ったのでした。

 しかし,丸鋸がなければ出来ない作業があります。木の板をまっすぐ切ることを,丸鋸なしで行うのは至難の業です。手で挽くのこぎりの扱いは,私は下手ではないと思っていますが,その実内側にぐぐっと食い込んだ切断面を見て,「性格を反映しているなあ」と嘲笑する周囲の視線に,多感な10代の私は深く傷つきました。

 それでも踏みとどまったのは,やはり指が惜しいからです。

 てな話を,届いた丸鋸ヘッドをニヤニヤしながら嫁さんに話すと,そういう痛そうな話はしないでくれと,娘を抱いてどっかにいってしまいました。

 届いたのが夜でしたので,試しに動かすことも音を心配して行っていません。小さい丸鋸には,凶暴な刃が付いています。これが高速回転するのかと思うと,やっぱり私は恐ろしさの方が先にきます。本物の丸鋸は,AC100Vで回転しますし(そうそう,指ではなくて,このACケーブルを切ってしまっても,ビリビリと大変なことになるだろうなあと,10代の多感な私は考えたものです),音も重さも凄く,高速回転するという事は慣性モーメントも大きくて,ある程度の力がないときっと手なずけられないでしょう。

 小さい丸鋸は,切断可能な板厚に制限を受けますが,そうした道具の性能と己が力量が工作可能なものを制限していくことは,安全という点でも意味があります。

 もしかすると,子供が木工をしようと言い出すかも知れません。その時,このmultievoが活躍するのではないかと思うと,そういう想像をすること自身がとても楽しいです。

LaCie d2 Quadraがやっと2TBの壁を越えた

 10月にLaCie d2 Quadraをアウトレットで購入し,2TB越えの壁に引っかかって泣く泣く2TBのHDDを内蔵して運用していることは,すでにここに書きました。

 それまで2.5TBで使っていたものを2TBにダウンさせたわけですから,保存しておくデータを厳選するなど,久々にひもじい想いをしたわけですが,D800が吐き出すRAWデータはやはり半端なものではありません。

 一度撮影すると20GB程のデータが簡単に生成されるわけで,こんな状況だと心許なくて仕方がありません。容量もさることながら,この2TBのHDDも購入から数年が経ち,信頼性という点で少々心配な所もあります。

 しかし,Firewire800の安定性にすっかり心を許してしまった私は,今さらeSATAに戻ることなど出来ません。理想的には当初の目論見通り,LaCie d2 Quadraで3TBのHDDを内蔵してFirewire800で運用することです。

 そんなことをつらつら思っていた所,先日LaCieのアップデータの最新版がリリースされました。9月のリリースではなぜかLaCie d2 Quadraのアップデートに失敗するという悲しいトラブルがありましたが,今回のリリースのドキュメントについても,LaCie d2 Quadraは対象機種に含まれていません。

 まあダメモトで試してみようと,早速ダウンロードします。今にして思うと,データの破損を心配せず,いきなりLaCie d2 QuadraをMacに繋いでアップデータを起動するという暴挙に出ました。恐ろしいですね。

 前回のように,途中で失敗するだろうと思っていたのですが,予想に反してアップデート完了という表示が出ています。おお,もしかしてうまくいった?

 早速ばらして,2.5TBのHDDに入れ替えてますと,ちゃんと2.5TBで認識して,データのアクセスが出来るようになっています。ようやくLaCie d2 Quadraは最新のファームウェアによって,2TBの壁を越える事が出来たのでした。

 こうなると,LaCie d2 Quadraを最終形態に移行させたくなるのが,これ人情という物。昨今3TBのHDDも価格がこなれてきて,ビット単価で言えばタイの洪水前の水準を下回っています。HDDは特価商材の定番ですが,それも復活してきた今こそ,3TBを購入するチャンスです。

 ですが,足で稼ぐことをしなくなった私は,アキバに出かけることなく,あっさりamazonで購入。WDのGreenです。9780円でした。電車賃を考えると,ちょっと安いだけでアキバに行っても,価格的にはメリットがないのも事実ですし・・・

 翌日に届き,早速LaCie d2 Quadraに内蔵してみます。Macに繋いでフォーマットしますが,これも全く問題なし。実に快適です。

 これまで内蔵していた2TBをeSATAで繋いで,データの移行も完了です。HDDは新品がいいですね。畳のにおいがしそうな気がしますよ。

 ということで,LaCie d2 Quadraは15000円ほどで3TBモデルになりました。Wirefire800のケースが高価であることを考えると,これは十分安い買い物であったと思います。とはいえ,Firewire800が次に私が買い換えるMacに標準搭載されないことは明白ですし,その頃にこの3TBがいっぱいになっている可能性も大いにあります。

 デジタルカメラにドキュメントスキャナー,ネットワークオーディオと,デジタルデータが家庭内でもどんどん生成される昨今,その置き場所がデータの信頼性と使い勝手を決めてしまいます。私のように運用はNASで行い,別のHDDを用意して信頼性を確保というやり方はいかにも素人っぽい方法でいわば人間ミラーリングなわけですが,すでに手が回らなくなりつつあります。

 2年ほどの単位でこうした環境の見直しを行っていますが,次の2年でどんな状況が起こりうるのか,楽しみな反面頭が痛いです。

 ま,とりあえずよかったよかった。

Kindle Paperwhiteが実戦配備

 なんやかんやで,買ったばかりのKindle Paperwhiteが主役に躍り出ました。これまで寝る前の読書の時間に出番があったKindleDXはサブにまわることになりました。

 Kindle Paperwhiteは,PCによるコンテンツの前処理が必要ですから,Scansnapで作ったPDFをそのまま突っ込んでも十分な表示品質を持つKindleDXとは,そもそも土俵が違います。

 しかし,先日ここに書いた「かんたん PDF ダイエット」での前処理があまりに良く出来ていて,Kindle Paperwhiteの欠点が完全に払拭され,十分な品質の表示で読書を楽しめるようになったのです。やはり212dpiというスペックは,伊達じゃなかったということです。

 最新である11月24日バージョンでは,ドットバイドットに変換する前のデータを、作成したmobiファイルから削除する機能を統合することで,一発でKindle Paperwhite用に最適化されたファイルを作成出来るようになりました。

 時間がかかることや,処理が最後の方で一時停止するため複数ファイルの逐次処理が出来ないなど,使い勝手は決して優れていると言えないものがありますが,これがないとKindle Paperwhiteは使い道がなかったと思うくらい重要なもので,作者の方には感謝です。

 まずはこれで1冊読んでみようと思いますが,現在読んでいる「ウィルクス自伝」はもうすぐ読了です。タッチパネルが反応しない時があったりして,ページ送りが出来ずにイライラすることもありますが,処理速度も向上しているので快適です。

 前回も書きましたが,フロントライトは暗いところでも読書が可能になりますし,逆に明るいところでは真っ白な画面を作るのに貢献します。慣れてくればこれはこれで良く出来た仕組みと思います。

 読まずに溜まっている本を一気に処理して,Kindle Paperwiteに突っ込んでおきました。これを1つ持ち歩けば,1週間ほどは暇を持て余すことなく生活できること請け合いです。

 結論から言うと,買って良かったと思います。ただし,自炊を少しでもする人に対しては,おすすめ出来るものではありません。

 ところで,先日手書きの手紙を書くことになったのですが,その下書きをテキストで書き,これをパーソナルドキュメントでKindleに取り込んでみました。文字の大きさを変えることが出来るので,難しい漢字も正確に表示出来ますし,小さいので便せんの横に置いても邪魔になりません。下書きマシンとしてなかなか便利だと思いました。

KindlePaperwhiteが届きました

  • 2012/11/20 15:59
  • カテゴリー:散財

 いよいよ日本に上陸したKindle,その端末の第一号である,KindlePaperwhiteが昨日発売になりましたが,めでたく私の手もとにもやってきました。日本での販売開始がアナウンスされ,予約開始の当日にすぐに注文をした結果,発売日に入手出来たのでした。

 Kindleを開封するのはこれで3度目です。一番最初に買ったKindleDXは,大きくて見やすく,高級感のある(事実高級なのですが)初めての電子書籍端末に感動した覚えがありますが,次に購入したKindle3Gにはそれほどの感激はありませんでした。安っぽさが問題だったのでしょうね。

 果たして,KindlPaperwhiteは,実に高い質感を持ち,しっとりとした感触と,小さく持ちやすくなった本体に中身が詰まっているという重量感が心地よく,大変良く出来た端末だという印象を受けました。

 多くの方が既にレビューをしていますが,私も自分の期待と比べてどうだったかを,ちょっと書いておこうと思います。

・ディスプレイ

 eInkを使ったディスプレイですが,以前書いたように6インチでXGAです。不勉強だったのですが,全く同じディスプレイを持つ端末はKoboGloもあって,KindlePaperWhiteだけというわけではありません。

 従来の6インチクラスの端末はSVGAが普通でしたから,解像度も200dpiを越えて,日本語のような複雑な文字もかなりの数を潰れずに表示出来るようになるでしょうし,大きな文字は美しく表現出来ることでしょう。

 また,フロントライトを搭載しており,暗くても使う事が出来る事や,名前の通りより白くなってコントラストが向上したことも謳われています。

 どんなに良くなったのだろうとワクワクして見てみたのですが,フロントライトが消えている状態,つまり電源OFFの状態で画面を見ると,そんなに白いという印象はありません。Kindle3Gと並べてみても,そんなに大差はないように思います。

 ところが,電源を入れてみると大違いです。フロントライトを点灯させると,画面の白がより白くなり,コントラストがぐんと向上します。フロントライトを点灯させると見にくくなるのかと思っていたら全く逆で,周囲の明るさに応じて上手に調整すると,とても見やすくなるのが今回のディスプレイといえそうです。

 つまり,フロントライトは暗いところで見るための補助装置ではなく,ディスプレイの表示品質を向上させるディスプレイの一部であるという考え方をしないといけないようです。

 そうなると,周囲の明るさに応じてフロントライトの明るさを自動で制御して欲しいところですが,その機能がないというのがなんとも中途半端です。


・PDFビューワとして

 自炊をして電子書籍を作って来た日本のアーリーアダプタにとって,PDFの表示品質やハンドリングの良し悪しは,まさに死活問題です。しかし,これは完全に裏切られました。

 KindleDXではPDFは表示出来ると言うだけで,何も調整する機能を持ちませんでしたが,もともと大画面で高精細だったことで,そのままでも十分に高品位な表示が可能でした。

 Kindle3GではPDFの表示機能が大幅に強化され,コントラストの調整として線を太くする画像処理を2値でもグレースケールでも行うことが出来たり,余白を自動でカットする機能が搭載されました。残念ながらSVGAではこれらの機能を駆使しても座右文和表示品質を確保出来ず,読むのがかなりつかれた事を思い出します。

 KindlePaperwhiteでは,このPDFの表示能力が改悪されていました。コントラストの調整は可能ですが,2値では働かず,グレースケールでも線を太くする機能はなくなり,せっかくXGAになった解像度が全く役に立ちません。

 予約部分のカットは自動で行われるようになりましたが,拡大や縮小がジェスチャーで行うものになった関係で,使いにくくなっています。

 ただし,全体の動作速度は向上していて,レスポンスも良好です。ページめくりの速度もかなり向上していますので,それだけにPDFの表示品質の低さが悔やまれます。

 結論から言うと,せっかくXGAを搭載して200dpiを越える解像度を持つKindlePaperwhiteは,PCによる前処理なしでは、自炊コンテンツを読む事はかなり困難です。その意味では,KindleDXのように,Scansnapで作成したPDFがそのままなんの加工もせずに快適に読む事が出来ることとは手間が大きく違いますので,PDFビューワとしては期待した程のものではなかったという事になるでしょう。これはとても残念です。


・3GとWiFi

 3Gが搭載されたことで,コンテンツの購入やブックマークの同期には便利に使えることと思いますが,実際にコンテンツをダウンロードして見ると,とても便利でした。これが日本全国どこにいても使えるのかと思うと,世の中進んだ物だなあと感心します。

 裏を返すと,コンテンツを購入しないのであれば,3G搭載モデルを買う理由はありません。もちろんWiFiでも買うことが出来ますから,全国どこででも,が価格差以上に魅力的でなければ,あまりメリットはないのではないかと思います。

 ちなみに,KindleDXでは可能だった,3G経由でのWEBブラウジングは,KindlePaperwhiteでは禁止されていて,出来ないようになっていました。3Gは本当にダウンロード専用ですね。日本人は信用されていないのでしょうか,それともドコモさんの強い要求だったのでしょうか。

 そうなるとWiFiは非常に重要な位置を占めることになりますが,そのWiFiにどうもバグがあって,設定を覚えてくれません。電源を切ってしばらくの間は覚えてくれていますが,機内モードにして通信を止めたり,電源を切って長く放っておくと,せっかく設定したWiFiがきれいさっぱり消えてしまい,つながらなくなります。

 いちいちルータやDNSのアドレスを打ち込み直すのは大変面倒で,私は結局WiFiを使わなくなりました。もしWiFiモデルを買っていたら,絶望していたでしょう。早期に改善されることを望みます。


・ダウンロードしたコンテンツ

 自炊とダウンロードしたコンテンツとの棲み分けをまだ考えていないので,コンテンツの購入はちょっと差し控えるとして,お試しに無料になっている,著作権切れのコンテンツをダウンロードしてみました。

 夏目漱石の「こころ」を見てみましたが,これはXGAを生かした,とても見やすい表示でした。レス歩インスが上がっていること,文字のサイズがかなりたくさん選べて,しかもどれも高品位です。明朝とゴシックを備えた日本語フォントも読みやすく,この点での不満はありません。

 思うに,KindleはもはやPDFや自炊の人に対して配慮しなくとも,もう十分に普及したという事ではないでしょうか。端末を普及させるために効果的なのは,自炊の人のPDFビューワとしてのブラッシュアップではなく,ダウンロードコンテンツを快適に読む事の出来る基本機能の向上だったり,価格だったりということでしょう。

 そりゃそうです,Kindleは原価割れで売られている商品ですから,コンテンツを買ってくれないとamazonは困ります。コンテンツを買ってくれない自炊の人の顔色を窺う時期はもうとっくの昔に終わったということを,我々は自覚すべきなのかもしれません。


・それで結局

 せっかく自炊コンテンツのビューワーとして期待していたわけですし,フロントライトでより白くなったXGAのディスプレイのポテンシャルを引き出さないままに終わるのは,あまりに惜しいことです。

 そこで,PCによる前処理を真面目に考えてみました。

 これまでは,Macでkdconvを使っていましたが,KindlePaperwhiteでPDFを表示する際にドットバイドットとなる658×905で加工してみましたが,文字のかすれがひどくて使い物になりません。残念。

 そこで,Windows用になりますが「かんたんPDFダイエット」を使って見ました。mobi形式で出力すれば,758x1024で自炊コンテンツを作成出来ます。これはかなり魅力的です。

 まず,かんたんPDFダイエットをインストールします。次にKindlePaperwhite用に設定ファイルを書き換えます。これは単純に指示に従うだけです。解像度の設定とデバイスリストへの追加です。あとはmobiファイルを出来るように,Kindle用にファイルをダウンロードしてインストールしておきます。

 このままPDFを突っ込むとエラーが出ますが,これはどうもScanSnapで作成した2値のコンテンツのTIFFが開けないことに起因しているようですので,面倒ですが一度画像ファイルにばらします。

 そして出来上がったTIFFファイルを,JPEGファイルに一括変換します。これを簡単PDFダイエットに突っ込むととりあえずmobiファイルが生成されます。

 このファイルは元のJPEGファイルを含んでいるのでファイルサイズが2倍になっています。容量がもったいないこと以上に,ページ送りのレスポンスがガタ落ちになりますので,ここは不要なものを削除するために,kindlestripを使います。

 こうして,ようやく実用に耐える,自炊コンテンツを作る事が出来ました。手間も時間もかかるので,達成感はありますけど,なんだか割に合わない複雑な気分です。

 詳しい調査は行っていませんが,とにかく私の環境では下記のような面倒な事をしないと駄目でした。もしかすると,TIFFはWindowsで開ける物なら問題なく処理できるかも知れません。

 いずれにせよ,これでどうにかKindlePaperwhiteを活用出来ることになりました。できればKindleDXをリニューアルして日本に導入してもらいたいなあと思います。価格的に難しそうですが・・・

 あとは,例えば紀伊國屋などがコンテンツを供給してくれるようになるとありがたいですね。特に紀伊國屋は対応するプラットフォームがなにげに充実しているので,魅力的だったりするのです。

ラムダッシュの電池を交換する

  • 2012/11/13 15:50
  • カテゴリー:make:

 ある朝,いつものようにヒゲを剃っていたら,突然動作が止まってしまい,ヒゲが剃れなくなりました。慌ただしい中でこうした問題の発生は実に困ったものです。

 仕方がないので直接電源を繋いで急場をしのぎましたが,調べてみるとどうも電池が切れてしまったようでした。

 電池が切れる?充電スタンドにずっと老いてあるのだから,そんなはずはないだろうと思ったのですが,いつもは満充電であるはずなのに,40%や20%になって充電状態になることを時々見るようになったことを思い出しました。

 動きを観察してみると,充電スタンドに本体を置いておいても常時満充電になっているわけではなく,本体をセットしたときに充電を開始,満充電になったら充電はストップ,そして再度充電が行われるのは,電池が空っぽになってからということがわかりました。

 電池が劣化し,しっかり充電出来ない状態になると,すぐに満充電になってしまいます。そして朝になって使う時に,自己放電や本体の暗電流でちょうど電池が空っぽになるという,そういう状態になっていると予想できます。

 これでは大変困りますから,修理か本体の買い換えを考えました。

 購入が2010年の1月で,まだ3年使っていませんから,買い換えというのはちょっともったいないです。そこで修理を検討するのですが,修理の間ヒゲが剃れないのも困りますし,そもそも高く付きそうです。

 どうやら,リチウムイオン二次電池を使ったラムダッシュが,4から5年程度で電池が劣化するのは定番のトラブルのようです。自分で交換する方法があっさり見つかります。交換用の電池の入手も簡単で,金額も600円ほどです。

 以前使っていたブラウンのひげそりは,5年使っても全然へこたれず,私はこれが普通だと思っていました。保証は1年ですが,交換刃を使えば新品同様のそり心地になる電動のひげそりは,電池も長持ちして当然と考えていたわけですが,ラムダッシュは案外その辺が甘いなあと,思った次第です。

 まあ,電池が悪いと決まったわけではありません。無闇に修理に出すのも面倒なので,これはさっさと電池を交換して見る事にしました。

 まずは電池の入手です。あるお店から通販で手配しました。メール便でお願いしましたが,雨が続いたために紙袋はしっとり濡れています。二次電池に水は厳禁です。

 大きさは単三と同じくらいですが,両端に直径1mmほどのピンが角のように出ており,他に代用が利きそうにありません。

 電池が手に入ったら,早速交換してみます。

 交換途中の写真を撮るのを忘れたので文章だけになりますが,まずお尻のネジを1つ外します。電源コネクタ周辺のカバーを手前に引っ張り外すと,背面のケースががわっと外れます。

 すると中に6本のネジでフタのされたブロックが見つかりますので,ネジを6本とも外します。殻を割ると電池と回路基板が出てきます。長めのタッピングビスを6本も使って固定したカバーの隙間にはパッキンが挟まっており,この部分が厳重に防水されているのがわかります。

 殻の中には電池が納まっています。特にハンダ付けや溶接も行われていないので,単三電池のように取り外し,向きに注意しながら新しい電池に交換します。

 そして,パッキンがねじれたり挟まったりしないように慎重に殻をあわせて,ビスを対角で少しずつ締めていきます。

 元のように組み上げて電源を入れますが,動きません。電池が空っぽなのかも知れないので,充電スタンドに置くと,無事に充電スタートです。

 充電が終わってスイッチを押すと,ちゃんと動作します。少なくとも電池の交換は問題なく出来ているようです。

 そして今朝,試運転も兼ねてヒゲを剃ってきましたが,何の問題もなく,修理は完了です。

 交換に要した時間は10分ほどです。誰にでも出来る作業とは思いませんが,電池さえ入手出来れば簡単ですので,うまくいってなによりでした。

ページ移動

  • ページ
  • 1
  • 2

ユーティリティ

2012年11月

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed