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さらば懐かしきドコモよ

  • 2024/02/13 12:09
  • カテゴリー:備忘録

 先日,長年世話になったNTTどこ門い別れを告げました。

 思い越せば1997年初夏,PHSを呼ばれる日本生まれの移動体通信システムに加入,当時NTTパーソナルと呼ばれたキャリアとの契約をスタートしたのが始まりでした。

 PHSは私には何の不満もないシステムでしたし,特にPDAをネットに繋ぐには最適なシステムだったこともあり,これが消えるのは寂しい思いがあったのですが,時代は確実に移り変わり,私も2001年7月にはPDCと呼ばれた2G携帯電話に乗り換えるためNEEドコモと再契約,3Gに移行してからは今日までずっとガラケーと共にありました。

 3Gでは音声通話は専用の回線と交換網を使うことになっていたので信頼性が高いと勝手に思い込んでいて,スマホの時代が来てもガラケーを解約しなかったのですが,3Gのサービス終了の足音も聞こえる中,娘の進路が決まったことでこの際見直すことにしました。

 ガラケーの時代には激しい価格競争があり,1000円/月で家族間通話は完全無料だったので,私が2回線契約し,1つは母親に持ってもらっていました。これがスマートフォンだとこうも行かず,5000円/月はいくら何でも携帯電話嫌いの私には納得出来ないものがあり,ズルズルと今まで来てしまった感じです。

 もっとも,私もスマートフォンは使っていますが,IIJmioの格安SIMを使って800円/月ほどで維持している程度で,本音を言うとこれでも全然困っていません。

 ただ,こうやって整理をしないで時間だけが過ぎた結果,近いうちにやってくる3Gの終了に対応しにくくなっていることもまた事実でした。

 そんなわけで,娘がスマートフォンを持つようになることをきっかけに,このあたりの見直しをすることにようやく重い腰を上げたというわけです。

 もちろん,素直にガラケーからスマートフォンに機種変更するだけというのが一番簡単なのですが,それは急に料金が跳ね上がります。その割に出来る事は変わりません。

 昔話で申し訳ないですが,かつての携帯電話会社というのは,利益をきちんと研究開発に回して,世界をリードするような技術を生み出していました。面白い端末もメーカーと共同開発していましたし,操作性も信頼性もキャリアであるNTTドコモが保証してくれていたので,私は彼らの姿勢に納得して契約をしていたようなものです。

 それが今はどうでしょう,研究開発への投資は特許件数や国際規格への貢献で判断出来ますが,もはやかつての存在感はありません。

 端末の開発似ついては言うに及ばず,日本のメーカーが全滅するのも時間の問題ですし,海外メーカーは日本のキャリアのいう事など聞いてはくれません。

 そう,ここに至って,キャリアは完全に土管の維持会社に成り下がったのです。

 そして利益は,dポイントの原資です。

 バカバカしい,こんなことに長期契約者の利用料金が使われるなんて話になりません。私は27年間という長きにわたってお付き合いしてきたNTTドコモとの縁を切ることを決意するに至ったのでした。

 土管なら格安SIMで十分です。そこで現在何の不満もないIIJmioを使うことにします。

 あいにくこれまではデータ通信専用なので,これは廃止することにします。その代わり現在の電話番号でMNPを使ってIIJmioと契約,ここで安く買えたiPhoneSE(3rd)を娘に回して,娘は娘でIIJmioと新規契約です。

 プランは5GB,5分間の音声定額を付けました。これで1500円/月です。これまで音声に1300円,データに800円だったものを整理するとかえって安くなりました。

 家族割引目当てだった母親の回線は完全に解約。MNPでの移行する事も考えましたが,すでに母親には母親名義でスマートフォンへの移行を済ませてもらっていますし,その番号を誰かが引き継いでも気持ち悪いので,私名義の回線は解約するのが一番です。

 その結果1300円が浮きました。これを娘の通信料金に割り当てます。結局私と娘の合計は3000円/月程度になりますが,これまで2回線+データ通信で3600円/月を負担していたことを考えると,なかなか上手くまとまったと思います。

 IIJmioはキャンペーン中で,半年間は500円の割引中です。つまりざっと3000円の割引ですが,これは初期契約料金を無料にしてくれたと考える事が出来るので,その点でもすっきりします。

 大手キャリアはなにかとオプションが面倒ですし,値下げしたとは言っても光ファイバと一緒に契約しないといけなかったり,2年で端末を返す(というより交換する)必要があったりと,なにかと制度上の難しさがついて回ります。

 私が欲しいのは,日々の「繋がっている」という安心感です。毎日の繰り返しが欲しい中で,知らず知らずに積み重なった時間を記憶して,そろそろ端末を買い換えないと名後か,煩わしいのです。

 賢い人が知恵を絞った結果なのだと思いますが,私にはその賢い人の考えにはついて行けません。必要なサービスを妥当な価格で提供してくれることだけを私は望んでいるのです。

 少し残念だったのは,私のIIJmioのデータ通信も,実は契約10年だったことです。先の法改正もあり,IIJも長期契約者へのサービスが可能になりました。なにか検討しているという社長の発言もあり,本当は10年の契約を切ってしまうべきではないのかも知れません。

 しかし,こういう縛りがないことが格安SIMのいいところのはず。IIJmioは大きくなりすぎて,初心を忘れつつあるのかもしません。

 大手格安SIMでも,エンジニアがblogを書いてユーザーに情報を発信しているIIJ。私は彼らがMVNOとしての使命を忘れずに,長くお付き合いできることを望んでいます。

 

Walkmanの修理~その1~RQ-SX35編

 さて,オークションに出品されているポータブルカセットプレイヤーを見ていると,大別して高価な修理やメンテが済んだ完動品と,故障品に分けられるようです。

 私は修理が目的ですので自ずと故障品を買うことになりますが,故障と言ってもピンキリで,写りの悪い,数の少ない写真から,故障を見極めるのは難しいものがあります。

 消耗品であるベルトの破損は当然としても,それ以外の故障によっては,結局修理出来ないという事も考えられるからです。

 ヘッドの摩耗,キャプスタンのサビや変形,樹脂パーツの破損は,あきらめるしかありません。モーターが動かない場合も深刻です。電気回路の修理についても,ICの破損になるとお手上げですし,基板の断線もかなり難しい修理になります。

 さらに悪いことに,電池の液漏れが致命傷を与えることが多いです。電池の電解液はアルカリで,基板を含む金属を腐食してダメにしてしまいます。キャプスタンが電解液で錆びたり回らなくなってしまっていると本当にあきらめるしかありません。

 電池を入れっぱなしにしてある場合,ほぼ100%液漏れしています。基板やモーター,キャプスタンなどのメカに電解液が回り込んでいないことを祈るしかありません。

 こういう観点でみていくと,最終的な落札価格はどんどん上がっていきます。即決出来るもので,パナソニックのRQ-SX35というモデルをまずは手に入れる事にしました。ほらそこWalkmanじゃないとかいわない。

 もともと単三電池のアダプターが付属しているものを探していたのですが,皆さん考える事は同じようで,価格は高めになります。私はガム電池が好きですし,調べてみれば今でもamazonで新品が買えるようですから,ここは躊躇せず,素モデルを狙います。

 しかし,思いつきでやるもんじゃないですね,RQ-SX35は,リモコンがないとすべての機能が使えないと言う恐ろしいモデルでした。

 新品のカセットプレイヤーが買えないのは,現行のモデルにはDOLBY-Bがないことが理由です,RQ-SX35はもちろんDOLBY-Bがついていますが,なんとこれを有効にするにはリモコンが必要なんだそうです。

 そして,即決したRQ-SX35には,リモコンがありませんでした・・・

 とりあえず,分解です。液漏れしたガム電池を取りだし,内部を眺めてみますが,基板に少々電解液が回っていて,モーターにも基板から少しだけ染み込んでいるようです。幸い軸は無傷でしたし,他のメカも無事でした。ソレノイドの断線もなく,これなら修理出来そうです。

 ゴムベルトは溶けていましたが,手持ちの0.7mmから選んでみます。最初はベルトの掛け方がわからなかったのですが,小さいベルトを2本使うと言うことに気が付いて,使えそうなものを探して取り付けます。

 通電してみますが,モーターが回りません。

 モーターのコイルに電解液が染み込んでいたようなので,これで断線があるともう修理出来ません。ベルトを外して通電すると回転したので,とりあえずモーターは無事でした。

 するとベルトが問題なわけですが,0.7mmで回らないほど重いメカというのも考えにくく,よく調べてみるとモーターの一部にベルトが擦っていました。0.5mmなら擦らないような位置に,コイルのボビンがあるのです。

 これをギリギリまで削って,ベルトがスムーズに動くようにしてから組み立てます。書けば簡単そうですが,作業そのものは4時間ほどかかっています。

 ソレノイドとカムの初期位置が分からず組み立てに手こずりましたが,とりあえず音が出るとこまで来ました。しかし,ワウフラッターが大きくて,ちょっと使えそうにありません。

 調べてみると,このシリーズのメカはモーターのトルクがギリギリなので,ゴムが0.5mmよりも太いと,回転ムラが大きくなってしまうんだそうです。心配なことは,キャプスタンの掃除を行う時に,滑り止めをアルコールで一部剥がしてしまったことです。これは確実に回転ムラの原因になるでしょう。

 並行してDOLBY-Bを有効にする方法を考えます。リモコンの回路を解析して同じ物を作る,内部を改造して強制的に有効にするなどを考えましたが,下位機種のRQ-SX25にはリモコンが付属しておらず,本体にもう1つボタンがある事が判明しました。

 このスイッチ用にパターンも残っているので,ここにスイッチを取り付けると,最初は全く動いてくれなかったのですが,回路図を見てもう一度取り付けると動いてくれました。まずは1つ目の問題をクリアです。

 ベルトの方は,結局0.7mmでは無理なので,高価でしたが0.5mmのものを,直径25mmと31mmの2つ手配しました。

 電池はamazonで手配しましたが,実は液漏れしていた電池に充電が出来てしまい,十分に使えてしまうことがわかり,合計4本の体制ですべてフル充電が終わっています。

 後日ベルトを交換しましたが,ワウフラッターは小さくなり,A面とB面の再生速度の違いも小さくなりましたが,それでも満足出来るレベルにはありません。やはりキャプスタンの滑り止めを剥がしたのがいけなかったのかも知れません。

 DOLBY-Bのスイッチは,本体に穴を開け,タクトスイッチを分解して凸型の部品を取りだし,スイッチに被せて押しやすくしました。押し心地も問題なく,見た目も綺麗に仕上がりました。

 あとはテープスピードの調整を行って組み立てて完成です。

 RQ-SX35は1998年という随分後になって発売されたもので,ミニディスクが主役になっていた時期のモデルと言うこともあり,そんなにお金がかかってるようには見えないのですが,それでも当時のトレンドとして連続再生時間がアルカリ電池1本で51時間と,低消費電力化が進んでいます。だからこそモーターにトルクを与えられなかったのですが,この時間使えるならやむを得ないかも知れません。

 傷だらけ,しかもワウフラッターも大きくて,その上テープによってはリーダーテープの終わりで引っかかってテープが進まなくなってしまうというこのRQ-SX35は,ちょっと常用には難ありかも知れません。

 そして私は,いよいよ本物のWalkmanに手を出すのでした。ああ,もともと持っていたWM-EX60を捨ててしまったことが悔やまれます。

 

DXアンテナのブースター電源ユニットが火を噴いた

  • 2023/08/17 16:03
  • カテゴリー:備忘録

 お盆休みの夜,突然テレビが全く映らなくなりました。

 台風にはまだ数日ありますし,地上波もBSも全滅というのはかなり深刻です。思いつくのはUHFとBSを混合しているブースターのトラブルでしょうか。念のため他の部屋の状況を調べてみれば,どこも同じような状態ですから,やはりブースターでしょう。

 時刻はすでに夜の10時です。寝る前になんとか決着を着けたい私は,とにかく屋根裏に潜り込みました。ブースターそのものは屋外にあるので夜の作業は無理なのですが,屋根裏にある機材の問題かそうかくらいは調べることが出来ると考えてのことでした。

 屋根裏に上がるために散らかった小屋裏の物置を片付けて,屋根裏を覗き込むと,原因がすぐにわかりました。ブースターに電源を供給する電源ユニットのLEDが消えているではありませんか。

 点滅なら電源ユニットは生きている,しかしブースターは死んでいることになるので被害は深刻,しかし電源ユニットが死んでいるとしても交換用の電源がある訳でもないので,結局詰んでしまいます。

 とりあえず電源ユニットを外して分解して見ます。すると,基板が焦げています。基板を外して裏返してみると,トランジスタが割れて火を噴いた後があります。その近くにあるダイオードのうち1つは同じように割れていて,もう1つは完全に吹き飛んでいました。

 発煙発火ってやつです。こわいですね,下手すりゃ火事になります。

 電源ユニットはDXアンテナのPSH20Sという型番のものです。ブースターにう付属してものですから,使い始めて4年と言ったところでしょうか。15V0.5A程度のスイッチング電源なので軽く,なんとなく頼りない感じです。

 火を噴いているのは1次側,つまり100V側です。例えば雷などによる破壊なら2次側の経路に損傷があるものですが,2次側ではなく1次側の,それもダイオードやトランジスタの破損というのは,設計不良か部品の傾向不良と思います。

 とりあえず,手持ちの電源ユニットを繋いで見たところ,BSだけは復活しました。とはいえ2階のテレビだけで1階のテレビは全滅のままです。BSだけ,それも2階だけというのも不思議ですが,交換した電源に仕様を見て納得。15V30mAという小容量のものでした。これだとブースターを駆動するだけの電流を供給出来ず,電圧が下がってしまったのでしょう。BSアンテナのBSコンバーターは偶然低い電圧でも動作していて,ただその信号は小さいのでケーブルが長くて減衰の大きな1階ではそのBSも受信出来ない状態になっているのでしょう。

 BSはとりあえずOK,あとは地上波ですが,これは偶然テレビ神奈川を見ようと思って屋根裏に用意した小型のUHFアンテナが使われずに放置されているのを発見し,これでとりあえず東京の地上波を受診,ブースターを介さずBSと混合することでその場をしのぐことにしました。

 並行してamazonで電源ユニットを探して翌日に手に入るように手配を試みます。しかし,PSH20Sやその後継であるPHS25Sって1万円を越えています。えらい高いです。これが同梱されたブースターの方が安く買えるくらいです。

 とはいえ,私がブースターを買った4年前に比べて倍くらい値段が上がっています。電源ユニットがこわれただけで,これだけの出費が必要とは・・・

 探してみると,旧製品と思われる安いブースターが見つかりました。地上波専用のものなので使い道はありませんが,セットで5623円ですから単体で買うより遙かに安いです。これにしてみましょう。(後日談ですが,数日後同じ商品が同じお店で200円も値下がりしておりました・・・)


 ついでに,アンテナパーツのメーカーから出ている格安の電源ユニットも買っておきました。ACアダプタというのはちょっとしたアイデアですね,これで2680円とは面白そうです。

 さて,手配が済んで落ち着きを取り戻した私は,このPHS20Sという電源ユニットについて調べてみました。自分で修理した人とか,見つからないかなという期待があってのことですが,驚いたことに見つかったのは,多くの故障事例とユーザーの怒りとも失望とも受け取ることの出来る,クレームでした。

 kakaku.comにも数百件,それ以外でも多数の事例が写真入りで挙がっており,なかにはDXアンテナに苦情を訴えた人もいたようです。しかしそのすべてが「泣き寝入り」です。発煙発火の事例ですのでかなり深刻だと思うのですが,DXアンテナは勝手に壊れたんでしょう,新しいPSH25Sに買い換えて下さいと,まさに木で鼻を括ったような対応だったそうです。

 個人相手ならまだ仕方がないところもあるのですが,業者相手でも同じだったみたいで,電気工事やさんの中には交換品はもちろん,交換作業も全部無償でやらされてしまい,大損害だと悲しんでいらっしゃるケースも見受けました。これはさすがにあんまりでしょう。

 当のDXアンテナのホームページを見に行ってみましたが,この事故についての記述は一切無し。面目につくのは値上げのお知らせばかりです。いやはや呆れたものです。

 私ももう二度とDXアンテナの製品は買わないと誓ったところですが,すでにamazonにDXアンテナのブースターと電源ユニットのセットを手配したところですので,今回は仕方がありません。届いたセットが改良版のPSH25Sであることを祈りつつ,その日は寝ることにしました。

 amazonが頑張ってくれたおかげで,約束通り翌日の夜に電源ユニットが手に入りましたが,残念な事に届いたものは今回の事故品と同じPSH20Sでした。間違いなく数年で火を噴く時限爆弾ですが,今回は仕方がありません。このまま使うことにします。

 交換してみると全く問題なく地上波とBSがすべての部屋で映るようになりました。同じ物に交換したのですから当たり前なのですが,爆弾だと思うとどうも落ち着きません。

 それにしても,これほど世の中がコンプライアンスや安全性に厳しくなっているご時世で,未だに発煙発火を放置する会社があるんですね,それも個人相手ではなく業者相手でさえも。正直なところ,こういう会社はすでに淘汰されてしまったものと思っていましたが,あちこちで見られる不正を自分の事と思わず,他人事と思ってしまう体質は,一度問題にならないとなかなか改善されないものなのでしょう。

 こういうのは消費者庁が手を打ってくれそうですが,訴えてもなにも行動を起こしてくれなかったそうですし,やはり誰かが亡くなるか,家が燃えてしまうしかないのかも知れません。

 電源ユニットはDXアンテナの設計ではなく,他社(コンデンサのメーカーのニチコンです)の設計製造のものでした。おそらくDXアンテナは散々ニチコンを叱り飛ばして,損害の補填までさせたんだろうと思いますが,そのDXアンテナはエンドユーザーにはシカトを決め込む訳ですので,これがもし本当だったら人の心を持っていないといっていいんじゃないかと思います。

 DXアンテナも老舗ですが,テレビの人気も地上波の存在感も希薄になる昨今,先に潰れてしまうのはDXアンテナでしょうか,それとも他のアンテナメーカーでしょうか。

 

私に荷物が中国とアメリカから届いた話

 性懲りもなく無駄遣いをしてしまっているのですが,先日以下の2つを注文しました。

・Si5351A : Aliexpress(中国)
・ポケコン用LCD : Tindle(アメリカ)

 SI5351Aはここでも何度か書いていますが,SiliconLabのPLLです。秋月で安価に売られていたので喜んで使っていましたし,昨年末には専用の基板まで起こして私の「標準品」として格上げしていたのですが,昨今の半導体逼迫や円安もあって,秋月での購入も出来なくなりましたし,価格も随分上がってしまいました。

 せっかく基板を起こしたのに,これはもったいない。しかもSi5351Aは壊れやすく,これまでも何度も無駄死にさせています。(壊れやすいというのはちょっとミスで簡単に壊れるという意味で,正常に動作しているときに壊れるというわけではありません)

 こういう時はAliexpressです。ここにはなぜだか,ないはずの半導体が揃っています。しかも安価です。もちろん偽物も含むのでそのリスクは考えないといけませんが,おかげさまで私もこれまでに何度も助けてもらいました。

 以前は日本に届くまでに3週間も4週間もかかったものですが,最近は速い人では3日くらいで届くケースもあるといいますから,さすが中国企業らしい改善スピードだなと思います。

 速いだけではなく事故も減っているようで,届かないとか詐欺に遭ったという話も随分減ったように感じます。これは本気で日本市場に入ってくるかもと,私も期待しているところです。

 ですが,今回の買い物は結構心配しました。

 まず,発送がなかなか行われなかった点です。中国では1月末から2月の頭が旧正月でお休みですので,お願いごとはここを避けるのが鉄則です。ということでSi5351Aの注文も1月23日という旧正月の影響を受けないぎりぎりのところで注文をしました。

 中国を旧正月前に出てくれれば,あとは日本国内の話なので上手くいくだろうと読んだのですが,この目論見は外れてしまい,旧正月に入っても発送してくれていません。

 2月3日に念のために「私の荷物は発送してくれた?」とショップに取ったのですが,同日ショップから「送ったよ」と返事がありました。ステータスが発送済みにならないのでおかしいなと思いつつ,「じゃもうちょっと待ってみるよ」と返事をして待ってみました。

 すると2月5日にショップから「2月1日に同じ商品を買った別の日本の客に先に送ってしまった」と連絡がきました。先方が見せてくれたオーダーによると,私と名前がよく似ています。まあ,これは勘違いするかもな,と思いつつ,ここは厳しく文句をはっきり言おうと,「なんちゅうことをするんだよ,で結局あんたはどうすんだ?」と返事をしました。だって,あと5日で自動キャンセルになる期日を迎えるんですからね,そりゃこっちもムキになります。

 そしたら向こうもまさかの逆ギレ。「ならキャンセルするのか!」とけんか腰です。ほほー,さすがだな。

 ここは冷静に,「いや,キャンセルはしない,私がして欲しいことはすぐに発送してくれることだ。私はあんたを信用しているので,これ以上私を失望させないで欲しい」と返事。

 すると先方は「今日は祝日なんだが,出社して発送しようか?」というので,そこまではいい,お祭り(Chinese lantan Festivalとのこと)なんだから楽しんでね,と返事をしました。

 週が明けた2月6日にすぐに連絡があって「明日送るよ」,2月7日には「今日送るよ」,そしてこの日のうちにステータスが発送済みに変わりました。いいですね,こういうやりとり。

 先方は中国語しかできず,私は日本語,英語が少々という感じですので,本来コミュニケーションが上手くいくとは思えないわけですが,そこは自動翻訳の進歩で互いに英語でやりとりです。ただ,中国語というのはなかなかニュアンスの難しい言語のようで,同じ言葉でも相手の意思を問う(キャンセルするの?)ものになったり,自分の宣言になったり(キャンセルするぞ!)となったりするようで,でもこれって正反対の意味だったりしますから,きちんと前後の意味を考えて話さないといかんなと思った次第です。

 で,2月8日にようやく運送会社が引き受けてくれ,2月9日にはなんと中国を出発,早いですねー。

 翌日には日本に入り,2月11日には通関手続きまで終わり,国内の運送会社に引き渡されたんです。ならあと数日で届くと思いますよね。

 しかしここからが長かった。しかも不安でした。ここからステータスが全く動きません。荷物のトラッキングも出来なくなりました。日本での運送会社は佐川急便とということで,その連絡先も表示されています。しかし佐川ではこの荷物の番号は登録されておらず,それは手元に届いた現在も変わっていません・・・

 では誰が届けてくれたのかというと,なんと聞いたこともない「AZ Project」なる謎の会社です。ググっても大分の会社としか出てこず,天然水やらほかの商品やら出てくるような,運送会社ではなく運送も仕事の1つとしてやっているという,よくわからん会社のようです。

 2月19日,国内に届いてから8日も経過して,ポストに突っ込まれておりました。この間全く荷物は追跡できず,またこちらから連絡することも出来ないという薄氷を踏むような状態で待ち続けた8日間でした。

 うちは近所に同じ名字の人が住んでいて,そちらの方がわかりやすいらしく,とにかく私の荷物が彼らに渡ることが多いです。その都度私は大げさに文句いうようにして印象づけを行う努力をしているのですが,今回同じ事が起きたら,私は泣き寝入りになるところだったと思います。

 届いた荷物には,国内で改めて貼られたラベルがあって,ここには「荷物のお問い合わせ先」としてフリーダイアルの番号が書かれています。

 自分自身の備忘録として,ここにも書いておきましょう。

 AZ Project : 0120-437-327

 5chなどを見ていても,このAZ Projectはトラッキングが出来ない上に遅いという事でとかく評判が悪く,これまでなら佐川であっという間に持ってきてくれたのに昨年秋頃から時間がかかるようになったと,文句が出てくるようになっています。私もまさにこれにあたったみたいです。

 Aliexpressには届くまでに時間がかかる,届かないリスクもある,それでもチャレンジするかい?という覚悟が必要で,むしろそれらのトラブルを楽しむくらいの余裕がないとねと言われたものですが,それが中国側が原因ではなく,日本側が原因になるとは,夢にも思いませんでした。

 大丈夫か,日本?
 もうなにもかも中国に追い抜かれているぞ?

 さて,もう1つの注文はポケコン用のLCDです。これも2年ほど前に同じお店にお願いをしていて,見事にPC-1251とPC-1211を復活させることが出来ました。この時は本命のPC-1245のLCDはこのお店では作っておらず,日本のお店から買ったのですが,久々に覗いてみるとPC-1245はもちろん,PC-1246のLCDまで用意してくれていました。これはうれしい。

 PC-1246はPC-1245によく似ていますが,内部は全然異なっており,CPUは4bitですし,BASICからマシン語を使うことも出来なければ,メモリに直接アクセスすることも出来ません。マシン語を使えるから人気のあったPC-125xシリーズにおいてこれは致命的で,いくらBASICが高速でもねーと,当時は大変不評だったことを覚えています。

 しかし今となっては小さく高速で,わざわざマシン語を使う人もいないという事もあってか,それなりに人気が出ているようです。なのに,LCDの持病はPC-1245から引き継いで閉まっており,多数のPC-1246が再起不能になっています。

 かくいう私も縁あって2台持っており,どちらのLCDも真っ黒です。一時期PC-1245の代替機として常用していましたので,これも復活させたいところでしたが,ようやく願いがかなうことになりそうです。

 価格はわずか$20/枚。某オークションではこれを5000円で売る輩がいますが,なんで直接買わないのかなと思います。オークションでもリスクはありますからね。

 ということで,前回は本当に使えるのか心配だったこともあり数を減らしましたが,今回はちゃんと買うことにします。PC-1251用を1枚,PC-1211用を1枚でそれぞれ予備として,同じく予備としてPC-1245用を1枚とPC-1246用を修理用として2枚です。PC-1251用はすでに予備があるのでこれで2枚の在庫,PC-1211用は壊れた本体がもう1つあるので復活出来るでしょうし,PC-1245用は日本製の予備がもう1枚ありますが,これとはデザインが少し異なるようですので,比較検討の意味も込めています。

 PC-1246用は予備も含めて3枚にするかどうか迷ったのですが,これについては予備を持つ必要はないかもなあとケチってしまいました。送料までいれてしめて$119,地味に円安が効いてきますねー。

 2月2日に注文を出しましたが,このお店は月曜日にまとめて発送するそうなので,焦らず待ちます。米国時間の2月6日にUSPSで発送したとの連絡がありました。

 USPSの引き受けが2月10日,ロサンゼルス空港から飛び立ったのが2月11日,日本に到着したのが日本時間で2月16日ですから,郵便にしては上出来でしょう。

 良く2月17日には通関手続きが終わり,国際交換局である川崎東郵便局を出たのが2月18日,近所の郵便局に届いたのが2月19日で,本日2月20日の午前中に私の手元に無事に届きました。

 こちらは,USPSと日本郵便ですし,番号できちんと追跡が出来ますからなにも心配していませんでした。時間が少々かかるのは郵便だからですし,日本郵便は海外の郵便も土日に配達はしません。だから結局3週間もかかりましたが,1つ1つを見ていくと決して滞留していたわけではないとわかります。

 時間はかかってもよいので,荷物が追跡出来ること,そして何かあったときにこちらから連絡が出来る事というのがとても大事な事で,安心に繋がるものであるということを改めて感じたわけですが,それって確実に届けてくれるものであるなら本来必要のないものでもあるわけです。

 その点で言えば,後者のUSPSと日本郵便は追跡でなくてもむしろよくて,逆にAliexpressこそきちんと追跡ができないといけません。まして日本国内で追跡出来ないなんてのは,ちょっと話にならないと思います。

 一応,私は追跡可能という運送手段を選んであります。ですから途中から追跡できないことは想定していませんし,納得もしていません。ですので,Aliexpressのショップに,改めてお礼のメッセージを送ったついでに,途中から追跡出来なくなった,佐川に引き継いだといってるけど違うところがもってきた,文句をいったほうがいいよ,と言っておきました。

 さて,届いたものはまだ試せていません。Si5351Aも偽物かも知れませんし,LCDだって上手く交換作業が済むかどうかは私次第です。

 まだ寒いので作業をする気にもならず(ちょっと体調もよくありませんし),もう少し暖かくなったら作業を始める事にしましょう。

2020年の散財を振り返る

 毎年恒例,昨年1年の散在を振り返る時がやってきました。

 昨年は新型コロナの影響で例年とは違う毎日を過ごすことになりました。正直なところ,散財どころの話ではなかったというのが本音ですし,一方でコロナが蔓延していてもいなくても,欲しいものは通販で買っただろうから関係なかったという気もします。

 ですが,やはりマインドの問題として,物欲が低調だったことは否めないです。

 ただ,昨年は6月末まで,消費税増税対策としてキャッシュレス決済で5%のポイント還元がありました。私もこれに背中を押されて,高額商品の購入に踏み切りましたが,今となってはそんなこともあったなあという遠い記憶になっています。

(1)カメラ関係

 コンパクトデジカメはほぼ絶滅,ミラーレスへの移行が進んで,Fマウントユーザーの私はお金を使いたくても使えないと言うさみしい状況が昨年の動きだったと思います。

 そういうわけで,デジタルカメラへの大きな投資はなく,せいぜいD850の大容量バッテリーを正しく充電出来る純正チャージャーを買ったくらいです。これ,なかなか高価な代物でして,当初買わずに済ませていたのですが,やがてきちんと充電出来なくなっただけではなく,電池そのものが使用出来なくなるという大問題を引き起こしてしまい,泣く泣く買う羽目になったという感じです。

 積極的にというより,消極的な理由で買ったものだけに記憶も薄いわけですが,冷静に考えると高額故にD850と同時購入は負担が重く,必要になった時期に買うという今回の買い方は案外正しかったように思います。

 それにしてもD850のポテンシャルは高いですね,ちっとも陳腐化しません。

 一方で銀塩はなかなか盛況な年でした。フィルムカメラの中古品の価格が上がり,それでフィルムの消費量が増えて値下がりするかと思いきや,実は値上がりばかりだったという悲しい現実がありました。

 私は今年,ミノルタオートコードが楽しくて,かなり120フィルムを使いました。ISO400のFP5でも粒子が細かく,立体感もグラデーションも素晴らしくて,35mmフィルムのISO100くらいの画質です。

 120フィルムのカラーネガも初めて使いましたが,最新のデジタルカメラと比べて画質面で遜色ないと思うほどの美しさです。よく言われるようにミノルタオートコードのレンズには定評があり,それも大いに貢献していると思いますが,上から覗き込む撮影スタイル,正方形のフォーマットというのも,最終的な結果に大きな影響を与えていると思います。

 1枚あたりのコストはデジタルとは比較になりませんが,6x6版には他にはない魅力があります。思い切って手を出して良かったと思います。

 逆に今ひとつだったのは6x9版のGW690です。それなりに高価な買い物だったのですが,1本のフィルムで12枚撮影できる6x6はその制約を楽しめても,これが8枚になってしまう6x9だと窮屈だと感じしてしまいました。わずか4枚の違いですが,これは結構大きいです。

 それで結果は3:2のフォーマットなので,ネガを見た時の感動は大きいですが,撮影のスタイルはD850となにも変わりません。それならD850の方が楽で楽しいわけで,GW690は私としては失敗だったと思います。

 フィルム関係は35mmでもたくさん使いました。TRI-X一本で勝負していた頃には気が付かなかったフィルムの個性がこれほどわかりやすく存在することが楽しくて仕方がなかったです。

 ISO100(125)ならORWOのUN54,KodakのPlus-X,IlfordのFP4,それからRolleiのRETRO100Sを使った訳ですが,この中で飛び抜けて好感触を得たのがUN54です。粒子の細かさ,黒の深さ,そして美しいグラデーションと,35mmなのに中判のような画質に強烈な印象を持ちました。

 ISO400ならこれが不思議とFP5がお気に入りで,これTRI-Xと同じようなフィルムなはずなのに,ミノルタオートコードで撮影すると今でも感動する程の仕上がりです。FP4だと別に感動などしないというのが不思議でなりません。

 ISO200も使ってみましたが,これはFOMAPANの200です。安かったからまとめ買いしたのですが,T粒子という事もあって期待していました。

 しかしどうも大きな黒点が画面にブツブツと出てきてしまって,本格的な撮影には使えないと判断せざるを得ませんでした。粒子も荒れるしグラデーションも滑らかではなく,ISO100と400の悪いところをそれぞれ引き継いだような中途半端な印象しか持てませんでした。

 120フィルムに手を出した以上,自家現像する環境がないと話にならないわけで,パターソンのタンクを買いました。コストの関係でそんなに120フィルムを現像することはしないだろうと思っていたのですが,予想に反して120フィルムの処理能力の低さにイライラします。

 120フィルムを2本巻き取る方法を習得したので今は効率2倍ですが,慣れない頃に失敗が続いたことは苦い思い出です。

 そうそう,昨年買ったものではないのですが,冷凍庫に置いてあった10年前のTRI-Xを使い切る事にしました。ただ,やっぱり時間が経っているせいか,眠いんですね。もともとそんなにゴリゴリした画質ではないTRI-Xですが,ボヤーっとしすぎている制で写真に締まりがなく,緊張感を表現出来ないことにフラストレーションを感じて,もともと私はTRI-Xを使うべき人ではなかったんじゃないかとも思いました。

 そんななか,フジのACROS-IIを結局使わずに年を越したことがちょっと悔やまれていて,ISO100だから室内では撮影は難しいと敬遠し続けたことがコロナの影響に夜ものであることを,認めざるを得ないでしょう。

 そんなわけで,昨年の前半はまさに銀塩カメラ祭りです。畳の部屋にだーっとカメラとフィルムとネガを広げて写真三昧でしたが,あろうことかダニの発生を許してしまい,あわてて片付けてから急激に私の中のブームがしぼんでしまいました。


(2)楽器関係

 キャッシュレス還元の期限に駆け込む形で,以前から懸案だった電子ピアノの買い換えを行いました。RD-700からRD-2000です。

 鍵盤よし,音よし,表現力よしと,本当に良く出来たステージピアノなのですが,私自身がずっと弾いていたくなるような心地よさを感じた以上に,娘のピアノの腕前が急激に上達したことが何よりよかったことでした。

 RD-2000は現行のステージピアノだけあり,1960年代から現在に至るまで,およそ必要とされるピアノを高い次元で網羅できています。特にRD-1000の再現性には特筆すべきものがあり,自分が若かった頃をふと思い出してしまいます。

 艦長日誌には書かなかったのですが,実は5月頃にMOTUのDigitalPerformer10を買っています。もともとPerformerを使っていた私としては,シーケンス機能をあてにしてDP10を買ったのですが,機能も豊富で使いやすくなり,なかなか歯ごたえのあるソフトだと思いました。

 Jupiter-xmでサクッと1曲作ってみましたが,やはり楽しい作業です。

 そうするとオーディオI/Fも新調したくなるもので,MOTUのM4を買いました。買いにくい時期でしたが,運良く手に入り,キャッシュレス還元も受けられました。


(3)新しいコンピュータ

 なんと言っても11月下旬に手配し,12月初旬に届いた,AppleM1搭載のmacbook airが素晴らしいです。イマも毎日使っていますが,充電は3日に一度くらいで済んでいます。艦長日誌にも書きましたが,充電回数が極端に少ないことは,充電する場所と使う場所を完全に分離出来るということで,これはノートPCの高い生産性がスマートフォンのような自由度を手に入れたということで,ちょっとした革命だったように思います。

 新しいCPUに切り替わったときに軽く盛り上がるのが,ネイティブアプリケーションへの買い換えです。私の場合,これを機械に長く放置していたNisusWriterProを買い換えました。

 ワープロソフトなんかわざわざ買うことないのにというなかれ。印刷する紙が決まっているような場合,例えばハガキなどに文章を書かねばならないとき,ワープロソフトはなかなか便利なんですよ。

 NisusWriterは私がTeXと併用できる唯一のワープロソフトで,もっと積極的に使ってもよいと思っていたソフトです。M1の性能の高さと相まって,高機能がサクサク動くNisusWriterの心地よさを久々に堪能しました。


 実はこれ以外に,子供用のPCとしてASUSのE203MAを8月に購入しています。30000円を切るくらいで買ったので安いなあと思って買ったのですが,生活マシンとしてなら十分なんじゃないかと思ったくらい,コストパフォーマンスに優れていました。

 さすがにキーボードは長時間使う気が起きないほど情けないものでしたが,短時間なら問題はないでしょうし,プログラミングに使うようなものでもないので,割り切れます。

 ただ,タッチパッドの使いにくさはいけません。マウスを買わないとダメです。


(4)ネットワーク

 ADSLが廃止になるというので,やむなく光回線に切り替えました。IPoEに切り替えたので,うちはもう基本的にIPv6への移行を済ませたと思っています。

 今のところ快適で,高速な通信速度を堪能しています。

 ただ,そうすると無線LANの遅さが気になりますので,これも買い換えが必要かも知れません。でもAirMacExtremeはなかなか良く出来ているので,これを越えるシステムはかなり高価になってしまうんですよね。

 そういえばハブが壊れたので買い換えました。TP-LINKのTL-SG1024DEですが,24ポートのハブも安くなったものです。

 ハブが壊れることは何度も経験しているのですが,それでも耐久消費財という意識がまだありました。しかしハブが安いというのは,つまりそれが消耗品であることの証であることでもあり,ネットワーク管理者の間でハブが消耗品である事が半ば常識である事を,ようやく身にしみて理解したのでした。

 そもそもハブの故障に気が付いたのも,光回線にした時に導入したHGWの障害ログを見てのことでした。3秒ほどリンクが切れてすぐに復活という事を毎日繰り返すので原因を調べたらハブだったという話です。

 実害が出ていないので買い換えなくてもいいかと思っていたのですが,いつ壊れるかわからないのも困りますので,買い換えたという感じです。

 ポートトランキングもNASとの間で行っていますが,NASのHDDの速度がネックになって,その効果はあまり実感出来ていません。このあたりは次の課題になりそうです。


(5)ゲーム

 コロナで時間を持て余すとゲームという話になりがちですが,私はコロナでも仕事が忙しく,娘もゲームに魂を奪われることがなかったので,それほどゲーム三昧ではありませんでした。

 個人的にはレトロゲームが中心的で,それらには随分手間とお金をかけた記憶があります。

 PS2をRGBで表示出来るLCDを調達したことに始まり,RPi4でレトロゲーム専用機を組み,RPiWで携帯ゲームマシンを用意しました。

 娘はこれでスペースハリアーの虜になりました。

 その後,秋頃からゲームギアミクロ,ゲーム&ウォッチのスーパーマリオ,そしてアストロシティミニと発売ラッシュが続き,今はアストロシティミニ三昧です。

 これは実に良く出来ていて,ジョイスティックも素晴らしく,画面も筐体も絶妙なサイズでゲームに集中出来ます。ちょっと高価ですが好きな人は迷わず買いです。

 もともと,長時間粘られると商売にならないアーケードゲームを集めたゲーム機ですので,短時間にパッと遊ぶには最適です。セガのこだわりもあちこちに見られて,ファンにはたまらないものはあります。

 個人的にはこの筐体で他の会社のゲームもやってみたいところなのですが,おそらくすでにそういう改造を行っている人はいるだろうと思います。私はもうそういうムーブメントにはついて行けないのですが,それくらい良く出来たゲーム機です。


(6)Aliexpress

 そう,リスクテイカー最後の遊園地,Aliexpressです。amazonもebayもリスクが減ってつまらないという中毒症状の人が,次にこぎ出すフロンティアです。

 細かい事は書きませんが,機械翻訳丸出しの日本語だったり,それすら行わない荒っぽさも,ほんまかいなと思うような値段の商品がゴロゴロしているかと思えば,同じ商品が全然違う値段で大量に出品されていて目利きがないと大損するとか,もうすべてが混沌としています。

 到着まで時間がかかるのは当たり前として,出荷まで2週間もかかったりと,注文をしてしまうとその後届くまで緊張の糸が緩みません。こりゃ中毒患者が出るのも無理はないですよ。

 私は国内ではどうにも手に入りにくい安いものを調達しました。ES9038のボードやAK4137のボードです。どちらも時間はかかりましたが,問題なく到着し動作も大丈夫でした。

 あと,OCXOも買っておきました。すべて中古品なわけですが。ゴミみたいな値段(もともとゴミだったんだから当たり前か)でダブルオーブンの高級品が買えることに驚きました。

 別に急いでいたわけではないのですが,GPSDOの不調が中古のOCXOの故障のせいだったことがあり,この時交換するOCXOがなかなか見つからなくて困ったことがありました。

 壊れる前に使えそうなものを少しずつ準備しておくことにしたのですが,どれも交換出来そうな感じだったのでしばらくは安心です。

 ボードもOCXOも,どちらもトータルで5000円ほどの買い物でしたが,正直これ以上の金額のものを買おうとは思いません。まあ,パチンコくらいの気分で楽しむのが適当だと思います。


 そんなわけで,今年は買ったものを列挙したというより,雑感を中心に書くことになりました。家から出ない生活なのでメリハリが付きにくく,いい意味でも悪い意味でも趣味と仕事の境界が見えにくくなってきます。

 新築した家もそろそろあちこち傷んできています。そこにかかるお金も考えないといけませんし,娘への投資もこれまでと同じレベルでは済まないでしょう。年齢を経た親の事もありますし,増える事がない収入に対し,増える事が確実な支出をどう調整するかが,今後の私のテーマになりそうです。

 うーん,新年早々,守りに入った結論だなあ・・・

 

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