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2010年04月の記事は以下のとおりです。

サイクロン式の掃除機を買う

  • 2010/04/27 12:56
  • カテゴリー:散財

 新居では,不衛生になることを承知の上で,全室カーペットを敷きました。これは,フローリングの傷つき防止と,ものを落としたり椅子を動かしたりしたときの,騒音を和らげる目的があります。

 傷が付かないように,大きな音がしないように,と気を遣うこともなかなか大変なわけですが,カーペットを敷けばある程度気が楽になってくるでしょう。そういえば,私の母も実家を新築した際には,全室にカーペットを敷いていました。

 ところが,そのせいで誤算だったことがあります。掃除機です。

 私が10年ほど前に買った安い掃除機をそのまま使うつもりで持ってきました。非常に騒音は大きいのですが良く吸い込み,実用上なんら問題はありませんでした。

 先日,嫁さんがその掃除機と格闘している姿を見て,そんなに大変なんかいな,と疑問を持ったことに始まり,実際に自分でも掃除機をかけてみると,これがまあなんと重労働なことか。

 一番の原因は,吸い込み口の構造です。ブラシが回っているわけでも,自走するわけでもないただの吸い込み口は,カーペットを吸い込むとぴたっとくっついて動きません。

 これを動かすのは本当に力仕事で,小柄な人だと本当に格闘しているように見えるのです。ねじ伏せるという表現がぴったりでしょう。

 ブラシが回転するヘッドを持つ掃除機や,サイクロン式,排気が綺麗なものなど,掃除機の進化も進んでいますが,それでも一頃に比べてやや落ち着いた感じもあります。そもそも掃除機に10万円近い値段が出せるのかという疑問もあるなかで,それでも毎年各社から新製品が投入され,高価な価格のものが売れるという事実は,もしかするとカーペットという強敵に打ち勝つためなのかも知れません。

 そういう話なら,掃除機を買い直してみたくなります。

 今回のテーマは,カーペットの掃除が楽に出来る事,これが最大のものです。ゆえに,カーペットでラクラクなどの文言が出てこない掃除機は却下です。自走式であることも今回は外せません。

 そこから先は,メーカーで個性が出ます。小型なら三菱,静音なら東芝,省エネならパナソニック,という感じですが,なんとシャープのサイクロン式の評判がよいとのこと。

 サイクロン式は,ゴミを捨てるのが面倒で手も汚れるので,紙パック式が一番だと思っていましたが,シャープのそれはサイクロン式の欠点であるゴミの捨てにくさを克服するべく,ダストカップに溜まったホコリをぎゅーっと圧縮して塊にする仕組みがあるそうです。

 プラズマクラスターとかいうもののおかげで排気も綺麗,しかもダストカップに細かいホコリが付着しにくいなど,サイクロン式の問題点も少しずつ克服されているらしいのです。

 シャープの場合,基本性能は同じで,大型のものが静か,小型のものが少々うるさい,と言う2ラインになっており,私は小型でうるさい方を選ぶことにしました。階段がありますので,手で提げて上のフロアに持って行けないとダメだからです。

 そして結局選んだのは,EC-AX110という機種です。34000円ほどだったのですが,このクラスの掃除機としてはなかなか評判も良いようです。

 土曜日の夜に届いたEC-AX110ですが,早速使ってみました。

(1)まず,ややこしい
 説明書も読むのですが,ボタンを押しても思ったように外れない,思ったように動かない,と言うことが何度もありました。ダストカップを本体から取り外すのに5分ほど悩みましたし,ダストカップのゴミを捨てるときにもすったもんだしました。

 ここを押す,とか書かれているのですが,押すとどこが外れるのか,押しただけではだめで,押した後なにを動かせば外れるのか,そのあたりの記載がなくて,不親切だなと思いました。

 いや,私がおかしいのかもしれません。だけど,説明書ではボタンをおせばなにか反応がある,という書き方なのです。しかし,実際,ボタンを押しただけではなにも起こらず,その後なにをしないといけないかがわからないのです。2度そういう目にあって,この説明書はこういうものなんだなあと思いました。


(2)結構うるさい
 10年ほど前に買った実家の高級な掃除機は,紙パック式ですがかなり静かです。数値上のスペックはそれと変わらないかむしろ低いくらいなのですが,結構耳障りな音がして,掃除機が出す音として追い立てられる気分がします。


(3)自走式ヘッドはらくなんだけども
 自動式の回転ブラシ付きヘッドは,前に押す分には軽くスムーズで,カーペットのゴミも一発で吸い込みます。これは大したものなのですが,押したものは引き戻さなければならないわけで,この弾き戻しという作業がなかなか重たくて面倒です。もしかすると,この掃除機は常に前進だけする一方通行な掃除を推奨しているのかも知れません。

(4)自動のパワー制御
 パワー制御の自動というのは結構ありがたいものですが,ヘッドを浮かせて次の場所にさっと持っていく時にもいちいちパワーが下がるのは,ちょっと効率が悪いかなあと思います。ただ,便利ではあります。

(5)ゴミ圧縮がうるさい
 一応静音に気を遣ったというこの掃除機ですが,電源を切ったあと,10秒ほど「カタカタカタ」という結構大きな音をさせてゴミを圧縮します。結構耳障りです。しかも,圧縮が終わると「ピーピー」と大きな電子音がなりますが,静音がニーズとして存在する掃除機が,自ら単調な電子音を発するというのは,ちょっとどうかなと。

(6)ゴミがすてにくい
 ダストカップを外し,底のフタをはずして,ドーナツ状のゴミを捨てるのですが,やっぱりサイクロン式の宿命か,どうしてもこぼれてしまって,また掃除をし直す必要に迫られます。
 ただ,プラズマクラスターのおかげで静電気が発生しにくいというのは本当らしく,ダストカップにくっつくホコリの量は非常に少ないです。

(7)排気は綺麗な気がする
 排気については,勢いも殺してあってホコリが舞い上がることも少ないですし,匂いもしません。生暖かさも少ないので,気持ち悪いという印象はありません。

(8)ちょっと重いし,持ちにくい
 小型でもフラッグシップというちょっと珍しいカテゴリに位置する掃除機ですが,このクラスとしてはちょっと重たい印象です。重たい上に取っ手の位置が悪く,さっとつかまえて持ち上げることが出来ません。


 てな感じでダメ出しをしてみましたが,もちろん今まで使っていた掃除機に比べると全然楽ですし,製網も高く,透明なダストカップにゴミが溜まるのを見るのは,掃除へのモチベーション維持に効果的です。

 カーペットではフルパワーでも,フローリングならパワーが落ちますし,持ち上げればもっと静かになります。こういう自動運転が行われることはそれなりに便利です。

 ただ,期待通りの省力化が出来たかと言えば,ゆっくり一方方向になぞる,と言う新しいかけ方に慣れるしかありません。部屋が狭く,障害物が多い我が家でこうした方法に慣れるには,かなり時間がかかるような気がします。うーん,ルンバでも良かったのかなあ。

 ところで,古い掃除機ですが,紙パックが余ってますし,よく考えたらベルトサンダーに取り付ける掃除機としてもってこいなので,しばらく使う事にします。

 しかし,掃除機もまだまだだ,という印象を持ちました。ネコが逃げない掃除機は,きっと我々にとっても良い掃除機なはずです。ぜひ,ネコがすやすや寝ていられる掃除機を作って頂きたいと思います。

LED電球への交換

  • 2010/04/20 14:07
  • カテゴリー:散財

 LED電球が安くなっています。

 1個5000円を切ると普及し始めるかな,と思いましたが,有名メーカーが性能保証をする製品でも,3000円程度のものが増えてきました。

 LED電球ほど,メーカーや製品で差が大きいものもありません。白熱電球や蛍光灯が,どのメーカーのものでも基本的には違いがない(あるいは少ない)のとは大違いで,白熱電球と比べても遜色ないものから,これは明らかにダメだろう,と思うものまで,本当にバラバラです。

 それはLEDという,従来の光源に比べて扱いの難しいデバイスの性能そのものに,最終結果が引っ張られる要素が大きいからだと言えます。

 LEDのチップそのものの性能が実用レベルに届いていない頃は,主にLEDチップメーカーの競争によってLED電球の性能向上が図られてきました。しかし,実用レベルの性能をそれなりの価格で用意出来るようになった現在,LEDチップを使いこなしてよりよいLED電球に仕上げる,LED電球メーカーの競争によって進歩する時代になってきたように感じます。

 例えば,LEDは点光源ですので,大きな面積を照らす照明には使いにくいのですが,これをいかにして電球のような光源にするのか,という工夫は,やはり白熱電球や照明を知り尽くした会社が有利です。

 結果,パナソニック,東芝,シャープと言った,白物家電で一定の地位を築いているメーカーの製品の評価が高くなるのだと思います。

 これらのメーカーの製品は若干価格が高いものだと思っていた私は,先日量販店を覗いて,その考えを改めました。パナソニックのLED電球が,3100円で売られていたからです。

 先日も書きましたが,ここ最近のパナソニックの勢いはまさに神がかり的で,なにか異星人か古代人のオーバーテクノロジーでも手に入れたのではないのかと思うほどです。LED電球についても,明るさ,配光特性,発色,大きさ,発熱と言った点で,他よりも頭一つリードしていると思います。

 その分価格は高いだろうと思っていたら,何のことはない,他社のものより安いくらいで売られています。個人的好みで言えば,反り返ったシイタケみたいなヒダヒダがないデザインは大変好ましいです。発熱が少ないから出来るんですね。ということは,密閉して使う事が出来るというわけで,これもパナソニックの利点です。

 ちょうど引っ越しを控えていた私は,新居の白熱電球を一掃することをこのチャンスで実現出来ると考え,まとめ買いをしました。ただし,E17の口金を持つ機器には,東芝のものを買うことにしました。在庫がなかったことと,大きさがミニクリプトン球に最も近いと思われたからです。

 引っ越し前の部屋で試して見たのですが,まず電球色のものは,そのまんま白熱電球です。明るさは言うまでもなく,下方向の配光特性も問題ありません。また,私自身が結構気にしている,発光部分の光り方のムラがほとんど気が付かないレベルで,さらに消灯時にLEDが透けてみえる不細工さも最小限に食い止めてあります。

 この状況を見る限り,もはや白熱電球を使う理由はなくなったと思いました。白熱電球が淘汰されることを寂しいと考えていた私の考えが反転した瞬間です。

 次に昼白色を試します。こちらはさらに新鮮な感動がありました。色は明らかに電球型蛍光灯なのですが,スイッチを入れるとすぐに明るく点灯するのです。電球型蛍光灯の場合,明るくなるのにしばらくかかりますから,直視してもまぶしくありませんし,明るくなっていく様子が確認出来ます。

 しかし,LED電球はいきなり全開です。油断した私は,そのまぶしさに驚いてしまいました。

 例えば,洗面台のボール球を交換するとしましょう。色温度から考えて私は昼白色が望ましいと考えていますが,ここに電球型蛍光灯を使うと,顔を洗い終えたくらいにならないと,明るくなってくれません。これは忙しい朝では致命的です。

 かといって白熱電球は色の問題で気に入らないわけで,ここに昼白色のLED電球が登場したことは,LED電球が既存の白熱電球の置き換えではなく,LED電球でなくてはならない新しい使われ方をするようになった,その一例ではないかと思いました。

 これはなかなか大きな事です。従来からLEDはサイズや形を旧来の照明器具に合わせる必要などないと言われ,それがメリットと言われているくせに,その自由度を生かした製品はほとんど見かけません。

 今は過渡期だから,置き換えが中心だというのはなんとなく志が低いなと思っていて,私はすぐに明るい昼白色がLED電球でしか得られないことを経験して,ちょっとうれしくなりました。

 そして,点灯させっぱなしでもあまり気にしなくていいほど少ない消費電力は,照明の使い方,ひいては夜の過ごし方が劇的に変わる可能性もあるように思います。

 照明の発明により,我々は休むことしか出来なかった夜を活動の時間に変えることが出来ましたが,これまでは経済性から,明るくすることで可能になった活動が明るくすること以上の価値を生まないといけませんでした。その損益分岐点が大幅に下がり,もしかすると産み出される価値など全く考えることなく,ただ明るいことが当たり前になってくる可能性さえあります。

 電気代だけではありません。寿命もそうです。40000時間が寿命ということですので,蛍光灯の5倍以上です。

 新居には階段があります。この階段は薄暗いので,常に照明が欲しいのですが,白熱電球が2つ取り付けられています。両方で80Wもの電力を消費させるのは惜しいわけですが,これがLED電球に変わると1/10になります。これなら,もうつけっぱなしのほうが,便利ですし安全です。

 確かに価格が最大のネックになっているLED電球ですが,究極の照明とも思えるLEDが照明の主役になるのは間違いないだろうと思います。演色性もお金をかければ解決出来るだろうし,形状も自由であるこの夢の光りは,照明屋さんからすれば1つのゴールといえたのではないでしょうか。

 とはいえ,家中の照明をLEDに換えるというのはなかなかお金もかかるので,使用頻度の高いものや,常時点灯させるものから順番に変えていかれることをおすすめしますが,電気代や寿命の話以前に,つけっぱなしが当たり前になり,気にしなくて済むようになる快適性に対する対価と考えて,全部を入れ替えてみるのも良いかもしれません。

洗濯ロボがやってきた

  • 2010/04/19 18:09
  • カテゴリー:散財

 春からの新生活を1つのきっかけにし,家電品の入れ替えを行っています。

 耐久消費財である家電品は10年くらい使う事を前提にするわけですが,この10年という期間が近年の家電品の進歩に比べて短く,買い換えると「すごい」と感じることが多いように思います。

 我々は二人とも同じような仕事をしていますので,帰宅は夜遅くになります。休日は土日ですが,この休日を有意義に使うため,価値あるものには投資をしようと考えていました。この代表格の1つが乾燥洗濯機ではないかと思っています。

 一人で暮らしていた時には,土曜日の午前中が洗濯タイムでした。1週間で一人が出す洗濯物などたかが知れているので,小さめの洗濯機でどうにかなったのですが,二人になるとそうもいきません。

 全自動洗濯機を買ったときにも便利になったものだと感心しましたが,それでも干すという作業が手作業ですので面倒です。1つ1つハンガーに吊るし,ベランダまで持っていき,引っかけていきます。数が多いと吊す場所に困り,これが理由で翌日にもう一度洗濯をせねばならなくなることがあります。

 土日の天気予報がいつも気になり,土曜日が雨だとわかると日曜日の予定を組み替えたりしないといけません。梅雨時や真冬の曇天の続く時,秋の長雨の時など,そもそも洗濯できないことを前提にしないといけないですし,夏の夕立など天候の急変に走り回ったことも数あります。

 この科学技術万能の時代において,お天気ごときに振り回される人生とは!と悔しく思っていた私は,乾燥までやってくれればどんなに楽か,と思うようになりました。

 ところが,消費電力が大きい上,長時間の運転が必要ですし,そもそも本体価格が高いという理由から,自分には関係ない話かなあと思っていたところ,消費電力がここ最近,1kWを切るようになっているんですね。

 これは導入の時が来たか,と価格を調べると,上位機種である斜めドラムでも,大体20万円まで買える感じです。

 私の家では,幼い頃から洗濯機は松下電器,と決まっており,実際松下電器の洗濯機を買って困ったとか後悔した覚えがありません。洗濯機は壊れると他で代わりが効かないものですので,壊れないことがなにより重要です。異論はあるかも知れませんが,パナソニックの白物は壊れにくいというのが,私の考えです。

 今回もパナソニックから探してみたところ,上位の機種はヒートポンプ方式で消費電力は930Wとかなり小さいです。これなら洗濯する度に乾燥をすることができそうです。

 面白いのは,最上位機種のNA-VR5600の値段が,その下位機種であるNA-VR3600よりも安いことです。NA-VR3600はNA-VR5600からナノイーの発生機能を省いた機種で,後の仕様はほぼ同一です。発売は少しNA-VR5600の方が先に出ましたが,それでも型落ちというほどの事はありませんが,要するにメーカーもお店も,NA-VR5600を売りたいということなのでしょう。

 定時で帰った会社の帰り,年度末の家電量販店で下見をしていると,売る気満々の店員さんがつつつーとやってきて,この価格なら買ってもいいかな,という値段を出してくれました。

 新居の洗濯機置き場が割と狭く,絶対に設置できるという確信が持てなかったので,ちゃんと調べてまた来ます,と断ったのですが,5分ほどして彼がまたつつつーとやってきて,さっきよりもさらに良い値段を出してくれました。しかも,設置スペースの問題があった場合はキャンセルを受ける,という話です。

 年度末という事で,売り上げが欲しいんですね。どうせ買ってもらえるものなら,今ここで買ってもらえる方がお店にとってはうれしいですから。

 ちなみに安い,といっても日本最安値というわけではありませんし,今をときめく「池袋」の価格には足下にも及ばないでしょう。でも,休日に出かけて混雑する量販店で交渉をするのも面倒臭いですし,私は195000円に21%のポイントと5年保証で満足して買うことにしました。

 最新メカ満載のヒートポンプ方式の洗濯乾燥機はモーターがグルグル回るだけの単純なものではないので,長期保証は付けようと思っていましたから,5年保証はありがたい話です。

 引っ越し後の土日に配送してもらうことにしたのですが,新居の排水機構に問題があり,持ち込んだ古い洗濯機も使えない状態になっていて気をもんだのですが,配送日の前日に暫定修理,翌日にはなんとか新しい洗濯機で洗濯が出来るようになりました。

 設置が終わっで,早速自分の洗濯物を洗濯してみます。私は外干し派の人でしたから乾燥機は使ったことがほとんどありませんし,まして斜めドラムなど触ったこともありません。

 斜めドラム式は洗濯物を落下させて汚れを落とす仕組みで,一般的な縦型のものとは原理が異なります。それゆえ使用する水が少なくて済みますし,水が少ないという事は洗剤の量も少ないという事になります。また,ドラムが斜めになりますから,9kgという大容量の割には,そんなに大きくなりません。

 そんな予備知識を思い出しながら,フタをし,洗剤を入れて,スイッチを押します。いろいろな設定も出来るようですが,普通は電源を入れてスタートボタンを押すだけです。白物家電はこの簡単さが重要ですよ。

 すすぎの完了までは40分弱というところで,いつもの洗濯2回分が1回で済むことと考えると,半分の時間で済んでいます。乾燥は時間がかかってしまい,2時間以上かかると出ています。

 ところが,乾燥工程に入ってから1時間ほどで終了しているのです。乾き具合を自動で判断するという事なのですが,残念ながら私のズボンはまだ濡れていますし,Tシャツも厚手のものは湿っています。これではいかんなあとベランダに干すことになりました。

 薄い綿のシャツはスルメのようにくしゃくしゃになっていて,アイロンをかけるのがとても大変な感じですし,タオルもふんわり感がありません。なんだかがっかりな仕上がりです。

 乾燥機を上手に使うコツは,フィルタの掃除を毎回行うことだそうですが,楽しみにしながらフィルタをみても,それ程引っかかっていません。こんな程度なのかあと,こちらもややがっかりです。

 2度目,嫁さんの洗濯物です。こちらは予定時間が短くなることもなく,予想されていた時間よりもむしろ長めに乾燥機が回っています。

 取り出して見ると,タオルはフカフカ,生乾きのものはほとんどありません。かなりうらやましい仕上がりです。ただし,シャツやブラウスのたぐいは,やっぱりスルメのようになっていました。

 フィルタを外してみると,4mmもあろうかと思うほどの厚みの,綿そのものといったようなホコリがくっついていました。

 本来,これがこの洗濯機の性能なんだろうと思います。悲しいかな,私の数枚のTシャツは,寂しそうにベランダで風にゆらゆら揺られておりました。

 まだ2度しか使っていませんが,期待を越えた素晴らしさと言うほどの感激はなかったものの,使い方次第で有意義な時間が送出できる機材である事は間違いないと思います。

 ちょっとまとめてみます。


・洗濯の回数は減る

 さすがに大型の9kg(乾燥でも6kg)ですから,洗濯の回数は減ります。水も洗剤も使用量は少ないですから,この点でも経済的です。


・お天気に左右されない

 なんといってもこれが最大のメリットでしょう。普段は外に干し,悪天候時にだけ緊急回避的に乾燥機を使うというなら,別にヒートポンプ方式でなくてもよいわけですが,1kW以下の消費電力と引き替えに高価なヒートポンプ方式を採用しているのは,乾燥機能が常用されることが前提だからです。

 お天気に左右されたり,土日の予定を洗濯を軸に予定を組まねばならなくなってしまうのはバカバカしいのですが,これがなくなるというのは本当に素晴らしいことです。

 出社前に仕掛けて,帰宅すると乾燥まで終わっている・・・洗濯専任のメイドです。


・シワはすごい
 すごいすごいとは聞いていましたが,まさかここまでひどいシワになるとは思いませんでした。外に干すからシワにならないというのではなく,まっすぐ伸ばして干すからシワが少ないわけですから,ドラムの中をグルグルまわして乾燥させる以上,どうしたってしわがひどくなるものです。

 確かに洗濯は省力化されるのですが,アイロンに倍以上の時間がかかることが大きな誤算でした。他のメーカーの製品には「風アイロン」なる明解なネーミングの機能があり,これがなかなか良くできていると聞いたことがあります。こっちにしてもよかったかなあ,と・・・

 とりあえず,シワが少なくなるように,あまりたくさんの洗濯物を詰め込まないこと,袖や裾をちゃんと伸ばして突っ込む,どうしてもシワが気になるなら乾燥途中で取り出して外で干す,ということくらいはしないといけないですね。


・音は結構すごい
 洗濯と乾燥はたいしたことないのですが,脱水の時には振動も大きく,音も大きくなります。ちょっと夜は厳しいかもしれないです。


・メンテが面倒
 毎回洗濯が終わるごとに,フィルタの綿埃を取り除かねばなりません。縦型の場合,取れたホコリがぐるぐる回るうちにまた洗濯物に付着するのを防ぐため,ホコリをキャッチする網が付いているものですが,斜めドラムの洗濯乾燥機の場合,このホコリがそのまま乾燥機のフィルタにくっつくと考えてよいのでしょう。
 このフィルタが目詰まりすると,消費電力が上がり,乾燥時間も長くかかるようになるそうです。常用するための低消費電力化に高価なヒートポンプを使っておきながら,フィルタの掃除をさぼっていたのでは,まさに死んだ使い方となってしまいます。

 しかしこのフィルタの掃除,結構面倒です。フィルタを取り出し,フタを開いて取るのですが,指でつまんでポイッと言うわけにはいかず,場合によっては掃除機で吸い込む必要もあるくらいです。

 大した作業ではないのですが,掃除の際には乾燥したふわふわのホコリが舞うわけで,これが実に嫌です。改良されたらいいんですけどね。

 うーん,しかし,乾燥機を使わない場合,あれだけ出てくるホコリはどこへ行ってしまうんでしょう・・・落下によって洗う叩き洗いですから,そもそもホコリが出にくいというのはなんとなく分かるんですが・・・


 と,まあこんな風に総括しています。残念ながら万能,と言うことではなく,それなりに使い方を考えないとダメな感じです。過度な期待は禁物ですね。

 自分で汚れ具合を確認し,乾き具合も判断しながら,経済的な運転を自動で行うという洗濯機は,まるで洗濯ロボットです。内部はインバータを使った回転制御に,ヒートポンプを用いた乾燥機ですから,いかにも最新メカびっしりな感じです。

 下着やらタオルやら,シワになって別に困らないものは乾燥まで行うことに何の迷いもありません。シャツやズボンもアイロンをきちんとかければ問題なしですから,お天気の心配から解放されることのメリットを考えると,やはり乾燥までが常用されることになりそうです。

引っ越しも終わってテレビが来た

  • 2010/04/13 20:32
  • カテゴリー:散財

 4月になって新エコポイント制度になり,3月下旬は駆け込み需要から量販店は大賑わいだったそうですが,実のところ新制度でもよほど古い機種を買わない限り対象外になる事はないですし,むしろ3月で対象から外れるようなテレビを今買うのは損ではないかと思うので,私は静観していました。

 もし引っ越しをしたら,いわゆるリビングに少し大きなテレビを置こうとずっと考えてはいましたが,まあ慌てることもなく,出物が出てくるのを待とうと考えていました。

 しかし,こういう時に出物が出てくるものです。

 42型のHDD内蔵のプラズマテレビが,12万円です。

 日立のWoooで,P42-XP035です。昨年春に登場した03シリーズのうち,プラズマの42型のものがベースになっており,登場時に250GBだったHDDを昨年秋に500GBに倍増したマイナーチェンジモデルで,おそらく30万円程度で売られていたのではないでしょうか。

 これが10万円前半で売られているには訳があり,先月この春の新製品である05シリーズが発表になり,03シリーズは基本的に処分価格で売られているのです。

 この商品,もっと高くてもいいんじゃないかと思うのですが,それは,

(1)2010年度のエコポイント制度に対応,23000ポイントが付与される。

 昨年春の段階で,2010年度のプラズマテレビのエコポイントの条件を満たしています。考え方はいろいろありますが,プラズマだから条件が甘いという話もあるし,昨年のプラズマで一気に電力が下がったというのもありますし。


(2)パナソニックのNEOプラズマパネルを採用

 撤退,売却が相次いで,今プラズマパネルを生産しているのは実質パナソニック1社です。そのパナソニックは開発にも熱心で,昨年のNEOプラズマパネルではLCDテレビの消費電力を下回ったとさえいわれました。
 P42-XP035は,このNEOプラズマパネルの供給を受けて作られています。日立独自の画造りをしているということですが,それもディスプレイデバイスの素性が良くないといけません。
 沈み込むような深い黒,鮮やかな発色,残像のなさ,視野角という言葉が存在しない,そして広い色域というプラズマディスプレイの優れた特徴に,高い発光効率でLCDテレビに匹敵する低消費電力を両立したこのNEOプラズマパネルは,非常に高い評価を得ています。
 今年の春に出た第二世代品はさらに電力を下げ,画質も上げてきているということですし,ひょっとすると買収したパイオニアの技術が投入されているかもしれず,その点で第一世代品は少々残念ではあります。
 しかし,画質はすでにLCDを寄せ付けず,消費電力はこの第一世代品で大幅に下がったこともあり,無理に第二世代品である必要はないと私は思います。
 この値段で,フルHDのプラズマテレビが手に入ることが重要なのです。


(3)500GBの録画機能,

 500GBのHDDが内蔵されていることで,オマケではなく完全に使い物になる録画機能を駆使できます。確かにディスクへのアーカイブは出来ませんが,なにかと著作権の縛りが厳しいせいで,アーカイブをする気も失せるというものです。
 MPEG2-TSなら地デジで1時間でざっと6GB。トランスコードなしで90時間ほど録画できる計算ですが,これをH.264で録画すればこの4倍で360時間です。
 しかもこのH.264,なかなか画質が良くて,地デジくらいなら全然差が分かりません。
 どうしてもアーカイブしたいと言う場合,iDVRカートリッジを買って来れば,ここにムーブすることが出来ます。HDDですからビット単価も安く,光ディスクよりも高速で,場所も取りません。


(4)消費電力はLCDテレビ並み

 プラズマテレビのカタログを見ると,500Wオーバーの消費電力と書かれているので,イメージとしてプラズマテレビは大飯ぐらいだと思いがちですが,プラズマディスプレイは自発光という原理ゆえ,すべての画素が最大輝度で点灯したときに最も消費電力が大きくなります。
 もっとも,テレビ自身がそんな特殊な状況が持続するような想定で作られていませんが,現在の消費電力の表記方法では,そのテレビが最大で消費する電力が記載されるので,実態に即していません。その点LCDテレビは表示内容によって消費電力の変化が少ないです。
 そこで,年間消費電力量という,実際の使用を想定して算出した値で比較することが行われるのですが,この値が少し前のLCDテレビに匹敵するくらいです。最新のLCDテレビはもっと下がっているのでさすがにプラズマが下回る事はないのですが,それでも十分です。


(5)なにより,42型録画機能付きフルHDプラズマテレビである

 もうとにかくこれですね。私はテレビっ子ではなく,見ないときはテレビを消していますが,映画を大きな画面で見る楽しみを知っている人なので,違和感なく映画に没頭できるプラズマテレビは,本当に欲しいと思っていました。
 でも,プラズマテレビは原理的に大型でなくてはメリットが出ず,自ずと高価な商品になって仕舞いがちでした。
 それが,型落ちとはいえ05シリーズが未発売の現段階では最新のフラッグシップモデルであり,その画質や基本性の高さには全く遜色がありません。それが,エコポイントまで考えると実質10万円以下で味わえると言うのですから,日立さん大丈夫なのかと心配になりました。


 てなわけで,嫁さんには事後報告という形で買うことにしました。

 ワクワクして引っ越しの当時に配送されるのを楽しみにしていたのですが,届いてみて私は我が目を疑いました。

 でかすぎます。

 横幅が1mを越えるというのはなんとなく分かっていましたが,実物が来るとその威圧感がすごく,引っ越し直後で足の踏み場もない状態であることも手伝って,強烈な存在感があります。

 とにかく動かしてみようとさっさと接続を済ませて見てみましたが,その素晴らしい画像のおかげで番組に没頭出来る一方,テレビを見ると言うよりテレビに見られているという感覚に軽いショックを受けました。

 まだ散らかっていて,十分な距離を取ることが出来ない事も問題なのですが,それにしてもあっという間に部屋が狭くなってしまったように思いました。

 嫁さんは,滅多なことでは怒りませんが,このテレビを見たときに,本気で目が怒っていました。限度を超えた,ということでしょう。

 まだ説明書をほとんど読んでおらず,ほとんど使いこなせているとは言えません。基本的な設定を行っただけですが,私もここまできたか,と感慨深い一方で,どうも自分の手に余る感覚があって,椅子とテーブルが揃う5月の連休くらいまではちょっと厳しいものがあるかも知れません。

 でも,テレビは10年は使います。地デジに移行したばっかりなんですから,今良いものを買っておくことは,結局得だと思っているので,何度もいいますがこれは本当にお買い得だと思います。

家電を買って思うこと

 最近,高額な家電を買うことがあって,消費者としてお店の現実を見ることがありました。

 私は若い頃,日本橋のパソコン店で働いていましたので,近隣の電気屋さんも含めて,1990年代の大阪における買い物についてはそれなりに分かっているつもりでしたが,それ以後についてはあまりよく分かっていません。

 しかし,その「それ以後」という部分こそ,家電の買い方が大きく変わった時ですので,今回久々に当事者になるにあたり,この点も意識していました。

 特に大阪という所は,挨拶代わりに「それでなんぼになるの?」と言うのが決まりでしたので,それ前提の価格が値札に付いていました。言い値で買うのはバカがすること(大阪でバカとは軽蔑の言葉です)と言われていて,1円でも安く買うことが重要なスキルでした。

 私がお店にいたころも,彼女にいい所を見せようと,頑張って値引きに励む男の姿がちらほらあったのですが,ああいうのはだめですね,私も人間ですので,意地悪して値引きに応じませんでしたが,一方で女の人の価格交渉には一発底値で応じた記憶があります。

 その後,通販の台頭があり,店舗を持たず,店員を雇わず,展示をしないという低コスト戦略で価格を下げる店が価格をぐぐっと引き下げました。

 同じくらいに,巨大な量販店の寡占が進み,とりわけ北関東戦争と言われる家電量販店の熾烈な闘いに勝利したヤマダ電機が,その強烈な販売力で価格の決定権を握ります。

 それまで,その地方ごとに展開していた各量販店は,ヨドバシカメラやヤマダ電機の進出により次々と倒れていき,特に大阪は梅田に出来たヨドバシカメラによって,完全にその勢力図が書き換わり,日本橋に至っては街そのものが変貌してしまいました。

 インターネットによる情報の共有もこの間進み,kakaku.comに見られる価格の比較サイトが一般の人の認知を受けて,どの店だといくらになった,というような,個人レベルの価格交渉結果さえ広まるようになりました。

 我々は,あるお客さんに出た金額は,自分が買うときにも適用されると思いがちですが,実はそんなことはありません。3000円値引いたことで20万円の売り上げが立つならそうするかも知れませんが,それでも他のお客さんが2000円の値引きで買ってくれるなら,そっちに売った方が得です。無理に3000円引くことはありません。

 そもそも,その日のノルマが達成されていて,特に売り上げが欲しい状況に置かれてなければ,値引きなんか全く出てきません。決算前,月末など,少しでも売り上げが欲しいときに,しかもその売り上げに責任を持っている「ちょっと偉い人」に話をすると,一発目からいい金額が出てきたりするのは,そのせいです。

 我々はどの店員さんと話をしても,お店と話をしている気分でいますが,最近は店員さんごとの個人成績が厳しく問われる時代なので,どちらかというと店員さんそのものと話をしているという気分でいた方が正しい場合があります。他の店にお客が流れてもそんなことは自分は関係ない,自分のノルマは達成されているのでむしろ同僚の成績が下がる分だけ好都合だ,と言う意識があることは,否定できないと思います。

 インターネットの出現前後で大きく変わったのが,実は売値は共通ではなく,みんなバラバラだったという事実を消費者が知った事と,どうやったら安く買えるのかというノウハウの共有化です。

 店員さんも人間ですから,綺麗な女の人に値切られたらあっさり応じますし,怖い職業の叔父さんにすごまれたら断り切れなくなるものです。その時々のお店の状況などから,値段は高くもなり安くもなるわけですが,昔はそれが公開されているわけではありませんから,内緒になるという不文律のもとで,価格交渉が行われていました。

 しかし,内緒にしておいてね,と言われた価格でも,kakaku.comにはでています。これだと店員さんは,外に値段が出ることを前提にして価格を出さざるを得ません。確かにそれがどれほど影響するかは分かりませんが,もし私が店員だったら,お客さんによって値段に差を付けるということが出来ない分だけ,マニュアル通りというか,もう自分の都合だけで商談してしまうんじゃないかと思います。

 そんな傾向もあってでしょうが,大阪で買い物をしても,店員さんと価格の交渉をするというプロセスを楽しむことが出来なくなってきたように思います。買い物の楽しみの1つが薄れてきたことを感じると,やはり残念かな,という気がします。

 ヤマダ電機もヨドバシカメラもそうなのですが,ポイント還元によってすべての商品を安くする工夫で「安いお店」というイメージを作り出しています。実際,安い商品が出ていることもあるのですが,多くは通販に比べて随分高く,ポイントまで考えても近い価格にさえなりません。

 つまり,家電量販店という所は,彼らが売りたい商品は安けども,それ以外は全然安くないということです。

 メーカーはせっかく,いろいろな消費者に向けて多くの種類の製品を用意してくれるのですが,価格の差があまりに大きく,実質的に種類を選ぶことが出来ないという事が起きてしまいます。実際,私が購入したパナソニックの洗濯機は,最上位機種が中位機種の売価を下回っていて,中位機種を買う理由がなくなっていましたが,メーカーの意図としては,上位機種から機能を削減して予算の厳しい人にも買ってもらおうということだったはずで,それがないがしろにされてしまっているのです。

 ここで面白い事に気が付きます。どの商品が売れるのか,と言う結果には,消費者が選んだもの,メーカーが改良を重ねて作ったものに加えて,販売店が売りたいと思うもの,の支配力が大きくなっているという事実です。

 欲しいものを買いにいっても値段が高く,特価の出ている他社同等品を買うことになったケースというのは珍しいことではありませんが,つまりどの商品がヒットするかは,お店がどの商品を売ろうと考えたかによるところが,大きくなっているというわけです。

 では,そのお店の売りたい商品とは,どうやって選ばれるのでしょうか。

 いろいろ要因はありますが,売りたい商品とはつまり,値段を下げられる商品です。しかし自分達の利益を下げてまで値段を下げることはありません。ということは,お店が安く仕入れることの出来る商品ということになります。

 これが,メーカーから,価格決定権を奪った最大の理由です。

 日本の製品は,同じ価格帯の製品ならどれも優秀であり,その差は少ないです。ですから,少しでも安いと言うことは大きな購入動機につながります。仕入れ価格を下げる,あるいは価格の補填をすると,その商品を安く大量に売ってくれることが期待できます。

 過剰な在庫を持ってしまった,利益よりもシェアが欲しい,という時などに,こういう心理が働きます。お店はそういうメーカーの気持ちを知っていて,安い仕入れを要求し,その代わりに力を入れて数を販売することを約束します。

 他社の製品,あるいは別の機種を買いに来た消費者は,価格の安さと店員のトークに誘導され,まんまと「お店の売りたい商品」を買うことになるというわけです。結果として,膨大な数を販売してみせます。

 ヤマダ電機は安い,ではなく,彼らが売りたいものに限って安いだけです。売りたくない商品はむしろ価格を高めにし,そちらを買わせないようにすることもあります。こうなると,もう我々消費者は,自分にぴったりの商品を選ぶという行為を否定されてしまったも同然です。

 ここまでくると,メーカーは,独自性を強め,高い値段でも売れるようにしようと頑張るようになります。量販店が出てくる前,つまり街の電気屋さんが主な販売ルートだった時代,各メーカーは個性と言うよりむしろ,他メーカーの系列店との比較で見劣りがしないように,価格や性能を横並びにしようとしていましたが,系列に関係のないお店が力を持つと,安売りされないように頑張るほかないのです。

 しかし,性能で差が付くことは少ないですし,個性的な機能は一方で避けられる要因にもなります。そうするとそのメーカーのブランドが力を持つようになるわけです。三菱電機の方には申し訳ないのですが,東芝と三菱のテレビがあって,同じスペックで同じ価格なら,どちらを買おうと考えますか?

 大きな販売力のある巨大量販店の価格支配力の増大,価格情報の共有化,この2つから起こった売り方と買い方をよく考えておかないと,随分損をすることになりそうだというのが,今回の私の感想でした。

 通販はすべての商品が安いです。しかし,量販店が売りたい商品につける価格にはかないません。通販はいきなり底値であり,とても公平です。しかし量販店では,どの店員さんにあたったのか,自分の話し方や態度はどうだったのか,そもそもその商品を売りたいと思っているのか,によって,随分価格が違ってきます。

 これを不公平というかどうかは,難しいです。

 買い物が難しくなってきたなあとつくづく思いましたし,買い物を楽しいと思わなくなるだけでなく,とても面倒なものだと思うようになりました。私のような人が,通販に流れているということも,実際あると思います。

 寂しいなと思います。

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