"ラムダッシュ"の故障と買い換えの顛末
- 2023/04/27 13:17
- カテゴリー:散財
髭剃り器を買い換えました。今度もパナソニックのラムダッシュです。買ったモデルはES-LV7V-Aで,お値段は25300円にポイント10%です。
それまで使っていたES-LV7Cが,突然動かなくなってしまったことが買い換えるきっかけになりましたが,ES-LV7Cを買ったのが2018年2月ですので,5年ちょっとで壊れたという事になります。
一応5年使ったので仕方がないんですが,その前のES-LA72は8年(それも壊れたわけではない)使いましたから,正直なところもう1年くらいは動いてくれると思っていました。
そのつもりで高価な外刃と内刃を交換したところでしたし,内蔵された電池も交換したばかりでした。
しかし,予兆はあったのです。
1ヶ月ほど前ですが,スイッチの反応が極端に悪くなってきました。何度も押さないと動かないとか,ずっと押されたままになっていてロックがかかってしまうとか。そうしたスイッチの問題が出ていました。
こんなものは交換すればいいと,分解してスイッチを交換し復活したのですが,この時内部に浸水があり,スイッチの故障もこれが原因であることが気になっていました。この時は電池の交換を行ったときに,組み立て不良があったんだろうくらいに考えていて,今度は浸水を意識して,正しく組み立てることにしました。
しかしそれから1ヶ月,残念ながら時々スイッチが入らなくなるという問題が出てきてしまい,今朝とうとう動かなくなってしまったのです。
ひげ剃りですから,朝の忙しい時間に使いますし,使えないからまあいいや,では済まないものでもあります。捨てずに部品取りとして取ってあったES-LA72を急遽動くようにしてその場をしのいだのですが,ES-LV7Cを修理するか,買い換えるかを選ばねばなりません。
修理をしてみるかと分解したところ,これがまたひどい浸水で目も当てられません。1ヶ月前に拭き取ったはずなのに,あちこち腐食しています。これはひどい。
基板を取り出してみましたが,もう手の施しようがないほど腐食していて,これはもうあきらめるしかありません。
amazonが都合良くセールをやっていたので,自動洗浄機のない下位機種のES-LV5Vを買った(というのも手元にある自動洗浄機が使えるかもと思ったから)のですが,あいにく本体に端子が出ておらず,流用は無理という話を知り,あわててキャンセル,自動洗浄機があるES-LV7Vをヨドバシで買い直しました。
それはそうと,ES-LV7Cが浸水で壊れたことが気になったのでさらに分解することにしました。自動洗浄機を使っているので自分で掃除をすることはありませんでしたし,風呂で使うこともなかったですから,この個体が液体に触れるのは自動洗浄機の中だけということになります。それでも浸水ですからね,疑いたくなります。
自動洗浄機には本体を逆立ちして差し込みますから,本懐の下側からの浸水ではありません。当然頭の方から入り込んでくるのですが,そこは厳重に防水されているはずですし,私もそこは分解していません。
分解を進めていくと,なんとリニアモーターが水浸しです。そう,どうやらモーターや刃が格納されているヘッドから浸水しているようなのです。モーターが水浸しになるほど浸水している訳ですから,そこから本体に流れ込んで来るのは当たり前でしょう。
ちなみに同機種のkakaku.comのクチコミで,動かなくなってしまった原因が浸水で,浸水の原因がヘッドのゴム部品の劣化だったという話が出ていましたが,おそらくこれでしょう。5年経過したんだからもういいかと思う一方で,もうちょっとしっかり作ってくれないと火事になるよと,心配になりました。
おそらくこういう故障が他にも持ち込まれているはずですから,最新機種では改良されていると信じたいのですが,ES-LA72ではこうした問題が全くなかったことを考えると,個体差というのもあるのかも知れません。
ところでこの自動洗浄機もなかなか問題があります。ES-LA72の時は洗浄剤の不良で泡が立ちすぎ洗浄水があふれてしまい,洗浄機に浸水,壊れてしまいました。
洗浄カートリッジが高価だった問題も,ES-LV7Cでは改良されてランニングコストは下がりましたが,複雑だった水の流れもシンプルなものになり,故障しなくなることを期待していました。
しかしこれも半年ほど前,洗浄機の足下がベショベショになっているのが見つかりました。何が起きているのかを観察していると,洗浄水があふれてこぼれてしまっていました。やっぱり完全メンテフリーは難しいんだなあと思ったのですが,この時の原因は油脂などの汚れが排水パイプを詰まらせていたことが原因でした。
分解してパイプを洗浄してこの時は解決し,以後は全く問題なく動作してくれていましたが,やっぱり液体を扱う電気機器というのはなかなか難しいものがあるんだと思います。
そういう意味では,本体も自動洗浄機もほぼ同時に壊れた(ひょっとしたら自動洗浄機の故障が本体を壊したのかも知れませんが)ので,ここらへんで買い直すという判断は正しいのかも知れません。
うーん,ラムダッシュはよく剃れるのは間違いないんですが,ちょっと壊れ方がみっともない,というか深刻な被害が出そうな怖さがあります。ブラウンはかつて使っていたときの印象も良かったので,今回はブラウンにしようか,あるいは独特の機構を持つフィリップスにしようかと悩んだんですが,ちょうど新機種の切り替えで旧機種が安くなっていて,またラムダッシュです。これが良かったのか悪かったのかは,数年後には答えが出ていることでしょう。
あ,数ヶ月で答えが出ている可能性もありますね。そうならない事を祈ります。
ということで,昨日新しいラムラッシュが届きました。早速使ってみましたが,とにかく新しいものはなにもなく,驚くほどこれまでのES-LV7Cと同じです。
剃り心地はもちろん,音も持った感じも,形さえも同じで,違うのは色くらいのものでしょうか。見えないところでの改良(浸水の対策とかソフトの改良ですね)は入っていて欲しいですし,そうでないと困るのですが,5枚刃のラムダッシュについてはこれが1つの完成形ということなのかも知れません。
前述のように,私は刃を交換してから1年未満ですので,新しい機種の刃は温存して,まずは古い刃から使い潰すことにしましたから,さらに代わり映えしないと感じるのかも知れません。というのは,ES-LV7CとES-LV7Vの剃るという性能の違いは刃の改良にあるそうで,しかも交換刃には互換性があります。
ということは,ES-LV7Cに最新の交換刃を取り付ければ剃るという基本性能も最近機種に並ぶという事ですし,今回のようにES-LV7Vに古い刃を取り付けてしまえば違いがないというのも,また頷ける話です。
ということで,ES-LV7Vとしてのインプレッションは付属の交換刃を装着してからということになってしまうのですが,見たところ旧機種と同じだというのが,私の第一印象です。分解していないのでわかりませんが,おそらく電池も同じ物でしょう。
一方,洗浄機は改良されているようです。外形が同じ,交換刃にも互換性があるのできっと洗浄機も流用出来そうですが,私の場合古い洗浄機は一度浸水しているのでもう使うのをやめ,新しいものを使うことにしました。ただしACアダプタは全く同じなのでそのまま古いものを流用することにしました。
古い洗浄機はRC9-20という型名ですが,新しいものはRC9-25です。見た感じは色を除いて全く同じですが,細かいところを見ていくとポンプのモーターが小さくなっていることや,洗浄液のトレイに重ねて使うフィルタの底面に形状の違いが見られます。
他にもファンの右側にある洗浄液を吸い込む口の形が変わっていたりして,細かな違いはあるようです。実際に使ってみればファンの音が甲高くなっていることに気が付きますが,これが風量をアップしたからなのか,それとも別のファンの品種に置き換わったからなのかはわかりません。
取説には,洗浄液があふれた際の対応方法がFAQにかかれているほど,ありがちなトラブルのようですので,そういうことの対策が盛り込まれていることを期待したいところです。
ということで,買い換えた髭剃り器は私に新しい感動を与えることなく,すぐに日常に組み込まれてしまいました。それだけこれまでの髭剃り器の完成度が高かったということでもあり,それゆえに浸水による故障というのが残念だというのが,私の現在の感想です。
付属していた最新の刃に交換するのは1年後になると思いますが,この時きっと違いを感じることになると思います。それまでは「昨日と同じように良く剃れる」ことに満足しながら,使うことにしましょう。