引っ越しも終わってテレビが来た
- 2010/04/13 20:32
- カテゴリー:散財
4月になって新エコポイント制度になり,3月下旬は駆け込み需要から量販店は大賑わいだったそうですが,実のところ新制度でもよほど古い機種を買わない限り対象外になる事はないですし,むしろ3月で対象から外れるようなテレビを今買うのは損ではないかと思うので,私は静観していました。
もし引っ越しをしたら,いわゆるリビングに少し大きなテレビを置こうとずっと考えてはいましたが,まあ慌てることもなく,出物が出てくるのを待とうと考えていました。
しかし,こういう時に出物が出てくるものです。
42型のHDD内蔵のプラズマテレビが,12万円です。
日立のWoooで,P42-XP035です。昨年春に登場した03シリーズのうち,プラズマの42型のものがベースになっており,登場時に250GBだったHDDを昨年秋に500GBに倍増したマイナーチェンジモデルで,おそらく30万円程度で売られていたのではないでしょうか。
これが10万円前半で売られているには訳があり,先月この春の新製品である05シリーズが発表になり,03シリーズは基本的に処分価格で売られているのです。
この商品,もっと高くてもいいんじゃないかと思うのですが,それは,
(1)2010年度のエコポイント制度に対応,23000ポイントが付与される。
昨年春の段階で,2010年度のプラズマテレビのエコポイントの条件を満たしています。考え方はいろいろありますが,プラズマだから条件が甘いという話もあるし,昨年のプラズマで一気に電力が下がったというのもありますし。
(2)パナソニックのNEOプラズマパネルを採用
撤退,売却が相次いで,今プラズマパネルを生産しているのは実質パナソニック1社です。そのパナソニックは開発にも熱心で,昨年のNEOプラズマパネルではLCDテレビの消費電力を下回ったとさえいわれました。
P42-XP035は,このNEOプラズマパネルの供給を受けて作られています。日立独自の画造りをしているということですが,それもディスプレイデバイスの素性が良くないといけません。
沈み込むような深い黒,鮮やかな発色,残像のなさ,視野角という言葉が存在しない,そして広い色域というプラズマディスプレイの優れた特徴に,高い発光効率でLCDテレビに匹敵する低消費電力を両立したこのNEOプラズマパネルは,非常に高い評価を得ています。
今年の春に出た第二世代品はさらに電力を下げ,画質も上げてきているということですし,ひょっとすると買収したパイオニアの技術が投入されているかもしれず,その点で第一世代品は少々残念ではあります。
しかし,画質はすでにLCDを寄せ付けず,消費電力はこの第一世代品で大幅に下がったこともあり,無理に第二世代品である必要はないと私は思います。
この値段で,フルHDのプラズマテレビが手に入ることが重要なのです。
(3)500GBの録画機能,
500GBのHDDが内蔵されていることで,オマケではなく完全に使い物になる録画機能を駆使できます。確かにディスクへのアーカイブは出来ませんが,なにかと著作権の縛りが厳しいせいで,アーカイブをする気も失せるというものです。
MPEG2-TSなら地デジで1時間でざっと6GB。トランスコードなしで90時間ほど録画できる計算ですが,これをH.264で録画すればこの4倍で360時間です。
しかもこのH.264,なかなか画質が良くて,地デジくらいなら全然差が分かりません。
どうしてもアーカイブしたいと言う場合,iDVRカートリッジを買って来れば,ここにムーブすることが出来ます。HDDですからビット単価も安く,光ディスクよりも高速で,場所も取りません。
(4)消費電力はLCDテレビ並み
プラズマテレビのカタログを見ると,500Wオーバーの消費電力と書かれているので,イメージとしてプラズマテレビは大飯ぐらいだと思いがちですが,プラズマディスプレイは自発光という原理ゆえ,すべての画素が最大輝度で点灯したときに最も消費電力が大きくなります。
もっとも,テレビ自身がそんな特殊な状況が持続するような想定で作られていませんが,現在の消費電力の表記方法では,そのテレビが最大で消費する電力が記載されるので,実態に即していません。その点LCDテレビは表示内容によって消費電力の変化が少ないです。
そこで,年間消費電力量という,実際の使用を想定して算出した値で比較することが行われるのですが,この値が少し前のLCDテレビに匹敵するくらいです。最新のLCDテレビはもっと下がっているのでさすがにプラズマが下回る事はないのですが,それでも十分です。
(5)なにより,42型録画機能付きフルHDプラズマテレビである
もうとにかくこれですね。私はテレビっ子ではなく,見ないときはテレビを消していますが,映画を大きな画面で見る楽しみを知っている人なので,違和感なく映画に没頭できるプラズマテレビは,本当に欲しいと思っていました。
でも,プラズマテレビは原理的に大型でなくてはメリットが出ず,自ずと高価な商品になって仕舞いがちでした。
それが,型落ちとはいえ05シリーズが未発売の現段階では最新のフラッグシップモデルであり,その画質や基本性の高さには全く遜色がありません。それが,エコポイントまで考えると実質10万円以下で味わえると言うのですから,日立さん大丈夫なのかと心配になりました。
てなわけで,嫁さんには事後報告という形で買うことにしました。
ワクワクして引っ越しの当時に配送されるのを楽しみにしていたのですが,届いてみて私は我が目を疑いました。
でかすぎます。
横幅が1mを越えるというのはなんとなく分かっていましたが,実物が来るとその威圧感がすごく,引っ越し直後で足の踏み場もない状態であることも手伝って,強烈な存在感があります。
とにかく動かしてみようとさっさと接続を済ませて見てみましたが,その素晴らしい画像のおかげで番組に没頭出来る一方,テレビを見ると言うよりテレビに見られているという感覚に軽いショックを受けました。
まだ散らかっていて,十分な距離を取ることが出来ない事も問題なのですが,それにしてもあっという間に部屋が狭くなってしまったように思いました。
嫁さんは,滅多なことでは怒りませんが,このテレビを見たときに,本気で目が怒っていました。限度を超えた,ということでしょう。
まだ説明書をほとんど読んでおらず,ほとんど使いこなせているとは言えません。基本的な設定を行っただけですが,私もここまできたか,と感慨深い一方で,どうも自分の手に余る感覚があって,椅子とテーブルが揃う5月の連休くらいまではちょっと厳しいものがあるかも知れません。
でも,テレビは10年は使います。地デジに移行したばっかりなんですから,今良いものを買っておくことは,結局得だと思っているので,何度もいいますがこれは本当にお買い得だと思います。