またもPM-G850のインク不良
- 2011/06/13 13:12
- カテゴリー:できごと
先日,数年前に購入したPM-G850というエプソンのプリンタを久々に使おうとしたのですが,あいにくインクが切れているというエラーが出ました。
よく知られているように,インクジェットプリンタは本体を安くばらまき,その代わり高価な交換用インクで利益を上げるという仕組みになっています。使用頻度によりますが,インクを交換するより本体を買い換えた方がお得というのは事実で,そうしてより高画質なプリンタがわずかな間に普及したわけです。
PM-G850には画質の不満もなく,今時のプリンタはスキャナ付きの複合機ばかりですので,プリンタだけで十分という私のニーズにはぴったりのプリンタです。使用頻度は非常に少ないのですが,買い換えようという気は起きません。
そんなわけで,6本セットで6000円もするインクカートリッジを,何かの機会に安く買っておき,切れたインクから順番に交換していくようにしていました。
6色のうち,未交換がライトマゼンタとライトシアンの2色だったところで,いよいよライトマゼンタがインク切れになったのでした。
このプリンタは,どれか1つでもインクが切れてしまうと,印刷ができません。この時は黒1色のPDFファイルを印刷したかったのですが,ライトマゼンタなんて関係ないのに,動いてくれないのです。
面倒なのでさっさと交換したわけですが,やっぱり動きません。おかしいなあと調べてみると,なんとこのインクを認識していません。おかげで他のインクカートリッジの情報も読む事が出来ていないようです。
ものは試しにと空っぽになったインクに戻してみると,全てのカートリッジの情報が読めるようになりました。
これは交換を行ったライトマゼンタのインクカートリッジの不良だと,私は結論しました。
気になるのは,このインクが買ってからすでに長い時間が経過していることです。これには私なりの言い分があって,1本ずつバラで買うよりお得なセットを,いずれ交換するわけだしと購入したのであって,まさか最後の1本(実は同時にライトシアンも交換したのでこの時買ったインクは全部交換に使いました)で不良品が出てくるとは思ってもいなかったのです。
早いうちに開封したなら私が壊した可能性もあるのですが,このカートリッジは未開封で,真空パックになっています。こんな風に密封されているものを,わざわざ認識出来なくなるように壊すことはできません。
もちろん,初期不良は購入後1週間から2週間が限度です。それ以降は保証期間内で修理対応です。しかし,インクカートリッジに保証期間があるわけではありません。
ただ,インクカートリッジには使用期限があります。使用期限が過ぎると未開封品でも性能保証はなくなるのか,といえば,これはYESです。インクが変質し,エプソンの思う画質が保証されないことは確かです。
しかし,空っぽになったインクだけ交換出来るようにとバラバラにカートリッジを交換出来る仕組みを用意しておきながら,使ってみるまで分からない不良品が6本セット品の中に混じっていて,その結果他の5本も使用できなくなるというのは,ちょっともったいないと思いませんか。
インクカートリッジが200円とか300円くらいなら,もう面倒なので黙って買い換えますが,1000円以上するのですから,やっぱり惜しいですよね。それによく思いだしてみると,私が6本セットをわざわざ買ったのは,バラで買うより安いからであって,6本のうち1本が不良品だったら全然安くならないじゃないですか。
惜しいので,ダメモトでエプソンのサポートにWEBから問い合わせてみました。
互換品じゃないのかと疑われてみたり,きっちり差し込めだの,エラーの画面をキャプチャして送れだのと,なかなか信用してもらえなかったのですが,よくやく代わりのインクを送るので試してくれという返事が何度かのやりとりのあとに届き,果たして数日後には私の手元に新しいライトマゼンタのカートリッジが届いたのでした。
しかしまあ,私に言わせれば,インクで儲けるモデルを勝手に構築しておいて,高価なインクを嫌う消費者の声に応えた互換品を締め出すためにわざわざROMまで搭載し,徹底的に互換品を排除するわけですから,それが消費者の正常な使用に支障が出るようでは本末転倒です。(そのROM代だってユーザー負担ですしね)
ROMが壊れたことで認識不良を起こしているのですから,非純正品対策などなければ私は問題なくその文書を印刷できたはずなのですが,こういうことが嫌で純正品を使っている私のようなユーザーの足まで引っ張るような仕組みは,やっぱやり過ぎだと思いますし,正規品を使用する人を巻き添えにするほどの強いプロテクトは,もう破綻しているといって差し支えないでしょう。
まあ,もし使用期限のことをいわれたら,潔く引き下がってプリンタを別のメーカーに買い換えようと冷静に思っていたのですが,幸か不幸か届いたインクを差し込めば問題なく動作しました。
やはりインクの問題だったようです。
さて,この不良のインクを返却せよと,エプソンは返信用の箱と袋と伝票を同封してきました。
ヤマトのメール便の着払いの伝票で,荷物を出す人の住所氏名を書く欄がありません。しかもメール便なので,コンビニか営業所に持ち込めと書いてあります。
ヤマトは,かつてローソンとケンカをして取り扱いがなくなっているのですが,悪いことに私の通勤ルートにはローソンがほとんど。ヤマトを扱うコンビニなんか,わざわざ出向かないといけません。さりとて営業所の場所もわかりませんし,これじゃ着払いの意味がないと思うくらい,面倒です。
そこで,別の荷物がヤマトで届いたついでに,持っていってもらえないか聞いてみました。無料だし,営業所に戻るんだから,聞いてみるだけ聞いてみようという魂胆です。
来たドライバーは「よくわからない」と,営業所の社員に電話をしたら,現物を見ないとよくわからんので,うちまで来てくれるということになりました。
しばらくして来てくれたのですが,彼も「こんなの初めて見た」といっていました。
メール便を集荷してもらう形に結果としてなったことを詫びると,いえいえ勉強になりました,とニコニコして持って帰ってくれました。
翌日にはエプソンから私に解析結果がメールで届いたので,荷物は無事に到着したのだと思いますが,ユーザーに手間をかけさせることでコスト削減を狙ったエプソンの作戦は,私のような人のせいで,ヤマトへのしわ寄せとして決着したわけです。ヤマトは100円かそこらの運賃で,私の家まで取りに来たわけですので,割が合わないことでしょう。気の毒です。
で,エプソンからの解析メールでは,やはりインクの不良でした,ご迷惑をおかけましたということでした。本当に迷惑したわけですが,ほとんど使わないライトマゼンタのせいで黒の文書が印刷できず,あげく今時解決に10日もかかり,しかもヤマトに負担を強いて問題を解決して,それでサポート完了というわけですから,まーなんというか,エプソンには怒りと言うより,ずるいよなあというイメージが渦巻いています。
実はこのPM-G850,初期不良品だったのですが,その原因も同梱のインクカートリッジの不良でした。この時はライトシアンが不良だったのですが,なにせ一度も正常に動いていない初期不良ですので,それがインクの不良のせいとわかるはずもなく,私は相当困ったのです。
とりあえずエプソンのサポートに電話をして,買ってすぐの話だし,一度も正常に動いていないのだから,私にあれこれ試させるのではなく,新しいものに交換するのが正しいのではと私が言えば,初期不良交換は販売店の仕事,動かない物を動くようにするのがエプソンの仕事なので,交換して欲しかったら販売店にいってください,と誠に正論を通されて,結局インクの交換で決着したのでした。納得しない人もいるだろうなあと思いました。
それでも,この時の交換では,インクカートリッジの返却はもっと簡単だったように思います。
ということで,私の結論は,もう次はエプソンのプリンタは買いません。
同梱品を含む新品のインク12本のうち2本が不良という不良率の圧倒的な高さ,そして1本のインクが認識出来ないだけでプリンタ全体が全く動いてくれないという機会損失への誤った考え方,そして必ず一度は「非純正品じゃないか」とユーザーを疑い,自らのために不良品を返品させるのに,その返送コスト削減に罪のないユーザーの労力を平然とあてがう意識と,どうも私にはしっくりこないのです。
いや,対応が悪いとか,そういうことではないですよ。丁寧だし,正論だし,メールのレスポンスも早いし,何も悪いことは彼らはしていません。ただ,やってることそのものというか,姿勢というか,非純正品の対策は彼らの都合で作ったビジネスモデルで,それを維持するためにユーザーを疑ったり,ユーザーに負担を強いるような話が,以前にも増して強くなっていることに,私はモヤモヤとしたものを感じているのです。
まあ,そんなことをエプソンに言っても仕方がないし,エプソンも困るだろうから,私はどうもエプソンに共感出来ないので,違うメーカーにしますということで,よいのではないかと思います。
やっぱあれですね,次はHPですかね・・・