電動歯ブラシを買い換える
- 2011/06/21 10:16
- カテゴリー:散財
いつ買ったのかを正確に思い出せないのですが,おそらく2000年か2001年に,ブラウンの電動歯ブラシを買いました。
電動歯ブラシ?歯ブラシを動かすことがそんなに面倒くさいならもうメシなど食うな,とバカにしていた私でしたが,会社の売店(今はもうない)に2000円ほどで充電式のものを友人が買ったのを見て,そんな値段で買えるのか,と感心し,興味本位で買うことにしました。
実際使って見ると,省力化と言うより,磨き残しを減らす効果があることがわかり,以後手放せないものになりました。おかげさまでこの10年,親知らずを抜いた事以外で歯医者にかかったことはありません。
ブラウンの電動歯ブラシは,交換ブラシが結構高いのです。1つ800円くらいしたと思いますが,さりとて長持ちするというわけでもなく,ランニングコストの高さが頭の痛い問題でした。
さすがに10年も同じ本体を使っていると,主に電池が弱ってしまって,パワーが出ません。冬の寒いときなど,歯磨き中に止まることもあります。これではさすがに問題があるなあということで,買い置きの歯ブラシを使い切ったところで,本体の買い換えも考えました。
毎日使うものですので,あまりいい加減なメーカーのものを買うのは怖いです。かといって,ブラウンは消耗品が高すぎるので今回は候補から外します。実績と消耗品の入手性の良さから,やはり日本メーカーにしようと,今回はメーカーから決める事にしました。
数ヶ月前にも近所の電気店に足を運びましたが,値段もピンキリで,その上違いがよくわかりません。結局買わずに帰宅したのですが,そうこうしているうちにブラウンの歯ブラシがもう限界に達し,もう呑気なことを言っているわけにはいかなくなりました。
今度こそ,と同じ電気店に足を運びます。メーカーはもう決めています。パナソニックです。1年ほど前にヒットしたポケットドルツを嫁さんが買い,作りの良さとか歯ブラシの入手性などから,いいんじゃないかと思っていました。
現場であれこれ悩むのも面倒なので,基本機能のみのシンプルな製品,EW-DL11を買うことにしました。9480円でした。(買ってから気が付きましたが,ヨドバシでは9980円に10%のポイント,どことは言いませんが6720円で買える店もあります。6720円という値段にはめまいがするような気がしました)
リニアモータで20000ストローク/分(ということは333ストローク/秒)という速度で,これが音波振動という,わかったようなわからんような宣伝文句の由来なのでしょう。
ということで,何度か使ってみました。
(1)持ちやすさ
リチウムイオン電池とリニアモータのおかげで,軽く細く,持ちやすいです。高級感も質感も高く,これはさすがに日本のメーカー製だなと感じます。
(2)操作性
キーは2つで,電源のON/OFFと動作モードの切り替えです。マイコンを内蔵するので動作モードとかいろいろ工夫できるのでしょうけど,果たして電動歯ブラシでそんな細かい芸当が必要かどうか,ちょっとわかりません。
電源ボタンは押しやすく,操作に迷うことはありません。ただ,ちょっと小さいのと,指先で場所を探し当てる目印がないため,慣れないとブラインドタッチは難しいです。このあたりはブラウンの方が優秀でしょう。
(3)歯ブラシ
ブラウンの電動歯ブラシは丸いカップが先端についており,ここに植毛されたブラシが左右に回転して,汚れを取ります。この動きは理にかなっており,使いやすさと除去性能があったのだと思いますが,機構が複雑で交換ブラシの値段が高価でした。
パナソニックの電動歯ブラシの場合,先端だけが動くブラウンとは違って,歯ブラシ全体がストロークします。交換する歯ブラシ自身には可動部分はないし,複雑な機構も必要ないので値段が安くできるということなのでしょう。
個人的には,ブラウンのような仕組みの方が良く磨けると思います。パナソニックのものは,ランニングコストを下げるために歯ブラシをシンプルに作り,そのためにかかえることになった弱点を,リニアモータという高性能な動力源によりカバーしようという考え方に基づいているのでしょう。
個人差があるとは思いますが,磨き心地はブラウンの方がよいと思います。
(4)使ってみて
30秒ごとに瞬間停止する機能は大変便利です。30秒ごとに磨く場所を変え,上下左右の4箇所をトータル2分で磨き上げます。電動歯ブラシは便利ですが,ついつい磨きすぎてしまいます。知覚過敏とか,歯が黄色くなる(表面が削れてしまう)の原因になるそうですが,毎回毎回時間を計るのは面倒です。
それに,30秒ごとに場所を変えるという方法で,長めに磨いていた場所と,短めに磨いていた場所がはっきりし,短めの所は特に磨き残しがあった可能性が高いわけで,より確実に磨くための指針があることは,ちょっとしたことですがとてもよい工夫です。
それで,どれくらい磨けたかについてですが,まだ使いこなせていないことを前置きして,結論だけ言うとブラウンの方が良く磨けています。
歯の表面は,どちらも優秀です。もしかするとパナソニックの方が短い時間で綺麗になっているので,より高性能という事が言えるでしょう。
しかし,私の歯のように隙間が多いと,この隙間に挟まった食べ物を取り除くことが重要な機能として求められます。ブラウンは,適当な大きさの丸いブラシが,左右の回転で歯の隙間に潜り込みます。奥歯についても同様でしょう。
パナソニックのものは,歯の隙間は意識してブラシを隙間に差し込もうとしてもうまくいかず,結局2分の動作時間の後,手動で隙間を掃除する必要がありました。歯磨きの後,糸ようじで歯の隙間を確認しましたが,前歯の隙間は完璧でも,奥歯の隙間はかなり汚れが残っていました。
ブラウンと比べてどっちが磨き残しがあるか,と聞かれれば,どっちも完璧ではないという答えになるように思いますが,こと歯の隙間の磨きやすさという点だけで言えば,ブラウンの方がよいと思います。
(5)後始末
これもブラウンの方が楽だと思います。ブラウンの場合,歯ブラシを外して本体と歯ブラシをそれぞれザザーっと水洗いするだけです。本体はともかく,歯ブラシにはきちんと水抜き穴があいており,不衛生になることはありません。
パナソニックもそうなのですが,外した歯ブラシには水が抜けないようなくぼみがいくつかあり,ちょっと気持ちが悪いです。ブラシに可動部分がないだけブラウンよりは衛生的でしょうから,これは気のせいということにしておきましょう。
本体はブラウン同様防水ですので,丸洗いして置いておくだけです。ただ,ブラウンの充電スタンドには継ぎ目や隙間がないので,濡れたまま置いても心配ないですが,パナソニックは2つの部品に分かれることや,本体に接触する部分があることなど,やっぱりタオルで一拭きする手間を考えねばなりません。
最終的にどちらが衛生的かと言えば,パナソニックの方がよいと思います。ただ,ブラウンの方はラフに扱っても大丈夫な,そんな工夫がなされていて好ましいです。
(6)まとめ
ランニングコストを下げるために歯ブラシを簡略化,反面で落ちる性能をモーターと電池でカバーするという,まことに日本メーカーらしいアプローチで作られた電動歯ブラシだと思います。
オムロンやフィリップスなど,他のメーカーのものを使って比べられたら良いのですが,自腹でそこまで出来る余裕もありませんし,マニアでもありませんから仕方がないわけですが,約1万円のパナソニックの製品と,2000円ほどで買えたブラウンの廉価モデルとを比べると,それぞれいい勝負というのが面白いです。
ブラウンの場合,交換ブラシは4本で3200円,一方パナソニックの場合,安いものと高いものがあり,高いものは2本で945円,安いものは2本で420円です。
1本あたりの価格ですと,ブラウンは800円,パナソニックは210円です。3ヶ月ごとに交換すると仮定して,1年あたりの差額は,3200-840=2360円です。
ざっと,ブラウンの本体を2000円,パナソニックのものを1万円とすると,その差は8000円です。そうすると3年半でパナソニックの方が安くなってきます。やっぱり消耗品の値段というのは大きいですね。
もし,パナソニックの歯ブラシを高価な方で計算すると,1年あたりの差額は1310まで縮まります。この計算だと6年以上使わないと,パナソニックの方が高くなってしまいます。
この比較では,ブラウンの2000円が安すぎて,同じクラス同士の比較になっていないという批判もあるでしょうが,私個人はこの廉価版のものでも十分パナソニックに張り合えると思いますし,逆にパナソニックのものであれば,この値段以下のものは性能が落ちて不満を感じるのではないでしょうか。申し訳ないですが,ポケットドルツはほとんど電動による効果がないのではないでしょうか。
安いブラシと高いブラシの差がどれくらい実感できるのかによりますが,もし安いブラシで性能がガタ落ちになるなら,ブラウンの廉価モデルを買うのがおすすめ,安いブラシでも十分で,なおかつ3年以上使い続けるならパナソニックがおすすめということにしましょう。
うーん,あんまりお得じゃなかったかなあ。