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2023年05月09日の記事は以下のとおりです。

PC-1261のLCDを交換

 PC-1261を入手した話を少し前に書きましたが,シャープのポケコンの持病であるLCDの劣化がこのモデルにも例外なく発生していて,それで比較的安価に入手出来ました。

 表示エリアに劣化が進んでおらず,しばらくは実用になるとふんで購入したわけですが,劣化は進むものでもあり,いずれダメになることがわかりきっている以上,他のモデルと同様に交換用のLCDが登場することを待ち望んでいました。

 すると連休の直前,日本の有志がPC-1261用のLCDを作成し頒布していることを知りました。価格は6200円と少々高めですが,それでもこの値段でPC-1261が完全に修理出来るなら安いものです。迷うことなく注文しました。

 連休の間に届いたLCDに早速交換してみました。作業そのものは他のモデルと同様ですので心配はないのですが,今回はちょっと失敗をしました。

 LCDの取付位置をきちんと記録していなかったのです。

 これまでは,古いLCDを取り外す前に,LCDとLCDを貼り付けている枠の位置関係を,枠に傷を付けて印をつけていました。しかし今回はうっかりそれを忘れてしまい,かなり適当な位置に固定することになってしまいました。

 問題になるのは左右の位置ずれです。これがズレると接点の位置もズレてしまうので,最悪表示が出なくなってしまいます。これだけは間違ってはいけないと慎重に作業を進めたのですが,これに気を取られてしまい上下方向の位置は正確な記憶もなく,適当にせざるを得ませんでした。

 取り付けてから電源を入れると問題なく表示が出たので安心して組み上げますが,完成してから気が付いたのはDEGやRADの表示を行うドットが低い位置にきすぎて閉まっていたことでした。

 ドットがベゼルの下側に一部潜り込んでいる感じで,角度を変えるとドットが薄く見えてしまうほど隠れています。これはさすがに気になります。

 そこでもう一度分解し,LCDの位置を上に目一杯にずらして固定しました。するとドットとベゼルの間に隙間が出来たのはいいんですが,上が結構ギリギリです。もう0.5mm程下にした方が良かったかなあと思うのですが,さすがにもう一度分解すると壊しそうですし,鉄の枠からLCDを取り外すときにかなり無理をしたので,割れてしまうことも心配です。ですので,もうこれで良いことにします。

 新しいLCDにすることで,くっきりはっきりの表示が美しいですし,SHIFTやカナの表示も出ているのはとてもありがたいのですが,なによりこれ以上劣化が進むことを心配しなくていいのが素晴らしいと思います。

 一方で,やっぱりオリジナルのLCDへの未練というか憧れも残っていて,一番いいのはオリジナルのまま,交換はあくまで修理という位置付けであり,アップグレードとして新品のLCDに交換するという選択肢はないなあと思いました。

 PC-1261は関数電卓とほぼ同じ大きさと厚みを持つ真のポケットコンピュータであり,その中でもっとも高機能なモデルです。ハードウェアの改造の余地が残っていないのでつまらないと言えばそれまでですが,PC-125x系のマシンとしては最も完成度が高く,今でも人気は高いです。

 以前も書いたと思いますが,なぜこれをPC-1245の後継機種として当時買わなかったのかと後悔していて,PC-1245のように日常的に持ち歩いて使っていればもっと楽しかっただろうなと思います。今手に入れたこともうれしいですが,やはり当時道具として使い込むことに勝るものはないでしょう。

 

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