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2016年08月31日の記事は以下のとおりです。

ダイソンDC45にDC35のクリアビンは使えるのか

  • 2016/08/31 15:55

 ダイソンのDC45というコードレスクリーナーがうちの主力掃除機になったのが2013年の10月末ですので,もうすぐ3年です。

 掃除機で3年と言えばまだまだですね。週末の掃除に合計40分ほど動くわけですから,ざっと156週間で1週間あたり40分で,6240分=104時間の稼働時間です。

 えー,たったこれだけですか?

 104時間って,24時間連続運転をするとたった4日ですよ。12時間の運転であればたった1週間ですよ。まだまだ頑張ってもらわないと。

 なのに,掃除機というのはラフに扱われるせいもあってか,傷みが早いです。うちのDC45は1度修理に出ていますし,電池パックとクリアビンの接点が壊れてモーターヘッドが回らなくなり,私が自分で修理をしています。そういえば,パイプの取り付け口の固定ネジがしょっちゅう外れるので,接着剤で固定しました。

 104時間のくせに満身創痍です。

 DC45を私は36000円ほどで買った(ここにポイント10%も付いた)のですが,今ざっと調べて見るとこんな値段では買えなくなっています。3年ほど前はなんでも観でも安かったんですけど,同じ物を同じ値段で買えなくなったなあと感じる事が増えたように思います。

 その分,3万円くらいから日本製のコードレスクリーナーが買えるようになってきているので心配しなくてもいいんでしょうが,どうしてもダイソンでないとダメだという人は,予算を倍額しないといけないので,厳しいです。

 先日,DC45で掃除をしていたら,前後に動かすごとに「ガコガコ」と嫌な音がするのです。よく見ると,クリアビン(ダストカップのことです)のパイプの取り付け口のあたりに,盾の割れ筋が入っていて,ここが隙間を作っています。前後する度にこの部分が開き,ガコガコと音を立てているようです。

 使えなくはないのですが,ここからの空気漏れもありますし,いつ壊れてしまうか分かりません。修理をしようとエポキシで接着をしましたが,過酷な負荷に耐えきれずに,簡単に割れてしまいました。

 こうなるとクリアビンの交換しかありません。

 しかし,ダイソンは案外面倒なのです。サポートは手厚く,最終的に不愉快な想いをすることはないのですが,部品の小売りはやっておらず,本体丸ごとの修理対応を迫られます。このあたりかなり融通が利かず,交渉をしても部品を分けてもらえません。

 部品を分けてもらえないのは当然のことで,別にダイソンが悪いわけではありませんし,素人が勝手に修理をしてその性能を出し切れないのをメーカーとして看過できないのもよくわかります。

 日本の大手メーカーなんかは,修理業者がメーカー意外にもたくさんいるので,こういう人達に部品を販売することがありますから,1つ2つの小売りも仕組みとして対応可能なのでしょうが,ダイソンは直接しかないので,そもそも小売りの仕組みもないのでしょう。

 でも,いくら速いとは言え,往復の配送には時間がかかるし,発送と受け取りの2回,宅急便を自宅待機で待たねばなりません。なんだかんだで1週間掃除機が手元にないので掃除が出来ないという実害もあります。

 だから,交換が簡単で確実に可能なものについては,やっぱり部品で分けて欲しいというのが,本音です。そうすると安く済むし,時間もかからず,自宅待機も1階で済みますからね。

 ということで,クリアビンを探してみました。

 なんと,さくっと見つかりました。しかもダイソンの直販サイトでです。お値段はわずか3240円。接着剤で修理するのがバカバカしくなる価格です。しかも在庫ありの即納ときます。「付属品」という扱いになっているのがちょっと引っかかります。

 おお,やるなダイソン。

 しかし,次の瞬間,私はがっくりを肩を落としました。このクリアビン,DC35用でした。DC45用のクリアビンを探しますが,見つかりません。

 DC35といえば,私の持っているDC45の前の機種です。なんでDC35のクリアビンは「付属品」として売られているのに,DC45はダメなんでしょう。

 もしかするとDC45は組み立て済みだったので,本体の一部になっていますが,DC35はここが外れていて,使用前に自分で組み立てないといけないんじゃないかと想像しますが,まあそんなのはダイソンの都合ですので私にはよくわかりません。

 amazonでは昨年くらいまで部品で売られていたようですが今は販売中止になっていますし,他のサイトでもDC45のクリアビンは買えません。万策尽きた,もう修理を頼むしかないか・・・1万円コースだなあ,なんてことを考えて,シリアル番号なんかをメモしたのですが,ふと私の中のmakerの血が騒ぎ始めました。

 DC35のクリアビンが手に入るなら,これをDC45に使えないものか?

 うっすらとして記憶では,DC35とDC45の本体の差は僅かで,形も大きさもほとんど一緒です。調べて見るとやはりそうで,モーターヘッドが強力になっているのが主な改良点です。モーターやサイクロンの機構には変化はありません。

 なら,わざわざクリアビンの形状を変えたりしないんじゃないだろうか,外形の寸法はほぼ同じなので,そのままついちゃうんじゃないかと,そんな風に都合良く考えました。

 嫁さんに相談したところ,「どうせダメと言ってもあなたはやっちゃうんでしょ」と全く相手にしてくれません。

 そんな風に言われたら引っ込みが付かないじゃないですか。早速ポチってしまいました。日曜日のことです。

 月曜日には発送連絡があり,火曜日には届きました。早いです。

 開梱して手に取ってみると,新品のクリアビンのなんと綺麗なこと。そうか,DC45も買ったばかりの時はこんなに綺麗だったんだなあと感慨にふけっていても先に進まないので,早速DC45に取り付けて見ます。

 しかし,残念な事に,はまりません。

 クリアビンの内径と高さは一致しており,フタを開けるレバーの位置も同じです。このまま付くと確信したのですが,よく見るとクリアビンの背中にあるフックの形状が,ちょっとDC45のものと違っています。

 大きさがやや小さいのは問題ないとして,DC45のフックの真ん中に,幅2mm,長さ4mm程の切り込みが入っています。本体側を見ると,個々に勘合するように突起があり,DC35のクリアビンはこれがぶつかってしまい,装着出来なくなっているようです。

 わざわざこんなことをして流用を禁止してあるのは,嫁さんに言わせるとずるいらしいのですが,まあそれはそれでなにか事情があるんでしょう。

 でも,こういう挑戦は受けて立つのが私です。リューターでさっさと削って溝を作ります。試して見ると,あっさりと本体に装着出来ました。グラグラすることもなく,きちんと装着出来ています。いやー,うれしいです。

 ブラシを取り付けて見ましたが,問題なく動作していて,吸引力も問題なし。割れ筋がなくなった分強力になっています。

 嫁さんに「なおったで~」と自慢げに見せますが,モーターヘッドの付いたパイプを取り付け用として私は凍り付きました。パイプがささりません。

 太さは問題ないのですが,モーターヘッドに電源を供給するピンが出ている部分の形状がちょっと違っていて,刺さらないのです。

 ここまでするか,と悔しくなったのですが,DC35にDC45のモーターヘッドがそのまま付いてしまったら,確かにダイソンとしては面白くないでしょう。もしかしたら危険なのかも知れません。

 しばらく対応を考えます。

 1つは,パイプを加工してしまうこと。こうすればDC35のクリアビンにそのまま装着可能になります。しかし,加工することでパイプの付け根の部分の強度が下がってしまうため,壊れてしまうかも知れません。

 それに,小型のブラシやモーターヘッドを直接繋げません。

 次に考えたのは,DC45の取付口部分を移植する方法です。割れているのは透明なポリカーボネートのクリアビンで,取付口は壊れていません。しかし,これを外すのにちょっと手間がかかり,壊してしまうかも知れません。

 それに,せっかく電池から電源を引っ張る接点も新品になったのに,取り付け口を古い物にしてしまうと,この部分も古い物になってしまいます。

 端子の部分は新しい物に交換することも考えましたが,現段階で古い端子でもモーターヘッドは動いていますから,とりあえずこの部分も古い物をそのまま使うことにします。摩耗などでいよいよ駄目になったら,新しい物を移植しましょう。

 吸い込み口の部分(くちばしの部分)は,ネジを外しただけでは外せません。この部分はなかなか良く出来ていて,はめ込むときには簡単ですが,外すときにはなかなか外せないようになっています。

 苦労しながらも吸い込み口を外し,パッキンを忘れないように取り付けて,配線を取り回して,新しい吸い込み口を取り付けます。うまくネジ止めまで出来れば完成です。

 パイプを取り付けて試運転ですが,とりあえず問題なく動いています。使い心地も違和感はなく,これでしばらくは使えそうな感じです。

 ということで,DC35のクリアビンはDC45で使えるかどうか,についてですが,そのままでは無理ですが,背面のフックを削ることと,吸い込み口を交換することで使用可能になります。

 ですが,手間もかかるし,壊してしまう可能性もありますから,オススメしませんし,私の場合偶然うまくいっただけで,もともと別機種用の物なのですから,ダメで当然だと考えてください。

 ただ,DC35とDC45はほとんど同じ物で,共通にしようと思えば出来たはずですし,わざわざ互換性がないようにしてあるのは,私としてはちょっと悔しい気もします。それでDC45のクリアビンも簡単に購入出来るのなら別に構わないのですが,DC35だけ販売されていて,DC45はダメというのは,素直にあきらめきれないものがあります。

 DC45も古い機種ですし,今さら万全のサポートを期待しませんが,それでも部品くらいは簡単に手に入るようにしてほしいと思いますし,部品の供給という部分でユーザーの首根っこを押さえつけてしまうようなことだけは,やめて欲しいなあと思います。

 さあ,あと3年使うか。

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