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MacBook NEO雑感

 Appleが新しい商品を出すと,ワラワラ出てくるMac系のライターたちの記事。

 中身のある記事もありますが,かつての栄光はどこへやらという中身のないベテランの記事に辟易したり,あまりにAppleに傾倒するあまり欠点が利点に変わる魔法を発動する人に失笑を禁じ得なかったりと,なんというか同じタイミングでこの道30年のベテランが同じネタが被るなんてのは,恥ずかしくてやってられないと思うんです。

 愚痴はこのくらいにして,先日予測した低価格MacBook,予測の翌日に出ました。予測は肝心な価格が外れていて,故に製品そのものの位置付けやコンセプトも外してしまいました。

 反省を込めて,雑感を。

 まず価格は999ドルではなく,799ドルと200ドルも下げてきました。日本円で10万円を切ります。これだとさすがに存在価値はありますし,しかもA18というプロセッサがかつてのM1以上のパフォーマンスを持つとわかったところで,その存在価値は十分過ぎると思います。

 A18からくる制限・・・メモリは8MBのみ,ThunderboltではなくUSB3.2,しかも2つあるUSB-typeCのうち1つはUSB2.0,6コアゆえ高負荷に弱いなど,やっぱり厳しいなあと思う所もあるわけですが,ベテランライターたちが言うように,確かにメールやWEBブラウズなら問題ないでしょう。

 ん?メールやWEBブラウズなんて,Macでやるのか?

 Macは創造のマシンです。この世にないものを創る道具である以上,このスペックはちょっと厳しいんではないかと思います。

 そこはやはりA18ではなく,M1,いや最低でもM2を搭載してくれればよかったのにと思います。M1やM2のMは,おそらくMacのMなのです。

 昨今の円安やAirの高級化のせいで低価格のMacがなくなったことに対する対策というのはわかります。しかし,低価格のMacがカバーするエリアはiPadとiPhoneが担うという戦略を進めてきたのは,Apple自身ではなかったか?

 また,それをさも見て来たかのように宣ったのが,先のベテランライターたちではなかったか?

 つまり,Appleの方針転換なのです。(あるいはベテランライターたちの読み間違い)

 ただ,Airの高級化がMシリーズのせいで急激に進んだこともあり,従来Airでカバー出来た下位のエリアを取りこぼすようになってきたのは事実です。Surfaceも売れていないと言いますし,iPadでカバーするのは難しく,ゆえに低価格ノートPCを頼るという方針転換は,ひょっとしたら仕方がない事なのかも知れません。

 10万円を切る下位モデルでは,Touch IDが非搭載です。指先一つでログイン出来たりアプリをインストール出来たりする便利さは大きく,これがないことはかなり不便でしょう。中にはApple Watchを持っていれば関係ないなどという人もいるようですが,10万円のMacを選ぶ人がApple Watchを買いますかね?

 キーボードのバックライトは,普段はそのありがたみを感じることはない人もいるでしょう。しかし,実際に困るような状況で初めてそのありがたみに気が付くもので,このバックライトこそそんな機能の1つだと思います。

 ある記事によれば,NEOのメイン基板はわずか19cm x 3cmだそうです。これだと確かに安くなると思いますが,定評あるタッチパッドをグレードダウンしたことも含めて,私はこのMacBook NEOを手放しに褒めることは出来ません。

 ならどんなマシンだったら良かったのか,ですけど,個人的にはAirには元々エントリーモデルという役割は与えられておらず,持ち運び(とデザイン性)に特化した,性能や価格とは別枠の特殊なモデルだった事を考えると,Airの役割を再定義した今回の方向性は正しいとは思います。

 で,初代iBook(クラムシェル含む)がエントリーモデル,あるいは学生向けモデルという役割を担っていたことから,NEOは無印のMacBookとしてAirよりも少し小さく,12インチ程度にして持ち運びを考慮したモデルにして欲しかったなあと思います。

 私の中学生の娘はMacBook Air13 M1,2020を使っていますが,やっぱり重たいらしいです。なので,アルミボディにこだわらず,ちょっと分厚くなってもいいから軽いモデル,そして堅牢なモデルであって欲しかったと思います。

 プロセッサはA18でもいいですが,価格差が少ないならM1かM2にして欲しかったです。でも,メモリは8GB,256GBのSSDで十分でしょう。

 実のところ,ユニボディは金型で成型するのではないので,プラスチックの筐体と違い量産しても,あるいは金型代の償却が済んだ古い筐体を再利用することも,コストを引き下げる材料には出来ないでしょう。

 であれば,iPhone17で使った冷間鍛造ユニボディを使い,金型で成型して小さめの筐体を作るというのはありだったかも知れません。これで一気に数を作り,価格を下げるのです。

 まあ,勝手な妄想をしていますが,10万円を切るとさすがにインパクトが大きいです。問題はなにを引き算したかですが,私の目には余計な物を残し,必要な物を引いたように見えています。特に大きさと重さです。ここにはこだわって欲しかったです。

 NEOの処理能力は実は結構すごくて,音楽系のソフトも問題なく動くというレポートも見ました。うーん,それなら十分なのかもなあ。

注意!BDレコを買う人へ

 BDレコのソフト単体売りに手を出し,BDドライブの故障が発覚,結局BDドライブを新たに買い直す羽目になった顛末は先日書きましたが,その後いろいろ試して分かった事がありました。

 先に結論を書きますが,BDレコに過度な期待は禁物です。素直にパナソニックかシャープのBDレコーダーを買った方がよいと思います。でも,テレビ番組の保存にそこまでのお金を用意出来るかどうかは,もはや熱意の問題かなとも思います。

 では,実際に触って困った事を書いていきます。

(1)書き込み失敗時の問題

 一番困ったのはこれです。テスト運用ということもあって私は主にBD-REを使っていますが,BD-REのDLは2回に1回は失敗します。無事に書き込めたと思っても再生出来なかったりすることもあるので,それも含めると私はBD-REのDLへは一度も書き込みに成功していません。

 で,問題はここからです。DRMの関係から仕方がないのですが,書き込んだ番組はPCから削除されます。この場合,書き込みエラーで中止された場合でも,書き込みが出来た番組はPCから消えるのです。

 これ,例えば書き込みの最後でエラーが出た場合,転送した番組のほとんどが失われます。私はディスク全体の書き込みが成功した場合のみ削除されると思っていましたから,番組単位で削除が行われると知って愕然としました。

 テレビからPCへ転送が完了した段階でダビング回数が一つ減ります。そして,PCからBDへの書き込みの段階でPCの番組が消えてしまいますから,書き込みに失敗して手元に番組が残らない場合でも,ダビングの回数は一つ減ってしまうというわけです。

 もともと10回ダビングが許された経緯に,こうしたダビングの失敗をカバーするというのがあったように思いますが,希にダビングではなくムーブしか許可されないケースもあるわけで,この場合は特に深刻でしょう。

 こうした致命的な機会損失やユーザーの権利の喪失について,専用のレコーダーは真摯に検討を重ねていると思うのですが,BDレコは後述する要因と相まって,このあたりの意識が低いと言わざるを得ません。

 とにかく,失敗した時の損失が大きいです。失敗がないように信頼性をあげること,さらに失敗を回避するための工夫を行うことなど,失敗を回避するような工夫がなく,その結果簡単に失敗し,当たり前のように権利が失われていきます。

 PCベースということでもともと信頼性確保には不利なシステムありますが,だからこそ失敗した場合の「ユーザー保護」を第一に考えて欲しかったです。


(2)書き込む番組は順番も含め転送前に決める必要がある

 これも驚きました。PCに転送された番組は,BDに書き込む時に選択出来ません。言い換えると,転送された番組は書き込み時にすべて書き込むことになります。

 だから,先にまとめて転送しておき,書き込み時に選んで書き込むという事が出来ません。私はこれで,400番組ほどのダビング回数を1つまとめて失いました。

 例えば,DRモードで1枚におさまると思って転送したところ,実際に書き込もうとすると数分オーバーしたせいで2枚必要と言われたとします。そこで数分短い番組を選んで組み合わせて1枚に収めようとするわけですが,書き込む番組を番組単位で選べないのでどうすることも出来ません。

 書き込む番組を選べないだけではなく,番組単位で削除も出来ない(追加は出来る)ので,もし1枚をオーバーしてしまった場合には,他のモードで書き込むか,一度全部削除して転送からやり直すしか手がありません。

 他のモードについては後述のとおり非現実で,全削除から再転送になるのですが,当然ダビング回数が減ります。何を書き込むかを選ぶ作業に権利が一つ必要だなんて,おかしいと思います。

 こだわる人もいると思いますが,書き込む順番も指定出来ません。PCへの転送順で決まります。つまり,連続再生される順番も指定出来ないわけで,そこまで考えてテレビから転送しないといけないのです。

 でも,テレビ側でも順番を指定出来るわけではないので,結局番組1つ1つを順番に転送することになります。まさに付きっ切りです。バカバカしい。


(3)実用になるのはDRモードだけ

 BDレコでは,トランスコードを行わない最高画質(DRモード),トランスコードを行う高画質,標準画質,長時間画質の4つの画質モードが選べます。

 このうち,DRモード以外のトランスコードが行われるモードでは,膨大な時間がかかります。マシンの性能が効いているわけですが,非力なうちのマシンの場合,高画質モードで4時間の番組を書き込むのに24時間以上の時間がかかりました。

 DVDの場合はディスクイメージを作って書き込むのでエラーも起きにくいのですが,BDの場合はオンザフライなので,24時間書き込みっぱなし状態です。この場合ほぼエラーで書き込みに失敗します。

 長時間の記録を行う標準画質や長時間画質のモードではさらに時間がかかると予想されるのでほぼ確実に書き込み失敗となり,待てば済むと言う状況ではなくなってしまうため,実質使えるモードはDRモードのみという事になります。

 DRモードでは1層で2.5時間,DLで5時間ですので,30分の番組12話では3枚のディスクが必要になります。ここで私は自問することになります。そこまでして残したい番組か,それは?


(4)どれくらい書き込めるかは容量ではなく時間だった

 そしてこれもまた嫌になる仕様で,1枚に書き込める制限は容量ではなく,時間でした。地上デジタルでは30分で2GBちょっと,BSでは4GBちょっとと言うところですが,どちらも30分として扱われ,半分の容量しかない地上デジタルはディスクの半分しか使えません。

 DRモードでは1層で2.5時間という制限になっていますから,22.5GB/5 = 4.5GBと,BSデジタルをカバーします。もし30分で2.5GBの地デジが容量一杯に書き込めたら4.5時間も記録出来るはずなわけで,時間で縛ってしまうのは明らかに無駄が多すぎます。

 当初,2.5時間を越え3時間ほどの地上デジタルの番組を転送して書き込みを行おうとしたのですが,DRモードでは2枚必要と言われました。高画質モードなら1枚でOKだったわけですが,高画質モードの方がトランスコードを経ることで容量そのものは増加するのと同じ事が起こるというわけです,しかし画質は変わらず。(とマニュアルのも記載があります)

 バカバカしい。


(5)ソフトの不安定さ

 加えて,ソフトそのものも不安定なところがあります。例えば一時フォルダーを見失ってしまうことが頻繁に起こります。転送した番組を見つけられない,転送を始める事ができない,書き込みが始められない,最悪なのは書き込み中にフォルダを見失い,書き込みが中止することが頻発します。

 起動ドライブが十分に空いていればここに一時フォルダーを用意するのが最も確実だと思いますが,私のようにSDカードスロットやUSB経由の外部ドライブの場合,突然フォルダーが見つからないと言われることがあり,PCを再起動する,もしくは設定を初期化するまで解決しません。

 他の細かいバグはともかく,この一時フォルダーが見つからない問題は致命的なので,なんとかしてもらわないと話になりません。


(6)CMカットなどの編集は不可能

 当然のことですが,PCでの編集は全く出来ません。カット,マージはもちろんですが,前述のように削除もできなければ順番の入れ換えすら出来ません。さらにいうと番組名の修正も出来ません。とにかく転送した物をそのまま書き込むことしか出来ないのです。


 ということで,BDレコアプリの機能があまりに貧弱過ぎて,機会損失が避けられません。とにかくユーザーのミスはどんなルートを選んでもリカバー出来ず,権利を1回失うことで解決を図る仕組みになっています。


ディスクの書き込みに失敗した -> 新たに焼き直しをするためには転送からやりなおし -> 権利-1

転送した番組がDRモードで入らないことがわかった -> 全部削除してからDRで入る分だけ再転送 -> 権利-1

DRモードで1枚に入らないことが分かったので最高画質で書き込む -> トランスコードしながらなので書き込みに時間がかかって結局エラー -> 転送からやりなおし -> 権利-1


 と言う具合に,最終的に権利-1に落ち着きます。これでは10回のダビング回数など人鉛もありません。(ついでに時間もどんどん溶けていきます)

 唯一救われるのは書き込み前なら転送済みの番組は残るという事でしょうか。転送を終わったあと,アプリを終了しても番組は消えません。ここから転送を新たに行った場合でも,これまでも転送した番組は消えることなく,追加されていきます。

 しかし,書き込み時の選択が出来ませんから,目標とする時間を越えてしまうと全削除です。まるでトランプゲームのブラックジャックです。


 ということで,BDレコでは,

・1層のDRモードしか現実的に使えない
・低ビットレートの地デジでも1枚あたり2.5時間まで
・テレビからの転送前に書き込む番組を選び順番を決める必要がある
・ムーブになるような番組は番組そのものを失う危険があるあるので避ける
・高スペックのPCを使うこと,ストレージは内蔵ドライブに
・それでも失敗する覚悟が必要

 ということになると思います。

 確かにソフトは3000円ちょっとです。この値段なら文句も言えません。しかし,ドライブ込みで22000円出そうと思っている人は,今一度考え直した方がよいです。

 もし番組のアーカイブを重視するなら,なくなる前にBDレコーダーを買いましょう。

 もし,気分で残しておこうと思っているだけなら,HDDに入れっぱなしで十分でしょう。

 間違っても,BDレコでテレビのHDDにある番組を待避出来ると考えてはなりません。運が良ければ出来る場合がある,程度に考えておく必要があるでしょう。

 BDレコを買うことが許されるのは,アプリだけを3000円ほどで買って済む人だけです。間違ってもドライブまで買わなければならない人が,このBDレコに手を出すべきではありません。

PC-386BookL,死亡しました

 PC-386BookL,とうとう死んでしまいました。
今度こそ,もうダメだと思います。残念です。

 キーボードが死んでしまったのです。

 キーボードくらいで,というなかれ。キーボードが死んでしまうと,HELPキーから設定メニューが起動できず,LCDをアナログRGB経由で繋いでいる私のPC-386BookLは,画面を表示することができないのです。

 それに,キーボードあってのブック/ノートPCです。せっかく8.6MB/1GBの強力なマシンになったのに,こんなに悔しい話もありません。


 先日,純正の内蔵メモリを頂いたところまで書きました。動かない原因はやはりクロックにあったようで,パスコンの追加を行ったところ22.5MHzまでなら動作させることが出来ました。TMEM.EXEもこのクロックなら完全にパスします。

 実は,25MHzでは全く認識しなかったところが,パスコンの追加で認識はするようになりました。しかしTMEM.EXEではエラーが出てしまうので,クロックを下げる事にしたのです。

 24MHzでもエラーは止まらず,それならと22.5MHzまで下げると全くエラーがでなくなりました。

 もともとの25MHzからは10%の速度ダウンですが,プロテクトメモリがノーウェイトですので体感上はむしろ高速なくらいです。

 20260309151501.jpg

 ということで,上の写真が貴重な8MBフル実装時の設定画面です。RAMドライブとバンクメモリとプロテクトメモリを選ぶ事ができ,プロテクトメモリの割合を1MB単位で設定出来ます。

 ここまで動くようになって,私は有頂天になっていました。この状態で一度組み上がっていたのですが,内蔵したFM音源のテストを行ったところ上手くドライバが常駐せず,再度分解したのが死の行進でした。

 結局ドライバのオプションの設定がまずかっただけでハードウェアの問題ではなかったことが判明し,再度の組み立てを行ったのですが,キーの一部(Wキーなど)が入力出来なくなっていました。

 もともと,度重なる挿抜で弱っていたキーボードのフレキがいよいよ寿命を迎えたみたいです。

 こういう場合,フレキの先端を少しだけ切ってやると,接触点が変わるので復活します。このキーボードのフレキも一度先端を切ってあります。

 これで復活するかと思いきや,残念ながら復活しませんでした。

 ただ,コネクタをいじると入力出来たりするので,あきらかに接触の問題です。失敗したのはここで,いろいろいじっているうちに,入力出来ないキーが1つ2つと増えていき,最後にはほとんどのキーが入力出来なくなってしましました。

 そして何度も切断したコネクタは,もう短くなってコネクタに刺さらなくなってしまいました。

 ああ,なんということか。

 FM音源のドライバのミスに気が付いていれば,再度分解することもなくキーボードも壊れることはなかったでしょう。

 次の検討課題であるESL-4000を動作確認しようと,スイッチの設定を調べるためにMELWAREのディスクイメージを作成する作業に取りかかる準備まで済ませていたのです。

 もうあと一歩どころか,一度は完成していたのです。本当に悔しいです。

 キーボードのフレキの破損はもうどうしようもありません。ハンダがつきません。

 考えられるのは,もう1つPC-386BookLを手に入れてキーボードを交換すること,あるいは導電性接着剤でキーボード内部から導線を引っ張り出すことくらいですが,後者は上手くいかず断念しました。

 互換品を自分で作ることも考えたのですが,なにやら2素子入りのダイオードがたくさん入っているみたいですし,キートップも含め自作派かなりハードルが高そうです。

 現実解はもう1台PC-386BookLを買うことなのですが,悪いことにオークションには全く出品されていません。出品されていればほぼ100%コンデンサの液漏れで死んでいるPC-386BookLですが,最近この手のレトロPCの出品が減っているんじゃないかと思いました。

 ということで,万策尽きました。

 気長にPC-386BookLの出品を探しますが,見つかっても価格的に手が出ないとか,競り負けるなどで入手出来るとは限りません。

 せっかくメモリまで譲って頂きましたが,まさかその作業がきっかけになり,本体ごと死んでしまうとは思いませんでした。電気回路の故障ならなんとか修理する自信もありますが,こういう機構ものは壊れてしまったらお手上げです。

 本当に本当に残念でなりませんが,PC-386BookLのお話は,おそらく今回で最終回です。

 

BDレコのソフト単体売りは本当に他社のBDドライブでも動くのか

 東芝に続きソニーも,BDレコーダーの製造をやめました。日本独自の文化と言われたテレビ番組の録画と保存が潰えようとしています。

 メディアはデータ用途もありますので海外製品がしばらくは手に入るとは思いますが,録画機はどう考えても復活することはないでしょうし,そもそもキーデバイスであるBDドライブの調達が難しくなっているそうですので,入手が出来なくなるのは時間の問題ではないかと思います。

 そもそも,海外にはテレビ番組を録画するという発想がなく,結局見返すことなどないのにとりあえず保存しておくという日本人も,タイムシフトだけ出来ればそれで実は事足りるという事実に目が覚めたのでしょう。

 もっと言えば,自分で手間とお金をかけて保存しなくてもネット配信で簡単に見られるようになったことで,先に面白そうな番組をチェックして録画を仕掛けるよりも,後から評判を聞いて見逃し配信で見る方がずっと楽だったという事実が広く認知されるようになったのではないかと思います。

 タイムシフトに特化した録画機能なら,テレビに安価に標準搭載出来ます。HDDは外付けになりますが,安価で大容量のHDDを1つ買えば,現実的に次の買い換えまで使い続けることができるわけで,結局のところこの方法で困る人が少なかったことが,BDレコーダーの衰退の一因だと言わざるを得ません。

 ただ,記録される番組は当然暗号化によって保護されるわけで,その暗号が解けるのは録画したテレビとの組み合わせでのみですから,テレビの買い換えはもちろん,場合によっては修理されたテレビでも,HDDに記録された番組を見ることは出来なくなります。

 こんな難しい話,一般の人は想像もつかないでしょう。しかも,こんなこと消費者は全く聞いておらず,作る側の都合で勝手に導入された不便な仕組みというのですから,消費者が自分たちのためにならないと感じてそっぽを向くのも当然です。

 これが結局,手元に残すに値するような良質な番組を制作するエネルギーを制作者サイドから奪うことになったのだとしたら,ダビング10という仕組みはなんと皮肉なものなのかと思います。

 閑話休題。

 HDDに残った番組を救出できずに廃棄したことは,私もこれまでに買い換えで2度ほど経験しました。私はHDDに録画したという事実だけを記憶しており,その番組がどうなったかはちゃんと覚えていないので,録画したはずなんだけどなあ,ということが何度も起きていました。だから,本当に残しておきたいものや後で見ようと思うものは,HDDから取り出しておきたいと思う事もありました。

 そのためには高価で大きなBDレコーダーが必要。でももうそんな面倒は御免です。

 ところが先日,IOデータから,BDレコなる製品が登場し話題になりました。DTCP-IPを実装したWindowsのソフトでテレビからネットワーク経由で番組を転送し,PCに繋いだBDドライブで書き込むというものです。BRP-R1という製品はBDドライブとソフトのセットで,これをPCにつないで作ったBDは,市販のBDプレイヤーで再生出来ます。

 2万円ちょっとという安価な値段もあり,初回は完売という人気ぶりなのですが,付属の書き込みソフトは当然のように専用の専用のドライブでしか動かないものでした。

 ところが,この付属のソフトだけが別に販売されることになり,しかも他のメーカーのドライブでも動くという話が聞こえてきました。お値段はわずか3300円ほど。今手元にあるドライブでテレビ番組を録画できるなんて,そんなうまい話がある訳ないと思っていたのですが,どうも本当の話らしいです。

 BDレコという商品は,このソフトにこそ価値があると思う訳で,それをこんな価格で,しかも縛りなしで販売する意図がわからんのですが,ともあれこの値段ならダメモトで試しても悔しくないでしょう。ダウンロード販売が始まると同時に,購入して試してみました。

 まず,Windowsのバージョンです。うちには非力なWindows11マシンが1台ありますが,あとはまだWindows10です。案の定Windows10ではダウンロードが出来ず,結局この非力なマシンで動かすことになります。

 メモリも4GBと話にならない少なさですが,とりあえず起動まで出来ました。

 BDドライブは過去に購入したパイオニアのBDR-XD05です。これも無事認識し,テレビから転送も終わりました。しかし,いざBD-REに書き込みを行おうとするとエラーで止まります。

 やっぱりダメなのかと思ったのですが,このドライブをMacに繋いでToastでBD-REの消去を行おうとすると,やはりエラーが出ます。ドライブが死んだのかもと,もう1台あるパイオニアのBR-203を引っ張り出してきたのですが,やはり同じようにエラーが出ます。

 ただ,最近買った,一度も書き込みを行っていないBD-REだと書き込みが進み,出来上がったディスクは別のプレイヤーで再生することが出来ました。ということで,ソフトは問題なく動いています。

 しかし,これだけ書き込みエラーが出ると実用になりません。メディアが古いのが悪いのか,それともドライブが2つとも壊れたのか,どうもすっきりしません。

 いずれにしてもこのままではソフトも無駄になりますし,ドライブを新しい物にしてみましょう。amazonで探すと,13500円ほどのドライブが見つかりました。これが一番安いようですが,2014年に買ったBDR-XD05は9000円ほどでしたから,すでに貴重品になりつつあるんだろうと思います。

 届いたBDドライブはロジテックのLBD-LPWAWU3NDBというもので,今見たら1500円値上がりしていました。危ない危ない。

 とりあえずBD-REの消去を行ってみると,あれほど失敗してエラーを出していたディスクが簡単に消去出来るようになりました。やはりドライブの問題だったようです。

 ならばとPCに繋いで書き込みを行ってみますが,これも無事ドライブを認識し,書き込みも完了しました。出来たディスクはちゃんとプレイヤーで再生も出来ました。

 一応これで問題は解決したわけですが,モヤモヤすることが2つ。

 13500円のドライブに3300円のソフトですから,合計すると17000円ほど出費しています。BRP-R1が23000円にポイント10%で実質2万円ちょっとで買えることを考えると,3000円ほど安くなっただけじゃないかという事が1つ。これだったら動作保証のあるBRP-R1を買った方がよかったんじゃないかと思います。

 もう1つは,あてにしていたBDドライブが2台とも壊れていたこと。BDR-XD05もDVR-203も長く使えることを期待してパイオニアにしたのに,どちらも数枚BDを焼いただけで壊れていたことにがっかりしました。

 確かに光学ドライブは消耗品ですが,それは書き込み回数の増加に伴ってレーザーが劣化するからです。2台でBD-Rを10枚,BD-REを3枚ほど焼いただけでダメになるというのは,想像していませんでした。

 どちらも購入は2014年ともう12年も昔の話ですので壊れて当たり前でしょうし,もはや悔しくもありませんが,どちらも電源を入れることもせず,ほとんど使うことがなかったので,もし時間の経過だけで壊れてしまうなら,お店に長く在庫されていたものやデッドストックも壊れてしまうことになるわけで,それはもう消耗品と言うより生ものですよね。

 DVD-Rは今でも書き込めていますし,読み出しも問題ありませんから,BDの書き込みだけダメになっていたのがなんとなく残念で,そんなにBDの書き込み機能って華奢なのかと思うと,今回買ったLBD-LPWAWU3NDBも2021年発売という事ですから,数年もすればダメになるかもしれず,光学ドライブの儚さに涙が出そうになります。

 こんなものにお金を出すことが正しいのか・・・数年使えればそれでいい,壊れたら捨てればいい,かつてそんな考え方で作られた悲しい製品があふれた時代があったことを思い出しました。

 

新しいMacBookAirは高級機になった

 新しいMacBookAirが発表になりました。

 CPUがM4からM5になり,内蔵SSDが256GBから512GBになって,価格は20000円アップの184800円です。2020年のM1のMacBookAirは104800円だったのに,6年でこんなに値上がりするなんて,恐ろしいことだなと思います。

 本国でも999ドルから1099ドルに値上げになっていますが,円安で2万円アップですから,ちょっと厳しいなと思います。

 私は昨年秋にM4のMacBookAirを買っていますが,SSDが512GB欲しかったこととUSキーボードが欲しかったことで,194800円のモデルを選びました。ということは,むしろ値下げになったということで,ちょっと悔しい想いをしています。

 まあ,ポイントで実質価格は同じくらいになっていますし,M4とはいえGPUは10コアですのでまだ納得もできますが,メモリの速度も120GB/sから153GB/sに高速化,SSDは2倍も速いと言うことで,着実に足腰を鍛えていますし,なによりM5という最新のCPUを備えて,さらに1年の世代差があるということは,やっぱり悔しいと思います。

 もし昨年秋にMacBookAirを買っていなかったら,USキーボードモデルを予約して買っただろうと思います。その場合,M1のMacBookAirの下取り価格が随分下がっているでしょうから,トータルでは損をしたことになるだろうと思うので,やっぱり今の選択は,これはこれで正当性があるなあと思っています。

 こういう話はきりがありません。早く買った人はそれだけ処理速度が上がって時間的に得をしていますし,後で買えばそれだけ新しい技術が手に入ります。(ただし技術的に進歩している製品やメーカーに限りますが)

 当然の話ですが,今のところM4のMacBookAirに不満はありません。

 しかし,MacBookAirのスタート価格が19万円近くというのは,また随分高級モデルになったものだと思います。一声10万円で,抜群の性能と値頃感を備えたエントリーモデルだったのに,これだと価格相応のプレミアムモデルですよね。Airも出世したものです。

 それでもまあ,いろいろ値上げの要因があるなかで,その値段差をカバー出来るような機能アップをしてくるあたり,Appleの良心を感じる事はできるのですが・・・

 その,エントリー層の受け皿として,安価なMacBookが出るという噂があります。800ドルほどになるという話もあるのですが,その場合単純に計算すると135000円くらいになりそうです。

 2020年のMacBookAirの話をしても仕方がありませんが,MシリーズではないCPUのMacを,こんな値段で買うことが特かどうかは,ちょっと考えないといけないなと思います。大昔,同じ68030を搭載したMacでも,安価なClassicIIなんかは本当に遅くて話になりませんでした。あれくらいわかりやすい性能差があるなら無論ですが,そうでない場合でも,なにを妥協したのかを見極める必要はあるでしょう。

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