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2006年11月06日の記事は以下のとおりです。

DVD-RAMに黒い斑点

 うちにはDMR-HS2という黎明期のDVD/HDDレコーダがありまして,これがまだまだ主力です。そもそもテレビをあまり見ない人(NHKと探偵ナイトスクープくらい)なので,別に買い換えの必要性も感じていません。

 とはいえ,さすがに40GByteのHDDというのはきつい。SPモードで20時間というのは,最初は十分と思っていた(だから80GByteへの改造サービスも申し込まなかった)のですが,いつの間にやらいっぱいになってしまいます。

 あわててDVDにコピーをしようにも,こいつは実時間のダビングしか出来ません。仮に全部DVD-Rに待避すると20時間以上かかってしまいますし,なんとその間録画も出来せん。

 ただ,DVD-RAMを使えば高速ダビングが出来る上,切り貼り編集も出来るのでHDDとほとんど同じ扱いが可能です。もちろん直接の録画も出来ます。

 NHKスペシャル「ラストメッセージ」という新シリーズが始まるにあたり,とりあえずDVD-RAMに直接録画することにして,この緊急事態を乗り切ろうと思ったわけです。

 タイマーは正常に動作し,録画が終わりました。(ちなみにこの番組を楽しみにしていた友人は,30分以上過ぎてから気が付いて,後半しか録画できなかったそうです。)

 一応録画されたものを確認してみると,18秒あたりで画像が乱れ,音声が「ごにょごにょ」言い出しました。よく見てみると始まってから20分くらいの間,ずっとこんな調子です。

 録画失敗・・・

 DVD-RAMでこんな失敗は初めてです。

 たぶん3年ほど前に購入したメディアだと思います。使用頻度は少なく,結局20回程度の書き込みだったのではないかと思います。

 再放送があるよと余裕をかましていましたが,NHKのホームページでは,少なくとも今月いっぱいはこの番組の再放送はなし。さすがに私もNHKのホームページを毎日いているわけではないので,この番組の再放送がいつあるのか,チェックするだけの自信がありません。困った・・・

 それはともかく,なんでDVD-RAMで録画に失敗したのか,です。

(1)再現試験

 別のDVD-RAMに片っ端から録画をしてみて,同じように失敗するものとしないものを区別してみます。失敗するものはマクセルの両面VIdeo用Type4(殻付きですね)ばかり3枚ほどで,同じメーカーでも別の時期に購入したデータ用や,他のメーカーのものは大丈夫でした。

 ということは,メディアの劣化の可能性があります。もちろんドライブの性能が落ちていて,本来救えるエラーを救えなくなったということも考えられるので,メディアだけが悪いということではありませんが。

 SPモードで大体18秒くらいで画像の乱れが起きる傾向があり,それ以上の録画を行う必要なく,良否を判断できそうです。


(2)HDDへのダビング

 録画に失敗した映像をHDDにダビングしてみます。DVD-RAMは10万回の書き換え保証を行っているメディアで,リードエラーであれば結構救えます。リアルタイム処理が必要なDVD-RAMからの再生ではリトライが再生処理に間に合わず,画像が乱れているのかも知れません。HDDに一度高速ダビングすれば,リアルタイムである必要はないため,ひょっとするとエラー訂正がきちんとかかるかも知れません。

 結果はダメでした。全く同じ場所で,同じような乱れが出ます。ということは,これはリードエラーということではなく,ライトエラーではないかと推測できます。


(3)目視で確認

 一応ここまでやった段階で,DVDのドライブの不良を疑うべきではなく,メディアの劣化を考える必要があるという結論になりました。

 実は今回録画に失敗したマクセルの両面DVD-RAMは,3枚ほど片面だけ録画と再生が全く出来なくなってしまった経緯があります。フォーマットもできません。PCにつないだ外付けドライブで物理フォーマットも試しましたが,やっぱりエラーが発生して蘇生できませんでした。

 まだ両面とも死んだメディアは出ていませんが,正直なところ,同じ時期に購入したこのメディアについては,信頼を置いていません。

 そんなことを考えながら,シャッターを開けてじーっとメディアの表面を見てみると,黒い斑点があるのに気が付きました。

ファイル 54-1.jpg

 これはそのメディアの表面の写真ですが,小さな黒い点が不規則に存在するのがわかりますでしょうか。

 先程の再現試験で問題がなかったメディアには,もちろんこんな斑点はありません。一方,再現試験で問題があったメディアは,程度の差はあれ,この斑点が肉眼で確認できます。

 実際の画像の乱れに関係なく,この斑点があるものは廃棄した方がよさそうです。


(4)考察

 結局のところ,同じ店で同時に購入したメディアばかり,同じような現象でエラーを起こすようになりました。同じメーカーでも良品と不良品でディスクの色が異なっていて,製造上の違いもあるようです。

 大事な録画に使わないもの(例えば毎日のニュースとか)なら,別に多少の画像の乱れがあっても構わないのですが,誤って使ってしまうことも考えられるでしょうし,それにどんどん悪くなることも考えると,あまり大事に使うのも考え物です。

 そこで,この3枚はハサミを入れて廃棄しました。一気に27GByte分の記録エリアを失った私は,ますますピンチを迎えてしまいました。同じような斑点のあるディスクに残っている番組を一度HDDに待避させ,別のDVD-RAMに戻しましたので,印象としては一気にDVD-RAMの空きがなくなったなあという感じです。

 んで,今後は,マクセルのメディアはやめようということ,被害がでかいので両面はやめよう,というあたりでしょうか。

 そもそも,相変化を使ったディスクなんて,まだきちんとした原理さえ不明で,どれくらいの寿命や信頼性があるかなどもまだまだわかってない代物です。

 RWみたいなメディアに応用するのは言語道断としても,RAMのような信頼性を高めたものでもこの有様ですから,やっぱ高密度大容量メディアはこわいなあ,と思います。この手のメディアなら,私はMOが最強だと思います・・・

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