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加湿器を買い換えた

  • 2019/03/07 13:45
  • カテゴリー:散財

 amazonは毎日のようにタイムセールなるものを開催していて,昨日買ったものが届く前にそのまま安くなっていたりすることもしばしばあるわけですが,年に何度かあるタイムセール祭りには,幾度となく引っかかってしまいます。

 要するにamazonの思うつぼなわけですが,祭りの後に冷静に考えて見ると,amazonはタイムセール祭りによって,それまで弱点とされていた紋切り型の欠点を,うまく解決したという事に気が付きます。

 amazonのようなネット通販は,コンピュータを使った通信販売ですので,そのコンピュータが得意とする「検索」を使って買い物が出来る事が最大のメリットです。

 ですので,欲しいものが決まっている場合には,これほど便利な買い物はありません。

 裏返してみると,検索に引っかからないことは致命的であって,似たようなものとか,違うメーカーのものとか,あるいは少し待ってみるとか,そういう買い物が出来ないのです。

 自ずと,いかにして検索結果を表示するかが売る側の工夫になるわけですが,意味のある検索結果を提示し,そこから買ってもらう行動に繋げるために,在庫を持つ,価格を下げる,すぐに配達する,他の類似する商品を提案するという施策が強く進められてきました。

 いずれも買う側にはとてもありがたい進化であり,時間の経過と共に少なくない業者がふるい落とされてきたわけですが,勝ち組であるamazonやヨドバシ.comでも,リアル店舗の代わりにはなりません。

 リアル店舗は,特に買いたいものがなくても商品をブラブラ見て,急に欲しくなったり,欲しかったものを思い出させることで,購買に繋げる力があります。これも買い物をする側からするととても楽しいことなのですが,物欲を完全にゼロに出来ない我々にとって,漠然とした「こんなのあったらなあ」くらいの欲求が直ちに具現化することの高揚感は,リアル店舗でしか味わえないものです。

 ヨドバシはリアル店舗にも力を入れることで,その両方のニーズに対応しています。実際,ヨドバシの旗艦店に行くと,もうワンダーランドですよ。

 一方のmazonにはリアル店舗はなく,今から期待に応えるだけのお店を作る事は現実的に難しいでしょう。検索の結果からしか買ってもらえないamazonには,多くの小売店がいうところの,使い分けや棲み分けを受け入れるしかないのでしょうか。

 で,ふと思ったわけです。欲しいものが特になくても,ついついタイムセール祭りは,検索機能を使っていないなあと。

 そう,amazonが我々に広告するのは,タイムセール祭りをやりますよ,という事だけです。具体的な商品を提示し,そのリンクをメールで送りつけてくるわけではありません。

 そしてそのタイムセール祭りには,膨大な商品がラインナップされます。特に安くないもの,明らかにあやしいもの,すぐに売り切れて買えなくなるものなど様々ですが,ついつい順番に見てしまいます。

 具体的な商品名も頭にない,価格についてもそれが最安値かどうかはわからない,そもそも特に欲しいものがあるわけではありません。

 全く買う気がないお客さんはタイムセール祭りなど見ようとも思わないでしょうが,少しでも買おうと思うお客さんはタイムセール祭りを見ようとするでしょう,そしてタイムセール祭りをブラブラとみて歩いた結果,それが楽しいと思えばもうしめたもので,次のタイムセール祭りには告知だけで足を運んでくれるはずです。

 つまり,タイムセール祭りは,amazonにおける,リアル店舗なのです。

 私は買い物が好きな人で,リアル店舗をブラブラ見るのも好きですが,反面出かけるのも億劫で,意を決して出かけてもリアル店舗の勢いが年々落ちている現状にがっかりして帰ってくることもしばしばです。

 そこへamazonのタイムセール祭りです。知らないうちに懐に入り込み,ふと気が付くとリアル店舗での買い物と同じスイッチを押しまくられているというのは,amazonには本当に頭のいい人がいるんだろうなあと思いました・・・

 尚樹が長くなりましたが,どっちかというとここまでが本題に近く,ここから先はタイムセール祭りで買った商品のレビューです。

 いろいろ塞ぎ込んでいた時期ということもあり,買い物をあまりしなくなっていた時期だったので,タイムセール祭りで弱い部分を刺激された私は,ついつい余計なものをなんだかんだと理屈をこねくり回して,カートに入れてポチっていました。

・KC-G50-W

 シャープの加湿器です。型落ち品ということもあって,14480円でした。ここから3%だか6%だかのポイントも戻ってくるそうなので,実質的にはもう少し安く買えたことになると思います。

 で,今さら加湿器ということなのですが,私は2012年の1月に,パナソニックの加湿器を購入しています。室内の空気の乾燥に辟易しており,ちょうど子供が生まれた時ということもあって買いました。当時は高価だったとぼやいていますが,それでも16000円ほどでした。

 この加湿器,使ってみるととても快適で,空気に潤いを与えることの大事さを思い知ったわけですが,なにぶん水を使うものですので不衛生になりがちで,手入れも面倒なら初期性能の維持も難しいと,なかなか手のかかるものでもありました。

 10年は大丈夫というフィルタも機能しなくなり交換しましたが,それも3年もするとダメになりますので,近頃は加湿性能をあまり実感しないようになっていました。

 そろそろ買い換え時かなあと思っていた矢先に,評判の良いシャープのプラズマクラスター加湿器がタイムセールで登場です。型落ちですが現行機種との違いはほとんどなく,お買い得とふんでポチりました。

 加湿もそうなのですが,この商品は空気清浄機とも銘打っています。ホコリ,花粉,臭いなどを取り除く機能も充実しているので,私は加湿器を通年使用することを思いついたのです。

 これまでの加湿器は,加湿しかできないものでしたから,夏場には邪魔になるだけですから,片付けていました。しかし,この商品では加湿も空気清浄と同じレベルの機能という扱いなので,夏場も使えると考えたのです。

 ただ,これをいちいち切り替えていたりするのは面倒ですし,水の入ったものを何ヶ月もそのままにするのも気持ちが悪いです。シャープはこのへんちゃんと考えていて,手動であれこれ操作するスイッチは残しつつも,各種センサーによって勝手に動作する「おまかせボタン」を用意しました。

 このおまかせボタンですが,どうせあてにはならんだろうと思っていた(機能がいい加減というのではなく,ユーザーによって好みが違うだろうという意味でです)ところ,実にあてになる機能であることがわかり,うちはずっとおまかせで運転しています。

 従来の加湿器だと,タイマーがついていたのですが,この商品ではそれすらもありません。必要なタイミングで必要な機能がきちんと動作することになっているので,ユーザーが明確に「必要ない」という意思表示をしない限り,動き続けるのです。(余程の自信があるんですね)

 衛生面については,やっぱり水を使いますので最終的には汚くなるでしょうし,お手入れも頻繁に必要になると思いますが,気化フィルタを水面から引き上げる機構が入っていることは評価できます。

 高濃度のプラズマクラスターを実感することはないのですが,センサー類は的確に動作しているようで,空気の汚れを見逃しません。活性炭とHEPAフィルタで臭いとホコリを取り除き,湿気を与えることで,気持ちのいい空気を維持しようと頑張ってくれます。

 それを,いちいち人間が見張っていなくても,放置すればかなりの確度でやっておいてくれます。もう機械に任せてもいいかもしれないです。

 とはいえ,欠点はいくつかあります。まず水タンクの容量が小さく,給水の頻度が高いという事です。しかもそのタンクが外しにくく,取り付けにくいうえ,外装の一部がタンクに張り付けられているので,無駄にかさばるのです。

 タンクの背が高いことで,蛇口を吸水口にそのまま入れる事も出来ず,とても面倒です。いちいち別の器に水を入れてから,タンクに水を入れるなんてことをするしかない人も多いと思います。

 そのあたり,パナソニックの加湿器は良く出来ていて,タンクの大きさも2倍近く,しかも背の高さが絶妙で,蛇口から直接給水できました。

 本体が大きいこともちょっと問題です。背が高いこともあって,その存在感はとても大きく,部屋が狭くなった感じがします。しかも重たいので,まさかのキャスター付きです。

 また,おまかせボタンはとても便利ではあるのですが,その結果選ばれる運転モードの音がうるさく,それが理由で手動モードへの切り替えが必要になってしまうくらいです。

 ということで,もともとダメになりつつあった加湿器との比較をしても意味がないように思いますが,さすがに新しい加湿器は加湿能力も高く,空気を綺麗にする力も強くて,もう手放せなくなりました。型落ちではありましたが,よい商品だと思います。

 さて,何年持つ事やら・・・

 

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