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2012年07月20日の記事は以下のとおりです。

NASのセットアップ完了・ネットワークオーディオ復活

 DLNAサーバをPogoplugからQNAPのNAS「TS-119PII」にリプレースして少し時間がかかってしまいましたが,昨日の夜ようやくすべての移行作業が終了しました。

 いやー,たいへんだった。

 豊富な機能をどこまで使うのか,その計画もなかなか立たないなかで設定を開始しましたが,幸いなことに基本的な設定とWEBサーバの移行は数日のうちに完了し,すっかり気をよくしていたのですが,やっぱり大変だったのはDLNA,特にネットワークオーディオ用のサーバでした。

 そう,WEBサーバはApacheがインストール済みなのでそのまま使うのであれば何の手間もありません。ただ,私の場合今の自前のホームページをそのまま持って行きたかったので,perlによるCGIが動いて欲しくて,そこが問題かなあと思っていました。

 が,これもあっさり解決。QPKGからperlをインストールすれば,ほとんど設定無しでperlが動き出しました。やったことといえば,シンボリックリンクを張ったことくらいでしょうか。

 ウイルスチェックの機能も気休めでもONにしましたし,SMARTによるHDDのチェックも定期的に実施しています。なにか警告が出ればメールが届くようにもしました。timeMachineのドライブに設定して,私のMacBookProとMacBookAirのバックアップも完璧です。

 しかし,DLNAによるネットワークオーディオ用のサーバ整備が大変でした。

 いやいや,技術的にはなんの問題もなかったのです。もともとLINNの推奨品であるQNAPのNASですから,決められた設定をちょこちょことやれば,もう問題なく動き出します。Pogoplugのように試行錯誤も必要なく,タグ入りのFLACを再生することも,ジャケ写をfolder.jpgとしてフォルダに入れておけばちゃんとジャケ写を表示出来ることも,簡単に確認出来ました。

 しかし,Pogoplugのときは,タグを埋め込めないWAVファイルで,かつリニアPCMのみの対応で,ジャケ写も出せませんでしたから,むしろ用意する音楽のファイルはとてもシンプルで,ほとんど手間がかかりませんでした。

 これがQNAPのNASになると,いろいろ出来る分だけ手間をかけて用意したくなるものです。容量を節約するためにFLACにし,ちゃんとタグを打ち込み,ジャケ写も表示したいです。

 しかし,これがとっても大変な作業になります。今あるWAVファイルをFLACに変換するか,それともCDのイメージから新たに作り直すのか,そこから悩みました。なにせ膨大な数のCDを処理しなければなりません。最初の計画にしくじれば,時間がかかるだけではなく,結局失敗なんてことになりかねません。

 いろいろ考えたのですが,CDのイメージから作り直すことにしました。XLosslessDecoderという定評あるソフトを使って,分割されたFLACを作ります。メタデータはFreeDBから取得してくれますし,なかなか処理も高速で好都合です。

 ただ,ちょっと不親切なところもあり,まずちゃんとしたマニュアルがありませんから,相応のリテラシーがなければ使いこなせません。私は出力ファイルのフォーマットをいじれることに気が付かず,前回のpogoplugの時も,初期設定で出てきたファイル名をリネーム用のツールに正規表現を使って後でリネームするという手間をかけていました。

 今回は,こんな手間はかけたくありません。調べてみると,アルバムごとにフォルダを分けて,ファイルネームのフォーマットも自由にいじれることがわかって,一気に作業が加速しました。いいツールなんですけどね・・・

 とりあえずすべてのCDをFLACにして,あとは手作業でタグの確認をしていきます。そして目処がついたらNASにコピーです。最後にfolder.jpgを入れて終わり,のはずでした。

 ところが,どうもコピーの速度が遅いのです。とんでもなく遅い。おかしいと思ってafpではなくsmbで同じフォルダに接続すると,爆速です。どうもこのNASはsmbでの接続で真価を発揮するようです。

 といいますか,もともとafpは効率も悪く,速度も遅いことで知られています。Macだからafpと決めてかかっていた私は,自分がネットワークの世界ではマイノリティであることを忘れていました。

 そこで以後はsmbで作業を行ったのでですが,ファイルネームの化けがちらほら。どうしたものかと思ったのですが,どうもこれはafpでコピーしたものをsmbでアクセスした場合におこってしまうようです。

 最初は原因がわからず,きっとXLDでデコードしたときに化けたのだろうとデコードからやり直していたのですが,これだとすべてのファイルを確認しなければならず,膨大な時間がかかります。

 原因が分かってからは,途中までの作業を放棄してafpでコピーしたファイルを全部NASから消去し,smbでコピーし直しました。これでこの問題は解決。

 次にジャケ写です。これはfolder.jpgをフォルダに置けばよいのですが,2000枚近いジャケ写をまた集めてくるのはあまりに大変です。そこでiTunesのライブラリから引っ張ってこれないものかと調べてみました。

 すると,あるものですね,AppleScriptで書かれたもので,ジャケ写をjpgに変換してアルバムタイトルのファイルネームで保存するものが見つかりました。これで一気にジャケ写の画像ファイルを作成します。

 しかし,これを各アルバムのフォルダに入れるのは手作業です。コツコツとここ数日,嫁さんと子供が寝息を立てる横で,作業を進めた結果昨日の夜にようやく完了したわけです。

 すべてのアルバムを確認したことで,変換ミスや抜け,タイトルの間違いなども見つかりましたし,こんなアルバム持ってたのか!やら,持ってると思っていたアルバムを実は持っていなかったなど,いろいろな発見がありました。

 すべてのアルバムを聴いて試すわけにいかないのですが,いくつかのアルバムを無作為に選んでN-30から聞いてみますと,ちゃんと動作しています。

 QNAPのDLNAサーバであるTwonkyMediaは,フォルダで音楽を探すと,ソートの順番が狂うのですが,これも設定ファイルを直接いじることで解決しました。とにかくうまく動いてほっとしています。

 おかげさまで,ついつい音楽を聴いて楽しんでしまい,練るのがすっかり遅くなってしまいました。久々に楽しい時間を過ごしたのですが,こういうことがあるから手間がかかってもやめられないんでしょうね。

 ということで,NASの問題はひとまず終了。今のところ目立ったトラブルもなく,快調に動いています。次のテーマはNASのバックアップです。

 これだけ苦労して環境を整えたのですから,データを失ったらもう二度とやる気が起きないでしょう。こんなことなら2ベイのモデルでRAID1を組むべきでした。個人用のNASでそこまで大げさなことはいらんだろうと1ベイにしたのですが,どうも精神的な不安が大きくなって,困ったものです。

 TS-119PIIは1ベイモデルでホットスワップは出来ませんが,eSATAやUSBで繋いだHDDにミラーを作り,これと本体のドライブを入れ替えることは出来るそうです。

 ミラーを今作るのがよいか,それともHDDを交換する時までやめておくか,ちょっと悩みどころです。内蔵したWDのHDDは,現時点で元気そのもので,動作時間の積算もまだ寿命に対して10%未満という状態です。

 PC用の安いドライブですので,簡単に壊れることでしょう。SMARTで予兆を見つけて,次はもう少し信頼性のある3TBのドライブを導入したいと思っていますが,その時までミラーを作るのを待ってもいいかなあと思っています。

 せっかく苦労して用意したNASです。もっと有効活用したいと思いますし,家族で文字通りファイルの共有をやりたいと思っています。


 

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