2024年は,娘の受験&進学や手術&長期入院があったりして,大変な年だったと思いますが,それでも自分の事を多少なりとも楽しむチャンスを家族が許してくれたので,ゆとりのない中でも面白い時間を過ごさせてもらうことが出来ました。
散財については,欲しいものが見つかった時点で買うと言うよりも,amazonのセールに合わせて欲しいものをリストアップしておき一気に買う,そうでなければ発売日に手に入るように予約して買うという買い方が普通になったこともあって,衝動的な無駄遣いはあまりしなかったように思います。
とはいえ,欲しいものを我慢したという記憶はあまりないので,欲しいものが少なくなったということがあるんじゃないかと思います。2024年は様々な物が値上がりしましたし,円安が強烈に進んだこともあって,単価も上がったと思いますが,例えばパソコンなどは40万円や50万円が普通だったバブルの頃に比べても,今はまだまだずっと安いので,物によりけりかと思ったりもします。
ということで,毎年この時期にやっている「この1年の散財」,いってみましょう。
・楽器
無駄遣いはしなかったと言いましたが,この段階でウソだったと白状します。ごめんなさい。楽器はいろいろ勝って楽しみました。
まずSEQTRAK。少し前まで入手が絶望的と言われたヤマハの音楽制作ツールです。フレキシビリティに富み,音も良く,小さく持ち運びが可能で,その割には安いと言うこともあって大ヒットモデルとなったわけですが,私はピピッときて予約して買いました。
しかし,結論をさっさと書くと,どうも肌に合わず,売却しました。この手の楽器としてはそれなりの値段で買い取ってもらえた(フジヤカメラにお願いしました)のは,新品同様だったことと品薄だったことがあると思います。
あれこれかけるほど使っていないのですが,自分の思うように演奏することが楽器演奏の楽しみなのに,あれこれと制限がついてしまうのは,フラストレーションがたまる一方で私には苦痛でした。
この手の楽器は,自由度と引き換えに制作の簡便さや楽曲の完成度の高さを目指したものでしょう。自分の頭の中で鳴っている音楽を再現したいと思っている人にとっては,あらかじめ用意されたパターンや音色から選んで配置しループさせるというものは,自分のやりたいこととの間のギャップを埋めるために大変な苦労をするものです。
SEQTRAKは良く出来ているので,使えるパターンも音色も大量に用意されていますし,マニュアル操作で細かい演奏や編集が出来るようになっているあたり,さすがヤマハだなと思わせるものがありましたが,それくらいならリアルタイムでシーケンサーに打ち込めば早いわけで,結局私にはそれが一番楽しいのだと思い知りました。
SEQTRAKをMIDI音源モジュールとして機能させる前提で,USB-MIDIのホストを持っていたなら手放さなかったと思うのですが,USBのデバイスしか持たないなら,必ずホストとなるPCが必要になってしまうわけで,それならもういいよ,となります。
ミニ鍵盤の小さいMIDIキーボードと直結出来ると,音の良さだけで価値があると思うんですけどね。残念だったと思います。
さてさて,次に買ったのはハモンドのM-soloです。バーガンディーが復活という情報を耳にし,初回に躊躇し買わなかったことを後悔した経緯から,今回は速攻で予約したのですが,久々に嫁さんの厳しい視線を浴びてしまいました。
ただし,近年買った楽器で最も素晴らしい楽器だったと思いますし,安いとはいえ本物のハモンドオルガンを手に入れた喜びと,弾きこなすための学びには非常に新鮮な感激がありました。
ハモンドオルガンって私が生まれるずっとずっと前からあるわけですよ。そしてシンセサイザやデジタルピアノのプリセットには必ず入っている音で,私もそれなり演奏して楽しいなと思う事も多かったのです。
しかし,本物を演奏した経験は数えるほどしかありません。白と黒のキーを押せば音が出るという鍵盤楽器でありながら,実はハモンドオルガン特有の演奏方法やお作法は,やはり本物でしか知り得ないものです。
上手いか下手かはちょっと置いておいて,これで私もハモンドオルガンを演奏していますと目をそらさずに言えるようになりました。本当に楽しい楽器です。
それから,このM-soloを買った時のポイントを使うのに好都合だったのが,ヤマハのフィンガードラム,FDGP-30でした。
とにかくヤマハとコルグとの相性が悪い私は,これらのメーカーの楽器に大きなお金を出すのが怖くて,フィンガードラム専用機というコンセプトにしびれても,上位機種を買うことは出来ませんでした。
今にして思えば上位機種のFGDP-50を買えばもっと面白い事ができたのにと後悔している面もあるのですが,いやいやFGDP-30でも十分楽しいです。
まず,音がいい。自分の指先からこれほどのドラムの音が出てくるとは夢のようです。それから,ちょっとしたニュアンスを指先で表現出来るのも素晴らしいです。もちろん,ドラムセットは全身で演奏する楽器ですので,指先だけで様々なニュアンスを表現するなど出来るはずもないのですが,これが電子楽器であるという前提でみれば,かなりの表現力を持っていると思います。
惜しいのは,パッドの配置が練られすぎていて,私のように標準の配列では楽しく演奏出来ない困った人には,カスタマイズをしないと楽しくないということでしょうか。
こういうのは新しい楽器として練習を重ねて弾きこなすのが正しいと百も承知ですが,それでも,右手でハイハット,左手でバスとスネアというキーボードドラムの人ってそれなりの人口がいると思うのです。私としては,ヤマハのFGDPという全く新しい楽器としての提案を受け入れると共に,一方ですでに他のレイアウトでフィンガードラムを楽しんでいる人を救う配慮があってもよかったかなと思います。
少なくとも,レイアウトの編集結果が他のドラムキットにも反映されるような仕組みは欲しいです。今のように,ドラムキットごとにレイアウトを編集しないといけないというのは苦行です。
ついでに書いておくと,RD-2000をRD-2000EXにアップグレードしました。円安が進んだ今となっては,やっておいて良かったと思いますが,そもそもRD-2000EXにしたところで希望アップしたところがほとんどありませんので,しなくても良かったかなと思います。
もし,RD-2000EXとしてのアップデートが行われていれば,アップグレードはやっておいて良かったと思ったでしょうが,現時点でRD-2000EXのアップデートは一度も行われていませんからね。
・カメラ関係
カメラ関連の値段もべらぼうに上がりました。日本の製品なんだから円相場なんか無関係だと思っていたらそんなことなくて,ドルベースで価格が決まり,それをその時々のレートで日本円にして国内価格を決めるんだそうで,もはやニコンもキヤノンもフジも日本のメーカーだと思わない方が幸せです。
内外価格差を小さくするためだと分かっているし,海外で転売されることを防ぎたい気持ちもわからないではありませんが,もっと円安だった1970年代や1980年代中頃まで
がこんな状態だったという記憶はありませんから,当時のように国内モデルと海外モデルを分けるなどの手を講じて欲しいです。
そんな愚痴はさておき,今年はZマウントのレンズをZf用に2本買いました。Z24-120mmf/4Sと,Z50mmf/1.8Sです。どちらも大満足で,買って良かったレンズです。
Z24-120mmは24-120mmというズーム域のレンズへの悪いイメージを間然に払拭した,私にとっての記念碑的レンズです。Zマウントのポテンシャルのたまものだろうと思いますが,ともかくもこれが1本あれば全く妥協することなく,一般的な撮影で不安もを感じることがない,安心の高画質がとにかく素晴らしいレンズです。
一方のZ50mmf/1.8Sですが,これはこれで欠点のない完璧なレンズの1つだと言えるんではないでしょうか。切れ味は素晴らしく,画面の五個を見ても破綻はありません。ボケも自然でうるさくなく,背景処理もそつなくこなします。
そんな完璧なレンズも,価格を思い出せば「そりゃそうか」と思ったりします。かつての50mmレンズと比べるのが間違いで,私は中途半端な性能の50mmを安くばらまかれるより,ちゃんとした50mmを必要な人に向けてきちんと売って欲しいと思っていた人なので,単純な値上げや高級路線とは違う意味を感じて納得していますが,当然これには反論もあり,それらの声に応えるものが,同じ50mmでもf/1.4のシリーズなのだと思います。
それはそれとして,このZ50mmf/1.8Sは本当にいいレンズです。F1.8という控えめなところが少々残念ですが,開放から切れ味抜群,周辺の画質低下もなく,色もしっかり乗ってきます。絞ればここからさらに画質が上がり,もう惚れ惚れするくらいで,このレンズは,むしろ絞って使うのが正解なんじゃないかと思うほどの静謐さです。
被写体ブレを防ぐためにも明るさは正義。感度だってISO200やISO400の画像の軽やかさ,ISO3200やISO6400の湿った画像とは比較になりません。やはり明るさは正義なのです。
さてこのZ50mmf/1.8Sですが,ほぼ衝動買いです。きっかけはZ35mmf/1.4の登場です。シグマの35mmF1.4Artと同じようなレンズがZマウントでも欲しかった私は,Z35mmf/1.4に期待をしたのですが,試写してみたところ傾向が全然違うことがわかりました。
もともと狙いが異なるレンズなので当然ですが,こうなってくるとZ35mmf/1.8Sが気になりだします。しかしここで私は35mmを捨て,50mmを選ぶ事になったのです。価格も要因の一つですが,同じf/1.8でも,50mmの方がよりボケるということが決め手でした。
開放から絞るにしたがって,なだらかにボケが締まっていきます。もはやシグマの35mmとは関係ないところまで来ましたが,私はシグマの35mmが気に入った理由が,解放から普通に使えるレンズあったことに気が付いて,その延長で50mmを選んでみたくなったのです。
ZマウントでしかもSラインですから画質にハズレなし。逆光にも強く,その時ニコンが考える理想がそこに詰め込まれています。その点での心配はありませんでした。
Zマウントの登場時にラインナップされたレンズだけに設計がやや古くい上に,デザインも旧世代のものです。光学設計の古さは性能の問題と言うよりも,流行遅れの画質である事が問題となる昨今ですが,マウントによる強い設計制約から解き放たれた工学設計者の,ゆとりを謳歌するのびのびとした設計が感じられ,その画質は私にとって結果は大正解でした。
このレンズは,1本目に選ぶZ24-120mmの次に2本目のレンズとして買うと,もう他にレンズを揃える必要がなくなると思います。その意味で,Zマウントはかえってお金がかからないマウントだと言えるかも知れません。
・キーボード
キーボードと行っても楽器ではなく,PCの入力装置の方です。
いや,昨今キーボードブーム(あろうことか自作までブームになっている)ので,それに流されたんだなと思うなかれ,私は昔から手に馴染む理想のキーボードを求めて彷徨っておりました。
しかし,私がキーボードを探しているときには激しいコストダウンの並が押し寄せ,高級なキーボードが理解されなかった時代です。PC-9801RやDシリーズのキーボードなどは実に素晴らしいキーボードだと思うのですが,当時はそんなものも「昔は無駄に高かったよねえ」と嘲笑の対象だったのです。
ただ,キーボードブームはキーボードにお金をかけることの正しさが浸透したことと,意外にニーズがあることがわかったため,各社が高級なキーボードやキースイッチを展開するようになったため,私のような人間にもおこぼれがくるようになりました。
CherryMXの特許が切れて,互換品が安価に出回るようになったことも大きいです。
また,テンキー付きのフルキーボードは大きすぎ,私が求めていた小型のキーボードの選択肢が増えたこともありがたい話でした。
昨年はREALFORCE RC1を買って満足しています。20年前からずっと使っているREALFORCEを,もう一度買うことになったわけですし,また買って満足したということも20年前と同じですが,やっぱり使っていていい気分になるキーボードに出会えたというのは幸せな事だと思います。
私のRC1は30gの軽い物で,US配列です。シンプルな刻印,スペースキーが長い,Returnキーが横長というのが私の好みの配列ですが,最近はこういうUS配列のキーボードも普通に買えるようになり,選択肢が増えたように思います。
RC1の最大の欠点は,Bluetoothの再接続に時間がかかることです。中国メーカーのワイアレスキーボードは即座に再接続するので省電力のための切断が全く気にならなかったのですが,RC1では再接続に時間がかかる上,再接続のトリガになった入力が無効になるので,省電力のための切断が煩わしい物になっています。
しかし,長時間の放置で電力を消費するというのももったいないことですし,内蔵の充電池だけに切れた電池を交換して作業を即座に続行できるわけでもないので,上手く使いこなさないといけないところでもあります。
RC1についてはこれが最大の欠点で,あとは刻印が見にくいとか,CTRLキーのキートップ位は付属しておいて欲しいとか,そのくらいが気になるところです。
現在,私はRC1にHHKBのキートップを一部転用しています。ESC,Tab,Ctrl,Return ,Fn,Alt,Spaceは,HHKBの白いキーに置き換わっています。統一性やデザイン性を考慮するならSpaceキーなどは標準のままであるべきなのでしょうが,汚れやテカリが出てくるのも嫌なので,余っているキーに交換した次第です。
・kobo Libra COLOUR
とうとうE-INKもカラーの時代に,ということで,kobo Libra COLOURを買いました。もっとも,以前からカラーのE-INKは売られていましたが,現実的な価格ではなかったので自分に無関係と決め込んでいたのですが,kobo Libra COLOURは現実的な価格だったので買いました。
さて,kobo Libra COLOURを日常的に使っていますが,結論を言うとカラーであることはあまり関係ありませんでした。私がカラーのコンテンツを読む機会がないという話ではありますが,表紙がカラーで出てきても読書体験としては大きな違いはありません。
なので結局,モノクロのE-INK端末としてもっぱら使うことになっています。
表示の品質はKindle oasisが最高で,kobo Libra COLOURは表示が奥まったところにあり,表面からの視差が気になる事(紙の上にガラス板がある感覚といえばわかって頂けるでしょう),加えてフロントライトがギラギラしていて見にくいこと(Kindle oasisは暗所での補助光と言うより,紙の反射率に近づけるためにフロントライトを使っているので見やすいのです)が問題で,読書体験としては1ランク落ちます。
しかし,PDFを直接読み込めること,PDFでも高い表示品質を持ち,かつ動作速度が落ちないこと,表示範囲を調整して余白をkobo Libra COLOURでカット出来ることは,非常に良く出来ていると思います。
kobo Libraでは,内蔵のフラッシュを交換する技があったらしいのですが,kobo Libra COLOURではそうはいかず,フラッシュはオンボードで交換不能です。確かに容量を増やせたら面白いなとは思いますが,居間の運用で大容量のストレージは必要ないですし,私はこのままで全く問題ありません。
本命たるKindleのカラー版が海外では入手出来るそうです。日本でのアナウンスはまだありませんが,この円安ですから,かなり高価なものになると思います。確かにコミックはカラーだとうれしい場合もあるのでKindleがカラーになるのは歓迎ですが,5万円もするようなら私は見送ることになると思います。
・テレビ
偶然ですがオリンピックの前に,OLEDのテレビに買い換えました。レグザの55X8900Lですが,その鮮やかさにすっかり目が慣れてしまいました。それでもテレビを見ることが楽しくなりましたので,生活を少しばかり変える力が合ったのだと思います。
55インチのテレビは今どき大画面でもなく,いわゆる売れ筋です。ですが,黒の締まり具合,緑や赤の発色の素晴らしさ,そして実はとても薄いことがOLEDのメリットで,これらは買ってからでないとなかなかわからないものだと思います。
その55X8900Lですが,購入後3ヶ月ほどして,画面の右下に小さい傷があることに気が付きました。小さいとはいえ深く,尖った物をぶつけたかんじで,表面が盛り上がっています。
1mほど離れればわからなくなりますが,50cmも近づくと目に入ってきます。色が白いので目立つのです。パネルの表面はハードコードされているので擦り傷などは着きにくいと思うのですが,何かが刺さったようなキズには当然無力で,我が家は新品のテレビを僅か3ヶ月で非可逆的なキズを付けてしまうのかと,心からがっかりしました。
・自転車
自転車といっても新しい物を買ったわけではなく,古い自転車を改造したり復活させたりしたという話です。
とはいえ,この部品代でちゃんとした自転車が買えたかもなと思うので,成功だったかどうかは怪しいところです。
自転車のメンテというのは,特殊な工具やノウハウが必要な世界で,ちょっと工作に自信があるとか,自動車いじりを昔やってた,と言う程度ではなかなか前に進みません。
特に工具は,自転車専用で,しかもある作業を1つ進めるためだけに存在していたりしているので,一々揃えないといけないですし,とても効率が悪いです。
その上技術的にも日進月歩で,古い規格の物はどんどん選択肢が少なくなってきています。そういう状況でも古い自転車をメンテし続ける事が得なのかどうかは,なかなか難しいところだと思います。
その自転車ですが,作業が落ち着いた秋頃までは乗っていたのですが,寒くなってからは外に出ることすらなくなりました。一応タイヤの空気は補充していますが,次に乗るのは春になってからでしょう。
・家電,設備
この家も10年が経過しました。家にいる時間が長いのでどうしても痛みが出ますが,電気関係の設備の劣化も進んでいます。
昨年は食洗機を夏頃に交換しました。クリナップのZWPP45R21ADK-Eという商品をamazonで調達,自分で交換したのですが,このモデルはリンナイのRKW-405A-Bの同等品で,我が家に備え付けの食洗機の後継機にあたります。
円安も進み,今後高くなることはあっても安くなる事はないだろうと,セールの時に買いました。
交換手順は難しくありませんし,別に資格も必要ありません。最大の問題は大きくて重いことです。もちろん,重いといっても一人で持てないほどではありませんが,大きいので抱えるのに不自然な姿勢をしなくてはならず,腰を痛めることが心配でした。
商品は早めに届いていたので,ある夏の夜に突如思い立って交換作業を結構しました。作業そのものはとても簡単で,本当に交換という感じに過ぎなかったのですが,やはり重量物を不自然な姿勢で取り回すことはなかなか大変でした。
幸いにして腰を痛めたり怪我をしたことはなかったのですが,それだけのリスクをおかして食洗機を交換しても,メリットはありませんでした。
もちろん,新しい物にすることで安心して使えることは事実ですが,洗浄力がアップしたわけでもなく,食器がたくさん入るとか,入れやすくなったとか,そういう改善はまったくありません。
それどころか,時間が倍ほどかかるようになったり,操作スイッチが上部に来たため開かないと操作できないとか,短時間で洗浄するモードが削除されていたりと,従来の使い方をそのまま継承できないような改悪がいくつもあり,辟易しました。
本当にこれでいいと思っているんでしょうかね,作っている人たちは・・・
もう1つ,インターフォンも交換しました。VL-SWZ200KLと言う安価なものですが,親機がない部屋でも応対が出来るようにと,ワイヤレスの親機が使いたくて交換しました。
交換してみて,画面が小さくなったこと,カメラが広角レンズでなくなったことで,確実に使い勝手は悪化しています。安い物に交換したので当然の結果だとは思いますが,もう少し考えて購入すれば良かったかなと思います。
そしてワイヤレスの親機ですが,これもまだ本格的に活躍してはいません。冬と言うこともあり,他の部屋で長時間過ごすことがなくなっていることも原因ですが,近日中に活躍することがあると思います。慌てず応対が出来るように,慣れることも期待しましょう。
掃除機も買い換えました。満身創痍なダイソンV7からV10 Fluffyへの買い換えです。
ただ,これもなかなか微妙で,手放しに買い換えを喜べるようなものではありません。掃除中の取り回しの悪さは,慣れたとは言えやはり不自由しますし,ゴミを捨てるのに下からではなく前からになったことは想像以上に面倒になりました。
一番面倒になったのはFluffyヘッドです。これ,なにかとすぐに巻き込むのでなんでかなあと思って調べてみると,先端のカバーが大きく開いていて,これまでの感覚でゴンゴンぶつけて障害物をヘッドでどけていると,簡単に巻き込んでしまうのです。
おかげで掃除がしょっちゅう中断しますし,少し飛び出たもの,たとえば冷蔵庫のハイスを受けるトレイの出っ張りとか,少したるんだカーペットとか,そういうものさえも巻き込んでしまうのです。
これ,改悪だと思います。以前のヘッドの方が掃除しやすかったですからね。ダイソンで新しい物に買い換えて良くなかったのって,今回が初めてでした。
さてさて,届いたのが2025年1月なので厳密には昨年の買い物ではないのですが,手続きは昨年だったので書いておきますと,トースターをリプレースしました。
アラジンのトースターで,今回もヨドバシの夢のお年玉で購入しました。前回は2022年1月でしたから,3年ほど使って買い換えたことになります。
まだまだ十分使えますし,不満もないので同じ機種ならそのまま使うつもりでいたのですが,届いたものはグリル機能付きの上位機種でした。
正直グリルはどうでもいいのですが,庫内が広いのが素晴らしく,食パンが4枚同時に焼ける,イングリッシュマフィンが3人分入る,チルドのピザがそのまま入る,というメリットは従来機種の唯一の不満点が解決するので,即交換となりました。
今回のモデルは,網の位置を上げ下げできるようになっていて,焼き加減を選ぶ事ができます。1cmほどかさ上げできるので,上側はカリカリ,下側はしっとりという焼き方が出来るのですが,個人的には従来と同じように,上下が同じ程度に焼ける方が美味しいと思いました。
設置面積は従来と同じで,ほぼ倍の処理能力ですから,これは画期的でしょう。これだけ広いと,もうオーブン機能付きの電子レンジを選ぶ必要はないかも知れません。
・オーディオ関連
そんなに新しい事はやっていませんが,T50RPmk4はいいヘッドフォンだと思います。T50RPシリーズはもともと安価なモニターヘッドフォンで,初代に比べると随分値上がりしたように感じても,相場を考えるとこの音でこの価格というのはバーゲンセールかも知れません。
さて,実はバカにして相手にしてこなかった,左右別体のイヤホンに手を出していました。完全ワイヤレスというのは利便性はこの上ない,人類の長年の夢だったわけですが,所詮はBluetoothですし音質的に期待出来ないわけで,少々の不便で音質への妥協を許せるほど私は寛容ではなかったのです。それに,高エネルギー源である電池を耳の知覚にはめ込むなんて,なんと恐ろしいことかとビビっていたにも事実です。
ところがタブレットで動画を見るようになると,やはりTWSのイヤホンが欲しくなります。試しに使ってみたところ,これがなにより便利。これは使い方次第ではいいんじゃないかと気合いを入れて上位機種を買ってみました。
ソニーのWF-1000XM5です。3万円以上の商品ですから,なかなか思い切った買い物になりましたが,これは便利なこと以上に,音質の良さに驚きました。コーデックがAACならそれほど問題にはならないだろうし,杯ビットレートのLDACが使えるなら音質への心配もほとんどなくなります。
R3proはLDACに対応しているので,これとの組み合わせなら文句なし。MacやiPadとの組み合わせでも音質に不満はありません。こういうイヤホンって高音が伸びなくてかまぼこ型になっていたり,音質の悪さをごまかすためにドンシャリになっていたりとろくな物もないと思っていた訳ですが,WF-1000XM5はバランスも良く,自然な音でとてもよいと思います。モニター的と言ったら違うかも知れませんが,MDR-M1STに慣れた状態でも違和感なく使えています。
電池の関係でずっと使える物でもなく,3万円が数年で溶けてなくなるというのはなんだか悔しいのですが,便利さと音質を両立したこの機種なら,多くの人に「使ってみたら」といえると思います。
昨今,この手の商品も1000円前後から10万円近い物までまさに玉石混淆です。音質や安全性,接続性を検討するにはある程度のコストもかかりますから数千円は論外としても,2万円を越えると一般には十分な性能と音質であり,そこから先は価格の割に違いが小さくなると思います。
TWSは着け心地も重要で,これは個人差があるので一概には言えませんが,WF-1000XM5は小さく角がないよい形状なので,おそらく多くの人の耳に違和感なく装着出来るのではないかと思います。
ノイズキャンセル性能も非常に高いので,電子耳栓としても私は便利に使っています。前述のとおり,いずれ電池がダメになるわけで,そのあとこの便利さとこの音質を両立出来る商品があるのか,心配になっています。
そんなわけで,2024年の散財を書いてみました。これ以外にも腕時計の修理とか,娘の入学&入院などでいろいろ支出はあったのですが,そういうのは散財とちょっと違います。
これまでの調子で際在するわけにはいかないでしょうから,来年は果たしてどうなることやら・・・