ExtremePROは伊達じゃない
- 2015/02/09 11:16
- カテゴリー:散財
先日,D800からCFカードを抜き,USB3.0経由でデータを吸い上げてからLightroomで現像をしようとすると,2枚ほどデータが壊れて現像できないファイルが出てしまいました。2年近く使い続けて,これは初めてのことです。
データのサイズは問題ないので,ぱっと見ると問題に気が付きませんが,表示出来ませんからどうしようもありません。もう一度読み出そうと思ったのですが,こんな時に限ってすでにフォーマット済みでした。
結局あきらめてしまったのですが,データが消えてしまったこと以上に,今後こういうトラブルが頻発すると困るなあと言う不安です。
私の知り合いのセミプロは,メモリカードはSanDisk以外は使わないと断言していました。物言いがソフトな人なので他の批判をしないのですが,SanDiskに対する絶対の信頼があるという感じです。
結局NANDフラッシュなんか作っているメーカーが限られているんだから,どこだってにたようなもんだろうと思う一方で,やっぱりプロのカメラマンは躊躇なくSanDiskを選んでいます。プロで安いメモリカードを使っていますという話を,あまり聞きません。
メモリカードでは写真はうまくなりませんし,画質も変わりません。3000円のメモリカードでも6万円のメモリカードでも,データが吸い出せればそれで同じ働きです。ボディやレンズのようにわかりやすい投資と違い,メモリカードが後回しになるのは,アマチュアの傾向なのかも知れません。
ですが,こうしてトラブルを経験したり,さらに損害が出てしまうようだと話は変わってきます。これが金銭に直結するプロなら当然のことで,その対応策としてSanDiskを選ぶ事という選択肢が1つしかないと言うことに,ちょっと驚きさえ感じます。
前置きが長くなりましたが,そんなある日,あるお店のメールマガジンで,SanDiskのExtreme PROの特価がアナウンスされていました。64GBのCFですが,25000円ちょっととのことです。
確かに安い。しかしメモリカードとしては高い。
迷いましたが,信頼性と150MB/secの書き込み速度,そして憧れのSanDiskを手にする安心に,購入することにしました。
買ったものの詳細はSDCFXPS-064G-J61というもので,Extreme PROの64GB,UDMA7のCFです。価格は税込み25500円です。安いでしょ?
金曜の夜に受け取りましたが,D800での運用はベンチマークを取ってからです。というのは,なんでもSanDiskは偽物が横行しているという話を耳にしたからです。
偽物が出回るほど人気があるという事ですから,さすがだなあと思うのですが,メモリカードですから見た目の違いは分かりにくく,使えてしまえば偽物に気が付かない場合も多いでしょう。
正規品らしい値段で買えば偽物の可能性は低いですが,私が買った値段くらいだと十分に偽物の可能性があります。見破る方法はやはり速度を測定すること。特に書き込み速度を見ることです。
まあ,まともな店で買っていますし,滅多なことはないと思いますが,何が起こるかわからんのが世の中ですので,さっさとベンチマークです。
しかし,時間のないときに限ってすんなりいかないものです。
まず,私のMacBookProでUSB3.0のExpressカードが認識しません。Yosemiteに移行してから何度か使っているので,おかしいなと思いつつ,もしかすると先日の10.10.2(ややこしいなあ)へのアップデートで,動かなくなったのかも知れません。
こういう場合,さっさとMultiBeastの最新版をインストールです。昨年11月にインストールした際のバージョンは7.02でしたが,最新版は7.2に上がっていて,10.10.2に正式対応していました。
せっかくですから,USB3.0のGenericドライバ以外に,eSATAのドライバと,SSDのTrimイネーブラもインストールしておきましょう。
これでようやくUSB3.0が動くようになり,カードリーダを取り付けて早速CFカードを差し込みます。無事にマウントしますが,ベンチマークを取り始めると,なにやら速度が全然出ていません。
うわー,偽物かよーと絶望しかけましたが,Macでフォーマットをかけます。もう一度ベンチマークを取りますが,結果は変わりません。
今度こそ偽物か!と涙目になりながら,念のためD800でフォーマットしてからベンチマークを取ると,あら不思議,爆速です。D800でのフォーマットもやたらと速かったので,偽物という可能性は低いでしょう。
何だかよく分かりませんが,いつものようにXbenchで測定したベンチマーク結果です。古いCFカードはWINTECHの64GB,新しいものはSanDiskのExtremePROの64GB(SDCFXPS-064G-J61)です。
・SanDisk Extreme PRO
Sequential
Uncached Write123.72 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write109.21 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read6.35 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read124.42 MB/sec [256K blocks]
Random
Uncached Write1.79 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write53.84 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read5.04 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read33.57 MB/sec [256K blocks]
・WINTECH
Sequential
Uncached Write27.02 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write25.58 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read5.45 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read92.42 MB/sec [256K blocks]
Random
Uncached Write0.88 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write13.91 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read4.35 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read52.79 MB/sec [256K blocks]
おお,SanDisk,さすがですね。シーケンシャルな読み書きで120MB/secを越えています。UDMA7は166MB/sec,UDMA6でも133MB/secですから,ほぼ目一杯の速度が出ていると言う感じでしょう。
ランダムでも,読み書きで50MB/sec越えです。これもかなりハイスペックです。
これまでに使っていたWINTECH(リード90MB/sec,ライト45MB/sec)と比べてみますが,リードは90MB/secくらい出ていますけども,ライトで27MB/secですから,やっぱり遅いと感じますね。まあ値段は1万円以下でしたから,そんなに悪いものではないと思いますが・・・
で,この値もOSのバージョンやドライバが違っているので公平ではありません。こそこで以前のWINTECHの値を再掲します。
Sequential
Uncached Write 31.51 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 30.81 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 6.28 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 92.46 MB/sec [256K blocks]
Random
Uncached Write 0.80 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 17.27 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 4.90 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 54.03 MB/sec [256K blocks]
これを見ていると,特に書き込み時の速度が落ちていることが分かりますが,そんなに大差はないという感じです。傾向としてすべての数値が落ちていますから,OSの影響は否定できません。
しかし,この傾向を織り込んでも,SanDiskの速度は際立っています。
ちょっと撮影に使って見ましたが,撮影後の書き込み時間がとにかく速く,ストレスフリーです。特に連写時の待ち時間がないのが素晴らしいです。
実は,WINTECHのカードで連写をし,書き込みが終わらない間にプレビューして拡大すると,フォーカスのある部分とは全然違う部分が拡大されるというトラブルが出ていました。
フォーカスがきちんと来ているかどうかを確認したくて拡大するわけですから,全然違う部分が出てきても役に立たず,しかも方向キーで場所を探してもなかなかたどり着くことが出来ずに,結局書き込みが完了するまで待つことが多かったのです。
こういう連写での問題を根本的に解決するには,やはり高速なメモリカードを使うのが一番です。
高い信頼性と安心感,高速でストレスフリー,そして確実に出ていたトラブルが解決と,思った以上に効果がありました。SanDiskにしてから,以後ずっと他のメーカーは使っていないという人が結構いるのも,頷ける話です。
WINTECHのカードも悪いものではありませんし,なんといっても64GBもあるので,このまま引退させるには惜しいのですが,Q7にしてもGRにしても,SDカードですので使えません。
他にCFのカメラって・・・D2Hしかありませんが,400万画素のカメラで64GBなんて必要なく,どうしたものかなあと思ったりします。
USBメモリの代わりに使おうと思っても,リーダが出先にないのがほとんどですので却下,SSDの代わりに使うには少ないですし・・・
ああ,そういえば以前,SCSIのHDDをエミュレートする基板を買ってありました。これはCFをSCSIにするもので,1990年代の古いパソコンを復活させるときに使おうと思っていたのです。これに使おうか!
・・・しかし,当時のHDDは100MB以下が普通。64GBなんて奢っても,使わない領域がたくさん出てオシマイですね。もったいない。
うーん,やっぱりD2Hで使うのがよさそうですね。