元気に育て
- 2007/08/22 14:53
- カテゴリー:できごと
まず最初に,本来は歓迎すべき事とは思えない方々がいるお話であることを書いておきます。もう1つ,場所が特定される可能性がありますが,すでに彼らはそこにはいません。
あれは確か8月の初旬の夜のこと,うちのベランダの方からまだ生まれてそんなに時間の経っていない子猫の鳴き声が随分長い間していました。
声の大きさから,生まれたばかりではないだろうと想像は付きますが,それでも同じ場所で休む間もなく鳴き続けるというのは,きっとお母さんを捜しているのでしょう。
毎日暑い日が続いていましたので,もし子猫に何かがあったのだとしたら,もう絶望的です。翌日の日曜日の朝,鳴き声がしていた方をよく探してみました。
すると,フェンス越しに,お乳を与えるお母さんの姿が見えました。
これは8月5日の写真です。お母さんが随分と警戒して,私がカメラを抱えて写真を撮ると,そそくさとどこかに隠れてしまいました。
翌週8月12日。先週には1匹しか確認できなかった子猫ですが,4匹が元気にしているのがわかりました。猛暑が続いてへばっているかと思ったのですが,廃屋の物陰は室内と同じ程度の明るさしかなく,風通しも良いので,屋外といっても結構暑さをしのぐことは出来ているようです。
一番体の大きな元気なトラ猫,お母さんと模様が似ている八割れ,手足だけ白い黒い猫と,全身が真っ黒の文字通りのクロネコの4匹です。
びっくりしたのは,このクロネコです。体が小さく兄弟の中でもなにかと不利になるのは想像が付きますが,よく見ると片眼があいていません。目やにがべっとりついています。もう片方の眼も白く濁っているようで,ひょっとしたら目が見えないのではないかと思いました。
それにしてもよく遊びます。4匹とも元気でじっとしていませんが,そうかと思うとお乳を飲んで一眠りし,目が覚めたら遊んで遊び疲れたらお乳を飲んで眠る,を一日中繰り返しています。
これではお母さんもたまった物ではありません。痩せてやつれたお母さん猫は貫禄十分ですが,やはりかわいそうになります。
警戒されていた私ですが,フェンスがあることと,私が危害を加えないことが分かったのか,とりあえず逃げることはなくなりました。
クロネコの眼を心配しながら迎えた翌週8月18日。すっかり4匹の猫も大きくなり,よく観察してみるともうお乳を飲んでいません。行動範囲も少し広がって,廃屋や草むらの中をゴソゴソしているのがわかります。
この写真ではわかりにくいのですが,気になっていたクロネコの眼も両方とも開いているようで,とりあえず大丈夫なようです。
ところが当日,私の家の近くでは多摩川の花火大会が行われました。私が友人の家に行く少し前,試し打ちの「ボンボン」という大きな爆発音に驚き,親子全員が隠れてしまったので心配をしていました。
翌日の朝,様子を見てみると,彼らの姿は全くありませんでした。かなり大きな音が1時間も続いていたので,とても恐ろしい思いををしたことでしょう。とりわけ子育て中のお母さんですから,危険を感じたらさっとどこかに行ってしまうのは当然のことです。
月曜日の朝も姿はありません。それ以後も気配がなくなっているので,もういなくなってしまったのだと思います。
子供が全員巣立ってくれることを望んでいましたが(それはあるいは歓迎されることではないのかもしれないのですが),あの花火の後彼らがどうなったのかは,全く分かりません。
かなり大きくなっていましたし,乳離れも済んでいたので,いわゆる子育ての時期も終わったのかなあと思うようにしていますが,なんにせよ私はとても寂しい思いをしています。
特等席で猫の子育てを見ていられた2週間ですが,またどこかで彼らの姿をみたいと思います。




