その名はちょぼ
- 2011/01/03 13:01
- カテゴリー:できごと
あけましておめでとうございます。2011年になってしまいました。
年を経るごとに,年末年始へのわくわく感が削がれていくことに寂しさを感じていますが,私はというより世の中全体が正月気分云々を声高に言えない雰囲気があるように感じます。
それはそれとして,実家の母が,とうとう猫を飼い出しました。
私が小学生の頃に猫がやってきて以来,我々家族は猫好きということになったのですが,その猫も私が社会人になったときに亡くなり,実家を新築してしまったこともあって,長く猫のいない状態が続いておりました。
母は猫をずっと飼いたいと思っていたようですが,ペットショップで飼ってくる猫と言うより,何かの縁で家にやってくる猫がいれば,是非一緒に暮らそうと思っていた所がありました。
そしてそれは年末に突然やってきました。
母の仕事場の知り合いが通う乗馬クラブは,捨てネコが多いそうです。スタッフはみんなしてその猫を飼うなり飼い主を捜すなりで世話をしますが,どうしても1匹だけもらい手が見つからず,年末年始を寒空の下で過ごすことになりそうでした。
見かねてその知り合いが家に連れて帰ったところ,家族から反対され困り果てたところで,母に相談しました。母はこれぞ縁と思ったのか,自分の家で飼うことにしたというのが経緯です。
電話で母にどんな猫かと聞いてみましたが,2歳の雌,不細工な猫,人なつこい,しっぽがハート型,と,なにやらつかみ所のない説明です。私は今年は実家に戻りませんでしたので,戻っている弟に写真を送ってもらいました。
かわいいじゃないですか。
白黒の猫ですが,お腹と手足が白く,その手足も短く太く,このあたりが不細工らしいです。顔はまんじゅうのように丸いのですが,模様のせいでとがって見えます。
家に来るなりすりすりしてきたそうで,性格はおとなしいと思いきや,この猫はなかなか人に慣れず,実は一度もらい手が見つかったのに,あまりに暴れて僅か一晩で返されたという話です。そんな話がウソのように,とても甘え上手なんだそうです。
2歳という年齢は人間で言うとそろそろ大人という感じでしょうが,実は一度出産をしているそうです。乗馬クラブのスタッフがそれを「かわいそう」と感じて,避妊手術は済んでいるとのこと。健康状態もよくて,その辺は心配ないらしいです。
しっぽですが,最近の猫は直角に曲がったり短かったりと,しっぽが長くて綺麗な猫は少なくなりました。この猫も先端がくるんと丸まっていて,さながらさきっちょにハートマークがあるかのようです。
まあ正直,この写真でもよくわかりません。太いしっぽの先端が割れているようにしか見えないですね。弟曰く,しっぽを触ると少し痛がるようですので,やっぱこういうねじれ方なんでしょう。
それで,名前は弟が候補を作り,母が最終的に選んだところ,「ちょぼ」になりました。
口の部分に白い模様があり,これがその由来になったとのこと。いいんじゃないですか。
もとが野良猫ですし,一度外に飛び出せばもう二度と戻ってこなくなるでしょう。それは母も分かっているようで,いかに家から出さないようにするかを,腐心することになりそうです。弟がいうには,その点でいつまでこの猫が家にいるか分からないので,早めに見に行くことをおすすめするとのことでした。
母は,現在一人で暮らしています。帰宅しても誰もいない家に寂しさを感じるのは想像に難くなく,小さいとはいえ,そこに自分を頼り,暖かく,動くものがいるというだけで,随分を部屋の空気が変わることでしょう。家が心配,家が気がかり,そういう意識が,生きていく上で支えになるのも確かなことです。
だからこそ,この猫には,長くいて欲しいと私は思います。
弟は,「今年の正月はひと味違った,猫のおかげで楽しかった」といっていました。誠に猫の存在感というのは,はかり知れません。

