川の字
- 2012/02/16 13:25
- カテゴリー:ふと思うこと
昨年11月に娘が生まれました。
あまりプライベートなことを書くのもどうかと思っていたので,ここではほとんど触れることはしませんでしたが,3ヶ月を過ぎ,毎日毎日変化がある娘を見ていると,今の興味の対象と生活の中心が彼女の存在にあることに気付かされます。
私は男ですので無理からぬ事だと思うのですが,娘は私たち夫婦の目の前に,突然やってきた感じがします。むろん,その10ヶ月前から分かっていたことですし,生物学的に彼女が誕生した瞬間を否定するものではありませんが,我々二人だった空間に,もう一人の人間が突然現れ,しかもこれから長きにわたって一緒に暮らすことになるというのですから,これはもう大変なことです。
しかも彼女は小さく弱く,自分だけでは生きることが出来ませんし,そのため突然の泣き声を発したり,無垢な笑いを我々に投げかけては,自分の存在をこまめにリマインドしています。
人間一人が増えると書きましたが,これは猫や犬が増えることとは本質的に異なるものです。言うまでもありませんが,彼女は生物学的にヒトとして分類されるものとして誕生した生命体ですが,同時に日本の国籍を持ち,日本国民として,基本的な人権をすでに持っています。ヒトであることと同時に,人間だということです。
従って,彼女は人間らしく生きることを保証されているのです。この点において,私と彼女の間に全く差はありません。
我々夫婦は,結婚という契約によって生活を共にし,最も小さい社会単位を新たに作りました。この単位の構成員が二人から三人に突然増えたことは,子供が生まれれば当たり前のことですが,このケース以外では普通は起きない,やはり特別な事なんだと思います。
とても尊く,大きな存在である人間が突然増えるという事実はとても重く,感動的です。もちろん,その大きさにふさわしい存在感を我々に放っています。
そして,なにより重要なことは,突然やってきたその存在が,我々夫婦を幸せにし,結束させ,そして決して否定されることのない新たな価値観を作り上げた事実です。
三人が川の字になって眠ることは,私の夢でもありました。毎晩毎晩,その夢が現実になったことに幸せを感じて,眠りにつきます。