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2022年05月30日の記事は以下のとおりです。

HELIAR40mmF2.8 ASPH L39マウントを買った

 40mmがブームです。

 50mmという標準域ではなく,かといって35mmという準広角でもないという,まさに40mmです。人間の視野により近いことが語られたり,反面で標準でも広角でもない中途半端さが嫌われたりしてきたのですが,ここ数年の40mmブームはいよいよ本物のようです。

 私はもともと40mm付近の焦点距離が好きで,50mmでもなく,35mmでもないという独特の視野がとても心地よく思っています。私が持っている40mm付近といえば,SMC-PENTAX FA43mmF1.9Ltd,Rollei35のTessar40mmF3.5というあたりで,これはもう本当に好きなレンズです。

 逆にAI-P Nikkor45mmF2.8や,RolleiLEDのTriotar40mmF3.5はちょっと苦手で,どうも思ったような写真になりません。

 ここでもう1つ,NoktonClassic40mmF1.4というレンズに触れないわけにはいきません。友人にもらった壊れたミノルタCLEの電気回路をPICマイコンで作り直し,なんとか使えるようにした際に,Mマウントのレンズが必要になってとにかく安いものをと言う理由で買ったのが,このレンズでした。

 本来なら純正の-ROKKOR40mmを買うべきなんでしょうけど,この時は程度の用意ものを見つける事が出来ず,またちょっと予算オーバーなところもあり,代わりの新品を手に入れたという経緯でした。

 CLEは幸いにして40mmのブライトフレームが出てきますのでちょうど良く,F1.4ということで距離計の精度を確かめるのも好都合と,デザインや使い勝手も含めて,文字通りCLEの標準レンズとして使っていました。

 ですが,その画質と言えば,50年ほど前の50mmF1.4という当時よくセット販売されたレンズそのもので,私個人はあまり良い印象を持っていませんでした。レンジファインダーでわざわざガウス型を使うというのも値打ちがなく,CLEの本命は後で買ったColorSkopar28mmF3.5という対象型の広角レンズと,割り切りました。

 それとて安いレンズであり,わざわざCLEを使わないといけない理由が薄いのですが,レンジファインダーの面白さを知るにはこの2つのレンズでも十分なものがありました。

 28mmはその後7Artisanの28mmF1.4という中国製としては高価なレンズで幅を広げたのですが,レンジファインダー機では珍しい40mmのブライトフレームを持つCLEをせっかく持っているのに,40mmがNoktonClassicだけというのもさみしく,この際M-ROKKORを買うかと思っていたのでした。

 そこへ登場したのが,HELIAR40mmF2.8ASPHです。

 この最新のレンズの出自はあちこちで枕詞のように語られているので割愛しますが,注目すべきは古典的なデザインを持ったトリプレットながら,なぜか真ん中の凹レンズに非球面が使われているというヘンテコな設計です。

 もともと十分な画質で知られるトリプレットです。3枚という最低限のレンズしか持たないゆえに収差が取り切れないのがトリプレットの限界ですが,これを非球面というまさかの設計で克服しようというのですから,よくもまあ製品化を考えたものです。

 だって,トリプレットは,低コストを優先するときに選ぶレンズタイプです。お金をかけていいなら他の方法がもともっと選べるはずで,それをしないでわざわざ非球面を使うというのですから,ちょっと設計者の気持ちを聞いてみたいです。

 ともあれ,トリプレットにすることで,小型化したのは事実です。とても小さく,そのクラシカルな外観を纏ったHELIAR40mmF2.8ASPHは,私の物欲を久々に刺激したのでした。

 調べてみるとなかなか人気で,品薄状態です。すでに完売という話もあるくらいで,お金があってもすぐには手に入らないようですが,amazonに1つだけあった在庫を買うことにしました。

 L39マウントのブラックです。いや,これは不人気のやつですよ。

 でもいいのです。私はもともとL39を買うつもりでしたし,色も黒が欲しかったのです。

 ということで,手に入ったHELIAR40mmF2.8ASPHですが,ビルドクオリティの高さも,ヘリコイドの滑らかさも,絞りのクリックの軽快さもどれも素晴らしく,ずっしりとした真鍮とガラスで出来たレンズの重さも実に心地よいです。

 画質ですが,Zfcで試した限り,トリプレットのくせに絞り開放から使える面白さを備えています。1段絞ればカリッと解像度が上がり,F8まで絞れば現代風味を醸し出します。

 しかし絞り開放ではいい具合に周辺光量が落ち,しかも遠近感が滑らかに出ます。ピントが外れる領域の画質変化が自然で滑らかなのでしょうね。立体感の出方も今風と言えるかも知れません。

 まだまだこれから使い込むことになるので,ファーストインプレションとしてはこんな程度なのですが,色もしっかり乗っていますし,中央付近の解像度も申し分ありません。周辺の画質低下は絞りでコントロール出来ますし,とても楽しいレンズだと思いました。

 ZfcよりはCLEで使うことになると思います。CLEのボディの質感がレンズに追いついていないという大先生のご意見もありましたが,なんのなんの,私は十分に格好いいと思いました。

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