Blu-ray導入はポータブル型で
- 2014/02/25 15:47
- カテゴリー:散財
さて,昨日USB3.0増設の話で書いた,BDドライブ導入の話です。
民生用光ディスクはBDが最終になるだろうという話,そのドライブもかなりこなれてきて値段も安く,いろいろな種類のものが買えるようになってきたこと,そしてこの時期を逃すと選択肢が少なくなっていくんじゃないかという気持ちもあり,導入を検討しました。
どうせ光ディスクは消えゆく運命にあるわけですから,以前はこのままBDなど導入しないで,HDDベースでいこうと腹をくくったこともありましたが,光ディスクというのは案外耐久性があるということ,機械ものではないので信頼性があるということ,25GBというサイズは案外使いやすいんじゃないかということで,使ってみる気になったのです。
ついでにいうと,今のMacは光学ドライブが搭載されていません。MacBookは言うに及ばず,iMacでも未搭載です。OSが正式にDVDまでしかサポートしませんし,アップル自身が光ディスクでソフトを供給しなくなったので,その必要性はなくなったというのが言い分でしょうが,世の中にはまだまだ光ディスクで供給される情報があります。
それに,CD-DAやDVD-Videoという音楽や映像のパッケージメディアは,当分なくなりません。今家にあるものが駄目になるのは,随分先でしょう。
いつも必要なものではないから,外付けというMacのポリシーは合理的な考え方だと思います。そういう点でも,1つくらいポータブルの光学ドライブがあってもいいかなと思ったのです。
さっそく機種選定を始めますが,BDではパイオニア一択です。最初は5インチのバルクを買うつもりでしたが,それは使い道が限られますので,ポータブルがやっぱり欲しいと思い,BDR-XD05という昨年秋に出たものを買うことにしました。8500円ほどです。
ざっとスペックを並べると,USB3.0,BD-Rを6倍速で書き込み,4層のBDXLに対応します。バスパワーで動き,ポータブルBDドライブとしては世界最軽量の230g,本体サイズ133x14.8x133mmという小ささで,手に取ってみるとCDのケースみたいです。
ケースはアルミに綺麗な塗装がなされていて,とてもきれいです。質感も高く,いい意味で想像を裏切られました。ただ,アクセスランプの光がケースの隙間から漏れるのはいけません。これ,誰か気が付かなかったんでしょうかね。不細工です。
早速使っていますが,まだBD-Rを焼いたことはありません。読み出す事はばかりですが,多少汚れていても問題なく読み取る性能はさすがです。
しかし,先日のUSB3.0カードは電源供給能力が低く,バスパワーでは怖くて動作させられません。そこで,外付けの電源を用意します。見れば,5Vで2AくらいのACアダプタならよいそうで,探してみるとちょうど良いものがありました。
最初,極性が逆になっていることに気が付かず,動かないなあと思っていたんですが,途中で気が付いて配線を入れ替えて対応しました。問題なくセルフパワーで動いており,システムプロファイラでも200mA必要なデバイスとして認識されています。
読み出すだけならこれでいいんですが,書き込みを考えるとMacでどうやってかき込むかです。一応古いTOASTがありますが,これはBD-Rにギリギリ対応したくらいの時期で,最新のドライブに対応しているかどうかわかりませんし,BDXLは絶望的でしょう。フリーのライタを使うか,書き込む時はPCを使うかくらいしか考えつきません。
買い物のついでに,BD-Rを30枚ほど,BD-REを20枚ほど買っておきました。今必要なことではないのですが,とりあえずBD-REの試し書きをMacBookAirで行ったところ,電源供給能力の問題から,エラーで止まりました。リードは別にして,ライトについては安定した電源が必須で,ACアダプタは必ず必要になるような感じです。
BDについていろいろ考える機会になっているのですが,例えばCDは配布メディアとして誕生し,その後ライトワンスやリライタブルを可能にする技術が生まれて実用化されました。それゆえにCD-RやCD-RWでの混乱は少なかったように思います。
DVDでも配布メディアが前提でしたが,この時はライトワンスやリライタブルの技術がまだまだ発展途上であり,様々な方式が提案され,多くの規格が実用化されて混乱状態にありました。これはひどかったですね。
BDではその反省から,先にリライタブルメディアを決め,その後配布メディアを作るというアプローチにしたことで,DVDのような混乱は起きませんでした。
けど,冷静に考えて,もともと光ディスクの利点って,まるで印刷のような流れ作業で短時間に大量のディスクを量産できることにあるわけですよね。かつてテープメディアが全盛を誇っていたころ,これが配布メディアになり得なかった理由は,ダビングに時間がかかってしまったことにあります。
だから,BDって,本来の姿を見失っているなと感じます。50GBの容量の器を大量に生産できる仕組みは,今のところBDしかありません。HDDが安くなっても,フラッシュメモリが安くなっても,この優位性は変わらないでしょう。
配信になるといらないという意見もありますが,50GBのデータを仮に100MByte/secの速度の出ているネットワークでダウンロードすると考えても,ざっと10分ほどかかるわけですよ。
これほど高速なネットワークを維持するにはお金もかかります。もっと遅い速度のネットワークしか使えない人はまだまだ多いと思います。ですから,webサイトから欲しいBDをポチって,その日のうちに玄関先に届くことがそんなに不便なこととは思えません。
もし,BDのメリットが失われる事態が来るとしたら,大量生産大量配布に意味がなくなるときです。つまり,同じ内容のものが大量に必要とされない時がやってきたら,その時こそ配信の時代が来たといってよいでしょう。
BDは混乱がなかったと書きましたが,厳密にはウソですね。カートリッジに入っていた第1世代のBDと,その後出たBDとの間には,同じBlu-rayといいつつ,互換性がありません。ファイルシステムも違うなんて,もう詐欺でしょ,これは。
HD-DVDとBDとの戦争は,BDの勝ちという事になっていますが,正しくはどっちも負けです。どちらもこけて,次に出てきた実質的な次世代規格が市場を制したというのが,ちょっと斜に構えた私流の解釈です。