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2021年05月17日の記事は以下のとおりです。

温故知新のエコノミーキット

 ということで,久々に気合いの入った模型作りが終わってしまいました。やっている間は夢中になってやっているわけですが,終わってしまえばぽっかりと穴が開いたような気分になってしまいます。うう,模型ロスです。

 塗装の用意も残してありますから,ここはもう1つ,キットを作ってみましょう。

 実は自動車のプラモデルが4つほど積みプラになっているんですが,それはちょっと大変そうなのでパス。スーパースムースクリアーの練習も兼ねて,やはり鉄道模型を選びたいところです。

 そうなると,手軽に安く組めるキットとして長年親しまれているあれですね,そう,グリーンマックスのエコノミーキットです。

 あっけなく組み上がり,しかも安く,かつてはどんな模型屋にもぶら下げてあった定番キットですが,なけなしのお小遣いから,ガムもアイスクリームも我慢してひねり出した数百円で買ってきたキットをワクワクしながら組み立てた子どもたちが,出来上がった目の前のねずみ色一緒の小さな電車に唖然とし,しかも台車が別売りと知って奈落の底にたたき落とされるという,そんな経験をかつて味わったモデラーも多いんじゃないでしょうか。

 完成までは誰でもたどり着くものの,そこから先の完成度の向上はまさに底なしで,やってもやっても終わりが見えずまさにエンドレスです。

 作成例をゴールと置いてもなかなかそこにたどり着けず,あちこちに落とし穴が潜んでいます。うっかりしているとリカバー出来ないミスも出るので気を抜けません。

 私もかつて近鉄の車両をエコノミーキットで作りましたが,なかなか手強く,今見てみると恥ずかしいくらいの完成度です。

 今回はそんなに頑張らず,習作というくらいの気軽さで作ってみたいと思います。

 選んだのはオハ35の2両セット。1500円ほどで売られています。半切妻のものしか買えなかったのですが,これは予想通り,後に組み立てと塗装に手こずることになります。

 台車は別売りで2両分で1000円ほど。合計2500円で2両ですので,1両あたり1200円ほどとなりますが,特に台車の値段が上がったこともあって,これが安いかどうかはちょっと微妙になってきました。

 いやいや,模型作りというのは,作っている過程を楽しむ趣味です。金額の大小を論ずるのは野暮というものです。

 ということで早速作って行きます。板キットですのでランナーから丁寧に切り離し,ヤスリで綺麗に仕上げて接着。以上!でも,本番はこれからです。

 床下は説明書を見ながら部品を選んで丁寧に接着。細かい部品が多いので難しいです。

 一番の難関は屋根です。ベンチレータを取り付ける穴がなく,所定の位置にただ接着するだけのものですので,場所を決めるのがまず大変。作った2両でズレていたら格好が悪いですし,さらにいうとカトー製のオハ35とズレているのもみっともないです。

 この,カトー製のオハ35を基準に,実測して場所を決めて接着しました。しかし,ベンチレータもシャープさがなく,その甘さに時代を感じさせます。

 それぞれ別体で塗装してあとで組み立てることも考えましたが,屋根とボディは先に取り付けないとあとで隙間を埋められません。それに,今回のオハ35は半切妻ですので,車端部は塗り分けが必要ですので,先に組み立ててしまいます。

 出来上がったらさっとペーパーをかけて,プラサフを塗ります。これで隙間や修正箇所に気が付きますので,そこから本気で修正です。やはり車端部が難しく,ここの段差をなくしておく事が大変でした。

 作業効率を考えて,今回のパテは光硬化型をメインに使いました。これ,紫外線で硬化するので,太陽光や蛍光灯を使うのですが,お日様をあてにすると夜は作業が止まりますし,蛍光灯はピンポイントで光を当てることが出来ませんので,ほとんど使ってきませんでした。

 しかし,紫外線硬化樹脂に付属していた紫外線LEDを使ったハンディタイプのライト思いだし,これを使うとなんとまあ便利なことか。僅か30秒で硬化して,作業を続行できます。DE50でも試験的に使ってみましたが,塗装中にさえその場でさっと修正できる対応力の高さに感激しました。

 ということでこれをメインに使って修正をしていきます。板キットならではのバリやヒケもあり,完全ではないにせよ,気付いたところは妥協しないで数日かけて修正を行っていきます。

 気が済んだら(そう,気が済んだらです)塗装です。先にマスキングを行って,屋根とボディの塗り分けをします。車端部は難しい曲面を塗り分けることになるので,吹き込みが心配です。しっかりテープを貼り付けて,エアブラシも弱めに吹き付けましょう。

 今回はグリーンマックスの鉄道カラーではなく,評判のいいガイアカラーのぶどう色2号を使ってみました。評判通り粒子が綺麗ですし,発色もいいです。そして色の再現性も高く,メーカーの完成品に並びます。

 今回は塗装にも大きな失敗はなく,後でタッチアップを行ってからクリアを吹き付けます。窓ガラスを接着し,黒で塗装した床下にウェイトを組み込んで組み合わせ,台車を取り付ければ完成です。

 うーん,仕上がりそのものは悪くないですし,これだけ見れば良くやってるなと思うのですが,やはりカトーのオハ35に連結して走らせてみると,安っぽさというか完成度の低さが目立ちます。

 板が薄くて華奢な感じがするのは,実車がそうだから別にいいと言う考え方もあるでしょうけど,やぱり旧型客車の重厚感がこのキットにはないように思います。

 特に大きな失敗もなく無難に完成したオハ35。どこら辺で手を引くかという妥協で完成度と製作時間が変わってくると思いますが,最終的な完成度から考えると,潔く完成品を買った方がよいかもなあと思ったりしました。いやですね,大人というのは。

 ああ,歳は取りたくないものです。

 

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