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2022年03月03日の記事は以下のとおりです。

私のAppleII~電源修理編

 さて,昨日のことなのですが,修理したばかりのApple2が,壊れてしまいました。

 リビングのテーブルにApple2を設置し,のんびりとディスクのフォーマットを行っていたところ,なんだかお湯が沸いたような音が出たと思ったら,突然ボンと爆発音がしました。

 煙がふわーっと立ち上がってプラスチックの焦げた臭いが広がります。不思議と本体は動き続けているので,私はてっきりディスクドライブが壊れたんだと思っていました。

 あわてて電源を切りましたが,煙はおさまりません。嫁さんが血相を変えてすっ飛んできました。このあとしばらく説教され,私は打ちひしがれながらApple2を自室に運び込んだのでした。

 よく見ると,電源ユニットから煙が出ています。しかもカラカラと音がしています。なにかの部品が吹き飛んだのでしょう,1980年の日付印が押されたASTEC製の電源ユニットですので,42年前ですから壊れてもそりゃ仕方がないです。

 しかし,爆発というのは妙にテンションが上がります。命の危険があると動物はアドレナリンを増やして活発に動くようになるそうですが,まさにこれです。

 気を取り直して電源ユニットを取り外して開封しました。このASTEC製のAA11040Bという電源は,開封に2ヶ所あるリベットをドリルで潰してしまわないといけませんので,ドキドキしながら作業を続けます。

 フタを開けると,見事に1次側のMPコンデンサが破裂して吹き飛んでいます。ACラインに入っている0.1uFです。焦げ臭いので,袋に入れたまま撮影しました。

 20220303115447.JPG

 ヒューズも切れていませんし,他の部品に破損や焼損はなさそうです。発熱や放電による変色も見られませんので,とりあえず壊れたのはここだけのようです。

 しかし,これだけの破損がありながら,なぜヒューズが切れなかったのかなあと思って回路図を見ていると,このコンデンサの後ろにヒューズがあるんですね。これじゃコンデンサの破損による事故を防げないですよね。いいのかなあ。

 早速修理ですが,あいにく私は高圧系の部品の在庫はほとんど持っていません。なので耐圧250VのAラインに使えるようなコンデンサなんて持っていたかなあと探してみたのですが,なんと半年前に買ったデジットのお楽しみ箱に数個入っていました。安規マークも入ったものなので,今回の用途にもってこいです。

 さらに,せっかくですので電解コンデンサも可能な限り交換しますが,やっぱりスイッチング電源の高圧側に使えるような高耐圧品の在庫を持っていないので,低圧側のコンデンサを中心に交換を行います。

 ここで失敗したのが,電解コンデンサの極性です。基板のシルク印刷が間違っていると思われる部分があり,回路図を確かめる羽目になりました。google先生に聞いてみると,どうも世界中のユーザーが同じような問題で困っているようで,正しい極性を調べることが出来ました。いくつか反対になっていたようです。

 外したコンデンサの容量をチェックすると,ほとんどのコンデンサで問題がありません。1つだけ半分になっていた物がありましたが,無理に交換する必要もなかったのかも知れません。

 高圧側についてもチェックしましたが,こちらも今のところ問題はなし。

 ところでASTECと言えば,今でも電源メーカーとして知られていますが,当時は香港で製造されていました。香港がまだイギリス領であり,西側と見られていた時代の話です。

 さすがに香港ということで,部品も日本製が多いです。まだ日本が製造で潤っていた時代ですからね,なんか感慨深いものがあります。トランジスタは松下やNECのものが多く使われていますし,電解コンデンサもニチコンのものが入っていました。

 さて,部品の交換を済ませたのち,目視で確認を行ってからこわごわ通電します。電圧は問題なく出ているようで,これなら本体に戻すことが出来るでしょう。

 本体に戻して電源投入。何事もなかったようにApple2は起動しました。

 一難去ってまた一難。そりゃ40年以上前の機械ですので,まともに動く方がおかしいのですが,予防的な交換作業も行えましたし,これでもうしばらく安全に使えるでしょう。
 

 

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