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2023年07月26日の記事は以下のとおりです。

ScanSnapの縦筋

 ここ数年は,紙で配付される資料が減ってきていること,そしてさすがに紙の本を買うことが減ってきたこともあって,ScanSnapの出番も減ってきました。とはいえ,定期購読している電子化されていない技術系の雑誌はスキャンするしかありませんので,必ず使うものであることには変わりません。

 うちのScanSnapは三代目で,初代のS500はWindows専用機だったScanSnapがMacにも対応をした頃のものだったと思います。このころのScanSnapはまだCCDラインセンサと冷陰極管を使った光学系で,重送を防ぐローラも超音波による重送センサもなく,今考えると本のスキャンというのはなかなか根気のいる作業だったんだなあと思い返します。

 それでもスキャナと言えばフラットベッドスキャナだった当時,両面を1パスで,しかもADFで本一冊を一気にスキャンできるScanSnapは画期的で,本一冊のスキャンを休日の午後の優雅な嗜みから普段の仕事に格上げするものだったと思います。

 ScanSnapはラインセンサゆえに小さなゴミが縦筋になるという問題もありますし,裁断した本由来のゴミがあちこちに入り込むので,初代のS500はよくスキャンに失敗していました。結局センサユニットを分解して掃除することまでやって延命を重ねていたことを思い出します。

 二代目はiX500という高級機で,スキャン速度の向上とWiFiの内蔵が売りでしたが,個人的には銃創防止のローラーと重曹検出センサの搭載が大きな変化です。センサはCISに代わり,画質にも変化が出ましたが,光学系がシンプルになることは耐久性や信頼性の向上を期待させました。

 このiX500は本のスキャンを「覚悟なし」に思いつきで行う事を可能にしたものでしたし,センサユニットが密封されたことで本当にゴミに強くなりました。重送もなくなり画質も向上しているということで,まさに決定版となったと思います。

 しかし,WiFiは速度が遅いこともあって使うことはありませんし,本のスキャンを主目的とする私にとって,スキャンを行うもの,データの管理を行うものとしてPC以外を考える事はないので,余計な機能を持つことになっているなとも感じた機種でした。

 iX1500で本体に大型のLCDまで持つようになりましたがこれこそ本当に無駄で,こういうことにお金を使うという方向性には残念なものを感じていました。

 そんなときに登場したのがiX1400で,基本機能を強化したモデルに私は運命的なものすら感じて発売直後に買うことにしたのです。

 機構的にはiX500とそう変わりませんが,読み取り速度も向上していますし,私にとって本当に必要なものだけが搭載されているので,なにも我慢を強いられることはありません。安いですしね。

 途中,ScanSnap ManagerからScanSnap Homeへの移行を取りやめたりしましたが,ScanSnapを使うようになって16年,これまでに実に40万枚近い紙を取りこんできたわけで,それらが紙のまま残っていたかもしれない,あるいは逆にその紙の情報をすべて失っていたかも知れない,と思うと,これほど私の生活を変えたマシンもないんじゃないかと思います。

 さて,そんなScanSnapですが,前述の通り現在使っているのはiX1400で,2021年1月に購入したのでまだ2年半です。それまでの機種はいずれも6年以上使っていますのでまだまだしっかり頑張ってもらう必要があるのですが,これまでに掃除をしても改善された縦筋に手を焼いたことがありました。

 USBを挿し直したり起動し直すと縦筋軽減機能のおかげで消えてくれることもありますが,それでもダメな場合には本体をポンポンと叩くとセンサユニット内部のゴミが落ちるようで,縦筋が出なくなりました。

 そんなおり,億劫になってため込んでいた本のスキャンをやろうと重い腰を上げた先日,また縦筋の問題に気が付きました。

 今回の問題は,A4サイズをスキャンすると,表面の左から1cmほどのところに水色の筋が出るというものです。背景が白や黒だと消えてくれるのですが,青空のような場合には筋と背景色の区別がつかないせいか,筋が残ります。

 掃除をしても解決しません。どんな原稿でも必ず同じ場所に出てきてしまうので,これはもうセンサユニット内部のゴミの問題か,センサ(LEDも含む)の破損ということでしょう。まだ2年ちょっとなので,これは弱りました。

 素直に修理に出すことも考えたのですが,どうせ保証期間は過ぎていますし,長く使うつもりなら出来るだけ自分でメンテ出来るようにしたかったので,センサユニット内部の清掃を行ってみることにしました。いやー,危険です。

 iX500もそうなのですが,センサユニットは両面テープでガラスとケースが隙間なく接着されるため,基本的には分解できません。S500のようなCCDに縮小光学系を組み合わせたものは分解出来て,組み立て時に調整が必要だったのですが,CISを使ったモデルではセンサユニットそのものは完全にユニット化されているので,分解のしようもなく,ゆえに調整もありません。

 私はそのセンサユニットを分解掃除しようとしているので,壊してしまう可能性も大きいです。なんといってもガラスを剥がしてしまうわけですから・・・

 本体をさっさと分解し,表面のセンサユニット(つまり本体側のセンサユニット)を取り外します。とりあえず目視でゴミを探しますが特になく,この段階で「手の届く範囲にゴミがある可能性」は薄くなります。

 ガラスを外して,センサの光学系をアルコールと綿棒で拭き掃除します。でもたったこれだけです。そこから先は不可逆な分解を伴うので出来る事はこの程度なのです。

 組み立て直して試してみますが,やはりというか,全く改善されていません。壊さなくて良かった,ゴミがふえてなくて良かったとは思いますが,改善されなければ意味がありません。

 ここで,ScanSnap Homeにあるという縦筋軽減機能を試してみようと考えました。私はScanSnap Managerを使っていますが,これには縦筋軽減機能の設定がありません。(機能そのものがあるかないかはわかりません)

 それで,ScanSnap Homeで試してみようと考えたのですが,私の環境ではScanSnap Managerを完全にアンインストールするしかなく,やむを得ずアンインストールを行って試したのですが,結果はなにも変わらず。

 ScanSnap Homeが使いにくく,動作も緩慢であることをまた思い知っただけとなりました。


 次に考えたのはiX500のセンサと交換することです。ぱっと見た目に同じだったのでiX500を分解,センサユニットを比べて見ると,外形はほぼ同一,コネクタの位置もピンの数も同じ,しかも型番も1文字違い(それも末尾)ということで,互換性のある可能性が高いと想像して交換。

 組み立て直してテストしますが,これは全く動作しませんでした。センサユニットのデータシートも見る事が出来ませんので,これ以上はもうどうにもなりません。

 万策尽きたところで,とりあえずiX1400を元に戻します。この時センサユニットえ少し強めに本の山をパンパンと叩いて,ダメモトでゴミを落としてから,組み立てます。

 ここで軌跡が起こります。組み立て後のテストで,見事に縦筋が消えていたのです。ゴミを落としたのが効いたのでしょう。他に縦筋が出ていないかをよく見てみましたが,とてもきれいなものです。

 どうも,結果に影響を与えるようなゴミが製造時に入り込んでいて,これが時々悪さをしているようです。

 ScanSnap ManagerをTimeMachineから書き戻して(実際にはすべてを書き戻す羽目に陥った)テストするも,全く問題なし。試しに縦筋の出ていた雑誌のスキャンをやり直して,ちゃんと使える事を確認しました。

 わずか2年半で壊れたこと,ゴミがセンサユニットの中にいること,それが動いて悪さをすることがわかったわけで,しかも私はセンサユニットを分解していますので,次に修理を行う時には怒られるかもしれません。

 しかし,自分で対処出来ることもわかったので,今後同じようなことが起きた時には,衝撃を与えて解決するかどうかを試してみることになるでしょう。

 とりあえず直って良かった。

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