エントリー

ユーザー「gshoes」の検索結果は以下のとおりです。

PC-386BookLの内蔵メモリのトラブル解消へ

  • 2026/03/24 13:33

 PC-386BookLの拡張メモリの不具合,解決策が見えてきました。

 TMEM.EXEでメモリテストを行ってもパス,起動後EMSTEST.EXEでEMSのチェックをしてもパスするプロテクトメモリですが,なぜか仮想86モードでEMSに設定し,ここにWX3を組み込んでかな漢字変換を行うとハングアップしたり,例外の発生でリセットが必要になったりします。

 仮想86モードにしなかったり,WX3を組み込まなかったらハングアップしなくなることから,やっぱりプロテクトメモリが原因じゃないかと思います。

 で,十分休ませた後に起動してしばらくは全然大丈夫なんですが,3時間ほどすると確実にハングアップするようになること,クロックを下げても発生頻度が変わらないことから,熱や電源回りじゃないかと目途を立てました。

 まずは起動直後の正常動作するときと,ハングアップが確実に再現するようになった頃合いを見計らって,RAMボードの電圧を測定してみました。

 起動時は4.71V,2時間経過すると4.699Vに低下します。ハングアップが頻発する3時間30分になると4.60Vにまで低下することがわかました。

 これが5時間になると,電圧は4.69Vにまで復活しますが,それでもハングアップ頻度は回復しません。

 なので,電源電圧との相関は語れませんし,DRAMの動作電圧範囲には入っていますので本当なら動いて欲しいのですが,クロックを上げていることもあり,もう少し電源電圧は欲しい所です。

 また,電源の波形を見たわけではないので,動作時に一瞬4.5Vを割ってしまったり(それでもデータはすぐには壊れないものなのできっとデータの入出力でコケている),ノイズ耐性が下がってしまったりという事もあると思うので,ここは電源を強化したいと思います。

 最初に試みたのはパスコンの追加ですが,これは効果なしでした。

 次に行ったのは,フィルタのチョークコイルを外して直結することです。このメモリボードには電源ラインにチョークコイルが入っていて,ノイズの影響を抑えています。ただ,DCRが結構大きいみたいで,電圧のドロップが0.15Vほどありました。

 そこでこのチョークコイルを外し,代わりに導線をフェライトビーズに通したフィルタを入れてやると,電源電圧は4.84Vまで上昇し,ハングアップも起きなくなりました。やはりコイツが原因のようです。

 確かにクロックもギリギリをせめていますが,前述の通りクロックを下げてもハングアップしますし,時々8MBを認識せずメモリカウントが途中で止まったりしたことを考えると,やはり電源ではないかと思います。

 稼働時間も20時間を越えていますが,今のところ一度もハングアップはありませんし,これまでEMSを使ったアプリケーションの謎のトラブル(例えばディスクコピーの失敗)も起こらなくなりました。

 チョークコイルのDCRが大きいという事は,それだけ電流の変化で電圧が大きく変動するという事です。それを大きめのコンデンサで押さえ込んで使うのですが,例えばチョークコイルの劣化が進んでいたり,PC-386BookLの電源回路が悪くなっていたりする(この可能性は大きいです)と,電圧の変動が大きくなってDRAMの動作は不安定になるものです。

 本当は電源の波形を見て電源回路を作り直すくらいの覚悟がないとダメなんでしょうが,当時のBook/Noteの電源回路はなかなか複雑で,完全に同じ物を資料なしで作るのは難しく,騙し騙しでも今あるものを使うことになるのが現実です。

 もう0.1Vくらい電圧が稼げると安心なのですが仕方がありません。もうしばらく様子を見てみようと思います。

PC-386BookLの内蔵メモリは大飯食らいでした

 PC-386BookLの内蔵メモリが8.6MBと最大容量になったのはいいのですが,重大な問題が発覚し増した。

 事の起こりは,メモリスイッチが初期化されていることに気付いたことでした。私のPC-386BookLは,内蔵のNi-Cdバッテリが死んだので,単三のNi-MHバッテリを5本直列にして使っています。

 満充電でバックアップ電流を測定すると460uA程度,ざっくり500uAとして2400mAhのバッテリなら4800時間となりますから200日です。半年はメモリスイッチも時計も維持される計算です。

 ところが,満充電から10日ほどしか経っていないにもかかわらずメモリスイッチが初期化されて起動できない状態になっていた事に驚いた私は,なにかも間違いだろうと電圧を測定してみると,5Vまで下がっています。1本1Vとすればかなり容量が減っていることになるでしょう。

 あわてて満充電して電流を測定してみると,なんと11mAも流れています。これだとわずかに218時間ほど。つまり9日ほどしかバックアップされない計算になります。(実際に競るごとの電圧を測定すると特定の1セルが頑張っていたようで,このあたりのアンバランスについても課題なわけですがそれは追々)

 20倍以上も流れるのはなにかがおかしいときです。ということでしばらく考えてみたのですが,とりあえず内蔵メモリを引き抜いてみると電流は11mAから460uAまで下がります。やはりメモリが原因だったみたいです。

 気になってベースボードのみにしてみると8mA,2MBの拡張ごとに1mA増えて,3枚増設してトータル8MBにすると11mAになります。

 うーん,2400mAでも9日しかバックアップされないなんて,280mAのバッテリを内蔵していた新品を当時買っても,丸一日程度しかバックアップされないなんてのはクレームになったんじゃないでしょうか。

 設定をいろいろ変えてみましたが変わらず。サブボードを追加する度に1mA増加するところから,どうもスタンバイモードに入っているみたいで,完全にOFFにはなっていないみたいです。そうすると4チップで1mAというのは辻褄が合います。

 となると,制御用のASICもずっと起きているわけで,こいつが7mAくらい消費するような設計になっているんじゃないかと思いますが,この内蔵メモリはRAMドライブに設定可能で,そうなると当然バックアップする必要があります。当時の水準で言えば,11mAは妥当な数字なんじゃないかとも思います。ほら,98ノート用のカード型のメモリ(メルコのRCDシリーズなんかですね)も,中身は普通のDRAMだったりして,これをRAMドライブなんかにして使うと,電源OFFでも簡単に電池がなくなったものです。

 で,結局どういう運用をするかなんですが,長期間使用しないときは内蔵メモリを抜いてメモリスイッチを維持するか,逆にもうバックアップはあきらめてバッテリを抜いてしまい,使う度にメモリスイッチを設定し直すことにするか,どっちかしかありません。

 どちらにしても,内蔵メモリについての情報が少なく,バックアップする必要が全くないプロテクトメモリに設定した時にもこれほどの電流が消費されているとは想像出来ませんでした。このあたりからも,PC-386BookLというモデルが,後に続くPC-386Noteシリーズへの過渡期であることがうかがい知れるというものです。

 実はこの問題に決着が着いた後も,突然EMSに待避したFEPがハングアップしたり,起動途中にEMSにアクセスするとハングアップしたりと,仮想86モードでのEMSがらみで深刻な事態に出くわしています。以前はこんなこと全くなかったので,どうもこの内蔵メモリというのは癖があって,使いこなしが難しいもののように感じてきました。

 そういえば,メモリカウントが6MBや7MBあたりでストップし,そこから上を認識しなくなることが何度もありました。メモリスイッチが消えたときによく起きていて,メモリを一度外して再度差し込むと無事に8MBカウントするので,ASICのリセットの問題とか,高速クロックに着いていけてないとか,そういう問題が潜んでいるんじゃないでしょうか。

 クロックについては先日書いたように10%ほど落として現在22.5MHzです。これを21MHzくらいまで下げる必要性があるかも知れないですが,そうなるとまたキーボードを外して・・・なんてことをやっていると,仕舞いには本当に壊れてしまうんじゃないかと怖いです。

 こういうケースでは,結構電源にコンデンサを入れると効き目があるものです。もう少し容量を追加して電源を補強し,それでもダメなようならクロックを下げるようなことを考えてみましょう。

 あ,ちなみにACアダプタを差し込むと,バックアップバッテリには5mAの充電電流が流れます。280mAのバッテリが内蔵された新品であれば,56時間で満タンになる計算です。まあ,毎日使う人ならこれで十分だったのかも知れません。いやいや,25時間で空っぽになる電池を56時間かけて充電するなんてのは,やっぱり破綻してません?

PC-386BookL,まさかの復活


 キーボードのフレキが切れて使用不能となった私のPC-386BookL,まさかの復活です。

 うちのPC-386BookLは内蔵LCDが死んだことから,アナログRGBで繋いだカラーLCDに換装してあります。初期設定は内蔵LCDですので,換装したカラーLCDに表示をさせてかったら,リセット時のHELPキーで起動する設定メニューから切り替えるか,DOSを起動してからCTRL+GRPH+Lで切り替えるまで,ディスプレイなしの状態で操作しなければなりません。

 いずれにしてもキーボードがないと切り替えできないわけで,HELPキーが死んでいたらメニューは起動しませんし,リターンキーが死んでいたら設定の変更を行うことが出来ません。

 GRPHキーやCRTLキーが死んでいてもキーコンビネーションで切り替えが出来ない訳ですから,とにかくキーボードない事はこのマシンの死を意味するということです。

 PC-386BookLのキーボードユニットはミツミ製で,接点とパターンを銀ペーストで印刷したシートの間に丸い穴の開いたスペーサーを挟み込んだ3層構造で,キートップとスプリングが連結されたラバーカップがシートを押し,上下の接点が接触するという仕組みです。

 リモコンなんかによくある,ラバーカップにカーボンの接点があり,これがパターンをショートするものとは違っています。

 パターンはそのままコネクタの接点になっていて,この部分はカーボン塗料で保護されているのですが,こいつがなかなかくせ者で,何度も抜き差しをやっていると剥げてしまうのです。

 シートは樹脂製ですので熱に弱く,銀の部分もカーボンの部分もハンダ付け出来ません。切れてしまったり剥がれてしまったら,もうその段階でおしまいなのです。

 分解を繰り返したうちのPC-386BookLのキーボードがダメになるのは時間の問題だったわけですが,先日とうとうダメになってしまったのでした。

 もう一台ジャンクを買おうにもオークションには出ておらず,他に入手方法も思い浮かばないので頓挫,まさに万策尽きてあきらめたのです。

 電源ユニットの破損,基板のパターン切れ,レギュレータICの破壊,LCDの破損,FDDのエラー,CPU換装と,幾多の死地を乗り越えてここまできたPC_386BookLと,いよいよお別れするときが来たと,覚悟を決めたのですが,もうどうせダメなのなら,壊す覚悟でやるだけやってみようと,気分を入れ換えました。

 切れたパターンの修復や,コネクタのカーボンの剥げなら,導電塗料を使えば修復できるかも知れません。手元にある銀ペーストのEジスペンが使えるならいいですし,最近だとウレタン塗料ベースの導電塗料や,固化すると接着力を維持出来る導電接着剤もあります。これらを使えるかも知れません。

 まずは一晩寝て,それから取りかかったことは,一体どの部分がどんな風に壊れてるのかを正確に把握することです。

 キーボードを分解し,コネクタのどの端子にどの接点がつながっているかを調べます。すると,DキーやESCキー,Dキーといった,最初に壊れたキーが同じ端子に繋がっていることがわかりました。やはり断線だったみたいです。

 コネクタに頼るのも怖いので,細いポリウレタン線をEジスペンでコネクタに接着し,これを本体にハンダ付けする作戦を立てましたが,あいにくEジスペンには接着力はなく,ポリウレタン線は簡単に外れてしまいました。

 ということは,やはりコネクタを再利用するほかありません。

 そこでEジスペンを面相筆に含ませ,コネクタに塗りました。また,折れたところで切れている可能性も高いので,この部分にもしっかり塗りつけました。

 ドライヤーで乾かしてから導通を見たところ,ちゃんと導通が復活しました。念のため下側のシートのコネクタにも同じ処置を行い,乾かしておきます。

 翌日,ダメモトで本体に接続したところ,なんとほとんどのキーが復活しました。ただしカーソルの下キーやNUMキーが動かず,これはどうも一番右の端子が繋がっていないようでした。

 そこでもう一度Eジスペンを塗り直して導通を確認しました。念のためこの端子とその隣のHELPキーなどが繋がる端子は,銅箔テープとシートのパターンを直接Eジスペンで繋いで,万が一コネクタとの接触がダメになった場合でも,この銅箔から導線で引っ張り出し,直接本体にハンダ付け出来るようにしておきました。

 これで試すと,すべてのキーが動くようになっていました。ただ,一部のキーでは,2文字出てしまうものが出てきてしまいました。

 調べてみると,下のシートから出ている端子に塗布したEジスペンがはみ出していて,隣の端子とショートしているところがありました。カッターで削り落としてもう一度試すと,今回は問題なくすべてのキーが正常です。

 ところが,筐体を閉じるときにキーボードのフレキがぐっと押されて変形するんですね。そのせいでHELPキーやリターンキーの端子がまた接触不良を起こしてしまいました。

 もう一度コネクタから外してEジスペンを塗布するのも手ですが,他の端子がダメになることも怖かったので,念のためにと引っ張り出しておいた銅箔にハンダ付けして,本体の基板と接続しました。

 これでフレキを変形させても導通が切れたりしません。せっかくですので筐体を組み上げて使ってみました。今の頃問題なくキーボードは動いています。

 いつまで使えるのか分かりませんが,あまり使い道がないなあと思っていたEジスペンのおかげで復活出来たことはありがたいやらうれしいやら。

 苦手だったフレキの修理が導電性の塗料で修復できるという話は耳にしていましたが,そんな上手くもいかないだろうとあまり気にしていませんでした。しかし実際に修理出来るようになると,これが理由でもうあきらめる必要もなくなると,前向きな気持ちになります。

 耐久性は心許ないですし,いずれ同じ問題が発生するだろうとは思いますが,銀ペーストで修理出来ることが分かった以上はそれを繰り返せばよいでしょうし,どうしても心配ならこまめにジャンクのPC-386BookLを探しておけばよいでしょう。

 今のうちは全く問題なく動いていますので,しばらくこれで様子を見たいと思います。

 

MacBook NEO雑感

 Appleが新しい商品を出すと,ワラワラ出てくるMac系のライターたちの記事。

 中身のある記事もありますが,かつての栄光はどこへやらという中身のないベテランの記事に辟易したり,あまりにAppleに傾倒するあまり欠点が利点に変わる魔法を発動する人に失笑を禁じ得なかったりと,なんというか同じタイミングでこの道30年のベテランが同じネタが被るなんてのは,恥ずかしくてやってられないと思うんです。

 愚痴はこのくらいにして,先日予測した低価格MacBook,予測の翌日に出ました。予測は肝心な価格が外れていて,故に製品そのものの位置付けやコンセプトも外してしまいました。

 反省を込めて,雑感を。

 まず価格は999ドルではなく,799ドルと200ドルも下げてきました。日本円で10万円を切ります。これだとさすがに存在価値はありますし,しかもA18というプロセッサがかつてのM1以上のパフォーマンスを持つとわかったところで,その存在価値は十分過ぎると思います。

 A18からくる制限・・・メモリは8MBのみ,ThunderboltではなくUSB3.2,しかも2つあるUSB-typeCのうち1つはUSB2.0,6コアゆえ高負荷に弱いなど,やっぱり厳しいなあと思う所もあるわけですが,ベテランライターたちが言うように,確かにメールやWEBブラウズなら問題ないでしょう。

 ん?メールやWEBブラウズなんて,Macでやるのか?

 Macは創造のマシンです。この世にないものを創る道具である以上,このスペックはちょっと厳しいんではないかと思います。

 そこはやはりA18ではなく,M1,いや最低でもM2を搭載してくれればよかったのにと思います。M1やM2のMは,おそらくMacのMなのです。

 昨今の円安やAirの高級化のせいで低価格のMacがなくなったことに対する対策というのはわかります。しかし,低価格のMacがカバーするエリアはiPadとiPhoneが担うという戦略を進めてきたのは,Apple自身ではなかったか?

 また,それをさも見て来たかのように宣ったのが,先のベテランライターたちではなかったか?

 つまり,Appleの方針転換なのです。(あるいはベテランライターたちの読み間違い)

 ただ,Airの高級化がMシリーズのせいで急激に進んだこともあり,従来Airでカバー出来た下位のエリアを取りこぼすようになってきたのは事実です。Surfaceも売れていないと言いますし,iPadでカバーするのは難しく,ゆえに低価格ノートPCを頼るという方針転換は,ひょっとしたら仕方がない事なのかも知れません。

 10万円を切る下位モデルでは,Touch IDが非搭載です。指先一つでログイン出来たりアプリをインストール出来たりする便利さは大きく,これがないことはかなり不便でしょう。中にはApple Watchを持っていれば関係ないなどという人もいるようですが,10万円のMacを選ぶ人がApple Watchを買いますかね?

 キーボードのバックライトは,普段はそのありがたみを感じることはない人もいるでしょう。しかし,実際に困るような状況で初めてそのありがたみに気が付くもので,このバックライトこそそんな機能の1つだと思います。

 ある記事によれば,NEOのメイン基板はわずか19cm x 3cmだそうです。これだと確かに安くなると思いますが,定評あるタッチパッドをグレードダウンしたことも含めて,私はこのMacBook NEOを手放しに褒めることは出来ません。

 ならどんなマシンだったら良かったのか,ですけど,個人的にはAirには元々エントリーモデルという役割は与えられておらず,持ち運び(とデザイン性)に特化した,性能や価格とは別枠の特殊なモデルだった事を考えると,Airの役割を再定義した今回の方向性は正しいとは思います。

 で,初代iBook(クラムシェル含む)がエントリーモデル,あるいは学生向けモデルという役割を担っていたことから,NEOは無印のMacBookとしてAirよりも少し小さく,12インチ程度にして持ち運びを考慮したモデルにして欲しかったなあと思います。

 私の中学生の娘はMacBook Air13 M1,2020を使っていますが,やっぱり重たいらしいです。なので,アルミボディにこだわらず,ちょっと分厚くなってもいいから軽いモデル,そして堅牢なモデルであって欲しかったと思います。

 プロセッサはA18でもいいですが,価格差が少ないならM1かM2にして欲しかったです。でも,メモリは8GB,256GBのSSDで十分でしょう。

 実のところ,ユニボディは金型で成型するのではないので,プラスチックの筐体と違い量産しても,あるいは金型代の償却が済んだ古い筐体を再利用することも,コストを引き下げる材料には出来ないでしょう。

 であれば,iPhone17で使った冷間鍛造ユニボディを使い,金型で成型して小さめの筐体を作るというのはありだったかも知れません。これで一気に数を作り,価格を下げるのです。

 まあ,勝手な妄想をしていますが,10万円を切るとさすがにインパクトが大きいです。問題はなにを引き算したかですが,私の目には余計な物を残し,必要な物を引いたように見えています。特に大きさと重さです。ここにはこだわって欲しかったです。

 NEOの処理能力は実は結構すごくて,音楽系のソフトも問題なく動くというレポートも見ました。うーん,それなら十分なのかもなあ。

注意!BDレコを買う人へ

 BDレコのソフト単体売りに手を出し,BDドライブの故障が発覚,結局BDドライブを新たに買い直す羽目になった顛末は先日書きましたが,その後いろいろ試して分かった事がありました。

 先に結論を書きますが,BDレコに過度な期待は禁物です。素直にパナソニックかシャープのBDレコーダーを買った方がよいと思います。でも,テレビ番組の保存にそこまでのお金を用意出来るかどうかは,もはや熱意の問題かなとも思います。

 では,実際に触って困った事を書いていきます。

(1)書き込み失敗時の問題

 一番困ったのはこれです。テスト運用ということもあって私は主にBD-REを使っていますが,BD-REのDLは2回に1回は失敗します。無事に書き込めたと思っても再生出来なかったりすることもあるので,それも含めると私はBD-REのDLへは一度も書き込みに成功していません。

 で,問題はここからです。DRMの関係から仕方がないのですが,書き込んだ番組はPCから削除されます。この場合,書き込みエラーで中止された場合でも,書き込みが出来た番組はPCから消えるのです。

 これ,例えば書き込みの最後でエラーが出た場合,転送した番組のほとんどが失われます。私はディスク全体の書き込みが成功した場合のみ削除されると思っていましたから,番組単位で削除が行われると知って愕然としました。

 テレビからPCへ転送が完了した段階でダビング回数が一つ減ります。そして,PCからBDへの書き込みの段階でPCの番組が消えてしまいますから,書き込みに失敗して手元に番組が残らない場合でも,ダビングの回数は一つ減ってしまうというわけです。

 もともと10回ダビングが許された経緯に,こうしたダビングの失敗をカバーするというのがあったように思いますが,希にダビングではなくムーブしか許可されないケースもあるわけで,この場合は特に深刻でしょう。

 こうした致命的な機会損失やユーザーの権利の喪失について,専用のレコーダーは真摯に検討を重ねていると思うのですが,BDレコは後述する要因と相まって,このあたりの意識が低いと言わざるを得ません。

 とにかく,失敗した時の損失が大きいです。失敗がないように信頼性をあげること,さらに失敗を回避するための工夫を行うことなど,失敗を回避するような工夫がなく,その結果簡単に失敗し,当たり前のように権利が失われていきます。

 PCベースということでもともと信頼性確保には不利なシステムありますが,だからこそ失敗した場合の「ユーザー保護」を第一に考えて欲しかったです。


(2)書き込む番組は順番も含め転送前に決める必要がある

 これも驚きました。PCに転送された番組は,BDに書き込む時に選択出来ません。言い換えると,転送された番組は書き込み時にすべて書き込むことになります。

 だから,先にまとめて転送しておき,書き込み時に選んで書き込むという事が出来ません。私はこれで,400番組ほどのダビング回数を1つまとめて失いました。

 例えば,DRモードで1枚におさまると思って転送したところ,実際に書き込もうとすると数分オーバーしたせいで2枚必要と言われたとします。そこで数分短い番組を選んで組み合わせて1枚に収めようとするわけですが,書き込む番組を番組単位で選べないのでどうすることも出来ません。

 書き込む番組を選べないだけではなく,番組単位で削除も出来ない(追加は出来る)ので,もし1枚をオーバーしてしまった場合には,他のモードで書き込むか,一度全部削除して転送からやり直すしか手がありません。

 他のモードについては後述のとおり非現実で,全削除から再転送になるのですが,当然ダビング回数が減ります。何を書き込むかを選ぶ作業に権利が一つ必要だなんて,おかしいと思います。

 こだわる人もいると思いますが,書き込む順番も指定出来ません。PCへの転送順で決まります。つまり,連続再生される順番も指定出来ないわけで,そこまで考えてテレビから転送しないといけないのです。

 でも,テレビ側でも順番を指定出来るわけではないので,結局番組1つ1つを順番に転送することになります。まさに付きっ切りです。バカバカしい。


(3)実用になるのはDRモードだけ

 BDレコでは,トランスコードを行わない最高画質(DRモード),トランスコードを行う高画質,標準画質,長時間画質の4つの画質モードが選べます。

 このうち,DRモード以外のトランスコードが行われるモードでは,膨大な時間がかかります。マシンの性能が効いているわけですが,非力なうちのマシンの場合,高画質モードで4時間の番組を書き込むのに24時間以上の時間がかかりました。

 DVDの場合はディスクイメージを作って書き込むのでエラーも起きにくいのですが,BDの場合はオンザフライなので,24時間書き込みっぱなし状態です。この場合ほぼエラーで書き込みに失敗します。

 長時間の記録を行う標準画質や長時間画質のモードではさらに時間がかかると予想されるのでほぼ確実に書き込み失敗となり,待てば済むと言う状況ではなくなってしまうため,実質使えるモードはDRモードのみという事になります。

 DRモードでは1層で2.5時間,DLで5時間ですので,30分の番組12話では3枚のディスクが必要になります。ここで私は自問することになります。そこまでして残したい番組か,それは?


(4)どれくらい書き込めるかは容量ではなく時間だった

 そしてこれもまた嫌になる仕様で,1枚に書き込める制限は容量ではなく,時間でした。地上デジタルでは30分で2GBちょっと,BSでは4GBちょっとと言うところですが,どちらも30分として扱われ,半分の容量しかない地上デジタルはディスクの半分しか使えません。

 DRモードでは1層で2.5時間という制限になっていますから,22.5GB/5 = 4.5GBと,BSデジタルをカバーします。もし30分で2.5GBの地デジが容量一杯に書き込めたら4.5時間も記録出来るはずなわけで,時間で縛ってしまうのは明らかに無駄が多すぎます。

 当初,2.5時間を越え3時間ほどの地上デジタルの番組を転送して書き込みを行おうとしたのですが,DRモードでは2枚必要と言われました。高画質モードなら1枚でOKだったわけですが,高画質モードの方がトランスコードを経ることで容量そのものは増加するのと同じ事が起こるというわけです,しかし画質は変わらず。(とマニュアルのも記載があります)

 バカバカしい。


(5)ソフトの不安定さ

 加えて,ソフトそのものも不安定なところがあります。例えば一時フォルダーを見失ってしまうことが頻繁に起こります。転送した番組を見つけられない,転送を始める事ができない,書き込みが始められない,最悪なのは書き込み中にフォルダを見失い,書き込みが中止することが頻発します。

 起動ドライブが十分に空いていればここに一時フォルダーを用意するのが最も確実だと思いますが,私のようにSDカードスロットやUSB経由の外部ドライブの場合,突然フォルダーが見つからないと言われることがあり,PCを再起動する,もしくは設定を初期化するまで解決しません。

 他の細かいバグはともかく,この一時フォルダーが見つからない問題は致命的なので,なんとかしてもらわないと話になりません。


(6)CMカットなどの編集は不可能

 当然のことですが,PCでの編集は全く出来ません。カット,マージはもちろんですが,前述のように削除もできなければ順番の入れ換えすら出来ません。さらにいうと番組名の修正も出来ません。とにかく転送した物をそのまま書き込むことしか出来ないのです。


 ということで,BDレコアプリの機能があまりに貧弱過ぎて,機会損失が避けられません。とにかくユーザーのミスはどんなルートを選んでもリカバー出来ず,権利を1回失うことで解決を図る仕組みになっています。


ディスクの書き込みに失敗した -> 新たに焼き直しをするためには転送からやりなおし -> 権利-1

転送した番組がDRモードで入らないことがわかった -> 全部削除してからDRで入る分だけ再転送 -> 権利-1

DRモードで1枚に入らないことが分かったので最高画質で書き込む -> トランスコードしながらなので書き込みに時間がかかって結局エラー -> 転送からやりなおし -> 権利-1


 と言う具合に,最終的に権利-1に落ち着きます。これでは10回のダビング回数など人鉛もありません。(ついでに時間もどんどん溶けていきます)

 唯一救われるのは書き込み前なら転送済みの番組は残るという事でしょうか。転送を終わったあと,アプリを終了しても番組は消えません。ここから転送を新たに行った場合でも,これまでも転送した番組は消えることなく,追加されていきます。

 しかし,書き込み時の選択が出来ませんから,目標とする時間を越えてしまうと全削除です。まるでトランプゲームのブラックジャックです。


 ということで,BDレコでは,

・1層のDRモードしか現実的に使えない
・低ビットレートの地デジでも1枚あたり2.5時間まで
・テレビからの転送前に書き込む番組を選び順番を決める必要がある
・ムーブになるような番組は番組そのものを失う危険があるあるので避ける
・高スペックのPCを使うこと,ストレージは内蔵ドライブに
・それでも失敗する覚悟が必要

 ということになると思います。

 確かにソフトは3000円ちょっとです。この値段なら文句も言えません。しかし,ドライブ込みで22000円出そうと思っている人は,今一度考え直した方がよいです。

 もし番組のアーカイブを重視するなら,なくなる前にBDレコーダーを買いましょう。

 もし,気分で残しておこうと思っているだけなら,HDDに入れっぱなしで十分でしょう。

 間違っても,BDレコでテレビのHDDにある番組を待避出来ると考えてはなりません。運が良ければ出来る場合がある,程度に考えておく必要があるでしょう。

 BDレコを買うことが許されるのは,アプリだけを3000円ほどで買って済む人だけです。間違ってもドライブまで買わなければならない人が,このBDレコに手を出すべきではありません。

ユーティリティ

2026年04月

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed