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ユーザー「gshoes」の検索結果は以下のとおりです。

トーンアームを交換

  • 2015/11/09 15:01
  • カテゴリー:make:

 アナログプレイヤーに関して,20年来のテーマになっていたのが,トーンアームでした。

 カートリッジはいくつか試した結果,自分の好きなものを2つ見つけることができましたし,イコライザアンプも何台が作ってみて,今の形に落ち着きました。

 ターンテーブルは一度故障したものを自分で修理する時に,きちんと内部を理解してメンテナンスしましたから,これも気になりません。そうすると,残るはトーンアームです。

 完全にメカで,電気的な要素がほとんどないものですから,私には門外漢もいいところで,現在の状態がいいのか悪いのか,交換すると何が違ってくるのかがさっぱりわかりません。

 理想的にはトラッキングエラーをゼロにできればいいわけですが,そうもいかないので費用だったり扱いにくさだったり大きさだったりというデメリットの許せる範囲で,個々人が折り合いを付けるものでもあります。

 そもそも,私のプレイヤーはジャンク品を買ってきたものです。機械的な精度を要求されるトーンアームが一番壊れやすく,初期性能を保っていない部分である事は容易に想像がつきます。

 そこで,トーンアームの交換をずっと考えていたのですが,なにせ高価なものです。そうそう簡単に交換出来ません。かといって安いものを探して取り付けてしまえば,現在ついている純正のトーンアームよりも,性能的に落ちてしまうかも知れません。

 「かも知れません」というのが実に微妙なところで,なにせ比較をしていないので,私もよく分からないのです。10万円ならいいのか,40万円ならいいのか,純正のトーンアームがどのくらいのレベルのものなのかも,わかっていません。

 それに,私は恥ずかしいことに,綺麗にメンテナンスされたハイエンドのアナログプレイヤーをほとんど使った事がありません。一番高だったのは叔父が持っていたプレイヤーでしょうが,それだってそんなに大したものではなかったと思います。

 そうなってくると,最初の交換は性能の保証された新品でと思う訳ですが,それにしても安いもので10万円です。一番安価なもので10万円ですから,これで高性能だとしたら,50万円のトーンアームの存在理由が問われてしまいます。

 しかし,中古品,ましてオークションなどは,見極めが出来るだけの能力がないので非常に危険です。

 いろいろ思案したところ,とりあえず安い上に評価が高く,特に海外の評判が良いSA-750Eにしようということになりました。フォノケーブルが安いもので8000円ですから,ざっくり予算としては,8万円までです。

 キャビネットもフォノモーターもこのまま使うので,憧れであったロングタイプを使う事はあきらめます。今ついている標準的な長さのものに近いものを探すと,これになりました。

 アナログプレイヤーの関連は,市場が小さいだけに,今ある在庫がいつまで買えるか分かりません。仮に買えても値段が倍になることもあったりするので,欲しい時に買う,もうこれしかありません。

 ところが,やっぱり10万円は高いなあと思う訳です。10万円で,使いこなしが楽しめるものならいいんですが,そういう感じのものではありませんし。

 と思って,いろいろ物色していると,非常に気になるトーンアームがひっかかりました。グレースのG-940というものです。

 品川無線という会社のブランドがグレースで,そんなに大きな会社ではありませんが,非常に優秀なカートリッジやトーンアームを製品群に持ち,オーディオブームだった1970年代から80年代に,大きな存在感を持っていたメーカーです。

 ここのトーンアームが優秀なことは私も聞いていましたが,具体的な話は何ひとつ知りません。そんな中で,G-940はシングルサポート,オイルダンプ式という強烈な個性を放っていることに気が付きました。

 トーンアームというのは,レコードに対して水平方向に動く部分と,上下方向に動く部分が必要です。水平方向は言うまでもなく,レコードの外側から内側に渦巻き状に刻まれた溝を,レコード針がトレースするのに必要な移動です。

 上下方向はレコードの反りに追従する必要があることと,適度な針圧をかけるために必要です。ですが,これ以上に必要な可動部分はないということでもあります。

 で,可動部分ですから,支点が必ずあるわけで,支点があればそこに必ず摩擦があります。摩擦があれば動きを妨げる力が働くことになるわけで,素人の頭で考えても摩擦は少ない方がいいとわかります。

 一方で,もしどんな振動に対しても完全に追従できてしまうと,レコード針の振動にも追従してしまうので,音が出ません。かといってどんな振動にも追従しないようにしてしまうと,25分で10cmほど移動することもできなくなり,レコードを再生出来なくなります。

 つまり音として拾い上げたい振動だけは動かず,それ以外の振動については動いて欲しい,そういうものが理想的なトーンアームです。なかなか難しいですよね。

 しかも,その周波数特性を決定するパラメータが,カートリッジ,キャビネットの材質,キャビネットの足,ターンテーブルの防振シート,トーンアームの関節の構造,それぞれの質量,密度,長さや節の数に関係するというのですから,もうたまったものではありません。

 こうした要素で,アナログプレイヤーにはシステム全体で非常に複雑なピークやディップを持った周波数特性があって,200g程度の塩ビの円盤から吸い出せる情報量に,差が出てしまうというわけです。

 当然,ちょっとした違いから出てくる音に変化がつくわけで,それが好ましいものになるように追い込んで行くのが,アナログプレイヤーの面白さでもあります。

 話をトーンアームに戻しますが,摩擦を減らすには支点を減らすのが一番です。水平方向と上下方向にそれぞれ1軸の間接があったら,全部で2つの支点があります。特に上下方向を点で支えるか,線で支えるかでまた違いがありますし,どっちの場合でも摩擦が発生する部分は2箇所出てきます。

 ちょっと考えると,やじろべえのような,1点でバランスを取って支える仕組みが一番いいと言うことに気が付きます。なるほど,これだと水平方向でも垂直方向でも同じように動き,同じ支点を共用しますので,無理がありません。

 しかし,やじろべえを作った子供の頃を思い出すと,うまくバランスを取らないと、落っこちてしまいます。それに,摩擦がほとんどなくなりますので感度は高くなりますが,追従して欲しくない周波数にもついていってしまうでしょう。

 最も大きな問題は,動いて欲しくない方向にも自由度があることです。トーンアームに欲しい自由度は水平方向と上下方向です。トーンアームがねじれる方向には動いて欲しくありません。カートリッジが斜めに傾いた状態になるとステレオ再生に問題が出ますので,実はこのタイプのトーンアームは,ステレオ時代に廃れてしまったという事実があります。

 そこで,動いて欲しくない周波数の「動きにくさ」を増やし,減衰させます。これがダンピングです。ダンピングにはいろいろ方法がありますが,摩擦を使う方法や油を使う方法などがあります。

 G-940というトーンアームは,このダンピングにシリコーンオイルを使う方式です。シングルサポートというのはやじろべえと同じく,1つの針の上にのっかる構造,そしてそこに制動用の硬いシリコンオイルをもちいて,ある周波数以上の振動には追従しないようにするわけです。

 これが,取り付けるターンテーブルやキャビネットが決まっている,同時にヘッドシェルやカートリッジも決まっているなら,話はそんなに難しくないでしょう。しかし,このトーンアームはユニバーサル型で,どんなものにも適合しなくてはなりません。

 カートリッジの大きさも重さも,重心の位置もバラバラです。これで,水平方向の長周期の追従性と,上下方向の数Hzの追従性を損なわず,それ以外の動きをがちっと規制するようにするのですから,そりゃ大変です。

 G-940は,その構造故に大変優秀なトーンアームとして,1970年代前半に登場して好評価を得,ベストセラーになったそうです。しかし,調整も難しかっただろうし,なにせシリコンオイルを使わないといけないという,難しい条件で性能を発揮するものだったのですから,ユーザーが気を抜いたらたちまち性能が出なかったのではないかと思います。

 当然,カートリッジを交換すれば複雑な調整をやり直さないといけないだろうし,経年変化も大きかったでしょうから,そういう面倒を嫌がる人には向かないでしょう。だから,この構造のトーンアームは,現在新品では手に入れられないはずです。

 なら,挑戦したくなるもの,これまた人情というもの。

 手に入れる方法は,とりあえず中古オーディオショップか,オークションです。一般的にオークションの方が安く手に入るものですが,質はもうまちまちです。それこそゴミ捨て場から拾ってきたようなものから,大事に個人で使っていたものまで様々です。

 私は,値段が上がる傾向のあるものを狙いました。他の知恵のある入札者にのっかってやろうと考えたのです。まあ,私のような素人が二人で競り合いをするようなことがあると,最悪なわけですが。

 で,落札したのが10月末です。はっきりいって中古ショップよりも高価な値付けになりましたし,届いたものは私に言わせれば価格以下のものだったので,かなりがっかりしたわけですが,まあ仕方がありません。それでも,新品を買うよりはずっと安くついたと,あきらめることにします。

 まず,全体に錆びだらけです。使わずに長期間放置されたんだろうと思います。また,タバコのヤニもついています。オーナーは喫煙者ですね。

 また,動作確認のためにオイルを入れたんでしょうが,抜くわけにいかないので天地指定で届いたのはいいものの,開封するとやはりオイルが漏れていました。漏れた分は拭けばいいのですが,残ったオイルがどれくらいあるかがわからないので,出来れば一度空っぽにして入れ直したいところです。

 とにかく,付属品が揃っているか,破損はないか確認です。見たところ大丈夫そうです。かなり劣化も進んでいるので,フォノケーブルはかなり厳しい感じですが,低容量ケーブルが必要なフォノケーブルは高価ですし,当面このまま使います。

 次に,可能な限り分解し,清掃です。パイプのメッキをピカールで磨きます。しかし今ひとつくもりが取れません。リューターを使ってみたのですが,手元が狂って回転部分が接触,ゴリゴリという嫌な音がして,傷がついてしまい,そのまま寝てしまった日もありました。

 そんなこんなで磨き終わりましたが,オイルをどうやって抜くかが次の問題です。

 分解は出来ればしたくないのですが,良く探してみると分解している人のブログが見つかりました。大いに参考になったのですが,これによると下側にあるプラスのビスをはずせば,支点部分が外れてオイルカップが出てくるようです。

 ということで,早速緊張しながら試したところ,残念ながらうまく分解することが出来ませんでした。無理をすれば壊してしまいそうでしたし,いじっている間にオイルもほとんどこぼれてしまったようなので,もうこのまま進める事にします。

 とりあえずレストアが終わったので,次は取付です。

 プレイヤーをラックから取り出し,今のトーンアームを外します。テンプレートを使って取り付け位置を決めますが,今の穴は使えそうにないので,新たに開ける必要があります。

 以前のトーンアームの取付穴から,斜めに2cmほど内側に入った所に穴を開ける必要があるのですが,そのままでは穴を開けることもできませんので,まずは塞ぐことにします。

 穴は径50mmで7mmほど掘り下げてあり,そこからさらに径25mm程で貫通しています。7mmの合板を2枚重ねてキャビネットを作ってあり,さらにその下におがくずを4cm固めて充填してあります。

 とにかく,トップにあいた50mmの穴を塞ぐ必要があるのですが,これがなかなか大変です。パテで埋めるわけにも行きませんし,7mmの合板で埋めるには,綺麗な円を切り出す必要もあります。

 そこで,今回は手持ちの関係から,3mm厚のMDFを,コンパスの形になったカッターナイフでコリコリと2枚ほど切り出しました。そして,0.4mm厚のプラ板を同じサイズで何枚か切り出して,両面テープで重ねて貼り合わせました。

 このままだと不格好なので,木目のシートを一番上のMDFに張り付けて,一応形になりました。このシートの色が全然あっていないので,いかにも塞ぎましたという不格好さが満載なのですが,わざわざ買うのも面倒だし,加工そのものは綺麗に出来ているので,ここに元々のトーンアームがありましたよ,という印も兼ねて,このままで進めます。

 そして,テンプレートで再度取り付け穴の位置を確認し,中心に6.5mmの穴を開けます。お,この作業中に娘がやってきました。しゃがみ込んで,私の作業を見ています。

 次にこの作業のために購入したホールソーを用意します。25mmにセットし,木目シートを少し大きめにカッターで切り抜いておきます。ホールソーの先端が広がって真円になっていないことも問題なので,ここは結束バンドで縛っておき,のこぎりが広がらないようにします。

 そしていざ,電気ドリルでゴリゴリと穴を開けていきます。予想以上に綺麗にあきましたが,娘もその音と穴に,びっくりです。

 25mmの穴が貫通したのですが,このままではおがくずが分厚く取り付けできませんから,そこは50mmほどでザグっておきます。キャビネットを裏返し,ゴリゴリと切り進めます。娘は音と木くずに驚いています。

 最後に,テンプレートに従って,アームレストを取り付けます。これは簡単ですね。

 これでとりあえず,トーンアームが取り付けられる様になりました。

 一方,ターンテーブルもメンテをしておきます。

 DP-2000ももう40年近く前の製品ですから,電界コンデンサくらいは交換しておきたいところです。久々に裏返し,ケースをあけて,電解コンデンサを交換していきます。

 ストロボスコープ用の平滑コンデンサと思われる4.7uF/250Vが液漏れをしており,容量を測定したら案の定抜けていました。これを交換すると,これまで問題になっていたストロボスコープのちらつきが治りました。

 困ったのは1000uF/63Vや,4.7V/160Vといった高耐圧品の在庫がなかったことで,これは通販で手配しました。

 動作を確認し,ケースを閉じて,フォノモーターはメンテ完了。すべての電解コンデンサを交換し,ハンダ付けも怪しいところはすべてハンダ付けをやり直しておきました。

 うっかり壊したインシュレータを修理したり,いろいろ面倒だったのですが,とりあえずキャビネットにすべてを取り付けます。

 トーンアームをラフに調整し,ラックに収める前にオイルを入れてしまいます。
あらかじめ購入してあったエーゼットの100000を0.5ml,シリンジで注入し,フタをして終了。

 次は調整です。ヘッドシェルを取り付け,オーバーハングを確認し,カートリッジを取り付けます。そしてトーンアームの高さを合わせて水平を出します。

 バランスウェイトを調整してバランスさせ,この状態でサブウェイトを調整し,ラテラルバランスを取ります。これでラテラルバランスが取れればいいんですが,駄目な場合はバランスウェイトを外し,偏心している取り付け軸をまわして,なんとか水平を出します。

 ついでにいうと,このG-940ってアンチスケーティングがないんですね。S字のアームだからインサイドフォースは発生するはずなんですが,振動ではなくて力ですし,オイルダンプがあっても駄目なものはダメだと思うんですが・・・

 まあ,インサイドフォースキャンセラーとか,アンチスケーティングとか,ほとんど影響しないから気にすることはないという意見もあるし,存在は認めつつも発生条件が複雑で,同じ設定でキャンセルなど出来るはずがない,という意見もあります。

 溝のないレコードでインサイドフォースを確認する方法にさえ,条件が違うから参考程度だという考え方もあるので,あまり気にしても仕方がありません。

 ME97HEを取り出して,トーンアームに取り付けます。ゼロバランスを取り,次にラテラルバランスを取ります。針圧をかけて,レコードを聴いてみます。

 見てみると,なんとかバランスし,綺麗にトレースしているようです。まるで滑るようにトレースしています。ラテラルバランスも取れているし,ゆらゆらと動く振動も制動がかかっている感じです。これが1点支持だと思うと,ちょっと感動します。

 肝心の音ですが,これは随分違うものです。しゃきっとエッジが立っていること,なによりトラッキングエラーが軽減され,これまでだと音が濁ったり歪んだりしていた内周部でも,音の劣化が軽減されています。

 高さの調整が難しかったこと,オーバーハングが15mmということで,これまでのトーンアームに比べて少し短いためカートリッジとシェルの取付をやり直す必要があったことなど,ちょっと面倒な事がありましたが,これも終了。

 最後に,アープリフターが勝手に降りてしまうという問題がありましたが,これはほっとくと針を壊してしまうので,改造を前提に分解して,簡単に降りないようにしました。

 一応これですべて調整が終わりです。

 音も満足,何より高いポテンシャルを持つトーンアームを使いこなす楽しみは素晴らしいです。滑るようなアームの動きはとても魅力的です。

 反りや偏心にもちゃんと追従しますし,意図的に与えた振動もきちんと制して,びしっとトレースしています。いいですね。

 ところでこのトーンアーム,カートリッジを交換するごとに,針圧はもちろん,ラテラルバランスも再調整が必要です。そして完全な水平を出すのが思った以上に難しく,水準器を使わなければ作業が進みません。

 しかも,カートリッジの標準針圧に対する,最適な針圧の差分が違っているので,本当に細かく調整して追い込まないといけません。最適値から外れた状態で,音に変化があるというのは予想外でしたが,特に大振幅時のトレース能力に差が出るようですので,きちんと合わせていかねばなりません。

 以前のトーンアームに比べると,針圧は重めにかける必要がありそうです。

 こういう作業を繰り返しているうちに,もうこのプレイヤーは,私以外には使えないものになってしまったことに気が付きました。これまではなんとか嫁さんまでは使えたのですが,こんな難しいもの,多分無理だと思います。

 そんなわけで,PV集が発売になり盛り上がっているビートルズのうち,2003年再販のLET IT BEを聞いてみましたが,どうも音が薄く,しかもビリビリと歪みがでています。

 音質云々以前の問題として,聞くレベルに達しておらず,これは調整ミスだと思ってあれこれいじってみましたが,全然解決しません。

 もしやと思って,無理をいって叔父から譲ってもらった,オリジナルの発売時のLET IT BEをかけてますと,歪みもなく,低音がどどーんと出てきて,ボーカルが艶やかに立体的に浮かび上がってきます。そうそう,これです。

 ビートルズの場合,生産国の違いによる音質の違いなんてのは当たり前の話ですし,よせばいいのにしょっちゅうリマスターをしては不評を買っていますから,少々のことでは驚きませんが,歪んでしまって聞くに堪えない状態が設定でも調整でもなく,レコード自身の問題で引き起こされていること意外でした。

 中学生の時の,アナログレコード(というかオーディオ)の私の原体験である,叔父のDP-3000とV15tywpeIIIによるLET IT BEと同じ感動を,音が出た瞬間に味わえたことはとてもうれしいものでした。

 ただ,カートリッジと針圧の関係がかなり複雑で,これまでのトーンアームと違って,バランスウェイトの目盛りに合わせればいいという話ではなさそうなので,針圧計を買って,1つ1つきちんと管理していこうと思います。

 今回の作業の,一番派手な木材加工をつぶさに見ていた娘が,アナログレコードの意味や価値に興味を持ったとき,このプレイヤーがどんな風に見えるのか,その音を聞きながらつくづく考えていました。とても楽しみなことです。

BlackBerryQ10を導入

  • 2015/11/06 15:52
  • カテゴリー:散財

 かつてRIMと呼ばれた名門Blackberryですが,こと日本ではマイナー機種としてほとんど顧みられることはありませんでした。

 まるでCYBIKO(知ってる人はいないんじゃないかなあ・・・)じゃないかと声を上げてしまう小さなキーボード,正方形のLCDに,パチンコ玉のようなトラックボールという個性的な出で立ちから,ぱっと見るとそっち方面のガジェット好きに向けた,マニア向け製品のように見えて,その実体はカリカリのビジネスツールというアンバランスさが,ますます謎めいています。

 真面目な話をすると,企業内で使われているイントラネットをそのまま外に持ち出すにはどうすればいいのかという問題を,システム全体で解決したのがこのBlackberryです。

 メール1つとってみても,会社の中にあるメールサーバーに,外からアクセスすることはセキュリティ上許されません。かといって,外からアクセス可能なメールサーバーに会社のメールを転送するなどもってのほかです。

 なら,専用の端末だけがアクセス出来る専用のメールサーバーを会社の中に立ち上げておき,端末とサーバー間の安全性を担保すれば,イントラネットを外に持ち出すことが出来るというのが,Blackberryの面白いところです。

 ですので,Blackberryは端末だけでは成り立たず,専用のサーバーがなければなりません。日本ではこうした仕組みは一般的ではなく,携帯電話はあくまで個人と紐付いて,キャリアが用意したシステムに繋がることが前提になっているので,Blackberryは市販されることはありませんでした。

 別に珍しくもなんともない,とお思いでしょうが,これを彼らは20世紀である1999年にやっています。このころは日本の携帯電話が世界最先端とチヤホヤされた時期で,PDAが世の中に出てきたころでもありました。携帯電話は話をする物であり,データをやりとりするものではなかった時代に,キーボードまでつけたんですから,大したものです。

 こうして,企業向けの情報ツールだったBlackberryですが,キーボードにトラックボールというある種の人々の心を鷲づかみにする装備のおかげで,世界中に愛好家がいるのも事実です。

 日本でも実物を見たことがなくても名前は知っているとか,マニアが自慢げに使っているとか,ドコモが導入したけども真面目にやってくれなかったのでいつの間にか消えたとか,そんな程度の扱いだったのですが,昨今の格安SIMとの組み合わせで販売されることが決まり,正式に日本に再上陸することになったのも,記憶に新しいところです。

 こうなると,スマートフォンの選択肢の1つとなるわけですが,かつてのシステムとしてのBlackberryはどうなったかというと,これが結構崩れているのです。

 まず,OSが独自のBlackberryOSではなくなりました。独自OSだったのはBlackberryOSのVersion7までで,現在のBlackberry10というOSはQNXという組み込みOSをベースにし,DalvikVMとAPIを実装し,androidのアプリが走ります。

 もともとQNXは軽いリアルタイムOSですから,本当かどうかは別にして,LinuxベースのAndroidに比べると随分サクサクと動くといわれています。

 で,専用のサーバーが必要という問題は,なくても動くようになりました。ここに至って見た目が個性的なAndroid互換スマートフォンになったというわけです。

 日本人が知らない間にBlackberryは社名が変わっただけではなく,これだけの変化をしていました。もともとポケベルだったBlackberryが,今こんな状態になっていることを,とても感慨深く感じています。

 で,その新世代Blackberryですが,さすがにキーボードもなくしてしまったモデルは不人気だったため,次の世代ではキーボードを復活,ここでもトラックボールがないことを攻撃されて,最新世代ではトラックボールも復活させました。

 そうなると,一世代前のトラックボールなしのモデルが,安く売られるようになるわけです。

 調べてみると,Blackberry10搭載モデルである,BlackberryQ10とQ5が,いずれも2万円以下で手に入るじゃありませんか。Q5はQ10の下位機種で,価格は安く,メモリも半分というモデルなのですが,後のデザインコンセプトである矩形が取り入れられています。

 機能としてはQ10の方が圧倒的に上で,これが2万円程度というなら,ぜひ使ってみたいと思うじゃないですか。気が付いたら,ぽちっていました。

 しかしあれですね,台湾からわずか数日で家まで届くんですね。いろいろな人が私のこの小さな荷物を,リレーして届けてくれるんですよ,飛行機まで使って,わずか1400円で。申し訳ない気持ちになります。

 てことで,届いたBlackberryQ10(以下Q10)をメインマシンとして運用を始めた記念に,ちょっとレビューを書いてみます。

・買ったモデルのスペック

 Q10は世界各地で販売されるので,様々なバージョンが存在します。主な違いはモバイルネットワークの対応なのですが,私が手に入れたのはSQN100-3というモデルです。

 対応しているバンドは,

LTE(4G)・・・BAND3(1.8G),7(2.6G),8(900M),20(800M)
W-CDMA(3G)・・・BAND1(2.1G),2(1.9G),5(850M),6(800M),8(900M)

 ということです。

 一方,ドコモが提供するのはLTEがBAND1,3,19,21,28,W-CDMAがBAND1,6,9,19ですから,SQN100-3で利用可能なのはLTEがBAND3のみ,W-CDMAがBAND1と6だけです。

 このLTEのBAND3というのは,ドコモでは東名阪バンドと呼ばれているもので,都心でしか使えません。そんなわけで,日本の事情に最もフィットしていると言われているSQN100-3でさえも,この程度だと割り切る必要があります。

 ところでLTEのBAND3は下り150Mbps,W-CDMAはHSDPAで37.5Mbps~112.5Mbpsです。このうちBAND1は全国でOK,BAND3は東名阪で必須,BAND6は800MHzで山間部などで有利です。

 参考までに,SQN100-1からSQN100-5までの対応を書いておきます。2Gは省略。

SQN100-1 
 4G:BAND2,4,5,17
 3G:BAND1,2,5,6

SQN100-2
 4G:BAND4,13
 3G:BAND1,2,5,6,8

SQN100-3
 4G:BAND3,7,8,20
 3G:BAND1,2,5,6,8

SQN100-4
 4G:BAND25
 3G:BAND1,2,5,6,8

SQN100-5
 4G:BAND2,4,5,17
 3G:BAND1,2,4,5,6

 ネットワークの話はこれくらいにして,私の手元に届いたQ10の話を続けます。Q10は仕向けによってキーボードに他の国の文字が印刷されています。補助文字といって,中国語だったりアラビア文字だったりするようですが,私の場合は幸いなことに,補助文字の印刷のないモデルでした。

 電池は2100mAhで取り外し可能,ディスプレイは720x720ドットの3.1インチOLEDで解像度は328ppiです。すごいですね。

 カメラはリアが800万画素,フロントが200万画素です。リアのカメラはパンフォーカスではなく,ちゃんとAFが働きます。WiFiは2.4GHZと5GHz両対応で802.11nです。

 CPUはSnapdragonS4PlusでDualCoreの1.5GHz,ストレージは16GB,RAMは2GBを搭載しています。発売が2013年のQ2だったと思いますので,もう2年前のモデルです。その頃のスペックとしてはまずますですが,今となっては大したことはありません。

 SIMはmicroSIMで,microSDカードは一応128GBまで対応という事になっています。NFCにも対応しますが,私の場合は使わないのでOFFにします。GPSは当然内蔵していますが,ON/OFFは位置情報のON/OFFで行うようです。

 そうそう,大きさですが119.6x66.8x10.4の139gということで,今どきのスマートフォンとしてはやや小さいかなという印象を受けます。

 Q5と違って,角が丸まっているのを私は今ひとつと感じていましたが,実際に手にしてみるとなかなか馴染むので,Q10でよかったと思います。

 キーボードですが,なるほどこの道を切り開いてきたパイオニアだけに,素晴らしく使いやすいです。最新のOSでは日本語の入力にも標準で対応しているので,海外の端末を使う際の儀式である日本語化という作業は,全く必要ありません。

 もともと高価な端末だったこともあって,最初から安物の端末とは比べものにならないくらい,密度感があります。かちっとした剛性もあり,持っていることがうれしくなるガジェットだと思います。


・やったこと

 具体的な方法は他にいくらでも出てくるので,やったことだけを書きます。

 まずOSのアップデートです。10.2からは日本語の入力に対応していますし,10.3になると漢字フォントが中国の文字ではなく日本の文字になりますので,読みやすくなります。他にもAndroidアプリの互換性なども上がるという事ですので,ここは迷わず最新にします。

 私の場合,2GBを越える容量をダウンロードすることになり,アップデートには一晩かかりました。現在は10.3.2.2474が入っています。もっと新しいものがあるそうですが,私の所ではアナウンスされません。

 そしていよいよモバイルネットワークの設定です。私はIIJmioでデータ専用のユーザーですが,SIMをmicroSIMに交換してもらいました。

 一度目はなぜかうまく繋がらず,交換に失敗したのかと焦ったのですが,元のスマートフォンに戻してみると使えるのでSIMの問題ではなさそう。再度Q10に入れたところ,無事に動き出しました。

 私の住んでいるところでは4Gは掴まず,もっぱら3Gですが安定しています。一方品川の職場では4Gはなんとか掴みますが,3Gも含めてどうも不安定で,データ通信が切れてしまう事が多いような印象です。

 なお,ネットワーク設定でこのSIMがアクティベートされていない,というメッセージが出てくるのですが,これは私のSIMがデータ通信専用で,3Gの場合は音声通話が出来なくなっているからだと思います。4Gを掴むと,このメッセージは出てきません。

 その4Gですが,設定を自動にすると掴みません。しかし手動にしてDOCOMOを洗濯すると,4Gを掴んでくれます。ただ電波は弱く,そのせいで3Gを優先しているのかも知れません。

 しかし4Gの速度は体感できる位の差があります。できればこちらで運用しようと思っていましたが,帰宅するとQ10がホカホカになっていて,消費電力が増大しているという事故が発生,これが4Gのエリア外に来たことで発生しているのであれば,3Gに固定する方がよいと思っていますが,これはもうちょっと調査が必要です。

 BlackberryIDの取得もやっておきます。BlackBerryのストアに相当するBBWorldへのログインにも必要ですし,BlanedやLinkでも必要になります。

 次はGooglePlayのインストール。海外にいるBlackberryのファンが開拓した世界ですが,要するにGoogleのアカウントを扱えるようにすることで,それらが必要なGoogleのアプリが動くようになるというわけです。

 GooglePlayが動き出したら,マップやChromeをインストール。開発者サービスがないと通知でいちいち怒られますが,後述するAndroidSettingで黙らせておきます。

 ATOKを入れるために,AndroidSettingをインストールします。これを入れないと入力メソッドを選択出来ません。ただ,ATOKは物理キーボードで使うことが出来ませんから,結局アンインストールしました。

 ツイッターは標準インストールのものをそのまま利用します。問題ありません。メールも標準のものを使い,BlackBerryHUBで一括管理しようかと思いましたが,思いの外使いにくく,見た目も良くないですし,一括管理のメリットよりも,個別管理のこまわりの良さの方がメリットがあると判断し,K-9Mailを従来通り使う事にしました。

 SimpleNoteはアプリが問題なく動きます。私のレシピはここにたくさん入っているので,必須です。

 そうそう,Googleカレンダーは公私の予定管理に必須なのですが,これは標準のものが良い感じです。標準のカレンダーはGoogleカレンダーと同期してくれます。

 他にも,出来るだけ前の機種で使っていたものを引き継ごうと思いましたが,ウィジェット系は全滅ですし,ゲーム類も動かないものが多いです。予想外だったのはクロネコヤマトのアプリで,これは落ちてしまいます。JR東日本のアプリは問題なく,サクサクと動いて快適です。

 テザリングはUSB経由で行う予定でしたが,Windowsではドライバが専用になるということと,あまり安定しないということこともあり,Bluetooth経由で運用します。WiFiで接続するほど高速である必要もありませんし,電池の持ちも重要ですから。

 ちなみにLinuxでは,特にドライバをインストールせずともUSBでテザリングが出来ました。ただ不安定です。

 Blackberry BlendとBlackberry Linkは便利そうでインスト-ルしてみたのですが,PC上でQ10を操作できてもあまりうれしくなく(あくまで個人の話であり,会社のネットワーク接続がBlackberryに限定される場合,この方法は非常に便利なはず),Blackberry Linkもうっかり初期化してしまいそうになるなど,危険なので使うのを控えることにしました。PCドキュメントとの同期にメリットがあるなら,うれしい機能でしょう。


・実際に使ってみて

 まず,サクサク動きます。画面がサクサクという意味もありますが,キーボードによる入力がとても楽ちんで,特にメールアドレスやパスワードの入力にストレスがありません。日本語の入力は不満が残りますが,それでもタッチパネルよりずっといいと思います。

 カメラも思った以上にきれいに撮れますし,16GBのmicroSDを1つ入れておけば,音楽もたくさん突っ込んでおけます。地味にBluetoothのapt-Xに対応しているので,実はワイアレスでも高音質で音楽を楽しめたりします。

 動画系はどうせ使いませんし,期待していなかったので評価していません。一応VLCを入れておきましたが,使うのはローカルか,WiFi経由でしょう。どっちにしてもこの端末で動画を見ようとは思いません。

 電池の持ちは,予想通りという感じです。あまり使わなければ数日いけるかなという感じです。ただ,前述のように変なトラブルが発生して電池が急激になくなることもありましたので,このあたりは様子見です。


・不明なこと

 Blackberry Protectという,端末をなくしたときの保護機能があるのですが,これがうまく動きません。端末側で設定してもWEBからは見えず,端末側を再設定しようとすると途中で止まってしまいます。

 あると便利な機能で,端末がどこにあるかを確認出来るのは面白いのですが,冷静に考えるとIDでの認証だけで場所が分かって初期化も出来るなんてのは,ちょっとどうかと思ったりもします。


・総じて

 持っていることのワクワク感,普通に使える実用性,分からないことを自分で解決していく達成感は,期待通りでした。こんないいものを日本人以外の人は普通の選択肢に持っているんですね,うらやましい。

 やっぱりキーボードがあるということは,なによりもメリットだと思います。私個人は,もう20年もするとキーボードは絶滅すると思っていて,それまでの間の,しかも旧世代の拠り所となるものだと思っていますが,今のところこれに勝る入力デバイスもなく,BlackBerryという端末の個性として輝いていることは否定できません。

 これからあれこれと問題も起きるでしょうが,壊れるまで使っていこうと思います。

イコライザアンプのオペアンプを交換してみる

  • 2015/10/30 14:06
  • カテゴリー:make:

 昨今,アナログレコードがブームになっているそうです。

 日本国内でもそうですが,特にアメリカでの人気再燃が顕著で,昨年2014は役920万枚が販売されたという話もあります。日本では約40万枚ということで,絶対数はCDにまだまだ及びませんが,CDが毎年数を減らしているのに対し,アナログレコードは毎年まるで倍々ゲームのように数を増やしているところが,注目です。

 これをうけて,オーディオ業界も「アナログレコードプレイヤー」への再参入を試みるメーカーが増えており,日本のピュアオーディオメーカーからは何らかの形で市場投入のアナウンスがありますし,ガジェット系のメーカーからもいくつかの商品が販売されています。

 オーディオ業界はここ数年,ハイレゾオーディオをキーワードに久々の春を味わっているわけですが,もう1つの流れとしてのアナログレコードにも,期待がかかっているという感じです。

 CDが減少傾向で,代わりに配信が増えてきたことについては,オーディオは音楽を聴くものであって,実体を所有するかどうかがそれ程問題ではなくなったという,そういう消費者サイドの意識の変化があったんじゃないかと思います。

 一方で,所有することに意味があるもの,あるいは再生するのに独自の手間や作法があるもの,総じて「面倒くさいもの」が好ましいものだという価値観に照らしてみると,CDの小ささや簡便さというのは,所有に値しないものだった,ということになるのではないでしょうか。

 CDでのユーザー体験は,配信の音楽を聴くという体験と比較して,あまり差がありません。CDという実体を所有しないと出来ない,CDを再生するという体験はあまりに簡便すぎて,配信の音楽を再生する行為とそんなに変わらないということです。

 しかし,アナログレコードは,アナログレコードを再生するという体験が,配信のそれとは大きく異なるために,アナログレコードを所有することに,大きな意味があるんだろうと,思う訳です。

 大きさ故の,ジャケット写真の大きさや美しさも,評価されているメリットでしょう。CDは音質が配信と同程度(それ以下)なのに,中途半端に大きく,操作もボタンを押すだけでなにも面白くない,そんな存在です。そりゃ,消えてなくなるわけです。

 これを世代交代といってあきらめていたのが,当のメーカーやエンジニア達だと思いますが,ここしばらくのアナログレコードの再燃は,音楽という「中身」だけではなく、器そのものにも十分な価値があることを,証明していると思います。

 ですが,当然のことながら,1990年代から2000年代にかけて,CDの全盛期には,アナログレコードはもう絶滅すると言われていました。アナログレコードが絶滅すると,その再生装置も絶滅します。特にアナログレコードの再生には,交換針という消耗品も供給されねばならないし,そもそもプレイヤーが精密機械ですから,製造も修理も,一度止まってしまうともう再開出来ません。

 それでも生きながらえてきたのは,やはりDJ用途で使われるようになったから,が大きいと思います。私が一番うれしいのは,カートリッジ,とりわけMMカートリッジが生き残っていることです。

 MMカートリッジは針交換が可能な,比較的リーズナブルなカートリッジです。CDが出てくる前は主流だったこのカートリッジは,金型で大量生産せねばならず,それゆえに数が出るなら安価で供給出来ますが,数が出ないならさっさと生産中止になるものです。

 一方のMCカートリッジは,職人の手作りのようなものですから,極端なことを言えば1個からでも製造できます。その代わり,高価なものになりがちです。

 この2つは,良し悪しは別として,音質にかなり異なるキャラクターがあります。同じアナログレコードでも全然違う楽しみ方が出来るのは確かで,私もMMとMCは使い分けています。

 ですから,CDが主流になれば,もうMMカートリッジは手に入らなくなると思っていました。ですが,MMカートリッジの音の傾向と,その堅牢性が,DJたちに支持されるに至り,現在でも優秀なカートリッジが入手可能です。

 DJたちは,パッケージメディアの再生装置を,音楽を創る楽器にするという革命をやってのけましたが,その結果,貴重なMMカートリッジとアナログプレイヤーが残っているわけで,彼らが支えてくれなかったら今のアナログレコードブームは,なかったんじゃないかと思います。

 さて,前置きが長くなりましたが,私もCD全盛時からアナログレコードを細々と使って来たファンの一人です。とはいえ,あくまで趣味ですし,CDを否定しているわけではないので,アナログレコードはサブの扱いであって,プレイヤーはDENONのDP-2500という中級機の中古品,カートリッジもV15typeVxMRとDL-103がメインという,極普通のものです。

 それでも,アナログレコードの音質は楽しんでいますので,今後もちゃんと持ち続けていようと思うのですが,私のような電気設計者にとってアナログレコードの再生システムというのは,あまり手を出せる部分がないというのも,また事実です。

 アナログプレイヤーというのは,前述のように精密機器で,フィードバックを用いずに,絶対精度を追い込む事で成立させている,いわば旧世代のメカです。

 CDなんかは,サーボというフィードバックをふんだんに用いることで,機械的な精度を追い込む事なしに成立させることが出来ますから,お金のかかるメカの精度を高める必要がなく,とてもラフに作る事ができますから,安く簡単にたくさん生産できます。

 このサーボは,電気回路によって構成されるものですから,CDプレイヤーの主役は,なんといっても電気回路です。これがアナログレコードのプレイヤーになると,もう電気回路の入る余地はほとんどなく,完全にメカの世界です。

 これは,当時の技術レベルの問題でもあるのでやむを得ないのですが,そんな中で電気回路が大喜びするのが,イコライザアンプの領域です。

 詳しいとは省きますが,カートリッジの微少な出力電圧を増幅し,周波数特性を補正する役割があるこのアンプは,なかなか高度な技術が必要ですし,真空管はもちろん,その後のトランジスタ,FET,ICと,デバイスの進化でどんどん性能が向上したものでもあります。

 私のイコライザアンプはK&Rというキットメーカーのキットですが,高性能なオペアンプにDCサーボをかけたもので,非常に切れ味のいい,透明感のある音を聞かせてくれます。

 このオペアンプを,交換しようというのが今回の試みです。

 オリジナルは,一世を風靡したNE5532が使われています。大量に使われたのでとても安くなりましたが,1980年代に登場した時には高価で,それでもオーディオ用のオペアンプとしてそれまでの常識を覆しました。

 それから30年。すでにオペアンプが存在しないオーディオ機器は存在しないというくらいに,オペアンプは当たり前になりましたが,それでも性能向上は続いており,高性能,高音質をねらったものが,次々に出ています。

 NE5532の音は,私は嫌いではないのですが,もっと透明な音を期待して,MUSES8820に好感することにしました。

 オペアンプマニアじゃないので,とっかえひっかえするのはそんなにやりませんが,自分なりのオペアンプの傾向は持っているつもりですが,MUSESシリーズは高価なこともあり,試したことがなかったのです。

 秋月で通販をするついでに,その中でも安価なMUSES8820を買って,イコライザアンプに組み込むことにしました。どんな音になるのか・・・

 せっかく測定器があるので,さっと1kHzでの歪みとS/N,チャンネルセパレーションくらいは測定しておこうと思ったのですが,一部交換後に悪化した値があり,首をかしげてしまいました。

 交換前後で,このキットのスペックに達していないこともわかり,ちょっとがっかりでした。といいますか,ハムが結構でています。ケーブルの引き回しと言うより,電源トランスから誘導しているようです。

 これを本気で対策するとなかなか面倒な話になるので,これは次の課題として,実際に音を出してみます。

 ・・・お,なかなかいいですね。もともと変な味付けのない,素直で綺麗な音のイコライザアンプでしたが,それに磨きがかかったような感じです。劇的に変わったという感じはないのですが,歪みが大幅に減ったと感じるのが1つ,もう1つはなんというか,5532らしい音がなくなって,非常に聞きやすくなったという感じでしょう。

 ということで,アナログプレイヤーの使用頻度は低く,レコードも積極的に聞いているわけではありませんが,それでも全く使わないと劣化が進んでしまうのが,この世界です。使用可能なコンディションを維持するために,出来るだけ関心を持つことがひつようで,それが趣味の面倒臭さでもあるのですが,僅かなお金とわずかな手間で変化が楽しめるのは,面白いと思います。

 結局の所,趣味というのは手間をかけた分だけ面白いものなので,アナログプレイヤーについては,出来るだけ「変化」を付けていこうと思います。

ロースターで焼き鳥は出来ない

  • 2015/10/07 15:06
  • カテゴリー:散財

 昨日書いたNF-RT1000ですが,焼き鳥をやってみたところ,大失敗したので書いておきます。

 もも肉とネギを竹串に刺し,タレを付けて網に並べて,焼き鳥メニューを選択,温度は低を選んで,してスタートボタンを押しました。時間は20分と出ています。

 結構長いなと思いながら,様子を見ていると,なにやら庫内にもくもくと煙が立ちこめています。おかしいなと思い,手前に引き出して見ると,ものすごい煙の量です。

 よく見ると,肉が網からはみ出ていて,下側のヒーターに接触しています。接触したところは真っ黒に焦げています。

 ヒーターは,網の直下にあり,間隔は1cmもありません。タレが落ちて焦げるくらいならいいんですが,肉が接触してしまうともう手に負えません。

 しかも,焼き鳥というのは,熱を加えると肉が随分と縮んで小さくなるもので,目の粗い網の間の肉は,どんどん下に落ちてしまうのです。

 それでも何とか場所を工夫し,タレを何度か付けて焼きました。ふっくらしてなかなか美味しそうだったのですが,実際に食べ始めると,火が通っていません。

 これは食べられません・・・

 仕方がないので,いつものようにエアフライヤーを取り出し,これで8分ほど加熱しました。結果,火を入れすぎて縮んで硬くなってしまったのと,焦げた部分がますます焦げてしまったので,美味しくなくなってしまいました。

 こういうことなら,潔く最初からエアフライヤーでやっておけば良かったのですが,まさかここまでひどい結果になるとは思わず,近年希に見る大失敗となりました。

 庫内は焦げた肉やらタレやらで真っ黒になっていますし,炭が中に散らばっています。

 これを取り出そうと,本体を持って側面をバンバンと叩いて出したのですが,気が付くと側面が凹んでいます。それもかなり凹んでいて,あまりにひどいです。

 これって,もしかしたらトースターよりも柔なんじゃないのか?

 悔しかったので分解してカバーを外し,裏側から凹んだ部分を戻しました。購入してまだ1週間も経っていないのに,もう分解する羽目になりました・・・

 魚は綺麗に焼けます。燻製もまずまずです。しかし,肉と野菜を焼くのは,どうも駄目なようです。

 もう少し工夫をしても良いと思いますし,アルミホイルを敷けば良かったようにも思いますが,とにかくこのままでは全く使えません。

 これ,本当に3万円で買う人なんかいるんですかね?

サンマが焼けて,燻製が出来て

 サンマの美味しい季節になりました。

 私は子供の頃は生臭い魚が嫌いでしたし,大きくなってもおいしいと思ったことはなかったのですが,20歳の頃に定食屋さんで食べた日替わり定食のさんまの塩焼きに「世の中にこんなにうまいものがあったのか」と驚愕して以来,魚が好きになりました。

 後でつくづくわかったのですが,要するに私の母親は料理が下手で(自分でもそう言っていた),魚だけではなくいかなるものも,おいしくなかったようなのです。

 外で食べるようになると美味しいものに出会うことが増えるわけですが,私はそれを長年,大阪という街が美味しいものにあふれているからだと思っていましたが,それ以外にも,普段から美味しいものを食べていなかったことも理由だったということでしょう。

 母の名誉のために書き添えますが,すべての料理がまずかったわけではなく,田舎育ちの母らしく,田舎料理は絶品でした。
 
 また,ちょうど私が外で美味しいものを食べるようになり,母の料理にあれこれを口を出すようになってから,母の料理は非常に美味しくなりました。これは,子育てが終わりに近づいたことで生まれたゆとりもあると思いますし,批評家がいることで改善への意欲が出来た事と,持ち前の「賢さ」による学習能力の高さがなし得たのだと思います。

 そんな母のレシピをいくつか,私も引き継ぎました。

 話が脱線しました。サンマです,サンマ。

 サンマの塩焼きは,この季節にはありがたい食べ物で,脂がのって丸々とした大きなサンマを,塩を振ってしっかり焼いて,頂きます。昨今,漁獲高の減少で値段が高めになっていて,体感的には10年前の2倍になった感じもあり,もはや庶民の味とはいえなくなっているなと思いますが,正直なところ毎日食べるものでもないですから,安いことがそれほど重要ではないように思います。

 大事な事は,美味しく焼くことです。これが難しい。

 かつては家で焼くのはあきらめていました。煙は出るし,その割にはうまく焼けないし,片付けも大変だし,こういうものは,外で食べるか,さもなくば焼いてあるのを買って来るのが一番だと思っていました。

 しかし,やっぱり焼きたてが食べたいものです。2009年に引っ越しをしたときに買ったガスコンロに,オートメニューで両面焼きのグリルが搭載されていた事を機に,サンマを家で焼くようになりました。

 とはいえ,煙もすごいし,後片付けは他の魚に比べても大変でした。しかもサンマの大きさによっては中に火が通らないこともあったり,はらわたがポンと破裂して掃除がさらに大変になったりと,苦手意識はついて回っていました。

 今の家に移ってからは,備え付けのガスコンロのグリルにオートメニューがないこともあって,付きっ切りの手動で魚を焼くことになりましたが,やっぱりサンマは難しく,焦げないように,ふっくら美味しく焼き上げたことは,残念ながらありません。

 今年もチャレンジしたのですが,明らかに換気扇の処理能力を超えるものすごい煙が家中に立ちこめ,グリル内では油が飛び散り,真っ黒になっています。あげく,油に引火して炎を上げていました。

 片付けも大変でしたが,それでも決して美味しいとはいえない焼き上がりに,私はとてもがっかりしたのです。

 焼き魚という料理には,大なり小なりこうした問題があり,毎日夕食を担当する私のレパートリーを狭めていました。焼き魚は調理は楽なんですが,料理中の煙と臭いや,グリルのそばを離れられないことと,片付けが大変なことで,どうしても躊躇してしまいます。

 そんなおり,10年ほど前に検討した調理家電のことを,ある記事を見て思い出しました。焼き魚用のロースターです。当時の私は,自宅にグリルがなく,魚を家で焼くことができませんでした。でもサンマは食べたい,そこでサンマを丸々焼くことが出来るロースターを検討したのです。

 しかし,結局置き場所の関係もあり,サンマを焼くだけならバカバカしいという事で,購入をやめたのです。

 その記事によると,随分進化しているようで,なになに,14層の触媒フィルタ(交換不要)で煙と臭いを90%カット?フッ素コートとオートクリーンでお手入れラクラク?姿焼きだけではなく切り身や干物,あげく焼き鳥も焼き芋も出来るオートメニュー搭載?しかも燻製まで出来るだと?

 ちょうど,某ドイツの自動車メーカーが触媒をキャンセルするズルをして大気を汚して世界中から怒られていた時期でしたので,この高機能には「とうとうやったな,パナソニック」と思ったわけですが,あきらかにサンマが丸ごと焼けるような巨大なロースターはいわば季節商品ですから,あまり迷っている暇はありません。

 ということで,パナソニックのロースター「NF-RT1000」を買いました。

 買って1週間ほど経過し,一通り使ってみたので,簡単なレビューです。

・大きさ,重さなど

 大きさは横幅45cmということで,フルサイズのコンポやビデオデッキなんかに比べても大きいです。奥行きも35cm以上あり,置き場所は選ぶと思います。多機能で高価なものですが,5000円のトースターと質感はあまり変わらず,その点を期待するとがっかりします。

 重さは5.4kgと,高いところに収納するにはちょっと厳しい重さです。しかし,あまり軽いとコードで足を引っかけたりしたときに危ないですし,私個人はもう少し重たくて,一人で動かす事をあきらめてしまうくらいであると,割り切れたかなと思います。

 使用中はかなり熱くなります。使用後もしばらく熱くて,外側にうかつにふれるとやけどをしますので,気をつけて下さい。


・魚を焼いてみる

 焼いた魚は,まずはサンマです。煙で家の中が白く煙ってしまうサンマの塩焼きですが,このロースターの最大の売りは,どのくらいの効果があるのでしょう。

 網に並べて,姿焼きのメニューを選んでスタートするだけ。14分で焼き上がります。

 その間,派手に煙が出ているのがわかりますが,その側にはほとんど出てきません。煙が出ないと言うのは,本当です。臭いもかなり抑えられています。これはすごいです。

 出来上がって取り出して見ると,しっかり焼けていますが,縮んでおらず,フカフカです。期待して食べると,なんと美味しいことか。中までしっかり火が通っていますが,ふっくらしっとり,実においしく,食べ応えがあります。しかも皮がぱりぱりといい具合に焼けており,背骨とひれを残して,あっという間に全部食べてしまいました。

 後片付けですが,フッ素加工の網は水を付ければ大体汚れが落ちます。フッ素加工のメリットは片付けはもちろん,焼いた魚を取り出すときに魚を傷つけないということにも意味があって,なんでこれがガスコンロにもつかないのかと,本当に首をかしげていました。中部地方のガス器具メーカーには,改善しようという貪欲さが足りないのでしょうか。

 こびりついた網の汚れは,本当はやってはいけないのですが,食洗機で洗います。数百度の高温にさらされる網ですから,食洗機くらいはなんてことないはずです。

 失敗したのは,オートクリーンを洗う前に運転したことです。というのは,焼き上がった直後に電源を切ると,ファンが止まってしまい,煙が隙間から出てきてしまったからで,ファンを回すために,何か手がないかと考えた結果が,クリーンモードの運転でした。

 この結果,トレイに落ちた油が真っ黒に焦げてしまい,洗うのがとても大変になりました。先に洗ってから,クリーンモードの運転をしないといけません。

 そのトレイと,フロントの硝子窓は分解して取り外すことことが出来るのですが,トレイ側にはハンドルなどの隙間があり,ここに水が入り込んで抜けてくれません。錆びてしまうかも知れませんので,ここは改善の余地があります。

 オートクリーンモードというのは,ある温度になると汚れを分解して焼き切ってしまうものなのですが,これはそのための塗料を塗っている場所に限られます。ですから,中が完全に綺麗になるわけではありませんが,まあそれは仕方がないと思います。

 それでもまあ,掃除の手間は大幅に削減され,これなら毎日使っても大丈夫だと思いました。日々の夕食に幅が出てきそうな感じで,買って正解です。

 そうそう,煙と臭いに関してですが,実は臭いはそれなりに出ます。ただ,煙が出ないので目立たないだけです。換気扇は最強でぶん回さないといけませんが,それでも家の中に臭いが残ります。

 煙たくないので気付きにくいのがさらに良くないのですが,気が付いたら喉が痛い,気が付いたら着るものがくさい,と言うことがおきます。煙が出ないと言うだけで,そこはやはり魚を焼くわけですから,それなりの覚悟は必要という事でしょう,これは,後述する燻製にも当てはまります。


・茄子を焼いてみる

 秋と言えば茄子。茄子と言えば焼き茄子です。

 ですが,焼き茄子もなかなか難しい料理です。説明書に焼き茄子が書かれていたので,試して見ます。

 焼き茄子はオートでは焼けず,手動で焼く必要があります。270度で15分です。

 ただ,説明書には温度と時間だけしか書かれておらず,どうやって切るか,どうやって並べるかなど,肝心な情報が書かれていません。縦に半分にして焼いて見ましたが,結果から言うと失敗です。

 水分が完全に抜けて縮んでしまい,まるで乾いたスポンジのようになっています。焦げ目もほとんどなく,味もほとんどしません。これはダメですね。


・あじの干物を焼いて見る

 あじの干物はそんなに難しいものではないのですが,どちらかというと大きさが問題で,普通のグリルでは,3枚の干物を焼くのはなかなか難しいものです。このロースターでは,なんとか3枚の干物を焼くことが出来るので,これは大きな優位点です。

 オートメニューで干物を選んで,スタートするだけ。出来上がった干物は,干物と思えないほどふっくら,ジューシーでとても美味しく頂きました。


・燻製にチャレンジ

 さて,いよいよ燻製です。私は燻製をそんなに好まないのですが,それでもスモークチーズなんてのは,たまりません。

 ただ,燻製というのは,アウトドアが大好きな人が屋外で煙に巻かれながらやるもんだと思っていて,家の中にいるのが大好きな私には,一生縁のない世界だと思っていました。それが,今や室内で,しかもボタン1つで出来てしまうとは。

 燻製に必要なチップは,無難にサクラを選びました。1回で10から15g使うのだそうですが,私は加減が分からず,500gの袋を買って,その大きさにびっくりしました。

 このチップを付属の燻製用のトレイに入れ,燻製用の網をおきます。この網はあらかじめアルミホイルで包んでありますが,具材をこの網において,最後にトレイをアルミホイルで封止します。

 準備はこれでOKで,あとは燻製メニューを選んでスイッチを押すだけです。

 私は,鶏のむね肉と6Pチーズを燻製してみました。

 まずむね肉ですが,塩をたくさん目にふり,あまり分厚くならないように薄切りにして並べました。ですが,案外網が小さいので,大きい食材だと乗り切らないかも知れません。

 出来上がってみると,確かに燻製ですし,美味しいのは美味しいのですが,むね肉の弱点である油のなさ,水分のなさが協調されてしまい,とてもくしゃくしゃとして食べにくく,うまみも出てきません。

 これなら,他の料理にした方が美味しく食べられそうです。

 次,6Pチーズです。6Pチーズと言ってもいろいろあり,おそらくはトラディショナルな雪印の青い箱に入っているものが対象なのでしょうが,へそ曲がりな私はクラフトのカマンベールを選びました。

 結果は,溶けてしまって,潰れていました。

 ですが,冷えるとアルミホイルから綺麗に剥がれますし,燻製独特のうまみと香りが香ばしく,実に美味しく食べました。

 さて,気が付いたことですが,調理中の煙は確かにほとんど出ません。本当に燻製が出来るのかと不安になるほどです。しかし,出ないのは煙であって,臭いは出ます。目に見えないので気が付くのが遅れますが,さすがに燻製の臭いですので,喉に刺激となり,私も娘も咳をゴホゴホしてしまいました。

 調理中の煙は出ませんが,調理が終わってから取り出すまでに,あたりまえですが煙が出ます。これが結構バカにならないので,気をつけないといけません。

 洗い物は楽なのですが,なにせ高温になっているものばかりですから,やけどに注意が必要です。


 ということで,ロースターは,「焼く」という調理方法を日常に組み込むために,非常に大きな貢献をしてくれそうです。手間がかからず,その上美味しく焼けるというこの機械は,魚という食材を上手に料理するための1つとして,重宝すること間違いなしです。

 焼き鳥も焼けるそうですので,今度試して見たいと思います。

 ただし,目に見える煙はでないけども,目に見えない臭いは出ていることを意識して,しっかり換気をすることは忘れないようにしましょう。

 一方で,燻製にはあまり過度な期待をしない方がいいと思います。そんなに美味しく出来るわけではないし,チーズの燻製などは,買って来れば済む事です。

 一度に作れる燻製の量が少ないですし,同時に複数の食材を燻製出来ませんから,「燻製が出来ますよ」というデモンストレーションのようなもので,実用度は低いと言わざるを得ません。

 電気を熱に変えるという,非常に原始的な機械にしては2万円を超えるという高額商品ですから,上手に使う必要はあるとおもいます。私の場合,フィリップスのエアフライヤーが必需品になっているように,このロースターも必需品になることでしょう。

 そうなると,コンセントの増設ですね。うーん,なにかうまい方法を考えないと・・・

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