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ワンダースワン復活の道~番外編

 先日,aliexpressで購入したLCDが,配達完了になっているにもかかわらず届いていない,というお話を書きました。

 この件,エスポ便なる国内の配達業者の問題で私の手元に届いておらず,問題の解決をしようにもaliexpressは3秒で私からの申請を却下,エスポ便への連絡も電話が一切繋がらないという状況から,不本意ながら泣き寝入りすることになったわけです。

 ただ,LCDのフレキの形状が違っていて,仮に届いても使えないものであることがわかったことで,この件なんだか吹っ切れてしまったのでした。

 この面倒な話の傷が癒えた昨日,ポストを見ると黄色い封筒があることに気が付きました。もしかしてと見てみると,エスポ便。

 開封すると,あのLCDが入っていました。開封された痕もないですし,これだけ見ると配達が遅れたと言うだけの話に見えます。

 ただ,配達完了となってからの時間経過を見ると,やはりごはいだったのではないかと思います。誤配された方が新設にもエスポ便に電話をして下さって回収,その後再配達という流れで考えると,ちょうどこのくらいに届くことになるでしょう。

 とりあえず,aliexpressでの買い物の全勝記録を後進し,これまで無敗です。しかし,やはりなにか釈然としない物も気持ち悪さもありますし,今後もこの通り上手く届くとは限りません。といいますか,届くことは数々の幸運によるものであると,改めて認識させられました。

 一方で,届いた荷物については使えない事が分かっていながらも,よくも中国から長旅を経て,私の所にまで届いたものだとちょっと感動しました。まるで冒険物語です。

 LCDを確認すると,違うのはフレキだけではなくLCDそのものもちょっと違うみたいです。コネクタの形状やピン数は同じなので,壊れてもいいやとコントローラ基板に繋いでスイッチON。

 もしかすると表示が綺麗に出るかなと思いましたが,出てきた画像はなんと左右2分割で同じ画像が2枚出ました。

 いやはや,これでは使えません。せっかく届きましたが役に立たないのも悲しく,どうにか使う方法はないものかと考えることにしましょう。(多分だめですが)

 それにしても,aliexpressは何かあったときの回避手段がなにもない,恐ろしい仕組みだと再認識しました。高いものは絶対に無理ですね。amazonのサポートについては後日書くことにしていますが,日本語が使えるからと言ってaliexporessをamazonの感覚で使うと痛い目に遭います。皆さんも十分に気を付けましょう。

 

ワンダースワン復活の道~その3

 続けてワンダースワンのお話。今回のお話はほぼ私の愚痴です。

 まず1つ目です。ワンダースワンカラーのIPS化に失敗し,壊してしまったLCDを買い直したわけですが,あろうことかまさかの未着で泣き寝入りという事になりました。

 aliexpressではしばしばこうした未着のトラブルがあるそうですが,私はこれまで幸いにもこうしたトラブルはなく,すべて届いていました。

 しかし,今回はだめでした。それも,中国のお店の不手際や通関前の運送トラブルならまだあきらめもつくのですが,残念な事に日本の運送業者に引き渡されてからの問題でした。

 今回の荷物は,日本に到着し通関をパスしたあと,いつものように「エスポ便」なるものが私の家まで届けてくれることになっていました。追跡してみると,通関手続きの完了が12月13日の10時55分,日本の運送業者への引き渡しが同日11時55分となっています。ここまでは順調です。

 そして配達開始が翌14日の22時5分。おいおい,こんな夜遅くから配達開始かいな。そして配達完了はあけて15日の3時2分・・・こんな深夜に!

 エスポ便は置き配しかしないので,15日には朝から夜まで何度か玄関先とポストを見たのですが,見つかりません。ああ,荷物が行方不明になりました。

 最近はあまりなかったのですが,一頃荷物が続けて届かないことがありました。原因は一つ向こうに出来た,同じ名前の新しいお家に誤配されていた事でした。我が家とは違って,このお家は通りから見えていてわかりやすく,住所も似ているのでよくここに誤配されるのです。

 お互い様と思いたいところですが,彼らの荷物がうちに来ることはありません。明らかに誤配と知らされた事例以外でも私の荷物が時に数日遅れになることがあるのは,きっと誤配されたものがうちに再度配達されるからだったのでしょう。

 今回もその可能性があります。夜中ですからね,暗くて住所など良く確認出来るはずもないですし,写真だって撮れないし,寒いなか表札の名字をぱっと見て「おーここだここだ」とポストにでも突っ込んだんでしょう。

 一時期多かった誤配は,私まもちろん先方のお家にも迷惑がかかっていることを日本郵便やヤマト運輸にしつこく言い続けたことで,徐々に減っていきました。ヨドバシとamazonの配達員の方は優秀で,大手の配達業者から自社便に変わった後に誤配があったことはありません。

 ですが,今回のエスポ便,これまで上手く配達されたケースでは,すべて常識的な時刻に配達が行われていました。システム登録上の問題かも知れませんが,それにしてもこの時刻に誰かが端末を操作したと考えるのが普通ですから,やっぱりいつもと違います。

 そういった,いつもと違うシステムに乗ってしまった私の荷物は,(おそらくは)誤配というブラックホールに飲まれてしまったというわけです。(もっとも誤配じゃないかも知れませんが,紛失にせよ破損や廃棄にせよ,思うに誤配が一番罪が軽いんじゃないかと思いますよ)

 郵便やヤマト,amazonなどの誤配は,受け取った方が誤配であることを連絡する手段が簡単でした。amazonにしても郵便局にしても身近なものですし,話せばわかる相手です。しかしエスポ便の送り状には連絡先は書かれていません。仮にエスポ便をネットで調べてくださったとしても,その電話番号はナビダイヤルで高額な通話料がかかる上いつも話し中で繋がることは絶望的で,メールは100%無視されるでしょう。調べた限り,もしも話が出来ても「話にならない」そうですし。

 そんな状態で,誰が善意で私に荷物を戻してくれるでしょうか。そもそも,これまでもそうだったように,そのお家は誤配があっても私に声をかけてくれることも,ましてや持ってきてくれることなど一度もありませんでしたから,今回についても警戒されてゴミ箱行きでしょう。(シメシメとあけて,わけのわからんLCDが出てきてがっかりしているかも知れませんが)

 今回は本当に運が悪かったとしか言いようがありません。中国からの通販には届かないというリスクが付きもので,そういうことも楽しめないと使っちゃだめだと思うのですが,悔しいのは届かなかった理由が日本国内の,日本人によるもので,しかもおそらく半径100m騎範囲のどこかにあるだろうと推測されることです。いやはや,もう日本の宅配システムは信頼出来ないものになっているのです。

 よろしい,では紛争だ,とばかりにaliexpressに返金の手続きをするも,5秒で却下されました。配達完了になっている場合,もうaliexpressにもセラーにも責任はなく,配達業者にあるのでしらん,とのことです。確かに通関が済んでしまえば,もうそれは日本領内のお話ですしね。

 ということで,あえなく撃沈。置き配は信頼性の高さはもちろん,万が一事故が起きた場合の保証(と効率化によるコスト削減との天秤)によって成立しているものだと思いますが,エスポ便は連絡手段が実質的に機能しないことで逃げ切りが可能な,なかなか賢い業者と言えそうです。

 つらつらと思うに,責任を持つことからみんな逃げるようになりましたよね。責任にはコストがかかるわけで,そういうものを外部に出すことで,自分の責任の範囲を極小化してコスト削減を行うわけです。

 当然,仕事の範囲が細分化され,面倒な仕事ほど小さく切り取られて,立場の弱い人たちに押しつけられます。当然その人たちが最終責任を取れるはずもなく,それは本来彼らに仕事を出している大手が責任を取るものだと思うのですが,それはアウトソーシングという仕組みで回避することが出来るようになりましたaliexpressのようにです。

 でもですね,aliexpressなど通販も含めた小売業というのは,お客さんが支払ったお金を受け取り,品物を渡すことが仕事です。しかもそれは基本サービスで,そこから利便性やアフターサービス,気持ちの良い接客などを競うものだと思います。

 しかし,今回のaliexpressの考え方は,お金を集めて「出荷する」のが自分たちの仕事だとしていて,およそ小売業とは言えません。そう,それはECプラットフォーマーという仕事であることを,利用者である我々は忘れてはいけません。

 そこへ行くと,amazonにしてもヨドバシにしても,小売業の本分を忘れていません。amazonは置き配を始めた会社でしたが,最終的に客が品物を受け取るまで,amazonが問題の解決を図ろうとしてくれます。その強力な力は公正取引委員会に怒られるほどですが,しかしなから彼らの視線は使命感と共に常に消費者に向いています。

 ヨドバシに至っては,配達も自社便で手渡し前提,再配達は電話でと,前時代的なほど客との対話にこだわっています。ヨドバシのクルマから降りてきたヨドバシの制服を着た人に,ヨドバシですと自分の買った物を手渡されれば,それはもうお店で購入したこととなにも変わりません。

 特に再配達の電話については,面倒という声があるのに対し,あえてお客様との対話を重視しているというインタビューが出ていました。通話料は無料で,人と人がきちんと話し合うことで問題を解決することにこだわる姿勢は,ヨドバシの店頭でも良く体験することです。

 店舗と通販に共通の考え方を押し通せることはヨドバシの強みだと思いますし,通販専門のamazonが,小売店の責任を消費者目線で全うしようとすることは,本当に頼もしいと思います。

 別にこれは日本の厳しい消費者の考え方ではないと思います。小売店は品物とお金を交換するのが仕事です。客の手に品物が渡るまでがその責任だと考えてくれているお店とお付き合いしたいものです。

 というわけで,aliexpressの荷物が届かなかった件で,私はモヤモヤとしていました。連絡はつかないし,ついたところで良い結果は出てこないだろうと思うので,その理不尽さをどうやって解決すべきか考えても考えても答えは出ません。

 しかし,そんな私の気持ちをスッキリさせる事実が発覚します。改めて注文した商品を見ていると,ちょっと違和感があります。手元にある壊れたLCDと見比べると,明らかにフレキの形状が違います。出ている向きも長さも違いますから,これきっと互換性はないでしょう。

 どちらもワンダースワンカラーのIPSキットとして売られていたものですが,コントローラ基板の違いで,フレキの形状に種類があるみたいです。私が壊した物はL字に曲がっていますが,交換用に買った物はストレートです。

 ああ,なんということか。注文の段階ですでに決着が着いていたとは。もし仮に届いていても,悲しみが広がるだけだったというわけです。

 事ここに至って,もうどうでも良くなりました。誤配で受け取った人がメルカリで売り払ったとしても,配達員の兄ちゃんが配達したことにして捨てたとしても,もういいです。好きにしなさい。

 L字に曲がったLCDは単独では売られていないようで,もしこのまま計画を進めるならばキット全部を買い直す必要があります。先々週から微妙に円安が進んだことで価格も上がってしまっているので泣きっ面に蜂ですが,やむを得ずキットを注文し直しました。今度はちゃんと届くといいなあ。


 1つ目が長くなりましたが次の話。モノクロのワンダースワンの話です。

 位相差フィルムで色を白/黒にしてあるのがオリジナルのワンダースワンのFSTN液晶です。位相差フィルムの劣化によって緑/青になってしまったワンダースワンが多いため,元の状態を記憶している人は少ないでしょうし,もともと緑/青だったゲームボーイの印象が強いこともあって,ワンダースワンの修理例のほぼすべてが,普通の偏光フィルムを使った緑/青のLCDへの修理です。

 私はこの白/黒のLCDにこだわりを持っていたので,出来れば位相差フィルムを使った偏光フィルムを手に入れたいと思っていましたが,これが絶望的に見つかりません。

 このままバラバラになったままよりは,とりあえず修理して組み上げた方がいいだろうと言うことで,私も普通の偏光フィルムを使って,緑/青で修理をすることにしました。

 向きを調整し,綺麗な緑色が出てコントラストが最大になるようにしてからカット,裏表を間違えて1枚無駄にしましたが,なんとか綺麗に貼ることが出来ました。

 見栄えは残念な緑/青ですが,試しにグンペイをやってみたところ,これが意外にちゃんと楽しめます。もうね,これでいいですよ。

 そして最後に,ゲームボーイアドバンスです。

 偏光フィルムが手に入ったのでさくっと交換するつもりが,えらいはまりました。

 まず,ゴミが入りました。諦めつつ組み上げても表示が出ません。フレキの差し込みを少しずらすと表示が出ることがわかり,ようやく組んだとおもって画面をみたら,偏光フィルムの端っこが浮いています。

 何度やっても浮いてきます。もう30回ほども組んでバラしてをやったでしょうか。結局,LCDを貼り付ける両面テープが偏光フィルムを剥がしているのですが,どうも初期ロットの筐体はLCDに変な応力がかかるみたいで,それで偏光フィルムが浮いてしまうようなのです。

 偏光フィルムをギリギリの大きさにカットしたり,両面テープの位置を調整したりと試行錯誤を繰り返しましたがどうにも浮いてしまいます。仕方がないので,浮きが出ている部分の両面テープにフィルムを貼り,粘着をなくして対処しました。

 ただ,風防の裏側のホコリを拭うのに,レンズを拭くのにも使われるシルボン紙を使ったところ,擦り傷がたくさんついてしまいました。表面に比べて裏面は柔らかくて傷がつきやすいみたいです。

 反射型のTFTは外光を取りこむ必要があるので,この擦り傷が妙に目に入ってきます。これは失敗しました。とにかく,いじればいじるほど,悪くなって行くというのがこの手の修理作業です。最初に緻密な計画を立てて,流れるように作業をするように心がけ,基本的にはやり直しなしの一発勝負だと覚悟して作業にあたらねばなりません。

 繰り返した対策から2日,今のところ偏光フィルムの浮きは出ていません。このまま収束してくれるといいなあ。


 ということで,ワンダースワンカラーの風防の交換を思いついて始まった泥沼。まだ道半ばで決着は着いていませんが,とりあえずモノクロとカラーを1台ずつ復活させることができました。

 え,なに?嫁さんのワンダースワンがどっかにあるはず,だと・・・

 

ワンダースワン復活の道~その2

 ワンダースワン復活計画,まずはスワンクリスタルの復活に成功しました。過去最大級の盛大な液漏れによる基板の破損に絶望的なレベルのビネガーシンドロームによるLCDの損傷という致命傷からの復活です。

 これはうれしいですよ。ワンダースワンシリーズの最も完成度の高い機種であり,無改造品では最も実用性が高く,そのせいもあって最も高価な値段で取引されているものですので,これが復活出来たというのは,液晶の劣化(ビネガーシンドローム)が避けられないものであるスワンクリスタルとしては,非常に意味のあることだと思います。

 と大きな事を言ってますがやったことは実に簡単で,基板についてはジャンク品の基板を移植,LCDについては劣化した偏光フィルムを貼り替えただけです。

 まず基板。これはもう偶然としか言えなくて,使用感ありありで傷だらけの,動作未確認のジャンク品を手に入れました。価格は8000円くらいだったと思います。ちょっと高いなと思いましたが,LCDの程度もそんなに悪くなさそうだったので,どっちも使えたら儲けものだとさっさと購入しました。

 数日後に届いたものを確認したところ,わずかな電池の液漏れがあったみたいですが基板は無傷,幸い正常に動作しました。ジャンク品ということで動作しない場合は面倒だと思っていましたが,それでも修復できるだろうと思っていたところ,正常に動作してなによりでした。

 さて次はLCDです。このジャンク品についてきたLCDも,真ん中に少し膨らみがあり,色も全体に黄色くなっているのですが,目障りなほどではありません。十分にゲームを楽しむ事が出来る状態だと思いますが,せっかくですしビネガーシンドロームで完全に死んでしまった私のスワンクリスタルのLCDを復活させてみます。

 この場合,なにより難しのは,新しい偏光フィルムを手に入れる事で,10年前なら絶望的だったでしょう。

 しかし今は世界の工場,中国から誰も簡単に部品を手に入れる事の出来る時代です。円安かつ,中国の経済力が上がったとは言え,それでも小分けされたものを安価に手に入れる事が出来る状況は非常にありがたく,私もなにかとお世話になっています。

 最大の問題は,その種類があまりに膨大であることです。これほど多いと何を買っていいやら,何が適合するやら,さっぱりわかりません。検索するのも一苦労なら,検索後に絞り込むのも至難の業です。めぼしい物が見つかっても試すわけにはいきませんし,気軽に返品できるわけでもないので目利きが重要という事になるでしょう。

 私の場合,LCDにそんなに詳しいわけではないのですが,とにかく情報を集めてスワンクリスタルの反射型TFTに適合しそうな偏光フィルムをいくつか選び,一か八かで購入して試すことにしました。

 aliexpressは安いし品数も膨大,しかしも最近は早いし信頼性も高いという事ですでに当たり前になった感がありますが,もう一度同じ物を買おうと思っても売っていなかったり,以前購入した業者があっという間になくなっていたりするので,まさに一期一会。リサイクルショップで掘り出し物をつり上げるくらいの気分で買い物をすることになります。

 なので,例えば「これが使えたよ」というありがたい情報を入手しても,その通りの物を入手することはほぼ不可能です。仮に手に入ることがあっても値段が大きく変わっていることも多くて,実質的に入手出来ないことも多いですし。

 しかし,有益な情報であることは変わりません。それを手がかりにあれこれ探ったところ,いけそうなものを2つほど選んで購入,価格もピンキリなので出来るだけ安いところを選んで購入しました。

 最近は本当にaliexpressも早くなった物で,1週間かからない場合もあります。小さな物でもロストせずきちんとポストにはいているのを見ると,ここまで多くの人の手にわたって海を越えここまでやって来たんだなあと,しみじみ思ったりします。

 さて,どの偏光フィルムを買ったのかですが,あいにく私もわからなくなってしまいました。スワンクリスタル用と書かれたものを買って,結果的にこれが一番マッチしたわけですが,それがどういう商品名だったか,どのお店で買ったかはもうわかりません。

 で,届いた偏光フィルムを早速試してみようと,古い偏光フィルムを剥がしたLCDを繋いで動作させ,新しい偏光フィルムを上に重ねてみました。

 しかし,残念な事に全く表示が出てきません。裏返しても,クルクル回してもだめです。

 うーん,やっぱりそんな簡単な話ではないなあと心底がっかりしたのですが,晩ご飯を食べてから,ふと保護フィルム(というか糊のある面の剥離シート)を剥がしてみたらどうだろうと思い立ち,試してみたら綺麗に表示が出ました。

 すごいですね,まさにあのスワンクリスタルの画面が復活です。感動しました。

 確かに位相差フィルムを使って表示を出しているとは思いますが,まさか保護フィルムも位相差を作り出しているとは思いませんでした。保護フィルムを剥がすと正しい位相差になるというのが理屈だと思いますが,これはさすがに事前にはわからないですよね。

 ということで,適当なサイズに切り出してLCDに貼りますが,糊のついた偏光フィルムはホコリが入ったり気泡が残ったりとなかなか難しく,悉皆するとやり直しが利かないので,実は私は1度失敗しました。2回目は綺麗に貼れたので良かったのですが,ちょっともったいないことをしました。

 ところで,リスク回避という事でゲームボーイアドバンス用の偏光フィルムも買ったのですが,こちらも同じように保護フィルムを剥がすとスワンクリスタルでも綺麗に表示が出ました。ただ,よくよく見ると少し色が異なっていて,スワンクリスタル用として購入した物に比べて,黒が青みがかってしまいます。

 おそらくですが,縦位置と横位置に合わせて,位相差を調整して色味を合わせているんだろうと思いますが,オリジナルのスワンクリスタルと比較して,黒がしっかり出ているものが近い方を選んで貼りました。

 貼った物を早速動作させましたが,スワンクリスタルを初めて起動したときの感動が甦りました。ジャンク品についてきたギリギリ使えるオリジナルのLCDと比べてみましたが,地色の透明度が高く,発色も素晴らしいです。オリジナルは20年以上経過しているので,地色が黄色くなっていますし,透明度も下がっているのでコントラストも低く,色も良くありません。

 見ていて惚れ惚れしてしまい,しばらくGUNPEY EXを夢中で遊んでしまいました。

 ということで,まずは1台,スワンクリスタルが復活しました。これでとりあえずワンダースワンのソフトをプレイできる実機を1台確保できたので一安心です。

 ちなみに,今回入手した偏光フィルムは,ワンダースワンカラーのFSTNカラーLCDの偏光フィルムとしても使えそうです。きちんと試したわけではないのですが,簡単に試したところネガポジ反転もなく,正しい色で表示が出来るとことまでは確かめました。ただ,オリジナルに比べて発色やコントラスト,明るさが十分かどうかは自信はありません。

 もともと見にくいLCDでしたので,偏光フィルムを交換したくらいで実用レベルに達するとも思えませんから,これはもう深追いする予定はありません。IPS化する予定ですし。

 それからやはりビネガーシンドロームでLCDが死んだモノクロの初代ワンダースワンですが,これもFSTNの白黒LCDがオリジナルで,巷でよく見るTN用の偏光フィルムによる緑/青のなんちゃって修理ではだめだと,なにか良い方法はないものかと考えていました。

 もしかして今回のTFT用の偏光フィルムが使えたりしないかなと期待したのですが,これは全くダメでした。位相差フィルムを通した,白/黒モードの表示こそ,初代ワンダースワンのこだわりの1つで,安易に緑/青で修理出来たことにはしたくはないのですが,これを実現出来る偏光フィルムの入手がもう絶望的で,実はもう諦めかけています。

 多くの修理例のように緑/青でいいか・・・なんて日和りつつあります。

 さてさて,今回甦ったスワンクリスタルはうちのリファレンス機としてオリジナルの状態を保つ動態保存機の位置付けです。実用機はあくまでワンダースワンカラーのIPS改造品であり,これは割ってしまったLCDが届いてから作業開始です。
 
 気長に続きます。

ワンダースワン復活の道~その1

 ワンダースワンのお話,まず第1話です。失敗というか,恥ずかしい話です。

 作戦その1として,とにかく動くワンダースワンの確保をということで,仮にオリジナルに戻せても実用性に乏しいワンダースワンカラーをバックライト付きの見やすく綺麗なIPS液晶に換装することにしました。

 これ,数年前から死んだワンダースワンカラーを復活させる方法としても,あるいは貴重なスワンクリスタルを越える実用機を手に入れる方法としても注目されている方法で,多くのワンダースワンカラーが実用機へと生まれ変わっています。

 中国生まれのこの画期的な改造について,私は残念ながら詳しいことをよく知りませんが,液晶そのものはゲームボーイアドバンスのIPS換装キットと共通で,ワンダースワンカラーもしくはゲームボーイアドバンスのLCD出力信号を変換し駆動するコントローラ基板を,本体基板とLCDの間に挟むことでIPS化を実現しています。

 もちろん,コントローラ基板は機種ごとに違っているのですが,ワンダースワンの特徴であるセグメントによるステータスアイコンを,画面の端っこにドットマトリクスで表示することも,このコントローラの役割です。

 コントローラ基板そのものはワンダースワンカラーもゲームボーイアドバンスの共通のようで,コントローラLSIが違うのか,あるいはLSI自身はFPGAで,その中身を機種ごとに変えてあるのかは不明ですが,どっちにしてもLCDは共通,コントローラ基板は機種別になっているようです。

 キットとして売られていてamazonだと12000円くらいなのですが,aliexpressだと8000円弱,特価で6000円程度で売られています。すでにaliexpressに抵抗のない私は,もちろんaliexpressに注文です。

 1週間ほどで届いたものをテストしましょう。本体とコントローラ基板,そしてLCDをフレキで繋いだだけではだめで,フレキの途中に出ている2箇所のランドに5Vと3.3Vを供給するため,DC-DCコンバータモジュールから2本ジャンパを飛ばします。

 電池を繋げてスイッチを入れると,鮮やかな表示が正常に行われました。いやー,この綺麗さはモチベーションが上がります。素晴らしい。フレキの途中にあるタッチセンサに触れると輝度が変わり,長押しでカラーと白黒が切り替わります。

 説明によると,バックライトへの電流が多すぎて問題がでているらしく。電流を減らすための抵抗が同梱されているのでコントローラ基板にある10Ωを51Ωに交換しておきます。

 さて,これを本体に組み込むのですが,ここからが地獄の始まりでした。

 まず風防(透明パネル)です。これ,先日某ゲームショップで買った物がもったいないのと,ガラス製で高級感があるので再利用を考えていたのですが,あいにく剥がしたときにアルコールで融けた両面テープの糊がベタベタとついていて,これを取り除く必要がありました。

 見た目に綺麗に取れたようでも,LCDを取り付けて見ると拭きムラが残っていたりと,とにかく綺麗にし切れません。静電気でホコリもつき始めて,すでに混乱気味です。

 そのうちLCDにもホコリがついたり,うっかり触って指紋がついて,これを拭き取ると簡単に擦り傷がついてしまい,またパニックに。

 かなり目立つ傷がついてしまったのでデジカメ用のLCD保護フィルムを貼り付けて傷を消しますが,キズは綺麗に消えるものの,微妙にサイズが小さくて一部そのままになってしまう部分もあります。不細工ですがやむを得ません。

 風防もガラス製の物は諦めて,今回のキットに付属していたプラスチック製の新品に変えることにしました。ホコリも傷もなく,綺麗に組み込めたので,最初からこうすれば良かった。

 ボタンと基板を組み込み,ケースをビス留めして完成です。

 しかし,いざ電源を入れてみると画面にゴミが出ています。画面の右に2本ほど,まるで天の川のような帯が縦に2つ出ています。綺麗な線ではないので最初はLCDの破損だとは思わなかったのですが,ルーペで見るとその帯は点灯しているピクセルの集まりでした。

 こまめに表示テストを行って作業を進めたので,最後の最後に表示不良が出ることにがっかりしたのですが,取り付けに失敗しているのかも知れないとLCDを剥がしてみますが,やはりゴミは同じ場所に出ています。

 まだLCDの問題だと断言出来ないので,フレキやドライバICをぐいっと指で押して表示の変化を見ますが変化なし。とはいえなかばLCDの破損だろうと思っていた私は,思わず不用意に指に力を入れてしまい,ペキッとLCDを割ってしまいました。

 万事休す。

 そもそもこの某ゲームショップのガラス製の風防には振り回されっぱなしです。サイズがやや大きいので取り付けに苦労し,そのせいでオリジナルのSTN液晶が死にました。今回もコイツのせいで何度も何度もLCDを付けては外し付けては外しを繰り返し,擦り傷を付けたあげくに割れてゴミです。時間も手間も費用も浪費してこの有様です。金返せー。

 とまあ,物に八つ当たりするのは筋違い。すべては私の鈍くささが真因です。ここに至って結局ワンダースワンカラーのIPS化は失敗に終わりました。私は悲しみあまり,倒れるように布団に入り,己の力のなさに打ち震えながら,意識が薄れていくのを待つほかありませんでした。

 しかし,このまま終わってしまうのは実に悔しい。そこでaliexpressでLCDだけを注文しました。3000円ちょっとだったので,合計でここまで合計9000円ほど。それでもamazonよりも安いのでなんとか納得していますが,一応小型機器の商品設計をやってきた私のプライドはすでにズタズタです。もとい,これは今の自分を冷静に見つめ直すチャンスとすべきでしょう。

 新しいLCDが届くのは10日ほど後です。ただ,この見た事もないようなまだらにピクセルが点灯して出来た帯は,明らかなLCDの破損で出てくる症状と違っているので,どうも解せません。LCDの問題なら新しいものが届けば問題は解決ですが,もしこれがコントローラ基板の問題なら問題は解決しないでしょう。

 昨日のうちにとりあえず1台が復活するかと期待しました。実際,あとは組み込みという所まで来ましたが,そこから急にゴールは離れていきました。いい夢を見られると思って頑張りましたが,慌ててやるとろくな事はありません。やっぱり作業そのものを楽しむくらいの余裕を持たないと失敗するなと,つくづく思った次第です。

 ワンダースワンの次の復活のチャンスは,数日以内に中国から届く,別の作戦用の部品です。実はこれが本命。しかしこれも一か八かの大ばくちですので,上手くいくとは限りません。作業前に詰む可能性も高いので,作戦から考え直す必要があるかも知れません。

 ともかくも,焦らず気長にやってきましょう。いやなに,どんくさいのはいつものことですし。

 

ワンダースワンも死んだ,なぜだ!

 私がこれまでに見て来て,その生い立ちに共感したものの1つであるワンダースワン。先日のスワンクリスタルの電池液漏れ(とLCDのビネガーシンドローム),ワンダースワンカラーのLCD破損によりカラーモデルを失った私に,更に追い打ちをかける事実が発覚しました。

 ひょっとしてと胸騒ぎがして倉庫から出してきた初代ワンダースワン(クリスタルブラック)のLCDが,見るも無惨に死んでいたのです。グレーだったLCDはなぜか黄緑色に変色し,ひび割れています。こんなものでもビネガーシンドロームは容赦なく襲いかかり,その命を奪ってしまうのか・・・

 しかし,私はこれを割に軽く考えていました。モノクロ液晶でしょ,なら手持ちのモノクロ用の偏光フィルムに交換すれば済むよ,と。

 ですが,その考えは甘かったと言わざるを得ません。劣化したLCDを見て,あれ,ワンダースワンのLCDって緑色だっけな?と思ったのですが,これはきっと偏光フィルムが劣化しているからだと都合良く解釈して,自分の浅はかさを押し隠しています。

 分解してLCDを取り外し,酸っぱい臭いも強烈な劣化した偏光フィルムを剥がしてみると,見慣れたグレーの画面が出てきます。確かこのグレーに黒の表示だったと思うんだけど考えながら,手持ちの偏光フィルムを重ねてみます。

 すると,緑色に・・・これで動かしてみると,緑バックに青色で表示されました。ああ,なんと,昔々のゲームボーイか,昔々のワープロ,あるいは昔々のPC-98LTじゃないですか。

 だんだん思い出してきました。TFTのLCDが高価すぎて高嶺の花だった20世紀末,庶民にとっての現実解はSTN液晶でした。

 STN液晶はTN液晶の改良版で,どちらもパッシブマトリクス液晶の代名詞となっていますが,これは液晶の動作モード(ねじれ具合とでもいいますかね)の分類です。

 一方のTFTというのは駆動方式による分類であって,実は動作モードとしてはTNであることを,ちょっと液晶テレビに詳しい方ならご存じでしょう。

 TN液晶は,あらかじめ90度ねじってある液晶に電圧をかけると液晶の並び方が変化してねじれがなくなることで,表面の偏光フィルムを光が透過したりしなかったりすることで表示をします。しかし,90度しかねじる事が出来ないために問題がありました。

 それは,解像度を上げるとコントラストが下がる事。解像度と言うよりも走査線の数なんですが,パッシブマトリクスでは全ラインにまとめて電圧をかけることになるので,1ラインあたりの電圧はラインの数が増えるほど小さくなります。

 この小さい電圧で液晶をねじる必要があるので,少しの電圧でも急峻にON/OFFする特性がなければ,コントラストが下がってしまって,やがて何も見えなくなってしまいます。

 これを打破するために登場したのが,STN液晶です。

 SはSuperのSで,ねじる角度をアップして,なんと260度とか270度くらい(ただしねじりの向きはTNの逆です)です。

 TN液晶は単純なシャッターで表示を行っていましたが,STNではこのねじれのせいで生ずる複屈折による色の変化で表示が行われます。

 この結果,電圧の変化に対するON/OFFを急峻にすることができ,コントラストが向上しますし,解像度も上げられるというわけです。

 しかし,STNには致命的な欠点がありました。白黒表示ができないのです。TN液晶は文字と背景を白と黒に出来るのではっきり見やすいのですが,STNでは背景と文字が黄緑と青になってしまうのです。これは先程書いたように,STN液晶は複屈折を利用しているため,避けようがありません。

 この複屈折というのは,屈折する光が1つではなく,2つになることを言うのですが,2つがどれくらいずれるかは,その光の振動面にも物質にもよります。

 そして,ずれた2つの光には速度差があるので位相差が生まれます。これを最終的に1つの偏光板で合わせると,位相差によって色がついてしまうというわけです。

 色がついてしまうという事はカラー化は無理ですし,モノクロであっても見にくいですよね。初期のSTN液晶を搭載したワープロやラップトップPCに,黄緑色と濃い青の表示のものがあったのは,そういう理由です。

 そこで,もう1枚液晶を重ねる方法で白黒にする方法なんかも開発されたのですが,決定打になったのはFSTNというものです。位相差が原因で色がつくなら,その位相差を打ち消すような逆の位相差を生む複屈折を起こすようなフィルムを挟めばいいんじゃないか,という発想で生まれた技術です。

 プラスチックには大なり小なり複屈折性を示すものが多いので,都合のいい物を上手く選べばそんなに高価でもありません。これを偏光フィルムの前に置きさえすれば,あのSTN液晶が白黒で表示出来るんですから,こんな美味しい話はありません。

 このフィルムを位相差フィルムとか,補正フィルムと呼びます。偏光フィルムとLCDのガラスの間に挟んで使うとあら不思議,綺麗な白黒になってくれるというわけです。

 こうすることで見やすいモノクロLCDとして,あるいは安価なカラーLCDとして,一気に普及し始めます。カラー化したガラケー,小型のノートPC,ゲームマシンと,市場が望んだカラー表示の時代がやってきました。

 しかし,それもTFTが安くなるまでの話。応答速度が極端に遅く,角度によって色が大きく変わってしまう,発色もコントラストも悪いし,暗い所で良く見えないというSTN液晶を,今見る事はほとんどありません。ああ,ロストテクノロジー。

 さてさて,ワンダースワンのモノクロLCDも,実はFSTNです。だからきちんと白黒ひょうじだったのです。しかし,そのキーテクノロジーだった位相差フィルムこそが,実はビネガーシンドロームの張本人で,偏光フィルムを剥がした後にもガラス面に残って,酸っぱい臭いを放っているのです。

 もちろん,位相差フィルムがなくても偏光板だけで表示は出ます。出ますが,コントラストは低いですし,色も緑と青になり,およそ見やすいとは言えません。某レトロゲームショップが公開しているワンダースワンの修理はこの方法なので,オリジナルから遠い,品質の低い修理方法と言えるでしょう。

 同じ理由でワンダースワンカラーも単なる偏光板では修理出来ません。スワンクリスタルが採用しているTFT液晶でも,見る角度によって色が変わることを防ぐ目的で位相差フィルムが使われていて,これがビネガーシンドロームの原因になっています。。

 つまるところ,セグメントやパターン,ポケコン程度の解像度のLCDの修理に使う偏光フィルムでは,STNやTFTのLCDの修理は出来ないという事になってしまうわけです。

 さて困りました。これで,我が家のワンダースワンは,カラー/モノクロを問わず,すべて死んでしまいました。グンペイもワンダースタジアムもギレンの野望もMSVSも,もう遊べません。

 なんと言うことか!

 某レトロゲームショップによると,ワンダーウィッチプレイヤーのカートリッジの買い取り価格が3万円だそうです。私,持ってるんですが・・・


 そんなわけで,全滅したワンダースワンたちが三枚おろしになって眼前に広がっています。どうすることも出来ない状態ですが,オリジナルの状態への復活は難しくとも,なんとか自分なりの方法で決着を着けねばなりません。

 ついでにいうと,昭代のゲームボーイアドバンスのLCDも,ビネガーシンドロームで死んでいました。一応表示は出るのですが,フィルムが浮いたり,ひびが入ったりしています。

 GBAについてはゲームボーイアドバンスSPがありますし,NintendoDSで代用が利くのでとりあえずいいとしても,ワンダースワンが全滅していることはかなり深刻な問題です。

 これは長期戦になるかもしれません。

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