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ダイソンDC45のトラブル

 ダイソンのハンディクリーナーDC45を買ってから,私が担当している掃除機がけという家事は,激変しました。

 それまで大きな掃除機をぶんぶん振り回しながら掃除をしていたわけですが,なにせ電源ケーブルが邪魔で邪魔で仕方がありません。もうちょっとで届くところが何かに引っかかって届かない,無理に引っ張って抜けてしまって,離れたところまでプラグを差しに行く,階段で引っ張られて転がっていった,などなど,もうイライラしてたまりません。

 はっきりいって,戦争でした。

 DC45は,壊れたハンディクリーナーの後釜に買ったものでしたが,実際にこれだけで家中の掃除が可能である事がわかると,掃除機をかけるという行為そのものが根底から変わってしまいました。

 連続稼働時間20分は絶妙で,休日の掃除の時間としてはこのくらいあればなんとかなります。というか,20分以上掃除することそのものが,もはや不毛と言えるでしょう。

 ところが,購入して半年ほど経つようになると,時々動作が止まるようになってきました。最初はスイッチを押す手が緩んだのかな,あるいは電池が切れたのかな,と思ったのですが,最近は頻繁に止まるようになり,掃除に支障を来すようになってきました。

 せっかく調子よく掃除していたのに,止まってしまえばまたスイッチを押し直しです。それでもまた止まりますから,なかなか片付きません。

 そんなこんなで,イライラした私はDC45に平手打ちを食らわせたり,膝蹴りをお見舞いするなど,様々な意思表示を行うわけですが,やつもタダでは殴られてくれません。おもむろにダストボックスのフタを開けて,ゴミをまき散らして反撃します。

 ゴミにまみれて「キーっ」となっている私を,周囲はどんな目で見ているのでしょう。

 これはまずい,と修理を依頼しようと思うのですが,使えない期間が出てしまうとそれはそれで困ってしまいます。それくらいDC45に依存しているわけですが,もはや限界というところで,ダイソンに電話しました。

 すると,どうも電池の接点が緩んでしまい,電圧が下がって止まってしまうようになるんだとか。はっきりとは言わなかったのですが,この機種にはよくある持病のようです。

 「これでおそらくなおると思うのですが」と自信たっぷりに,新しい電池を送ってくれることになりました。古い電池は勝手に処分して下さいとのこと。

 果たして届いた電池は,これまでの電池となんら変わったところがありません。改良されたわけでも,違う型番になっているわけでもなく,本当に同じ物のようです。

 これに交換して掃除をしてみると,なんとまあ,全然動作が止まりません。本当に治りました。いやはや,快適です。邪魔されずに掃除が出来る。なんと気持ちの良いことでしょうか。

 それで,彼らの言う電池の接点の問題がどんなものなのか,観察してみました,

 確かに,新しい電池は,電池側の接点が広がっておらず,しっかり本体側の接点をくわえ込むようになっています。これまでの電池は広がっていますから,ここで接触不良が起きているという事なんでしょうね。

 DC45は,どうも,以前は電池が簡単に交換出来るようになっていたらしいのです。しかし,電池接点のトラブルがあって,途中から前後2本のネジで電池を本体にがっちり固定するような構造の変更が行われたようです。

 もちろん私のDC45は電池交換が出来ないタイプですが,それでもこういう問題が起きるんですから,やっぱこのあたり,詰めが甘いんでしょうね。

 さて,古い電池のトラブルの原因がわかってしまえば,これを直して見たくなるのも,また人情でしょう。細いピンセットで電池の接点を変形させて,新しい電池のようにしっかり本体側の接点に食いつくようにしてみました。

 そして試したところ,ウソのように動作が止まらなくなりました。動作時間も問題なしです。

 結局,電池が1つ増えたような感じになったのですが,コードレス掃除機にとって電池は生命線ですから,予備があれば安心です。

 とにかく,これでまた快適な掃除が出来そうです。

 そうそう,パイプもグラグラしているんですが,2年保証の間に修理なり交換なりをしないと,まずいような気がしてきました。掃除機というのはラフに扱われますから,長く使うならメンテナンスが欠かせません。


 

aitendoの時計キットでかつてのLEDクロックを復活

  • 2014/09/02 16:06
  • カテゴリー:make:

 2010年頃の話ですが,大型の7セグLEDの,ラジオクロックを寝室用に買いました。

 当時はまだ高価だった青緑の発光色で電波時計でしたが,結構な値段だったのにいかにも中華品質という感じで,購入時からあまり良い調子ではありませんでした。

 ACアダプタの接触不良に始まり,電波時計の感度が低すぎる,あるいはどんなに頑張っても電波を受信しない,LEDが明るすぎて眠れないくらい,ラジオは周波数がずれるなど,不満だらけでした。

 その度に修理や改造を繰り返して,なんとか騙し騙し使っていたのですが,新居への引っ越しをしたときにどうしても時刻が自動修正されず,買い換えました。

 ただ,私には思い出深いものでしたから捨ててしまうのも惜しく,購入当時に高価だったことを「まあ青緑の大型LEDだしな」と納得したことを思い出して,この7セグLEDだけ残してあったのです。

 ところで,先日aitendoで時計のキットを買ってきて組み立てたことを書きましたが,この時計のLEDの輝度ムラがひどいことから,対策を考えていました。

 ここでピコーンと繋がるのですが,ならばこのaitendoの時計に,大型7セグLEDを取り付けてみようと思い立ちました。とはいえ,詳細を検討するとなかなか簡単にはいきません。

(1)7セグLEDの改造が必要

 この7セグLEDには,2つの改造が必要になります。

 まず,時計キットはダイナミックドライブですが,このLEDはスタティックドライブ用に端子が引き出されています。幸いどちらもアノードコモンだったので,そこは大丈夫です。

 まあ,スタティックドライブというのは要するに全ピン出ているということですので,適当にまとめれば良いだけですから,面倒という話以外はどうにかなります。

 ですが,次が問題です。

 このLEDは12時表示のため,時刻の10の桁が,「1」しか表示出来ません。ほかのセグメントはLEDが仕込まれていないですし,その上「1」だって2つのセグメントが内部ですでに繋がっています。

 aitendoの時計は24時表示なので,このままでは使えません。そこでLEDを改造しなければなりません。

 まず,LEDを分解します。するとLEDチップが直接ベークの基板にボンディングされています。むき出しです。おお!

 次に,時刻の10の桁の2つのセグメントを分離します。パターンを切るだけなのでそんなに難しいものではありませんが,なにせLEDがむき出しですので,触ったらもうアウトです。

 そして,LEDが取り付けられていないセグメントにLEDを用意して上げます。同じ色のチップLEDをマルツ電波で安く買えそうだったので調達し,1セグメントあたり2チップを接着剤でまず接着,固定できた頃に細いワイヤーで配線していきます。

 ここで私は勘違いをしたのですが,時刻の桁は1と2だけ表示出来ればいいので,左上のセグメントにはLEDは必要ないと思っていたのですね。これは正しいのですが,aitendoの時計キットを使う限り,誤りです。

 なぜ?それは,このキットがゼロブランキングを行わず,0の表示を行う仕様だからです。0を表示するためには,左上のセグメントも必要です。これに気が付いたのはLEDを組み立てて実際に光らせてからでした・・・なんとも鈍くさい話です。

 配線も完了し,基板とセグメントをはめあわせて元に組み立て直しますが,悲劇はこの時起きました。つい手が滑って,落としてしまったのです。あわれ,基板はLEDの面を下側にしてぶつかり,滑って床に落ちました。

 確かめてみると,4つほどLEDが死んでいます。死んだLEDは削って,新たにチップLEDを取り付け直します。新たに作業中に1つ壊してしまい,これはえらいことになったなあと思いながらなんとか作業を収束させました。

 光らせてみると,案外新しいセグメントも違和感なく,綺麗に光ってくれます。そしてこれをダイナミックドライブ用に配線して,一応完成です。


(2)ゼロブランキングの実装

 前述のように,LEDを組み立ててから,時刻の10の桁にすべてのセグメントが必要な事が分かったわけですが,それなら左上のセグメントを光るようにすれば問題が解決するのかと言えば,そんな簡単な話ではありません。

 確かに,0時を00時,7時を07時と表示するaitendoの時計キットの仕様が許せるならそれでもよいでしょうが,冷静に考えてみるとそんな時計,みたことないですよ。

 やっぱり07時ではなく,7時と表示されないと。

 この,最上位桁のゼロを表示しないようにすることを,ゼロブランキングといいます。

 aitendoの時計に違和感があったのは,このゼロブランキングがないせいだったとはっとするわけですが,7セグLEDを壊してしまうリスクを負って,その違和感のある表示を行うように作ることが,正しいとは思えません。

 なら,ゼロブランキングを実現するしかありません。そうすれば見た目も自然だし,7セグLEDもこのまま使えます。ついでに高価なチップLEDも2つも削減できます。

 なんちゅうか,ゼロブランキングくらいソフトで書けば簡単なのに,なんでこれくらいの機能を最初から入れておいてくれないのかと,aitendoのクオリティの低さにブツクサ文句を言いたくなるのですが,ソフトを変更出来ないのですから,もう電気的に行うしかありません。

 原理は簡単で,時刻の10の桁の左上のセグメントが点灯するときというのは,0,1,2のうち0の時だけですから,この時には時刻の10の桁そのものを消灯すればいいだけのことです。あとの1と2の時には,そのまま10の桁のドライブ信号をスルーして出します。

 ゆえに,時刻の10の桁のドライブ信号と左上のセグメント信号のANDをとって,これで10桁のドライブを行えばよいのです。

 具体的には,10の桁のドライブ信号をカット,セグメントの信号を反転させて,ドライブ信号とNANDに入れます。そしてNANDの出力を,10の桁をドライブするトランジスタのベースに突っ込みます。

 桁のドライブ信号もセグメントの信号も負論理で,Lowでイネーブルです。ですから真理値表としてはこうなります。(Aはセグメント,Bは桁のドライブ信号)

A B X
-+-+-
0 0 1
0 1 1
1 0 0
1 1 1

 こうするとほら,セグメントがLowの時(つまり0の表示)はどんな場合も必ず10の桁のドライブ信号はHighになって,この桁そのものが消灯します。セグメントがHighの時(つまり1か2)は,10桁のドライブ信号がそのまま出ますので,ちゃんと10の桁が表示されます。

 この回路を追加して,どうにかゼロブランキングが実現して,自然な表示にすることが出来ました。

 

(3)秒を表示する桁が必要

 この7セグLEDは分までしか表示出来ませんから,もし秒の表示をするなら桁を増やさねばなりません。そこでちょっと大きめの7セグLEDを用意したのですが,青緑が手に入らず,黄緑にしました。

 実際に動かしてみると,色も明るさも違うし,おさまりがどうにもよくありません。そこで思い切って秒の桁は表に出さず,基板上の小型LEDで表示させることにしました。

 基板はこのLEDの裏側に取り付けましたので,秒を見るときには裏側をみないといけなくなるのですが,まあ日常生活で秒まで必要な事はないし,時刻合わせの際には裏側をみればいいだけの話ですから,これでもいいかなと思ってます。


(4)そして精度の追求

 クオーツ時計でも時刻が狂うのがなんとなく許せない私としては,ずっと電源同期式を好んで使っていました。しかし,電波時計が手に入るようになった15年ほど前からは,これを選ぶようになっています。

 今回も電波時計なら良かったのですが,なにせキットですのでそうもいきません。そこで出来るだけ精度を追い込むことにします。

 このキットは,ATMELの8051コアのマイコンを使っているのですが,クロックは12MHzです。これを基準に1秒を生成しているはずなので,とにかく12MHzの精度を追い込む事が肝要です。

 周波数カウンタで測定すると,ちょっと高めに出ています。これならトリマコンデンサを並列に繋ぐだけで12MHzに追い込めそうです。

 マイコンの水晶発振子にバッファを1段入れて,周波数カウンタで調整します。室温が25度くらいになる頃を見計らって,12.000000MHzに追い込みました。もしこの値から本当にずれないとすると,1Hzまであっていますから,1/12000000秒しかずれません。つまり1秒ずれるには12000000秒かかるわけで,これを計算すると約140日に1秒となります。

 うーん,案外ずれるものですね。

 加えて,普通の水晶発振子ですから仮に温度変化で50ppmずれると,それだけで50Hzずれるわけで,そうなると最悪の場合3日で1秒ずれる計算になりますね。うーん,これでは実用にならないかもなあ。

 ただ,通常のATカットの水晶の場合,我々が普通に生活する範囲ならほぼ大丈夫,±25ppmの範囲でさえも-40℃から85℃ですし,-20℃から40℃くらいの範囲だとほとんど変動しません。むしろ時計用の音叉型水晶振動子の方が,温度特性は悪いんですね。


(5)ゴーストの発生

 真面目に検討する気もないのですが,実は隣の桁の点灯していないはずのセグメントが,うっすらと点灯している場合があります。いわゆるゴーストが発生しています。

 ゴーストは,ダイナミックドライブの場合には桁のドライブの切れが悪いときに発生しますが,ドライブ用のトランジスタのキャリア蓄積で素早くトランジスタがOFFしない,という場合が考えられます。

 この回路では,PNPトランジスタでドライブしているにもかかわらず,トランジスタが確実にOFFするようベースとエミッタの間に入れる抵抗が省略されていて,これが原因かなと思っていました。

 そこで2.2kΩとベースとエミッタの間に付けてみましたが,全く変化無し。これはひょっとすると桁のドライブ信号の速度が速くて,トランジスタがOFF仕切れていないのかも知れないなと思ったのですが,もう測定するのも面倒になったので,放置することにします。


 ということで,たかだかこれだけの話に,2週間ほどかかってしまいました。鈍くさいというか,時間がなくて集中出来なかったとか,まあいろいろ原因はあるんでしょうけども,これくらいなら1日か2日で片付けてるのがこれまでの実績であり,こんなに時間がかかってしまうと,さすがに衰えを感じてしまいます。

 さて,こうして復活を遂げた時計ですけども,どこに設置するのか決まっていないのです。元のように寝室にと思いましたが,電波時計ではないし,今の時計になれているので,今さら置き換えるのもどうかと思います。

 かといって,AC電源の必要な時計を置ける場所は限られていますし,主なところにはすでに電池式のLCD電波時計が置かれています。気温や湿度も表示されるので,今回のLED時計で置き換えると不便になります。

 大きな青緑の表示で,遠くからでも暗闇でもはっきり見えることが最大の売りなのですが,これに見合う場所を考えつつ,しばらくは私の机の上で精度を確認していこうかなと思っています。

周波数カウンタの改造と失敗

  • 2014/08/19 14:47
  • カテゴリー:make:

 夏はどういうわけだか,測定機関系をいじりたくなるようです。先日のTCXO搭載で実用レベルに至った周波数カウンタを,さらにアップグレードしようと画策したのですが,今回はその顛末です。先に結論を書くと,失敗に終わっていて,元に戻してしまいました。


(1)測定周波数の上限をアップ

 秋月のキットがベースになっているこの周波数カウンタは,その測定周波数の上限が2.4GHzです。これは,プリスケーラに富士通のMB506を使ったキットであるからですが,1/1024分周されるがゆえに,精度も1/1000になってしまいます。

 8桁のカウンタであることを考えると,1/1000ですので10GHzまでカウント出来るとその性能を生かせるわけですが,2.4GHzではちょっと寂しいですね。

 ということで,近頃の半導体でさくっと10GHzのプリスケーラが作れないかと調べてみたところ,秋月にありましたよ,8GHzのGaAsプリスケーラが。

 HMC434というのが,そのICです。1/8専用のGaAsプリスケーラで,8GHzまで動作します。面実装品とはいえ,そんなに小さいわけではないので,十分アマチュアの工作に使えます。価格は600円というこの手のICとしては安いです。

 しかし,このICには問題もあり,低い周波数が苦手です。一応動作可能な周波数の下限は200MHzとなっていますし,動作範囲としては1GHzから8GHzで使ってね,とあります。

 1/10のプリスケーラを使えば,70MHzあたりまでは測定出来る実力があるので,そこから1GHzまでの間は測定出来ない範囲となってしまうわけで,これは高周波専用のカウンタでもない限り,ちょっと厳しいですね。

 MB506の場合,10MHzから2.4GHzまで,一応動作するわけですから,結局どの範囲の周波数を測定したいのかによってくるような気がします。

 まあしかし,200MHzが下限と言いながらも,実際には10MHzあたりから動いてくれたりするかもなあと,淡い期待を抱きつつ,HMC434を買ってみました。

 計画としては,8GHzが入ってきた時のHMC434の出力は,分周後でも1GHzです。当然直接カウント出来ないので,これをMB506に突っ込みます。そして,HMC434とMB506の組み合わせで1/1024になるように,MB506の設定を変更し,1/256にします。

 2.4GHzプリスケーラ基板を改造し,HMC434を取り付けます。このICは3.3Vで動作するので,3.3VのLDOも取り付けます。

 さて,結果ですが,うちには136MHz以上を発生させることの出来る信号源がないことに気が付きました・・・

 いろいろ調べてみると,一応136MHzでは動作しているようです。これ以下の周波数でどこまでカウント出来るか見てみると,85MHzくらいからなら,なんとかカウント出来ているようです。

 しかし,感度という点で言えばもうボロボロで,低すぎるとカウント出来ず,高すぎると高調波をカウントしてしまいます。だから,ある範囲の入力電圧のみ正しい値を返してくるのです。これでは測定器にはなりません。

 きっと500MHzや1GHzなら問題のない動作をするのでしょうが,今度は実装面での問題があり,例えば4GHzとか5GHzでちゃんと動作するのかどうかはあやしいです。

 電源のノイズが大きいのでコンデンサで押さえ込んだりして,かなり特性を改善したのですが,それでも低い周波数では使いものにならず,かといって高い周波数はそもそも信号源もないという状況においては,私にはデメリットしかないと判断し,もとの2.4GHzのプリスケーラに戻しました。


(2)1/10プリスケーラ動作時の小数点移動

 1/10のプリスケーラを搭載し,10MHz以上の周波数の測定を行えるようにしたのはいいのですが,小数点の移動を行う機能までは搭載しなかったので,頭の中で移動させて読む必要がありました。

 別にそれでも不自由はなかったのですが,やっぱりすっきりしないので,小数点を1つ隣に動かす仕組みを考えてみました。

 ICM7216Bは7セグメントLEDをダイナミックドライブする機能を持っています。だから小数点の点灯した桁を検出し,隣を点灯させるようにスイッチすればよいだけだと簡単に考えたのです。

 実際に74HC157をつかって試したところ,どうもうまく動きません。ここで恥ずかしいミスをしていたのですが,冷静に考えると,この方法では小数点の点灯している桁をそのまま隣に動かすだけですので,小数点以外のすべてのセグメントも一緒に隣にいってしまうのですね。あーばかばかしい。

 ダイナミックドライブ用に,LED基板上ですべて繋がっている小数点をバラバラにして個別に制御をかけるような回路にしないといけないのですが,これがまたなかな面倒です。

 いや,回路は簡単でした。74HC157を使って同じような回路を組みますが,74HC157のイネーブルを小数点のドライブ端子で動かしてやり,隣の桁のドライブ信号を入力してある74HC157の出力でそれぞれの桁の小数点を点灯させるだけです。

 ただ,LED基板を改造するのが急激に面倒になり,もう頭の中でシフトするからいいや,とあきらめてしまいました。

 
 ということで,特にどちらも必要性はなく,ただの思いつきで始めた改造だったので,失敗に終わっても簡単にあきらめてしまいました。測定周波数は上限よりもシームレスであることが重要ですし,小数点の移動などは,どうせ私しか使わないんだから別に必要ではありません。

 むしろあちこちいじりたいだけじゃないか,と言われればその通りで,ほかに面白そうなネタがあれば取りかかるかもしれないのですが,今のところこのカウンタで最大の問題は,低周波数の測定に時間がかかること,つまりレシプロカル方式ではないことが最大の問題ですので,もしかしたらちゃんとした周波数カウンタを買い直して終わり,ということになったりするかも知れません。

雨の秋葉原

  • 2014/08/18 15:58

 さる8月14日,友人が「一緒にアキバにいかないか」と声をかけてくれました。最近子供が大きくなったので夏休みも遊んでくれない,退屈しているので,一緒に行かないか,と言うことですが,aitendo大好きな彼は,どうもaitendoの現店舗の閉店セールがお目当てのようです。

 私はといえば,aitendoは安いんだけどもクオリティが低すぎ,たくさんの品があるんだけども本当に必要なものはない,というちょっとずれた感じが拭えなくて,なにより仕様書とか回路図とか,そういうデータ類を「WEBから落とせ」で済ませているあたりに,これらをおろそかにしている気がして,あまり好きにはなれません。

 秋月がなにが素晴らしいって,安いことも品揃えがすごいことも,個性的な商品があることもそうなのですが,それ以上に仕様書やデータシートがちゃんとついてくることがなによりよいことだと思うのです。

 昔はこうしたデータシートを入手することは,素人には絶望的な状況でしたから,秋月で買えば入手困難な商品とデータシートの2つが同時に手に入ると,大喜びでした。思えば,どんな部品屋さんでもデータシートを付けて売っているケースは希だったはずです。

 今はWEBから誰でもダウンロード出来る時代ですが,ずっと先々までダウンロードできるとは限りませんし,データシートがいつの間にか改版されていたりしたら,手元の部品と記述が食い違う場合も出てきます。しかしそれを確かめる方法はありません。

 キットやモジュールだとそもそもWEBに落ちていないので,やっぱり紙で付けていて欲しいと思うのですが,aitendoはダウンロードです。

 確かに安くもなるし手間も減るので売る側としてはありがたいことでしょうが,子供も対象にしたaitendoの「電子工作を愉しんでください」という主旨から考えると,楽しむよりも苦しむことの方が多いんじゃないかと思います。

 いやなに,ただダウンロードするだけなら別に構わないんですよ。ただ,そのダウンロード出来る資料というのが,ちょっと簡単すぎるし,不親切なんですね。秋月とはその辺が大違いだなと思います。

 つまりですね,データシートを軽く見る人は,あまりわかっていない人だということなんです。

 データシートは,全くの初心者は理解が出来ずに,あまりありがたがりません。上級者になればなるほど,詳しい情報が欲しくなるのですが,それはその詳しい情報で使いこなしを考えるものだからです。言い換えるとあまり情報を提供しない部品屋さんというのは,上級者を相手にしていないということになります。

 その割には,部品不良があったり回路の間違いがあったりするので,初心者や中級者にも難しいのがaitendoです。申し訳ないけど,中国ビジネスに慣れた人が,その人脈を生かして面白そうなものを買い付けて日本で売るという感じがしていて,電子工作や電子回路にそんなに詳しい訳ではないというのが,私のイメージです。

 とはいうものの,aitendoが人気を得ていることは事実です。確かに掘り出し物もあるので,私も一緒に行ってみることにしました。

 当日は東京も時折激しく雨が降るような悪天候です。暑いよりもましと思っていましたが,なんのことはない,蒸し暑く,すぐに汗だくになってしまいます。

 aitendoでは,半端物の処分で,1つ10円の半固定抵抗をまとめ買いしました。密閉型のサーメットなので,これは安いです。レジで「1つ30円」といわれて,じゃやめとくと言ったのですが,確かめに行ってくれて1つ10円で買うことができました。

 CMOSのロジックICも,6個スポンジに刺されたものが3セットほど,30円の箱に入っていたのですが,6個ではなく1個30円とのこと。この手のロジックICが1個30円なら,別に普通に買える値段です。買わずに帰ってきました。

 7セグLEDを少し,時計キットを1つ買いました。7セグLEDは表示色が揃っていないとか,アノードコモンがないとか,小数点がついていないとか,微妙な品揃えで使い道が限定されそうですが,まあ安いからいいでしょう。

 時計キットはひどいですね。7セグLEDの輝度ムラがあって,これでは使い物にならないでしょう。校正モード付きとありましたが,これって結局時刻合わせが出来るだけというこのとようですし。なんだかがっかり残念なキットです。

 100MHzのオシロのプローブが2本で950円でした。これは確かに安いし,家に帰ってから試して見ましたが,一応ちゃんと使えるようです。お,これはお買い得かもと思ったのですが,プローブの先端のクリップを外して出てきた,針の先端が尖っていないのをみて,これじゃたぶん正しい測定は期待出来ないなあと思いました。まあ,プローブは消耗品ですから,割り切って使うことにしましょう。

 あとは定番のポリイミドのテープ。カプトンテープと言われていますが,この手の絶縁テープでまともなものは高価なので,aitendoで唯一といっていい,お買い得商品じゃないでしょうか。

 そうそう,299円のMP3プレイヤー基板も買いました。これなんかは,かつてのデジットを彷彿とさせ,由緒正しきジャンク屋という感じでうれしくなります。壊れているかもしれませんが,まあそれはそれとして,購入しました。

 で,あろうことか,4500円も買い物をしました。私もaitendo,大好きなんですね。

 ところで,この日は買い物を予定していた秋月電子が夏休みという事で,大幅に時間が余ってしまいました。友人と17時に飲み始めて,20時に解散したという事だけ,書いておこうと思います。

2SC1815のパチモン

  • 2014/08/11 15:41

 実は,先日買いだめしてあった2SC1815を眺めてみると,どうもマーキングが雑なんですね。

 レーザーマーキングになった東芝製と比べて見ると,書体の違い,レーザーの掘りの深さ,そして刻印の精密さが悪いなど,見た目に随分違うのです。

 その上パッケージの形も大きさもちょっと違うし,バリも大きく出ています。加工精度の悪さが一目瞭然で,ピンも東芝製とはちょっと違う感じしたので,もしかして他社互換品かも,と疑惑を持ったのです。

 おかしいなあ,互換品を選んだつもりはなかったんだけどなあと思いつつ,まあ無指定で安い2SC1815を買ったら互換品だったんだろうと,やり過ごしていました。

 ですが,艦長日誌のメンテをした際に,2SC1815で検索をかけると,この買いだめをいつ行ったのかがさっとわかりました。そこからメールを調べると,2011年の5月に,イーエレというところから200個600円で購入したことが判明しました。

 問題はここから先で,艦長日誌には「東芝製を選べるんですねえ」と,東芝製を指定できる事実がちらっと書かれています。購入時の明細を調べると,私はちゃんと東芝製と指定してありました。

 イーエレのサイトに行くと,すでに売り切れていますが,商品写真は間違いなく東芝製です。ここではっきりしているのは,少なくとも写真と違うものが私には送られていたという事実です。

 さて,ここで,写真とは違うが東芝製であるというイーエレと信じるか,ウソをつかれた,騙されたと思うかです。私は後者と思っています。思っていますが,もう時間もかなり経過したし,使えないわけではないから,もうあきらめることにしました。

 それにまあ,1つ3円で東芝純正が売られているわけがないかと,まあその,騙された私が悪かったと,そういうことでしょうね。

 ちなみに,イーエレには互換品も同時期に売られていましたが,どこで作られたかわかりませんと,誠にいい加減な書き方です。しかも商品写真はわざとか偶然か,ぼやけた写真で詳細が見えません。値段も東芝製よりさらに安いのですが,これが東芝製を指定してその価格で購入した客に送られているのだとしたら,これは悪質だなあと思います。

 一応2SC1815の互換品ということで売られているので,一般用の小信号トランジスタとして使うことは問題ないでしょう。しかし,2SC1815は一般用としてはもったいないくらいの超高性能トランジスタであり,それがこの値段で買えると言うことに大きな価値があるのです。

 東芝のデータブックを見ていると「PCT方式」という記述がやたら多いことに気が付くと思います。このPCTと言う方法は,東芝がシリコントランジスタで編み出した製造方法で,結晶の構造をうまくコントロールし,雑音を減らしトランジスタの高性能化を低コストで実現するものらしいです。

 我々はもうレガシーなトランジスタを,どこも同じようなものと考えてしまいがちですが,その昔トランジスタが主力商品であった頃には,多くの技術者や学者がその高性能化と低コスト化に取り組んで,特に生産技術面において各社競い合って,全体の性能向上が図られた事実があります。

 一部のオーディオマニアがトランジスタのメーカーや品番の違いによる,音質の違いを云々しますが,あれはあながち間違ってるとは言えず,同等品として知られていてもメーカーによって違いがあるのは当たり前だし,同じ品番でも製造時期によって違うのは,良し悪しは別にして当然の事と思っています。

 東芝はPCT方式によって,それまでなら高級オーディオ用として使われるほどの高性能な小信号トランジスタを,一般用として販売することが出来る程のコストと大量生産に成功したわけですね。大は小を兼ねます。2SC1815でカバー出来る領域が大きく拡大したことで,次第にトランジスタの淘汰が進んだというわけです。

 東芝は2SC1815を一般用として売りました。一般用ですから,一般用に使えるかどうかを判断するスペックが重要であり,耐圧やhFEなどが同じなら,2SC1815互換と自称しても,問題は起きません。しかし,オーディオ用として音質やノイズなどを見た場合,あるいは素子間のバラツキなどを見た場合に,そこが2SC1815と同じであるかどうか,我々は知る術がありません。

 もっというと,東芝独自であるPCT方式を他社が使っているかどうかわからず,PCT方式に相当する別方式があるとしてもそれで同じ特性を得られるかどうかもわかりません。大事な事は,2SC1815を名乗っていいのは,東芝製の2SC1815か,東芝製と同じ作り方をしている2SC1815だけということです。

 互換という言葉は,何を持って互換とすべきかが明確になっていないと行けません。違いがあるから互換なのであり,違いがないなら同一なのです。

 互換品がいけないと入っているのではありません。LEDのドライブ,リレーのドライブ,ラジオやロジックレベルの変換などに使うなら,互換品は全く問題なく2SC1815として動いてくれるでしょう。

 でもこれは,2SC1815を一般用としてつかうからであり,別に2SC1815でなくても構いません。私は,かつての高級なローノイズ品と同じ性能を実現した2SC1815を使いこなした回路に,互換品を投入する勇気はありません。

 そんなわけで,本当に市場から消えてしまう前に,東芝製の2SC1815を買う必要に迫られました。200個近くある疑惑の2SC1815の処遇は気の毒ですが,ここは使い分けでいこうと言う判断で,早速秋月で2SC1815-Yを100個と,2SC1815(L)-Yを50個調達しました。(ついでに2SC2458も100個買いました)

 やっぱ,東芝純正品はパッケージのモールドも綺麗ですし,ピンもしっかりしています。マーキングも深く綺麗で,フォントも東芝伝統のフォント(数字の5に特徴があります)です。イーエレで買ったものは,パチモン確定です。

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