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Q7に対する誤解

 先日,PENTAX Q7のレビューを書きましたが,200枚ほど撮影した後,ようやく先日Lightroomで現像するというワークフローにのせることが出来ました。

 で,驚いたのは,その画像の素性の良さです。

 先日の印象では,画質は2014年レベルにはほど遠く,過度な期待は禁物と思っていました。Qに比べてQ7はセンササイズが一回り大きくなっただけで,高感度特性も実質的に向上していないし,やっぱりレンズ交換式のコンデジの域を超えていないという結論に至り,むしろそのレンズ交換を楽しむデジカメだと考えたのです。

 しかし,Lightroomで画像を開いた私は,大幅に進化した画質を見る事になります。思わず「いやー良く写るなあ」と声を漏らしてしまいました。

 この画質の良さは,2つの意味があると思っています。1つはQ7というボディの画質向上,もう1つはレンズの良さです。

 まずボディですが,ノイズの量から言えば,確かにQ7の方がノイズは少ないのですが,それでもISO3200は厳しく,ISO1600が常用範囲だと思います。この点でQとの違いはやっぱりないと思いますが,実際に現像をしていて思ったのは,色情報がしっかり残っていることと,コントラストをきちんととらえていることでしょう。

 ISO1600の場合,Qなら色が落ちてしまい,いかにも高感度で撮りました,と言うかすれた印象になります。コントラストも低下していますから,もう階調が破綻しているんですね。だから調整をしようにも手出しが出来ません。

 しかしこれがQ7だと,色もしっかり残っているし,コントラストも十分です。階調が破綻していませんから,調整もまだまだ可能です。この差は実に大きく,Qならもう遊びと割り切らないと行けないものでも,Q7なら記録として残す価値のあるものになるわけです。人の肌の局面の滑らかな階調をすべて残せているとはいいませんが,ISO1600でここまで残せるなら,現像もやる気が出てくるというものです。

 それと,この傾向はISO2500くらいまでなら踏みとどまってくれる感じがあります。さすがにISO3200では駄目ですが,緊急避難的にISO2500くらいまでなら,まだなんとか救えるということがわかったので,これは大きな収穫でした。

 色に関して思うのは,ホワイトバランスが優秀になったということでしょうか。ホワイトバランスの進化は各社本当に実感します。15年前のデジカメはもうボロボロでした。D2Hもよく外すので太陽光に固定していましたが,この話はK10Dでもそうでした。Qも良くなったとは言え,やっぱり外すことが多くて,ホワイトバランスの確認は現像時の必須事項でした。

 ですが,D800,GR,そしてQ7と,もうオートで十分です。というより,オートが一番良いです。現像時にホワイトバランスを調整しないで済むというのは本当に楽が出来て助かりますし,なによりサムネールとして使うJPEG画像で正しいホワイトバランスが得られていることは,その写真に対する印象を正しく持つためにも必要なことです。

 現像の前に,もしかすると面白い事になるかもなあと思いついて,Kマウントアダプターを引っ張り出してきました。Qでは結局使い物にならなかったのですが,Q7なら案外使えるかもと閃いたのです。

ファイル 699-1.jpg

 この写真は,先の日曜日のお昼に,近所の庭に咲いているアジサイを,自宅の窓から撮影したものです。Q7にFA77mmF1.8Ltdで,ISO800,1/320秒,絞りは忘れましたがおそらくF5.6かF4だったと思います。35mm換算で324mmの望遠ですが,手持ちでここまで撮れるんですから,面白いです。

 実はこのアダプターを使うと,1段ほどオーバーになります。これで白く飛んでしまうのですが,現像時に露光を-1.0すると,なんとか階調が戻ってきます。色を見てみるとアジサイの淡い青が残っていて,葉の緑色と古びたコンクリートのグレーが綺麗だったので,六つ切りに伸ばしました。

 その際に,ざっくりとトリミングをして縦にしたのですが,もともと2200x1700くらいの画像だったものを,ここでは1/4に縮小してあります。

 もともと設計の古い銀塩用のレンズですから,画像が眠いのは致し方なく,それは最近のレンズやカメラの流行に乗っていないと思うのですが,それでもFA77mmの持つ滑らかさや視線の優しさは,私は十分残っていると思っています。センサも小さいし,トリミングをしておいて,残っているFA77mmの個性などごく僅かだとは思いますが,ただのオールドレンズの眠い画像とは,ぱっと見の印象が違っていると私は唸ってしまいました。

 そもそもQが遊びのカメラ,マウントアダプタもお遊び,そしてFA77mmという古い設計のレンズとくれば,もう結果は実用性など微塵もない,趣味性の強いものになってしまいそうです。しかし,私はこの結果を六つ切りに伸ばしてみようと思うくらいの実用性を感じました。
 

 さて,もう1つのレンズの良さです。

 本体がこれほど改善しているから,レンズの良さが見えてきたという側面もあるのでしょうが,特に06と08の2つの画質が際立って良いのです。もう絶賛です。

 06はさすが通しF2.8の望遠ズームといった当たり前の使い勝手ですが,出てくる画像はキレもあり,豊かな階調もあり,色もこってりとのっていて,暖色系の色再現性に長けているような印象を持ちました。開放から使っても破綻せず,使っていて楽しいレンズです。

 一方の08ですが,これはもうすごいです。35mm換算で18mmという超広角で,なにも考えずにレンズを向けると,余計なものがいっぱい映り込んでしまうのですが,その映り込んだ余計なものの写りがよくて,思わずニヤニヤしてしまうのです。

 解像度も透明感もあるし,いわゆるアンシャープマスクで作ったエッジとは違って,ちゃんと色も乗っています。超広角ですからディストーションはありますが,周辺光量の低下もなければ,中心と周辺との解像度の差も小さく,色収差も含めた様々な収差も良く補正されて,ほとんど気になりません。

 さすがにちょっとフレアが出たりしますが,このレンズは寒色系の色再現性に長けているような印象で,特に空や木の葉が美しく出ます。

 そして,なにがすごいって,このレンズはほとんど補正がいらないのです。06では,Lightroomでもレンズプロファイルが用意されて,RAWからの現像時にはこれを適用しないと,ちょっと辛いものがありました。しかし,08はレンズプロファイルが用意されていません。

 そのうち出るんじゃないかと思っていましたが,実は必要性がないんじゃないかとも思っています。RAWから現像するのに,レンズプロファイルなしで,もう十分な画像が出ているからです。

 JPEGと見比べて見ましたが,ほとんど見分けがつきません。つまり,08は本体でも補正をあまり積極的にはかけていないということです。01は補正が前提,06も補正をしないと辛いものだったわけですが,ここへきて08は補正無しでも十分な性能を持つ,ともすればQマウントシステムの設計思想(すべての収差を光学的に平均的に潰すのではなく,光学補正で潰せる収差を徹底的に潰して,副作用をデジタル補正で補正するという,レンズ補正が前提という考え方)の根幹を揺るがしかねない,超高性能レンズなわけです。

 確かに,08の値段はQ7本体よりもずっと高価です。この価格が故に購入を断念した声もちらほらあったと記憶していますが,ここまでの性能を見せつけられると,特にQ7のオーナーは,借金してでも買えと,言いたいくらいです。それくらい,Q7とはベストマッチです。

 ところで,一緒についてきた(というと可愛そうですが)02ですが,さすがに標準ズームだけあって,画角は使いやすい(35mm換算で24-70ですからね)のですが,評判通り,画質は今一歩な感じです。いや,決して悪いわけではないのですが,やっぱり眠いというか,キレがないというか,今一歩感が画像から滲んででてくる感じなのです。

 もっとも,06と08の列びで02を見ていますから,特にそういう気分にさせられるのでしょうけど,これが06だったら,あるいは08だったらなあと,思うことがしばしばありました。やっぱり,02のプレミアムバージョンが欲しいです。Q7の後継や上位機種が出るとしたら,24-70のF2.8通しズームが出ないと,ちょうどここだけ欠落した感じになってしまいます。この穴は大きいです。


 ということで,Q7を私は見くびっていました。あちこちでみた作例も,撮って出しのJPEGで本体が加工に加工を重ねた,原形をとどめない画像だと思っていたのですが,さにあらん。RAWデータの質がもうQとは別次元で,たくさんの情報がそこには眠っています。現像でいじることの出来る範囲は大きく広がり,多少の無理も利くようになっています。

 これに06や08を組み合わせれば,Q7は本当に懐の深い画像を吐き出してくれます。見た目のかわいらしさ,面白さに惑わされると損をしますね。良く出来たカメラだと感心しました。

 さて,こうなってくると,Qシステムの今後が気になります。直接関係する話としてはレンズですが,予定に入っているのはマクロレンズでしょう。まあ,Q7でマクロレンズってどれだけの需要があるのかなと思う所もありますが,マクロレンズは解像度が命です。ポートレートにも使いやすい画角で出てくる事も考えると,どんなレンズになるのか楽しみです。

 あとは,やっぱり標準ズームに高画質なものが欲しいですよね。02の立ち位置が微妙になりますが,24-70のF2.8通しは,もう絶対に必要です。
 
 マクロでしょ,標準ズームでしょ,もうこれで最低限のラインナップは揃ったわけですが,ここにあえて加えるなら,大口径の標準レンズと,パンケーキでしょうか。35mm換算で35mmのF1.4とか,50mmのF1.2とか,大きな前玉が(それでもフィルタ口径は49mmだったりするんですが)ギラギラしてたりすると,もうたまりません。

 パンケーキも,そうですね,PENTAX伝統の40mmでF2.8で,厚みは12mm-13mmくらいがいいですね。グリップとツライチになるくらいの厚みがちょうど良くて,ちゃんとAFがきいて,レンズシャッターがついているものがあるといいかなと思います。

 今の01はちょっと分厚すぎますし,F1.9という明るさが中途半端で難しいです。かといって07は単レンズだし,パンフォーカスだし,トイレンズとしてはありかもしれませんが,あれを常用して貴重なシャッターチャンスを待ち受ける勇気は,ありません。

 まあ,レンズはそんなもんですが,あとはボディです。これだけレンズの性能が高いのですから,ボディにももっと期待したいところです。Qの画像を見て,もうQはこの路線でいくんだろうなと思っていましたが,Q7の画像は,カメラとしての本質を今後も追いかけていくだけの素質を,垣間見せてくれました。

 PENTAXの命名ルールからいくと,7はフラッグシップ機で,その後継は5,そして3に続きます。きっとQ5は出るでしょうし,Q3も続くかも知れません。名機で知られたK-5に続き,Q5も名機であることを望みたいところです。

 ところで,QからQ7への進化は,センササイズの変更という,まさかの飛び道具によって成された部分が大きいわけですが,イメージサークルの大きさからいって,これ以上のセンササイズに拡大する事は出来そうにありません。

 ということは,Q5になって進化するのは,センサで言うと画素数のアップ,高感度特性の向上,そしてダイナミックレンジの拡大という,正常進化になるはずです。

 このうち,画素数のアップに対して高感度特性とダイナミックレンジの2つは,両立が難しい問題です。Q7の画素ピッチはすでに1.9umまで小さくなっています。GRはAPS-Cで1600万画素ですが,これならさすがに画素ピッチは4.8umありますし,K-3のような2400万画素になっても3.9umあります。D800はフルサイズで3600万画素なので3.9umということで,さすがに大型センサはしっかり画素ピッチが確保できるのがわかります。

 これが,例えばNikon1J3のような1インチになると2.9umまで小さくなりますが,それでも2umを割ることはありません。2umを割るのは,もうコンパクトカメラの世界なのです。逆にびっくりするのは,iPhone5SとPENTAX Q10の画素ピッチが同じなんですね。
 
 こういう状況を踏まえると,画素数アップはかなり厳しいなあと思います。もちろん,画素数が上がることで得られるメリットは大きいですから,頭から否定するつもりもありませんが,画素数が1600万画素になって画素ピッチがQ10並になっても,あんまりうれしくないですよね。2400万画素になって,画素ピッチが1um近くなったら,それまで出来ていたことが出来なくなったりしますよね。

 かといって,画素数を減らすという選択肢は,今さら出来ないでしょう。そうすると,もう1/1.7のセンササイズ,1200万画素で,ひたすら高画質化をするしか,ないでしょう。しかし,プレミアムコンパクトカメラのセンササイズがAPS-Cに移行するに至って,1/1.7はもう性能的な要求の低い,普及価格帯のセンサになってしまうでしょう。

 そうすると,画像処理エンジンの高性能化によって高画質化することになりますが,これも結局撮って出しのJPEGで有利になる話ですから,私のようなRAWで使う人には,難しいなあと思います。

 ちょっと視点を変えて,センサのアスペクト比を変えてみたらどうでしょうか。今は4:3のセンサで,実はイメージサークルが目一杯生かせるのですが,これが3:2になると,どんな風になるかなあと思ったりしました。

 が,冷静に考えると,4:3のセンサを3:2でクロップするのと同じですね。それならQ7で出来ています。(そうそう,QはRAWデータにクロップデータが入っていませんが,Q7はクロップデータが埋め込まれているので,3:2で撮影すればJPEGだけではなく,RAWでも3:2で自動でクロップされるんですね。小さな違いですがちょっとうれしい機能です)

 そんな中で,Q5はまず,全体のレスポンスを向上させて,2014年レベルのサクサク感を実現せねばなりません。メモリカードへの書き込みも高速化しないといけないし,撮影画像のプレビューも今は時間がかかりすぎです。待たされることが多いQ7は,まだまだこの点で伸びしろがあります。

 高感度については,ISO3200が常用域,ISO6400までが緊急用,それ以上は画像処理と組み合わせてISO25600までという感じがボトムラインでしょう。

 LCDは,色,明るさ,画素数と,もっともっと進化しないといけません。バッテリーの持ちも悪いので,低消費電力化もテーマになりますね。

 それとぜひお願いしたいのが,薄型化です。ボディの厚みが結構あるので,これをもう2mmほど薄くすれば,持ちやすく,また格好良くなるはずです。

 Kマウントアダプタをもっと主役に引っ張り出して欲しいというのも感じる事です。デザイン上の統一感,持ちやすさの向上もそうですし,いちいち焦点距離を入力するのも面倒なので,いくつかプリセットして選ぶようにする仕組みとか,手ぶれ補正をもっと強くかかるようにして,500mmオーバーでも手持ちOKとか,とにかくこのマウントアダプタをもっと使えるようなボディにして欲しいです。

 うーん・・・無理にQ7から買い換える必要性って薄くなってきてますよね。だったら,Q7とQ5は併売とし,Q5はストイックな全金属超小型モデルとして登場しても面白いかも知れません。縦グリップも付属,バッテリーは2個内蔵できたりして,大口径のKマウントレンズにも見た目に負けないカメラになると,面白いなあと思います。

PENTAX Q7を手に入れた

  • 2014/06/10 10:08
  • カテゴリー:散財

 PENTAX Q7を買いました。色は,オリーブドラブに黒の張り皮という組み合わせを狙ってオーダーしました。

 急にQ7?

 そうなんです。初代PENTAX Qを持っている私ですが,すっかり出番が減っていて,ほとんど使う事もなくなっているのですが,そんな中でさらにQマウント機に投資というのは,結構悩むものがあります。

 ですが,年末に08WIDE ZOOMを買ったものの,これが稼働していないことはさらに残念なことであり,しかもセンササイズの関係でQよりはQ7でないと,このレンズのうまみが引き出せないということから,いつかはQ7を買おうと思っていました。

 とはいえ,Q7もなかなか高価で,簡単に買うことは出来ません。それがここしばらく,レンズキット(02が入っています)で3万円とかなり下がってきており,買ってみようという気持ちになっていました。

 普通,レギュラーカラーなら3万円で出ていても,オーダーカラーで3万円はなかなかないのですが,私がお願いしたお店はオーダーカラーでも3万円でした。

 Q7やQ10は表面がプラスチックですので,あまり黒とか銀色にこだわる必要もなく,それなら欲しい色を頼んでみようずっと思っていましたが,価格が3万円ということなら非常に好都合です。

 Qマウントのレンズは,おそらくイメージサークルが1/1.7が最大ではないかと勝手に思っているので,これ以上待っていてもQ7から劇的に改良されたモデルというのは出にくいだろうと思います。画素数も別に必要ではありませんし。

 そうすると,ここらでQ7を買っておいた方がいいんじゃないかと。買ったわけです。

 まだあんまり使っていませんが,良いと思う点といまいち,と思う点がいろいろ混じったカメラでした。

・たたずまい

 Qのような凝縮感は薄く,ちょっと大雑把な印象がある外観ですが,これはこれで十分格好がいいです。角が丸くなったあたりなどはデザインとして秀逸で,私はここが一番気に入っています。

 ただ,Qにもいえることですが,レンズを付けた状態で格好いいものって,なかなかないのです。実はボディーキャップを取り付けた状態が一番格好がよいと思っています。

 Qよりも一回り大きな感じがするのですが,そのせいもあっててにはよく馴染むようになりました。ぱっと手に取ったときの自然さは,Q7の方がはるかに上です。これから写真を撮るぞと言う,そんな気持ちになります。


・外観

 Qと並べてしげしげと見比べて見たのですが,Qよりも一回り大きく,しかしQとねじ穴の位置まで同じなんですね。LCDもHDMIのコネクタも,外側のプラスチックの皮1枚分だけ奥まったところにあったりして,なんだかQにカバーを付けたようなだけのような気がします。

 もしかすると,Q7を分解してQの筐体に入れる事が出来たり,あるいはQの外側をQ7にはめ込んだり出来たりしないかなーなんて考えたりしました。

・AFモード

 初代Qは25点セレクトでAFを使っていましたが,Q7はこれが廃止されているんですね。探し回ったのですが,結局これはオートに置き換わっていました。えー,困ったなあと思ったのですが,使って見るとオートの方がはるかに便利です。

 25点セレクトは本当に25点を動かさないと行けないのですが,オートであれば25点のうち9点分のエリアを大雑把に選ぶだけですので,楽にエリアを選択できて,素早い操作が可能です。Qにこの機能が欲しいと思いました。

・レスポンス

 Q7が出た時,レスポンスが良くなったと書かれていました。私も結構期待したのですが,これは期待外れに終わった気がします。起動時の待ち時間もそんなに向上した感じはないし,撮影時のサクサク感も,確かに良くはなっていますが,意識するほどの向上ではありません。

 メモリカードが古いもので,class10でもそんなに高速ではないから,書き込み時間で待たされているような気もしますが,いずれにしてもD800やGRという使い慣れたカメラに比べて,Q7はやっぱり遅すぎて,ちょっとイライラさせられる感じです。

・手ぶれ補正

 初代Qにもあった機能ですが,センササイズが大きくなってもちゃんと手ぶれ補正が搭載されているというのは大したものです。なんでも,この手ぶれ補正はリニアモーターではなく,ステッピングモーターでやってるそうなのですが,追従性とか分解能とか大丈夫なんだろうかとちょっと心配になりました。まあ実際問題はなにもないのですが・・・

・高感度の画質

 ISO設定が12800まで出来るようになったし,センササイズが大きくなったこと,そもそもQよりも後の機種だけに,きっと高感度の画質も向上しているものだろうと期待していました。

 さすがにISO12800までは無理だとしても,ISO6400まではギリギリなんとかOK,常用範囲としてISO3200までは使えるのではないかと思っていました。QはISO1600がギリギリでしたから。

 ところがQ7を実際に使ってみると,ISO6400は全く駄目,ISO3200もノイズと潰れがひどく,実用域ではありません。結局Qと同じくISO1600を上限としました。ノイズや解像度というわかりやすいところで評価した結果であり,まだきちんとRAWからの現像を行っていない現時点でコントラストや発色について確認出来ていません。もしかすると,Qに比べてコントラストや発色といった,自然な補正がなかなか難しい劣化が改善されていて,案外高感度域が工夫次第で使えたりするかも知れません。

 思えば,QではISO1600でもコントラストの低下と退色がひどく,これを補正するには本当に骨が折れました。その意味ではISO800くらいが普通に使える限界だったわけですが,Q7のISO800はまだまだ余裕を感じる画質でした。

・動画

 私はデジタルカメラは静止画がメインで,動画はお遊びですが,実はQの動画って使って見ると便利だなと思うことが多くありました。手ぶれ補正がしっかりきいて,撮影のスタートとストップの反応もまずまず,室内の撮影でも色が破綻しないで,結構踏ん張ってくれます。

 それに,被写体が動き回るときにセンササイズが小さいQは,フォーカスのあう範囲が大きいので,ラフに撮影しても失敗しません。これがAPS-CのGRや,フルサイズのD800だと,ちょっと動かれるとぼけてしまうので,あまりうまく撮影出来ません。

 ということで,実はお遊びで撮影したQの動画は,結構記録として楽しいもので,しばらく建って見返すと,撮っておいて良かったなあと思うことが多いのです。

 もちろん,フルHDとはいえ30fpsまで,フォーマットもAVCですから,画質は大したことはありません。しかし,超広角ズームで動画を撮るという事だけでも,Qというシステムは面白いものだと思います。

 Q7もこの利点は継承していて(というより改良もされずに放置されたと言うべきか),センササイズが若干大きくなったことでさらに画角が広がり,超広角ズームの面白さが際立った感じです。それゆえに難易度は急激に上がった気がします。

 という感じで,Qに比べて格段に良くなったQ7ですが,デジカメとしてのQ7の絶対位置を改めて考えてみると,これは申し訳ないけど中の下,という感じです。レスポンス,画質,使い勝手など,Qに対する正常進化には納得するも,その到達点は2014年としては物足りず,過度な期待は禁物かなと思います。

 Q7登場時のレビューも,みんな手放しで褒めているんですが,なんだか上滑り感があるというか,根拠が今ひとつはっきりしないというか,同じ褒めるでも歯切れの悪い褒め方をするという感じがして,ちょっと微妙だなと思っていたのですが,その理由が分かった気がします。

 個人的には,デザインはQ7の方がいいんですが,質感や密度感はQが圧倒的に上で,Q7の上位機種としてQのような剛性感のあるマグネシウム筐体に,もっと高画質を奢ったものが,あってもいいんじゃないかなと思いました。

 Qの面白さは,そのレンズにあると思います。私はトイレンズが使いこなせない人なのであまり感心はありませんが,01,06,08といった画質に定評のあるレンズは,使っていても実も面白いです。そのレンズの性能をもっともっと生かせるボディが出ることを,願ってやみません。

 そんなこといいつつ,ここ最近はQ7にフード付きの08ばかりで写真を撮っています。オリーブドラブに黒の張り皮は,もっと緑色が深いと精悍さが出るんじゃないかと思いますし,そもそもプラスチックの筐体の角は丸く,その点でもキヤノンF-1のオリーブドラブとは全然違うものなのですが,このちょっとオモチャっぽい感じはそれなりによくて,ストラップなしで右手で「わしっ」と掴んで歩くのがとてもうれしいのです。

 派手に広がった花形フードに太いレンズは,まるで大型一眼レフに高級なレンズを取り付けた印象をそのままミニチュアサイズにした感じで,私などは使い終わった後にわざと片付けずに,ノートPCの上にぽんと放置しています。

 これが眼に入ると,「あ,格好いいな」と思うのですが,それがQ7の,他にはない楽しみ方だなあと思ったりします。

 Qの時にも書きましたが,この小さいセンササイズで,レンズ交換式というのがQの最大の面白さです。ペンタックスは無謀にもまた複数のマウントを保有するカメラメーカーの道を選んだのですが,いろいろしんどい世の中でも良いレンズをちゃんと出してくれていることは,本当によく頑張っていると思います。

 Qマウントが,例えばタムロンやシグマといったレンズメーカーでサポートされる可能性を考えている人はほとんどいないと思いますし,当のペンタックスだっていつまでやってくれるか分かったものではありませんが,それはそれ。この際Q7に08で超広角専用デジカメという割り切りをしても,その存在理由は十分かも知れません。

ダウンライト改造してLED化する

  • 2014/05/30 10:51
  • カテゴリー:make:

 私は自分の気持ちが曇ると,寝ても覚めてもその事ばかりを考えるような事をでっち上げて,それに夢中になることで,嫌なことから逃げて自分を守ろうとします。

 意図してそうしているという感覚はなく,後になって「あのとき夢中になったxxxで私は救われたなあ」と思うことが何度もあるのですが,どうやら今回は電気工事のようです。

 電気工事は資格がないと出来ませんが,逆の見方をすれば資格を持つことで出来る事がどかーんと大きくなる性格を持っています。もちろん,そこには資格だけではなく,スキルも必要になるわけですが,私のようにプロではない電気工事士は,自分の家で趣味として電気工事をするしかありません。

 これも考えようで,趣味だから結果が厳しく問われませんし,時間もお金も掛け放題です。失敗しても「ごめんなさい」で済みますし,うまくいけば直ちに自分達の生活が便利になります。

 思い通りになる,結果が自分に直結する,という2つは,程度の差はあれ万人にとって非常に大きな「エサ」であり,極論すればこの2つを仕事で実現出来ている人は,すなわち「仕事が趣味」といって憚らない人なのだろうと思います。

 ということは,仕事をそんな風にとらえられない人間は,仕事以外で「エサ」に食いつかないと餓死してしまうわけで,その人が死ぬときに「ああいい人生だった」と思えるかどうかは,つまるところこういう事の積み重ねではないかと,思ったりします。

 閑話休題。

 我が家で白熱電球が残っているのは3階のトイレが残るのみになりました。これは調光器が入っている照明器具故に,LEDに出来ないという理由からでしたが,1階のトイレについては照明器具そのものを交換することで,白熱灯を置き換えました。

 3階トイレも同様の作戦で処理できますが,照明器具が人感センサ付きのダウンライトでミニレフ球という興味深いもので,気に入っているだけに安易に交換することはしたくありません。

 LBC74260というこの照明器具はもうすぐ生産中止になりますが,これと同じ形の後継品種はアナウンスされておらず,LED化も聞こえてきません。ならば,この器具を使ってLED化するのが早道です。

 とはいえ,電球をそのままLEDに置き換えることは出来ない事がわかっています。ならどうするか。

 この器具は換気扇連動型で,人感センサで電球だけではなく換気扇もON/OFF出来るようになっていますが,換気扇ですから調光などなく,本当にONとOFFだけです。ここをLED電球に繋げば,人感センサ付きのLEDダウンライトが完成!です。

 問題は調光器の出力を開放しておいていいかどうか,ということで,ここまでは先日の日誌にも書きました。

 人間の持っているエネルギーの総和は等しく,気分や体調でその配分が変わるというのは私の実感なのですが,今の私のように寝ても覚めても電気工事という状態では,私のエネルギーはこの問題の解決に集中投下されます。

 そんなわけで,先週の土日に器具の改造と取付をやりました。

 まず,LBC74260を取り外し,分解してみます。E17のミニレフ球のソケットは,本体に対して金属のスペーサを介して取り付けられていて,電球が奥に引っ込んだり飛び出したりしないように,その高さが調整されています。

ファイル 697-1.jpg

 これを見ながらふと,もしかするとこの器具は元々E26の電球を前提に設計してあり,E17にする時はスペーサを使って作るんじゃないのか,と思ったのです。そこで,手持ちのE26のソケット(レセプタクル)にLED電球を取り付けて並べてみると,計ったようにぴったりです。

 しかも,ミニレフ球の直径は,LED電球の直径とほぼ同じ。表面の曲率も近似しており,ミニレフ球の代わりに取り付けられていても,ぱっと見てその違いは分からないでしょう。

 俄然やる気が出てきます。この方針でいきましょう。

 まず,本体からE17のソケットを外します。調光器との接続はコネクタになっていますので,端子のそばの小さい穴にピンセットを突っ込んでロックを解除し,引っ張ります。

 次に,E26のレセプタクルを取り付けます。場所がずれると格好悪いので,E17のソケットの取り付け中心位置と,E26のレセプタクルの中心位置が同じになるよう,位置決めをしてビス穴をあけます。

 レセプタクルにVVFケーブルを取り付け,横から出せるようにレセプタクルの袴の部分を少し切り欠いておきます。これ,本当はやったら駄目なのですが,他に方法もないので目を瞑ります。

 そしていよいよ本体に取り付けます。念のため位置がずれていないか,高さに問題はないかを確認してみます。よし,問題なしです。

ファイル 697-2.jpg

 次にレセプタクルからのVVFケーブルを,換気扇接続端子に差し込みます。

ファイル 697-3.jpg

 電気的にはこれで完成したので,期待した動作をするか,異常は起きないかを確認するために,ばらした状態でLED電球を取り付けてコンセントに繋いでみます。

ファイル 697-4.jpg

 問題なし。ちゃんと動作します。

 あとは本体は元のように組み立てて,トイレの天井に取り付けるだけです。

 本体の改造は最小限になっていますし,外観の大きさも見た目もなにも変わっていませんので,取付にはなんら問題は起きません。

 取り付け完了後に通電,動作確認をすると,よしよし,期待通りです。

 1階トイレが100W相当なのに対し,3階トイレのLED電球は60W相当ですので,ちょっと暗いなと思います。天井が高いこともあってなおさらそう思うのですが,色は昼光色ですので,色も転ばず,我々家族には好ましいです。

 この照明器具は,人感センサが人を検出しなくなってから,設定した時間だけ電球の点灯を維持し,消灯してからも5分間は換気扇を回し続けるようになっています。そこで点灯時間を1分に設定すれば,6分間LEDが点灯することになります。これなら従来通りの感覚で使えるでしょう。

 1週間ほど経過して,なんら問題は無しです。前述のように多少暗いなと思うことと,初期のLED電球を使っているからか配光特性が悪くて,光が回るところと回らないところの差が大きくて,影もかなりきつく出ます。

 まあこれはLED電球を交換すれば解決する問題で,今回は引っ越しに伴ってたくさん余っているE26のLED電球の再利用もテーマになっていましたから,これはまあこのままで辛抱しましょう。

 これをもって,我が家からは白熱電球は全廃しました。残っているLED以外の照明も蛍光灯のみで,屋根裏の倉庫と洗濯機を収めた区画の2箇所を残すのみとなりました。

 この2つは特に蛍光灯のままでも構わない場所,使い道ですので無理にLEDにする計画はありません。LEDにしてもあまりメリットはないと思います。

 そして,入居以来,懸案となっていた問題がこれですべて解決してしまいました。達成感以上に,これですることがなくなったという喪失感が勝ってしまうのは,心理状態故でしょうか。

 ここでくじけては面白くありません。わざわざ問題点を探してでも,あるいは作り出してでも,寝ても覚めても,と言う状態を作らないといけません。

 ぱっと3つ考えました。

 まず,スイッチのすべてをほたるスイッチにすること。コスモシリーズワイド21はプッシュ式で,見ただけではONなのかOFFなのか判別できません。

 ONなら照明が点灯しているんだからわかるだろ,と言うのはちょっと考察が足りなくて,スイッチが2つ並んでいて,近いところに2つの照明がぶら下がっていて,1つだけ点灯しているような場合,どちらのスイッチを押せば今点灯している照明を消せるのか,一瞬でわかりません。あれ,どっちのスイッチだったっけ?と考えてしまうだけではなく,違っていたときのがっかり感も大きくて,ここは改善しないといけないです。

 そこでほたるスイッチです。もともとほたるスイッチは暗闇でスイッチの場所を示すためのものですが,ONかOFFかを示すインジケータとしても使って見ようという話ですね。こういう場合,赤いランプのパイロットランプを使うのでしょうが,どうも私は赤は嫌いで,ほたるスイッチの緑色を見るのが好きなことと,緑のスイッチを押せばONになる,という習慣が身についたこともあり,いっそのこと全部変えてしまおうと思ったのです。

 次に,和室のスイッチとコンセントの色が白なので,壁紙に会わせて利休色にしようと思います。コスモシリーズワイド21には色が選べるのですが,白以外はあまり在庫がなくて,すぐには手に入りません。ところが探してみると在庫を持っている業者さんが見つかり,ここにお願いすることにしました。

 壁紙に合わせたところでなにも変わりませんし,別に白でもいいかなと思う所もあるのですが,これはまあ気分の問題ですね。

 ただ,今回はテレビアンテナのFコネクタとLANコネクタのある,集合コンセントについては白のまま変更を断念しました。この2つのコネクタにも利休色が用意されてはいるのですが,さすがにどちらも特殊で時間がかかるようですし,手に入ったところで交換作業が面倒です。交換した結果うまく動かないかもしれません。ですので,交換するのはスイッチと別の壁にあるコンセントのみとします。

 まあ,その結果とても良いという事になれば,面倒でも全部を利休色にすることにしましょう。慌てることはありません。

 次に,これが一番面白いのですが,内玄関の照明に人感センサを導入します。うちは内玄関の照明がダウンライトになっていて,壁にそのスイッチがついています。日中は別に必要がないし,消すのも面倒なので普段はあまり使っていませんが,夜はそれでも明るい方が便利なので,人感センサになると面白いかなと思っていました。

 スイッチに置き換える形で人感センサに出来るものが売られているのですが,これよく調べてみると,本当に置き換えが出来るものもあるんですね。

 というのは,人感センサも電子回路なので,それが動作する電源が必要ですから,照明のON/OFFだけの配線では駄目で,大元の100Vの配線も別に必要になるのです。その配線はとても大変になるので,非現実だなとおもっていたわけです。

 ところが,照明器具に流れ込む電流から電源を確保するタイプの人感センサも用意されていて,これだと今のスイッチを本当に置き換えるだけで済みます。よく考えたものですね。お値段は7000円近くと結構高いのですが,便利になるということと,どうも来客時のウケがよいらしく,まあ面白半分でやってみるのも,よいでしょう。

 そして最後です。これはまさに思いつきなのですが,USBコンセントの用意です。電材関係のニュースリリースがImpressWatchやITMediaに採り上げられることはほとんどありませんが,さすがにUSBだけあって,パナソニック電工のUSBコンセントの発売が掲載されると,あっという間に広がりました。

 当初このUSBコンセントは5月末に発売とあったのですが,今は6月上旬になっていますね。電気工事が必要なのに,一般の人の注目がこれほど集まるとは,面白いなと思います。

 で,この話を嫁さんにすると,興味がないとおもいきや,えらい食いつきの良さを示し,欲しい欲しいとだだをこねる始末です。いわく,リビングのカウンターでiPadを充電するのだが,カウンター下のコンセントにUSBのACアダプタを差し込んで,ここからケーブルを回してくるのが面倒臭い,らしく,平たく言うと自分専用のUSB充電の手段が欲しいというスケベ心も働いているような感じです。

 私は,コンセントをカウンターの上に出すことは不格好で,かつカウンターの上を狭くすることに繋がることから好みませんが,確かにUSB壁から出ていると,それはそれでウケるでしょう。いいですね。面白そうです。

 そこで,USBコンセント「WN1471SW」を予約しました。これに1口コンセントを組み合わせて,カウンター上の壁に出してみましょう。

 でも,これってどうかなあ。USBコンセントは反響も大きいようで,結構売れるんじゃないかと思うのです。故に市場からの要望もたくさん来て,後継品種が早めに出るんじゃないかと思います。

 誰もが思うのは,2口欲しいよなあということでしょう。また,大きいなあということでしょうね。今回のモデルはAC100Vを5V2AにするためのACアダプタに相当する部分が多き大きくなってしまうのか,コンセント2連分の大きさがあります。

 これを1連分の大きさにすることはすぐにも行われるでしょう。そうするとこれを3つ連ねて使うことが出来ますよね。今の大きさだと1列のコンセントプレートに1つしか取り付けられません。

 あるいは,3連分の大きさになっても,USBコネクタが2つとか3つあれば問題はないので,そういうモデルも出るでしょう。今回の製品は,画期的な製品だなと思いますが,もう一息なところがあるので,これが決定版にはならないでしょうから,次の品種が割と早めに登場し,それが定番になるような気がしています。

 本当は,それが出てから取り付けるのがいいように思っていますが,まあ新しいのが出てから交換しても良いですし,まずはUSBが壁から出ていることが重要なのではないかと,思います。

 それにしても,私のような素人が電気工事を自分で出来るようになったことには,電気工事の資格を持てた事と同時に,従来は業者しか入手出来なかった部材を簡単に手に入れられるようになったことが非常に大きいと思います。

 欧米,特にドイツあたりでは,昔からDIYが当たり前になっていて,家のメンテナンスや自動車や家電品の修理は,自分達で行うことが特別な事ではありません。私が以前ドイツを訪れたときにも,デパートの売り場には工具やコンセントなどの部材,材料がまるで日本のホームセンターのように売られていました。

 当時の日本の状況は,ホームセンターがそうしたものを取り扱っていましたが,素人向けの無難なものが少しだけ並んでいるか,逆にプロ用に特化した専門的なものを取り扱う店が僅かにあるかの,どちらかであったように思います。

 しかし,今は日本のどこにいても,大方のものが買えるようになりました。インターネット通販がここまで我々の生活を変えてしまうとは,私は想像していませんでした。

 流れは簡単なで自然なことで,それまで業者だけを相手にしていたお店が,手軽に開店できるようになった通販サイトを立ち上げて,いろいろな人に売るようになったということです。

 もちろん,顧客の違いはサポートの違いになりますので,業者に売る方が余程簡単なことだったに違いありませんが,そこはやっぱり対象者が圧倒的に大きいだけに,売り上げも大きくなるのでしょう。

 同時に,業者もインターネット通販をするようになって,より在庫が多く,より安く,より納期の短いところを使うようになっているんじゃないかと思います。素人だろうがプロだろうが,ものを買うときに好ましい事柄は,基本的には同じですから。

 こうして,プロの道具や部材を素人に小分けしてくれることで,成り立っている趣味というのは案外あるもので,ぱっと思い浮かぶのは電子工作でしょう。

 本来,何千何万という数で商売をする電子部品は,単価が安いので小分けして売ることを部品メーカーはやりません。そこで間に入った卸業者が,一部を店舗で小売りする業者に流すことで,我々素人はその小売店から,1つ2つという少量の電子部品を買うことが出来るのです。

 これも流れが変わりつつあり,秋葉原からは間口の小さな電子部品の店舗の数が減っていますし,一方でRSコンポーネンツなど本来はプロ相手の通販業者を素人が利用するようになるなど,大なり小なりインターネット通販が影響を及ぼしているようです。

 考えてみれば,手芸や裁縫が趣味の人に取って,ユザワヤはまさにワンダーランドなわけですが,そのユザワヤにはプロが使う道具や部材が在庫されていて,プロも使います。園芸屋さんも昔からそうですね。食材関係でもそうでしょう。

 翻って,本なんかはプロ向けの本屋さんというのは,あまり聞きません。もちろん専門書を扱う本屋さんはありますが,そういうところはあまり耳にしませんし,むしろ専門書は都心の大型書店にそろっていることが多いです。

 これは本が再販商品であり,どんな本屋さんでも取り扱う事が原則的に可能で,注文すればどこでも同じ価格で手に入るという環境が,遙か昔から整っていたことにあるのかも知れません。それも,amazonなどのインターネット通販が非常に大きな影響を与えてしまっているのが現状ですが・・・

1階トイレのLED化はうまくいきました

  • 2014/05/27 13:27
  • カテゴリー:make:

 うちのトイレは,人感センサがついているので,いちいちスイッチでON/OFFしません。以前済んでいたアパートで,嫁さんが(実は私もなんですが)スイッチを切り忘れる度に,私に怒られるのに辟易し,新築の際に「人感センサ付きでないと死んでやる」とすごまれたので,2箇所のトイレすべてで導入した経緯があります。

 当初,1階と3階の2箇所すべてで天井に埋め込むダウンライト型をお願いしていたのですが,1階は天井の裏側に梁が通っている関係で埋め込む事が出来ず,いかにもトイレ,と言う感じの照明をぶら下げる事になったのです。

 人感センサがついているのは結構なのですが,点灯時や消灯時にゆっくり明るさが変化するような仕組みが入っていたりしているので,調光機能が入っています。どちらも白熱電球ですので,こういうことが簡単にできるのですね。

 それゆえ,LED化することは簡単ではありませんでした。E17の電球ですので,調光器対応のLEDにすれば解決と思っていましたが,やってみればちらつきが大きくて全く使い物になりません。

 駄目なら駄目でいいや,そのうち使えるようなLED電球が出てくるだろうとあきらめて1年が経過したわけですが,ちっとも状態は好転せず,先日から続いた電気工事関係が一段落したことを受け,この問題に決着を着けたいと思うようになりました。

 LED電球にしたときの挙動を見ていると,まずちらつきなくぱっと明るくなったかと思うと,そこからしばらくちらつきが激しくなります。人がいなくなると,しばらくしてまたしばらくちらつきのない明るい状態になり,そこから緩やかに暗くなります。

 結局,ちらつくのは定常状態に入ってからであり,始まりと終わりは問題なく点灯している感じです。

 なんでかなと思って考えてみたのですが,白熱電球というのは定格通り100Vで使うと,2000時間ほどで切れてしまいます。小型の電球ほど切れやすい傾向があるようなのですが,これを伸ばすには電圧を低くすることが有効です。

 そこで,定常状態で電圧を下げているのではないかと推測しました。電圧を下げるには波高値を下げる方法と,位相制御をする方法がありますが,LED電球で調光器対応のものは,入力される電源の電圧が0Vになっている時間を情報として利用し,LEDの明るさを変化させていますので,波高値を変化させる方法での調光には対応出来ません。

 だから,位相制御をかけている始まりと終わりはちらつきがなく,波高値を下げている定常状態では不安定な点灯状態になり,ちらつくのではないかと推測をしました。

 まあ,波形を取れば一発なんですが,なにせ天井にぶら下がっているものですので・・・

 もしこの推測が正しいなら,原理的にLED電球に置き換えが出来ません。待っていても仕方がないと言うことになりますので,器具そのものを交換するという方法を取らざるを得なくなります。

 それで,人感センサ搭載のLEDライトを探してみたところ,安いものがあるじゃありませんか。しかもヨドバシで即日配達OKですって。

 あまり深く考えず,ポチりました。山善のMLC-S11Nという品種で,4780円に10%のポイントです。4000円ちょっとですから,まあダメモトで買うことにします。

 この器具はミニシーリングライトということで,引っかけシーリングに取り付けるものです。大きさは直径で20cm程のものですが,なにせ工事不要で取り付け可能というのが売りです。

 ただ,うちは引っかけシーリングがありませんので,これを取り付ける工事が必要です。私は資格がありますので,部品さえ有れば大丈夫。探してみると丸形の引っかけシーリングが出てきました。これを使う事にしましょう。

 鈍くさいことに,向きを90度間違えて取り付けたり,正しい向きに取り付けても僅かに斜めになっていたりと,素人丸出しの情けなさではありますが,30分ほどで取り付け完了。

 点灯させてみると,実に明るく,昼白色のさわやかの色で,非常に良くなりました。人感センサもうまい具合に動作していて,おおむねうまくいったと考えていいでしょう。

 まあ,4000円ほどですから,もの自体は安っぽく,近くで見るとかなりがっかりしますが,天井にぶら下がっているものですのでその質感の低さは,わかりにくいです。デザインはプレーンですが,天井にぴったり張り付くわけではないため,案外存在感があります。パナソニックや東芝がこういう商品を作ってくれるといいなあと思います。

 ということで,1階のトイレのLED化は成功し,明るさと綺麗な色を手に入れました。実は,薄暗い電球色のランプが,血便や血尿を見逃す原因になっているという意見もあり,トイレこそ明るい場所であるべきと言う話を,私は妙に納得しています。

 残るは,3階のトイレです。

 3階のトイレは前述の通り,人感センサ付きのダウンライトで,40Wのミニレフ球のものです。これは私も気に入っているので,交換は考えていませんし,そもそも150mmもの大穴があいているので,別の品種に置き換えることは非現実です。

 パナソニックのLBC74260という品種ですが,この秋にも生産終了になるそうです。ミニレフ球とはいえ,さすがに白熱電球の器具を残せないという判断でしょう。だからといってこれがLEDになったものが発売されるわけではないので,もう少し時間がかかるか,もう出ないかどちらかでしょうね。

 ミニレフ球はLEDで置き換え出来るものが売られていますが,これは調光器に対応しませんし,試しにE17の電球タイプを接続してみたところ,やっぱりちらつきがひどくて使い物になりません。

 だから,LED電球を待っていても,おそらく問題は解決しないでしょう。

 むー,こういう時こそ,考える,考える,考える・・・

 !

 LBC74260は,換気扇連動型です。人感センサで換気扇も制御出来ます。うちの換気扇は24時間通電なので,この機能は使っていません。

 なら,ここにLED電球を付ければいいんじゃないの?

 接続される換気扇の消費電力の上限は30Wまで,これならLED電球も余裕です。E17のソケットから出ている配線を,調光器から換気専用の端子に付け替えるだけの改造でどうにかなりそうです。

 人感センサは,周囲の明るさに応じて点灯させるかどうかを設定出来るのですが,換気扇は周囲の明るさに関係なく動作するようになっています。また,動作時間についても,換気扇は照明が消えてから5分後に停止するようになっています。

 うちは,どんなに明るいときでも必ず照明を点灯しますので,前者は問題なし。後者についても,現状で6分ほど点灯させていますので,照明の消灯時間を1分にすればちょうど合計で6分です。問題なし。

 問題は調光器の出力はオープンになったままになりますが,それで良いのかどうかですね。とりあえず,分解して中を見てみないことには始まりませんね。

 

PIXUS PRO-100を買いました

  • 2014/05/26 16:56
  • カテゴリー:散財

 先日,時間をかけてPM-G850の廃インクパッドを交換して,まだ使える状態にしたわけですが,いつ壊れるか分からないような古い機種を,高額なインク代を支払い続けて使うというのは不自然だなと感じて,買い換えることにしました。

 私がプリンタに求める機能は,写真印刷です。昨今,写真屋さんでの印刷が,安くて綺麗なものになってきていて,家で印刷する必要性がなくなってきているといいます。

 とはいえ,写真屋さんが得意とするのはあくまでL版と呼ばれるサイズです。このサイズより大きいものやちょっと変わったことをお願いすると,結構高額になりますし,その場で印刷してくれるわけではないですから,もし思ったままになっていなかったらやり直しで,お金も時間も無駄になってしまいます。

 L版で,しかも普通のコンパクトデジカメを撮って出しのJPEGで使う限りは,写真屋さんの印刷サービスが最善でしょう。でも,写真が好きな人はこれにとどまりません。

 そういう,趣味で写真をやっている人のために,写真印刷に特化したプリンタがちゃんと用意されています。台数が出ませんし,特殊な機械なので高価ですが,見方を変えると1万円程度の安いプリンタで出来る事は,もう写真屋さんに任せた方がよい時代になったと言うことでしょう。

 こうした特殊なプリンタで出来る事は,確かに写真屋さんが苦手とすることです。

 四つ切りやA3の印刷は,写真屋さんに頼むとビックリするほど高価ですし,時間もかかります。

 写真用紙はサイズだけではなく,厚みや発色,表面処理の違いもあるし,もちろん価格によってもたくさんの種類があります。これらを適切に選び,自分の意志を作品に反映するなら,もう写真屋さんに任せられません。

 モノクロ印刷は,銀塩時代もそうでしたが,人の手を介して印刷されるのでこれもやっぱりお金がかかります。トリミングも印刷まで自分でやるから思い通りに出来るし,ホワイトバランスも露光量もコントラストも,機械任せにしないで自分で積極的に調整したいなら,印刷まで手元で出来た方がよいのです。

 これら面倒なことを楽しいと思えるのがまた趣味のいいところで,そうした少数派の人々に向けたプリンタが買えることは,とてもありがたいことです。

 ですが,さすがに品種は少なく。実質的な選択肢はエプソンとキヤノンだけです。

 エプソンは現行機種が世代的に古いですし,今回はエプソンはパス。キヤノンは2年ほど前に登場したPIXUS PROシリーズが今でも好評で,もう好き嫌いの問題ではなく,写真を趣味とするならキヤノンしか選択肢がないといってよいでしょう。

 PISUX PROシリーズは,プロ用のPRO-1,顔料インクを使ったハイアマ用のPRO-10,染料インクを使ったハイアマ用のPRO-100の3つがありますが,私は写真は染料インクの方がよいと思っていますので,もう選択肢はありません。

 そのPIXUS PRO-100は,今は43000円ほどで売られています。6万円くらいで売られていたものが,随分値下がりしたものです。それでも4万円を超えるプリンタは,相場としては非常に高額であり,その事はむしろ,価格は問題じゃないという趣味人の想いに応えてくれそうな期待を生みます。

 PIXUS PRO-100は,A3ノビまで印刷可能な大型機です。重量は実に20kgもあり,横幅も80cm近くになります。

 8色のインクはカラーはもちろん,モノクロ印刷にも十分な性能を発揮し,有線/無線のLANを持ちます。様々な写真用紙のICCプロファイルが用意されており,Photoshopやlightroomなどの現像ソフトとの連携も考慮された,まさにハイアマチュア向きのプリンタです。

 PM-G850から置き換えて,これに買い換えようと思ったのですが,ちょうど年明けの住宅ローン減税の還付金が手つかずになっていたので,これで買うことにします。

 果たして,届いた段ボール箱は巨大でした。娘が二人すっぽりと入る大きさの箱は,油断していると腰を悪くするような重量で,一人で動かすと汗が出ます。

 しかも,PM-G850が収まっているラックのサイズは70cmで,横幅はギリギリなんとかなりそうでも,そこに収めるのに立てても横にしても斜めにしても入ってくれません。20kg大きな塊を抱えて悪戦苦闘しているうちに,私はくじけてしまいました。

 そんなこんなで,床に置いて使う事にしました。邪魔です・・・

 さっさとセットアップを行い,印刷をしてみます。気に入って買い置きしてある富士フイルムの画彩PROに印刷してみますが,きっと何度も何度も印刷をして調整をしないといけないのだろうと思っていたら,最初からもう問題のない結果が得られました。

 PM-G850の印刷結果と比べて見ますと,明るさや色合いはほぼ同じで画面の状態とのズレは小さいです。しかしPM-G850に比べると,暗部の再現性が良くて,濃い部分と薄い部分の範囲が広いのがわかります。色の再現性も良くて,しっかりと色が乗っている部分もちゃんと印刷できています。

 感じた事は,PM-G850が案外検討していたということです。確かに設定を追い込みましたが,自分の思ったとおりに印刷が出来るようになってからは,特に問題を感じていませんでした。

 PRO-100をほとんど買ったままの状態で印刷したものと比べて見て,比べて見ないと分からないレベルでしか差がないという現実を見て,PM-G850を結構上手に使いこなしていたんだなあと思った次第です。

 画質以外に感じた事をちょっと書いておきます。

 インクの乾きは,PM-G850に比べると遅いです。といいますか,一晩で色が随分変わります。PM-G850では,2時間もあればもう実用上問題のない程度に乾いたのですが,PRO-100ではそうはいきません。

 印刷速度は,安念ながらあまり変わりません。計ったわけではありませんが,PM-G850に比べて速いという印象はなく,速度面での進歩を期待したのは間違いでした。

 大型機ですから,大きな紙を扱えるのは当然として,実はシートフィーダーにストックできる紙の枚数がもっと多いと期待していました。しかし,PM-G850とあまり変わらず,50枚程度です。

 それと,フタを開けると印刷が出来ません。PM-G850の場合は,フタを開けても印刷が出来ていて,ヘッドの動きを見る事ができたのですが,PRO-100はそういうことは出来ません。迂闊に開けると印刷が止まるので,注意が必要です。

 ネットワーク接続は便利ですね。無線LANなら電源だけ考えればいいのですから,結構なことです。私は有線LANで繋いでいますが,USBのようにいちいちMacに差し込んで使うと言うことをせずとも,繋ぎっぱなしでOKですし,複数のマシンから印刷が出来るようになる便利さは,やはりネットワークならではかなと思います。

 あと,全く期待していなかったのですが,プレミアムコンテンツに良いものがダウンロードできました。エリック・カールのペーパークラフトなど,有償ダウンロードでも良いくらいです。

 ライン忍具コストに付いてはまだわかりません。ですが,六つ切りを1枚,2Lを数枚,はがきを40枚ほど印刷したところで,インクは全く減っていませんでした。PM-G850なら,ここでライトマゼンタやライトシアンが空っぽになってしまうので,最終的なコストは別にして,インクの交換頻度は少なくなりそうです。

 ということで,まだ動き出して数日のPIXUS PRO-100ですが,まだちょっとしたクセが見抜けず,時々期待した色にならなかったり,暗くなったりします。写真用紙の相性も気になるところで,まずは純正用紙での印刷がどんなものか,見てみることにします。

 あと,せっかくA3ノビのプリンタを買ったのですから,四つ切りを印刷してみたいです。六つ切りと四つ切りでは全然違いますので,楽しみです。

 繰り返しになりますが,PRO-100が使えるプリンタであることと同時に,PM-G850が検討していたことが意外でした。捨てようかと思っていましたが,まだ予備のインクもありますし,嫁さんも使いたいと言っていますので,もうしばらく置いておくことにします。
 

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