エントリー

ユーザー「gshoes」の検索結果は以下のとおりです。

やはり新居のテレビアンテナは間違っている

 新居での生活が始まって早くも1ヶ月が経過しました。ずっと昔から住んでいたような居心地の良さと,最新の設備に支えられた快適さがあり,とても良い感じで生活をしているのですが,裏を返すと真新しさというか,新鮮さというか,そういう緊張感があまりなく,もうちょっとドキドキしても良いのになと思います。

 さて,そんな新居ですが,人がこしらえるものですので,なにかとミスが付きものです。いちいち指摘していたらきりがありませんが,自分ではどうにもならない問題は,きちんと面倒を見てもらわねばなりません。

 私のケースでは,テレビのアンテナが問題を起こしていました。

 うちはBSもCSもCATVも必要としておらず,地デジが入ってくれればそれでよいのです。それで,壁面取り付け型の枕型のテレビアンテナを取り付けてもらったのです。屋根の上に取り付けるアンテナは,台風で倒れるのが心配ですし,3階建ての屋根の上にぴゅーんと伸びた魚の骨のようなアンテナは,いかにも不格好です。

 それで,実家に取り付けて好評だった壁面取り付け型を指定しました。

 アンテナ端子はリビング,検討部屋,和室の3箇所に出しておきました。各部屋に出しても無駄でしょう。

 引っ越し後に試してみたところ,リビングのテレビはばっちり。しかし検討部屋はほとんど受信出来ません。慌てた私は和室を調べてみましたが,ここはばっちりです。

 うーん・・・ということは,検討部屋の配線が死んでいるということでしょうか。

 レベルを調べると,ほとんど出てきていないくらいに小さなものです。そしてテスターで芯線と網線をあたってみると,見事にショートしています。

 小屋裏にあがって,ここにブースターがあると説明を受けていたハッチを開けると,中からは3分配器が出てきました。なにがブースター込みの工事費用です,だ。

 ハウスメーカーの営業は適当な仕事をやっているとつくづく呆れたわけですが,気を取り直して検討部屋への配線を外し,再度テスターで調べてみますと,やはりショートしています。

 これは,両端をオープンにしているのにショートですから,これはもう配線の問題ですね。私があれこれいじるとかえって良くないので,引っ越し翌日の朝に私の担当の現場監督に電話して,電気屋さんにきてもらいました。

 調べてもらったところ,やはりレベルが全然上がらないとのこと。私がショートしていると伝えると,自分では調べもせずに私の言葉を鵜呑みにし,きっと釘かなにかでショートしたんでしょうと,簡単に結論を出しました。

 私は,このショートした配線をそっくり交換するものだと思っていたのですが,そういうことではないらしいのです。LANや電話は配管を使うのですが,テレビのアンテナの配線は壁の内側にそのまま通してあるらしく,壁を取り付けてしまうともうアクセス出来ないのだそうです。

 そこで電気屋さんが考えたのが,2階のリビングのアンテナを「分岐器」で分岐させ,2階リビングからLANの配管を利用して,1階の検討部屋に同軸ケーブルを通すという作戦でした。

 この日の夕方5時にやってきた電気屋さんは,6時頃から作業をスタート。しかしなかなか同軸ケーブルが配管を通らず,四苦八苦しています。私が,同じ1階の和室から引っ張った方がまだましなんじゃないのか,と言うと,さくっとその方法でトライしています。

 頭ごなしに「素人は黙っていろ」と怒る職人よりはマシですが,素人の意見をホイホイ聞きすぎるのも,また不安のあるものです。

 ところが,和室もなかなか難航し,8時の段階でケーブルさえ通っていないという状況です。さすがに仕切り直しをしようといういことになり,週末にもう一人人を引き連れ,朝の9時から作業開始です。

 いわく,1階の和室からの配線は,床下を通そうという作戦にしたとのことで,早速点検口から床下に潜っていきました。

 作業に入る前に,分岐器ではレベルの低下が大きいから,分配器を使った方がいいんじゃないかと話をすると,レベルを見ながら作業しますとの返事。まあそうしてくれれば結構です。

 1時間ほどで作業は終わり,レベルも確保出来ているので大丈夫でしょう言い残してさっさと帰ろうとするのですが,そのレベルは検討部屋での話。分岐器は分岐するコネクタ側の減衰が大きく,12dBほどあります。今回の場合だと和室のレベルが問題になるのに,1dB程度の減衰しかない検討部屋のレベルを確認したって,駄目なんです。

 それで,やんわり,一応和室のレベルも見ておいて下さい,とお願いすると,大丈夫だと思いますがと,チェッカーを繋いで確認してくれました。

 結果は,あまりに減衰がひどくて,これでは駄目だという結論になりました。

 アンテナ直下で60dBほどあったレベルは,和室のコネクタでは45dBほどに落ちているんです。これは落ちすぎだと電気屋さんはいいます。

 いや,そんなことないです。分岐器で12dBの損失,ケーブルの減衰が3dBとすれば15dBのダウンは計算内です。検討部屋が52dBだということですから,どっちかというとこちらの方が落ちすぎです。

 電気屋さんはどうも分岐器と分配器を逆に覚えているらしく,別ユニットになっている分岐器を探してきますとクルマまで戻っていったのですが,しばらくして「持ってきてません」ということで,作業はここまでということになりました。

 メーカーに発注しないといけないということらしく,数日後の夕方に来てもらうことになったのですが,この時もしレベルが確保出来なかったら,ブースターをつけるので準備をしておきますということでした。

 ブースターが入ってしまうと,余計な電気代もかかっちゃうし,故障や停電の際にテレビが映らなくなるので,あんまりうれしくないんですよ。私としては分配器を使って4dBの減衰で済ませてもらいたいので,分岐器ではなくて,分配器を考えて欲しかったというのが本音の所です。

 果たして,昨日最後の作業が行われました。ブースター無しで大丈夫でした。結果として,和室は52dB,検討部屋は60dB程度とのことでした。なんか計算が合わないなあ。

 まあ,いいです。50dB確保出来ていればテレビは映るという事ですし,もう面倒だからこれでいいです。

 たかが釘一本で大騒ぎです。どれだけ手間とお金がかかったか知れません。電気屋さんが悪いわけではないのですが,結局住宅といえど,建築工事です。細かいところまで気を遣って作業するのは,自ずと限界があるということでしょうか。

 丁寧で確実な作業は,結局手間も時間も短く出来るという事を,つくづく感じた出来事でした。

ようやく現れたGR1の正統後継者

  • 2013/04/19 10:30
  • カテゴリー:散財

 リコーのGR1といえば,1眼レフを凌駕するレンズ性能と,マグネシウム合金を使って小さく,軽い銀塩カメラの名機です。スナップシューター御用達で,そのコンセプトは7年前に登場したGR Digitalシリーズに受け継がれています。

 かくいう私も,GR1の初代モデルを新品で買った人です。後に嫁さんとなる人がドイツへの出張をひかえており,ここに持って行くカメラとして思い切って買いました。

 当時の私はF3の中古を買い,それまで使っていたAsahiPentaxSPのようなレンズもない,オプションもない,自動化も複雑な操作も全然ないという,極めて「閉じた」カメラに慣れた体を,楽しみながらF3に合わせていた時期で,毎週のように新宿のカメラ屋めぐりをしていました。

 今はなき西新宿のカメラのドイで買ったGR1は,私自身の海外出張にも持って行きましたし,一眼レフを持ち込めないような場所で重宝したものです。それに,ポジフィルムを使ってみようと思わせるだけの,画質に対する信頼感がありました。

 GR1が私にとって完璧と思う理由はいくつかありますが,良く写るコンパクトカメラであることはもちろんのこと,絞り優先AEがあり,被写界深度の調整が撮影者の意志で出来る事が一番大きく,バックフォーカスの制約がないコンパクトカメラだからこそ出来た高性能な28mmレンズを自由自在に使いこなせる事が購入動機でもありました。

 パトローネの厚みギリギリまで薄くなった本体,マグネシウム合金による軽量化など,特筆すべき点はいくらでもありますが,やはりこのレンズをこの価格で使えることが大きいと思います。

 ただ,GR1のレンズは,そんなに解像度重視ではない印象があります。周辺光量も結構落ちますし,絞りを開けてボケを積極的に生かそうというレンズでもありません。カメラ全体としてみた場合も,AFの性能は今ひとつですし,レスポンスも良くないです。ですから,撮影していて楽しいカメラかと問われれば,そういうことはないと思っています。

 ですから,GRというコンセプトを継承してGR Digitalが登場した時も,いわゆるコンパクトデジカメがベースになっている以上,過度な期待は出来ないだろうとそんな風に考えて,それほど興味を持たずに来ました。

 そもそも私がGR1を買ったのは,F3を持ち込めない場合でも,制約の中で最高の写真を撮ろうと考えたからです。むろん,写真は被写体や撮影者の技量が支配的なわけですが,それはそれとして,ハードウェアの性能が被写体を殺してしまうような事があったら,とても残念でしょう。

 GR Digitalは,誤解を恐れずに言うと,GRの名前を借りた,ただの高価なコンデジです。なにより,センサーのサイズが一眼レフと違いすぎます。

 GR1は35mmフィルムを使って,あの画質とあのサイズを実現していました。GR Digialは画質の良さは認めますが,センササイズによって制約されるものは,どうしたって越える事が出来ません。

 ですから,せめてAPS-C,出来ればフルサイズのGR Digitalが出てくれば,それこそ真のGR1の後継といえるのではないかと,私はずっと待っていたのです。

 そして,ようやくGR1のデジタル版が登場してくれました。その名もGR。

 いやー,これはいいです。

 まず,APS-Cサイズのセンサは約1600万画素でローパスレスです。いろいろ憶測は飛んでいますが,K-01やK-30と同じセンサというのがもっともらしい噂です。

 レンズは35mm換算で28mm,F2.8というGR伝統の画角と明るさです。GR Lensと名乗るだけあり,その描写力は決して我々を裏切らないでしょう。MTF曲線も今どきのレンズらしく解像度重視で,最短距離が10cmと言うのも素晴らしいです。28mm相当でこれだけ寄れると,ぐっと表現の幅が広がります。

 9枚絞りにNDフィルターまで装備,シャッター速度は最高で1/4000秒,絞り開放から1/2000秒までいけるというのも,このレンズを骨までしゃぶって下さいと言わんばかりです。

 大きさは初代GR1と同じ。GR1が銀塩だったことと操作系が極めてシンプルだったことを考えると,APS-Cとはいえ,このサイズに収まっていることは驚異的です。

 すでにこれだけでGRが欲しくなるわけですが,起動やAFが高速だったり,AF-Cモードを搭載し4コマ/秒の連写が出来る事など,その高速性の高さはスナップシューターを意識しているようです。またペンタックスの伝統であるTAVモードを装備していることも,ペンタックスを買収したことのメリットでしょう。

 ISO感度も25600まで設定可能ということで,冷静に考えると,スナップで人の視力を越えた写真が撮れるというのは,凄いことです。

 これで値段は実売9万円です。GR1が9万円だったことを考えると,決して高くはないと思います。

 ということで,非常に魅力的なGR。横に長い独特の形状のシャッターボタンを見ると,ようやくGR1を世代交代させることが出来るといううれしさのあまり,予約をしてしまいました。どうせ買うなら早い方が得だし,最近のデジカメは時間が経過したからと言って必ずしも値段が大きく下がるわけではないからです。

 話がちょっと逸れますが,D800も私は昨年6月に268200円で買いました。あれから10ヶ月経過しましたが,今の値段は228000円程度です。4万円ほどの値下がりは結構大きいなものではありますが,この10ヶ月で撮った写真を考えると,買って良かったと思っています。

 GRは,予約者に対してレンズの周りに取り付ける赤いリングをプレゼントしています。私は予約で買いました,熱烈なファンですよ,と言うラベルを配っているわけですが,案外この赤が似合わないので,正直どうかなと思います。

 楽しみなのは先着5000名のバッグのプレゼントです。この手の販促品はチャチか,あるいは小さすぎるか大きすぎるかで実用性は低かったりするのですが,今回のバッグはなかなか良さそうです。ちょうど今使っているカバンが古くなってきているので,これに置き換えようかと思っています。

 広角は寄れる28mmが一番で,被写体との距離で撮影者の意志をこれほど写真に出来る画角はないと思っていますが,GR1こそそのための道具でした。あれから17年を経て,ようやくGR1はデジタル化を果たしたわけで,今からとても楽しみです。


 

見せてもらおうか,パナソニックのGOPANの性能とやらを

  • 2013/04/15 17:06
  • カテゴリー:散財

 
 米からパンを作る事が出来るGOPAN。三洋電機が発売した画期的なホームベーカリーで,米からパンが出来るという唯一無二の特徴もそうですが,普通のパンはもちろん,お餅をついたりケーキが出来たりと,私が望むホームベーカリーの性能をほぼすべて満たしていたため,初代モデル発売と同時に速攻で購入しました。当時かなり話題になり,品薄になったことも記憶に新しいところです。

 当時5万円くらいしたと思うのですが,大きさ,重さに驚き,そして米を砕くミルの音に腰を抜かしたトンデモない商品で,この爆音で発売できるのは三洋だからだろうなあなどと,その牧歌的企業文化に羨望の眼差しを送ったものです。

 購入後半年ほどで一度壊れてしまい,電話をすると新品交換になりました。それ以後は故障知らずで,爆音に注意しながらも週末の米パン作りは,私の習慣となっていました。

 さすがに2年以上も使っていると,ミルの付いた羽根が怪しくなり,固着して動かなくなったり,ミルの回転が不安定になったり,パンケースのシャフトが固着してしまったりと,ここ半年ほどはまさに騙し騙し使っていました。

 それでもさすがにノウハウもたまるもので,米パンはグラハム粉を入れたオリジナル。小麦のパンもケーキも独自のレシピで美味しく食べることが出来ていました。

 引っ越しの際にはたくさんの廃棄物が出るので,もう壊れるまで時間の問題であるGOPANも一緒に処分したのですが,これは3月末に新機種が出ることを見越しての事です。そして先日,早速新型GOPANを買いました。

 GOPANのブランドを継承する正常進化形だと思いますが,そこは三洋のGOPANではなく,パナソニックのGOPANです。三洋のアイデアをパナソニックがどう形にしたのか,全然別物になったはずと期待と不安を交錯させながら,週末に米パンと小麦パンを1つずつ焼いてみたので,旧機種との比較を軸に,ちょっとレビューです。

 旧機種は三洋時代のSPM-RB1000,新機種はパナソニックのSD-RBM1001です。購入価格はネット通販で34800円でした。

・外観

 まず小型になったというのが新型GOPANの大きな特徴なのですが,奥行きについては実は大きくなっています。旧型が282mmなのに対し,新型は315mmと30mmほど大きくなっています。

 嫁さんはこのあたりに敏感で,予定していた収納場所の扉がギリギリであるのを見て,大きくなったのね,とつぶやいていました。さすが,女の人はこういうところはごまかされません。

 他のサイズは大幅に小さくなっていて,私はそのあたりですっかり騙されてしまいました。

 横幅は旧型が358mmに対し新型は240mm,高さは旧型の387mmとあまり変わらず新型は386mmになっています。横幅がかなり小さくなっているのは,モーターを2つ搭載しなくて済んでいるからなので,まあ勝手に小さくなったといえなくもありません。

 重さについては旧型が11kgに対し新型が8kgです。10kgを越えると急激に重たく感じるものですので,この軽量化は歓迎すべきですが,だからといってテーブルや家電ストッカーに置こうと思うほど軽い物でもありませんから,相変わらず床に置くことになりそうです。

 形はパナソニックのホームベーカリーと似たようなものに変更されていて,かつてのGOPANを思わせる物はなくなったようにおもいます。

 そうそう,フタに付いていたのぞき窓がなくなりました。中身が見えると安心だから,という三洋の考えは正しく,一方で熱が逃げるから廃止したというパナソニックの意見も正しいです。私は,かつてのGOPANで窓から中身を見ていて失敗に気が付いてやり直せたことがありましたから,窓がなくなってしまうことで失敗に気が付かないことが不安です。


・付属品

 旧型が細々とした付属品が多すぎたように思うのですが,新型も基本的にはこれを踏襲しています。ただし,スプーンは旧型がサイズごとに分かれていましたが,新型では集約が進んで数が減っています。ちゃんと使えればそれでいいのですが,慣れてくればいちいち計量しないで材料を投入しますから,スプーンくらいは前のままにして欲しかったなあと思います。

 スプーンで言えば,グルテン用のスプーンがいけません。旧型は1杯で50gになるような,大きなスプーンが付属していました。新型もグルテン用として専用の物が付属していますが,随分小振りです。

 これがいけないなと思うのは,このスプーンで50gを計るのが出来ないことです。スプーンを小型にするなら2杯で50gとか3杯で50gとかにしてくれても良さそうなのですが,2杯入れても3杯入れても全然関係ない重さになるのです。結局キッチンスケールの世話になる羽目になりました。

 これだったら,別に専用のスプーンなどいらないわけで,詰めが甘いよなあとがっかりしたところです。

 グルテンはGOPANに特有の裁量ですから,きっと専用のスプーンが付いてくると思っていたので,旧型のものは捨ててしまいました。こんなことなら捨てなければ良かったと反省することしきりです。

 生種を起こす器は,旧型が立派な瀬戸物,今回はプラスチックになっています。このあたりは結構なコストダウンに貢献していると思いますが,私はもともと生種を使うことはしませんでしたから,オプション扱いにしてくれても良かったくらいです。

 そうそう,付属品といえば,羽根です。

 米パン用の羽根は大幅に改良されています。まず,羽根そのものに可動部分がなくなりました。これがトラブルの原因だっただけに,歓迎される改良です。

 ミルについては,以前のような鋭利なカッターが高速回転するのではなく,押しつぶすような感じで砕いていく仕組みに変わりました。そしてカッター部分は取り外しが出来るようになり,掃除も楽,おそらく耐久性も信頼性も大幅に向上したと思います。

 そして,底面の部品です。旧型はここがバカになり,使っている内に簡単に外れてしまうようになるのですが,新型ではちゃんと金属製の板バネがついており,確実に装着が出来ます。これも信頼性は高そうです。

 グルテンケースは以前のようなアルミではなく,耐熱プラスチックです。フタだけはアルミですが,内側はフッ素コートされています。それより,ケースの大きさが以前よりも随分小さくなっていますね。グラハム粉は当分入れない予定でしたが,このサイズだとちょっと入らないかも知れないです。


・操作方法

 旧型は,米,小麦,調理と,モードによってキーが分かれており,それぞれのキーを押すと画面にどのメニューかが表示されていたので,慣れてくればマニュアルは見なくても大丈夫でした。

 新型は小型化のせいかも知れませんが,すべてのメニューを番号で管理し,しかもその番号を上下キーで選ぶ仕組みになりました。ですから,本体に番号とメニューの一覧表を示したステッカーを貼り付けるようになっているのですが,これがまたなかなか面倒なのです。

 番号ですから,間違いには気が付きにくく,いろいろ失敗しそうです。

 あと,パンケースの着脱ですが,旧型と違い,左に少しひねって取り出す構造に変わりました。これはこれでいいのですが,パンケースの足の部分が旧型よりも長くなっていて,取り出すときにいつも本体の縁にぶつけています。
 

・音

 音は,もう圧倒的に新型です。旧型のそれは,電動工具か道路工事か,ドライヤーや掃除機も真っ青になる爆音で,動作中は話も出来ず,とにかく設置場所から待避するしかないひどい物でした。

 音の大きさもひどかったですが,なにせ高速回転する物ですので,明らかに周波数が高いんですね。大きい上に耳障りで,よくもこれが製品化できた物だと思います。

 ところがこれが新型になると,普通のホームベーカリーと変わらないです。ミルの仕組みが変わったこと,これに伴いゆっくり回るようになったことが大きいのだと思いますが,グイーンという音から,ゴロゴロゴロというゆっくりとした低い音に質も変わり,これなら全然大丈夫です。

 実は,米パンを食べさせるとほとんどの人が「欲しい」というのですね。でも私は絶対におすすめしませんでした。いろいろ欠点はありますが,この爆音という点については,一般の人が常用する家電の域を超えるものです。

 しかし,新型は静かで,これならおすすめ出来ます。

 練りの行程も静かで,動作していることを忘れるほどです。

 そして,なにが感心したって,そのモーターの制御の巧みさです。旧型は2つのモーターを切り替えることと,それぞれのモーターをON/OFFするだけだったのですが。新型はモーターの制御がインバータによる実に精密な回転数制御を行っています。ミルのような力任せの行程でさえ,細かに回転数を制御しています。

 三洋は,アイデアは素晴らしいのですが,残念ながらモーターの制御技術でパナソニックに列ばなかったようです。パナソニックはさすがで,このモーター制御の素晴らしさには,感心しました。


・米パンの出来具合

 まずは取説通りに材料を入れて,米パンを作ってみました。ただし油脂についてはバターではなく,旧型で常用していたオリーブオイルを使っています。

 出来上がりは実に立派で,大きく膨らんでいます。美味しそうに焼けているので,最初からこれはさい先が良いなあと思っていたのですが,食べてみると何だか味は今ひとつです。

 美味しいには違いはないのですが,旧型の米パンに比べると,パンの耳の香ばしさもなければ,生地の香りも薄いです。

 米パンはチーズとハムのような塩味のものを挟むと実に美味しく食べられたのですが,今回の米パンはそんなことはなく,大変上品ですが個性のないパンになっているように思います。

 嫁さん曰く,米パンなのに普通のパンみたいといっていました。これは実は大したもので,米パンが普通のパンのような形,味になったと言うのは,米パンとしては最終目標かも知れませんが,一方で米パン独特の味をが支持されたことも初代機のヒットにつながっているわけですし,私も米パンらしい味わいを期待していただけに,まずくはないんだけど,期待した程でもない,というこの結果に,ちょっと残念でした。

 何だかんだで,旧型の米パンは2年半ほど,ずっと食べていても飽きることはありませんでした。それは,出来たての味の良さが素晴らしかったからですが,新型の個性のなさは,もしかすると食べ飽きるようになってしまうかも知れません。


・小麦パンの出来具合

 小麦のパンは,旧型で私が使っていたオリジナルレシピをつかってみました。強力粉の量が250gと,1kgの袋で4回作る事が出来るように工夫したレシピです。

 出来上がりはこちらも実に立派です。まだ食べていませんが,これも味が違っていたらどうしようかなと思います。


・まとめ

 なんといってもミルの音が小さくなり,そしてその質も変化しました。これならもう合格点だと思います。

 悪く言えば,三洋はこのあたりは凄く緩かったんだと思います。三洋の家電部門のうち,パナソニックに吸収されたのはGOPANの部隊くらいなものです。この引き取ったGOPANは,アイデアも特許も素晴らしいものでしたが,なにより音でパナソニックの基準を満たさなかったんじゃないかと思うのです。

 三洋なら発売できても,パナソニックなら無理。それで,とにかくこれを何とかしようと,得意のモーター技術を投入して誕生したのが,新型のGOPANなんじゃないでしょうか。

 取説もそうですね。三洋の取説は読みやすさに過剰な配慮がない分,慣れれば必要な情報にさっとアクセス出来る取説だったのですが,新型の取説は,GOPANの取説をパナソニックが作ったらこうなった,というそのままな感じです。

 いかにも主婦向けに作った物で,フルカラーでイラストも多いのですが,どうもわかりにくいのですね。うまく焼けないときの対策がとにかく丁寧に書かれていて,いかに旧型の再現性が低いものであったかがわかりますし,そのことで随分クレームが入っていたんだろうなと思います。

 しかし,プロセスまで変わってしまったことがちょっと気に入りません。失敗を防ぐためかも知れませんし,ミルの仕組みが変わった為かも知れませんが,焼き上がりまでちょっと時間がかかるようになったことと,何より味が変わってしまった事が問題だと思います。

 最後に,やっぱりスプーンですね。グルテンのスプーンは2杯で50g,あるいは1杯で50gになるようなスプーンにしてください。

 それとイーストも,専用のスプーンを入れて下さい。取説では1g単位のスケールを使えとありましたが,数gを計る必要があるイーストは,0.1g単位のスケールでないと誤差が大きすぎて駄目です。

 最近,5000円未満で売られるホームベーカリーもありますが,それらは付属品が少なかったりするそうです。一応GOPANは高級機ですし,失敗のない確実なパンを焼くようにすることを目指しているなら,スプーンをけちったら駄目だと思います。


 てなわけで,まだ2つしか焼いていません。ざっとレシピブックを見れば,旧型のGOPANから極端に変わったレシピはないようです。であれば,私のレシピやノウハウも通用する可能性が高いです。とにかく米パンをもっと美味しく焼くこと,そしてケーキを作ること,小麦のパンはフランスパンを美味しく作る事が出来るように,目指していこうと思います。

 どちらにしても,GOPANのような特殊な商品が,パナソニックで継続していることが驚きです。もう次の世代はないかも知れないと思うと,この機械を使いこなさねばならないなあと思います。

停止の予告

 アナウンスです。

 引っ越しに伴い,サーバーを4月7日朝から停止するため,この艦長日誌も4月7日朝から見る事が出来なくなります。

 再開は4月10日を予定していますが,ずれ込む可能性もあります。

 

LEDシーリングライト考察

 昨日,LEDシーリングライトを買った話をしました。良い点も悪い点もわかって,LED照明を手放しに褒められない状況も見えてきました。

 特に消費電力については,LEDが有利という先入観に疑問はなく,よく調べもせずにLEDシーリングライトの問題点は価格だけだと思っていたわけです。価格が下がれば,自動的に蛍光灯は死滅するだろうと思っていました。

 しかし,それは本当なのか?と,昨日の艦長日誌を書いていて,気になりました。

 それで調べてみたのですが,ツインパルック蛍光灯(正確にはツインパルックプレミア蛍光管)の発光効率は,なんと100lm/Wを越えているんですね。今回のLEDシーリングは77.8lm/Wですので,実は蛍光灯の方が2割以上有利です。

 えーー,まじすか。

 なら,同じ明るさなら蛍光灯の方が消費電力を下げられることになりますよね。LEDのメリットって調色機能だけになるじゃないですか。

 ランプの寿命は16000時間です。LEDの40000時間に比べれば短いですが,LEDはランプの交換が出来ませんから,10年を機器そのものの寿命と考えると,1回か2回か交換するだけです。1つ2000円ほどですから,大したことはありません。

 えーー,まじすか。
 
 以前は,LEDの発光効率がもっと悪くて,かつ高価だったので,シーリングライトについてはLEDにしない方が良いといわれていたのですが,値段も下がってきたのでメリットが出てきたと言われています。だからこそ売れているのだと思うのですが,調べてみるとこういう結果になるんですね。

 うーん。

 調色機能は積極的に使えると面白いですが,現実的には昼白色と電球色のブレンドをして自然に見える色を作るものですから,良く出来た蛍光管を使えば必要のない機能ともいえますよね。

 そう考えると,消費電力,光の均質性から考えてLEDにメリットはないですよ。演色性もほとんど同じでRa84から85くらいですし,ランプ交換も1回か2回ですし・・・

 しかも,蛍光灯の究極最終形態である,スパイラルパルックになると,さらに発光効率が上がり,93Wタイプなら120lm/Wを越えます。寿命は20000時間にも達し,10年間で交換不要とされています。

 さらに,ツインパルックと同じ明るさを得るなら小さく作る事ができます。ツインパルックの100Wタイプは直径400mm,一方のスパイラルパルックは317mmです。

 スパイラルパルックは蚊取り線香のように渦巻きになっているものですから,ほぼ面発光です。昨今,有機ELが面発光の光源として注目されていますが,実はすでに実用化されていることになります。

 いや-,これはすごいわ。

 スパイラルパルックとLEDを比べてみると,発光効率はスパイラルパルックの方が4割近くも有利,面光源で理想的な照明に近く,寿命も20000時間とほぼメンテフリーと,LEDのメリットはほとんどふっとびます。

 いや,むしろ蛍光灯がすごいところまで進化していたということを意識してなかったということです。むむー。蛍光灯技術者の意地を感じます。

 ただし,一般に売られている丸いタイプの蛍光管の発光効率は50lm/Wから60lm/W程度です。しかも高周波インバータではないでしょうから,全体の消費電力もあんまり下がらないでしょう。この場合すでにLEDが逆転していますので,蛍光灯を選ぶ理由はありません。

 また,LED照明の発光効率は,駆動回路やセードによる低下分を含めた,機器全体としての発光効率です。一方,私が今回調べた蛍光灯の発光効率は,ランプのみの数字を使って計算しています。

 それに,LEDとは違って蛍光灯は天井側も光ります。ランプ単体の発光効率の計算では,この部分の光束も計算に入れていますが,照明器具に入れればここは反射で下側に向けねばなりません。しかし100%反射することはありません。

 これらを勘案すると,最終的には2,3割程度割り引く必要があると思います。

 とまあ,ここまで考えると,ツインパルックを使ったシーリングライトの実質的な発光効率は80lm/Wくらい,一方のLEDシーリングもこのくらいですので,あまり変わらないということになるでしょうか。

 次に考えないといけないのは,LED照明の発光効率には,もっと高いものがあるということです。今回私が取り上げたものは80lm/W程度でしたが,世の中には100lm/W程度の物もあるし,実に120lm/Wを越える物もあるにはあります。

 ですから,一概に蛍光灯の方が優秀というわけにもいかないです。

 加えて,その究極最終形態たるスパイラルパルック搭載機器が軒並み生産終了になっており,現在パナソニックのWEBから商品を見つけることが出来なくなっています。

 お店に在庫はあるようですが,ツインパルックの機器には特設ページがあるくらいですので,スパイラルパルックはちょっと遅すぎたのかも知れません。20000時間も交換しなくて良いんですから,交換用ランプもそんなに売れてないと思いますし,店頭から姿を消す日はそう遠くないように思います。


 ということで,結論。

・最新の蛍光管の発光効率はLEDをしのぐ。
・ただし発光効率の比較は条件が違うのでよく考えること。実はあまり変わらない。
・蛍光灯はもともと面で発光するデバイス。影も柔らかく,自然に光る。
・蛍光灯は三波長型。特に昼光色の色がすばらしい。
・寿命はLEDの勝ち。でも蛍光灯だって10年でも1回か2回程度の交換ですむ。


 LEDはまだまだ進化途中です。ですが今後数年で,進化の止まった蛍光灯をしのぐことは確実です。現段階でようやく両者は列んだといえるでしょう。でも来年にはLEDは完全に蛍光灯を駆逐するんじゃないかと思います。

ユーティリティ

2026年04月

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

ユーザー

新着画像

過去ログ

Feed