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いろいろなこと

  • 2012/12/18 14:24
  • カテゴリー:散財

 すでに年末に入り,学生達は長い冬休みを目前に,お尻のムズムズする毎日を送っていることと思います。私はと言うと,社会人になると長い休みなんかなくなっちゃうんだよなあと学生の頃は思っていたのですが,案外そうでもないことを知って,日本人は働かなくなったんだと実感した次第です。

 別に特別に忙しいわけではないのですが,相変わらずいろいろ思うこともあるので,ちょこっとまとめておきます。

・DECT

 1980年代中頃に固定電話の自由化が行われ,電話機がスーパーで売られるようになりましたが,コードレス電話と留守番電話,そしてFAXが1つのカテゴリーとして身近な商品になって久しいです。

 今さら固定電話の時代じゃないと,今やすっかり影の薄い商品になりましたが,いくら携帯電話があるとはいえ,ないと困るものではありますし,さりとて「なんでもええ」という投げやりな機材でもないので,いざ買うとなると迷うものです。

 うちも,古いシャープのコードレス留守番電話ですが,アナログコードレスですので通話品質が悪く,もっぱらカールコードでつながったハンドセットのある親機で電話をする状況でした。

 新居は3階建てになりますし,ますます通話品質が悪くなることが予想されますし,アナログ故のセキュリティも気がかりです。固定電話をやめてしまうという手もありますが,ADSLは続行の予定ですし,固定電話はあった方がよいと思うので,ここは電話機を新調しようという事になりました。

 それで10年ぶりに固定電話の状況を見てみたのですが,最新の物はDECTという世界標準方式になっていました。目指した物は日本のPHSのようなもので,中ではコードレス電話,外では簡易な携帯電話なんだそうです。ただ,携帯電話としてのサービスはすでにどの国でも行われておらず,すでにコードレス電話専用規格になっているんだそうです。

 海外ではすでに広く使われているのですが,日本では昨年ようやく解禁になったものらしく,ようやく今年くらいから移行が始まっているような感じです。もともと携帯電話の技術をベースにしている(IMT2000に含まれているというのが驚きです)そうで,,ユーザーインターフェースや使い勝手も携帯電話のそれであることを期待出来ますし,通話品質も良いのではないかと,DECTから選ぶ事にしました。

 ここから先はちょっとグレーなので詳細は書きませんが,要するにアレです,xxxがyyyしてzzzてな具合で,我が家には現在DECTの電話機が稼働しています。お値段はハンドセット2台で6500円と,一般的なコードレス電話としては随分安価でした。

 で,使い心地ですが,これは抜群にいいですよ。アナログのようなノイズや違和感,不感帯による通話品質の低下もなく,遅延も思ったほど大きく内ですし,また家中どこでも安定した通話が出来るということで,通話中の不安要素は全く感じません。安心して通話が出来ます。

 留守番電話もちゃんと機能しますし,その内容をどのハンドセットからでも確認出来る便利さは大きいです。

 DECTが面白いのは,例えばハンドセットAからベースステーションの時刻を合わせると,ハンドセットBの時刻も同期するんですね。ハンドセット固有のローカルの設定は同期しませんが,ベースステーションの設定はハンドセット共通ですので,同期するというわけです。なかなか良く出来ています。

 1.9GHz帯ですので,無線LANや電子レンジの影響も受けず,消費電力も小さくハンドセットも軽くて電池寿命も長持ち,携帯電話に準じたユーザーインターフェースで使いやすく,説明書を見なくても使えてしまう手軽さに,親機と子機という区別もない(強いて言えばベースステーションが親機)気楽さがあり,世界標準らしいあっさりとしたシンプルかつコンパクトなデザインと,いいことずくめです。

 消耗品であるNi-HM電池は単4型が2本のパックですが,これも同等品が簡単に手に入るようですので,心配はありません。安いだけに信頼性が気になるところですが,こればかりは使って見ないとわかりません。乱暴に扱わないようにしたいですね。


・プラズマディスプレイの終わり

 選挙の結果に翻弄された人々が右往左往する中で,ひっそりと報道されたニュースがパナソニックのプラズマディスプレイ開発の中止決定です。

 生産は続きますし,これをつかったテレビがなくなるわけではないのですが,コンスーマ用途ではすでに液晶が主役になっていますし,なによりフルHDや3Dでもプラズマが先行する液晶に食いついてきたのに,次世代TVの本命たる4K2Kでプラズマのは話はとんと耳にしません。

 実質的な新規開発は行われていないと考えるのが妥当なわけですが,改めて「開発はやめます」と言われると,プラズマディスプレイをわざわざ選んだ私としては寂しい物があります。

 特にパナソニックはプラズマディスプレイの盟主であり,圧倒的な高画質であっと言わせたパイオニアの事業を買収,日立も撤退した現在において,唯一のプラズマディスプレイの供給元と行っても差し支えがありません。

 プラズマディスプレイの優れたメリットを磨いて,消費者に選択肢を用意してもらえることを期待したいところですが,液晶がこれだけ安く高性能化してきた上に,テレビそのものが厄介者になっている電気メーカーにとって,プラズマなど面倒なもの以外なにものでもないというのは,納得出来ます。

 ですが,例えばWebOSを買ったヒューレットパッカードには,WebOSという優れたスマートフォン用のプラットフォームを,生かして育てていく役割を,買収の段階で引き受けたことになるわけで,それを早々に撤退してしまうというのは,WebOSに関係する人を裏切る行為になってしまうと思うのです。

 同じ事はプラズマディスプレイにも言えて,世界で唯一無二の供給元になった現在,撤退するのはその役割から考えると,それなりに「重い」ことだと思えてなりません。まして,あれほどプラズマの優位性を宣伝していたわけですからね。

 とはいえ,赤字で続けられても困りますし,それを我々は望んでいるわけではありません。ちゃんと黒字で,ビジネスとして成立し,儲けたお金で開発を続けてもらうことが願いであるし,パナソニックにはそれを期待しています。

 私が今使っているテレビはプラズマディスプレイですが,これが壊れたらもう液晶しか買うことが出来ません。大事に使っていかねばなりません。今でも思いますが,プラズマディスプレイのポテンシャルは高いです。これに見慣れると液晶のテレビは塗り絵のようで,長時間見るのがしんどいです。


・レッツラゴン

 ある時,何気なく立ち寄った本屋さんで「ニャロメの数学教室」というマンガを見つけて買いました。「ニャロメのコンピュータ教室」は30年くらい前の本ですが,子供の私は買って読んでいました。この「ニャロメ」のシリーズに数学や宇宙,バイオテクノロジーがあることは知っていましたが,お小遣いの限られた私には,結局コンピュータだけ買って現在に至ります。

 今尾再販されていればと思ったのですが,版元はすでになく,多くは絶版です。ところがこの数学教室だけは,大手出版社から現在も出ているようです。もっとも,当時の物とは内容が違うかも知れませんが・・・確認はしていません。

 で,コンピュータ教室でも思ったことですが,赤塚不二夫と言う人は,実にぶっ飛んだ人です。私は世代的にはドラえもん世代で,従ってシェーなんてギャグはリアルタイムには知らないのですが,夕方のテレビで天才バカボンを見てそのナンセンスぶりは大好きでしたし,亡くなった時に出てきた数々の武勇伝を見聞きして,人としての赤塚不二夫には大変興味を持っていました。

 天才バカボンに比べて,赤塚不二夫の描く大人向けの漫画はなかなかきわどくて,面白いか腹が立つかの二択だろうと思うほどです。毒になるか薬になるかは,読み手に任されているわけです。

 そしてまた偶然,赤塚不二夫の娘さんが登場する本「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 」(文春文庫)を読む事があって,ますます気になったのです。

 そこで,赤塚不二夫関係の文庫を数冊読了したわけですが,特に娘さんが最高峰という「レッツラゴン」という作品は,ぜひ目を通したいと思いました。

 幸い小学館文庫に傑作選がありましたので,早速読んでみました。

 いやはや,驚愕です。

 もう読者おいてけぼりです。というか,読者のことなど全く考えていないし,本来なら裏方に徹するべき担当記者がこれほど前に出てくるあたり,内輪で遊んでいることがはっきりいって鼻について仕方がありませんが,マンガとしてはとにかく頭1つ2つも飛び抜けており,とにかくその不条理さが面白いのです。

 こんな物がかつてサンデーに連載されていたのかと思うと,当時の読者はなんと鍛えられたことでしょうか。羨ましいです。

 こうなると,ギャグゲリラも目を通したくなるのが人情です。今注文中なのですが,マンガを買ってワクワクするなんて,何年ぶりかなと思います。


・16ポートハブ

 新居には各部屋に優先のLANを用意しています。全部で6部屋ありますが,私の根城になる検討部屋にADSLモデムを置きWANを確保し,ここから各部屋にハブで分配する作戦です。

 もちろんギガビットで配線するわけなので,ハブもギガビット対応が必要です。ところが私が今使っている5ポートではポート数が不足します。もう1台カスケードするのも手ですが,消費電力が2倍になるのも気に入りませんから,新調する計画を立てていました。

 8ポートを考えましたが,これでも足りなくなってしまう事がわかり,やむなく16ポートを検討していたところ,プラネックスの16ポートのギガビットハブが7350円で売られているのを見つけ,買うことにしました。

 16ポートですからね,もうパネルはコネクタだらけです。大きいし大げさだし,家で事務所でもやっていれば自然なのでしょうが,素人が16ポートなんてばかげてますよ。

 でも仕方がありません。

 なにが面白いって,最近のハブは消費電力を下げるために,使っていないポートの電源を落とすんですね。つまり,16ポートでも8ポートしか使わなければ,8ポートのハブとほとんど同じ消費電力になるということです。これは魅力的です。

 そんなわけで,近日中に届きます。なんかプロっぽくてワクワクするわけですが,ハブなんてのは動いて当然のもので。普段は意識しません。私はハブの故障が原因でネットワークのトラブルを何度か経験しているので,壊れる前に最新のハブに交換して,信頼性と同時に消費電力の削減もやっていくのがよいと思っています。

 もう1つ,引っ越し前に安定稼働させておき,引っ越し先ではスムーズに設置が出来るようにしておこうというのも狙いなのですが,はてさてどういう事になりますことやら。

第2級アマチュア無線技士国家試験

 さる12月9日に,第2級アマチュア無線技士の国家試験を受けてきました。

 は?ハム?なんで急に?

 直接の動機はちょっとアレなのでここには書きませんが,以前から上級の資格を欲しいと思っていたことは確かです。

 私が,当時電話級と呼ばれた,今で言う第4級アマチュア無線技士の国家試験に合格し無線従事者免許証を手に入れたのは14歳の時。今にして思えば中二病全開,手の付けようのない自意識過剰な時期でした。

 「子供の科学」から「初歩のラジオ」に進んだ工作少年は,自然科学全般から電気電子に興味の対象を絞りますが,やがて「初歩のラジオ」で取り扱われているいくつかの分野から,さらに興味の対象を選ぶことになります。そしてその興味の対象が,その人の生業となることも珍しいことではありません。

 私はオーディオとコンピュータに軸足を置いて,今もそれらを楽しんでいますが,結局興味を抱かずに終わったアマチュア無線についても,「初歩のラジオ」を開けば眼に入ってくるわけですから,知らないうちにちょっとした知識を身につけるようになります。

 こういうことって,子供にとってはとても大事な事ではないでしょうか。

 何事もきっかけが大事ですが,振り返ってみればそうしたきっかけがその人の人生を左右することって大いにあります。私だってそれまで存在すら知らなかった「子供の科学」を親に買い与えられていなかったら,あるいは熱を出して学校を休んだ時の暇つぶしにこれまた全く知らなかった「初歩のラジオ」を買ってきてもらっていなかったら,今こんな趣味や仕事をしているとは思えません。

 押しつけられるのではなく,いろいろな物が眼に触れるチャンスがあって,そこから興味をもって自分の力で掘り下げていくことがあったかなかったは,その人の可能性をある程度決めてしまう重要な要素ではないかと,そんな風に思います。

 閑話休題。

 元々見ず知らずの人と話をしたいとも思わず,高周波回路にそれほど興味もなかった私にとってアマチュア無線というのは,「初歩のラジオ」の取り扱う分野のなかで唯一国家資格が必要という制限にやや強い印象があった程度ですが,なにせ電子工作が得意だった子供のことですから,試しにと電話級の過去問題を解けば概ね正解するわけです。

 間違った問題を勉強することも全く苦にならず,むしろ正しい新しい知識が手に入ることを喜んでいたほどでしたし,それに国家試験というものものしい響きを持つものが,私にも乗り越えられるかと思えば,しびれるじゃありませんか。

 そんなわけで14歳の時に,学校ではなく当時通っていた塾で知り合った友人が電話級に合格したと聞いて,どれ私もやってみるか,とその秋に受験,合格しました。ライバルの存在というのは誠に重要ですね。

 友人はさっさと無線機を買って局免を申請し,50MHzで開局しました。当時最新だったヤエスのFT-690mk2をわざわざ塾にこっそり持ってきて,私に見せてくれたことを思い出します。

 メーカー製の無線機は中学生には高価で,全く欲しいとも思わなかったのですが,自作の無線機で交信できればいいなあとは思っていました。特にある本で見つけた,50MHzのAMトランシーバーの製作記事は,回路規模も適当でしたし,バーニアダイアルが格好良くって,ぜひ作って移動運用したいなあと思っていました。

 しかし,冷静に考えると,電話級なんてのはただのおしゃべりで,電話ごっこなんですよ。それが目的ならいざ知らず,私は特におしゃべりをしたいわけではなく,電子工作の最高峰たるアマチュア無線を自作で行うことで,自身のスキルを高周波に振り向けたいと思っていただけですから,結局熱は冷めていきました。

 これが電信だったり,遠距離の通信だったり,海外との通信だったりすれば,その後の私の人生は大きく変わっていたかも知れません。

 3級や4級は国家試験も簡単ですし,講習会を受ければ免許が手に入ります。しかし,1級や2級という上級資格は,かなり難しい国家試験にパスするしかありません。

 無線工学そのものには興味があって,勉強も苦にならない私としては,やっぱり上級資格は手に入れたいものでした。その免許が何の役にも立たないと分かっていてもです。

 電話級を取った後に,2アマの問題を見てみましたが,とても難しく,しかしやりがいのある問題にしびれたことを思い出します。

 裏を返すと,無線工学以外には興味はなく,特にモールスは覚えるのが大変な上に本当に何の役にも立たないということで,上級資格は上級資格らしく,私の手の届かないところにあったのです。

 1アマや2アマに対する憧れだけは14歳の頃から残り,やがて時間がどんどん過ぎて,国家試験も記述式から選択式になり,モールスの実技も送受信から受信のみ,そしてとうとう昨年実技そのものがなくなってしまいました。

 これはチャンス到来です。

 モールスの実技がなくなり,一生使う事のないモールスを覚える難易度が相当下がりました。アルファベットからトンとツーが頭に浮かべばそれでよいのですから,随分楽になったものです。

 無線工学は一応現役のエンジニアな訳ですから,ビールを飲みながらでも合格するはずだろうと1アマの過去問をやったところ,半分ほどしか正解しません。解き方すら分からないという有様です。なめてました。

 これはさすがにまずいと,2アマにレベルを下げました。法規は覚えるしかありません。電話級の頃からいろいろ変わっているようですので,覚え直しです。

 モールスは語呂合わせで覚えます。仮に開局しても,モールスを使う事は絶対にないです。だから受かるためだけに覚えます。

 てな作戦を立てて,そのうち勉強するわ,と思っていたら,もう12月。2日前からあわてて勉強を始めて,試験に臨みました。

 試験場の強烈なニオイに閉口しつつも,他の資格試験にはちょっとないようなとても緩い雰囲気の中,午前の法規は2時間近くも時間を余らせ,午後の無線工学も早めに終わらせて,帰ってきました。

 それでも,結構疲れました。久々に頭を使った気がします。

 まず,法規は丸暗記ですので,試験問題を見た瞬間にぱーっと放出して,あとはすっきり忘れました。モールスも覚えているうちに問題用紙に書き出して,あとはさっさと忘れます。

 暗記科目ゆえに,わからない問題は考えても答えは出てきませんので,分かる物から回答して,わからんものは適当にマークします。自己採点の結果,122点(150点満点)という事でした。もうちょっといけると思ったのですが,うっかりミスもありましたし,合格点に達しているので良いとしましょう。

 無線工学はエンジニアの意地で,高得点が欲しいところ。むしろ満点でないといけないくらいですが,そんな気分とは裏腹に,すっかり油断していました。複雑な計算問題はなかった代わりに,解いたことがない問題がチラホラあって,ちょっと焦ったりしました。

 自己採点の結果,114点(120点満点)でした。

 ということで,おそらく合格です。こんなことなら,1アマにしておけば良かったかなあと,そんな風に思うのですが,まあいいです。

 ちょっとうれしくなって,アマチュア無線の世界が私の知らない間に大きく変化していて,もしも面白い事になっていたら開局するのも悪くないなあと思って,現在のアマチュア無線の状況を調べてみました。

 調べたところ・・・もううんざりするほどひどい状況になっていました。開局はないですね,こんな状況だと。もう10年もすると日本のアマチュア無線は絶滅するんじゃないでしょうか。

 電波は限りある人類共通の貴重な財産ですから,有効に使われていなければ理解は得られません。

 アマチュア無線の人口がここ数年で増えつつあるアメリカや,人数は少ないけれども質は高いヨーロッパに比べて,日本のアマチュア無線家は人数こそ多いけれども,その質は最悪と言われます。

 様々な質が問われますが,私はアマチュア無線という純粋な趣味に電波という貴重な資源の割り当てがあるという誇りを持たずに電波を出していることが最大の問題ではないかと思っています。

 アマチュア無線への電波の割り当ては,その過去の功績に報いる意味も込めて,国際的に認められているのですが,それを当然の権利として主張するだけの人達が多いんじゃないかと感じています。

 その権利を得るために何をアマチュア無線家がしたのか,そして現役のアマチュア無線家が何をするべきなのか,その意識が希薄です。アマチュア無線家同士はもちろん,そうではない一般の人々に対する啓蒙も全然です。

 こんなことでは,一般の人々の理解はとても得られません。少なくとも割は理解できません。

 ちょっと適当なことを書きますが,正直なところ有効活用が可能なVHFやUHFはアマチュア無線から召し上げた方がよいんじゃないかと思います。

 それなりに反発があるとは思いますが,HFだけ残しておけばいいんじゃないでしょうか。現役のアマチュア無線家が無線の世界に貢献をしないなら,過去のアマチュア無線家が開拓したHFだけ,その功績をたたえるために残しておくのはとても公平です。

 アマチュア無線機のメーカーが困ると思いきや,考えてみれば同じ帯域の無線機をアマチュア向けに売るより,新たにその帯域を割り当てられた業務向けに売る方が儲かるはずですから,大歓迎でしょう。

 アマチュア無線の資格も再編されるでしょうね。国はすでにアマチュア無線を邪魔で面倒で穀潰しな存在(もしくは気にもかけない存在)に思っているようですし,アマチュア無線に関連する各種団体も根っこから腐りきっているという話ですから,その話を信じれば,縮小はあっても拡大はありません。上級資格が最も取りやすいのは,もしかすると今かも知れません。

multievoの丸鋸が届いた

 先日購入し,アマチュアの工作レベルを引き上げると確信した,ブラックアンドデッカーのmultievoですが,これまでにもこうした1台X役をうたったハンドツールは,出ては消え出ては消え,を繰り返してきました。

 なんでもそうですが,例えば十徳ナイフは1つにいろいろな機能が詰まっていることが重要なわけで,それぞれの使い勝手が悪いことは,この手の商品を好きな人にとって,それほど重要なものではありません。

 もし十徳ナイフが,それぞれの単機能専門ツールを越える使い心地を実現していたなら,十徳ナイフ以外は市場から消えていたでしょう。ちょうど,スマートフォンのカメラがデジカメに列ぶようになって,コンパクトデジカメの市場が急速にしぼんでいるのと同じ事です。

 multievoは,それぞれのツールを市場から消滅させるほどの力は全然ありません。ドリル以外は,ないよりまし,と言う程度の物だと思います。しかし,年に1度使うか使わないかという頻度の道具に使い心地を求め,そのためにお金と収納場所を割り当てることに,多くのアマチュアは躊躇するわけです。

 multievoがえらいなと思うのは,結構アマチュア向けに割り切っていることかも知れません。これをプロが現場で使うのは,ちょっと大変かなあと思います。持ちにくいし,形も洗練されていませんし,パワーも足りないでしょう。着脱式というのは得てして信頼性を損ないます。もし,高所で作業中にアタッチメントがぽろっと外れてしまったら,死者が出るほどの大きな事故になりかねません。

 ですが,DIYが盛んなアメリカでこうした商品が生まれて,それが日本にも入ってくることは,アマチュアの工作をおおいに底上げし,より快適に,より完成度の高い工作を楽しむ事が出来るようになったわけで,私はとても素直に喜んで,この商品を気に入っているわけですね。

 で,前置きが長くなりましたが,クイズに答えて正解するともれなく「丸鋸ヘッド」をプレゼント,というありがたい企画に応募した私は,昨日ありがたく丸鋸ヘッドを手に入れる事が出来ました。

 私にとっては,初めての丸鋸です。

 私のように,道具好きで工作好きなわりには,基本的に集中力がなく鈍くさい人間にとって,丸鋸ほど恐ろしいものはありません。カッターで紙を切っているときに,添えた手がカッターの進行方向に置いてあって,すぱっと手を切ったことなど数え切れません。

 このカッターがもし,丸鋸だったらどうしよう・・・鈍くさい人間が自らの身を守るために備えたとしか思えない,必要以上の心配性やリアルな想像力によって,私は丸鋸だけは手を出すまいと,誓ったのでした。

 しかし,丸鋸がなければ出来ない作業があります。木の板をまっすぐ切ることを,丸鋸なしで行うのは至難の業です。手で挽くのこぎりの扱いは,私は下手ではないと思っていますが,その実内側にぐぐっと食い込んだ切断面を見て,「性格を反映しているなあ」と嘲笑する周囲の視線に,多感な10代の私は深く傷つきました。

 それでも踏みとどまったのは,やはり指が惜しいからです。

 てな話を,届いた丸鋸ヘッドをニヤニヤしながら嫁さんに話すと,そういう痛そうな話はしないでくれと,娘を抱いてどっかにいってしまいました。

 届いたのが夜でしたので,試しに動かすことも音を心配して行っていません。小さい丸鋸には,凶暴な刃が付いています。これが高速回転するのかと思うと,やっぱり私は恐ろしさの方が先にきます。本物の丸鋸は,AC100Vで回転しますし(そうそう,指ではなくて,このACケーブルを切ってしまっても,ビリビリと大変なことになるだろうなあと,10代の多感な私は考えたものです),音も重さも凄く,高速回転するという事は慣性モーメントも大きくて,ある程度の力がないときっと手なずけられないでしょう。

 小さい丸鋸は,切断可能な板厚に制限を受けますが,そうした道具の性能と己が力量が工作可能なものを制限していくことは,安全という点でも意味があります。

 もしかすると,子供が木工をしようと言い出すかも知れません。その時,このmultievoが活躍するのではないかと思うと,そういう想像をすること自身がとても楽しいです。

LaCie d2 Quadraがやっと2TBの壁を越えた

 10月にLaCie d2 Quadraをアウトレットで購入し,2TB越えの壁に引っかかって泣く泣く2TBのHDDを内蔵して運用していることは,すでにここに書きました。

 それまで2.5TBで使っていたものを2TBにダウンさせたわけですから,保存しておくデータを厳選するなど,久々にひもじい想いをしたわけですが,D800が吐き出すRAWデータはやはり半端なものではありません。

 一度撮影すると20GB程のデータが簡単に生成されるわけで,こんな状況だと心許なくて仕方がありません。容量もさることながら,この2TBのHDDも購入から数年が経ち,信頼性という点で少々心配な所もあります。

 しかし,Firewire800の安定性にすっかり心を許してしまった私は,今さらeSATAに戻ることなど出来ません。理想的には当初の目論見通り,LaCie d2 Quadraで3TBのHDDを内蔵してFirewire800で運用することです。

 そんなことをつらつら思っていた所,先日LaCieのアップデータの最新版がリリースされました。9月のリリースではなぜかLaCie d2 Quadraのアップデートに失敗するという悲しいトラブルがありましたが,今回のリリースのドキュメントについても,LaCie d2 Quadraは対象機種に含まれていません。

 まあダメモトで試してみようと,早速ダウンロードします。今にして思うと,データの破損を心配せず,いきなりLaCie d2 QuadraをMacに繋いでアップデータを起動するという暴挙に出ました。恐ろしいですね。

 前回のように,途中で失敗するだろうと思っていたのですが,予想に反してアップデート完了という表示が出ています。おお,もしかしてうまくいった?

 早速ばらして,2.5TBのHDDに入れ替えてますと,ちゃんと2.5TBで認識して,データのアクセスが出来るようになっています。ようやくLaCie d2 Quadraは最新のファームウェアによって,2TBの壁を越える事が出来たのでした。

 こうなると,LaCie d2 Quadraを最終形態に移行させたくなるのが,これ人情という物。昨今3TBのHDDも価格がこなれてきて,ビット単価で言えばタイの洪水前の水準を下回っています。HDDは特価商材の定番ですが,それも復活してきた今こそ,3TBを購入するチャンスです。

 ですが,足で稼ぐことをしなくなった私は,アキバに出かけることなく,あっさりamazonで購入。WDのGreenです。9780円でした。電車賃を考えると,ちょっと安いだけでアキバに行っても,価格的にはメリットがないのも事実ですし・・・

 翌日に届き,早速LaCie d2 Quadraに内蔵してみます。Macに繋いでフォーマットしますが,これも全く問題なし。実に快適です。

 これまで内蔵していた2TBをeSATAで繋いで,データの移行も完了です。HDDは新品がいいですね。畳のにおいがしそうな気がしますよ。

 ということで,LaCie d2 Quadraは15000円ほどで3TBモデルになりました。Wirefire800のケースが高価であることを考えると,これは十分安い買い物であったと思います。とはいえ,Firewire800が次に私が買い換えるMacに標準搭載されないことは明白ですし,その頃にこの3TBがいっぱいになっている可能性も大いにあります。

 デジタルカメラにドキュメントスキャナー,ネットワークオーディオと,デジタルデータが家庭内でもどんどん生成される昨今,その置き場所がデータの信頼性と使い勝手を決めてしまいます。私のように運用はNASで行い,別のHDDを用意して信頼性を確保というやり方はいかにも素人っぽい方法でいわば人間ミラーリングなわけですが,すでに手が回らなくなりつつあります。

 2年ほどの単位でこうした環境の見直しを行っていますが,次の2年でどんな状況が起こりうるのか,楽しみな反面頭が痛いです。

 ま,とりあえずよかったよかった。

Kindle Paperwhiteが実戦配備

 なんやかんやで,買ったばかりのKindle Paperwhiteが主役に躍り出ました。これまで寝る前の読書の時間に出番があったKindleDXはサブにまわることになりました。

 Kindle Paperwhiteは,PCによるコンテンツの前処理が必要ですから,Scansnapで作ったPDFをそのまま突っ込んでも十分な表示品質を持つKindleDXとは,そもそも土俵が違います。

 しかし,先日ここに書いた「かんたん PDF ダイエット」での前処理があまりに良く出来ていて,Kindle Paperwhiteの欠点が完全に払拭され,十分な品質の表示で読書を楽しめるようになったのです。やはり212dpiというスペックは,伊達じゃなかったということです。

 最新である11月24日バージョンでは,ドットバイドットに変換する前のデータを、作成したmobiファイルから削除する機能を統合することで,一発でKindle Paperwhite用に最適化されたファイルを作成出来るようになりました。

 時間がかかることや,処理が最後の方で一時停止するため複数ファイルの逐次処理が出来ないなど,使い勝手は決して優れていると言えないものがありますが,これがないとKindle Paperwhiteは使い道がなかったと思うくらい重要なもので,作者の方には感謝です。

 まずはこれで1冊読んでみようと思いますが,現在読んでいる「ウィルクス自伝」はもうすぐ読了です。タッチパネルが反応しない時があったりして,ページ送りが出来ずにイライラすることもありますが,処理速度も向上しているので快適です。

 前回も書きましたが,フロントライトは暗いところでも読書が可能になりますし,逆に明るいところでは真っ白な画面を作るのに貢献します。慣れてくればこれはこれで良く出来た仕組みと思います。

 読まずに溜まっている本を一気に処理して,Kindle Paperwiteに突っ込んでおきました。これを1つ持ち歩けば,1週間ほどは暇を持て余すことなく生活できること請け合いです。

 結論から言うと,買って良かったと思います。ただし,自炊を少しでもする人に対しては,おすすめ出来るものではありません。

 ところで,先日手書きの手紙を書くことになったのですが,その下書きをテキストで書き,これをパーソナルドキュメントでKindleに取り込んでみました。文字の大きさを変えることが出来るので,難しい漢字も正確に表示出来ますし,小さいので便せんの横に置いても邪魔になりません。下書きマシンとしてなかなか便利だと思いました。

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