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D800に戸惑う私

 D800を買って約1ヶ月,外に持ち出す機会にも恵まれず,室内で細々とシャッターを切る毎日ですが,撮った写真をMacで拡大してみることも,印刷することもなく,Lightroom4で現像を行うことも,時間的に出来ずにいます。

 D800はかなり手に馴染んできましたが,それでもどうも慣れないところがあって,ちょっと困り気味です。前に使っていたD2Hとの比較をついついしてしまいがちですが,結局D2Hというカメラは優秀だったんだなあと,見直すことが多いです。

 D800でDXにクロップするとD7000相当ということで,D2Hの出番はもうないだろうと思っていましたが,二束三文で手放すくらいならサブ機,あるいは高速連写機として,残しておくことにしました。後述しますが,実はサンヨンを手配してしまったので,D800でも楽しみですが,D2Hでもどれくらいすごいか,楽しみなのです。

 
 ということで,D800について気になっていることをいくつか書いてみます。


(1)被写体に奥行きが感じられない

 とても不思議なのですが,被写体が立体に見えないのです。

 例えば円柱を撮ります。真横から撮影しても,D2Hならちゃんとそれが円柱だと分かるのですが,D800だと長方形が写っているように見えます。エッジに微妙な陰影がつかず,奥行き情報が薄まってしまうのではないかと思っています。

 そんな話を同じ時期にD800Eを買った友人に話してみると,被写体の原寸大ポスターを撮影したような感じになる,と言っていました。同じような印象だと聞いて,やはりそうなのか,と思った次第。


(2)のっぺりとした画

 ノイズを無理矢理に潰した「塗り絵」とは全く違うのですが,ザラザラとした荒い粒状感がないせいか,平面的なツルツルとした画という印象です。(1)とも共通するのですが,これが被写体の立体感を損なっているように思います。

 3600万画素という高画素は,フィルムを越えたきめの細やかさを持つわけですが,もしかするとこれを手放しに喜べないのかも,知れません。

 先の友人との話で,私はD2Hの画を「挽き割り納豆のような」と表現しました。D800はすり鉢ですりつぶしたドロドロの納豆です。


(3)色が偏る

 ニコンの傾向だと友人は言っていましたが,ナチュラルで淡泊な傾向はニコンならではだとして,どうも黄色や赤に,やや偏る傾向があるように思います。特に肌色が黄色に偏るために,色の白さが損なわれるように思います。

 これがD2Hだと,ほんのり桜色になった赤ちゃんの白い顔がちゃんと再現されていて,とてもよいのです。確かに,D2Hはニコンのなかでも異端であり,独特の発色はD1同様,好む人は好むという感じです。一時期女子カメラとして中古が注目されたことがありましたが,その時も発色(と安さ)が原因でした。

 やっぱあれですね,CCDとLBCASTとCMOSで,色や画質の傾向って違うものですね。


 ここまでが,出てくる画像についての気になる点です。D2Hでは,出てくる画が想像できますから,思い通りに撮影出来ますし,結果については大きく外すか,思った通りになるかの二択です。

 D800は,出てくる画が全く想像出来ず,「ちょっと違うんだよなあ」という感想ばかりです。高い基本性能と圧倒的な高画素に救われて大きな失敗はない代わりに,自分が見ている「伝えたい」シーンを取り込めずにいて,フラストレーションがたまるのです。


(4)AFがちゃんと動いてくれない

 ハードウェアとしてはこれが最も困っています。

 AF-Sモードでシャッターボタンを半押ししAFを動作させてロック,構図を決めてから全押しするのですが,シャッターが切れません。ほとんど場合,一発で切れてくれないので,シャッターチャンスを逃してばかりです。

 なんでだろうと思ってフォーカスインジケータをよく見てみると,ファインダーで合焦しているように見えた時,丸い合焦マークではなく,前ピンと後ピンのマークが両方点滅する状態でした。つまり,合焦していないのです。

 フォーカス優先の設定なので,フォーカスが合っていないからシャッターが切れないのは当たり前の話ですが,こんなに合焦しないものかと,D800のレンズを外してD2Hに付け替え,同じ条件で試して見ました。

 結果,D2Hはほとんど迷うことなく,合焦マークが点灯し,チャンスを逃すことなくシャッターがどんどん切れます。

 一瞬,前ピンと後ピンのマークが点滅することもありますが,すぐに修正が入ってあっという間に合焦します。AFの性能はD2Hが一番だと確信しました。今や秒間8コマは珍しくないですが,当時のニコンの高速連写に対する意気込みは,並々ならぬものがあったということでしょうね。あらゆる部分が高速連写向けにチューニングされてるわけです。そりゃ快適なはずです。

 友人は,D800のAFは迷う,最後にジジジと前後してから合う傾向がある,と言っていました。確かにそんな感じです。

 AF-Cを使ったり,AF-Sでもレリーズ優先にすればシャッターは切れますが,ほぼピンぼけです。すでに,AFセンサの分解能は,3600万画素のCMOSセンサの分解能を下回っていると言われますし,3600万画素ゆえに,AFの精度を追求した結果,最後の微調整のところで時間がかかってしまうのではないかと,私と友人の意見が一致したのですが,もしこれが本当に事だとしたら,3600万画素という圧倒的な画素数がシャッターチャンスを逃すというカメラとしては致命的な問題を引き起こすということになり,非常に深刻です。

 このこととは違いますが,D800のAFには問題があって,ようやくニコンもその問題を認めたと聞きました。ファームの更新で対応するのか,サービス対応となるのかは分かりませんが,製造過程の調整にミスをしていたということらしいので,面倒な話になるかも知れません。同時にAFの切れ味も改善されるとうれしいのですが・・・


(5)広角に戸惑う

 D2HはAPS-Cですので,広角が苦手なカメラでした。18-200mmの広角端は27mm相当ですが,そのために大きなレンズを持ち出すのも気が進まず,どうしても中望遠域で撮影するのが中心になっていました。

 しかし,D800では普通に28mmなどの広角レンズが使えます。50mmでも,当たり前ですが,本当に50mmです。

 その結果,被写体の周辺にぽっかりと空間が出てしまうことがあります。同じ50mmでもD2Hで使えば75mm相当ですので,ぱっとファインダーを覗き込めば,すでにある程度の構図の整理は済んでいます。同じレンズを使っても,50mmだと被写体は小さく,周辺に余計なものがいっぱい映り込んでいます。距離感と画角の関係を,フルサイズに合わせて再構築しないといけません。

 あれ・・・フィルム時代はみんあフルサイズだったはずなんだけどなあ。


(6)フルサイズに戸惑う

 (5)と同じ理由に帰結しますが,フルサイズゆえに,想像以上に背景がぼけてしまいます。D2Hのつもりでちょうどよいボケ具合だと想像して絞っても,結果は思った以上にぼけています。

 センサのサイズが違うのですから当たり前なのですが,APS-Cではついつい絞りを開けがち(逆の見方をすると,フルサイズのつもりで絞ればぼけにくい)ですから,その癖が染みついてフルサイズを使っていると,どうしても開けすぎてぼけすぎるのです。

 これもフィルム時代には結構鍛えたつもりだったのですが,慣れというのは恐ろしいです。


 ということで,D800を使うのは,ストレスとの闘いです。

 D2Hのつもりで手に取れば,手に取った瞬間の印象が大きく重く,ファインダーを覗けば遠く小さく見えて,AFはなかなか合焦せず,シャッターボタンを押してもシャッターは切れずにチャンスを逃してしまい,しかも出来上がった写真は黄色にかぶり,過剰にぼけた大きな空白が小さな被写体を取り囲んでいる・・・

 気を取り直してD2Hを使うと,思い通りに撮影出来ます。実に快適です。K10Dでも思い通りです。

 こんなに違うものなんですね。

 今さらD800を放棄するわけにもいきません。慣れていくしかないのですが,果たして自分の思い通りになるのは,いつのことか・・・

 ところでところで,最初にサンヨンを手配したと書きました。

 詳しいことは届いてから書きますが,手配したのは現行のサンヨン,AF-S300mmF4Dです。欲しかったのですよ,これ,数年前から。

 10年ほど前に発売された古いレンズですが,その分価格も当時のもので比較的安く,しかしその画質,光学性能は圧倒的,飛びものを撮る人には「これ以外はない」と言われる定番のレンズです。

 人気も高く,中古の買い取りもこの時代のレンズとしては結構高めのようで,新品が13万円ほどなのに,中古が10万円ほどということで,中古の値段が下がらないのは人気がある証拠です。

 300mmといえばサンニッパですが,まるで新興宗教のツボみたいな大きさと重さは機動性を大きく損ないますし,値段も目を剥くような高さです。あんな高価なものを外で振り回すなんて,わたしゃー気が知れません。

 サンヨンは手で持てるサイズで値段も手頃ですし,冷静に考えてみるとF4とF2.8は1段しか違いません。言うまでもなくサンニッパは,シャープネスはもちろん,ボケの大きさや1段絞ってもF4というゆとりに凄さがあるのですが,手もとでISO感度をさっさと切り替えられるデジタル時代において,以前ほど1段のゆとりが現場で役立つシーンは,そんなにないように思います。

 安いレンズが高いレンズに画質で大きく見劣りするというのが世の常ではありますが,ニコンのAF-S300mmF4Dについてはちょっと事情が違うようで,サンニッパは別格としても,開放からびしっと決まる高画質で,ホントに悪い評判を全く聞かないのです。

 ズーム全盛の現代において,わざわざ単焦点のレンズを買うなんていうのは馬鹿にされるかもしれないですが,いかにズームレンズが単焦点に匹敵する性能を持つようになったとはいえ,それは最新のズームレンズに限った話。お値段も随分高くなりますし,大きく重たくなるものです。

 私の場合,ズームを使うのが下手くそで,結局ワイド端とテレ端の2箇所で使うだけだったりします。なら,70-200/F2.8VR買うよりサンヨンでしょう。

 私は銀塩の頃に,トキナのAT-X100-300mmF4というMFのズームを買って,今でも持っています。一応300mmでF4ですし,見た目に立派なレンズなので手もとに置いて,何も知らない知り合いを威嚇しているわけですが,これも15年ほど前にフジヤカメラで4万円の特価をしているときに買いました。

 特に300mmという望遠を使うシーンが日常的にあったわけではないのでそんなに出番はなかったのですが,望遠のMFがなかなか大変だったことと,ISO400程度ではシャッタースピードを稼ぎつつ絞ることも出来ずに,もやーっとした眠たい画質になりがちで,あまり良い印象があるレンズではありません。

 ですが,一眼レフの存在意義の1つに,望遠,超望遠レンズが使えるというのがあると私は信じていて,一眼レフを持っているからには300mmクラスは持っておくべきと思っているのです。

 この時代のズームはまだまだ単焦点にはかなわず,利便性によって画質が犠牲になることが当たり前でした。ですから,開放だと甘い画質ですし,色収差も派手に出ます。

 D2Hをメインに使っている頃,やはりレンズ類のてこ入れを行っていたとき,このAF-S300mmF4Dが欲しくて,かなり真剣に迷いました。ですが,300mmを今すぐ使うという状況でもなかったため,購入に踏み切らずに,今日まできてしまったわけですね。

 しかし,D800を買った今,思い切って買うことにしました。

 理由ですが,1つに娘が生まれて,これから出番が必ず出てくるであろうということ。遠方から狙うことも多くなるだろうし,D800に見合う望遠系のレンズで最も安いものは,おそらくこれしかありません。

 もう1つは,今を逃すと後々後悔するであろうということです。以前からこのレンズは手ぶれ補正がないことを指摘する声が高く,設計の古いレンズであることも手伝って,手ぶれ補正付きにリニューアルされることは間違いないと,ずっと言われ続けていました。

 同時に噂になっていた85mmF1.4などのレンズがGレンズになってリニューアルされたのに,不思議とこのレンズだけは現行のままです。

 これだけ長い間リニューアルされないのはきっと理由があります。説得力のある理由が,手ぶれ補正を入れてしまうと,今のレンズの性能に劣ってしまうため,と言うものです。

 昨今のレンズ設計技術に加えて,こなれてきた手ぶれ補正技術,そしてナノクリスタルコートを施せば,D800も一安心のサンヨンが出来る事は間違いないと思うのですが,おそらく倍近い値段になってしまうことは避けられない中で,性能を最低でも維持,出来れば向上させないといけないという大きな課題が突きつけられていて,これが非常に高いハードルになっているのではないか,というわけです。

 なるほど,手ぶれ補正の光学系を入れれば確実に画質は低下しますし,今のサンヨンは画質について特に不満も聞かれないほどの銘玉ですから,お値段が上がった分きちんと性能向上させないと,納得しません。それで時間がかかっているんじゃないでしょうか。

 とはいえ,リニューアルも一巡し,現行のサンヨンも随分古くなっていますので,大幅に光学系を見直した手ぶれ補正付き(ついでに絞りリングはなくなって)の高級レンズとして,登場することは自明でしょう。そうなったら現行のサンヨンは即座にディスコンです。

 そうなると,この光学性能をこの価格で手に入れる機会を失うことになります。そしてその時は,確実に近づいています。

 いずれ買うものなのですから,今買っておいたほうが良いです。

 ということで,結構簡単に購入を決めてしまいました。

 買い方も今回は新しい方法を試しています。このあたりも後日。

ジョン・ロードが亡くなりました

 ジョン・ロードが亡くなりました。享年71歳。膵臓癌と闘っていましたが,直接の死因は肺そく栓症とのことです。

 私にとっては本当に大きなニュースなのに,ほとんどメジャーなニュースでは取り扱われることなく,私も嫁さんの「ディープパープルの誰かなくなった」という,それこそぞんざいな,日常的な夫婦の会話のなかで知ったという,この残念さ。

 私ごときがあれこれ語ることはおこがましいのですが,ハードロックに嫌悪感があり,一生わかり合えない音楽だなと思っていた中学生の時でさえ,私はDeep Purpleというバンドを知っていました。

 ハードロック&ヘヴィーメタルというジャンルは,バカでかいギターアンプ,ボーカルを含むすべての楽器が爆音を出して,上半身裸かピチピチの格好をした長髪の兄ちゃんがやたら速い音楽をやっている,というそのものズバリなイメージしかなく(今でもそうなんですが),10代前半のナイーブな私には,とても縁遠いものだったのです。

 Deep Purpleは,そんなHR&HMでも古参のバンドであり,起源(ここはオリジンと読もう)でもあることを知識として知っていたのですが,他のバンドと違ってキーボード,特にハモンドオルガンという楽器の存在感が圧倒的であり,通常のHR&HMのスターがボーカルとギターであるところ,Deep Purpleはキーボードも主役であったことが,非常に個性的で特異に見えていて,当時の私の記憶によく残ったのだと思います。

 そして,覚えた名前が,ジョン・ロード。

 リッチー・ブラックモアではなく,デヴィッド・カバーデルでもなく,ジョン・ロード。ロジャー・グローバーでもなく,イアン・ギランでもなく,イアン・ペイスでもなく,ジョン・ロード。

 そして時は流れ,20歳の私は,あれほど嫌いで理解出来ずにいたハードロックのバンドにキーボーディストとして音を出すことを許され,遠くに霞んで全く見る事の出来なかったジョン・ロードの背中に憧れ続けていました。

 その背中は,とうとう見る事なく,私の前から消えてしまいました。

 いろいろ意見はあると思いますが,ジョン・ロードのすごさは,ロックやブルースを起源に持つハードロックが,大きな音を出すことの出来るエレクトリックギターを中心に発展してきた中で,ハモンドオルガンという古典的な電気楽器をギターと渡り合える主役に引き上げたことでしょう。

 ハモンドオルガンはなにかと不利な楽器です。大きい,重い,壊れやすい,高価,固定されているのでステージ上で動き回れない,真正面からは楽器の影に隠れてしまうと,特にアマチュアには簡単に扱えないものです。

 そのハモンドオルガンを,ギターと共にバンドの二枚看板にしたその功績は非常に大きく,ハードロックにはハモンドオルガン,と言う観念を定着させたことは,ハードロックというジャンルに,大きな自由度をもたらしました。

 それまで,正弦波に近い音を特徴としたハモンドオルガンは,ハードロックが歪んだギターによって爆音化する過程で,ジョン・ロードによって同様に歪まされ爆音化されていきます。

 Highway Starなどは左にギター,右にオルガンですが,3度を抜いた歪んだ音は,知らない人ならどちらもギターと思うかも知れません。

 思えば,ハードロックの黎明期,ジョン・ロードとリッチー・ブラックモアは,それぞれが相手を意識して音を作っていました。

 後に生まれるギターのライトハンド奏法も,キーボードの特権だった速いフレーズに対抗するために考え出されたものです。キーボードとギターは,互いに切磋琢磨して,新しい音楽を作って来たのだなあと,ちょっとこじつけですが思います。

 Deep Purpleのあと,ギターにハモンドオルガンという形態は70年代から80年代のブリティッシュハードロックのフォーマットとなり,キーボードは常に正式メンバーにいました。

 その原点が,Deep Purpleとジョン・ロードにあるということを,改めて考えさせられました。
 

CFカードリーダのベンチマーク

  • 2012/07/10 11:23
  • カテゴリー:散財

 昨日書いたCFカードリーダーですが,昨夜帰宅するとUSB2.0の高速タイプが届いていたので,速度を調べてみました。

 他の方々が全く使わないベンチマークソフトなので比較可能な資料ではないのですが,いつものようにMac用のソフト,Xbenchです。

 と,その前に,ExpressCardのリーダー「ADR-EXCF」ですが,突如安定動作を始めました。突如というのもおかしいのですが,しばらく安定動作しそうなドライバを探して彷徨っていて,「これは!」と思うものを見つけてインストールしたところ,ウソのように快適に動き出したのです。

 SATAカードと違って,CFカード(つまりパラレルATA)とExpressCardのブリッジチップはそんなに種類もありません。その意味では,同じExpressCardでもeSATAのカードよりは簡単に解決したと言っていいかもしれません。

 ベンチマークは,Kernel Panicが頻発する古いドライバで取り始めましたが,ベンチマークテスト完了まで耐えきれずに,落ちてしまいました。

 これではさすがにだめだろうと,新しいドライバを試したところ,ベンチマークもすっと通ってしまいました。

 今回のベンチマークの結果は3つ。10年近く前から使っているアイ・オー・データの7inRW HS-CF/MD,昨日届いたミヨシのUSR-KCF/WH,そして突如動き出したサンワサプライのAZDR-EXCFです。

 そうそう,肝心のCFカードを書いていませんでした。上海問屋で扱っているCFで,WINTECというアメリカの会社の製品で,3FMCF64GBP-Rというものです。容量は64GB,リードは90MB/s,ライトは45MB/sとうたっています。SanDiskの高級品に比べて1/3のお値段です。

 まず,アイ・オー・データの7inRW HS-CF/MDです。

 Drive TypeI-O DATA 7inRW HS-CF/MD
Sequential
Uncached Write12.79 7.85 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write13.67 7.73 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read7.41 2.17 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read21.69 10.90 MB/sec [256K blocks]

Random
Uncached Write5.18 0.55 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write22.36 7.16 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read282.14 2.00 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read58.43 10.84 MB/sec [256K blocks]

 リードはとりあえず10MB/sで頭打ちですね。書き込みも8MB/s程度で止まっていますから,これはこんなものでしょう。UDMAに対応していないのですから,妥当な数字です。これだと,仮に10GBのデータを転送するのに1000秒,つまり17分かかります。体感上もこんな感じでした。

 ちなみに,CFはパラレルATAですから,転送モードは以下のようになっています。

PIO
Mode 6 - 25MB/s
Mode 5 - 20MB/s
Mode 4 - 16.7MB/s
Mode 3 - 11.1MB/s
Mode 2 - 8.3MB/s
Mode 1 - 5.2MB/s

UDMA
Mode 6 - 133MB/s
Mode 5 - 100MB/s
Mode 4 - 66.7 MB/s
Mode 3 - 44.4MB/s
Mode 2 - 33.3MB/s
Mode 1 - 25MB/s

 うーん,なんか懐かしい数字が並んでいるなあ・・・

 では,次にミヨシのUSR-KCF/WHです。980円でした。

 Drive TypeMultiple Flash Reader
Sequential
Uncached Write28.38 17.43 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write39.12 22.14 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read21.46 6.28 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read71.91 36.14 MB/sec [256K blocks]

Random
Uncached Write7.75 0.82 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write42.91 13.74 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read688.47 4.88 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read190.63 35.37 MB/sec [256K blocks]

 お,なかなか高速じゃないですか。USB2.0の転送速度の理論値は480Mbps,実際にはこの半分くらいしか出ないものなので,30MB/sも出れば御の字です。

 結果を見ると,リードは36MB/sも出ています。一方でライトはシーケンシャルで22MB/sですから,随分遅いですね。ランダムライトとの速度差も大きく,これはブリッジチップの性能がボトルネックになっていると言えそうです。

 とはいえ,リードで36MB/s出ていますから,これだと10GBのデータを278秒,5分弱で読み込むことができます。体感上そんなに出てた様な気がしませんが・・・ですが,かなり快適になったのは事実です。さすがUDMA対応です。

 さてさて,お待ちかね,キワモノのADR-EXCFです。

 Drive TypeCF64GB
Sequential
Uncached Write17.16 10.53 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write18.59 10.52 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read50.10 14.66 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read165.43 83.14 MB/sec [256K blocks]

Random
Uncached Write7.78 0.82 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write27.81 8.90 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read1618.02 11.47 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read467.03 86.66 MB/sec [256K blocks]

 ところで,USBで繋ぐとリムーバブルストレージとして認識されますが,ExpressCard経由で繋ぐと通常のストレージとして認識されます。従ってイメージキャプチャから読み込みが出来ません。これは仕方がないですね。

 速度ですが,さすがに爆速です。リードで83MB/sとCFカードがうたう90MB/sに迫る勢いです。これだと10GBのデータをわずか2分で読み込める計算です。

 ですが,喜んでばかりはいられません。ライトの性能が半分以下になっています。まるでUDMAで動作していないのではないかと思うほどの遅さです。古いドライバを使ってベンチマークした際に,落ちる直前にみた途中経過では,ライトも17MB/sくらい出ていたように思うので,これはもうドライバの性能ではないかと思います。

 とはいえ,今回の目的は読み込みが主です。サムネールを書き込んだりするので書き込みはそれなりに発生すると思いますが,それが大きく足を引っ張ることはないのではと予想しています。

 ただ,体感速度としては,ミヨシのUSR-KCF/WHとそんなに違わないのです。4kBlocksの割合が大きいと差が縮まりますし,書き込みが大きいとさらに不利になりますから,危険性を考えるとUSBを使った方がよいのでは亡いかという結論になってしまいますね。

 体感速度と言っても,10分間ずっと張り付いているわけではないので,もう少し検討してみる必要がありそうです。

CFを高速に読み込む方法

  • 2012/07/09 18:17
  • カテゴリー:散財

 週末もなかなか忙しく,せっかく手に入れたD800を触っている時間があまりありません。特に運用方法の検討と画質面での評価をもっとやりたくて,サムネール代わりにSサイズのJPEGを使って,印刷はRAWからやるとか,そういうプランが本当に成り立つか,実際にそのフローを試して見たいのですが,なかなか出来ません。

 画質面も,Lightroom4で標準のJPEGにどこまで迫れるかを起点として,どこまで自分のイメージに近づけることが出来るかを試してみたくて仕方がありません。少なくとも,本体のLCDに見えている画像では,私のイメージからは遠いと思っています。

 一方で,撮影環境は少しずつ整ってきています。先日のMB-D12,エネループ,64GBのCF,レンズと一通り揃えましたが,足りないのはMacに取り込むカードリーダーです。

 D800はUSB3.0に対応しているので,PCにUSB3.0があればその高速性の恩恵を受けることができますが,Macではまだまだです。

 私のMacBookProで出来るだけ高速に転送したいのですが,USB2.0では理論値480Mbpsの半分出れば御の字です。30MB/sが関の山です。

 せっかくCFカードが90MB/sのリード性能を誇っているのに,これはもったいない。そこでExpressCardのリーダーを探してみると,ありましたありました,Macに対応と銘打っているADR-EXCFという商品です。

 かなり安くなっており,2480円で買えました。

 届いたのでMacに差し込んで見ましたが,全くマウントしません。うーん,64bitモードじゃ駄目なのかなあと,32bitモードで再起動です。しかしこれでもマウントしません。

 10.5以降はドライバがいらんのとちゃうのか,しかもサンワサプライのサポートページには10.7も対応と書いてあるやんけ,と悪態をつきますが,だめなものは駄目。

 仕方がないので,内蔵のチップを調べると,おなじみのJMicron製,JMB36xが入っています。早速JMicronのサイトからドライバをダウンロード,インストールです。

 お,一応マウントしています。コピーをしますと,なるほど高速で「すごいな」思った瞬間,Kernel Panicで,今やSad Macの精糖後継者である「カーテン」がするするーっと,ゆっくり降りてきました・・・

 はっきりいって使い物にならない,という印象です。

 2480円ですからまあ安く買えた方でしょう。しかし,ExpressCardはなかなか安定して動かないですから,失敗したなあ,と反省です。

 仕方がないので他を探すのですが,良いものがありません。本命はUSB3.0っぽいのですが,これはだめ。従ってUSB2.0でも比較的高速と思われるものを買うことにしました。980円です。

 跡になって,eSATA接続のカードリーダーも見つけたのですが,ちょっと高いのと,結局eSATAもExpressCardで繋いでいますので,どうも信頼性が高くありません。爆速の快感に浸るのか,それとも手堅く生きるのか,人生と同じ選択肢がここにあります。


 

D800をエネループで使った時の切れ味

 D800パワーアップ作戦の番外編は,マルチパワーバッテリーパックMB-D12をつかって,連写速度を上げてみようです。

 D800は本体のみの場合,フルサイズで4コマ/秒,APS-Cサイズにクロップしたときは5コマ/秒です。中級機でも6コマ/秒は当たり前,8コマ/秒くらいのカメラが結構ごろごろしていることを考えると,ここをD800の弱点と見る人も少なくありません。

 参考までにD2Hは当時最速の8コマ/秒です。8コマ/秒を実現するためには,単にミラーの開閉速度やデータ転送速度を上げるだけではなく,他の関連する動作のすべてを全体で高速化する必要があり,それぞれの機構がお互いに綺麗に連動して無駄な動きをしないことも大切であって,そうして生まれた高速性能というのは,8コマ/秒を使わない人にとっても十分体感できる差になるものだと思っています。

 言い換えれば,高速な連写によって必要とされる骨格と筋肉と無駄のない動きは,連写をしないときにもスムーズでキレのある感触を生み出し,撮影時のテンポや高揚感を高めてくれるものだという事です。

 だから私は連写速度にこだわります。連写速度が遅いカメラは,全体の動作速度が遅い,レスポンスが悪い,信頼性が低い,精度が低い,とカメラの根底に関わる基本機能に見劣りすると感じているからです。

 では,D800のポテンシャルは本当に5秒/コマ程度なのかどうか。

 MB-D12を使えば,D800の電池であるEN-EL15,D4用の電池NE-EL18,そして単三8本の3種類の電池が使えるようになります。このうち,NE-EL18と単三8本を使えば,フルサイズでの連写速度は4コマ/秒のままですが,APS-Cにクロップすると6コマ/秒まで向上します。

 連写速度を上げるには,モータの速度を上げる必要があって,そのために電源電圧が高い必要があります。EN-EL18の公称電圧は7.0Vですが,NE-EL18は10.8V,単三8本だと12V,ニッケル水素電池でも9.6Vになります。この3V近い電圧の差というのが,モーターを高速で回転させ,また大きなトルクを生み出す源となります。

 APS-Cで1.2倍もの速度アップがあるのに,フルサイズで速度が上がっていないということは,これは3600万画素という強烈な画素数が作り出すデータの転送がボトルネックになっていることがはっきりするわけで,シャッターやミラーなどのメカは,最低でも6コマ/秒で動作し,かつ耐えられるものになっているということになります。

 そういうことなら,試してみたいじゃないですか。そこで,エネループを8本新規に購入し,これでどれくらい高速になるかを,見てみます。

 電池が切れたと判断する電圧は,アルカリ電池とニッケル水素で違います。メニューからニッケル水素に設定をして,エネループを8本,MB-D12にセットします。そしてAPS-Cにクロップして,連写します。

 明らかに,高速です。コマ数が問題なのではなく,全体の速度が1.2倍になっていることがはっきりわかります。シャッターの切れ味も抜群です。D2Hと同じとはいかないまでも,少なくとも緩慢な動きという印象はなくなりました。これはすごい。

 念のため電池をEN-EL15に戻します。もう別のカメラのように,ゆっくり動きます。ミラーの開閉速度が落ちたことがとにかくストレスになります。これは,連写ではなく,1コマだけ撮影するときでも同じです。シャッターの切れ味が全然違います。

 これはいい。

 もしかすると,フルサイズで撮影したときも,全体の動作が高速になるのではないか,と思って,また試してみます。

 すると,連写速度は4コマ/秒で変わりませんが,1つ1つの動作の速度は6コマ/秒の時と同じで,1.2倍になっています。シャッターが切れる間隔が250msということだけで,1つ1つの動作の速度は確実に上がっています。

 ですから,1コマだけ撮影しても,その違いは歴然です。同じ4コマ/秒とは思えない,切れ味です。

 これはいい。

 ブラックアウトの時間も短くなっているし,全体が高速に動き,シャッターの音も高くなります。よりD2Hに近くなり,小さなボディにみなぎった力を感じつつ,私もテンポ良くシャッターボタンを押していきます。これがD4から譲り受けた,D800のメカの本当の力なのだと思います。

 ですが,かなり重くなります。D2Hと比べてみると明らかにD800の方が重いです。これってどうなのよ,D2Hの重さと大きさを超えてもなお,D2Hの速度には追いつかないわけです。小さい事はいいことだけではなく,そういうの妥協の上に成り立っているんですね。

 気になったのでちゃんと調べます。D800の本体重量が900g,MB-D12と単三電池ケースの合計が270gだそうです。ここにエネループを8本入れると,210gほどになりますから,その合計は480g。これをD800に取り付けると1380gです・・・

 なんと1.4kg近いんですね。こりゃー重いわ。これにさらにレンズの重さが加わるんですから,体を鍛えないと手がぶるぶる震えますよ。

 D2Hはどうかというと,ボディのみで1070g,電池(EN-EL4)が170gということですので,合計すると1240gです。

 やっぱり・・・D800の方が重くなるんですね。これは厳しいなあ。

 しかし,あのシャッターの切れ味は捨てがたい。そこでもう1つの方法である,D4用の電池を使う方法を考えて見ましょう。

 D800にMB-D12,そしてEN-EL18という電池に専用のフタBL-5の合計は,1325gだそうです。えー,こんなに重いの?

 ではでは,D800にMB-D12,そして元々の電池であるEN-EL15だったら?1265gだそうです。えー,まだD2Hより重いんですか?

 これは参りました。一番軽いD800 + MB-D12 + EN-EL18という組み合わせを考えた場合,電池が18000円,電池カバーが2000円,充電器が36000円くらいですので,ざっと56000円!

 いやー,これはきついわ。エネループ8本だと2300円ほどですから,雲泥の差です。しかし,120g(ということは約1割)重たいというのは,かなりのものです。

 あ,そうだ,エネループにLiteというのがありますね。これだと1本あたり19gらしいので,8本だと152gです。ということは60gほど軽くなる計算ですね。うーん,こっちにしとけばよかったかなあ。

 ということで,D800は重たいカメラということがわかりました・・・D700よりも軽量化されているということですから,D700で同じ事をするともっと大変だったことになるのですが,カメラって大型化&重量化しているんですね。困ったものです。

 ただし,重いことは悪いことばかりではありません。今までEN-EL15だったものが,エネループ8本になったということは,それだけ下側に重心が移るという事を意味しています。

 実際に,ちょっと大きめのレンズを取り付けると,重心が低い分だけしっかりと安定し,ホールド感も増すように思います。床に置くと簡単に前のめりになったものが,少しは踏ん張ってどっしりと座ってくれます。重心の位置が下がってくれることは,いろいろな意味でとてもありがたいことです。

 で,レンズは例えば先日買ったばかりのTAMRONのA09NIIだと約510g程度。軽いですね。これと組み合わせてやれば,なんとか2kgを切るわけですか・・・重いなあ。

 とりあえず,MB-D12は標準でつけっぱなしにしましょう。電池は家の中で使う分にはエネループでいきます。外に持ち出すときはEN-EL15でいいし,旅行など他に持っていく者が多いときには,MB-D12も外していくことにしましょう。

 まあ,こういう風に調整が出来る事が,D800のメリットかも知れませんね。D4ではこういうわけにはいかないでしょうから。

 

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