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1993年10月1日に改造したPC-8201

 HC-20がめでたく修理が終わって,まるで定年退職した団塊の世代が,手持ちぶさたでボーっとしているような,なんだか穴の空いたような時間を過ごしていた年始(いや,決して暇というわけではなく,実家から持ち込んだ本のスキャンにしても映画を見るにしても,いろいろすることがありすぎて大変なのはこれまで通りです),ふと類似機種のPC-8201の状態が気になりました。

 PC-8201はHC-20と並び称されるハンドヘルドマシンで,大型のLCDにフルサイズのキーボード,単三電池4本で駆動され,ワインレッドやホワイト,シルバーといったカラーを纏い,それまでのパソコンとは一味違ったデザインに,雑誌の広告などを見て「かっちょいいなあ」と思った人も少なくないでしょう。

 なにせ当時,電池駆動の出来るハンドヘルドマシンを作ろうと思ったら,電流をバカ食いするN-MOSやTTLのICを使わず,いかにCMOSのICで作るかが最初のハードルになります。今でこそほとんど全てのロジックICがCMOSになりましたが,1980年代初頭,CMOSといえばTTLの数分の1の速度しか出ない,低消費電力だけども超低速なICだったのです。

 しかし1980年代の中頃になると,TTLなみの速度を実現したハイスピードCMOSが登場し,一気にICの勢力図を塗り替えていきます。時を同じくして,メジャーなCPUやLSIが次々とCMOSで作り直され,消費電力が劇的に下がりました。

 ただ,HC-20やPC-8201,あるいはポケコンの時代というのはまだまだCMOSになっているLSIが少なかった時代ですから,Z80や6809でハンドヘルドマシンを作ろうと思っても無理な話でした。

 当時,CMOSになっていたCPUとしては,HC-20の6301,PC-8201の80C85くらいのものです。そうそう,X-07は意地でもZ80にしたかったのでしょうね,レアなZ80互換のNSC800を使っていました。

 PC-8201では,CPUに沖電気の80C85を使い,RAMにはHM6117が4つ搭載されたCMOSのSRAMモジュールを2つのせて,合計16kByteをバッテリバックアップしていました。ROMもCMOSのマスクROMで,これは1つで32kByteです。

 周辺は,80C85のファミリICである81C55でタイマとパラレルインターフェースを用意し,当時貴重なCMOSのUARTであったIM6402でRS-232Cを標準装備していました。そうそう,RTCにはuPD1990を採用しています。

 カスタムLSIなどは全く存在せず,これらLSIを繋ぐグルーロジックは,これもまた当時の定番だったTC40Hシリーズを使っています。RCAの4000シリーズよりは少し速く,TTLとピンコンパチな40Hシリーズは,後に74HCシリーズが出てくるまでのほんの数年間,低消費電力のロジックICの舞台に立っていました。

 こんなPC-8201ですが,いろいろなエピソードが知られています。まず有名なのは,京セラの設計によるマシンであることで,オリジナルはKYOTRONIC85という名称でした。これがNECにいくとPC-8201になり,タンディのTRS-80model100やオリベッティのM10という超カッコイイマシンとは兄弟機にあたるわけです。

 このマシンをけしかけたのは,かの西和彦さんで,偶然飛行機で隣り合わせた京セラの稲森さんに理想のコンピュータを懇々と説いて,登場したマシンとも言われています。

 もう1つ,この兄弟に共通するBASICは,ビル・ゲイツが最後にコードを書いたという伝説もあります。これを最後に直接コードを書くことをせず,以後はマネジメントに専念するようになったという話ですが,その点ではビル・ゲイツにとって感慨深いマシンだったのではないでしょうか。

 PC-8201はそうでもなかったのですが,TRS-80model100は新聞記者が使うマシンとして大ヒットしたらしく,英文タイプライタ機能で文章を書き,音響カプラを通して電話で原稿を送るという,30年も前にしてはなかなか先進的な道具として活躍したそうです。

 私個人の話になると,このマシンを見たのは確か小学生の時で,図書館で借りた初歩のラジオの表紙で見たのが最初だったように思います。実物は当時見たことはなく,その後何度か雑誌の広告で見たくらいですが,キーボードや色の具合がPC-6001mk2にどことなく似ていたので,親近感はありました。

 ポケコンがPoorman's Computerだったのに対し,HC-20にしてもPC-8201にしても,10万円中頃の,立派な高級機種の1つだったわけで,貧乏中学生にとっては両機種が憧れのマシンであったことは否めず,ずっと心に残り続けることになります。

 そして1993年,二十歳そこそこで偶然手に入れたPC-8201は,完動品ではありましたが付属品も何もない状態で,私のコレクションに入りました。まだ新品で説明書が買えた時代だったので手に入れましたが,特に何かをしようということはなく,今も私の手元にあります。

 当時も今もそうですが,手に入れたマシンは分解掃除を行い,必要に応じて修理をします。可能ならメモリを最大限に増設して,単三で動作するマシンならエネループで動くようにもします。こうした改造は邪道という気もしますが,一方で最新の技術で動かし続けることを私は重視しています。これはHC-20の修理の時にも書きましたね。

 PC-8201を手に入れた当時も,RAMを64kByte増設しました。もともと付いている16kByteのSRAMを外し,代わりに256kbitのSRAMを2つ搭載し,標準のSRAMのフル実装と,オプションのBANK2をフル実装しました。

 PC-8201は当時としてはなかなか意欲的なマシンで,標準搭載の16kByteにもう16kByteを増設するだけではなく,バンク切り替えでもう32kbyteを内蔵可能,さらに拡張スロットに32kByteのカートリッジを差し込んで,トータル96kByteのRAMを持つ事が出来ました。ROMも標準の32kByteにバンク切り替えでもう32kByteを内蔵でき,しかも拡張スロット経由で64kByteのROMを搭載できたので,メモリは上位機種に匹敵するほど搭載できました。

 カートリッジスロットを潰すのはおしいので,当時の私は内蔵SRAMをフル実装することを目指して,手持ちのuPD43256を2つ使って改造をしたのですが,なにせ当時のことですから大きな28ピンのDIPですし,PC-8201の回路図も技術情報も持ち合わせておらず,悪いことに私の技術力も幼稚園並み。

 単純にRAMモジュールのピン配置を調べ,43256の端子を線材でハンダ付けして繋ぐだけで済ませたところ,動作は正しくするのに,やたらと電池が早く切れます。あわてて調べると,電源OFF時にアドレスデコーダの出力がLowのままになっており,これをそのままSRAMのCSに繋いでいたためSRAMがスタンバイにならず,数十mAの電流を消費していたことがわかりました。

 そこで電源OFF時にはCSがHighになるような対策をして,現在に至っているという記憶があります。

 うーん,回路図もなく,知識も経験もなく,適当に切った貼ったで偶然動いて「これでよし」とした記憶しかなく,なんだか心配になってきました。

 そこで,とりあえず当時どんな回路にしてあったのかだけまず調べて,必要に応じて現代の技術で改造し直すことにしましょう。

 本体を開けてみると,シリコンハウス共立のビニルの小袋から,フラットケーブルがどばっと出ています。小袋には「64K SRAM 1993.10.1」と汚い字で書かれています。今から17年以上前の,自分の改造した基板を見て,今と大して変わってないなあとため息をつきます。

 とはいえ,前述の通り28ピンのDIPが2つ,メンテナンス性を考慮してのことでしょうが,ご丁寧に16芯のフラットケーブルの先にICソケットに差し込めるコネクタを圧着したものを2本使って,SRAM基板とメイン基板を繋いでいます。

 SRAMの基板はマッチ箱よりも大きいですが,PC-8201はスカスカですので,ビニルの小袋を2枚重ねて,セロテープでメイン基板に貼り付けてありました。いい加減ですね。

 ちなみに小袋には,シリコンハウス共立,テクノベース,そしてシリコンハウス横浜の3つが印刷されています。いやー,懐かしい。

 さて,当時の回路を追いかけていきます。

 まず,アドレスバスとデータバスはそのまま繋がっています。ただしA14だけは,なにを勘違いしたのかA14から取らず,A14とIO/MをANDした信号を使っています。別に意図があったわけではなさそうです。

 OEはSRAMモジュールのOEにそのまま繋いでいますが,これはPOWERという,電源OFFでHighになる信号が電源ブロックから繋がっています。SRAMモジュールに搭載されたSRAMは6117ですので,これはOEではなくCEです。故に電源OFF時にはスタンバイになるわけです。

 CSは,どうやって調べたのか,アドレスデコーダの出力を繋いでいます。SRAMモジュールからはCEが4本出ており,アドレスデコーダから出ているバンク単位のアクセス信号を,それぞれのSRAMのCEへと40H138でデコードしています。なので40H138の入力からたどっていったのでしょうね。

 このバンク単位のアクセス信号は,電源OFFでLowになる信号だったわけですが,オリジナルの回路ならもう1つのCEが電源OFFでHighになる信号と繋がっていて,問題なくスタンバイになってくれます。

 しかし,uPD43256のOEは,これをHighにしたところでCSが優先ですから,スタンバイにはなりません。今なら何でもない話ですが,当時の私は大弱りだったことでしょう。

 電源OFFでHighになる信号が見つからなかったとみえて,S-8054ALBという電圧監視用ICを使っています。この出力を反転し,アドレスデコーダの出力とANDしてありました。確かにこうすればSRAMのCSを電源OFF時にHighにすることが出来ます。

 場当たり的とはいえ,一応動く回路に仕上げてありますし,これが回路図無し,解析だけでやったことだという話ですから,まあ若いときの勢いというのは恐ろしいものです。特にバンク切り替えのあたりは,ろくな資料もないのに,我ながらよーやるわ,って感じです。

 実は,これでもしもカートリッジに増設するSRAMまで内蔵するようなことを考えていたら,はまっていたことは間違いありません。というのも,内蔵のメモリのバスはバスバッファで区切られていて,カートリッジへのアクセス時にはこれがOFFにされてしまうからです。

 アドレスデコードの信号を見つけても,このバスバッファを動かす必要があり,この改造はなかなか難しかったはずです。当時の力量でこなせるだけの改造でとどめてあったことも,成功の一因でしょう。

 そんなこんなで,なにせ基板が大きく分厚い上,もっと綺麗な方法で改造できるはずだと考えた私は,ある意味貴重なその回路を外し,新しく組み立て直すことにしました。HC-20でも使ったMB84256を2つもしくは3つ使い,余力があればカートリッジの増設分まで内蔵した,フル実装96kByteのRAMというスーパーマシンを作ってみようかと思います。

 ちなみに消費電流ですが,電池端の電圧が5.85Vの時,動作時は93mA,スタンバイ時は185.5uAほど消費していました。スタンバイ電流についてはせめてこの1/3にはしたいものです。

 ということで,具体的な回路の設計を進めていますが,回路図を手に入れて見ていると,PC-8201はどうも無駄な回路がたくさんあるのです。SRAMの周辺だけでも,IO/Mなど何度も何度も複数のゲートに入れられています。最終的にそれらが1つにまとまってしまう場合など,どこかで一度だけいれてやれば済むような回路でも,複数段にわたって入っていたりするので,無駄だなあと思ったりします。牧歌的な臭いさえ感じます。
 
 最初,アドレスデコーダを作り直すつもりで,これらの信号を素直に入力していましたが,もっとシンプルに作れそうな感じです。カートリッジのRAMを入れなければ,ORゲートが2つで増設出来そうなところまでは,見えてきました。

 あとは時間を取って実際の改造をするところですが,もう少し回路を練りたいなあと,考えているところです。

2010年の散財を振り返って

 さて,毎年年が明けると,昨年1年の散財について振り返るのですが,今回は新生活を始めるということもあって,かなりの散財をしました。

 先に書いておきますが,その大部分を占める生活家電については,確かに高価なものを買いましたが,そのおかげで快適に過ごせていることは確かで,決して無駄遣いではなかったと言えると考えています。

 無駄遣いというのは,すぐに興味を失って稼働率が下がってしまうものだと考えれば,毎日のように使ってその結果が分かりやすい生活家電こそ,自分の生活スタイルを具体的にイメージし,これにぴったりなものを選択基準として据えて,脚気として生活の質が改善されるのであれば,金額の大小は二の次にしてもよいのではと思います。

 いや,そもそも生活家電の値段は随分下がりましたよ。20年前,あるいは30年前,今のものよりもっと性能の低いものが,今の高級機種と同じかそれ以上で売られていたのですから,少々高価であっても長く使うつもりで買ってみるのもよいかも知れません。

(1)洗濯機

 パナソニックの斜めドラム式でした。20万円近くもする高級品ですが,洗濯という実に面倒臭い家事が劇的に改善される事への感激と,完璧というものはなく工夫して使いこなすことを忘れてはいけないという,2つの面で印象深い家電でした。

 さすがヒートポンプ式の乾燥機は電気代が心配になることなく使えますし,大きさの割には大容量,水の量も洗剤の量も少なくて済み,汚れ落ちも問題ありません。

 とはいえ,当たり前のことですが,洗濯と乾燥では容量が異なり,洗濯の気分で乾燥を行うとちゃんと乾きません。

 また,おまかせコースでは,入れすぎについての警告が出にくいのも問題で,特に乾燥まで行うモードでは,タオルなどに臭いが残ることもあります。ま,このあたりは使い方の問題ですね。

 なにが一番楽といって,下着やらタイルやら靴下やら,細かくて外に干すのに手間がかかるものを,乾燥まで一気にやってくれることです。シャツなんかはハンガーに引っかけるだけですので,別になんてことはないのですが,小物を干さずに済むということで,どれほど時間が節約できたかわかりません。

(2)アイロン

 パナソニックの,両端が尖っているタイプです。スチーム不足が心配で,実際少し足りないなと思うこともありますが,そもそも家庭用のアイロンに過度な期待をするのがおかしくて,向きを変えずにアイロンがけが出来ること,滑るような軽さ,そして適度な重さに,初めてのコードレスということで,アイロンがけが面倒でなくなりました。

 時間短縮への貢献はわずかで,正直これを期待すると失敗すると思う訳ですが,アイロンがけをしているときの心地よさが,面倒という間隔を和らげてくれます。ちょっと高価ですが,アイロンの買い換え時には是非検討されてはと思います。

(3)ガステーブル

 リンナイのもので,ガラストップ,両面グリルです。国産品としてはやや高価なものではありますが,価格分のメリットはあります。

 まず,ガラストップの素晴らしさ。かのSchottのガラスということで,ネタになると思って買いましたが,拭き掃除がとても楽,傷も付かず,凹むこともなく,いつまでも新品同様の美しさを保ってくれます。

 ゴトクが外せて毎回洗えることも素晴らしく,料理の後にガステーブルと綺麗に掃除することがルーチンワークになるくらい,抵抗がありません。

 そして両面グリル。魚を焼くのに,これ以上楽で上手に焼く方法は,もう必要ないのではないでしょうか。タイマーもついて,素人でも魚さえ買ってくれば,おいしい焼き魚が食べられます。煙も出ず,お手入れも楽ちん。

(4)掃除機

 シャープのサイクロン式です。サイクロン式に懐疑的な私でしたが,8ヶ月ほど使ってみて,期待以上のものがあります。

 デザインは×,重くて取り回しの悪さも×,意外に重たいハンドルも×ですが,吸引力は確かに落ちませんし,燃えるゴミを出すごとに,手を汚さずワンプッシュでゴミを捨てることが出来て,紙パック式に比べ清潔を保てます。

 タービンブラシも悪くはないのですが,エコモードの挙動がちょっと遅いことが気になります。油断してヘッドを床から浮かすとモータの回転数が落ちますが,床につけてもすぐには回転数は戻りません。少し待たねばなりませんが,これの方がよほどエコではないんじゃないかと,思ったりします。

(5)ホットカーペット(かんたん床暖)

 年末,冬休みに入ってから本格的な寒さがやってくると聞き,私が主に検討を行う部屋にもホットカーペットを入れようと考えました。数千円の小さいものをと近所の電気屋に行きましたが,一応店員さんに,椅子やテーブルを置いても大丈夫なホットカーペットがないか,聞いてみました。

 といいますのも,居間に置いてある1畳のホットカーペットが,テーブルを椅子を避けるように敷いてあったからです。誰も座っていないところが暖かく,足下は結局寒いという状況が改善できるなら,それが一番だと思いました。

 今時,こういうニーズもあるんですね,かんたん床暖という名前で,またしてもパナソニックから出ていました。お値段はプレミアムな価格で,2畳で25800円。amazonだと2万円を切っているので,軽いショックを受けました。

 これをエイホエイホと担いで帰り,早速敷いてみましたが,これがなかなかよいのです。足下から暖かいし,部屋の温度も18度くらいまで上がります。

 消費電力は意外に大きく,最大700Wとちょっとしたエアコン並みですので,電気代の削減にはならないと思いますが,エアコンよりもずっと優しい暖かさで,頭がぼーっとしないという,私にとってはありがたい暖房器具です。

 実はこれ,折りたたんで収納できません。基本的には夏でも敷きっぱなしということで,表面はフローリングっぽい印刷がなされています。

 ところがうちは,フローリングにカーペットを敷いていますから,その上に2畳のフローリングが出現します。なんか不細工です。もっと綺麗な色の床暖があったらいいのになと思います。

 それと,どうしたことか,この床暖をカーペットの上に敷くと,いつの間にやら20cmくらい,テーブルを椅子を載せたまま動いているのです。私が座っている場所がドンドン狭くなり,なにやら窮屈だなと思って気が付きます。きっとカーペットの目の向きが関係しているのだと思います。

(6)プラズマテレビ

 日立のWoooで,1世代前のものです。42型という大きさは,プラズマでプルHDなら最小サイズなので文句は言えませんが,やはり大きすぎるかなという印象です。うちはニュースやドキュメンタリーが主で,大画面である必要はもともとなかったわけですが,そのうち慣れると思って買った42型は,今もってアナウンサーに「見られている」ような気分が抜けません。

 まあそれはそれとして,画質は慣れました。液晶テレビをお店で見ると「こんな汚い画像で売れるというのはおかしくないか?」と思うほど,プラズマの画像になれてしまいました。

 LCDのテレビも,今は良くなっていると言いますが,原理的に明るいところと暗いところの差が小さく,工夫で見かけ上の差を大きくしているのが現実です。プラズマの持つポテンシャルとは根本的に違うのですが,これは画像マニアが真剣に画像を評価するときよりもむしろ,ニュースなんかを見てるときの自然/不自然として,大きな差があるように思うのです。

 ブラウン管が消えて久しいですが(私は特に10年前にブラウン管を廃止しましたからね),プラズマは明部がまぶしくなく,しかし華やかで元気があります。ブラウン管と同じ傾向は,とても満足です。

 ただ,画像の調整はなかなか難しいです。今でも調整をいじっていますが,上手い場所が見つかりません。

 ところで,プラズマテレビの将来ですが,残念ながら私は悲観的です。確かに自然な画像を表示出来る潜在能力の高いディスプレイですが,高画素化していくLCDに対し,プラズマディスプレイは原理的に高画素化が難しいため,このスペックが主戦場になってしまうと,ついて行けなくなる可能性があります。

 同じ話はフルHDになる時にも騒がれましたが,幸いプラズマディスプレイは苦心の末フルHDを実現できました。しかし,これ以上の高画素化は画期的な技術でもない限り難しいでしょうし,実現出来てもLCDにリーズナブルな画面サイズや低い価格を達成出来ないのではないかと思います。

 まあ素人の戯言ですが,私がちょっと驚いているのは4K2Kと呼ばれる高精細なテレビが今年の年末にも出てくるのではないかという予測が出ていることです。地デジはもちろん,BDでも我々が手に出来る映像ソースはフルHDが最高ですから,4K2Kなど意味がないと考えていました。しかし,SD解像度のDVDをフルHDで見るときに画素を補完する超解像技術の進歩は想像以上のものがあり,アルゴリズムとしてはかなりのところまできています。

 フルHDのソースを4K2Kにするのに壁となるのは画素数が4倍に増えることによる,処理能力の問題になるわけですが,これはすでに質ではなく量の問題ですので,半導体の進化があれば自然に(勝手に)解決してしまう話です。これが4K2Kというパネルと一緒に立ち上がってくれば,新しいテレビの登場が現実になります。

 ようやく16:9が当たり前になったところで,業界内には21:9というワイドテレビの話も出ています。4:3のテレビを無理矢理16:9にしたあの過ちを,また我々は繰り返さねばならないのかと思うと暗い気持ちになったものですが,4K2Kなら一応正常進化と言えるのではないでしょうか。

 一方,これまで日本のお家芸だったテレビ用の大型LCDパネルも,今年からは中国での生産が本格化します。日本のメーカーはさらに技術的に難しいものを作らないといけなくなるわけで,4K2Kを急激に立ち上げようとする力は,こういう事情もあって強くなるのではないでしょうか。

 こういう将来が1年くらいの間にやってくるとして,高画質が売りのプラズマディスプレイが,画素数で太刀打ち出来ないと,存在意義が薄れます。仮にプラズマディスプレイがLCDよりも低コスト(そのかわり低画質でもよい)だったら,廉価版のテレビ向けに生き残る方法もあるんでしょうが,LCDより高くついてLCDより画素数が少なければ,本当に高画質なものであっても市民権を得ないでしょう。売れないですからますますコストの差は開きます。

 プラズマディスプレイを見限って手放したメーカーが大多数,一方であれだけの投資を行ったパナソニックの,将来の見通しを聞いてみたいものです。

(7)トルネ

 遊び心で進化を続けるレコーダ,トルネです。まだ品薄だった昨年連休明けごろですが,偶然ヨドバシ.comで見つけて購入。PS3という大飯ぐらいのゲームマシンをわざわざ録画機にすることもなかろうという気持ちはあったものの,ユーザービリティについては業界中が大騒ぎになったこともあって,手に入るようになったら買おうと思っていました。

 テレビに録画機能があるのでこれをメインに使うことはないのですが,時々番組が重なったときなど使って見ると,なかなかこれが快適なのです。テレビの録画機のインターフェースがいかにユーザーに我慢を強いるものになっていたかを思い知らされます。

 最近,twitterへの投稿機能を持つようにアップデートされましたが,これもなかなか楽しい機能です。残念ながら,twitterを動作させると画面が小さくなるのでおまけ機能の印象は拭えませんが,うまくするとニコニコ動画のような面白さが出てくるようになるかも知れません。

 トルネには,まだまだ進化して欲しいところがあります。ダブルチューナーへの対応,録画予約機能の充実(フィルタやソート),EPGを定期的に取りに行く機能など,本格的に利用するにはまだ今のままでは足りません。

(8)MacBookAir

 10月に電撃的な発表があった新しいMacBookAirですが,11.6インチを発売日に手に入れた私の満足度は,抜群に高いです。

 ユニボディで作られたアルミの筐体は,ラフに扱っても傷もゆがみもなく,パタンと閉じたときの吸い付くような感じもなめらかさも購入したときのままです。

 高い剛性を持つおかげで,キーのタイピングが快適であることも特筆すべき点です。

 さて,私が購入した構成は,BTOでメモリを4GBにし,キーボードをUSにした以外は最小構成のものです。64GBのSSDはちょっと心許ないのですが,今のところ半分程度の空きがあり,これからも増える事はないと思いますので,今は心配していません。

 むしろメモリの4GBは無駄だったかなと思うくらいです。そんなに高価なオプションではなかったので安心代だと思えばいいのですが,4GBあってよかったと思うことは,とりあえず今はありません。んー,厳密に言えば,2GBだと狭いと感じたかも知れないので,最初から4GBになっているとそのありがたみが分からないだけかも知れません。

 拡張性のなさや,持ち歩くにはもう少し小さい方がいいとか,いろいろ不満もありますが,私は少なくともiPadではなくMacBookAirを選んだことは大正解だったと思っています。

(9)DP1s

 3層構造のCMOSセンサ「FOVEON X3」を使ったデジタルカメラは,いずれ手にしたいと思っていたところ,昨年春頃に処分価格が出ていて,私も4万円ほどで買いました。4万円と言えばコンパクトデジカメなら複数台が,一眼レフでも買えてしまうほどの価格ですが,DP1sにはDP1sの代え難い魅力があります。

 一眼レフはちょっと大げさだな,でもこだわって撮影したいと言うときに,DP1sは重宝します。くせもぼつぼつ分かってきましたし,反応速度も含めてだいぶ慣れてきたように思います。

 DP1sのポテンシャルの高さは,センサの素晴らしさとレンズの良さがあります。高画質を得るにはこれは外せないわけですが,正直なところ,どちらもまだまだ画質に直結させることが出来ていないように感じます。

 センサから出てくる情報を画像にするプロセスがやはり未熟だと思うことが多くて,それは発色が過ぎることが多いのと,暗部のつぶれが結構あることで,日常的に感じる不満点です。

 いずれも現像をPCで行えば済むことですが,現像ソフトも決して使いやすいわけではないし,RAWが未だにPhotoshopで扱えないのは言語道断です。

 暗部をぐっと持ち上げると,結構画像が浮かび上がってくるので,センサの力はかなりあると思うのですが,これがまだまだ技術的にこなれていないころのカメラですし,まあ使いこなしでなんとかすることになりそうです。

 ところで,自動開閉のレンズキャップにアルミ削りだしのグリップと革張り,そして外付けのファインダーまだ装備したオリジナルDP1sですが,結果としてコンパクトデジカメとはもはや言い難い大きさと面構えになりました。

 そんなこともあり,物理的精神的な気軽さから,一番稼働率の高いデジカメは,実は大昔に買ったサイバーショットのDSC-U20だったりします。

(10)各種置き時計

 新生活を始めた部屋は,いくつかに部屋が分かれており,他の部屋の時計を見ることが全く出来ない状況でしたので,それぞれに時計を置かねばならなくなりました。

 居間にはカシオの電波時計を起きました。大きな表示で,温度と湿度が表示出来ますが,LCDなので暗いと見えません。まあ居間ですからかまいません。

 寝室には,どっかのパチモンのLED時計を起きました。お値段はこの手の時計としては破格の5000円!いやー,5000円の商品の質感はみじんも感じません。

 なのになぜ買ったか。青緑色の大型LEDを持つ時計だったからです。

 普通の黄緑のLEDなら大型の7segLEDも手に入ります。しかし青緑はまだ簡単に買える訳ではありませんし,値段も高価です。自分で作ろうと思うと残念ながら5000円では作る事が出来ません。

 電波時計という事もありますし,デザインはとんでもなく格好悪いですが,買うことにしました。

 しかし,というかやはりというか,この時計には散々泣かされました。

 まず,購入直後,電源が突如切れてしまうという問題が発生。ACアダプタのジャックの付け根で断線しているようでした。購入直後ですから素直に交換してもらえばよかったのに,まあジャックだけなら交換すればよいかと自分で修理を試みたのが失敗でした。(ちっとも学習しませんね)

 これが片付いたら,今度は表示が明るすぎて眠れないという問題が発生です。明るさはHighとLowの2段切り替えですが,Lowでもまぶしいくらいです。

 そこで分解して,明るさを決める抵抗の値を大きくしました。何度か調整してかなり暗くして,現在はなんとか慣れました。

 最後に,電波時計として動かなくなってしまったことです。電波の受信が全然出来なくなりました。感度は元々低い時計でしたから,時折受信出来ないことはあったのですが,1週間も2週間も受信出来ないのは故障でしょう。つくづく最初に交換してもらえばよかったのにと反省しきりです。

 結局,また分解して修理を試みることに。時計の基板,ラジオの基板,そして電波時計関係の小さい基板の3つが,ぐちゃぐちゃに配線されて繋がっているという,大変に不細工な低信頼な製品ですが,どうも電波時計のアンテナコイルを基板にハンダ付けする部分がテンプラハンダになっていて,ちゃんと繋がっていなかったようです。

 これをハンダ付けし,一応電波が受かるようにはなったのですが,相変わらず感度が低いのは仕様の通りですから,その後も受信出来ない度に「またこわれたのか」「真の原因は別にあったのか」と一喜一憂することを続けています。

 どうも気温が高すぎても低すぎても受信し損ねるようです。夏の暑いときも冬の寒いときも失敗する確率が高いようで,温度安定性もいまいちな,どう考えてもイカチンなものを掴まされた気がします。

 なお,この電波時計の修理は,猛暑の続いた真夏に行ったのですが,この作業の後軽い脱水症状で動けなくなったことを付け足しておきます。

(11)携帯電話

 携帯電話を昨年の連休頃に着替えました。ただ,全然使いこなしていませんし,使いこなそうとも思いませんので,特にここに書くほどのことはありません。

 ・・・で終わらせてもつまらないので,ちょっとBluetoothの話をします。

 iPhoneの台頭で,通話や音楽を聴くのにBluetoothのヘッドセットを使う人が少しは増えたような気がします。日本人は,まだヘッドセットを使って通話することになれていなくて,本人も周りの人も違和感があるというのが実際ですが,実はこれ,やってみるとなかなか快適なのです。

 私はソニーエリクソンのMW600を買いましたが,もっぱら通話専用になりました。いや,普段のちょっとした通話にまでいちいちMW600を使うわけではありませんが,実家の母と長話をするときなど,特定のシーンでとても重宝しています。

 なんといっても両手が空いているのがいいです。ちょっとおなかがすいた時も,ビールを飲むときも,トイレに行くときも全然邪魔になりません。寝そべるも良し,ちょっとPCを使って調べ物をするのも良し,とにかく便利です。

 その意味では,私など片耳だけのモノラルヘッドセットを買っても幸せになった人だと思います。でも,音楽を聴きたい人には片耳はありえません。

 かようにBluetoothは,人それぞれの使い方が違っていて,かつ製品も別物になったりするので,メーカーもお店も訴求の仕方が難しいのでしょうね。

 それゆえ日本国内のBluetooth普及率は低いのだと思いますが,厳しいことを言ってしまえば,Bluetoothという規格が「なんでも出来るようにしよう」にあったことが真の原因なんじゃないかと思うのです。

 どんなニーズにも対応出来ることは一見すると正しいことですが,実はそれが何を解決してくれるものかが分かりにくくなります。わかりにくくなるから,お知らせするのも難しいし,お知らせするのが難しいから,問題が解決するという事実すら知らずにいる人が多いのでしょう。

 片手で通話ができる事がどれほどの問題と捉えられているか,問題と考えている人がどれくらいいるのか,そもそもそれが少ないんじゃねーという話も分かりますが,不便な事を解決するための売り方以外に,不便でなくとも使ってみたら良かった,と言う売れ方だってあるはずで,Bluetoothはまだまだユーザーへのアピールが出来ていないのではないかと,そんな風に思います。

 あまり注目されていないBluetoothですが,海外の普及度合いから考えると,日本は後進国もいいところです。新しい半導体の開発,新しいプロファイルの登場など,Bluetoothも進歩していますが,それは少なくとも日本人を相手にしておらず,日本にはすでにコモディティ化した状態のものが店頭に並びます。世界最先端の商品が手に入る国,日本において,Bluetoothについては数少ない例外であるとつくづく感じます。

(12)Kindle

 昨年は電子書籍元年などと言われましたが,電子書籍に火を着けたiPad-Appleと,Kindle-amazonが蚊帳の外に置かれ,それ以外の「こびと」達の話ばかりが報道される日本国内の状況は,もはや異常と言うほかありません。

 ガラパゴスであることをむしろ売り文句にした端末も鳴り物入りで登場した割には,電車の中で全く見ることはありません。SonyReaderもしかり,です。

 端末はおそらく買った人も多いと思いますが,それで読む本がないのでしょうね。自炊は一般化しつつも,他に使い道がない裁断機とドキュメントスキャナを買わねば始まりませんから,それ相応の覚悟が必要になりますし,その点で私は,2010年を「電子書籍前年」とあえていいたいと思います。

 私にとって2010年は紛れもなく電子書籍元年です。なんといってもKindleを手に入れ,紙に印刷すること以外の出力先を手に入れたからです。

 Kindleの素晴らしさは過去にも書きましたので同じ事を書くことはしませんが,あれから半年近くが経過して,もっと街中で見るかと思ったKindleでさえ,全く外で見ることはありません。

 かくいう私も,9月くらいから電車の中でKindleを読むことはしなくなりました。誤解されたくないのは,Kindleに飽きたわけでも,使い勝手が悪いわけでもなく,文庫本のハンドリングの良さを再認識したからです。

 そもそも,Kindleは,それまで文庫と新書以外の大型本を持ち歩くための解として購入しました。内容に割に大きく重いハードカバーの本を何冊も入れておけるkindleはまさに福音と言えたわけですが,これが文庫本だとあまり御利益がありません。

 ですので,文庫本で読むものがあるうちは文庫で読み,それ以外を読むときにはKindleを使うという使い分けを行っています。9月から読んでいる「蒼穹の昴」の4冊は,その後「珍姫の井戸」と「中原の虹」に進むこととなり,これらを終わらせないと,Kindleの出番は来ません。少なくともあと1冊ちょっとの間は,Kindleに出番は来そうにありません。

 ところで余談ですが,この年末年始は,実家から持ち込んだ多量の本のスキャンにも時間をかけました。ハードカバーや雑誌というのは,1冊のスキャンをすると随分と見た目にかさが減ったのでやりがいも出ましたが,文庫と新書というのは,スキャンに時間がかかる割には,あまりかさが減らず達成感がわかないものであることを発見しました。

 文庫や新書というのは,なかなか高効率なパッケージのようです。

(13)ホットプレート

 新生活をスタートさせたら,是非買おうと思っていたものの1つが,ホットプレートです。別に珍しくもない普通の家電品ですが,焼きそばやお好み焼きといったテーブルでワイワイいいながら作って食べるものには,好都合です。

 ちょっと奮発して象印の焼き肉用のプレートが付いたものを買いました。焼き肉など我々夫婦はほとんど食べないので,使う事はないかなと思ってましたが,年末においしそうなステーキ肉が特売されていたのを思わず買ってしまい,どうやって焼くとおいしいかを考えたところ,これを使うとうまくいくかと思ったわけです。

 結果は上々。余計な油は落ちて,良い火加減で焼くことが出来ました。片付けの手間はそれ程大変でないことも分かってきましたから,もっと積極的に使うのもよいかも知れません。

(14)GOPAN

 言わずと知れたGOPANですが,予想を超える大ヒットに生産が追いつかず,今年春まで販売を休止するという話になってしまいました。私は初期ロットを発売日に入手しましたが,あれ以後,おいしいパンを作って食べる習慣が出来ました。

 米パンもおいしいですが,小麦で作ったフランスパンがおいしく,何となくこちらに軸足が移ってしまいそうです。フランスパンなら別に買ってきてもいいのですが,自分で作るとカマンベールチーズをたっぷり入れて,少し赤ワインをいれて作ると,これが絶品なのです。こういうフランスパンを食べようと思ったら,自分で作るほかありません。

 あと,パウンドケーキもそれなりにおいしいですし,お餅もうまくつけました。

 米パンは,やっぱりミルの音が非常にうるさいことと,やっぱり今ひとつ香ばしさがなくて食べ飽きてしまうことが問題のように思います。また,GOPANの肝であるあの羽根も,使う度に傷が増えています。パンの中にこれが知らず知らずの間に交じっている訳ですから,あまり気持ちのいい話ではありません。春までの販売中止は,実はこの問題の改良にあるんじゃないかと私は密かに勘ぐっています・・・

 そんなGOPANですが,年末に三洋さんから登録者キャンペーン当選の景品が届きました。ちょうど1斤分に小分けされた,各地域のブランド米が10種類ほどと,グルテンのセットです。米パンの面白さは,日本人のこだわりが詰まった様々な品種のお米を選んで作る事が出来ることにもありますが,米パンに向いたお米を見つけることはそう簡単ではありません。いわば「評価キット」としての価値は極めて大きく,景品ではなく2000円くらいで販売してくれるとうれしいのですが・・・

(15)LED電球

 LED電球は,すっかり生活の中に溶け込み,それが当たり前になりました。こうやってブームというのは沈静化していくのでしょうが,明るくしていてもそれが電気代に影響しないという生活が,これほど快適とは思っていませんでした。

 階段に薄暗い照明を常に入れておくと足下がいつも同じ明るさになり安心ですが,これが実現したのもわずか3.8WのLED電球のおかげです。40Wも消費するミニクリプトン球ではこうはいきません。

 トイレも風呂も玄関も,LEDにするとこんなに快適です。初期投資はやや大きいですが,毎日「LEDにしてよかった」と思うことが出来るだけ,価値あるものだと思いました。

(16)ICレコーダ

 ZOOMのICレコーダを,FM放送の録音用に買いました。1万円ほどで十分高音質なレコーダですので持っていて損はありませんが,稼働率は非常に低く,あれから一度も使っていません。

 録音など日常では行いませんし,ましてマイクを使った生禄などこれまで数えるほどしか行ったことがありませんから仕方がないことだと思います。

 エアチェックも含めて,とにかく自分で録音するということが減りました。私に限らず,多くの方がそうでしょう。現在の記録を未来に残す,これが録音や録画の本来の意味ですが,録音をしなくなったという事は,未来の私が過去を振り返るきっかけがなくなるということを意味するわけで,仮にこれが私だけの話でないとすれば,学生時代のカセットを発掘して懐かしく感じたり,昔のVTRから古いCMをYoutubeにアップロードするという,楽しく懐かしい経験をするための「仕込み」が途切れてしまい,これまでの資産を食いつぶすことに終始することになるのです。

 そしてますます新しいコンテンツが粗製濫造され使い捨てられる世の中になるのかなと,その未来に重たい空気を感じざるを得ません。

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 まだ他にも買ったものはありますが,このくらいにしておきましょう。価格以上の価値があったもの,価格以下の値打ちしかなかったもの,価格云々ではなく本当に必要だったのかそもそも疑問だったもの,いろいろありますが,総じて良くできているものが多かったと思います。

 1年ではさすがに小さな差でしょうが,3年,5年もすると,もう完全に別物というくらい,性能も向上していると感じるのですが,空いた時間を何に使うか,浮いたお金でなにを買うのか,本当はそこまで考えるべきなのかなーと,振り返りながら思いました。

その名はちょぼ

 あけましておめでとうございます。2011年になってしまいました。

 年を経るごとに,年末年始へのわくわく感が削がれていくことに寂しさを感じていますが,私はというより世の中全体が正月気分云々を声高に言えない雰囲気があるように感じます。

 それはそれとして,実家の母が,とうとう猫を飼い出しました。

 私が小学生の頃に猫がやってきて以来,我々家族は猫好きということになったのですが,その猫も私が社会人になったときに亡くなり,実家を新築してしまったこともあって,長く猫のいない状態が続いておりました。

 母は猫をずっと飼いたいと思っていたようですが,ペットショップで飼ってくる猫と言うより,何かの縁で家にやってくる猫がいれば,是非一緒に暮らそうと思っていた所がありました。

 そしてそれは年末に突然やってきました。

 母の仕事場の知り合いが通う乗馬クラブは,捨てネコが多いそうです。スタッフはみんなしてその猫を飼うなり飼い主を捜すなりで世話をしますが,どうしても1匹だけもらい手が見つからず,年末年始を寒空の下で過ごすことになりそうでした。

 見かねてその知り合いが家に連れて帰ったところ,家族から反対され困り果てたところで,母に相談しました。母はこれぞ縁と思ったのか,自分の家で飼うことにしたというのが経緯です。

 電話で母にどんな猫かと聞いてみましたが,2歳の雌,不細工な猫,人なつこい,しっぽがハート型,と,なにやらつかみ所のない説明です。私は今年は実家に戻りませんでしたので,戻っている弟に写真を送ってもらいました。

ファイル 437-1.jpg

かわいいじゃないですか。

白黒の猫ですが,お腹と手足が白く,その手足も短く太く,このあたりが不細工らしいです。顔はまんじゅうのように丸いのですが,模様のせいでとがって見えます。

 家に来るなりすりすりしてきたそうで,性格はおとなしいと思いきや,この猫はなかなか人に慣れず,実は一度もらい手が見つかったのに,あまりに暴れて僅か一晩で返されたという話です。そんな話がウソのように,とても甘え上手なんだそうです。

 2歳という年齢は人間で言うとそろそろ大人という感じでしょうが,実は一度出産をしているそうです。乗馬クラブのスタッフがそれを「かわいそう」と感じて,避妊手術は済んでいるとのこと。健康状態もよくて,その辺は心配ないらしいです。

 しっぽですが,最近の猫は直角に曲がったり短かったりと,しっぽが長くて綺麗な猫は少なくなりました。この猫も先端がくるんと丸まっていて,さながらさきっちょにハートマークがあるかのようです。

ファイル 437-2.jpg

 まあ正直,この写真でもよくわかりません。太いしっぽの先端が割れているようにしか見えないですね。弟曰く,しっぽを触ると少し痛がるようですので,やっぱこういうねじれ方なんでしょう。

 それで,名前は弟が候補を作り,母が最終的に選んだところ,「ちょぼ」になりました。

 口の部分に白い模様があり,これがその由来になったとのこと。いいんじゃないですか。

 もとが野良猫ですし,一度外に飛び出せばもう二度と戻ってこなくなるでしょう。それは母も分かっているようで,いかに家から出さないようにするかを,腐心することになりそうです。弟がいうには,その点でいつまでこの猫が家にいるか分からないので,早めに見に行くことをおすすめするとのことでした。

 母は,現在一人で暮らしています。帰宅しても誰もいない家に寂しさを感じるのは想像に難くなく,小さいとはいえ,そこに自分を頼り,暖かく,動くものがいるというだけで,随分を部屋の空気が変わることでしょう。家が心配,家が気がかり,そういう意識が,生きていく上で支えになるのも確かなことです。
 
 だからこそ,この猫には,長くいて欲しいと私は思います。

 弟は,「今年の正月はひと味違った,猫のおかげで楽しかった」といっていました。誠に猫の存在感というのは,はかり知れません。

実はSFXnを買いました

 先日,クリスマス前の休日に,近所のデパートのカメラ屋さんを見ていたら,PENTAXのSFXnが2000円で売られているのを見つけました。

 SFXやSFXnといえば,私が高校生の頃,後発だったPENTAXがようやく発売したAFカメラです。いかにも1980年代のカメラという感じのプラスチッキーな感じもそうですし,当時は最先端だったかも知れない性能だって,今から見るとオモチャみたいなものです。

 その後出たSF7やMZシリーズには,私は全然興味がないのですが,SFXだけはとても気になる存在でした。なんといっても,同時の私はSPのユーザーです。時代遅れの感じがあったPENTAXがようやくα7000やEOS650に匹敵するカメラを作って肩を並べたと知れば,やはり感情移入は起ころうというものです。

 で,2000円という価格もあり,また手持ちのレンズで遊べるなと思って,保護しました。中古カメラにも「保護」という言葉が使えるようになるとは,思いませんでした。

 ガラスケースから出してもらうと,底面に入荷日を記したメモが貼り付けられています。見ると,11月中頃の日付があります。そうか,2000円でも1ヶ月以上も買い手がつかなかったのかと,値段よりもむしろこのことの方が私には悲しくなりました。

 家に持ち帰って動作の確認ですが,電池が切れていて動きません。そこで外部電源を無理につないで動作確認をします。問題なく動作していそうです。シャッター速度も低速は少なくとも出ているようですし,AFも問題なく動作しています。さっと露出を確かめてみましたが,こちらも問題なしのようです。

 フィルムを通しての確認は,電池(2CR5です)を買ってからになりますが,返品不可のジャンク品でも2000円という価格から,動作そのものには問題はないだろうと考えたところ,正解でした。傷も少なく,大事に使われていたようです。

 さて,特に目立った性能も個性もないSFXnですが,もう少し素性を調べて,いろいろ遊んで見たいと思います。なんだかんだで,当時の高級モデルだったわけですし。

HC-20の修理?追補

 HC-20ですが,軽微な問題が発生し,追加で対策をしました。

 ACアダプタで動かしているとき,プリンタを動作させると,印字桁数が多い場合に電圧が下がり,減電圧の割り込みが発生,ChargeBatteryというメッセージと共に,印刷が止まってしまうという問題が起きました。

 M-160という形式の,HC-20に内蔵されるプリンタは,縦に8ピン並んだヘッドではなく,横に4ピン並んだプリンタです。桁数が少ないと動作するピンは少ないのですが,桁数が多くて,それこそ紙の幅いっぱいに印刷するような場合,4ピンがフル稼働します。

 以前書きましたが,1つあたり最大で3Aですので,ピークで12Aも流れます。さすがに一度にこれほど流れませんし流れる時間は短いので電池駆動では何ら問題はありませんが,ACアダプタ,というより三端子レギュレータの保護回路のせいで,ピンが駆動されたときに電圧が急激に下がります。

 今回,電圧検出器の定数を変更し,ヒステリシスを持たせないようにしましたが,これも今回の原因の一員です。そもそもヒステリシスはある範囲の電圧変動を無視するためにあったわけですから,これをなくせば小さな変化でも検出してしまいます。

 そこで,今回はアナログ的な方法で解決を試みます。本質的に,ヘッドに急激な電流が流れることは織り込み済みの話です。短絡と違って,長い時間電流が流れるわけではありませんから,大容量のコンデンサに充電しておけば,解決するくらいの話でしょう。

 そこで,手持ちの3300uFを2つ並列にし,三端子レギュレータの出力に取り付けます。ちょっとした電圧変動なら,これで十分カバーできるはずです。

 狙いはぴったりで,プリンタの動作くらいでは電圧の変動は起こらなくなりました。

 本当に,本当にこれで問題はつぶせました。HC-20はようやく実用機として動き出すことになったのです。

 未だエミュレータも存在しないマシンです。こういう貴重なマシンを持つ者として,動態保存は義務だと思いますが,改造をすることは邪道という見方もあるでしょう。しかし,完全に昔のままを維持することは,可能ならそれが一番よいのは当然として,現実はとても大変です。今の技術を上手に利用して,マシンの持つエッセンスを「残す」形で,長い時間持ち続けることが出来るよう,工夫することもまた1つではないかと私は思っています。

 

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