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PC-386BookL,死亡しました

 PC-386BookL,とうとう死んでしまいました。
今度こそ,もうダメだと思います。残念です。

 キーボードが死んでしまったのです。

 キーボードくらいで,というなかれ。キーボードが死んでしまうと,HELPキーから設定メニューが起動できず,LCDをアナログRGB経由で繋いでいる私のPC-386BookLは,画面を表示することができないのです。

 それに,キーボードあってのブック/ノートPCです。せっかく8.6MB/1GBの強力なマシンになったのに,こんなに悔しい話もありません。


 先日,純正の内蔵メモリを頂いたところまで書きました。動かない原因はやはりクロックにあったようで,パスコンの追加を行ったところ22.5MHzまでなら動作させることが出来ました。TMEM.EXEもこのクロックなら完全にパスします。

 実は,25MHzでは全く認識しなかったところが,パスコンの追加で認識はするようになりました。しかしTMEM.EXEではエラーが出てしまうので,クロックを下げる事にしたのです。

 24MHzでもエラーは止まらず,それならと22.5MHzまで下げると全くエラーがでなくなりました。

 もともとの25MHzからは10%の速度ダウンですが,プロテクトメモリがノーウェイトですので体感上はむしろ高速なくらいです。

 20260309151501.jpg

 ということで,上の写真が貴重な8MBフル実装時の設定画面です。RAMドライブとバンクメモリとプロテクトメモリを選ぶ事ができ,プロテクトメモリの割合を1MB単位で設定出来ます。

 ここまで動くようになって,私は有頂天になっていました。この状態で一度組み上がっていたのですが,内蔵したFM音源のテストを行ったところ上手くドライバが常駐せず,再度分解したのが死の行進でした。

 結局ドライバのオプションの設定がまずかっただけでハードウェアの問題ではなかったことが判明し,再度の組み立てを行ったのですが,キーの一部(Wキーなど)が入力出来なくなっていました。

 もともと,度重なる挿抜で弱っていたキーボードのフレキがいよいよ寿命を迎えたみたいです。

 こういう場合,フレキの先端を少しだけ切ってやると,接触点が変わるので復活します。このキーボードのフレキも一度先端を切ってあります。

 これで復活するかと思いきや,残念ながら復活しませんでした。

 ただ,コネクタをいじると入力出来たりするので,あきらかに接触の問題です。失敗したのはここで,いろいろいじっているうちに,入力出来ないキーが1つ2つと増えていき,最後にはほとんどのキーが入力出来なくなってしましました。

 そして何度も切断したコネクタは,もう短くなってコネクタに刺さらなくなってしまいました。

 ああ,なんということか。

 FM音源のドライバのミスに気が付いていれば,再度分解することもなくキーボードも壊れることはなかったでしょう。

 次の検討課題であるESL-4000を動作確認しようと,スイッチの設定を調べるためにMELWAREのディスクイメージを作成する作業に取りかかる準備まで済ませていたのです。

 もうあと一歩どころか,一度は完成していたのです。本当に悔しいです。

 キーボードのフレキの破損はもうどうしようもありません。ハンダがつきません。

 考えられるのは,もう1つPC-386BookLを手に入れてキーボードを交換すること,あるいは導電性接着剤でキーボード内部から導線を引っ張り出すことくらいですが,後者は上手くいかず断念しました。

 互換品を自分で作ることも考えたのですが,なにやら2素子入りのダイオードがたくさん入っているみたいですし,キートップも含め自作派かなりハードルが高そうです。

 現実解はもう1台PC-386BookLを買うことなのですが,悪いことにオークションには全く出品されていません。出品されていればほぼ100%コンデンサの液漏れで死んでいるPC-386BookLですが,最近この手のレトロPCの出品が減っているんじゃないかと思いました。

 ということで,万策尽きました。

 気長にPC-386BookLの出品を探しますが,見つかっても価格的に手が出ないとか,競り負けるなどで入手出来るとは限りません。

 せっかくメモリまで譲って頂きましたが,まさかその作業がきっかけになり,本体ごと死んでしまうとは思いませんでした。電気回路の故障ならなんとか修理する自信もありますが,こういう機構ものは壊れてしまったらお手上げです。

 本当に本当に残念でなりませんが,PC-386BookLのお話は,おそらく今回で最終回です。

 

BDレコのソフト単体売りは本当に他社のBDドライブでも動くのか

 東芝に続きソニーも,BDレコーダーの製造をやめました。日本独自の文化と言われたテレビ番組の録画と保存が潰えようとしています。

 メディアはデータ用途もありますので海外製品がしばらくは手に入るとは思いますが,録画機はどう考えても復活することはないでしょうし,そもそもキーデバイスであるBDドライブの調達が難しくなっているそうですので,入手が出来なくなるのは時間の問題ではないかと思います。

 そもそも,海外にはテレビ番組を録画するという発想がなく,結局見返すことなどないのにとりあえず保存しておくという日本人も,タイムシフトだけ出来ればそれで実は事足りるという事実に目が覚めたのでしょう。

 もっと言えば,自分で手間とお金をかけて保存しなくてもネット配信で簡単に見られるようになったことで,先に面白そうな番組をチェックして録画を仕掛けるよりも,後から評判を聞いて見逃し配信で見る方がずっと楽だったという事実が広く認知されるようになったのではないかと思います。

 タイムシフトに特化した録画機能なら,テレビに安価に標準搭載出来ます。HDDは外付けになりますが,安価で大容量のHDDを1つ買えば,現実的に次の買い換えまで使い続けることができるわけで,結局のところこの方法で困る人が少なかったことが,BDレコーダーの衰退の一因だと言わざるを得ません。

 ただ,記録される番組は当然暗号化によって保護されるわけで,その暗号が解けるのは録画したテレビとの組み合わせでのみですから,テレビの買い換えはもちろん,場合によっては修理されたテレビでも,HDDに記録された番組を見ることは出来なくなります。

 こんな難しい話,一般の人は想像もつかないでしょう。しかも,こんなこと消費者は全く聞いておらず,作る側の都合で勝手に導入された不便な仕組みというのですから,消費者が自分たちのためにならないと感じてそっぽを向くのも当然です。

 これが結局,手元に残すに値するような良質な番組を制作するエネルギーを制作者サイドから奪うことになったのだとしたら,ダビング10という仕組みはなんと皮肉なものなのかと思います。

 閑話休題。

 HDDに残った番組を救出できずに廃棄したことは,私もこれまでに買い換えで2度ほど経験しました。私はHDDに録画したという事実だけを記憶しており,その番組がどうなったかはちゃんと覚えていないので,録画したはずなんだけどなあ,ということが何度も起きていました。だから,本当に残しておきたいものや後で見ようと思うものは,HDDから取り出しておきたいと思う事もありました。

 そのためには高価で大きなBDレコーダーが必要。でももうそんな面倒は御免です。

 ところが先日,IOデータから,BDレコなる製品が登場し話題になりました。DTCP-IPを実装したWindowsのソフトでテレビからネットワーク経由で番組を転送し,PCに繋いだBDドライブで書き込むというものです。BRP-R1という製品はBDドライブとソフトのセットで,これをPCにつないで作ったBDは,市販のBDプレイヤーで再生出来ます。

 2万円ちょっとという安価な値段もあり,初回は完売という人気ぶりなのですが,付属の書き込みソフトは当然のように専用の専用のドライブでしか動かないものでした。

 ところが,この付属のソフトだけが別に販売されることになり,しかも他のメーカーのドライブでも動くという話が聞こえてきました。お値段はわずか3300円ほど。今手元にあるドライブでテレビ番組を録画できるなんて,そんなうまい話がある訳ないと思っていたのですが,どうも本当の話らしいです。

 BDレコという商品は,このソフトにこそ価値があると思う訳で,それをこんな価格で,しかも縛りなしで販売する意図がわからんのですが,ともあれこの値段ならダメモトで試しても悔しくないでしょう。ダウンロード販売が始まると同時に,購入して試してみました。

 まず,Windowsのバージョンです。うちには非力なWindows11マシンが1台ありますが,あとはまだWindows10です。案の定Windows10ではダウンロードが出来ず,結局この非力なマシンで動かすことになります。

 メモリも4GBと話にならない少なさですが,とりあえず起動まで出来ました。

 BDドライブは過去に購入したパイオニアのBDR-XD05です。これも無事認識し,テレビから転送も終わりました。しかし,いざBD-REに書き込みを行おうとするとエラーで止まります。

 やっぱりダメなのかと思ったのですが,このドライブをMacに繋いでToastでBD-REの消去を行おうとすると,やはりエラーが出ます。ドライブが死んだのかもと,もう1台あるパイオニアのBR-203を引っ張り出してきたのですが,やはり同じようにエラーが出ます。

 ただ,最近買った,一度も書き込みを行っていないBD-REだと書き込みが進み,出来上がったディスクは別のプレイヤーで再生することが出来ました。ということで,ソフトは問題なく動いています。

 しかし,これだけ書き込みエラーが出ると実用になりません。メディアが古いのが悪いのか,それともドライブが2つとも壊れたのか,どうもすっきりしません。

 いずれにしてもこのままではソフトも無駄になりますし,ドライブを新しい物にしてみましょう。amazonで探すと,13500円ほどのドライブが見つかりました。これが一番安いようですが,2014年に買ったBDR-XD05は9000円ほどでしたから,すでに貴重品になりつつあるんだろうと思います。

 届いたBDドライブはロジテックのLBD-LPWAWU3NDBというもので,今見たら1500円値上がりしていました。危ない危ない。

 とりあえずBD-REの消去を行ってみると,あれほど失敗してエラーを出していたディスクが簡単に消去出来るようになりました。やはりドライブの問題だったようです。

 ならばとPCに繋いで書き込みを行ってみますが,これも無事ドライブを認識し,書き込みも完了しました。出来たディスクはちゃんとプレイヤーで再生も出来ました。

 一応これで問題は解決したわけですが,モヤモヤすることが2つ。

 13500円のドライブに3300円のソフトですから,合計すると17000円ほど出費しています。BRP-R1が23000円にポイント10%で実質2万円ちょっとで買えることを考えると,3000円ほど安くなっただけじゃないかという事が1つ。これだったら動作保証のあるBRP-R1を買った方がよかったんじゃないかと思います。

 もう1つは,あてにしていたBDドライブが2台とも壊れていたこと。BDR-XD05もDVR-203も長く使えることを期待してパイオニアにしたのに,どちらも数枚BDを焼いただけで壊れていたことにがっかりしました。

 確かに光学ドライブは消耗品ですが,それは書き込み回数の増加に伴ってレーザーが劣化するからです。2台でBD-Rを10枚,BD-REを3枚ほど焼いただけでダメになるというのは,想像していませんでした。

 どちらも購入は2014年ともう12年も昔の話ですので壊れて当たり前でしょうし,もはや悔しくもありませんが,どちらも電源を入れることもせず,ほとんど使うことがなかったので,もし時間の経過だけで壊れてしまうなら,お店に長く在庫されていたものやデッドストックも壊れてしまうことになるわけで,それはもう消耗品と言うより生ものですよね。

 DVD-Rは今でも書き込めていますし,読み出しも問題ありませんから,BDの書き込みだけダメになっていたのがなんとなく残念で,そんなにBDの書き込み機能って華奢なのかと思うと,今回買ったLBD-LPWAWU3NDBも2021年発売という事ですから,数年もすればダメになるかもしれず,光学ドライブの儚さに涙が出そうになります。

 こんなものにお金を出すことが正しいのか・・・数年使えればそれでいい,壊れたら捨てればいい,かつてそんな考え方で作られた悲しい製品があふれた時代があったことを思い出しました。

 

新しいMacBookAirは高級機になった

 新しいMacBookAirが発表になりました。

 CPUがM4からM5になり,内蔵SSDが256GBから512GBになって,価格は20000円アップの184800円です。2020年のM1のMacBookAirは104800円だったのに,6年でこんなに値上がりするなんて,恐ろしいことだなと思います。

 本国でも999ドルから1099ドルに値上げになっていますが,円安で2万円アップですから,ちょっと厳しいなと思います。

 私は昨年秋にM4のMacBookAirを買っていますが,SSDが512GB欲しかったこととUSキーボードが欲しかったことで,194800円のモデルを選びました。ということは,むしろ値下げになったということで,ちょっと悔しい想いをしています。

 まあ,ポイントで実質価格は同じくらいになっていますし,M4とはいえGPUは10コアですのでまだ納得もできますが,メモリの速度も120GB/sから153GB/sに高速化,SSDは2倍も速いと言うことで,着実に足腰を鍛えていますし,なによりM5という最新のCPUを備えて,さらに1年の世代差があるということは,やっぱり悔しいと思います。

 もし昨年秋にMacBookAirを買っていなかったら,USキーボードモデルを予約して買っただろうと思います。その場合,M1のMacBookAirの下取り価格が随分下がっているでしょうから,トータルでは損をしたことになるだろうと思うので,やっぱり今の選択は,これはこれで正当性があるなあと思っています。

 こういう話はきりがありません。早く買った人はそれだけ処理速度が上がって時間的に得をしていますし,後で買えばそれだけ新しい技術が手に入ります。(ただし技術的に進歩している製品やメーカーに限りますが)

 当然の話ですが,今のところM4のMacBookAirに不満はありません。

 しかし,MacBookAirのスタート価格が19万円近くというのは,また随分高級モデルになったものだと思います。一声10万円で,抜群の性能と値頃感を備えたエントリーモデルだったのに,これだと価格相応のプレミアムモデルですよね。Airも出世したものです。

 それでもまあ,いろいろ値上げの要因があるなかで,その値段差をカバー出来るような機能アップをしてくるあたり,Appleの良心を感じる事はできるのですが・・・

 その,エントリー層の受け皿として,安価なMacBookが出るという噂があります。800ドルほどになるという話もあるのですが,その場合単純に計算すると135000円くらいになりそうです。

 2020年のMacBookAirの話をしても仕方がありませんが,MシリーズではないCPUのMacを,こんな値段で買うことが特かどうかは,ちょっと考えないといけないなと思います。大昔,同じ68030を搭載したMacでも,安価なClassicIIなんかは本当に遅くて話になりませんでした。あれくらいわかりやすい性能差があるなら無論ですが,そうでない場合でも,なにを妥協したのかを見極める必要はあるでしょう。

PC-386BookL,次のステージへ~その1 内蔵メモリ動かす

 先日,ここを読んで下さった方からメールを頂きました。
PC-386BookLのパーツを無償で提供しましょうか,というありがたいお申し出です。

 21世紀も1/4が過ぎた今日において,まるで黎明期のインターネットを支えた性善説を彷彿とさせるお話を,私は最初失礼ながら詐欺かと思って警戒してしまいました。

 不要品を現金に変える仕組みがなかった昔ならいざ知らず,ヤフオクなりメルカリなり,少しの手間でちょっとしたお小遣いが作れる現代,同じような手間をかけて見ず知らずの人に無料で部品を送ろうと思う優しさを,今の私は一瞬とはいえ見失っていました。

 ああ,なんと心の汚れてしまったことよ。

 とても丁寧で心のこもった,そして手作り感のある文面を見て私は,ありがたくそのお申し出を受け,パーツを頂くことにしました。

 数日後私の手元に来たパーツは,以下の様なとても貴重なものでした。

・PC-386BookL専用内蔵RAMボードPCRB6(PCZRM3を3枚実装済みでトータル8MB)
・Lスロット用RAMボードESL-4000
・Lスロット用FM音源ボード FM Station II
・PC-386BookL付属のACアダプタ

 特にすごいのが内蔵メモリです。PCRB6はとても貴重で,ずっと欲しいと思っていたものでしたが,そもそも実物がなかなか出てこないという幻のボードで,これ単体で2MBの容量があります。

 推測ですが,2.6MBが標準搭載されているPC-386BooLCなどのカラーモデルは,このボードが最初から実装されているのでしょう。

 で,このPCRB6には2MBのサブボードPCZRM3が3枚まで搭載出来るコネクタが用意されていて,最大で8MBのメモリを内蔵出来ます。値段はともかくとして,当時このサイズのマシンで8.6MBのメモリを内蔵出来るというのは,なかなか大したものだと思います。

 今回頂いたPCRB6は,このPCZRM3を3枚フル実装してあり,8MBの状態になっていました。生まれて初めて見ました。これは当時相当高かったでしょうねえ,純正ですし。

 改めてボードを見てみると,PCRB6にもPCZRM3にも,4bitx1Mの4MbitDRAMが4つ搭載されていて,これで2MBのメモリを構成しています。ですが,なぜか1bitx1MbitのDRAMも2つ搭載されています。

 おそらく8bitごとにパリティを持っているんじゃないかと思います。だとすればパリティ付きの高信頼性RAMボードというわけですから,これはもう高級品ですよね。

 問題は使い方がさっぱりわからないということです。取説はありませんし,スイッチなども見当たりません。数が少ないので情報も少なく,どうやって動かせばいいのか正確なことはわからないですから,壊れているのか使い方がまずいのか,判断も難しいです。

 さて,ESL-4000もなかなか貴重です。Lスロットの拡張メモリで,メルコのハードウェアEMSボードです。設定次第でプロテクトメモリにもなる多機能ボードではないかと思うのですが,これも取説がないため設定方法がわかりません。

 ただ,MELWAREという付属していたソフトを起動すると,機種や機能に相応しいスイッチの設定が表示されるらしく,試してみる必要があるでしょう。

 FM音源ボードは八戸ファームウェアというメーカーのボードで,26K互換のものです。面白いのは,スピーカーが内蔵されていない機種向けのFM音源ボードゆえ,音をFMラジオ用の電波で飛ばす機能がついていることです。

 確かに当時,こういう商品があったことを覚えています。PC-9801noteシリーズ用110ピンの拡張コネクタに直結するものがありましたが,これもFMラジオで受信して音を聴くものでしたし,そのシリーズでLスロット用のものもあったことを覚えています。

 小さいのに生意気にジョイスティックの端子も装備していて,スピーカーがないことを除けば完全に26K互換なんでしょうが,FMラジオをいちいち用意しないといけないのも面倒で,これはやっぱり小型のスピーカーを内蔵するべきだったんじゃないのかなと思いました。

 最後にACアダプタです。提供頂いた方からは「おかしな臭いがする」というコメントを頂いているので修理が必要でしょう。

 私のPC-386BookLにはACアダプタすら付属しておらず,仕方がないので手持ちの15Vのアダプタが使えるようにDCジャックを交換してしまったのですが,もっと早くにこのアダプタが手に入っていれば良かったのになあと思います。


 ということで,まずはメモリから動かしてみたいと思うのですが,ちょっと液漏れの跡がある電解コンデンサを同じ容量のセラミックに交換してから,の自作の3MBメモリボードを本体から外して準備OK。

 ワクワクしながらPCRB6を底面のコネクタに取り付けて起動します。が,メモリカウントは640KB止まってブートしてしまいます。どうも認識していないみたいです。

 抜き差しを続けるとハングアップすることがあるので,何かが起きているんだと思いますが,規則性がつかめません。1時間ほど試行錯誤をしましたが動かないので,この時はここで一旦終了しました。

 翌日,少し頭を冷やして再チャレンジです。もしかしてクロックを上げているせいかもしれないと,クロックを落としてみました。それでもメモリチェックは640kBまでです。

 ところが偶然HELPキーで初期設定メニューを起動していると,見慣れない設定項目が増えている事に気が付きました。

 お,メニューにメモリボードの設定が追加されています。と言うことは,メモリボードそのものは認識されていたみたいです。

 設定は想像以上に細かく可能で,拡張メモリをRAMディスク,EMS,プロテクトメモリに配分できます。もちろん私は8MB全部プロテクトメモリです。

 設定後リセットすると,うれしいことにメモリカウントが8MBまで進みます。Lスロットの3MBに見慣れた私には,ノーウェイトの拡張メモリのカウントの速さに衝撃を受けました。

 これでDOSを起動しTMEM.EXEでメモリチェックを走らせますが,全エリアOKとなり故障もないことが判明しました。よかったー。

 ただ,この状態でクロックを最速に切り替えると,そこでハングアップします。つまり,クロックのせいで動作しないという問題と,メニューで設定を変更しないとプロテクトメモリとして動かないという2つの問題が重なって,動作してくれなかったんですね。

 偶然とは言え,動くことが分かったので助かりました。こうなってくると,クロックを落として使うか,高速でも動作するようにするか,考えなくてはなりません。

 とりあえずここまで。せっかくの貴重なメモリボードです,焦らずじっくり,気が済むまで検討してみたいと思います。

 それにしても,今回はとてもありがたいお話を頂きました。頂いたものが貴重でありがたいものだったことはもちろんですが,なによりこうして同じ楽しみを持つ方と善意で繋がることのうれしさ,暖かさを久々に感じた,そんな出来事でした。

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S,買っちゃいました

 買っちゃいました。NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S(以下Z24-70mmF2.8S)。

 いや,GR4の抽選販売が全くあたらず,また今後もあたる気が全然しないということで,衝動的に買ってしまった感じがあります。

 家族からは「毎日外れた外れたと騒いでるけどそんなに毎日抽選ってやってるわけ,GR4って?」などと皮肉を言われてましたが,経済的に退路を断ち,すがすがしい気持ちでこのレンズをお迎えしました。

 実のところ,昨年末の旅行の前にこのレンズが気になったことがありました。II型の登場で新品の在庫処分があり,一時は実質22万円ちょっとという破格値で出ていた事を知ったのですが,この時にはそんな底値のものは払底しており,別のお店で24万円程度でアウトレット品が出ていることを知って,今買わないと後悔するかも,と思ったわけです。

 この時は,新品とはいえアウトレットであること,なのに底値に対して2万円近くも高い,中古との価格差も結構あるという事実に加えて,24-120mmF4Sで画質は十分,しかも便利という実利の面でも,割と簡単にあきらめが付きました。

 しかし,今回某店からのメールを見て,私の心はざわざわしました。新品218900円。

 これは底値です。この値段で新品が出てくることは,円安,インフレなど,値下がりの要素がなにも見当たらない今後,絶対にないでしょう。さらにいうなら,大三元の標準ズームの新品がこの値段で買えるという事は,あらゆるマウントにおいて奇跡です。

 これが,性能や品質に問題があったり,評判の悪くて処分されるようなレンズならともかく,天下のニコン純正,現行Zマウントで,2019年に登場した時にはその画質に絶賛の嵐,そして現在もトップクラスの性能を誇っています。

 ここで買わないと後悔する,この値段でこの性能は破格だと,私はまず自らの気持ちを整理しました。というのも,これは私にとっては大きな方針変更で,ZマウントがFマウントと同じメインのシステムになるということを意味するからです。

 私はフィルムのカメラとレンズを共用したいと思っていたこともあり,Fマウントからの完全移行は考えていませんでした。それに,Zマウントが本当に育つのかどうかも見極めたいと思っていたので,Zマウントへの投資は限定的でした。

 Zマウントのお試しにと,あくまでサブという位置付けでZfcを買ってみたところ,期待以上の感触を得た私は,次に登場したZfでフルサイズを導入します。

 サブに見合った投資で済んだAPS-CのZマウントに対し,一気に投資額が増えてしまったフルサイズZマウントではありましたが,ニコンの最新機種らしい高画質にミラーレスのメリットである静粛性,Zシリーズに共通するEVFの見やすさ,そしてZマウントレンズにハズレなしと言われるほど優れたレンズたちを前に,自然に持ち出す機会が増えていきました。

 とはいえD850は我が家では最も高画素で,その画質も未だ最高です。ZfはまだまだD850の代わりにはなりません。手に馴染んだ操作系であるD850を差し置いて,そんなZfの出番が増えている事は,やはり総合力でZfがよく出来ていることを認めざるを得ません。

 ですが,前述の通りFマウントからZマウントへの移行には躊躇していました。そのうち,Fマウントのレンズの買い取り価格が下がり,売り時を逸したというのが,これまでの経緯です。

 大きくなるとはいえ,AF-S70-200mmF2.8EあるいはAF-S14-24mmF2.8GとFTZの組み合わせでZfに取り付ければ,画質も操作感も問題なく運用できますし,ZマウントのレンズとしてZ24-120mmF4Sを持っていれば画質もほとんど妥協しません。支出もほとんどなく,FマウントとZマウントを使い分けることが出来るこの状況は,非常に望ましいともいえます。

 こうして私のZマウントはメイン並の役割を負いながらも,サブに甘んじていたわけです。

 ですから,大三元の標準ズームをZマウント用に用意するという決定は,Zマウントをメインに格上げすることを意味します。いくら気持ちでFマウントもメインだと思っていても,Zマウントに対する歯止は利かなくなるはずです。

 大げさな話ではありますが,Zマウントを格上げするという決断は,慣れ親しんだFマウントからの距離が自然と出来てしまっていることを追認することになり,大きな転換であることを意識せざるを得ないのです。

 なによりFマウントとZマウントの二重投資になることを許容しなければなりません。D850とZfの使い分けがなくなり,やがてZfに次第に一本化されることにつながるでしょう。ひいてはFマウントレンズの処分も検討する事になるかも知れません。次第にZマウントへの移行が進むことは止められないでしょう。

 一方で,FマウントのAF-S24-70mmF2.8Sはかなり大きく,それに高価だったこともあり,なにか特別な事でもなければ持ち出しませんでしたから,使用頻度は低く,標準とは裏腹に「特殊」だったことは事実で,宝の持ち腐れであったことに後悔があります。

 これがZ24-70mmF2.8Sの導入によって,一気に大三元が日常に降りてきます。これこそ進化ではないかと思ったわけです。
 
 それこそ特別な時に持ち出す14-24mmや70-200mmはFマウントと共用でもいいでしょう。しかし標準ズームはZfにつけっぱなしであることが理想です。それが今なら現実になると結論し,私は目の前に座っている嫁さんに,素直にレンズが欲しいことを打ち明けました。

私:レンズ買いたい!
嫁:いいよ。いくらなの?
私:高いよ。
嫁:15万円くらい?
私:(ぼそっと)もっと高い。
嫁:(しばらく絶句して)22万円くらい?
私:(目を逸らしつつ)うん,そんなもん

 大人の駆け引きが繰り広げられ,かくて私はZ24-70mmF2.8Sを買うことにしたのでした。(なお,この会話で最も重要なことは,嫁さんにとって高価なレンズとは15万円くらいを境目にするということが分かったことでした。)

 そして先日の土曜日,私の手元にF2.8通しの標準ズーム,Z24-70mmF2.8Sが届いたのでした。


 ということで,お約束のファーストインプレションです。なお,私はFマウントでもAF-S24-70mmF2.8GとEを使っていましたので,どうしてもそれらとの比較になります。

・大きさ,質感

 大きさはFマウントに比べて大幅に小さく,軽くて本当に大三元なのか,と思ったほど驚きました。いや,数字上のF2.8通しなら,かつてタムロンから出ていた28-75mmとか,APS-Cの標準ズームにも小さい物はあったと思います。

 しかしZ24-70mmF2.8Sはニコンの看板レンズであり,最高画質を期待するプロの使用を前提とした,その時々の最高水準の技術で作られる,とても高価なレンズです。それがこのサイズです。拍子抜けしました。

 フィルターサイズはも82mmとII型に比べて大きいのですが,AF-S24-70mmF2.8Eを同じだと思えば許せます。ズーム時に鏡筒が伸びることはII型に比べてウィークポイントかも知れませんが,収納時に小さくなることはむしろメリットとも言えます。

 質感は大変良く,さすが高価なレンズだけあります。フードも内側にフェルトが貼られており,そもそもフードなんていらないんじゃないかと思うほどの耐逆光性能を持つZマウントのレンズにそこまでの手間が必要だったかと不思議な気持ちになるほどです。

 デザインもなかなかよくて,調べてみるとこのレンズあたりから,現在のZマウントレンズのデザインになってきたらしいです。なるほど,Z50mmF1.8Sとは違ってゴムの巻かれたリングは手に馴染みますし,シルエットもZ24-120mmF4Sと似たような印象があります。個人的にはZ24-70mmF4Sがとにかく全面的にダメで良い思い出も何もないので,よかったです。

・操作系

 ズームリングやフォーカスリングは使いやすく,滑らかで素晴らしいです。コントロールリングがあるのはさすがにSシリーズで,クリックはありませんが私は絞りに割り当てて使っています。ただ,Zfは絞りのステップが1/3段から変更出来ないので,そこが残念ではありますね。

 Fnボタンも装備していて,被写体を追いつつ操作が必要なシーンで活躍しそうです。。私はAF-ONに割り当てています。それから高価なレンズに象徴的なOLEDのディスプレイには距離だけではなくズームや絞りも切り替えて表示出来るのですが,距離の場合にはAFが停止する直前にぐぐっと少しだけ行きすぎて戻るような表現がなされており,キビキビとした印象を与えてくれます。楽しいですよ。

 正直,目をファインダーからそらしてわざわざ見ることになるレンズの指標を昔から見た事はなく,II型で廃止されたことを考えても,あまり必要のない装備だなと思います。故障する箇所も増えるわけですし,鏡筒が太くなった理由の1つでもあるでしょう。

 ただ,高級なレンズには備わっている装備でもあるので,私はズームの指標にでも使おうかと思っています。

・画質

 肝心の画質ですが,当然ながら文句なしです。本当に良く写ります。良く写りすぎてつまらないくらいです。高解像度でカリカリで色も鮮やかですし,ボケも綺麗。広角から望遠まで破綻なく,同じ画質でズームします。

 もちろん開放から高画質ですが,F5.6くらいまで絞ればさらに画質は向上し,これ以上を望まなくなってしまいます。もはた単焦点レンズを使う理由は,固定された画角による縛りを積極的に楽しむ事くらいなんじゃないでしょうか。

 一方で,当たり前の画像すぎて,冷たい感じがします。何を撮っても真実が写るというのは正しいのですが,時に人間は真実以上に感情を強調したい時があるもので,AF-S24-70mmF2.8GやEにあった線の太さや色のり方が引っ込み,あまりに優等生になってしまっていて,どんどんシャッターを切ろうと言う気持ちに乗ってきませんでした。

 それと,ちょっと周辺光量の落ち方が大きいように思います。広角側もそうですし,望遠側でも絞り開放だとちょっと目立つようです。絞れば改善しますし,現像時に補正することも可能ですが,優等生のくせに周辺光量が落ちることを計算に入れないといけないレンズというのも,大三元としてはちょっと面倒くさいように感じました。

 あと,逆光への耐性ですが,これは確かに強烈です。少し厳しい条件で光が入ってくると,並のレンズならすぐにコントラストが下がったりいろが褪せたりするものですが,全然破綻しません。

・II型と比べて

 II型との比較は,気にはなりましたが行っていません。II型を触る機会が全くなかったからなのですが,画質や操作感を除くと,まずインナーズームであるかどうかがポイントかなと思いました。私は望遠ズームはインナーズームでないと困ると思っていますが,標準ズームなら別に構いません。それより持ち運びが楽なように,小さくなることが大切です。

 II型はインナーズームですがI型に比べて全長が長いので,持ち運びを考えると私はI型の方がありがたいと思います。また,II型はフィルターが77mmだそうで,これはちょっと羨ましいです。

 画質は実写していないのでなんともですが,MTFを見る限りI型の急な落ち込みも改善されているので,全体的に向上していると思います。ただ,I型のMTFも文句なく素晴らしいので,その違いがどれほどの画質の差になっているかは,もうわかりません。

 そうそう,I型はニコンのF2.8通しの標準ズームとしては珍しく,凸先行なんですね。II型もそうですしAF-S24-70F2.8GもEも,凹先行です。

 どちらが優れているとか,そういう問題ではないことを重々承知の上で言うのですが,凹先行型には独特の線の太さやボケの変化があるように思います。凸先行型は線も細く,解像感も高いですし,望遠から広角までとにかく自然にまとまった画です。それがかえって無個性な印象を与えてしまうのかも知れません。大げさに言えば,まるで他社のレンズのようです。

 個人的にはAF-S24-70mmF2.8Gが好きだったので,これと同じ傾向を期待したのですが,F2.8通しの標準ズームがレンズタイプでそんなに変わるものではないと思いつつも,ニコンらしい三次元Hi-Fiを目指して欲しかったとも思うのです。

 II型が凹先行に回帰したからと言って,以前のような味わいになっているとも思いませんが,少なくともI型は「平凡」で「まじめ」な「超」高画質レンズだと思いました。果たしてこれ楽しいかなあ。

・まとめ

 明らかにZ24-120mmF4に比べて高画質で,大きさはむしろ小さいくらい,それでいて1段明るいなんてのは,もう日常にガンガン使えという事でしょう。とはいえ,70mmから120mmまでは実はなかなか美味しいところで,これがないことでZ24-70mmF2.8Sはちょっとしんどいなと思う事もありました。

 しかしZ24-70mmF2.8Sが見せる繊細さや色には,便利ズームが持ち得ない物があります。私が使いこなせていないということの証ですが,Z24-70mmF2.8Sという,ごく普通の標準ズームを進化させたレンズでは,ただ撮影しただけでは作品にはなりません。そこにあるものをただ素直に高解像度で写し取る馬鹿正直なこのレンズを自分の想いのとおりに使うには,また別の訓練が必要になるような気がしてきました。

 AF-S24-70mmF2.8Eに比べて,さらに高画質になったことは実感しました。しかし,被写体を滑らかにふわっと浮かび上がらせる独特の表現が引っ込み,細い線で輪郭を正確に切り抜くような画像が出てくるZ24-70mmF2.8Sは,同じ大三元でも別物だなと感じました。

 20万円を越える高価なレンズですが,温存するのはもったいない。特別なレンズではなく,贅沢な普段使いレンズとして,手に馴染ませて,線の細さも武器にしていければと思います。

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