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2021年11月18日の記事は以下のとおりです。

HiBy R3pro Saberを買う

  • 2021/11/18 13:11
  • カテゴリー:散財

 そういえば,携帯音楽プレーヤーを買ったのって,いつ以来だろう。

 音楽から遠ざかっていた10年前に,ふとしたことからWalkmanのAシリーズを買ったものの,大容量のmicroSDが高価すぎて手が出ず,AACで聴くくらいならスマホとNASでいいよ,とほったらかしにしてあります。

 その前はずっとiPodを使っていましたが,これは結局iTunesとの連携が便利だったからで,FLACへ移行して可逆フォーマットに切り替えてからはiTunesの出番はなくなり,iPodも使うことがなくなりました。

 その前はと言うと,MDだったりカセットだったりするわけですが,それはもう昔話なのでここで語るのは面倒くさいです。

 こういう言い方は卑怯だと思うのですが,どうも最近の音楽にはまず最初にお金の臭いが鼻につき,食わず嫌いをしてしまいます。音楽制作のコストが極端に下がり,そのせいもあって音楽の価値も低下,手軽さと引き換えに大事されることもなくなったというのが,特に日本の音楽の世界かなと思っていて,そこが私を音楽から遠ざけていました。

 いや,相変わらず若い人がいい音楽を作っていることも,そこに熱意や一生懸命さがあることもわかってはいます。ただ,1980年代の試行錯誤による偶然のヒット曲から,どうすれば売れるかという仕組みが解明された今日とは,楽曲のバリエーションの豊かさに差が出るのは当然であり,「どれを聴いても同じに聞こえる」というのは,私がただ歳を取ったから,ということだけではないのではないかと,そんな風に思っています。

 この状況は,どんな音楽が売れるかがある程度解明されて,その通りに作ればそれなりに売れることがわかったことで,売れる音楽作りのメソッドから外れる勇気が音楽関係者に持たされていないことにあると思っていて,その「売れる曲」が好みだという人にとっては天国のような世界であっても,そこからはずれた人は,まるで音楽から愛されないのと同じようになるということです。

 幅広い人に支持されることより,お金を落としてくれる人向けに音楽を作ること,それは正しい事ですし,そもそもこんな話も「気のせい」なのかもしれないのですが,老若男女が口ずさみ,長年歌い継がれる音楽って,やっぱり少なくなっているっていう実感はありませんか?

 閑話休題。

 結局の所,我々人生を折り返した年寄りは,当時の事を振り返る事という目的のために若い頃に聴いた音楽をもう一度聴くことをするわけですが,それは手軽であることがなにより重要です。

 若いときには,レコードをかけるときの儀式が楽しくて仕方がなかったのですが,今はそれがあるからレコードをかける気にならないわけで,遠回りをありがたがることというのは,若者の特権みたいなものかも知れません。

 ただ,だからといってラジカセやスマホというのはなんとなく許せないものがあります。それは音質の問題でしょう。手軽であっても音質への妥協はプライドが許さないわけです。

 なんとわがままなことか。

 そこで私は考えました。そういえばDR-100mk3というPCMレコーダがある,これは音質も優秀だし,使い勝手も抜群。今どきSDカードなんか安いんだから,これでハイレゾ非圧縮で音楽を愉しめばいいんじゃないかと。

 ただ,この計画は早々に頓挫します。私のライブラリはFLACで600GBほど。がんばって500GBに押さえたとして,512GBのSDカードでいけそうです。しかし,残念な事にDR-100mk3はFLACには非対応です。

 よろしい,なら1TBのカードでいこう,と思う訳ですが,これもアウト。DR-100mk3は,こんなに大きなカードを認識しません。

 音質は抜群で,操作性もストレスフリーなDR-100mk3を情報出来ない悲しさは大きなものがありましたが,仕方がありません。なにか良い方法はないものか・・・

 ここで私は,長く興味を持つことがなかった携帯音楽プレーヤーへ視線を移すことになります。中国勢が世界シェアを持っていて。国内ではソニーだけが孤軍奮闘しているという話も,そもそもスマホに置き換わってその市場は風前の灯火であることも,耳にしてはいます。

 そう,スマホで十分なはずなのに,わざわざ音楽専用機を買い,しかもそれが中国製というのですから,これまでの考え方ではちょっと理解出来そうにありません。唯一の答えは,中国製の音楽プレーヤーの性能が抜群に上がり,すでにスマホを軽く追い抜いていることです。

 なら,試してみようと私は考えました。とはいえ,中国製品に10万円を出すのは抵抗がある世代の私は,失敗してもあきらめが付く金額で,一番良さそうなものを探すことにしました。

 いろいろ探したところ,私が選んだのは,HiByというメーカーの,R3proSaberという機種です。お値段は23000円ほど。ただし内蔵メモリはゼロなので,メモリカードの値段は考えないといけません。

 小さすぎず大きすぎず,手に収まるベストサイズであること,ESSのチップ(ES9218P)を使っていること,およそ考えつく機能を盛り込んであること,そしてandroidでないことと,私の望むものがすべて入っています。

 興味はあるけど手を出しそびれていた,例えばバランス接続であるとか,MQAデコード,LDACなども一通り備えていて,今あるコンテンツをもう一度楽しめそうな感じです。

 ちょっと悩んだのですが,買って後悔すべしと言う家訓を思い出し,翌日私の手元に届いたのでした。

 長くなったので,技術的な話は後日にしますが,最初にまとめてしまうと,この10年のDAPの音質は信じられないくらい向上していることに驚きました。それも十分な余裕を持って,楽々高音質なのです。

 384kHzに対応することから,44.1kHzや96kHz,24bitのコンテンツくらいなら余裕があり,無理をしていません。しみじみ「ああいい音だなあ」と自然に思えるのです。

 512GBのmicroSDに,私の持っている音楽をほぼ全部,FLACで詰め込んだことで,私のこれまでの音楽資産は手のひらに収まってしまいましたし,それを手の中で縦横無尽に聴くことが出来る利便性も手に入りました。

 そして,下手な据え置きよりもずっと良い音で,ずっと簡単に,聞きたいと機にさっと聴くことが出来るようになりました。電源とヘッドホンのケーブルで行動半径を制限されていたころには,もう戻れません。

 ということで,続きは後日。なにせオーディオ用のハードウェアでワクワクするなんて10年ぶりですからね,新鮮な気持ちで書く機会にしようと思います。

 

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