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2022年09月09日の記事は以下のとおりです。

PC-386 Book Lの復活劇 その3 ~外付け5インチドライブを動かす

 PC-386 Book Lを手に入れようと思った動機は5インチフロッピーを読みたいからでした。なら5インチのモデルを買うのが正解だという突っ込みもわかるのですが,それだとデスクトップモデルしか手に入りません。

 キーボードも別になっているし,ディスプレイも外にという事になると,置き場所の問題が深刻です。かといってノート型ではいろいろ制約もありますので,ここは中途半端なPC-386 Book Lを選んだというわけです。

 しかし5インチのフロッピーディスクドライブも買わねばなりません。

 5インチのフロッピーディスクドライブなんて,2Dも2HDもかつては実家にゴロゴロしていました。FD-1157DもYD-380もありましたし,FD-55BVやYD-274も持っていたのですが,もったいないことに全部処分してしまいました。

 仕方がないのでこれも某オークションで無理して落札。VFO付きのドライブを使った外付けドライブはつぶしが利かないので,ここはFD-55GFにVFO基板を内蔵したものを選んで入手しました。ACコードが付け根で切られていることに少し不安がありましたが・・・

 派手に汚れていた本体を出来るだけ分解し水洗いします。ドライブ自身はかなり綺麗になりました。内部も綺麗です。ファンがないと汚れないもんですね。

 ACコードを付け直して通電。電源ユニット単体では正常に電圧がでています。気をよくしてドライブに接続して通電すると,今度は電圧が全然出なくなりました。デンゲニュニットの故障です。

 良く眺めてみると,これもまあ派手に電解コンデンサの液漏れが起こっています。電源に使われる電解コンデンサはサイズが大きいので電解液もたくさん入っていますから,漏れるとかなりの電解液が外に出てきます。厄介です。

 とりあえず電解コンデンサはすべて交換します。交換してから組み立て直し通電チェックをしたところ,残念ながら出力が出てきません。1次側のコンデンサには100V近い電圧がしばらく充電されたままですので,発振そのものをしていないんじゃないかと思います。

 まずパターン切れを確認しますが,これはなさそうです。次に部品の不良ですが,もし1次側のダイオードに問題があればヒューズが飛ぶのでこの可能性は低いです。一応すべてのダイオードを調べますが問題なし。トランジスタも壊れていません。

 では電解液による腐食も含めて部品をチェックしていきます。抵抗をピンセットでつまんでみると,1つだけポロッと取れてしまったものがありました。これは同じ値に交換です。

 コイルやコンデンサも問題なし。いよいよ追い詰められてきました。

 この段階で何度か通電したのですが,出力が出る時もありました。しかし負荷を繋ぐと出力が止まり,その後は負荷を外しても出なくなります。
 
 最後に残ったのはTL431とフォトカプラです。TL431はNECの互換品が使われていましたが念のため交換。フォトカプラも交換する予定で外したところ,下側に電解液が溜まっていたのを発見しました。

 これを綺麗に拭き取り,同じフォトカプラを取り付けたところ,出力が出るようになりました。TL431に不良があった可能性はそんなに高くはないと思いますので,おそらくですがフォトカプラの下側に溜まった電解液がフォトカプラの端子をショートさせたんだろうと思います。

 ということで電源は復活。組み立て直して通電しても問題はありません。

 あとはケーブルを用意すれば,PC-386 Book Lで5インチのフロッピーディスクドライブが使えるようになるはず・・・なのですが,このケーブルの問題が結構難しかったりします。

 かつて実家には,ありとあらゆるケーブルが揃っていました。アンフェノールの50ピンはもちろん,ハーフピッチは櫛形のものまで用意していましたし,フロッピーディスクドライブのコネクタは5インチのものも3.5インチのものも揃えていましたので,どんなものも繋げる自信がありました。

 しかしほぼすべてを処分してしまったので,必要なものを揃えないといけないのですが,昔ほど簡単に手に入るものでもなくなっているので厄介です。

 PC-386 Book Lの外部フロッピーディスクドライブのコネクタは,36ピンのハーフピッチです。ハーフピッチと言うだけでも難易度が上がる昨今,36ピンなんてのはもう世の中には存在していないんじゃないかと思うほどの稀少品です。

 しかも,反対側は50ピンのアンフェノールで,エプソン専用の配線が必要です。結局専用のケーブルしか使えないことになるわけで,そんなものを探し当てるのは最初からあきらめた方がよいでしょう。

 ないものは作るしかないのですが,36ピンのハーフピッチのコネクタの入手がとにかく難しいですから,ここは別の方法を考える事にします。

 36ピンも端子があるコネクタですが,半分はGNDですので実質20本弱の信号しかありません。なら信頼性に欠けますが,入手容易なコネクタに交換してしまうのはどうでしょう。

 数的にDサブ25ピンが手頃ですね。ケーブルも全線結線のケーブルが今でも安価に入手可能ですし,これに交換すればどうにかなりそうです。場所の問題は使う予定のないLスロットを使いましょう。ここにコネクタを出しておき,内部で36ピンコネクタから配線してしまいます。

 こうして作業をさっさと済ませて,本体の改造は済みました。あとはドライブ側です。

 ドライブ側は50ピンのアンフェノールがついています。最初はこれもDサブ25ピンに交換しようと思ったのですが,VFO基板に直接マウントされていることがわかったので,急遽変換ケーブルを作る事にしました。圧着型のオスコネクタを偶然持っていたので,これを使って作ります。

 完成したケーブルを使って試してみましたが,上手くいきました。外付けドライブですので2DDには対応しませんが,5インチで2DDなんて利用価値がありませんので,これは手を付けないことにします。

 これでPC-386 Book Lの当初の目的は果たせそうなのですが,人間欲が出てくるものです。まだまだ続きます。

 

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