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2022年12月14日の記事は以下のとおりです。

F(x)tec Pro1xを買う

 私は未だに通話用とデータ通信用に携帯電話を分けていて,通話用に維持している3Gのガラケーを「メインだ」と言い張る変わり者です。

 更に悪いことに,もう携帯電話の世界にはついて行けないと興味を失い,仕方がないから持っているという状況に甘んじており,かつてザウルスとPHSでモバイル通信を日常的に行っていたり,海外からPalmTXを輸入して常用したり,twitterデビューがアドエスだったりと,すっかり過去の栄光が失われています。

 振り返ってみると使いやすいように自分でなんとかするということが必要なくなってしまって,それで結局興味を失うことが多いように思うわけですが,なにも手を汚さずとも普通に使える機器というのは楽ちんな一方で,少し外れたことをしようと思うととても苦労するか結局あきらめるかのどちらかになってしまうので,それで結局今日もを失うのだと思います。

 まあ,そういう目的のズレがある似たような傾向の方が世の中にはいらっしゃるようで,例えばキーボード付きのスマートフォンには一定のファンがいるようです。

 電池で動く小型携帯機器のフルキーボードというのは,PC-1245というポケコンに始まり,実際便利につかえることもあって,未だにその魅力にあらがえません。

 iPhoneやAndroidでキーボードがなくなり,タッチパネルでの操作が広く受け入れられるようになったわけですが,私個人は表示されている画面を直接触ると言うことにどうにも馴染めず,これまでもBlackberry KEYONEを使ってきました。

 Blackberry KEYONEはとてもいいスマートフォンでしたが,いかんせん古くOSも8.1止まり,動作速度以上にセキュリティに不安があり,手頃なキーボード付きのスマートフォンが出てきたら買い換えようと思っていました。

 やはりマニア向けの製品になるので,どうしても聞いたことがないようなメーカーから,クラウドファンディングなんかで買うという形が多く,これも私にはちょっと抵抗がありました。

 そこへ飛び込んで来たのが,イギリスのF(x)TECHNOLOGYから出ていた,F(x)tec Pro1xという機種が未使用品で4万円で販売されているという話でした。

 この機種は2年ほど前にちょっと話題になったので私でも知っているのですが,画面をスライドするとキーボードが出てくるという,アドエスを彷彿とさせるモデルです。

 ただ,この手のギミックはやはりメカ屋が優秀な日本製が望ましくて,少々不安があったのですがこの機会を逃すと当分買い換えできないなと,なかば自分を騙すようにポチりました。

 届いてセットアップを行いようやく常用を始めたのですが,結論から言うと今ひとつで期待を下回るものでした。

(1)外観

 大きささはそれほどでもないですが,厚みはキーボード付きという事もあり,かなり分厚いと思います。重さもありますし,これをスマートフォンとしてみればやはりデメリットになると思います。

 意外にかっちりとした剛性感もありますし,青の本体色も綺麗です。しかし,キーボードのギミックには個体の問題かも知れませんが,右側にガタがあり,キーボードを出して画面にタッチするとカタカタと音がなります。これはダメでしょう。

 キーボードは意外によい感触で,独立したキートップを持つ押しやすいキーです。バックライトも持っているあたり,なかなかこだわっているなあと感心します。

 配列は前機種のPro1で酷評された配列を見直していますが,その結果私は何の不満もなく使えています。とはいえ,つくづくBlackberryのキーボードの使い心地の良さが懐かしく感じます。

 キーボードのスライドはちょっとコツが必要で,カメラのシャッターボタンや電源ボタン,音量調整ボタンに触らないように開くのはなかなか難しいです。結構な力を入れないとスライドしないので,ついついキーボードを使わなくなってしまいます。

 そうそう,私の個体の問題だと思うのですが,背面の「XDA」のロゴがかすれていました。本当に未使用であるなら製造時の不良でしょうが,もう面倒ですし,目につくものでもないのでこのまま使うことにします。

 
(2)使い心地

 CPUがミッドレンジ向けのものに変わってしまったのでパフォーマンスは良くないです。メモリも今どきのモデルとしては少なめですので,スマートフォンとしてみれば4万円の価値があるかどうかさえあやしいと思います。

 ディスプレイはOLEDでなかなか高品位だと思います。ただ別にLCDでもいいと思うくらい,LCDとの差が縮まっているのだろうと思います。

 ちょっとどうなのかなと思ったのは左右の端っこが曲面になっていることです。手に馴染むデザインには貢献するかも知れませんが,曲面に映る文字が見にくかったり,そこにタッチがしにくかったり,フィルムが貼れなかったりとあまりメリットを感じませんでした。

 キーボードはスライドが面倒に感じがちで,まず使おうという意欲が湧きにくい上,ATOKとの相性が悪く,横長の画面が使いにくいこともあり,縦画面のままキーボードが使えるBlackberryが圧勝です。

 
(3)その他

 セットアップを一通り済ませた後カメラをテストすると,カメラアプリがすぐに落ちてしまい,もう一度セットアップする羽目になったりしましたし,WiFiの感度が悪すぎて,勝手に切断されてモバイルネットワークに繋がっていたのにセットアップを続行してパケ死したりと,とにかく大変でした。

 ATOKとの相性が悪いことも問題で,横画面でソフトキーボードを消すと縦画面でもソフトキーボードが表示されずに詰むとか,Gboardも候補が画面に大きく表示されて邪魔になるなど,最大の売りであるはずのキーボードが使いにくいというおかしな事が起きています。

 Android11というのはなのでセキュリティのアップデートはGooglePlayで配信されるので安心感がありますが,これがなければKEYONEをそのまま使い続けていたかも知れません。


(4)まとめ

 わざわざ買い換える必要があったのか,という疑問を感じる買い物でした。ちなみに購入したディスプレイのフィルムは曲面をカバーしない中途半端なもので,画面が見にくくなるだけのものでした。国内の有名なメーカーの製品だったのですが,失敗だったと思います。

 専用のケースもありませんし,なにかと不便な思いをします。はっきりいって,ウケ狙いのアイテムだったと思います。

 素のAndroidであることは評価しますが,楽しさや満足感で言えばBlackBerryがやっぱりいいなあと,見直しました。

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