PC-1261がやってきた
- 2023/04/04 12:10
- カテゴリー:散財, マニアックなおはなし
PC-1251を2台修理(そして改造)して,私に何度目かのポケコンプチブームが訪れました。これまで多くのポケコンを手に入れてきましたが,今回はとうとう2行表示のマシンを手に入れる事になりました。
そう,先日「高価だから」という理由で避けていたPC-1261です。
PC-1261は私個人が考える,最も弱点の少ないポケコンの完成形です。薄いことと小さい事はいわゆる関数電卓なみであり,それは同時に最も小さいポケコンでもあります。
電池はCR2032を2つ使うもので,これで長時間駆動が可能なくらい低消費電力であることも電卓並みです。
そしてPC-125x系のCPUを搭載し,マシン語が使えます。もちろん強力なBASICを搭載し,本気の高速ゲームから気軽なプログラムまで自由自在の汎用性を持っています。
と,ここまではPC-125xシリーズの特徴と同じなのですが,これが2行表示になることで圧倒的に便利になったのがPC-126x系です。残念な事に,2行表示のマシンでPC-125xと同じ大きさのマシンはこれが最初で最後となります
ゆえに人気があり,しかしそれほど球数もありません。さらに近年,シャープのマシンによくあるLCDの故障が深刻になり,健全なマシンがどんどん失われていくという状況が目立って来ています。ゆえに高価で手に入りにくくなってきているわけです。
ある時,CE-125Sという後期バージョンと一緒に出ていたPC-1261が目につきました。LCDに問題が出ていて,あまり人気がなかったのと少々高かったこともあり,落札出来てしまったのですが,私自身はLCDに問題があっても,そのうち交換用LCDを作る人が出るかも知れないと,将来への投資くらいに考えて手に入れておくことにした結果でした。
届いてみて良い意味で期待を裏切ったのは,そのLCDの劣化が画面の隅っこに限定されており,主な表示エリアにはかかっていなかったことでした。見えなくなっていたのはSHIFTやDEFといったシンボルのエリアだけで,ここは別に見えなくても困りません。
もちろんこうしたLCDの劣化は進行するので,数年後には完全にダメになっていると思いますが,防湿庫に入れておけば延命も可能です。それ以上に私はPC-1261を手に入れたことがうれしくてたまりませんでした。
分解清掃し,組み立て直しますが問題はなく,768kHzに高速化したクロックのおかげもあってキビキビ動作します。2行表示のLCDは見やすく,正直言ってもう1行表示のマシンには戻れません。
さて,そうなると次はメモリの拡張を考えるわけですが,PC-1261は過去の実績で12kBまでの拡張ができるようですが,このうち2kBはBASICでは認識されないらしく,実質的な限界は,すでに標準搭載されている10kBまでということらしいです。
無理に12kBにすることも考えましたが,私が手に入れたPC-1261のメモリ基板は,SRAMがチップでマウントされている特殊なものだったので,取り外すことが難しくメモリの交換や拡張は断念しました。すでに10kBありますし,それでも全然困りません。
ということで,PC-1261は私に,PC-125x止まりだった知識をアップデートするのに十分な驚きをもたらしてくれました。これを新品で買えるうちに買っておくべきだった(面替えのPC-1262は1986年に登場しているので,バイト代で買えたはず)と,とても後悔しています。
当時は,中学生の頃から使い続けているPC-1245がとても便利で,私のもう1つの脳となっていたわけですが,便利すぎてPC-1245で満足してしまい,もっと良いものに買い換えようという気が起こらなかったんだろうと思います。
ということで,PC-1261が私のコレクションに加わりました。程度は悪く実用機として使うものになっていますが,大きさと性能のバランスが絶妙ですし,LCDを交換出来るその時を心待ちにしておきたいと思います。
あ,ちなみにCE-125Sですが,こちらの程度も大変良く,ベルトの交換だけでベストコンディションに戻りました。カセットテープのヘッドの摩耗も少なく,状態は良好です。さすが1989年製というところでしょうが,これだけ完動品のCE-125を持っていると,どれをリファレンスにするべきか悩んでしまいます。