iPad2のLCDを再利用する
- 2023/08/23 13:47
- カテゴリー:マニアックなおはなし, make:
先日,部屋を見渡して見ると,もう使う事のないタブレットが出てきました。3年ほど前に購入した中国製の安物で,その時は便利に使っていたのですが,1年もすると性能も追いつかず,画面も擦り傷だらけになってしまって,いつの間にやら使わなくなってしまいました。
使わないタブレットというのもなかなか始末に負えないもので,どうやって処分するんだろうと首をかしげてしまいます。10年ちょっと前には存在しなかった家電製品だったわけですから,さもありなん,というところでしょうか。
基本的には電池を抜いて,プラスチックは燃えるゴミ,金蔵などは燃えないゴミで出してしまえばよいと思うのですが,なにか再利用できないものかと考えていると,ふとタブレットのLCDをHDMI入力のディスプレイに改造している例を思い出しました。
こうした情報機器が安価になっていくのは,最初はカスタム品で作られる部品が徐々に標準化され,複数の選択肢から部品を選ぶことが出来るようになることで競争が起き,部品の値段が下がるようになります。
こうした標準部品を上手に使うことも設計者の力なわけですが,1万円ほどで買える中国製のタブレットなんて,もう標準品をぱぱっと組み合わせて作っているものだと思っていたのです。
そういえば,LCDはLVDSからeDPにインターフェースが移行したと聞いていますし,これはLCDを再利用出来るかも知れません。
どうせ持っていても仕方がないので,さっさと分解してLCDを取り出します。このLCDは1280x800の10インチなんですが,部品名を検索しても引っかかりません。この段階でもう雲行きは怪しいわけですが,コネクタはeDPでよくある30ピンです。
ならばと,手持ちの11インチLCD(レトロPC界隈で有名になってしまったWIMAXITです)を分解して,中のコントローラ基板に,取りだしたLCDを繋いでみます。というのはこの基板はeDPの30ピンのLCDが繋がる基板で,もしかしたらなにか画面が出るかもしれないと思ったのでした。
ただ,解像度が違いますので,まともな表示になるとは思えません。結果は電源すら入りませんでした。たぶんですが,ピン配置が違っているんだと思います。
amazonやaliexpressで出ているこれらのコントローラ基板をよく見てみると,それぞれ対応するLCDの型名が書かれています。つまり汎用品ではなく,特定のLCD向けの専用品です。
そりゃーそうだよなあと思いつつ,型名を検索してもなにも出てこなかったこのLCDはあきらめました。
ならばと古いkindle Fireを分解してみましょう。Fireタブレットと呼ばれる前の製品で,もう10年近く前になるんじゃないかと思いますが,さすがに古いものは分解も楽です。
しかし残念なことに,LCDを取り出すところまで進めることはしませんでした。というのは,すでにLCDのコネクタのピン数がピンと,標準的に使われている30ピンでも40ピンでもありません。ピン配置を調べなおす根性もなければ,ケーブルの自作をするような気力もありませんので,これもそのまま廃棄です。
もう1つ,これは結構覚えているのですが,iPad2がありました。
iPad2は嫁さんが産休に入ったときに,ノートPCは大変だろうとプレゼントしたものだったのですが,その後彼女はiPad信者になってしまい,iPadminiから現在は最新のiPadProを使っています。
このiPad2は,メモリも小さいですしOSもアップデート出来ませんから実用にならないだけではなく,娘が赤ちゃんだったときにヨダレがLCDに染み込んでいてもう使い物になりません。
これを引っ張り出して早速分解して見ますと,LCDはsamsungのiPad用のおなじみのものが出てきました。これに対応したコントローラ基板は見た事があります。探してみると,amazonで3000円ほどで売っていました。早速購入。
翌日届いたので試してみます。コントローラ基板から出てくるコネクタをLCDに差し込むだけなのでとても簡単なわけですが,電源を入れるとあっさり動いてくれました。
iPad2ですので1024x768というXGAのLCDに過ぎませんし,3:4というのも今となっては違和感があります。しかし発色は素晴らしいので,これを汎用のLCDモニターとして使えたらなかなか良さそうです。
まずHDMIは問題なし。VGAは31kHzから対応で,残念ながら15kHzや24kHzは表示されませんでした。うーん,PC-386BookLで使えたら面白そうだったんだけどなぁ。
電気的に動作する事は確認出来ました。あとはケースに入れること,そして使い道を考えることが残っているのですが,このへんもぼちぼち考えていこうと思います。